JP5782623B1 - 行灯 - Google Patents
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Abstract
【課題】夜間において、適切なタイミングで独自の色で光らせることで、ユーザーの目を惹き易くすることが可能な行灯を提供する。【解決手段】外装10は、タクシー13の屋根13aに配置され、光透過性材質で構成されている。蓄光体Pは、前記外装10に組み込まれている。光源部11は、前記外装10の内部に設けられ、前記蓄光体Pを発光させる特定の波長領域の光を発する。光源制御部12は、夜間において、前記タクシー13の料金メーターの表示灯13bに連動して、空車走行中或いは待機中に前記光源部11を点灯させ、実車走行中に前記光源部11を消灯させる。【選択図】図1
Description
本発明は、行灯に関する。
ネオンサインをはじめとして、行灯を含む種々の表示装置が使われている。特許文献1〜5に開示されているように蓄光体を用いた表示装置は、既に知られている。又、行灯を利用する技術として、特許文献6、7には、タクシーの表示灯に関する技術が開示されている。
タクシー等の車両の屋根の上に取り付ける行灯と呼称される表示灯は、内部に電球等を配して照明されている。これらの仕組みは、蛍光灯又はLED電球盤をアクリル乳板で覆い発光させる仕組みである。
ここで、上述した行灯に蛍光灯を使用する場合には、蛍光灯の電球の劣化により、ちらつきや点滅が起きるという課題がある。又、前記行灯にLED電球盤を使う場合には、蛍光灯の電球の劣化を避けることが出来るものの、夜間の建物や車両の照明も殆どLEDに置き換わっており、行灯の輝度が不十分という課題がある。つまり、夜間の建物等の照明の輝度と、タクシー等の行灯の輝度とが同等になるため、夜間におけるタクシーが行灯を点灯して走行したとしても、周囲の建物等の照明と混ざってしまい、ユーザーから見ると、いずれも見分けが付き難いという課題がある。又、現在のタクシーの行灯は、単に光るだけで、ユーザーを引き寄せる目新しさが欠けるという課題がある。
そこで、本発明では、上述した課題を解決するためになされたものであり、夜間において、適切なタイミングで独自の色で光らせることで、ユーザーの目を惹き易くすることが可能な行灯を提供することを目的とする。
本発明に係る行灯は、外装と、蓄光体と、光源部と、光源制御部とを備える。外装は、タクシーの屋根に配置され、光透過性材質で構成される。蓄光体は、前記外装に組み込まれている。光源部は、前記外装の内部に設けられ、前記蓄光体を発光させる特定の波長領域の光を発する。光源制御部は、夜間において、前記タクシーの料金メーターの表示灯に連動して、空車走行中或いは待機中に前記光源部を点灯させ、実車走行中に前記光源部を消灯させる。
又、前記蓄光体は、前記外装の内面に、特定の範囲の粒子径を有する複数の蓄光体粒子を分散させて固着させることで得られ、複数の空隙を有する蓄光体層である。前記蓄光体層の厚みは、1mm〜5mmの範囲内である。前記蓄光体が、紫外光に反応して、青色に発光し、前記光源部が、紫外光を発する。
本発明に係る行灯によれば、夜間において、適切なタイミングで独自の色で光らせることで、ユーザーの目を惹き易くすることが可能となる。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る行灯の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
本発明に係る行灯1は、図1に示すように、外装10と、蓄光体Pと、光源部11と、光源制御部12とを備えている。外装10は、タクシー13の屋根13aに配置され、光透過性材質で構成されている。蓄光体Pは、前記外装10に組み込まれている。光源部11は、前記外装10の内部に設けられ、前記蓄光体Pを発光させる特定の波長領域の光を発する。光源制御部12は、夜間において、前記タクシー13の料金メーターの表示灯13bに連動して、空車走行中或いは待機中に前記光源部11を点灯させ、実車走行中に前記光源部11を消灯させる。
