JP5762320B2 - 走行制御システム及び走行制御方法 - Google Patents
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Description
このとき、遠隔操作より操作者が車両を走行させる場合、操作側の表示装置には、操作者が遠隔操作し易いように、操作対象の車両の周囲環境を、当該車両自身が撮像した画像を表示させることが行われている。
ここで、撮像された画像をデータ圧縮して少ないデータ量で送信することにより、周囲環境の画像の表示遅延を低減させ、リアルタイムに遠隔操作を行う装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
このように、複数の車両を用いて、同一作業範囲において情報収集等の処理を行う際、それぞれの車両が異なる位置の位置情報のデータを関連性無く作成されるため、それぞれの車両の操作に用いている位置情報のデータがサーバ毎に異なることになる。
また、複数の車両が位置情報及び画像のデータを各操作者のサーバに送信するため、複数台の各々が同一の地点の同様な位置情報を、重複して異なるサーバに対して送信することになり、サーバの設置されている情報統合センタと車両各々の間の通信資源を有効に使用できないという問題もある。
また、この発明によれば、走行環境情報を走行制御システム下にある各車両が共通に用いるため、複数の車両それぞれに対して他の車両とを関連させた処理を行わせることができ、複数の車両間において有機的な作業を行わせることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、この発明の第1の実施形態による走行制御システムの構成例を示す概略ブロック図である。この図1において、本実施形態の走行制御システムは、複数の移動体(車両、陸上無人機等)、例えば車両200_A、200_B、200_C、…と、これらの車両の各々の走行制御を遠隔操作により行う情報統合装置100とで構成されている。ここで、車両200_A、200_B、200_C、…の各々と、情報統合装置100との間は、例えば無線通信により制御に必要なデータの送受信が行われている。
以下、本実施形態においては、3次元情報は、予め定められた座標系における3次元位置座標(x,y,z)により表されるものとして説明を続ける。また、以下の説明において、車両として車両200_Aを例として説明を行うが、他の車両200_B、車両200_C…においても同様の処理が行われる。
この走行情報取得部201は、撮像部2011と物体検知部2012とを備えている。
撮像部2011は、例えばディジタルカメラなどであり、車両の周囲に存在する被写体を撮像し、撮像した被写体のモデル画像を取得する。ここで、撮像部2011は、上記モデル画像として、動画または静止画のいずれの形式により被写体を撮像してもよい。また、走行情報取得部201は、得られたモデル画像を切出部209へ出力する。
すなわち、物体検知部2012は、被写体の距離及び各距離を測定した際のレーザ光の照射方向(照射角度)と、位置情報取得部205から供給される位置情報(2次元座標(x,y)における位置)とに基づいて、車両の周囲に存在する被写体の3次元座標(x,y,z)を求める。
なお、レーザレーダ装置の一例については、例えば、特開2011−99742号公報を参照することができる。
また、位置情報取得部205は、位置及び向きを示す位置情報を、データ送受信部206を介して、情報統合装置100に対して送信する。
ここで、抽出部210は、各測定点の3次元位置座標を示す情報と、車両200_Aの位置情報とに基づいて、3次元位置座標により表される測定点の位置を示すマップ、すなわち、平面において格子状に並べられたマップ(以下、「高さグリッドマップ」という)を生成する。
切出部209は、撮像部2011から供給された画像(以下、「撮像画像」という)における2次元座標(x,y)と、座標成分zが高さ閾値以上である測定点の3次元位置座標(x,y,z)との対応に基づいて、暫定的に定めたモデル範囲を撮像画像に定める。ここで、切出部209は、暫定的に定めたモデル範囲を示す枠が周囲環境に実際に在ると仮定した場合に、その枠が撮像画像に撮像されることになる範囲を撮像画像に定める。
例えば、切出部209は、高さグリッドマップにおいて、モデル範囲600aを構成する測定点300−16及び200−18の3次元位置情報(x、y、z)から、この範囲の底辺を示すxy平面における2次元座標(x、y)、すなわち枠における底辺の両端の頂点の2次元座標を抽出する。
