JP5751182B2 - 窒化物結晶の製造方法、反応容器および結晶製造装置 - Google Patents
窒化物結晶の製造方法、反応容器および結晶製造装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5751182B2 JP5751182B2 JP2012013527A JP2012013527A JP5751182B2 JP 5751182 B2 JP5751182 B2 JP 5751182B2 JP 2012013527 A JP2012013527 A JP 2012013527A JP 2012013527 A JP2012013527 A JP 2012013527A JP 5751182 B2 JP5751182 B2 JP 5751182B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reaction vessel
- pressure
- region
- crystal
- pressure adjustment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Description
アモノサーマル法では、結晶成長を行うために反応容器内のアンモニアなどの溶媒が超臨界または亜臨界状態となるまで昇温・昇圧する。ここで、特許文献1、2に記載されているような内筒方式の反応容器を使用する場合には、反応容器内と反応容器の外側との間で圧力が略等しくなるように調節する必要がある。これは、反応容器内外での圧力が異なると、反応容器が潰れたり、破裂したりして、破損する可能性が高いからである。
特許文献2には、反応容器の内圧が高くなることにより発生する反応容器の破裂を防止する手段として、外壁面全体が変形可能な材料で形成された反応容器を使用することが記載されている。これは、反応容器の内圧が上昇すると反応容器が膨らんで破裂を防止するものである(特許文献2)。
一方、アモノサーマル法ではないが、水熱合成法により酸化亜鉛単結晶成長する場合の反応容器内外での圧力を調整する方法として、反応容器に圧力調整部としてのベローズを有するものが開示されている(特許文献3、4)。
[1] 反応容器に少なくとも原料とアンモニア溶媒を充填して該反応容器を密閉した後、耐圧性容器内に該反応容器を装填し、該反応容器中を超臨界および/または亜臨界アンモニア雰囲気にして、該反応容器内で結晶成長を行う窒化物結晶の製造方法であって、
該反応容器の一部に圧力調整領域を備えることを特徴とする、窒化物結晶の製造方法。
[2] 前記圧力調整領域が、前記製造方法を実施中の圧力変動による変形により前記窒化物結晶に接触しない位置に形成されている[1]に記載の窒化物結晶の製造方法。
[3] 前記反応容器が、原料を配置する原料域と種結晶を配置する結晶育成域を備えており、前記圧力調整領域が前記原料域に形成されている、[1]または[2]に記載の窒化物結晶製造方法。
[4] 前記反応容器がPt(100-x)Ir(x)〔X=0〜30(重量%)〕からなる、[1]〜[3]のいずれか1項に記載の窒化物結晶の製造方法。
[5] 前記圧力調整領域が圧力により変形可能な構造を有する、[1]〜[4]のいずれか1項に記載の窒化物結晶の製造方法。
[6] 前記圧力調整領域の反応容器の厚みをT1、前記圧力調整領域以外における反応容器の厚みをT2とした場合に、T1<T2である、[1]〜[5]のいずれか1項に記載の窒化物結晶の製造方法。
[7] T1/T2が0.5以上1未満である、[6]に記載の窒化物結晶の製造方法。
[8] 前記圧力調整領域が圧力により変形可能な材料で形成されている、[1]〜[7]のいずれか1項に記載の窒化物結晶の製造方法。
[9] 前記圧力調整領域がPt(100-x1)Ir(x1)からなり、前記反応容器の前記圧力調整領域以外の部分がPt(100-x2)Ir(x2)からなる場合、x1<x2(x1、x2ともに重量%)である、[8]に記載の窒化物結晶の製造方法。
[10] x2−x1が2〜30%である、[9]に記載の窒化物結晶の製造方法。
[11] 前記圧力調整領域を、反応容器の少なくとも一部を焼きなますことにより形成する、[8]〜[10]のいずれか一項に記載の窒化物結晶の製造方法。