ここで、夜間であれば、料金メーターの表示灯13aと連動させて、空車走行中或いは待機中の場合、前記光源部11を点灯させて、蓄光体Pを独自の色で光らせることが出来る。ここで、蓄光体Pの発光の色は、蛍光灯やLEDの光の色と比較して、夜間において、ユーザーの目を惹き易いという特徴がある。そのため、ユーザーは、夜間における空車走行中或いは待機中の行灯1を見ると、当該行灯1の蓄光体Pの色を注視し易く、直ぐに、タクシー13を見つけることが可能となる。もし、タクシー13に乗りたいユーザーであれば、蓄光体Pで輝いている行灯1を直ぐに見つけ、手を挙げて、当該タクシー13を呼び寄せることが出来る。
一方、夜間において、実車走行中の場合、料金メーターの表示灯13bと連動させて、前記光源部11を消灯させる。ここで、今まで光源部11が点灯していた状態から消灯した状態へ移行すると、今まで受光していた蓄光体Pが、残光により、独自の色でぼんやり光ることになる。この場合は、行灯1がユーザーの目に触れ難くなるため、ユーザーが、実車走行中のタクシー13に誤って手を挙げることを防止することが出来る。又、前記光源部11を消灯することで、省エネルギーに寄与する。
尚、蓄光体Pの種類に応じて、発光輝度、残光輝度、残光時間等は変動するものの、特定の期間において、タクシー13では、実車走行よりも空車走行又は待機中の頻度が多い場合があり、そのような場合であれば、前記光源部11は頻繁に点灯する。すると、当該光源部11の光を受けて、蓄光体Pも頻繁に残光するため、実車走行中において、蓄光体Pは適度な頻度で、残光で光ることになる。
このように、本発明では、夜間において、適切なタイミングで独自の色で光らせることで、ユーザーの目を惹き易くすることが可能となる。
尚、昼間(日中)であれば、前記光源部11を点灯しない構成にすれば、太陽光には、あらゆる波長領域の光(赤外光、可視光、紫外光等)が含まれており、そして、蓄光体Pは、通常、前記太陽光中の、前記特定の波長領域の光に反応して、ぼんやり光ることになる。これにより、昼間であっても、無電力で、行灯1を微弱に光らせることが可能となる。
次に、各構成について詳細に説明する。外装10の材質に特に限定は無いが、例えば、耐熱性、耐光性を有する透明性の樹脂(メタクリル樹脂、アクリル樹脂等)が採用される。又、外装10の形状に特に限定は無いが、例えば、図2(A)、図2(B)に示すように、内部が空洞の半球状が採用される。
ここで、蓄光体Pは、特定の波長領域の光を一定時間だけ受光した後に、受光停止後に残光(自己発光)する蓄光体Pであれば、特に限定は無く、例えば、公知の可視光の畜光体、公知の紫外光の畜光体、又は、公知の可視光及び紫外光の蓄光体を挙げることが出来る。又、蓄光体Pの形態に特に限定は無いが、例えば、蓄光体Pを含有させた塗料、顔料、蓄光体微粒子等を挙げることが出来る。又、蓄光体Pの発光色に特に限定は無いが、例えば、夜間に人の視覚的興味を生じ易い色、具体的には、青色、黄緑色等を挙げることが出来る。
蓄光体Pを外装10に組み込む方法に特に限定は無いが、例えば、蓄光体Pを含有させた塗料を、外装10の内面或いは外面に塗装する方法、蓄光体P(微粒子)を、外装10の材質に練りこんで成型する方法、粘着性のテープに蓄光体Pを含ませて、当該テープを外装10の内面或いは外面に貼り付ける方法等を挙げることが出来る。図2(A)、図2(B)に示すように、前記蓄光体Pは、前記外装10の内面に、特定の範囲の粒子径を有する複数の蓄光体粒子14を分散させて固着させることで得られ、複数の空隙Oを有する蓄光体層Pとしても良い。蓄光体層Pを前記外装10の内面に設けることで、タクシー13の走行中に、蓄光体層Pが風圧により当該外装10から落下して外れることを防止する。畜光体層Pの膜厚は、外装10の内面の任意の場所で均一でも不均一でも構わない。前記蓄光体層Pに複数の空隙Oを故意に設けることで、夜間における行灯1の煌びやかさを強調させる。
尚、本発明の蓄光体Pは、蛍光増白剤(例えば、蛍光色素のローダミン)を組み合わせても良い。蛍光増白剤は、光が照射されている間、自己発光するものであれば、特に限定は無く、可視光の蛍光増白剤、紫外光の蛍光増白剤、又は、可視光及び紫外光の蛍光増白剤を挙げることが出来る。又、蛍光増白剤の形態は、特に限定は無いが、蛍光増白剤を含有させた塗料、顔料、蛍光増白剤微粒子等を挙げることが出来る。
又、外装10の底面には、例えば、耐熱性を有する材質(ABS樹脂等)で構成された蓋部15が設けられ、当該蓋部15の上面には、前記蓄光体粒子14を発光させる光源部11が配置され、当該蓋部15の下面には、前記タクシー13の屋根13aに吸着可能な吸着部16が配置される。