また、走行情報合成部202は、供給された送信領域情報に含まれる3次元情報と、すでに記憶部207に記憶されて車両が現在使用している高さグリッドマップの3次元情報とを、それぞれの3次元位置情報における2次元座標の座標値に対応して合成する。ここで、送信領域情報とは、詳細は後述するが、車両200_Aが記憶部207に有しておらず、かつ車両200_Aの進行方向にある領域の3次元情報の集合体を示している。
すなわち、走行情報差分抽出部203は、走行情報取得部201が3次元情報を取得した領域から、車両情報要求情報に対応し、情報統合装置100に送信する3次元情報を抽出する。走行情報差分抽出部203は、情報統合装置100に対し、抽出した3次元情報をデータ送受信部206を介して送信する。
そして、走行情報差分抽出部203は、要求テクスチャ情報に含まれるテクスチャ範囲底辺情報と一致するテクスチャ範囲底辺情報を、走行情報取得部201が取得したテクスチャ情報に対応するテクスチャ範囲底辺情報から抽出する。
すなわち、走行情報差分抽出部203は、走行情報取得部201が取得したテクスチャ情報から、情報要求情報に対応し、情報統合装置100に送信するテクスチャ情報を抽出する。走行情報差分抽出部203は、情報統合装置100に対し、抽出したテクスチャ情報をデータ送受信部206を介して送信する。
すなわち、自律制御部208は、走行が不能な高さの立体物を記憶部207に記憶されている領域の3次元情報から検出し、この3次元情報と、位置情報取得部205の出力する自身の3次元位置情報とにより、記憶部207に記憶されている領域内において、走行制御部204に対して自律操作情報を供給し、走行不能な高さを避けて走行させることで、情報統合装置100から操作情報が受信されるまで車両200_Aを自律走行させる。
要求エリア選択部101は、車両200_Aから受信した車両位置情報の変化から推定した車両200_Aの進行方向にある3次元情報を、マップデータ記憶部105に記憶されている3Dマップマスタテーブルから抽出する。
そして、要求エリア選択部101は、3Dマップマスターテーブルから抽出した3次元情報と、マップデータ記憶部105に記憶されているエリアマトリクステーブルにおける3次元情報とを比較する。
また、要求エリア選択部101は、送信領域外にある新たな3次元情報を、マップデータ記憶部105の3Dマップマスタテーブルに対して書き込み、3Dマップマスタテーブルの更新を行う。
そして、テクスチャデータ更新部103は、検索されたテクスチャ範囲底辺情報に対応するテクスチャ識別情報の欄に対し、このテクスチャ情報のテクスチャ識別情報を書き込む。また、テクスチャデータ更新部103は、マップデータ記憶部105のテクスチャ記憶領域に対し、上述したテクスチャ識別情報の示すテクスチャ情報におけるテクスチャのデータを書き込んで記憶させ、記憶させたアドレスをテクスチャインデックスの欄に書き込む。
表示画像作成部104は、テクスチャを貼り付けるテクスチャ貼付範囲を、3Dマップ座標情報に基づいて、高さマップの俯瞰図に定める。また、表示画像作成部104は、テクスチャ識別情報により対応付けられたモテクスチャを、同一のテクスチャ識別情報により高さマップの俯瞰図に設定したテクスチャ貼付範囲に貼り付ける。また、表示画像作成部104は、高さマップの俯瞰図の予め定められた座標に、車両200_Aの俯瞰画像を貼り付ける。
また、画像表示部106は、遠隔操作に必要な各種情報(例えば、車両200_Aの3次元座標)を更に表示してもよい。ここで、画像表示部106は、例えば、液晶表示装置などである。
要求エリア選択部101は、定期的に車両200_Aから送信される、車両200_Aの位置情報に含まれる走行方向から、車両200_Aの進行方向を推定する。
そして、要求エリア選択部101は、車両200_Aの進行方向にある3次元情報を、マップデータ記憶部105に記憶されている3Dマップマスタテーブルから抽出する。
ここで、例えば、予め各車両に搭載されている走行情報取得部201が取得可能なテクスチャ情報及び3次元情報の取得可能領域として、車両の進行方向に対する角度が設定しておいても良い。この場合、要求エリア選択部101は、マップデータ記憶部105に記憶されている3Dマップマスタテーブルから、車両200_Aの現在位置及び進行方向と、上記取得可能領域とに基づき、この範囲に含まれる3次元情報を送信領域情報として抽出する。
