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JP5791254B2 - 撮像装置及びカメラシステム - Google Patents

撮像装置及びカメラシステム Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置と照明装置とを含むカメラシステムに関し、特に、照明装置の点灯制御に関するものである。
従来、ビデオカメラなどの動画記録可能な撮像装置において、被写体が暗い場合に補助光としてビデオライトを点灯させて撮影を行うものがある。例えば、特許文献1では、ビデオカメラにビデオライトが取り付けられたビデオカメラシステムにおいて、ビデオカメラがライト制御情報をビデオライトに出力し、ビデオライトはそのライト制御情報に基づいて点灯制御を行うという技術が開示されている。また、特許文献1では、ビデオカメラで撮影する被写体の露出演算を行い、演算結果に基づいてビデオライトの発光量を制御することで、撮影時の露出を適正にすることが開示されている。
特開平11−271850号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された技術では、露出制御に用いる露出制御値を固定する機能、いわゆるAEロック機能を用いて撮影を行う場合に撮影者が意図した撮影ができない場合が生じる。
例えば、図7(a)のような被写体Aを撮影画面の中心にした状態でAEロック釦が押下されたとする。AEロック釦が押下された場合には、撮影画面の中心の被写体に対して適正露出となるように、撮影画面の中心付近の被写体輝度に対する重み付けを大きくする。そのため、図7(a)では比較的明るい被写体Aの輝度に重み付けを大きくするため、ビデオライトの点灯は不要と判断される。また、撮影画面の中心の被写体に対して適正露出となるような露出制御値が演算され、AEロック中は演算された露出制御値に固定される。
その後、フレーミングの変更を行って被写体Aよりも暗い背景が撮影画面の中心になると、暗い背景の輝度に重み付けを大きくするため、ビデオライトを点灯させる必要があると判断され、ビデオライトを点灯させることになる。一方、このときの露出制御値はAEロックにより固定されているので図7(a)と同様である。その結果、図7(b)のように露出制御値が変わらずにビデオライトが消灯から点灯に変わることで、撮影画面全体が明るくなり、AEロックを行った際に適正露出であった被写体Aが露出オーバーとなってしまう。
また、逆の場合も同様で、AEロック状態にしたときはビデオライトが点灯であって、フレーミングの変更によりビデオライトの点灯が不要であると判断されると、AEロックを行った際に適正露出であった被写体Aが露出アンダーとなってしまう。
以上のように、被写体輝度に応じてビデオライトの点灯制御が行われるとAEロック機能を用いて撮影を行う場合に撮影者が意図した撮影ができなくなる。
そこで、本発明は、撮影者の意図を反映した撮影を行うための照明装置の点灯制御及び露出制御を行うことを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる撮像装置は、照明装置を用いた撮影が可能な撮像装置であって、被写体輝度を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された被写体輝度に基づいて露出制御値を演算する演算手段と、前記演算手段により演算された露出制御値を用いて露出制御を行う露出制御手段と、前記演算手段により演算された露出制御値を露出制御に用いる露出制御値として固定した露出固定状態にする露出固定手段と、有し、前記露出固定手段は、前記露出固定状態において使用者による前記照明装置の点灯モードを変更させる操作に応じて前記照明装置の点灯状態が変更されるときは前記露出固定状態を解除し、前記露出固定状態において使用者による前記照明装置の点灯モードを変更させる操作に応じて前記照明装置の点灯状態が変更されないときは前記露出固定状態を解除しないことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本願発明にかかるカメラシステムは、照明装置と撮像装置を含むカメラシステムであって、被写体輝度を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された被写体輝度に基づいて露出制御値を演算する演算手段と、前記演算手段により演算された露出制御値を用いて露出制御を行う露出制御手段と、前記演算手段により演算された露出制御値を露出制御に用いる露出制御値として固定した露出固定状態にする露出固定手段と、有し、前記露出固定手段は、前記露出固定状態において使用者による前記照明装置の点灯モードを変更させる操作に応じて前記照明装置の点灯状態が変更されるときは前記露出固定状態を解除し、前記露出固定状態において使用者による前記照明装置の点灯モードを変更させる操作に応じて前記照明装置の点灯状態が変更されないときは前記露出固定状態を解除しないことを特徴とする。
