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JP5779223B2 - 光電変換素子接続体および光電変換モジュール - Google Patents

光電変換素子接続体および光電変換モジュール Download PDF

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Description

本発明は、光電変換素子接続体および光電変換モジュールに関し、複数の光電変換素子基板が複数の素子間配線部材によって互いに電気的に接続された光電変換素子接続体と、そのような光電変換素子接続体を備えた光電変換モジュールとに関するものである。
現在量産されている太陽電池では、両面電極型の太陽電池が多数を占めている。両面電極型の太陽電池では、セル基板の表面(受光面)にn電極が形成され、裏面にp電極が形成されている。受光面に形成されるn電極は、太陽光がセル基板に入射することによって発生した電流を外部へ取り出すために不可欠とされる。ところが、取り出し電極としてのn電極が配置されたセル基板の部分(領域)では、n電極が陰となって太陽光が入射せず、電流は発生しない。
そこで、受光面側には取り出し電極を形成せず、裏面側に取り出し電極を形成した太陽電池や、受光面側には電極を形成せず、裏面側に両電極を形成した太陽電池などの裏面電極型太陽電池が開発されている。そのような裏面電極型太陽電池を開示した文献の一例として、特許文献1および非特許文献1がある。非特許文献1で提案されている太陽電池のセル基板では、セル基板をなすシリコン基板に、受光面側から裏面側にわたって貫通孔が形成され、その貫通孔を介して取り出し電極が裏面側に形成されている。そのため、セル基板の裏面側では、p電極と取り出し電極としてのn電極との双方の電極が存在する。
個々のセル基板を互いに接続して太陽電池ストリングを形成するために、p電極とn電極の配置パターンに基づいた所定の配線パターンが形成された配線基板が用いられる。同様の裏面電極型太陽電池は、特許文献2においても提案され、個々のセル基板は、p電極およびn電極の配置パターンに基づいた配線パターンが形成された配線基板によって互いに接続されることになる。
このように、従来の裏面電極型太陽電池では、個々のセル基板を互いに接続して太陽電池ストリングを形成するために、p電極とn電極の配置パターンに基づいた所定の配線パターンが形成された配線基板が用いられていた。
ところが、個々のセル基板では、裏面側にn電極とp電極との双方の電極が形成されているため、配線基板の配線パターンとして、一方の電極だけが形成されている場合と比べると配線パターンはより複雑になる。そのため、本来接続さるべきではない電極に配線パターンが接触して電気的に短絡しないように、配線基板にはセル基板に対する位置合わせ精度が求められて、組立てが煩雑になるという問題があった。また、配線パターンが配線基板の表面に形成されているために、接続されるべき複数の電極のすべてに配線パターンが確実に接触せず、接触不良が発生することがあった。
そこで、このような問題点を解消するために、セル基板をインターコネクタによって互いに接続させた太陽電池ストリングが提案されている。この種の太陽電池ストリングでは、セル基板の裏面において、一方向に沿ってそれぞれ形成された複数のn電極およびp電極に対し、板状で直線状に延在するインターコネクタがn電極のそれぞれに接続され、同様のインターコネクタがp電極のそれぞれに接続されることになる。
米国特許第4927770号明細書 特開2007−19334号公報
J.H.Bultman et al.,:"Interconnection through vias for improved efficiency and easy module manufacturing of crystalline silicon solar cells", Solar Energy Materials & Solar Cells 65(2001) 339-345.
しかしながら、従来のインターコネクタによって接続される太陽電池ストリングでは、次のような問題点があった。図38に示される、n番目のセル基板111においてn電極108に接続されたインターコネクタ120は、これと隣接するn−1番目のセル基板(図示せず)とはそのセル基板のp電極に接続する必要がある。また、n番目のセル基板111においてp電極109に接続されたインターコネクタ121は、これと隣接するn+1番目のセル基板(図示せず)とはそのセル基板のn電極に接続する必要がある。
ところが、裏面においてp電極とn電極とが同じパターンで形成されているセル基板同士を直線状のインターコネクタによって接続しようとすると、インターコネクタ120は、n−1番目のセル基板のn電極に接触し、インターコネクタ121はn+1番目のp電極に接触することになる。そのため、セル基板の位置をずらしたり、あるいは、セル基板の向きを変えたり、また、p電極とn電極の配置を変更する必要があるなど、隣接するセル基板同士を容易に接続することができないという問題があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、一つの目的は、光電変換素子をより確実に接続する素子間配線部材によって複数の光電変換素子が互いに接続された光電変換素子接続体を提供することであり、他の目的は、そのような光電変換素子接続体を備えた光電変換モジュールを提供することである。