また、要求エリア選択部101は、車両200_Aに対する送信領域情報に含まれる3次元情報を、マップデータ記憶部105におけるエリアマトリクステーブルの車両200_Aに対応する領域に書き込んで記憶させ、エリアマトリクステーブルの更新を行う。
次に、要求エリア選択部101は、マップデータ記憶部105に記憶されているテクスチャマスタテーブルから、テクスチャ識別情報が対応して記憶されていないテクスチャ範囲底辺情報を抽出する。
そして、要求エリア選択部101は、抽出したテクスチャ範囲底辺情報から、上述した送信領域に含まれるテクスチャ範囲底辺情報を抽出し、この抽出したテクスチャ範囲底辺情報を要求テクスチャ情報とする。
次に、要求エリア選択部101は、抽出した送信領域情報及び要求テクスチャ情報を、車両200_Aに対し、情報要求情報としてデータ送受信部107を介して送信する。
データ送受信部206は、情報統合装置100から情報要求情報を受信し、この受信した情報要求信号を、走行情報合成部202と走行情報差分抽出部203とに対して供給する。
次に、走行情報合成部202は、データ送受信部206から供給される3次元情報を、すでに記憶部207に記憶されている3次元情報と合成する。
そして、走行情報合成部202は、新たに走行情報取得部201が取得する3次元情報、テクスチャ範囲底辺情報及びテクスチャ情報を記憶部207に対して順次書き込んで一端蓄積する。
次に、走行情報差分抽出部203は、記憶部207に記憶されている3次元情報と、新たに走行情報取得部201が取得した3次元情報とを比較する。
そして、走行情報差分抽出部203は、記憶部207に記憶されている3次元情報に含まれていない3次元情報を、新たに走行情報取得部201が取得した3次元情報から抽出し、差分の3次元情報とする。
次に、走行情報差分抽出部203は、要求テクスチャ情報におけるテクスチャ範囲底辺情報と、記憶部207に蓄積されているテクスチャ範囲底辺情報とを比較する。
そして、走行情報差分抽出部203は、要求テクスチャ情報に含まれていないテクスチャ範囲底辺情報を、記憶部207に記憶されているテクスチャ範囲底辺情報から抽出し、差分のテクスチャ範囲底辺情報とする。
また、走行情報差分抽出部203は、この差分のテクスチャ範囲底辺情報に対応するテクスチャ情報を、記憶部207から差分のテクスチャ情報として読み出す。
次に、走行情報差分抽出部203は、抽出した差分の3次元情報と、差分のテクスチャ情報及びこのテクスチャ情報各々に対応するテクスチャ範囲底辺情報の組とを、情報統合装置100に対し、データ送受信部206を介して送信する。
データ送受信部107は、抽出した差分の3次元情報と、差分のテクスチャ情報及びこのテクスチャ情報各々に対応するテクスチャ範囲底辺情報の組とを、車両200_Aから受信する。
そして、データ送受信部107は、この受信した抽出した差分の3次元情報と、差分のテクスチャ情報及びこのテクスチャ情報各々に対応するテクスチャ範囲底辺情報の組とを、要求エリア選択部101、3D情報更新部102及びテクスチャデータ更新部103に対して供給する。
次に、3D情報更新部102は、車両200_Aから供給された差分3次元情報を、マップデータ記憶部105の3Dマップマスタテーブルに対して追加の書き込みを行い、この3Dマップマスタテーブルの更新処理を行う。
次に、テクスチャデータ更新部103は、差分の3次元情報に含まれるテクスチャ範囲底辺情報を、マップデータ記憶部105のテクスチャマスタテーブルに追加で書き込む。
そして、テクスチャデータ更新部103は、差分のテクスチャ情報におけるテクスチャの画像のデータを、マップデータ記憶部105のテクスチャ記憶領域に書き込み、このテクスチャのテクスチャ識別情報と、テクスチャの画像のデータを書き込んだテクスチャ記憶領域のアドレスとを内部に記憶する。
そして、テクスチャデータ更新部103は、検索されたテクスチャ範囲底辺情報に対応させて、マップデータ記憶部105のテクスチャマスタテーブルに対して、テクスチャ識別情報及びテクスチャの画像のデータを書き込んだアドレスを書き込んで、このテクスチャマスタテーブルの更新を行う。
また、テクスチャデータ更新部103は、マップデータ記憶部105のテクスチャマスタテーブルに書き込んだテクスチャ情報におけるテクスチャ識別情報とテクスチャ範囲情報とを、マップデータ記憶部105のテクスチャマトリクステーブルに追加で書き込んで記憶させる更新処理を行う。
次に、要求エリア選択部101は、車両200_Aからの差分の3次元情報を、マップデータ記憶部105のエリアマトリクステーブルに対し、車両200_Aに対応する領域に書き込んで、このエリアマトリクステーブルの更新処理を行う。