本発明によれば、撮影者の意図を反映した撮影を行うための照明装置の点灯制御及び露出制御を行うことができる。
本発明の実施形態にかかるカメラの構成を示すブロック図 本発明の実施形態にかかる撮影用ライトの構成を示すブロック図 本発明の第1の実施形態における露出制御処理のフローチャートを示す図 本発明の点灯制御を行った場合に得られる撮影画像を示す図 本発明の第2の実施形態における撮影用ライトの点灯制御処理のフローチャートを示す図 本発明の第3の実施形態における露出制御処理のフローチャートを示す図 従来の点灯制御を行った場合に得られる撮影画像を示す図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態にかかる撮像装置であるカメラの構成を示すブロック図であり、本発明に関係するブロックが主に記載されている。図1において、1は撮影レンズ、2は撮影レンズ1を駆動させて自動焦点制御を行うためのAF(オートフォーカス)駆動部である。AF駆動部2は、例えばDCモータやステッピングモータによって構成され、後述するCPU13の制御によって撮影レンズ1のフォーカスレンズ位置を変化させることにより撮影画面内の所望する領域のピントを合わせる。
3は撮影レンズ1を駆動させて焦点距離制御を行うためのズーム駆動部である。ズーム駆動部3は、例えばDCモータやステッピングモータによって構成され、後述するCPU13の制御によって撮影レンズ1の変倍レンズ位置を変化させることにより撮影レンズ1の焦点距離を変化させる。
4は後述する撮像素子6に入射する光量を調節する絞りであり、5は絞り4を駆動させる絞り駆動部である。絞り制御部5は後述するCPU13によって算出された絞り駆動量に基づいて絞り4を駆動させて絞り値を変化させる。
6は撮影レンズ1を通過した被写体像を結像して光電変換する撮像素子、7は撮像素子6より得られた電気信号を画像データとして後述する記録部や演算回路に適したデータに変換して出力する撮像回路である。なお、CPU13が撮像素子6の電荷蓄積時間を制御することで、蓄積される電荷量を調節することができる。また、CPU13が撮像素子6や撮像回路7のゲインなどを制御することで撮影感度を調節することができる。8は撮像回路7より出力された画像データに基づいて、被写体の焦点状態や輝度などを取得する演算回路である。9は撮像回路7より出力された画像データを記録する記録部、10は撮像回路7より出力された画像データに基づく画像を表示する表示部である。
13はCPUであり、上述した制御の他、上述した被写体輝度を重み付け演算した重み付け輝度に基づいて、絞り値、電荷蓄積時間、撮影感度といった露出制御値を演算し、演算した露出制御値に基づく自動露出制御を行う。また、上述の重み付け輝度に基づいて後述する撮影用ライトの点灯制御も行う。また、後述する操作部11からの出力に基づいて、動画記録中であるか否か、AEロック中であるか否かの判断も行う。
11は操作部であり、動画記録の開始及び終了を指示するための動画スイッチ14、AEロック状態へと移行するように指示するためのAEロック釦15などを含む。AEロック釦15が押下されると、CPU13はその時の被写体輝度に基づいて演算された露出制御値を記憶し、その値を露出制御値として固定するAEロック状態(露出固定状態)にする。このAEロック状態において撮影指示が行われた場合、固定されている露出制御値を用いて撮影を行うことになる。また、本実施形態では、AEロック状態で更にAEロック釦15が押下された場合には、直前のAEロック釦15が押下されたタイミングの被写体輝度に基づいて演算された露出制御値を新たに記憶し、その値を露出制御値として固定する。すなわち、AEロック釦15が押下されるたびに固定される露出制御値が更新されることになる。