本発明に係る光電変換素子接続体は、それぞれ第1主表面と第2主表面とを有し、前記第1主表面を受光面として、光電変換素子本体がそれぞれ形成された複数の光電変換基板と、前記複数の光電変換基板のそれぞれの前記第2主表面に、前記光電変換素子の端子としてそれぞれ形成された第1電極および第2電極と、第1の方向に延在する櫛の背部、前記櫛の背部から前記第1の方向と交差する第2の方向に突出するように形成された第1櫛部および前記櫛の背部から前記第2の方向と反対向きの第3の方向に突出するように形成された第2櫛部を有し、前記複数の光電変換基板のうち、一の光電変換基板の前記第1電極に前記第1櫛部が接続され、前記一の光電変換基板と隣接する他の光電変換基板の前記第2電極に前記第2櫛部が接続されて、前記複数の光電変換基板を互いに電気的に接続する素子間配線部材とを備え、前記隣接する二つの光電変換基板の一組に対して、これら二つの光電変換基板の並ぶ方向と交差する方向に、前記素子間配線部材が複数並ぶように配置され、それら前記素子間配線部材が同じ形状である。
この構成によれば、互いに隣接する一の光電変換基板と他の光電変換基板とを電気的に接続する素子間配線部材が櫛構造とされて、第1櫛部が第1電極に接続され、第2櫛部が第2電極に接続されることで、光電変換基板の位置をずらしたり、光電変換基板の向きを変えたりするなどの必要がなくなり、隣接する光電変換基板同士を容易に接続することができる。
本発明の各実施の形態に係るインターコネクタおよびこれを含む光電変換素子の構造を示す平面図である。 本発明の実施の形態1に係る光電変換素子のセル基板の構造を示す断面図である。 同実施の形態において、セル基板における受光面とは反対側の裏面の電極の配置を示す平面図である。 同実施の形態において、セル基板における受光面の受光面電極の配置を示す平面図である。 同実施の形態において、光電変換素子同士を電気的に接続するインターコネクタの構造を示す平面図である。 同実施の形態において、インターコネクタによって互いに接続された光電変換素子接続体の構造を示す平面図である。 同実施の形態において、光電変換素子の製造方法の一工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図7に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図8に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図9に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図10に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図11に示す工程の後に行われる工程を示す斜視図である。 同実施の形態において、インターコネクタの製造方法を説明するための部分平面図である。 同実施の形態において、インターコネクタの第1の変形例を示す平面図である。 同実施の形態において、図14に示すインターコネクタによって互いに接続された光電変換素子接続体を示す平面図である。 同実施の形態において、インターコネクタの第2の変形例を示す平面図である。 同実施の形態において、図16に示すインターコネクタによって互いに接続された光電変換素子接続体を示す平面図である。 同実施の形態において、セル基板における裏面の電極配置の第1の変形例を示す平面図である。 同実施の形態において、セル基板における裏面の電極配置の第2の変形例を示す平面図である。 同実施の形態において、セル基板における受光面電極の配置の変形例を示す平面図である。 同実施の形態において、光電変換素子のセル基板の変形例の構造を示す断面図である。 同実施の形態において、変形例に係る光電変換素子の製造方法の一工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図22に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図23に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図24に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図25に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図26に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図27に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図28に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、図29に示す工程の後に行われる工程を示す断面図である。 同実施の形態において、変形例に係る光電変換素子のセル基板における裏面の電極配置の第1の例を示す平面図である。 同実施の形態において、図31に示すインターコネクタによって互いに接続された光電変換素子接続体を示す平面図である。 同実施の形態において、変形例に係る光電変換素子のセル基板における裏面の電極配置の第2の例を示す平面図である。 同実施の形態において、図33に示すインターコネクタによって互いに接続された光電変換素子接続体を示す平面図である。 同実施の形態において、変形例に係る光電変換素子のセル基板における裏面の電極配置の第3の例を示す平面図である。 同実施の形態において、図35に示すインターコネクタによって互いに接続された光電変換素子接続体を示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係る光電変換モジュールの構造を示す断面図である。 従来のインターコネクタおよびこれを含む光電変換素子の構造を示す平面図である。