次に、表示画像作成部104は、図11に示す俯瞰画像を、マップデータ記憶部105におけるテクスチャマトリクス及びテクスチャマスタテーブルとを用いて作成する。
次に、画像表示部106は、上述した図11に示すように、テクスチャの画像と、等高線を示す画像と、車両200_Aの俯瞰画像とが貼り付けられた高さマップの俯瞰図を表示する。
このため、本実施形態によれば、いずれかの車両が取得し、情報統合装置100に対して送信した3次元情報及びテクスチャ情報を、他の車両が重複して情報統合装置100に対して送信する必要がなくなる。
したがって、本実施形態によれば、情報統合装置100と各車両との間で重複した3次元情報及びテクスチャ情報の送受信が削減されるので、情報統合装置100及び各車両間における通信データの量を低減することができる。
以下、図面を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。図13は、この発明の第2の実施形態による走行制御システムの構成例を示す概略ブロック図である。
この図13に示す第2の実施形態は、第1の実施形態の走行制御システムと同様に、複数の移動体(車両、陸上無人機等)、例えば車両200_A、200_B、200_C、…と、これらの車両の各々の走行制御を遠隔操作により行う情報統合装置100とで構成されている。図13においては、第1の実施形態と同様な構成については同一の符号を付し、その説明を省略し、以下、第1の実施形態と異なる構成及び動作について説明する。
また、車両200_Aのマップデータ記憶部105_Aと、情報統合装置100のマップデータ記憶部105との各々は、同一のデータが記憶される3Dマップマスタテーブル、テクスチャマスタテーブル及びテクスチャマトリクステーブルを有している。ここで、マップデータ記憶部105_Aには、車両_200Aが各車両の有している3次元情報を管理するため、エリアマトリクステーブルが記憶されている。一方、マップデータ記憶部105には、第1の実施形態と異なり、各車両の有している3次元情報を管理することがないため、エリアマトリクステーブルが備えられていない。
一方、車両情報の取得の制御を行うため、車両200_Aは、第1の実施形態の構成に加えて、要求エリア選択部101_A、3D情報更新部102_A、テクスチャデータ更新部103_A及びマップデータ記憶部105_Aが新たに設けられている。これら要求エリア選択部101_A、3D情報更新部102_A、テクスチャデータ更新部103_A及びマップデータ記憶部105_Aの各々は、それぞれ第1の実施形態における要求エリア選択部101、3D情報更新部102、テクスチャデータ更新部103及びマップデータ記憶部105と同様な構成であり、同様の処理を行う。また、車両200_B、200_C、…の各々は、第1の実施形態における車両200_Aと同様の構成をしている。
また、この情報要求情報を受信した後の、各車両における3次元情報及びテクスチャ情報の取得処理と、取得した3次元情報及びテクスチャ情報から、車両200_Aに対して送信する差分3次元情報及び差分のテクスチャ情報の抽出処理とは、第1の実施形態と同様である。
テクスチャデータ更新部103_Aは、マップデータ記憶部105_Aのテクスチャマスタテーブル及びテクスチャマトリクステーブルに対し、差分のテクスチャ情報に基づいた追加のデータの書き込みを行い、このテクスチャマスタテーブル及びテクスチャマトリクステーブルを更新する。
要求エリア選択部101_Aは、自身を含む各車両に送信した3次元情報及び各車両から供給される差分の3次元情報とを、マップデータ記憶部105_Aのエリアマトリクステーブルに対して追加の書き込みを行い、エリアマトリクステーブルの更新処理を行う。
車両200_Aにおいて、要求エリア選択部101_Aは、定期的に車両200_Bから送信される、車両200_Bの位置情報に含まれる走行方向から、車両200_Bの進行方向を推定する。
そして、要求エリア選択部101_Aは、車両200_Bの進行方向にある3次元情報を、マップデータ記憶部105_Aに記憶されている3Dマップマスタテーブルから抽出する。
ここで、例えば、予め各車両に搭載されている走行情報取得部201が取得可能なテクスチャ情報及び3次元情報の取得可能領域として、第1の実施形態と同様に、車両の進行方向に対する角度が設定しておいても良い。この場合、要求エリア選択部101_Aは、マップデータ記憶部105_Aに記憶されている3Dマップマスタテーブルから、車両200_Bの現在位置及び進行方向と、上記取得可能領域とに基づき、この範囲に含まれる3次元情報を送信領域情報として抽出する。
また、要求エリア選択部101_Aは、車両200_Bに対する送信領域情報に含まれる3次元情報を、マップデータ記憶部105_Aにおけるエリアマトリクステーブルの車両200_Bに対応する領域に書き込んで記憶させ、エリアマトリクステーブルの更新を行う。
次に、車両200_Aにおいて、要求エリア選択部101_Aは、マップデータ記憶部105_Aに記憶されているテクスチャマスタテーブルから、テクスチャ識別情報が対応して記憶されていないテクスチャ範囲底辺情報を抽出する。
そして、要求エリア選択部101_Aは、抽出したテクスチャ範囲底辺情報から、上述した送信領域に含まれるテクスチャ範囲底辺情報を抽出し、この抽出したテクスチャ範囲底辺情報を要求テクスチャ情報とする。
次に、車両200_Aにおいて、要求エリア選択部101_Aは、抽出した送信領域情報及び要求テクスチャ情報を、車両200_Bに対し、情報要求情報としてデータ送受信部107を介して送信する。
そして、車両200_Bにおいて、データ送受信部206は、車両200_Aから情報要求信号を受信し、この受信した情報要求信号を、走行情報合成部202と走行情報差分抽出部203とに対して供給する。
次に、車両200_Bにおいて、走行情報合成部202は、データ送受信部206から供給される3次元情報を、すでに記憶部207に記憶されている3次元情報と合成する。
そして、走行情報合成部202は、新たに走行情報取得部201が取得する3次元情報、テクスチャ範囲底辺情報及びテクスチャ情報を記憶部207に対して順次書き込んで一端蓄積する。
次に、車両200_Bにおいて、走行情報差分抽出部203は、記憶部207に記憶されている3次元情報と、新たに走行情報取得部201が取得した3次元情報とを比較する。
そして、走行情報差分抽出部203は、記憶部207に記憶されている3次元情報に含まれていない3次元情報を、新たに走行情報取得部201が取得した3次元情報から抽出し、差分の3次元情報とする。
次に、車両200_Bにおいて、走行情報差分抽出部203は、要求テクスチャ情報におけるテクスチャ範囲底辺情報と、記憶部207に蓄積されているテクスチャ範囲底辺情報とを比較する。
そして、走行情報差分抽出部203は、要求テクスチャ情報に含まれていないテクスチャ範囲底辺情報を、記憶部207に記憶されているテクスチャ範囲底辺情報から抽出し、差分のテクスチャ範囲底辺情報とする。
また、走行情報差分抽出部203は、この差分のテクスチャ範囲底辺情報に対応するテクスチャ情報を、記憶部207から差分のテクスチャ情報として読み出す。
次に、車両200_Bにおいて、走行情報差分抽出部203は、抽出した差分の3次元情報と、差分のテクスチャ情報及びこのテクスチャ情報各々に対応するテクスチャ範囲底辺情報の組とを、車両200_Aに対し、データ送受信部206を介して送信する。
次に、車両200_Aにおいて、データ送受信部107は、抽出した差分の3次元情報と、差分のテクスチャ情報及びこのテクスチャ情報各々に対応するテクスチャ範囲底辺情報の組とを、車両200_Bから受信する。
そして、データ送受信部107は、この受信した抽出した差分の3次元情報と、差分のテクスチャ情報及びこのテクスチャ情報各々に対応するテクスチャ範囲底辺情報の組とを、要求エリア選択部101_A、3D情報更新部102_A及びテクスチャデータ更新部103_Aに対して供給する。
次に、車両200_Aにおいて、3D情報更新部102_Aは、車両200_Bから供給された差分3次元情報を、マップデータ記憶部105_Aの3Dマップマスタテーブルに対して追加の書き込みを行い、この3Dマップマスタテーブルの更新処理を行う。
次に、車両200_Aにおいて、テクスチャデータ更新部103_Aは、差分の3次元情報に含まれるテクスチャ範囲底辺情報を、マップデータ記憶部105_Aのテクスチャマスタテーブルに追加で書き込む。
そして、テクスチャデータ更新部103_Aは、差分のテクスチャ情報におけるテクスチャの画像のデータを、マップデータ記憶部105_Aのテクスチャ記憶領域に書き込み、このテクスチャのテクスチャ識別情報と、テクスチャの画像のデータを書き込んだテクスチャ領域のアドレスとを内部に記憶する。
そして、テクスチャデータ更新部103_Aは、検索されたテクスチャ範囲底辺情報に対応させて、マップデータ記憶部105_Aのテクスチャマスタテーブルに対して、テクスチャ識別情報及びテクスチャの画像のデータを書き込んだアドレスを書き込んで、このテクスチャマスタテーブルの更新を行う。
また、テクスチャデータ更新部103_Aは、マップデータ記憶部105_Aのテクスチャマスタテーブルに書き込んだテクスチャ情報におけるテクスチャ識別情報とテクスチャ範囲情報とを、マップデータ記憶部105_Aのテクスチャマトリクステーブルに追加で書き込んで記憶させる更新処理を行う。
次に、車両200_Aにおいて、要求エリア選択部101_Aは、車両200_Bからの差分の3次元情報を、マップデータ記憶部105_Aのエリアマトリクステーブルに対し、車両200_B対応する領域に書き込んで、このエリアマトリクステーブルの更新処理を行う。
次に、車両200_Aにおいて、走行情報差分抽出部203は、抽出した差分の3次元情報と、差分のテクスチャ情報及びこのテクスチャ情報各々に対応するテクスチャ範囲底辺情報の組とを、情報統合装置100に対し、データ送受信部206を介して送信する。
次に、情報統合装置100において、データ送受信部107は、抽出した差分の3次元情報と、差分のテクスチャ情報及びこのテクスチャ情報各々に対応するテクスチャ範囲底辺情報の組とを、車両200_Aから受信する。
そして、データ送受信部107は、この受信した抽出した差分の3次元情報と、差分のテクスチャ情報及びこのテクスチャ情報各々に対応するテクスチャ範囲底辺情報の組とを、3D情報更新部102及びテクスチャデータ更新部103_Aに対して供給する。
次に、情報統合装置100において、3D情報更新部102は、車両200_Aから供給された差分3次元情報を、マップデータ記憶部105の3Dマップマスタテーブルに対して追加の書き込みを行い、この3Dマップマスタテーブルの更新処理を行う。
次に、情報統合装置100において、テクスチャデータ更新部103は、差分の3次元情報に含まれるテクスチャ範囲底辺情報を、マップデータ記憶部105のテクスチャマスタテーブルに追加で書き込む。
そして、テクスチャデータ更新部103は、差分のテクスチャ情報におけるテクスチャの画像のデータを、マップデータ記憶部105のテクスチャ記憶領域に書き込み、このテクスチャのテクスチャ識別情報と、テクスチャの画像のデータを書き込んだテクスチャ領域のアドレスとを内部に記憶する。
そして、テクスチャデータ更新部103_Aは、検索されたテクスチャ範囲底辺情報に対応させて、マップデータ記憶部105_Aのテクスチャマスタテーブルに対して、テクスチャ識別情報及びテクスチャの画像のデータを書き込んだアドレスを書き込んで、このテクスチャマスタテーブルの更新を行う。
また、テクスチャデータ更新部103_Aは、マップデータ記憶部105_Aのテクスチャマスタテーブルに書き込んだテクスチャ情報におけるテクスチャ識別情報とテクスチャ範囲情報とを、マップデータ記憶部105_Aのテクスチャマトリクステーブルに追加で書き込んで記憶させる更新処理を行う。
次に、情報統合装置100において、表示画像作成部104は、図11に示す俯瞰画像を、マップデータ記憶部105におけるテクスチャマトリクス及びテクスチャマスタテーブルとを用いて作成する。
次に、情報処統合置100において、画像表示部106は、上述した図11に示すように、テクスチャの画像と、等高線を示す画像と、車両200_Bの俯瞰画像とが貼り付けられた高さマップの俯瞰図を表示する(車両200_Aを含む他の車両の同様)。
このため、本実施形態によれば、いずれかの車両が各車両の車両情報を取得して集積し、情報統合装置100に対して送信するため、各車両が3次元情報及びテクスチャ情報を、重複して情報統合装置100に対して送信することがなくなる。
すなわち、本実施形態によれば、車両200_Aが集約した車両情報を情報統合装置100に送信することで、各車両と情報統合装置100との間の送受信のデータ量を、第1の実施形態に比較してさらに低減させている。
ここで、本実施形態の走行制御システムにおいて、複数車両の1台ではなく、複数あるいは全てに対して、車両200_Aにおける各車両の車両情報を取得する車両情報集積機能を持たせ、通信状況や故障などにより、逐次、車両情報集積機能を起動させる車両を変更するようにしても良い。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
101,101_A…要求エリア選択部
102,102_A…3D情報更新部
103,103_A…テクスチャデータ更新部
104…表示画像作成部
105,105_A…マップデータ記憶部
106…画像表示部
107,206…データ送受信部
108…画像記憶部
200_A,200_B,200_C…車両