[12] 前記圧力調整領域を、反応容器の少なくとも一箇所を溶接して接続することにより形成する、[1]〜[11]のいずれか一項に記載の窒化物結晶の製造方法。
前記反応容器の少なくとも一部に圧力調整領域を備えることを特徴とする反応容器。
[14] 前記圧力調整領域が、前記窒化物結晶を成長させる際の圧力変動による変形により前記窒化物結晶に接触しない位置に形成されている[13]に記載の反応容器。
[15] 前記反応容器が、原料を配置する原料域と種結晶を配置する結晶育成域を備えており、前記圧力調整領域が前記原料域に形成されている、[13]または[14]に記載の反応容器。
[16] 前記反応容器がPt(100-x)Ir(x)〔X=0〜30(重量%)〕からなる、[13]〜[15]のいずれか1項に記載の反応容器。
[17] 前記圧力調整領域が圧力により変形可能な構造を有する、[13]〜[16]のいずれか1項に記載の反応容器。
[18] 前記圧力調整領域の反応容器の厚みをT1、前記圧力調整領域以外における反応容器の厚みをT2とした場合に、T1<T2である、[13]〜[17]のいずれか1項に記載の反応容器。
[19] T1/T2が0.5以上1未満である、[18]に記載の反応容器。
[20] 前記圧力調整領域が圧力により変形可能な材料で形成されている、[17]〜[19]のいずれか1項に記載の反応容器。
[21] 前記圧力調整領域がPt(100-x1)Ir(x1)からなり、前記反応容器の前記圧力調整領域以外の部分がPt(100-x2)Ir(x2)からなる場合、x1<x2(x1、x2ともに重量%)である、[20]に記載の反応容器。
[22] x2−x1が2〜30%である、[21]に記載の反応容器。
[23] 前記圧力調整領域が、反応容器の少なくとも一部を焼きなますことにより形成されている、[20]〜[22]のいずれか一項に記載の反応容器。
[24] 前記圧力調整領域が、反応容器の少なくとも一箇所を溶接して接続することにより形成されている、[17]〜[23]のいずれか一項に記載の反応容器。
[25] 超臨界および/または亜臨界アンモニア雰囲気にて窒化物結晶を成長させる結晶製造装置であって、[13]〜[24]のいずれか1項に記載の反応容器と、該反応容器全体を装填するための耐圧性容器を含む結晶製造装置。
結晶成長では結晶成長の核として種結晶を用いることが好ましい。種結晶としては、特に限定されないが、成長させる結晶と同種のものが好ましく用いられる。前記種結晶の具体例としては、例えば窒化ガリウム(GaN)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化インジウム(InN)またはこれらの混晶等の窒化物単結晶が挙げられる。
前記種結晶は、成長させる結晶との格子整合性などを考慮して決定することができる。例えば、種結晶としては、サファイア等の異種基板上にエピタキシャル成長させた後に剥離させて得た単結晶、Gaなどの金属からNaやLi、Biをフラックスとして結晶成長させて得た単結晶、液相エピタキシ法(LPE法)を用いて得たホモ/ヘテロエピタキシャル成長させた単結晶、溶液成長法に基づき作製された単結晶及びそれらを切断した結晶などを用いることができる。前記エピタキシャル成長の具体的な方法については特に制限されず、例えば、ハイドライド気相成長法(HVPE法)、有機金属化学気相堆積法(MOCVD法)、液相法、アモノサーマル法などを採用することができる。
用いる鉱化剤は、塩基性鉱化剤であっても、酸性鉱化剤であってもよい。塩基性鉱化剤としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属と窒素原子を含む化合物で、アルカリ土類金属アミド、希土類アミド、窒化アルカリ金属、窒化アルカリ土類金属、アジド化合物、その他ヒドラジン類の塩が挙げられる。好ましくは、アルカリ金属アミドで、具体例としてはナトリウムアミド(NaNH2)、カリウムアミド(KNH2)、リチウムアミド(LiNH2)が挙げられる。また、酸性鉱化剤としては、ハロゲン元素を含む化合物が好ましい。ハロゲン元素を含む鉱化剤の例としては、ハロゲン化アンモニウム、ハロゲン化水素、アンモニウムヘキサハロシリケート、及びヒドロカルビルアンモニウムフルオリドや、ハロゲン化テトラメチルアンモニウム、ハロゲン化テトラエチルアンモニウム、ハロゲン化ベンジルトリメチルアンモニウム、ハロゲン化ジプロピルアンモニウム、及びハロゲン化イソプロピルアンモニウムなどのアルキルアンモニウム塩、フッ化アルキルナトリウムのようなハロゲン化アルキル金属、ハロゲン化アルカリ土類金属、ハロゲン化金属等が例示される。