実施の形態1
はじめに、本発明の実施の形態に係るインターコネクタ(素子間配線部材)の基本的構造について説明する。図1に示すように、インターコネクタ20は櫛構造とされ、一方向に延在する櫛の背部21と櫛部22a,22bとを備えている。櫛部22aと櫛部22bとは、互いに反対向きに、櫛の背部21から一方向とほぼ直交する方向に突出するように形成されている。
互いに隣接する光電変換素子1のセル基板11a,11bの裏面では、それぞれ複数のn電極8とp電極9とが形成されている。n電極8とp電極9とは、列(紙面上下方向)に沿って直線状に配置され、n電極8の列とp電極9の列とは互いにずらされている。インターコネクタ20の櫛部22aは、セル基板11bのp電極9に電気的に接続され、櫛部22bは、セル基板11aのn電極8に電気的に接続されている。
後述するように、インターコネクタ20が櫛構造とされることで、セル基板の位置をずらしたり、あるいは、セル基板の向きを変えたり、また、p電極とn電極の配置を変更する必要がなくなり、隣接するセル基板同士を容易に接続することができる。
次に、そのようなインターコネクタによって、複数の光電変換素子が互いに電気的に接続された光電変換素子接続体(光電変換素子ストリング)について、具体的に詳細に説明する。まず、光電変換素子について説明する。図2、図3および図4に示すように、光電変換素子1は、たとえば、一辺約155mm、厚さ約200μmのセル基板11からなる。セル基板11では、p型半導体層3を貫通する貫通孔5が形成され、その貫通孔5の側壁を含むp型半導体層3の表面にn型半導体層4が形成されている。
そのn型半導体層4に接触して貫通孔5を充填するn電極8が、裏面側に露出するように形成されている。さらに、p型半導体層3の裏面側の表面上にp電極9が形成されている。p型半導体層3の裏面側の表面上には、絶縁層10が形成されている。光電変換素子1の裏面では、行方向に同一極の電極(n電極8a〜8e、p電極9a〜9d)が配置され、列方向にも同一極の電極(n電極8a〜8e、p電極9a〜9d)が配置されている。n電極8a〜8eおよびp電極9a〜9dの行方向位置と列方向位置は、互いにずらされている。一方、n型半導体層4の受光面には、受光面電極7および反射防止膜6が形成されている。
次に、インターコネクタについて説明する。図5に示すように、インターコネクタ20は、櫛の背部21と櫛部22,22a〜22hとを備えて構成される。櫛の背部21は一方向に延在し、櫛部22は、n電極あるいはp電極の配置に対応するように櫛の背部21に形成されている。櫛部22a〜22dは櫛の背部21に対して一方に突出するように形成され、櫛部22e〜22hは、櫛部22a〜22dとは反対向きに他方に突出するように形成されている。
そのインターコネクタ20は、たとえば、はんだめっきが施された導電性部材(銅)から形成されている。櫛の背部21の幅W1は、たとえば、約15mm程度とされ、櫛部22の幅W2も約15mm程度とされる。また、厚さは、たとえば、0.1〜0.5mm程度とされる。
なお、導電性部材としては、銅の他に、たとえば、金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)等の金属、または、これらの合金を適用してもよい。また、インターコネクタの表面にはんだめっきが施されていることが好ましく、これにより、インターコネクタをセル基板のp電極あるいはn電極と確実に接続させることができる。
次に、光電変換素子接続体について説明する。図6に示すように、光電変換素子接続体12を構成する光電変換素子1のセル基板11a,11b,11cのそれぞれでは、行方向位置と列方向位置とが互いにずらされた、n電極8a〜8eとp電極9a〜9dとが配設されている。
n−1番目のセル基板11aとn番目のセル基板11bとは、インターコネクタ20aによって電気的に接続され、n番目のセル基板11bとn+1番目のセル基板11cとは、インターコネクタ20bによって電気的に接続されている。
インターコネクタ20aの櫛部22aは、n−1番目のセル基板11aの2列目のp電極9a〜9dに接続され、櫛部22bは4列目のp電極9a〜9dに接続され、櫛部22cは6列目のp電極9a〜9dに接続され、櫛部22dは8列目のp電極9a〜9dに接続されている。一方、インターコネクタ20aの櫛部22eは、n番目のセル基板11bの1列目のn電極8a〜8eに接続され、櫛部22fは3列目のn電極8a〜8eに接続され、櫛部22gは5列目のn電極8a〜8eに接続され、櫛部22hは7列目のn電極8a〜8eに接続されている。