201…走行情報取得部
202…走行情報合成部
203…走行情報差分抽出部
204…走行制御部
205…位置情報取得部
207…記憶部
208…自律制御部
209…切出部
210…抽出部
2011…撮像部
2012…物体検知部
Claims (8)
- 複数の車両の走行制御を行う走行制御システムであり、
前記車両の各々に設けられ、当該車両の走行位置に応じた周囲の走行環境を示す第1車両情報を取得する走行情報取得部と、
前記複数の車両に対して共通に用いる第2車両情報を記憶するマップデータ記憶部と、
前記第2車両情報における前記車両各々の走行方向の領域の車両情報である第3車両情報を、前記複数の車両の各々へ送信する要求エリア選択部と、
前記車両の各々に設けられ、前記第1車両情報と前記第3車両情報とを比較し、前記第1車両情報と前記第3車両情報との差分である差分車両情報を抽出する走行情報差分抽出部と、
前記差分車両情報を前記第2車両情報に追加し、当該第2車両情報を更新する情報更新部と
を備えることを特徴とする走行制御システム。 - 前記第1車両情報、第2車両情報及び第3車両情報の各々が、車両の走行するマップにおける各座標の立体物の位置及び高さを示す3次元情報と、当該3次元情報に対応付けられた前記立体物の画像のデータの情報を示すテクスチャ情報とを有し、
前記走行情報取得部が、前記立体物の位置及び高さを測定して前記3次元情報を生成し、前記立体物の画像を撮像して前記テクスチャ情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の走行制御システム。 - 前記要求エリア選択部が、
前記車両各々の進行方向にある3次元情報と、当該3次元情報の中から前記テクスチャ情報が無い3次元情報を示す要求テクスチャ情報とを前記マップデータ記憶部から抽出し、前記第3車両情報として前記車両に対して送信することを特徴とする請求項2に記載の走行制御システム。 - 前記走行情報差分抽出部が、
前記走行情報取得部が取得した前記第1車両情報における3次元情報及びテクスチャ情報と、前記第3車両情報における3次元情報及びテクスチャ情報とを比較し、前記第3車両情報に含まれていない前記第1車両情報における3次元情報及びテクスチャ情報を前記差分車両情報として抽出する
ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の走行制御システム。 - 前記走行情報取得部が、
前記車両が走行不能となる高さ閾値を超える前記座標を、前記立体物の3次元情報として抽出する
ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の走行制御システム。 - 前記要求エリア選択部、前記情報更新部及び前記マップデータ記憶部が、前記複数の車両を統合して制御する情報統合装置に設けられている
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の走行制御システム。 - 前記要求エリア選択部、前記情報更新部及び前記マップデータ記憶部が、前記車両に設けられており、
前記複数の車両を統合して制御する情報統合装置が、他の情報更新部及び他の前記マップデータ記憶部とを有し、
前記情報更新部が前記差分車両情報を前記情報統合装置に送信し、
前記他の情報更新部が、
前記他のマップデータ記憶部に記憶されている前記第2車両情報を前記差分車両情報により更新する
ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の走行制御システム。 - 複数の車両の走行制御を行う走行制御システムを動作させる方法であり、
前記車両の各々に設けられた走行情報取得部が、当該車両の走行位置に応じた周囲の走行環境を示す第1車両情報を取得する走行情報取得過程と、
要求エリア選択部が、マップデータ記憶部に記憶されている前記複数の車両の共通に用いる第2車両情報における前記車両各々の走行方向の領域の車両情報である第3車両情報を、前記複数の車両の各々へ送信する要求エリア選択過程と、
前記車両の各々に設けられ、前記第1車両情報と前記第3車両情報とを比較し、前記第1車両情報と前記第3車両情報との差分である差分車両情報を抽出する走行情報差分抽出過程と、
前記差分車両情報を前記マップデータ記憶部の前記第2車両情報に追加し、当該第2車両情報を更新する情報更新過程と
を備えることを特徴とする走行制御方法。
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