12は通信端子であり、接続された撮影用ライトと通信を行う。通信端子12を介して、CPU13から出力される点灯制御に関する情報が撮影用ライトに伝達されるとともに、撮影ライトから出力される後述するライト16の点灯状態に関する情報がカメラに伝達される。
図2は、上述したカメラに接続される照明装置である撮影用ライトの構成を示すブロック図であり、本発明に関係するブロックが主に記載されている。
16はLEDなどを光源とするライト、17はライト16に供給される電流及び電圧を制御するための電流/電圧制御回路であり、ライト16の点灯と消灯の切り換えを後述するライトCPU21からの信号に従って行う。18はカメラと通信を行うための通信端子である。
19は操作部であり、撮影用ライトの制御モードを設定するための制御モード変更スイッチ20を含む。21はCPU(以下、ライトCPUとする)であり、制御モード変更スイッチ20で設定された制御モードに基づいてライト16の制御を行う。本実施形態における撮影用ライトは、制御モード変更スイッチ20により3つの制御モードが設定可能である。第1のモードは接続されたカメラからの指示に従ってライト16の点灯制御を行う自動制御モード、第2の制御モードはライト16を常時点灯させる常時点灯モード、第3の制御モードはライト16を常時消灯させる常時消灯モードである。
次に、図3を用いて本実施形態における露出制御処理を説明する。なお、図3では、撮影用ライトの制御モードが自動制御モードに設定されている場合について説明する。また、この露出制御処理は、カメラの電源がONの状態において所定周期で実行される処理であり、撮影者により特定の操作が行われなくても実行されるものである。
まず、ステップS101では、演算回路8が撮像回路7から出力される画像データに基づいて被写体輝度を取得する。次に、ステップS102では、CPU13が操作部11からの出力に基づいてAEロック中か否かを判断し、AEロック中でないと判断したらステップS103へ進み、AEロック中であると判断したらステップS107へ進む。
AEロック中でない場合、ステップS103では、CPU13がステップS101で取得した被写体輝度に基づいてライト16を点灯させるか否かを判断する。このとき、CPU13は、ステップS101で取得され所定の重み付けで重み付け演算された被写体輝度が所定の閾値未満の場合はライト16を点灯させると判断し、閾値以上の場合はライト16を消灯させると判断する。
ライト16を点灯させると判断とした場合はステップS104へ進み、CPU13は通信端子12を介してライト16を点灯させるようにライトCPU21に指示する。ライトCPU21はCPU13からの指示に従ってライト16を点灯させる。なお、すでにライト16が点灯している場合には、ステップS104は省略しても構わない。また、本実施形態では、点灯時のライト16の発光強度が固定の場合を説明するが、被写体輝度に応じてライト16の発光強度を変更可能な構成であってもよい。その場合、ステップS104において、CPU13は被写体輝度に基づいて演算されたライト16の発光強度に関する情報も撮影ライトへ出力する。そして、すでにライト16が点灯している場合には、ライトCPU21はCPU13から出力された発光強度に関する情報に従ってライト16の発光強度を変更させる。
一方、ライト16を消灯させると判断した場合はステップS105へ進み、CPU13は通信端子12を介してライト16を消灯させるようにライトCPU21に指示する。ライトCPU21はCPU13からの指示に従ってライト16を消灯させる。なお、すでにライト16が消灯している場合には、ステップS105は省略しても構わない。
次に、ステップS106では、CPU13は撮影用ライトから伝達されるライト16の点灯状態に関する情報を不図示のメモリに記憶する。
ステップS102においてAEロック中であると判断した場合、ステップS107では、ステップS101で取得した被写体輝度に基づいてライト16の点灯状態の制御を行わず、ライト16の点灯状態を不図示のメモリに記憶された点灯状態に固定する。
これによって、AEロック釦15の押下後にフレーミングの変更を行っても、AEロック釦15が押下された時からライト16の点灯状態が変更されることがない。
次に、ステップS108では、再びCPU13が操作部11からの出力に基づいてAEロック中か否かを判断し、AEロック中でないと判断したらステップS109へ進み、AEロック中であると判断したらステップS111へ進む。