同様に、インターコネクタ20bの櫛部22a,22b,22c,22dは、n番目のセル基板のp電極9a〜9dにそれぞれ接続され、インターコネクタ20bの櫛部22e,22f,22g,22hは、n+1番目のセル基板11cのn電極8a〜8eにそれぞれ接続されている。光電変換素子接続体12では、以下、図示されないインターコネクタによって、互いに隣接するセル基板同士が電気的に接続されている。
次に、上述した光電変換素子接続体の製造方法の一例について説明する。
(1)貫通孔形成、表面凹凸加工工程
まず、図7に示すように、p型の半導体基板2が用意される。半導体基板2として、たとえば結晶シリコン基板が適用されるが、これに限られるものではない。半導体基板2の厚さは、10〜300μm程度が好ましく、50〜100μm程度がさらに好ましい。次に、図8に示すように、p型の半導体基板2に、レーザー加工を施すことによって、たとえば、直径0.3mm程度の円形の貫通孔5が形成される。
貫通孔5の形状や寸法は、これに限られず、光電変換素子接続体の仕様等に対応した所望の形状や寸法が採用される。また、貫通孔5の形成はレーザー加工に限られない。次に、半導体基板2に、酸あるいはアリカリの溶液によるエッチングや、反応性プラズマによるエッチングを施すことにより、半導体基板2の表面に凹凸構造(テクスチャ構造)が形成される(図示せず)。
(2)n型層形成工程
次に、図9に示すように、常圧CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、半導体基板2の裏面の貫通穴5の周縁以外の領域に、たとえば、シリコン酸化膜からなる拡散防止マスク15が形成される。次に、たとえばPOCl3などのn型不純物を含有する材料を含んだ高温の気体中に半導体基板2を晒すことにより、拡散防止マスク15によって覆われていない領域にn型不純物が導入されてn型半導体層4が形成される。
すなわち、n型半導体層4は、半導体基板2の表面(受光面)側の領域、貫通孔5の内壁および半導体基板2の裏面側の拡散防止マスク15によって覆われていない領域のそれぞれの表面から所定の深さにわたり形成される。次に、所定のエッチングによって拡散防止マスク15を除去することにより、p型の半導体基板2の領域がp型半導体層3として露出する。
なお、n型半導体層の形成方法としては、上述した方法に限られず、たとえば、イオン注入法によりn型の不純物イオンを半導体基板2に注入することによってn型半導体層4を形成してもよい。また、半導体基板2の表面上に、たとえばCVD法により別途n型半導体層を形成するようにしてもよい。この場合には、p型の半導体基板2そのものがp型半導体層3となる。
(3)反射防止膜および絶縁層形成工程
次に、図10に示すように、たとえばプラズマCVD法により、受光面側に位置するn型半導体層4のうち、貫通孔5およびその周辺の受光面電極が形成される領域を除いて、その表面上に厚さ約70nmのシリコン窒化膜からなる反射防止膜6が形成される。なお、反射防止膜としては、これを受光面側に位置するn型半導体層4の表面の全体を覆うように形成してもよい。この場合には、受光面電極7(図11参照)は、反射防止膜6の表面上に形成されて、ファイアスルーによって受光面電極とn型半導体層とを導通させることになる。また、反射防止膜6としては、表面反射を抑制する機能を有するものであれば、その材料、厚さおよび形成方法等は特に限定されない。
一方、CVD法あるいはスパッタ法により、裏面側に露出したp型半導体層3のうち、p電極9(図11参照)が形成される領域を除いて、その表面上に厚さ約50〜100nm程度の酸化ケイ素からなる絶縁層10が形成される。絶縁層としては、これを裏面側に位置するp型半導体層3の表面の全体を覆うように形成してもよい。この場合には、p電極は絶縁層10の表面上に形成されて、ファイアスルーによってp電極とp型半導体層3とを導通させることになる。
また、絶縁層10としては、p型半導体層3とn電極との間を電気的に絶縁することができるものであれば、その材料、厚さおよび形成方法等は特に限定されず、酸化ケイ素以外に、たとえば、窒化珪素、酸化タンタル、酸化アルミニウム等からなる絶縁層を形成してもよい。特に、酸化タンタルは、たとえば文献(藤川ら“Ta2O5系高誘電率絶縁膜の作製” 豊田中央研究所R&Dレビュー Vol. 30 No. 4. p12-23. 1995.12)に記載されている方法で形成することができる。
(4)受光面電極、n電極およびp電極形成工程
次に、図11に示すように、たとえば、銀などのペースト材料を半導体基板2の裏面の貫通孔5上およびp電極9を形成する領域に印刷し、焼成することによって、貫通孔5を充填して半導体基板2の裏面に露出するn電極8が複数形成されるとともに、p型半導体層3の裏面側に複数のp電極9が形成される。また、銀などのペースト材料を受光面に印刷し、焼成することによって、n型半導体層4の受光面に受光面電極7が形成される。
なお、受光面電極7、n電極8およびp電極9としては、銀の他に、たとえば、アルミニウ、銅、ニッケル、パラジウム等の金属材料を用いて形成してもよい。また、これらを、ペースト材料を印刷することによって形成する方法の他に、蒸着法によって形成してもよい。さらに、受光面電極7、n電極8およびp電極9を形成した後に、必要に応じて、熱処理やフォーミングガスアニールを行ってもよい。こうして、光電変換素子(セル基板)の一つが形成される。以下、同様にして複数の光電変換素子が形成される。
(5)インターコネクタ接続工程
