JP5780543B2 - 電子線描画法を用いた陽極酸化アルミナ及びその製造方法 - Google Patents
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陽極酸化膜の製造方法であって、
(1)SiO2層が被覆された脱脂洗浄後のSi基板上に、Ti、Cr又は金属窒化物よりなる密着層を成膜後Al層を成膜し、
(2)前記Al層の上にSiO2保護層を成膜し、
(3)前記SiO2保護層の上に電子線ポジレジストをコートし、
(4)前記電子線レジストコートを電子線リソグラフィにより所望のパターンを描画し、
(5)表面にパターンが形成された前記SiO2保護層を選択的にドライエッチし、
(6)前記SiO2保護層をマスクとして、前記Al層の陽極酸化を行い、
(7)残留するレジストコートを完全剥離する工程で、高規則性陽極酸化アルミナ膜を形成すると共に、
陽極酸化液としてシュウ酸を使用し、陽極酸化電圧が28−60Vのとき、孔径が28−60nm、ピッチが70−150nmの範囲であることを特徴とする陽極酸化アルミナ膜の製造方法を提供する。
第2に、上記(1)〜(7)の工程を含む陽極酸化膜の製造方法であって、陽極酸化液として硫酸を使用し、陽極酸化電圧が10−28Vのとき、孔径が10−28nm、ピッチが25−70nmの範囲であることを特徴とする陽極酸化膜の製造方法を提供する。
第3に、上記(1)〜(7)の工程を含む陽極酸化膜の製造方法であって、陽極酸化液としてリン酸を使用し、陽極酸化電圧が160−200Vのとき、孔径が160−200nm、ピッチが400−500nmの範囲であることを特徴とする陽極酸化膜の製造方法を提供する。
(1)Alの下部層としてはTi以外にも薄膜形成技術からCr等の3d遷移金属、TiN及びAlN等の窒化物に置換しても同等の作用効果を発揮させることができる。
(2)電子線描画パターンは陽極酸化溶液(例えば、リン酸、硫酸等)の種類により変更が可能となる。
(3)陽極酸化金属はAl以外にも陽極酸化可能な金属(Si、Ti等)に置換するこができる。
(4)薄膜の利用によりAl層膜厚の制御性が高い。
(5)基板は、本製造法では熱酸化SiO2付きSi基板を用いているが、絶縁性(SrTiO3、Al2O3、ポリイミド等)及び半導体性(ZnO)基板のようなより高い電気抵抗を示す基板に置換することができる。
(6)従来の半導体プロセスへ本発明を応用することで、例えば、MOSゲート絶縁膜などの半導体デバイス上への高誘電率絶縁膜製造の製造が可能となる。
(7)半導体プロセスに本発明を応用することで、より高い規則性、平坦性、膜厚制御性の特定波長フィルタの製造が可能となる。
(8)任意基板上へのナノドット、ナノロッド等ナノ構造の基板上への形成時マスク材料としての応用も可能となる。
10−5Pa以下の高真空蒸着装置において、熱酸化処理により200nmのSiO2層が被覆されたSi基板上に、RFスパッタ法により50nmのTi密着層を5.7nm/minの成長速度で成膜した。更に、前記Ti層状にAl層500nmを8.2nm/minの成長速度で成膜した。その後前記Al層上にRFスパッタ法において10−4Pa以下の高真空状態でSiO2保護層を60nm成膜した。
10−5Pa以下の高真空蒸着装置において、熱酸化処理によりSiO2層が被覆されたSi基板上に、電子線蒸着法により20nmのTi密着層を6nm/minの成長速度で成膜した。更に、前記Ti層状にAl層500nmを6nm/minの成長速度で成膜した。その後、前記Al層上にRFスパッタ法において10−4Pa以下の高真空状態でSiO2保護層を50nm成膜した。
SiO2保護層を成膜せず、実施例1と同じ工程及び条件にて陽極酸化アルミナの製造を行った。図9は比較例1における電子線インプリント陽極酸化膜のFIB−SEM像である。規則性構造は同様に形成されているものの、表面平坦性に関してはAl薄膜中の結晶粒や、陽極酸化による表面あれが観測される。また、膜面垂直方向に関してもホール進行方向はアルミニウムの結晶粒や陽極酸化による電流方向の膜中不規則性から膜面垂直方向への規則的配列の崩れが観察される。
Ti密着層及びSiO2保護層を成膜せずに、実施例1と同じ工程、条件にて陽極酸化アルミナの製造を行った。図10は比較例2における電子線インプリント陽極酸化膜の表面SEM及び断面FIB−SEM像である。比較例1同様のAl結晶粒及び電流方向に依存したホール構造及び表面状態が観察される。またパターン部以外のAl露出部への陽極酸化の進行が観察される。従来の電子線インプリント法はこの比較例2に相当する。