このうち、好ましくはハロゲン元素を含む添加物(鉱化剤)であるハロゲン化アルカリ、アルカリ土類金属のハロゲン化物、金属のハロゲン化物、ハロゲン化アンモニウム、ハロゲン化水素であり、さらに好ましくはハロゲン化アルカリ、ハロゲン化アンモニウム、周期表13族金属のハロゲン化物、ハロゲン化水素であり、特に好ましくはハロゲン化アンモニウム、ハロゲン化ガリウム、ハロゲン化水素である。ハロゲン化アンモニウムとしては、例えば塩化アンモニウム(NH4Cl)、ヨウ化アンモニウム(NH4I)、臭化アンモニウム(NH4Br)、フッ化アンモニウム(NH4F)である。
前記鉱化剤に含まれるハロゲン元素の組み合わせは、塩素とフッ素、臭素とフッ素、ヨウ素とフッ素といった2元素の組み合わせであってもよいし、塩素と臭素とフッ素、塩素とヨウ素とフッ素、臭素とヨウ素とフッ素といった3元素の組み合わせであってもよいし、塩素と臭素とヨウ素とフッ素といった4元素の組み合わせであってもよい。本発明で用いる鉱化剤に含まれるハロゲン元素の組み合わせと濃度比(モル濃度比)は、成長させようとしている窒化物結晶の種類や形状やサイズ、種結晶の種類や形状やサイズ、使用する反応装置、採用する温度条件や圧力条件などにより、適宜決定することができる。
前記鉱化剤に含まれる水や酸素の量はできるだけ少ないことが望ましく、これらの含有量は1000ppm以下であることが好ましく、10ppm以下であることがより好ましく、1.0ppm以下であることがさらに好ましい。
なお、前記結晶成長を行う際には、反応容器にハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化リン、ハロゲン化シリコン、ハロゲン化ゲルマニウム、ハロゲン化亜鉛、ハロゲン化ヒ素、ハロゲン化スズ、ハロゲン化アンチモン、ハロゲン化ビスマスなどを存在させておいてもよい。
超臨界状態にする場合、反応混合物は、一般に溶媒の臨界点よりも高い温度に保持する。アンモニア溶媒を用いた場合、臨界点は臨界温度132℃、臨界圧力11.35MPaであるが、反応容器の容積に対する充填率が高ければ、臨界温度以下の温度でも圧力は臨界圧力を遥かに越える。本発明において「超臨界状態」とは、このような臨界圧力を越えた状態を含む。反応混合物は、一定の容積の反応容器内に封入されているので、温度上昇は流体の圧力を増大させる。一般に、T>Tc(1つの溶媒の臨界温度)及びP>Pc(1つの溶媒の臨界圧力)であれば、流体は超臨界状態にある。
なお、前記の「反応温度」は、反応容器の外面に接するように設けられた熱電対、および/または外表面から一定の深さの穴に差し込まれた熱電対によって測定され、反応容器の内部温度へ換算して推定することができる。これら熱電対で測定された温度の平均値をもって平均温度とする。通常は、原料域の温度と結晶育成域の温度の平均値を平均温度とする。
本発明に用いる反応容器は、少なくとも一部に圧力調整領域を備えることを特徴とする。ここでいう圧力調整領域とは、本発明の製造方法における圧力変動に対して、圧力調整領域以外の領域(非圧力調整領域)よりも形状が変化しやすいために反応容器にかかる圧力をより多く吸収することができる領域を意味する。すなわち、圧力調整領域は、それ以外の領域よりも小さな圧力変動で変形しやすい。圧力調整領域は、例えば、圧力により変形可能な材料で形成されているものであってもよいし、圧力により変形可能な構造を有するものであってもよい。
さらに、圧力調整領域を溶接で形成する方法なども採用することができる。溶接することにより、圧力変化に対して変形しやすい領域とすることができる。溶接方法は特に問わないが、例えば、TIG溶接、ガス溶接等がある。
ベローズの具体的な構造については、水熱合成法に用いられる構造などを適宜選択して採用することができる。具体的には、図3に示すベローズ25を例示することができる。ベローズの形成位置は得られる窒化物結晶を損傷しない位置であれば特に制限されない。例えば、図3(a)に示すように原料域8の下方に形成してもよいし、図3(b)に示すように結晶育成域7の上方に形成してもよい。原料域8の下方に形成すれば、圧力調整領域が収縮ないし破損した場合であっても、結晶から遠いために結晶に影響が及びにくいという利点がある。一方、結晶育成域7の上方に形成すれば、バッフル板6の開孔に多結晶などが析出して結晶育成域7と原料域8の通気性が低下した場合であっても、結晶育成域7に形成された窒化物結晶を保護しやすいという利点がある。ベローズ25は、原料域8の下方と結晶育成域7の上方の両方に形成してもよい。なお、ベローズの材質は、他の反応容器の壁面と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