次に、複数の光電変換素子(セル基板)が、インターコネクタによって互いに電気的に接続される。図12に示すように、まず、セル基板11のp電極9およびn電極8に、はんだペースト60あるいは導電性接着剤が塗布される。次に、セル基板11のp電極9およびn電極8の位置に対してインターコネクタ20の位置合わせが行われて、インターコネクタ20がセル基板11の上に載置される。
次に、インターコネクタ20の上方から所定の荷重が印加されて、リフロー炉(図示せず)内にて所定の温度のもとでセル基板11とインターコネクタ20に熱処理が施される。その後、セル基板11とインターコネクタ20とを冷却することで、インターコネクタ20がセル基板11に接続される。こうして、セル基板11にインターコネクタ20が接続された光電変換素子接続体12(ストリング)が形成される。
上述した光電変換素子接続体12では、互いに隣接するセル基板11同士を電気的に接続するインターコネクタ20は、櫛の背部21と櫛部22とを備えた櫛構造とされる。これにより、p電極とn電極との種々の配置パターンを有するセル基板同士をインターコネクタによって容易に接続することができる。このことについて説明する。
前述したように、従来の光電変換素子接続体では、p電極とn電極とが同じパターンで形成されているセル基板同士を直線状のインターコネクタによって接続しようとすると、一方のセル基板の所定の電極に接続されているインターコネクタは、これと隣接する他のセル基板とは、同じ極の電極に接触することになる(図38参照)。そのため、セル基板の位置をずらしたり、あるいは、セル基板の向きを変えたり、また、p電極とn電極の配置を変更する必要があった。
これに対して、上述した光電変換素子接続体12のインターコネクタ20では、インターコネクタ20を櫛構造として、p電極9に接続される櫛部22aの櫛の背部21に対する位置と、n電極8に接続される櫛部22bの櫛の背部21に対する位置とをずらすことができる。これにより、互いに隣接するセル基板11のうち、一方のセル基板11に形成されたp電極9と、他方のセル基板11に形成されたn電極8とを、セル基板をずらしたり等することなく、容易に電気的に接続することができる。
また、櫛部22aおよび櫛部22bのそれぞれの櫛の背部21に対する位置を調整することで、セル基板に形成するp電極とn電極の配置の自由度を向上させることができ、p電極およびn電極の種々の配置パターンに対して、隣接するセル基板同士を電気的に容易に接続することができる。さらに、図5に示されるように、p電極またはn電極に接続される櫛部22のすべてを一つの櫛の背部21に設けることで、一つのインターコネクタ20によって、互いに隣接するセル基板同士を簡単に接続することができる。
また、インターコネクタ20を櫛構造とすることで、材料の無駄も最小限に抑えることができる。すなわち、インターコネクタ20を、1枚の金属板あるいは箔をインターコネクタの形状に打ち抜くことによって形成し、その際に、図13に示すように、一つのインターコネクタ20aの櫛部22、22e〜22hと櫛部22,22e〜22hの間に、他のインターコネクタ20bの櫛部22,22a〜22dが位置するように、金属板等を打ち抜くことで、材料の無駄を省くことができる。また、櫛部22,22a〜22dと櫛部22,22e〜22hとの間隔Sは切り代であり、インターコネクタをセル基板に接続させる際に、一つのインターコネクタと他のインターコネクタとが接触するのを防止することができる。
さらに、インターコネクタの櫛部の幅を、p電極またはn電極の平面的寸法(たとえば外径など)よりも大きくすることで、インターコネクタの低抵抗化を図ることができる。また、p電極またはn電極に対するインターコネクタの位置合わせを容易に行うことができる。
なお、上述したインターコネクタ接続工程では、インターコネクタ20の接続方法として、リフロー炉による熱処理によって接続する方法を例に挙げて説明した。接続方法としては、これに限られず、たとえば、はんだにホットエアーを吹き付けたり、あるいは、レーザ光線を照射等して局所的にはんだを加熱することによって、インターコネクタをセル基板に接続してもよい。また、はんだの代わりに、異方導電性フィルム(ACF:Anisotropic Conductive Film)、異方導電性ペースト(ACP:Anisotropic Conductive Paste)あるいは導電性接着材を用いて、インターコネクタをセル基板に接続してもよい。
(インターコネクタのバリエーション)
上述した光電変換素子接続体12では、櫛の背部21に対して一方に延在する4本の櫛部22a〜22dと他方に延在する4本の櫛部22e〜22hとが設けられたインターコネクタ20を例に挙げて説明した。
インターコネクタとしては、この他に、たとえば、図14に示すように、櫛の背部21に対して、一方に延在する2本の櫛部22a、22bと他方に延在する2本の櫛部22c、22dとが設けられたインターコネクタ20を適用してもよい。この場合には、図15に示すように、互いに隣接するセル基板11a,11bのp電極9a〜9dとn電極8a〜8eとは、2つのインターコネクタ20a,20bによって電気的に接続されることになる。
また、図16に示すように、櫛の背部21に対して、一方に延在する1本の櫛部22aと他方に延在する1本の櫛部22bとが設けられたインターコネクタ20を適用してもよい。この場合には、図17に示すように、互いに隣接するセル基板11a,11bのp電極9a〜9dとn電極8a〜8eとは、4つのインターコネクタ20a〜20dによって電気的に接続されることになる。