ステップS109では、CPU13がステップS101で取得した被写体輝度に基づいて露出制御値の演算を行う。そして、ステップS110では、CPU13はステップS109で演算された露出制御値を不図示のメモリに記憶する。
ステップS108においてAEロック中であると判断した場合、ステップS111では、ステップS101で取得した被写体輝度に基づいて露出制御値の演算を行わず、露出制御値を不図示のメモリに記憶された露出制御値に固定する。
その後、ステップS112では、CPU13は不図示のメモリに記憶された露出制御値に基づいて露出制御を行う。
これによって、AEロック釦15の押下後にフレーミングの変更を行っても、AEロック釦15が押下された時から露出制御値が変更されることがない。
以上のように、AEロック釦15が押下された時からライト16の点灯状態及び露出制御値が変更されることがないので、AEロック状態で撮影を行う場合に、撮影者の意図を反映した照明装置の点灯制御を行うことができる。
図4は、上述した露出制御処理を行った場合に得られる撮影画像を示した図である。
図4(a)のような被写体Aを撮影画面の中心にした状態でAEロック釦15が押下されたとする。そのとき、比較的明るい被写体Aの輝度に重み付けを大きくするため、撮影用ライトの点灯は不要と判断される。また、撮影画面の中心の被写体に対して適正露出となるような露出制御値が演算される。上述した露出制御処理では、このときの撮影用ライトの点灯状態及び露出制御値は記憶されてAEロック中は固定される。その後、図4(b)のような被写体Aが撮影画面の端に位置する状態となるようにフレーミングの変更を行う。この場合、被写体Aに比べて十分暗い背景が撮影画面の中心になり、暗い背景の輝度に重み付けを大きくすることになるが、AEロック中はライト16の点灯状態はAEロック前の状態のまま固定される。
その結果、図4(a)の状態から図4(b)の状態にフレーミングを変更しても、被写体Aの露出が図4(a)で狙った露出のまま維持される。以上のように、上記の実施の形態においては、AEロック状態では、AEロックの指示がなされたときの被写体輝度に応じて決定される露出制御値及び撮影ライトの点灯状態が維持される。そのため、AEロック状態でフレーミングの変更を行っても撮影者の意図を反映した照明装置の点灯制御を行うことができる。
(第2の実施形態)
以下、図5を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施の形態におけるカメラ及び撮影用ライトの構成は、第1の実施形態と同様であるため詳細な説明は省略する。
本実施形態では、3つの制御モードを有する撮影用ライトの制御モードが、AEロック中に変更された場合について説明する。なお、以下の説明では、撮影用ライトの制御モードが自動制御モードに変更された場合のライト16の初期状態を消灯とする。これは、自動制御モードにおいてライト16の点灯制御を行うためにカメラにより被写体輝度を測定するときにライト16を点灯させていると、ライト16の点灯により白とびする領域が生じて正確な被写体輝度を測定できないおそれがあるからである。
図5は、撮影用ライトの点灯制御処理のフローチャートを示す図である。AEロック釦15が押下されてAEロック状態であるときに制御モード変更スイッチ20により撮影ライトの制御モードが変更された場合、ステップS601では、CPU13が変更前の制御モードを判断する。変更前の制御モードが常時点灯モード(第2の制御モード)であった場合はステップS602へ進み、自動制御モード(第1の制御モード)であった場合はステップS603へ進み、常時消灯モード(第3の制御モード)であった場合はステップS607へ進む。変更前の制御モードが常時点灯モードであった場合、変更後の制御モードは自動制御モード及び常時消灯モードのいずれか一方である。そのため、常時点灯モードにおいて点灯されていたライト16を、制御モードの変更に伴って消灯させることになる。このとき、AEロック時に点灯されていたライト16を消灯させるため被写体輝度に変化が生じてしまい、AEロック時に決定された露出制御値を維持していても、AEロック時よりも露出アンダーとなってしまう。以上のことから、AEロック状態となっているときに制御モードが常時点灯モードから他の制御モードに変更された場合には、ステップS602において、CPU13はAEロック状態を解除する。