図1に示す結晶製造装置を用いてアモノサーマル法にてGaN結晶の製造を行った。ここでは、内寸が直径30mm、長さが450mmのRENE41製オートレーブ1を耐圧性容器として使用し、内寸が直径25mm、長さが300mm、厚みが0.6mmの筒状の内筒2を反応容器として使用した。内筒2は、長さが160mmのPt90%−Ir10%合金からなる結晶育成域7と、長さが140mmのPtからなる原料域8で構成されており、原料域8が圧力調整領域23として機能するようになっている(図2(a)参照)。内筒2をオートクレーブ1内に挿入してオートクレーブ蓋3をした状態で、オートクレーブ1と内筒2との間には第二溶媒を充填することができる空隙(オートクレーブ内容積−内筒容積)が約70cm3存在していた。
十分に乾燥した窒素雰囲気グローブボックス内にて多結晶GaN粒子を内筒2の下部領域(原料域)8内に原料5として設置した。さらに下部の原料域8と上部の結晶育成域7の間に白金製のバッフル板6(開口率20%)を設置した。種結晶4としてHVPE法により成長した六方晶系GaN単結晶(10mm×5mm×0.3mm)4枚とHVPE法によって自発核生成した粒子状結晶(約5mm×5mm×5mm)2個を用いた。これら種結晶4を直径0.2mmの白金ワイヤーにより白金製種子結晶支持枠に吊るし、内筒上部の結晶育成域7に設置した。真空ポンプを用いて内筒2内を真空脱気して、内筒2内を窒素ガスにて5回パージした後、鉱化剤としてHClガスをアンモニアに対する濃度が3mol%になるように液体窒素温度にて充填した。次にNH3を内筒2の有効容積の約58%に相当する液体として充填(−33℃のNH3密度で換算)した後、内筒2を密封した。
続いてオートクレーブ1を上下に2分割されたヒーター11,12で構成された電気炉内に収納した。熱電対16で測定したオートクレーブ1外表面の結晶育成域7の温度が620℃、熱電対17で測定した原料域の温度が640℃(温度差20℃:平均温度630℃)になるように9時間かけて昇温し、設定温度に達した後、その温度にて4日間保持した。オートクレーブ1内の圧力は230MPaであった。
内筒2の原料域8は収縮したが、結晶育成域7は変形せず、結晶を無事に取り出すことができた。また、収縮した原料域8は容易に元の形状に復元することができ、再利用することができた。また、復元せずに原料域8を付け替えることにより結晶育成域を再利用することも可能であった。
結晶を確認したところ、すべての種結晶全面に均一に窒化ガリウム結晶が析出していた。種結晶上に成長した窒化ガリウム結晶をX線回折測定した結果、結晶系は六方晶系であり、立方晶GaNは含まれていないことが確認された。
表1に記載されるように、厚みが0.5mmのPt80%−Ir20%合金からなる結晶育成域7と、厚みが0.5mmのPt90%−Ir10%からなる原料域8で構成されており、原料域8が圧力調整領域23として機能する内筒2(図2(a)参照)を用いること以外は、実施例1と同様の条件で結晶成長を行う。
内筒2の原料域8は収縮するが結晶育成域7は変形せず、結晶を無事に取り出すことができる。
表1に記載されるように、厚みが0.6mmのPt90%−Ir10%合金からなる結晶育成域7と、厚みが0.45mmのPt90%−Ir10%からなる原料域8で構成されており、原料域8が圧力調整領域23として機能する内筒2(図4(b)参照)を用いること以外は、実施例1と同様の条件で結晶成長を行う。
内筒2の原料域8は収縮するが結晶育成域7は変形せず、結晶を無事に取り出すことができる。
表1に記載されるように、内筒2の材料をPt90%−Ir10%(厚みは0.6mm)とし、内筒2の原料域8のみを空気中、1100℃で10時間焼きなまして圧力調整領域とし、内寸が直径70mm、長さが1050mmのRENE41製オートレーブ1を耐圧性容器として使用する以外は、実施例1と同様の条件で結晶成長を行う。