(セル基板におけるn電極とp電極の配置パターンのバリエーション)
上述した光電変換素子のセル基板の裏面に形成されるn電極とp電極の配置パターンとして、n電極8a〜8dの列の位置とp電極9a〜9dの列の位置とを互いにずらしたパターンとし、そして、n電極8a〜8dとp電極9a〜9dの形状をほぼ同じ形状としたものを例に挙げて説明した。
n電極とp電極としては、これに限られず、図18あるいは図19に示すように、たとえばn電極8a〜8hの間隔を変えたり、また、n電極8a〜8hの形状とp電極9a〜9dの形状とを変えたものでもよい。なお、セル基板の受光面側の受光面電極として図4に示されるパターンを例に挙げて説明したが、図18あるいは図19に示されるn電極8a〜8hとp電極9a〜9dの配置パターンの場合には、受光面電極7のパターンを、図20に示すパターンとしてもよい。
(光電変換素子のバリエーション)
上述した光電変換素子接続体では、光電変換素子(セル基板)として、受光面側にpn接合を設け、受光面において発生した電子を貫通孔を充填するように形成されたn電極から取り出す態様の光電変換素子を例に挙げて説明した。光電変換素子としては、このような態様の光電変換素子に限られず、たとえば裏面側にpn接合を設けた態様の光電変換素子でもよい。
図21に示すように、この種の光電変換素子では、n型の半導体基板41における受光面とは反対側の裏面には、n型層42とp型層43とがそれぞれ所定の領域に形成されている。さらに、裏面には、n型層42に電気的に接続されるn電極44が形成され、p型層43に電気的に接続されるp電極45が形成されている。一方、半導体基板41における受光面は、テクスチャー構造とされる。その受光面には、反射防止膜46が形成されている。この光電変換素子では、受光面側に電極が一切設けられないため、同じ面積の光電変換素子に対して受光面積をより多く確保することができる。
次に、この光電変換素子の製造方法について簡単に説明する。まず、図22に示すように、n型の半導体基板41が用意される。次に、図23に示すように、半導体基板41の一方の面にシリコン酸化膜などのテクスチャマスク48を形成した状態で、半導体基板41の受光面にテクスチャ加工を施すことにより、半導体基板41の受光面にテクスチャ構造が形成される。
次に、図24に示すように、半導体基板41の受光面の全面を覆うとともに、裏面のp型層が形成される領域を除いて裏面を覆う第1拡散マスク49が形成される。次に、その第1拡散マスク49をマスクとして、露出した半導体基板41の領域にp型の不純物を導入することにより、p型層43(図25参照)が形成される。その後、図25に示すように、第1拡散マスク49が除去される。
次に、図26に示すように、半導体基板41の受光面の全面を覆うとともに、裏面のn型層が形成される領域を除いて裏面を覆う第2拡散マスク50が形成される。次に、その第2拡散マスク50をマスクとして、露出した半導体基板41の領域にn型の不純物を導入することにより、n型層44(図27参照)が形成される。その後、図27に示すように、第2拡散マスク50が除去される。次に、図28に示すように、半導体基板41の裏面の全面にシリコン酸化膜等のパッシベーション膜51が形成される。
次に、図29に示すように、パッシベーション膜51に所定の写真製版処理とエッチングを施すことにより、p型層43の表面とn型層42の表面とをそれぞれ露出するコンタクトホール51a、51bが形成される。次に、半導体基板41の裏面に銀ペーストを印刷して所定の温度のもとで焼成することにより、図30に示すように、p型層43に接続されるp電極45と、n型層42に接続されるn電極44が形成される。こうして光電変換素子が形成される。
上述したように、この種の光電変換素子では、n電極44とp電極45とは、n型層42とp型層43とを覆うパッシベーション膜51にn型層42またはp型層43を露出するコンタクトホール51a,51bを形成し、銀ペーストを印刷することにより形成される。そのため、パッシベーション膜51を除去する領域によって、n電極44とp電極45とを必要に応じて種々のパターンとすることができる。
たとえば、図31に示すように、n電極44a〜44dとp電極45a〜45dとをそれぞれストライプ状とし、そのストライプ状のn電極44a〜44dとp電極45a〜45dとを交互に配置させたパターンとしてもよい。この場合には、図32に示すように、インターコネクタ20の櫛部22a,22b,22c,22dは、互いに隣接するセル基板11a,11bのうちの一方のセル基板11aのストライプ状のp電極45a〜45dにそれぞれ接続され、インターコネクタ20の櫛部22e,22f,22g,22hは、他方のセル基板11bのストライプ状のn電極44a〜44eにそれぞれ接続される。
また、図33に示すように、n電極44a〜44dをストライプ状とし、p電極45a〜45dを島状として、ストライプ状のn電極44a〜44dのそれぞれの間に、島状のp電極45a〜45dを配置させたパターンとしてもよい。この場合には、図34に示すように、インターコネクタ20の櫛部22a,22b,22c,22dは、互いに隣接するセル基板11a,11bのうちの一方のセル基板11aの島状のp電極45a〜45dにそれぞれ接続され、インターコネクタ20の櫛部22e,22f,22g,22hは、他方のセル基板11bのストライプ状のn電極44a〜44eにそれぞれ接続される。