光源部11の数は、外装10の形状やサイズにより適宜設計され、例えば、外装10の形状が半球状の場合、6つの光源部11が蓋部15の中心に対して放射状に設けられる。これにより、光源部11の光を、外装10の内面の蓄光体層Pに満遍なく照射させることが出来る。尚、光源部11の数は、6つの他に、1、2、3、4、5等でも良い。例えば、図2(C)に示すように、3つの光源部11が蓋部15の中心に対して放射状に設けられても良い。又、光源部11の数は、光源部11が発する光の照射角度(ビーム角)に関係し、例えば、光源部11の光の照射角度が120度であれば、図2(B)に示すように、6つの光源部11を設置すると、蓄光体層Pに満遍なく光を照射することが出来るため、好ましい。
又、光源部11の種類に特に限定は無いが、蓄光体(及び後述する蛍光増白剤)の励起物質を励起できる波長領域の光を発するものであれば良い。白熱電球、蛍光灯、LED、ブラックライト等公知のものが使用できる。
又、光源部11の構成に特に限定は無いが、例えば、図2(D)に示すように、光源部11は、特定の波長領域の光を発するLED部11aと、放熱性を有し、前記LED部11aを固定する基盤部11bと、前記LED部11aに電気的に接続された配線11cとを備えている。前記基盤部11bに放熱性を付与することで、長時間、空車走行中或いは待機中で、LED部11aが点灯する場合であっても、蓄熱されることを防止することが出来る。又、前記光源部11は、静電気保護ダイオードで構成され、直流順方向電流、パルス順方向電流、逆方向電圧、許容電力、動作温度範囲、保存温度範囲は、乾電池でもタクシーのバッテリーでも対応可能な範囲である。又、前記光源部11は、直流順方向電圧、直流逆方向電流、放射束、ドミナント波長、半値角は、蓄光体Pを光らせることが可能な範囲内である。複数の光源部11の配線11cは、図2(A)、図2(B)に示すように、例えば、基盤部11b及び蓋部15に予め設けられた貫通孔に挿通され、当該蓋部15の下方から延出され束ねられて、タクシー13の料金メーターの表示灯13bの近傍に設けられた光源制御部12に電気的に接続される。前記配線11cは、例えば、タクシー13の屋根から、後部座席のドア或いは前部座席のドアが装着されるドア枠に沿って、前記表示灯13bの近傍まで延出される。
又、吸着部16の数は、外装10の形状やサイズにより適宜設計され、例えば、外装10の形状が半球状の場合、6つの吸着部16が蓋部15の中心に対して放射状で、且つ、蓋部15の(円形の)周端に沿って設けられる。これにより、行灯1をタクシー13の屋根13aに強固に固定することが可能となる。又、吸着部16を、例えば、吸盤にすることで、行灯1を既存のタクシー13に後付けで装着し易くなるとともに、不要時に取り外しを容易にする。又、吸着部16は、吸盤に限らず、例えば、ゴム磁石、永久磁石等の磁石部材、ネジ等の機械的な定着部材、接着剤等の化学的な接着部材を用いても構わない。
ここで、蓄光体層Pは、図3(A)に示すように、特定の範囲の粒子径を有する複数の蓄光体粒子14で構成される。複数の蓄光体粒子14は、全て均一の粒子径を有していても不均一の粒子径を有しても構わない。又、外装10の内面に固着させる蓄光体粒子14の粒子径は、例えば、0.6mm〜5.0mmの範囲内が好ましい。これにより、光源部11の光を有効に蓄光体層Pで拡散・反射させて、当該蓄光体層Pの光を目立たせることが可能となる。尚、各種の粒子径を混合した複数の蓄光体粒子14で蓄光体層Pを形成しても、例えば、数mm〜数十mmの範囲の粒子径を有する複数の蓄光体粒子14で蓄光体層Pを形成しても良い。
例えば、夜間において、空車走行中又は待機中の場合、光源部11が点灯して、図3(B)に示すように、光源部11からの光Lが、蓄光体層Pの各蓄光体粒子14に照射される。ここで、蓄光体層Pに複数の空隙Oが存在することで、光Lが蓄光体粒子14の表面で拡散・反射されて、各蓄光体粒子14が独自の色の光PL1で発光し、光輝くことになる。又、全ての光Lが各蓄光体粒子14に照射されて反射される訳では無く、一部の光Lが空隙Oから漏れ出て、この漏れ出た光Lが外部に照射される。