内筒2の原料域8は収縮するが結晶育成域7は変形せず、結晶を無事に取り出すことができる。
表1に記載されるように、厚みが0.6mmのPtからなり、圧力調整領域が形成されていない内筒2を用いること以外は、実施例1と同様の条件で結晶成長を行う。
内筒2は、原料域8、結晶育成域7ともに収縮し、反応容器内壁が結晶に接触し、結晶の一部にクラックが発生する。
表1に記載されるように、厚みが0.45mmのPt90%−Ir10%からなり、圧力調整領域が形成されていない内筒2を用いること以外は、実施例1と同様にして結晶成長を行った。
内筒2は、原料域8、結晶育成域7ともに収縮し、反応容器内壁が結晶に接触し、または結晶同士がぶつかり、結晶の一部にクラックが発生した。
実施例1〜4により、反応容器の少なくとも一部に圧力調整領域を設置することにより、育成した結晶に損傷を与えることなく取り出すことができる一方、比較例1、2のように、反応容器に圧力調整領域を設置しない場合には、反応容器全体が収縮し、反応容器内壁が結晶に接触し結晶にクラックが発生するなどの問題がある。
2 反応容器(内筒)
3 オートクレーブ蓋
4 種結晶
5 原料
6 バッフル板
7 結晶育成域
8 原料域
9 バルブ
10 保温材
11 結晶育成域ヒーター
12 原料域ヒーター
13 導管
14 排気管
15 真空ポンプ
16 熱電対1
17 熱電対2
18 破裂板
19 マスフローメーター
20 アンモニアボンベ
21 窒素ボンベ
22 圧力センサー
23 圧力調整領域
24 非圧力調整領域
25 ベローズ
Claims (21)
- 反応容器に少なくとも原料とアンモニア溶媒を充填して該反応容器を密閉した後、耐圧性容器内に該反応容器を装填し、該反応容器中を超臨界および/または亜臨界アンモニア雰囲気にして、該反応容器内で結晶成長を行う窒化物結晶の製造方法であって、
該反応容器の一部に圧力調整領域を備えること、
前記圧力調整領域が圧力により変形可能な材料で形成されていること、および
前記圧力調整領域がPt(100-x1)Ir(x1)からなり、前記反応容器の前記圧力調整領域以外の部分がPt(100-x2)Ir(x2)からなり、x1<x2(x1、x2ともに重量%)であることを特徴とする、窒化物結晶の製造方法。 - 反応容器に少なくとも原料とアンモニア溶媒を充填して該反応容器を密閉した後、耐圧性容器内に該反応容器を装填し、該反応容器中を超臨界および/または亜臨界アンモニア雰囲気にして、該反応容器内で結晶成長を行う窒化物結晶の製造方法であって、
該反応容器の一部に圧力調整領域を備えること、
前記圧力調整領域が圧力により変形可能な材料で形成されていること、および
前記圧力調整領域を、反応容器の少なくとも一部を焼きなますことにより形成することを特徴とする、窒化物結晶の製造方法。 - 前記圧力調整領域が、前記製造方法を実施中の圧力変動による変形により前記窒化物結晶に接触しない位置に形成されている請求項1または2に記載の窒化物結晶の製造方法。
- 前記反応容器が、原料を配置する原料域と種結晶を配置する結晶育成域を備えており、前記圧力調整領域が前記原料域に形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の窒化物結晶製造方法。
- 前記反応容器がPt(100-x)Ir(x)〔X=0〜30(重量%)〕からなる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の窒化物結晶の製造方法。
- 前記圧力調整領域が圧力により変形可能な構造を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の窒化物結晶の製造方法。
- 前記圧力調整領域の反応容器の厚みをT1、前記圧力調整領域以外における反応容器の厚みをT2とした場合に、T1<T2である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の窒化物結晶の製造方法。
- T1/T2が0.5以上1未満である、請求項7に記載の窒化物結晶の製造方法。
- x2−x1が2〜30%である、請求項1に記載の窒化物結晶の製造方法。
- 前記圧力調整領域を、反応容器の少なくとも一箇所を溶接して接続することにより形成する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の窒化物結晶の製造方法。