電子線インプリントを用いずに実施例1と同じ工程、条件にて陽極酸化アルミナの製造を行った。図11は比較例3における陽極酸化膜の表面SEM像である。規則性は見られず、Al結晶粒による影響が観察される。従来のアルミニウム薄膜を利用した陽極酸化法はこの比較例3に相当する。
Claims (9)
- 陽極酸化膜の製造方法であって、
(1)SiO2層が被覆された脱脂洗浄後の絶縁性基板上に、Ti、Cr又は金属窒化物よりなる密着層を成膜後、Al層を成膜し、
(2)前記Al層の上にSiO2保護層を成膜し、
(3)前記SiO2保護層の上に電子線ポジレジストをコートし、
(4)前記電子線レジストコートを電子線リソグラフィにより所望のパターンを描画し、
(5)表面にパターンが形成された前記SiO2保護層を選択的に乾式あるいは湿式でエッチし、
(6)前記SiO2保護層をマスクとして、前記Al層の陽極酸化を行い、
(7)残留するレジストコートを完全剥離する工程で、高規則性陽極酸化アルミナ膜を形成すると共に、
陽極酸化液としてシュウ酸を使用し、陽極酸化電圧が28−60Vのとき、孔径が28−60nm、ピッチが70−150nmの範囲であることを特徴とする陽極酸化膜の製造方法。 - 陽極酸化膜の製造方法であって、
(1)SiO2層が被覆された脱脂洗浄後の絶縁性基板上に、Ti、Cr又は金属窒化物よりなる密着層を成膜後、Al層を成膜し、
(2)前記Al層の上にSiO2保護層を成膜し、
(3)前記SiO2保護層の上に電子線ポジレジストをコートし、
(4)前記電子線レジストコートを電子線リソグラフィにより所望のパターンを描画し、
(5)表面にパターンが形成された前記SiO2保護層を選択的に乾式あるいは湿式でエッチし、
(6)前記SiO2保護層をマスクとして、前記Al層の陽極酸化を行い、
(7)残留するレジストコートを完全剥離する工程で、高規則性陽極酸化アルミナ膜を形成すると共に、
陽極酸化液として硫酸を使用し、陽極酸化電圧が10−28Vのとき、孔径が10−28nm、ピッチが25−70nmの範囲であることを特徴とする陽極酸化膜の製造方法。 - 陽極酸化膜の製造方法であって、
(1)SiO2層が被覆された脱脂洗浄後の絶縁性基板上に、Ti、Cr又は金属窒化物よりなる密着層を成膜後、Al層を成膜し、
(2)前記Al層の上にSiO2保護層を成膜し、
(3)前記SiO2保護層の上に電子線ポジレジストをコートし、
(4)前記電子線レジストコートを電子線リソグラフィにより所望のパターンを描画し、
(5)表面にパターンが形成された前記SiO2保護層を選択的に乾式あるいは湿式でエッチし、
(6)前記SiO2保護層をマスクとして、前記Al層の陽極酸化を行い、
(7)残留するレジストコートを完全剥離する工程で、高規則性陽極酸化アルミナ膜を形成すると共に、
陽極酸化液としてリン酸を使用し、陽極酸化電圧が160−200Vのとき、孔径が160−200nm、ピッチが400−500nmの範囲であることを特徴とする陽極酸化膜の製造方法。 - 請求項1乃至3の何れか1項に記載の製造方法であって、SiO2 保護層の層厚が20〜100nmの範囲であることを特徴とする陽極酸化膜の製造方法。
- 請求項1乃至3の何れか1項に記載の製造方法であって、電子線ポジレジストコートの厚みが100〜300nmの範囲であることを特徴とする陽極酸化膜の製造方法。
- 請求項1乃至3の何れか1項に記載の製造方法であって、Al層の成膜がCVD法あるいはスパッタによることを特徴とする陽極酸化膜の製造方法。
- 請求項1乃至3の何れか1項に記載の製造方法であって、SiO2 保護層成膜がPVD法によることを特徴とする陽極酸化膜の製造方法。
- 請求項1乃至3の何れか1項に記載の金属窒化物がTiNあるいはAlNであることを特徴とする陽極酸化膜の製造方法。
- 請求項1乃至3の何れか1項に記載の製造方法であって、電子線描画によるパターンが、格子状配列、トライアングル状配列、五角形配列、八角形配列のいずれか、あるいは、前記5種類の配列の混在している配列をなすことを特徴とする陽極酸化膜の製造方法。
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