すると、行灯1全体として、光源部11の光Lと、蓄光体層Pの特徴的な色の光PL1との混合で光り輝くことになる。そのため、行灯1全体の輝度は、通常の蛍光灯やLEDの光の輝度と比較して、非常に強くなり、ユーザーの目を極めて惹き易くなる。一方、光源部11が消灯すると、蓄光体層Pの残光PL2のみがぼんやり光る状態になり、通常の蛍光灯やLEDの光と比較して、非常に弱くなる。このように、夜間においては、空車走行中(待機中)か、実車走行中かで行灯1の光の輝度が大きく異なることになり、ユーザーにとっては、一見してタクシー13の行灯1の光を明確に区別することが出来る。
又、蓄光体層Pの膜厚に、特に限定は無いが、例えば、1mm〜5mmの範囲内であると好ましい。これにより、光源部11の光を蓄光体層Pに照射させると、当該光を蓄光体粒子14で拡散・反射させるとともに、適度に透過させることが出来るため、行灯1全体を適切に輝かせることが可能となる。
又、光源制御部12は、タクシー13の料金メーカーの表示灯13aの近傍に設けられる。ここで、料金メーカー17の表示灯13aは、図4(A)に示すように、タクシー13のバッテリー18から、料金メーカー17の切り替え部19を介して電力(電流)を供給される。切り替え部19は、電力供給のスイッチとして機能し、料金メーカー17の停止(空車又は待機)又は動作(実車)と連動して、前記表示灯13aへの電力を供給(ON状態)したり遮断(OFF状態)したりする。例えば、料金メーカー17が停止(空車又は待機)すると、切り替え部19が電力を供給(ON状態)して、前記表示灯13aを点灯させる。一方、料金メーカー17が動作(実車)すると、切り替え部19が電力を遮断(OFF状態)して、前記表示灯13aを消灯させる。
ここで、光源制御部12は、図4(A)に示すように、前記切り替え部19と前記表示灯13aとの間の配線19aに、光源部11の配線11cを電気的に接続することで、当該接続部12が光源制御部12として機能する。例えば、料金メーカー17が停止(空車又は待機)する場合、切り替え部19がON状態となるため、前記バッテリー18の電力が前記表示灯13aに供給されるとともに、前記接続部12を介して、前記バッテリー18の電力が前記光源部11にも供給される。そのため、両者を点灯することが出来る。一方、料金メーカー17が動作(実車)する場合、切り替え部19がOFF状態となるため、前記表示灯13aの電力供給が遮断されるとともに、前記接続部12を介して、前記光源部11の電力供給も遮断される。そのため、両者を消灯することが出来る。尚、昼間の場合は、例えば、タクシードライバーが、前記接続部12を、前記切り替え部19と前記表示灯13aとの間の配線19aから外せば、前記光源部11を消灯させることが出来る。
又、光源制御部12の構成は、他の構成でも良い。例えば、図4(B)に示すように、光源制御部12は、外光を検知する光センサー20と、バッテリー18に電気的に接続され、前記光センサー20により外光が検知されると、遮断状態(OFF状態)となり、前記光センサー20により外光が不検知になると、通電状態(ON状態)となる第一のスイッチ21と、前記第一のスイッチ21と前記光源部11との間に設けられ、前記料金メーカー17が動作すると、遮断状態となり、前記料金メーカー17が停止すると、通電状態となる第二のスイッチ22とを備える。このように構成しても、光源制御部12として機能する。
又、外装10の外面又は内面に、カッティング文字と、当該カッティング文字と異なるペインティング文字とを設けても良い。カッティング文字を設けた外装10に光源部11の光を投射させると、蓄光体P(又は蛍光増白剤)の壁面とカッティング文字との濃淡により、夜間であれば、外装10の色と異なる色のカッティング文字を浮かび上がらせることが出来る。又、外装10の外面又は内面に、通常のペインティング文字を設けると、昼間であれば、ペインティング文字を表示させ、夜間であれば、昼間のペインティング文字と異なった別のカッティング文字を浮かび上がらせることが出来る。従って、昼間と夜間で異なる宣伝文字やメッセージを表示することが出来る。
以下、実施例等によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。
先ず、透明なアクリル板で、図2、図3に示す半球状の外装10を構成し、蓄光体を含有し、1.2mm〜2.2mmの範囲内の粒子径を有する複数の蓄光体粒子14を作製した。この蓄光体粒子14は、紫外光に反応し、青色に発光する。又、公知の透明性接着剤(エポキシ樹脂)を用いて、公知の方法で、複数の蓄光体粒子14を前記外装10の内面に固着させ、複数の空隙Oを有する蓄光体層Pを形成させた。この際、蓄光体層Pの厚みは、2mm〜3mmとした。一方、紫外光を発する6つの光源部11を用意し、図2に示すように、蓋部16の上面の中心から放射状に配置した。この光源部11は、静電気保護ダイオードで構成され、直流順方向電流が400mAであり、パルス順方向電流が500mAであり、逆方向電圧が5Vであり、許容電力が1600mWであり、動作温度範囲が−40度〜100度の範囲内であり、保存温度範囲が−30度〜85度の範囲内である。又、光源部11は、直流順方向電圧が3.3Vであり、直流逆方向電流が10μAであり、放射束が250mWであり、ドミナント波長が405nmであり、半値角が120度である。又、光源部11の配線11cを束ねて、タクシー13の料金メーター17の切り替え部19と表示灯13aとの間の配線19aに電気的に接続することで、光源制御部12を構成し、本発明の実施例の行灯1を作成した。尚、この構成では、昼間において、タクシードライバーが、光源制御部12を前記配線19aから外すことになる。
昼間では、図5(A)に示すように、太陽光中に含まれる紫外光に、行灯1の蓄光体層Pが反応して、ぼんやり光っている。又、屋外では、図5(B)に示すように、行灯1の蓄光体層Pが、太陽光中の紫外光により、独自の色で発光し、行灯1の存在が微かに分かることが理解される。
又、夜間では、空車走行中(待機中)の場合、前記光源部11の点灯により、図6(A)に示すように、行灯1の蓄光体層P各蓄光体粒子14がそれぞれ青色に発光して、全体として綺麗な青色に光っている。又、蓄光体層Pの空隙Oから紫外光が漏れて、行灯1全体として輝度が高く、行灯1全体が強く光り輝いている。前記蓄光体層Pの空隙Oが所々に存在するため、青色の光がまだら模様を形成している。又、屋外では、図6(B)に示すように、行灯1の蓄光体層Pが、料金メーターの表示灯よりも、青色に強く輝いており、行灯1全体の輝度の高さが明確に理解される。このように、蓄光体Pを行灯1に組み合わせることで、他の照明と比較して、行灯1の光にユーザーの目を惹き易くすることが出来る。
一方、夜間では、実車走行中の場合、前記光源部11の消灯により、図7(A)に示すように、蓄光体層Pが独自の色で残光することで、行灯1がぼんやり光っていることが理解される。又、屋外では、図7(B)に示すように、蓄光体層Pがぼんやり光るだけであるため、行灯1全体がユーザーの目に触れ難くなることが理解される。
このように、夜間において、空車走行中と実車走行中とで、本発明の行灯1は全く異なる輝き方をするため、ユーザーを引き寄せる斬新さを備えていることが分かる。
以上のように、本発明に係る行灯は、タクシーの屋根に配置する行灯等に有用であり、夜間において、適切なタイミングで独自の色で光らせることで、ユーザーの目を惹き易くすることが可能な行灯として有効である。
1 行灯
10 外装
11 光源部
12 光源制御部
13 タクシー
13a 屋根
13b 表示灯
P 蓄光体
10 外装
11 光源部
12 光源制御部
13 タクシー
13a 屋根
13b 表示灯
P 蓄光体
Claims (4)
- タクシーの屋根に配置され、光透過性材質で構成された外装と、
前記外装に組み込まれた蓄光体と、
前記外装の内部に設けられ、前記蓄光体を発光させる特定の波長領域の光を発する光源部と、
夜間において、前記タクシーの料金メーターの表示灯に連動して、空車走行中或いは待機中に前記光源部を点灯させ、実車走行中に前記光源部を消灯させる光源制御部と、
を備えることを特徴とする行灯。 - 前記蓄光体は、前記外装の内面に、特定の範囲の粒子径を有する複数の蓄光体粒子を分散させて固着させることで得られ、複数の空隙を有する蓄光体層である
請求項1に記載の行灯。 - 前記蓄光体層の厚みは、1mm〜5mmの範囲内である
請求項2に記載の行灯。 - 前記蓄光体が、紫外光に反応して、青色に発光し、
前記光源部が、紫外光を発する
請求項1−3のいずれか一項に記載の行灯。
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