- 反応容器に少なくとも原料とアンモニア溶媒を充填して該反応容器を密閉した後、耐圧性容器内に該反応容器を設置し、該反応容器中を超臨界および/または亜臨界アンモニア雰囲気にして、反応容器内で窒化物結晶を成長させるための反応容器であって、
前記反応容器の少なくとも一部に圧力調整領域を備えること、
前記圧力調整領域が圧力により変形可能な材料で形成されていること、および
前記圧力調整領域がPt(100-x1)Ir(x1)からなり、前記反応容器の前記圧力調整領域以外の部分がPt(100-x2)Ir(x2)からなり、x1<x2(x1、x2ともに重量%)であることを特徴とする反応容器。 - 反応容器に少なくとも原料とアンモニア溶媒を充填して該反応容器を密閉した後、耐圧性容器内に該反応容器を設置し、該反応容器中を超臨界および/または亜臨界アンモニア雰囲気にして、反応容器内で窒化物結晶を成長させるための反応容器であって、
前記反応容器の少なくとも一部に圧力調整領域を備えること、
前記圧力調整領域が圧力により変形可能な材料で形成されていること、および
前記圧力調整領域が、反応容器の少なくとも一部を焼きなますことにより形成されていることを特徴とする反応容器。 - 前記圧力調整領域が、前記窒化物結晶を成長させる際の圧力変動による変形により前記窒化物結晶に接触しない位置に形成されている請求項11または12に記載の反応容器。
- 前記反応容器が、原料を配置する原料域と種結晶を配置する結晶育成域を備えており、前記圧力調整領域が前記原料域に形成されている、請求項11〜13のいずれか一項に記載の反応容器。
- 前記反応容器がPt(100-x)Ir(x)〔X=0〜30(重量%)〕からなる、請求項11〜14のいずれか1項に記載の反応容器。
- 前記圧力調整領域が圧力により変形可能な構造を有する、請求項11〜15のいずれか1項に記載の反応容器。
- 前記圧力調整領域の反応容器の厚みをT1、前記圧力調整領域以外における反応容器の厚みをT2とした場合に、T1<T2である、請求項11〜16のいずれか1項に記載の反応容器。
- T1/T2が0.5以上1未満である、請求項17に記載の反応容器。
- x2−x1が2〜30%である、請求項11に記載の反応容器。
- 前記圧力調整領域が、反応容器の少なくとも一箇所を溶接して接続することにより形成されている、請求項16〜19のいずれか一項に記載の反応容器。
- 超臨界および/または亜臨界アンモニア雰囲気にて窒化物結晶を成長させる結晶製造装置であって、
請求項11〜20のいずれか1項に記載の反応容器と、該反応容器全体を装填するための耐圧性容器を含む結晶製造装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US201161436802P | 2011-01-27 | 2011-01-27 | |
US61/436802 | 2011-01-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012153598A JP2012153598A (ja) | 2012-08-16 |
JP5751182B2 true JP5751182B2 (ja) | 2015-07-22 |
Family
ID=46835742
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012013527A Active JP5751182B2 (ja) | 2011-01-27 | 2012-01-25 | 窒化物結晶の製造方法、反応容器および結晶製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5751182B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5276769B2 (ja) * | 2004-10-01 | 2013-08-28 | 東京電波株式会社 | 六方晶系ウルツ鉱型単結晶、その製造方法、および六方晶系ウルツ鉱型単結晶基板 |
JP4276627B2 (ja) * | 2005-01-12 | 2009-06-10 | ソルボサーマル結晶成長技術研究組合 | 単結晶育成用圧力容器およびその製造方法 |