変更前の制御モードが自動制御モードであった場合、ステップS603において、CPU13はどの制御モードに変更されたかを判断する。変更後の制御モードが常時点灯モードである場合はステップS604へ進み、常時消灯モードである場合はステップS605へ進む。ステップS604では、CPU13はライト16が点灯中であるか否かを判断する。ライト16が点灯中でない場合、常時点灯モードへの変更に伴ってライト16を点灯させることになるため、AEロック時に決定された露出制御値を維持していても、AEロック時よりも露出オーバーとなってしまう。以上のことから、AEロック状態となっているときに制御モードが自動制御モードから常時点灯モードに変更され、かつ、モード変更前にライト16が消灯している場合には、ステップS602において、CPU13はAEロック状態を解除する。
一方、ステップS604において、ライト16が点灯中であると判断された場合、常時点灯モードへの変更に伴ってライト16の点灯状態は変化しない。以上のことから、AEロック状態となっているときに制御モードが自動制御モードから常時点灯モードに変更され、かつ、モード変更前にライト16が点灯している場合には、ステップS602において、CPU13はAEロック状態を維持する。
ステップS603において、変更後の制御モードが常時消灯モードであると判断された場合、ステップS605において、CPU13はライト16が点灯中であるか否かを判断する。ライト16が点灯中でない場合、常時消灯モードへの変更に伴ってライト16の点灯状態は変化しない。以上のことから、AEロック状態となっているときに制御モードが自動制御モードから常時消灯モードに変更され、かつ、モード変更前にライト16が消灯している場合には、ステップS606において、CPU13はAEロック状態を維持する。
一方、ステップS605において、ライト16が点灯中であると判断された場合、常時消灯モードへの変更に伴ってライト16を消灯させることになるため、AEロック時に決定された露出制御値を維持していても、AEロック時よりも露出アンダーとなってしまう。以上のことから、AEロック状態となっているときに制御モードが自動制御モードから常時消灯モードに変更され、かつ、モード変更前にライト16が点灯している場合には、ステップS608において、CPU13はAEロック状態を解除する。
変更前の制御モードが常時消灯モードであった場合、ステップS607において、CPU13はどの制御モードに変更されたかを判断する。変更後の制御モードが自動制御モードである場合、自動制御モードへの変更に伴ってライト16の点灯状態は変化しない。以上のことから、AEロック状態となっているときに制御モードが常時消灯モードから自動制御モードに変更される場合には、ステップS606において、CPU13はAEロック状態を維持する。
一方、変更後の制御モードが常時点灯モードである場合、常時点灯モードへの変更に伴ってライト16を点灯させることになるため、AEロック時に決定された露出制御値を維持していても、AEロック時よりも露出オーバーとなってしまう。以上のことから、AEロック状態となっているときに制御モードが常時消灯モードから常時点灯モードに変更される場合には、ステップS608において、CPU13はAEロック状態を解除する。
以上のように、AEロック中に撮影ライトの制御モードが変更された場合、モード変更に伴ってライト16の点灯状態を変化させる必要があるときはAEロック状態を解除し、変化させる必要がないときはAEロック状態を維持している。すなわち、AEロック状態において撮影用ライトの点灯状態が手動で変更された場合、AEロック状態を解除している。このように、AEロック中に撮影ライトの制御モードが変更された場合でも、撮影者の意図を反映した照明装置の点灯制御を行うことができる。
なお、上記の実施形態では、撮影用ライトの制御モードが自動制御モードに変更された場合のライト16の初期状態を消灯としたが、初期状態を点灯としてもよい。その場合、上述した点灯制御処理と同様に、モード変更に伴ってライト16の点灯状態を変化させる必要があるときはAEロック状態を解除し、必要がないときはAEロック状態を維持するような点灯制御処理を行えばよい。
(第3の実施形態)
以下、図6を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。本実施の形態におけるカメラ及び撮影用ライトの構成は、第1の実施形態と同様であるため詳細な説明は省略する。