さらに、図35に示すように、n電極44a〜44dとp電極45a〜45dとをそれぞれ島状としたパターンとしてもよい。この場合には、図36に示すように、インターコネクタ20の櫛部22a,22b,22c,22dは、互いに隣接するセル基板11a,11bのうちの一方のセル基板11aの島状のp電極45a〜45dにそれぞれ接続され、インターコネクタ20の櫛部22e,22f,22g,22hは、他方のセル基板11bの島状のn電極44a〜44eにそれぞれ接続される。
なお、貫通孔を有する光電変換素子の場合でも、ペースト材料の印刷パターンにより、特に、p電極をストライプ状のパターンとすることができる。すなわち、貫通孔を充填して裏面に露出するn電極を島状のパターンとし、p電極をストライプ状のパターンとすることができる。
実施の形態2
ここでは、前述した光電変換素子接続体を備えた光電変換モジュールについて説明する。図37に示すように、光電変換モジュール30では、光電変換素子接続体12はEVA(Ethylence Vinyl Acetate)樹脂からなる封止材32に封止されている。光電変換素子接続体12を封止した封止材32は、表面保護層としてのガラス板33と、裏面フィルム31との間に挟み込まれている。裏面フィルム31からは、光電変換素子接続体12の一方の外部端子35aと他方の外部端子35bとが外部に向けて取り出されている。また、ガラス板33、封止材32および裏面フィルム31の周囲を外方から取囲むように、アルミニウム枠からなるフレーム34が取り付けられている。
次に、光電変換モジュール30の製造方法の一例について簡単に説明する。まず、光電変換素子接続体12がEVAフィルムに挟み込まれ、さらに、これがガラス板33と裏面フィルム31との間に挟み込まれる。次に、その状態で、ガラス板33と裏面フィルム31との間を減圧することによって気泡が取り除かれる。次に、所定の温度のもとで加熱してEVAを硬化させることにより、光電変換素子接続体12が封止材32に封止される。その後、ガラス板33、封止材32および裏面フィルム31をアルミニウム枠からなるフレーム34に取り付けることによって、光電変換モジュール30が完成する。
上述した光電変換モジュールでは、光電変換素子接続体12のインターコネクタ20が櫛の背部21と櫛部22を備えた櫛構造とされる。これにより、すでに説明したように、セル基板の位置をずらしたり、あるいは、セル基板の向きを変えたり、また、p電極とn電極の配置を変更する必要がなくなり、隣接するセル基板同士を容易に接続することができる。
なお、上述した実施の形態では、素子形成基板として光電変換素子本体が形成された光電変換基板を例に挙げて説明した。素子形成基板としては、光電変換素子本体以外の素子が形成された基板でもよい。
上述した実施の形態の素子間配線部材は、所定の素子本体と複数の電極がそれぞれ形成された、一の素子形成基板と他の素子形成基板とを、互いに電気的に接続するための櫛構造の素子間配線部材であって、櫛の背部と第1櫛部と第2櫛部とを備えている。櫛の背部は、一の素子形成基板および他の素子形成基板の配置関係に基づいて第1の方向に延在している。第1櫛部は、その櫛の背部から第1の方向と交差する第2の方向に突出するように形成され、一の素子形成基板の複数の電極のうちの所定の電極に電気的に接続される。第2櫛部は、櫛の背部から第2の方向と反対向きの第3の方向に突出するように形成され、他の素子形成基板の複数の電極のうちの所定の電極に電気的に接続される。この構成によれば、素子間配線部材が櫛構造とされることで、素子形成基板の位置をずらしたり、素子形成基板の向きを変えたりするなどの必要がなくなり、隣接する一の素子形成基板と他の素子形成基板とを容易に接続することができる。
また、上述した実施の形態において、その第1櫛部の幅は、一の素子形成基板の所定の電極の平面的寸法よりも長く設定され、第2櫛部の幅は、他の素子形成基板の所定の電極の平面的寸法よりも長く設定されていることが好ましい。この場合には、素子間配線部材の第1電極または第2電極に対する位置合わせが容易になる。また、素子間配線部材の電気抵抗を下げることができる。
上述した実施の形態において、一の素子形成基板において所定の電極が形成された面と、他の素子形成基板において所定の電極が形成された面とが同じ向きの状態で、第1櫛部が一の素子形成基板の所定の電極に接続され、第2櫛部が他の素子形成基板の所定の電極に接続されることが好ましい。これにより、一の素子形成基板と他の素子形成基板とを、同じ側の面において素子間配線部材により電気的に接続することができる。
上述した実施の形態の光電変換素子は、光電変換基板と第1電極および第2電極と素子間配線部材とを備えている。光電変換基板は、第1主表面と第2主表面とを有し、第1主表面を受光面として光電変換素子本体が形成されている。第1電極および第2電極は、光電変換基板の第2主表面に、光電変換素子本体の端子としてそれぞれ形成されている。素子間配線部材は、第1の方向に延在する櫛の背部、その櫛の背部から第1の方向と交差する第2の方向に突出するように形成された第1櫛部および櫛の背部から第2の方向とは反対向きの第3の方向に突出するように形成された第2櫛部を有し、第1櫛部が第1電極に接続されている。この構成によれば、素子間配線部材が櫛構造とされることで、光電変換基板の位置をずらしたり、光電変換基板の向きを変えたりするなどの必要がなくなり、隣接する光電変換基板同士を容易に接続することができる。