JP2010053017A (ja) * | 2008-04-04 | 2010-03-11 | Fukuda Crystal Laboratory | 酸化亜鉛単結晶およびその製造方法 |
-
2012
- 2012-01-25 JP JP2012013527A patent/JP5751182B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012153598A (ja) | 2012-08-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5023312B2 (ja) | 超臨界溶媒を用いた結晶製造方法、結晶成長装置、結晶およびデバイス | |
JP4541935B2 (ja) | 窒化物結晶の製造方法 | |
TWI394871B (zh) | 使用超臨界溶劑之結晶製造方法 | |
JP6020440B2 (ja) | 窒化物結晶の製造方法 | |
JP5213899B2 (ja) | 窒化物結晶の製造方法 | |
JP5709122B2 (ja) | アモノサーマル法および窒化物結晶 | |
US20120164057A1 (en) | Method for producing semiconductor crystal, apparatus for crystal production and group 13 element nitride semiconductor crystal | |
JP6074959B2 (ja) | Iii族窒化物結晶及びその製造方法 | |
JP2012171863A (ja) | 窒化物結晶の製造方法および結晶製造装置 | |
JP6493588B2 (ja) | 窒化物結晶の製造方法 | |
JP5751182B2 (ja) | 窒化物結晶の製造方法、反応容器および結晶製造装置 | |
JP5747810B2 (ja) | 窒化物結晶の製造方法および結晶製造装置 | |
JP2013203652A (ja) | 窒化物単結晶の製造方法 | |
JP2015059077A (ja) | 窒化物結晶の製造方法、反応容器および結晶製造装置 | |
JP6123421B2 (ja) | Iii族窒化物結晶塊 | |
JP2013075819A (ja) | 窒化物結晶の製造方法 | |
JP2013056821A (ja) | Iii族窒化物結晶の製造方法 | |
JP6051768B2 (ja) | 窒化物単結晶の製造方法 | |
JP6119200B2 (ja) | 結晶の製造方法および収納容器 | |
JP2013060360A (ja) | 窒化物結晶の製造方法 | |
JP2013071889A (ja) | Iii族窒化物結晶の製造方法とそれに用いるシード | |
JP2012171862A (ja) | 窒化物結晶の製造方法 | |
JP2013184886A (ja) | 窒化物半導体結晶の製造方法および窒化物半導体結晶 | |
JP2013091596A (ja) | 窒化物結晶の製造方法 | |
JP2013173664A (ja) | 結晶の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140709 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140722 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140917 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141111 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150108 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150421 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150504 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5751182 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |