JP5754536B2 - テレスコピックステアリング装置 - Google Patents
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Description
又、前記可動側ブラケット22は、前記アウタコラム13、13aとは別体に設け、このアウタコラム13、13aの一部に溶接して一体的に結合固定している。
尚、本発明に関連する技術を記載した刊行物として、特許文献3がある。
このうちのステアリングシャフトは、後端部にステアリングホイールを装着する。
又、前記ステアリングコラムは、アウタコラムと、インナコラムとから成る。
このうちのアウタコラムは、少なくとも軸方向一部の内径を拡縮可能とした筒状であり、内周面に前記インナコラムを支持する為の支持部を有する。
又、前記インナコラムは、前記アウタコラムの内径側に、前記アウタコラムの支持部により、軸方向の変位を可能に嵌合支持されている。そして、前記ステアリングシャフトをその内部に回動自在に支持する。
又、前記固定側ブラケットは、前記アウタコラムのうちで前記内径を拡縮可能とした部分を幅方向両側から挟む状態で固定の部分に設けられた、左右1対の支持板部を有する。
又、前記可動側ブラケットは、前記ステアリングコラムを構成するアウタコラムの一部に設けられており、前記1対の支持板部に挟持される被挟持部を有する。
又、前記杆状部材は、前記両支持板部の互いに整合する位置に形成された車体側通孔と、前記両被挟持部に形成した前後方向に長いコラム側通孔とを挿通した状態で、幅方向に配設している。そして、前記調節レバーの回動に伴って、前記両支持板部の互いに対向する面同士の間隔を拡縮する。
又、前記調節レバーは、前記杆状部材の基端部に設けており、回動に伴って前記間隔を拡縮させる。
尚、前記支持部は、例えば、前記アウタコラムの内周面のうち、前記インナコラムと径方向に重畳する部分の円周方向3箇所位置に、この内周面から径方向内方へ突出した状態で形成された隆起部から構成する事ができる。又、この様な構成を採用する場合には、前記支持部を構成する各隆起部の先端縁と前記インナコラムの外周面とを、円周方向3箇所でのみ当接させる構成とする事ができる。
又、前記アウタコラムの支持部と前記インナコラムの外周面とを、円周方向3箇所よりも多い位置で当接させる事もできる。
又、前記可動側ブラケットが、前記アウタコラムと一体にハイドロフォーム工法により膨出成形したものである。
又、前記可動側ブラケットが、前記両被挟持部同士を幅方向に関して連続させる底部を有し、この底部の幅方向中間部に、前端縁及び後端縁が開口する事なく、1対の直線部を有する軸方向に長い長円形状であり、後端縁の軸方向に関する位置が前記各コラム側通孔よりも後方に位置している、長孔が形成されている。
そして、前記底部のうちの、この長孔を挟んで幅方向両側位置に、前記可動側ブラケットの前端縁に開口し、軸方向一部のみが前記長孔と幅方向に関して重畳したスリットを形成する。
尚、本発明の技術的範囲からは外れるが、前記可動側ブラケットを、プレス加工、バルジ加工、真空成形、エアブロー成形、爆発成形等により、前記アウタコラムと一体に膨出成形する事もできる。
図1〜3は、総ての請求項に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例を含め、本発明のテレスコピックステアリング装置の特徴は、ステアリングコラムを構成するアウタコラムの構造を工夫した点にある。尚、本発明は、ステアリングホイール1(図7参照)の前後位置を調節する為のテレスコピック機構に加えて、前記図7〜9に示した構造と同様に、上下位置を調節する為のチルト機構を備えた構造に適用する事もできる。又、本発明の特徴部分以外の構造、及びテレスコピックステアリング装置の操作方法は、前記図7〜9に示した構造を含め、従来から知られているテレスコピックステアリング装置の構造とほぼ同様であるから、従来と同様に構成する部分に就いては、図示並びに説明を、省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
このうちのステアリングコラム6aは、前記図7〜9に示した構造と同様に、このアウタコラム13dをステアリングホイール1側のアッパコラムとし、インナコラム14cをこのステアリングホイール1から遠い側のロアコラムとしている。
本例の場合、前記可動側ブラケット部22bは、前記アウタコラム13dの前端部から上方に突出する状態で設けられており、固定側ブラケット12bを構成する1対の支持板部28、28に挟持され、幅方向に関する拡縮が可能な1対の被挟持部25a、25aと底部29とを備える。
このうちの前記図1(a)に示す長孔31の軸方向に関する寸法は、前記コラム側通孔30、30の軸方向に関する寸法よりも大きい。即ち、前記長孔31は、軸方向に関して、前記底部29の前記コラム側通孔30、30の軸方向前端よりも前方から、この底部29の軸方向後端と前記アウタコラム13dの外周面とを連続する連続部32を介して、このアウタコラム13dの外周面まで形成されている。
一方、本発明の技術的範囲から外れるが、前記図1(b)に示す長孔31aは、その軸方向に関する位置を、前記コラム側通孔30、30と整合させている。何れにしても、これら両長孔31、31aは、前端縁、及び後端縁が開口しない状態で形成している。