上述の実施形態において、光電変換基板の具体的態様としては、第1電極は互いに間隔を隔てて複数形成され、第2電極は、第1電極とは異なる位置に互いに間隔を隔てて複数形成されていることが好ましい。
上述した実施の形態の光電変換素子接続体は、複数の光電変換基板と第1電極および第2電極と複数の素子間配線部材とを備えている。複数の光電変換基板は、それぞれ第1主表面と第2主表面とを有し、第1主表面を受光面として、光電変換素子本体がそれぞれ形成されている。第1電極および第2電極は、複数の光電変換基板のそれぞれの第2主表面に、光電変換素子の端子としてそれぞれ形成されている。複数の素子間配線部材は、第1の方向に延在する櫛の背部、その櫛の背部から第1の方向と交差する第2の方向に突出するように形成された第1櫛部および櫛の背部から第2の方向と反対向きの第3の方向に突出するように形成された第2櫛部をそれぞれ有し、複数の光電変換基板のうち、一の光電変換基板の第1電極に第1櫛部が接続され、一の光電変換基板と隣接する他の光電変換基板の第2電極に第2櫛部が接続されて、複数の光電変換基板を互いに電気的に接続する。この構成によれば、互いに隣接する一の光電変換基板と他の光電変換基板とを電気的に接続する素子間配線部材が櫛構造とされて、第1櫛部が第1電極に接続され、第2櫛部が第2電極に接続されることで、光電変換基板の位置をずらしたり、光電変換基板の向きを変えたりするなどの必要がなくなり、隣接する光電変換基板同士を容易に接続することができる。
上述した実施の形態において、光電変換基板の具体的態様として、複数の光電変換基板のそれぞれでは、第1電極は互いに間隔を隔てて複数形成され、第2電極は、第1電極とは異なる位置に互いに間隔を隔てて複数形成されていることが好ましい。
上述した実施の形態の光電変換モジュールは、上記光電変換素子接続体を備えている。したがって、この光電変換モジュールでは、上述したように、光電変換基板の位置をずらしたり、光電変換基板の向きを変えたりするなどの必要がなくなり、隣接する光電変換基板を容易に接続することができる。
今回開示された実施の形態は例示であってこれに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 光電変換素子、2 半導体基板、3 p型半導体層、4 n型半導体層、5 貫通孔、6 反射防止膜、7 受光面電極、8 n電極、9 p電極、10 絶縁層、11 セル基板、12 光電変換素子接続体、15 拡散防止膜、20 インターコネクタ、21 櫛の背部、22,22a〜22h 櫛部、30 光電変換モジュール、31 裏面フィルム、32 封止材、33 ガラス板、34 フレーム、35a,35b 外部端子、41 半導体基板、42 n型層、43 p型層、44 n電極、45 p電極、46 反射防止膜、48 テクスチャマスク、49 第1拡散マスク、50 第2拡散マスク、51 パッシベーション膜、51a,51b コンタクトホール。

Claims (5)

  1. それぞれ第1主表面と第2主表面とを有し、前記第1主表面を受光面として、光電変換素子本体がそれぞれ形成された複数の光電変換基板と、
    前記複数の光電変換基板のそれぞれの前記第2主表面に、前記光電変換素子の端子としてそれぞれ形成された第1電極および第2電極と、
    第1の方向に延在する櫛の背部、前記櫛の背部から前記第1の方向と交差する第2の方向に突出するように形成された第1櫛部および前記櫛の背部から前記第2の方向と反対向きの第3の方向に突出するように形成された第2櫛部を有し、前記複数の光電変換基板のうち、一の光電変換基板の前記第1電極に前記第1櫛部が接続され、前記一の光電変換基板と隣接する他の光電変換基板の前記第2電極に前記第2櫛部が接続されて、前記複数の光電変換基板を互いに電気的に接続する素子間配線部材とを備え、
    前記隣接する二つの光電変換基板の一組に対して、これら二つの光電変換基板の並ぶ方向と交差する方向に、前記素子間配線部材が複数並ぶように配置され、それら前記素子間配線部材が同じ形状である光電変換素子接続体。
  2. 前記隣接する二つの光電変換基板の少なくとも一方では、最も前記隣接する側に位置する前記第1電極および前記第1櫛部の接続部分と最も前記隣接する側に位置する前記第2電極および前記第2櫛部の接続部分との間で、前記第2主表面に絶縁層が配置された、請求項1に記載の光電変換素子接続体。
  3. 前記複数の光電変換基板のそれぞれでは、
    前記第1電極は互いに間隔を隔てて複数形成され、
    前記第2電極は前記第1電極とは異なる位置に互いに間隔を隔てて複数形成された、請求項1または2に記載の光電変換素子接続体。
  4. 前記素子間配線部材は前記第1櫛部と前記第2櫛部とをそれぞれ1本のみ備えた、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光電変換素子接続体。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光電変換素子接続体を備えた、光電変換モジュール。
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