本実施形態ではカメラが動画記録可能であって、図6では、AEロック中にAEロック釦15が押下された場合の処理のフローチャートを示している。なお、図6では、撮影ライトの制御モードは自動制御モードに設定されているものとする。
AEロック釦15が押下されてAEロック状態となると、ステップS701において、CPU13はAEロック釦15が更に押下された否かを判断する。AEロック釦15が押下されたらステップS702へ進み、AEロック釦15が押下されるまでステップS701を繰り返す。
AEロック中に更にAEロック釦15が押下されると、ステップS702では、演算回路8が撮像回路7から出力される画像データに基づいて被写体輝度を取得する。その後、ステップS703において、CPU13は動画記録中か否かを判断し、動画記録中でなければステップS704へ進み、動画記録中であればステップS708へ進む。
動画記録中でない場合、固定されている露出制御値及び撮影ライトの点灯状態を更新する意図が撮影者にあるとして、再度適正な撮影ライトの点灯状態を決定する。
ステップS704では、CPU13がステップS702で取得した被写体輝度に基づいてライト16を点灯させるか否かを判断する。このとき、CPU13は、ステップS702で取得され所定の重み付けで重み付け演算された被写体輝度が所定の閾値未満の場合はライト16を点灯させると判断し、閾値以上の場合はライト16を消灯させると判断する。
ライト16を点灯させると判断とした場合はステップS705へ進み、CPU13は通信端子12を介してライト16を点灯させるようにライトCPU21に指示する。ライトCPU21はCPU13からの指示に従ってライト16を点灯させる。なお、すでにライト16が点灯している場合には、ステップS705は省略しても構わない。また、本実施形態では、点灯時のライト16の発光強度が固定の場合を説明するが、被写体輝度に応じてライト16の発光強度を変更可能な構成であってもよい。その場合、ステップS705において、CPU13は被写体輝度に基づいて演算されたライト16の発光強度に関する情報も撮影ライトへ出力する。そして、すでにライト16が点灯している場合には、ライトCPU21はCPU13から出力された発光強度に関する情報に従ってライト16の発光強度を変更させる。
一方、ライト16を消灯させると判断した場合はステップS706へ進み、CPU13は通信端子12を介してライト16を消灯させるようにライトCPU21に指示する。ライトCPU21はCPU13からの指示に従ってライト16を消灯させる。なお、すでにライト16が消灯している場合には、ステップS706は省略しても構わない。
ステップS707では、CPU13は撮影用ライトから伝達されるライト16の点灯状態に関する情報を不図示のメモリに記憶する。
ステップS703で動画記録中であると判断した場合、動画記録中にライト16の点灯状態を変化させると被写体輝度が急に大きく変わってしまい不自然な動画が記録されてしまうため、AEロック釦15が再度押下される前のライトの点灯状態を維持する。
その後、ステップS709では、CPU13がステップS702で取得した被写体輝度に基づいて露出制御値の演算を行う。このとき、動画記録中であっても、AEロック釦15を押下することで固定されている露出制御値を更新する意図が撮影者にあるとして、露出制御値の演算は行う。
そして、ステップS710では、CPU13はステップS709で演算された露出制御値を不図示のメモリに記憶し、ステップS711では、CPU13は不図示のメモリに記憶された露出制御値に基づいて露出制御を行う。
以上のように、AEロック状態で動画記録中にAEロック釦15が押下された場合に、ライト16の点灯状態は変更せずに固定される露出制御値の更新を行うことで、動画中に急激な輝度変化を防止しながら撮影者の操作意図を反映した制御を行うことができる。
なお、本実施形態では、AEロック中にAEロック釦15が押下されることで露出制御値及び撮影用ライトの点灯状態を更新しているが、AEロック釦15とは異なる操作部への操作により露出制御値及び撮影用ライトの点灯状態を更新する構成であってもよい。
また、本実施形態では、動画記録中か否かに応じて撮影用ライトの点灯制御を行ったが、動画記録中か否かに限らず、カメラが動画記録の可能なモードに設定されたか否かに応じて撮影用ライトの点灯制御を行ってもよい。
また、上述した3つの実施形態において、CPU13が行った処理をライトCPU21が行ってもよいし、ライトCPU21が行った処理をCPU13が行ってもよい。