すると、前記両支持板部28、28の内側面同士の間隔が弾性的に拡がって、これら両支持板部28、28の内側面と前記可動側ブラケット22bの両被挟持部25a、25aの外側面との当接部の面圧が低下乃至は喪失する。これに伴って、前記アウタコラム13dの支持部26と前記インナコラム14cの外周面との嵌合部の面圧が低下乃至は喪失し、前記アウタコラム13dとこのインナコラム14cとが軸方向(前後方向)に関して相対変位可能な状態になる。その結果、前記ステアリングホイール1の前後方向の位置調節が可能になる。
図4〜6は、総ての請求項に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例のテレスコピックステアリング装置を構成する可動側ブラケット22cは、アウタコラム13eの前端部から下方に突出する状態で設けられている。この様な可動側ブラケット22cは、前記図1〜3に示した実施の形態の第1例の可動側ブラケット22bと、径方向(上下方向)に関してほぼ対称な構造を有しており、左右1対の被挟持部25b、25bと、底部29aとから成る。
又、前記底部29aのうちの、前記長孔31b、31cを幅方向{図4(b)、(c)の上下方向}に関して両側から挟む2箇所位置に、1対のスリット33a、33aを形成している。これら両スリット33a、33aは、その一端が前記可動側ブラケット22cの前端縁(図4の左側)に開口し、その中間部、乃至他端部が、前記長孔31b、31cと幅方向に関して重畳している。
又、本発明の技術的範囲から外れるが、ステアリングコラムを構成するアウタコラムとインナコラムとの前後方向は問わない。インナコラムが後側であっても、アウタコラムが後側であっても良い。
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5 ステアリングシャフト
6、6a ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10 車体
11 枢軸
12、12a、12b 固定側ブラケット
13、13a、13b、13c、13d、13e アウタコラム
14、14a、14b、14c インナコラム
15 アウタチューブ
16 インナシャフト
17 電動モータ
18 調節レバー
19、19a 杆状部材
20 カム装置
21 カム部材
22、22a、22b、22c 可動側ブラケット
23、23a 隆起部
24 支持爪部
25、25a、25b 被挟持部
26、26a 支持部
27 凹部
28 支持板部
29、29a 底部
30 コラム側通孔
31、31a、31b、31c 長孔
32 連続部
33、33a スリット
34 抑えナット
35 頭部
Claims (3)
- 後端部にステアリングホイールが装着されるステアリングシャフトと、
少なくとも軸方向一部の内径を拡縮可能とした筒状のアウタコラム、及び、このアウタコラムの内径側に、このアウタコラムの内周面に形成された支持部により軸方向の変位を可能に嵌合支持された筒状のインナコラムから成り、前記ステアリングシャフトをその内部に回動自在に支持するステアリングコラムと、
前記アウタコラムのうちで前記内径を拡縮可能とした部分を幅方向両側から挟む状態で固定の部分に設けられた1対の支持板部を有する固定側ブラケットと、
前記ステアリングコラムを構成するアウタコラムの一部に設けられており、前記1対の支持板部に挟持される被挟持部を有する可動側ブラケットと、
これら両支持板部の互いに整合する位置に形成された車体側通孔、及び、前記両被挟持部に形成した前後方向に長いコラム側通孔を挿通した状態で幅方向に配設され、前記両支持板部の互いに対向する1対の面同士の間隔を拡縮する為の杆状部材と、
この杆状部材の基端部に設けられ、回動に伴って前記1対の面同士の間隔を拡縮させる調節レバーとを備えたテレスコピックステアリング装置に於いて、
前記支持部を含めたアウタコラムが、ハイドロフォーム工法により中空管を径方向外方に膨らませて成形したものであり、
前記可動側ブラケットが、前記アウタコラムと一体にハイドロフォーム工法により膨出成形したものであり、
前記可動側ブラケットが、前記両被挟持部同士を幅方向に関して連続する底部を有し、
この底部の幅方向中間部に、前端縁及び後端縁が開口する事なく、1対の直線部を有する軸方向に長い長円形状であり、後端縁の軸方向に関する位置が、前記各コラム側通孔よりも後方に位置している長孔が形成されており、
この底部のうちの、この長孔を挟んで幅方向両側位置に、前記可動側ブラケットの前端縁に開口し、軸方向一部のみが前記長孔と幅方向に関して重畳したスリットが形成されている事を特徴とするテレスコピックステアリング装置。 - 前記スリットの後端縁が、前記長孔の前端縁よりも後方、且つ、この長孔の後端縁よりも前方に位置している、請求項1に記載したテレスコピックステアリング装置。
- 前記アウタコラムの支持部の内周面に、切削、又はプレスによる仕上加工を施している、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したテレスコピックステアリング装置。
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