また、上述した3つの実施形態では、CPUと演算回路を分けて記載しているが、CPUが演算回路を含んでいる構成でもよい。
また、上述した3つの実施形態のような撮影ライトがカメラに取り付けられたカメラシステムでなくてもよく、撮影用ライトをカメラが内蔵していてもよい。
また、上述した3つの実施形態で説明した処理は、それぞれ他の実施形態で説明した処理とともに実施可能である。
また、上述した3つの実施形態において、AEロック状態は、AEロック釦15が押下されてから所定時間が経過したら解除するようにしてもよいし、操作部11への操作により解除するようにしてもよい。ただし、上述の第3の実施形態の考え方と同様に、動画記録中はAEロック状態を解除する条件を満たしても撮影用ライトの点灯状態を変更しないことが望ましい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
4 絞り
5 絞り駆動部
6 撮像素子
7 撮像回路
8 演算回路
9 記録部
11 操作部
13 CPU
14 動画スイッチ
15 AEロック釦
16 ライト
20 制御モード変更スイッチ
21 ライトCPU

Claims (4)

  1. 照明装置を用いた撮影が可能な撮像装置であって、
    被写体輝度を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された被写体輝度に基づいて露出制御値を演算する演算手段と、
    前記演算手段により演算された露出制御値を用いて露出制御を行う露出制御手段と、
    前記演算手段により演算された露出制御値を露出制御に用いる露出制御値として固定した露出固定状態にする露出固定手段と、有し、
    前記露出固定手段は、前記露出固定状態において使用者による前記照明装置の点灯モードを変更させる操作に応じて前記照明装置の点灯状態が変更されるときは前記露出固定状態を解除し、前記露出固定状態において使用者による前記照明装置の点灯モードを変更させる操作に応じて前記照明装置の点灯状態が変更されないときは前記露出固定状態を解除しないことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記被写体輝度に基づいて前記照明装置の点灯状態を変更する点灯制御手段を有し、
    前記露出固定手段は、前記露出固定状態において使用者により前記照明装置の点灯モードを前記点灯制御手段によって前記照明装置の点灯状態を変更するモードから他のモードに変更させる操作が行われた場合、当該操作が行われる前の前記照明装置の点灯状態と当該操作が行われた後のモードに応じて、前記露出固定状態を解除するか否かを決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像装置は動画記録可能であって、
    前記露出固定状態において固定されている露出制御値を再設定させる操作を受け付ける操作手段を有し、
    動画記録中に前記操作手段への前記操作が行われた場合、
    前記露出固定手段は、前記露出固定状態において固定する露出制御値を、前記取得手段により新たに取得された被写体輝度に基づいて演算された露出制御値に再設定し、
    前記点灯制御手段は、前記被写体輝度に基づいて前記照明装置の点灯状態を変更しないことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  4. 照明装置と撮像装置を含むカメラシステムであって、
    被写体輝度を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された被写体輝度に基づいて露出制御値を演算する演算手段と、
    前記演算手段により演算された露出制御値を用いて露出制御を行う露出制御手段と、
    前記演算手段により演算された露出制御値を露出制御に用いる露出制御値として固定した露出固定状態にする露出固定手段と、有し、
    前記露出固定手段は、前記露出固定状態において使用者による前記照明装置の点灯モードを変更させる操作に応じて前記照明装置の点灯状態が変更されるときは前記露出固定状態を解除し、前記露出固定状態において使用者による前記照明装置の点灯モードを変更させる操作に応じて前記照明装置の点灯状態が変更されないときは前記露出固定状態を解除しないことを特徴とするカメラシステム。
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