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JP5746874B2 - 天井構造およびブレース材と天井仕上板の固定金具 - Google Patents

天井構造およびブレース材と天井仕上板の固定金具 Download PDF

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Description

本発明は、天井構造およびブレース材と天井仕上板の固定金具に関する。
従来、天井下地材としての野縁と野縁受けとによって枠組みされる天井構造枠を、複数の吊ボルトを用いて上部構造体(例えば上階床スラブ等)に対して吊り下げ支持させることにより構築される天井構造が知られている(特許文献1参照)。
このような天井構造では、地震が発生したときの揺れ(特に横揺れ)に対する耐震性を向上させることを目的として、隣り合う吊ボルトの間、吊ボルトと野縁との間、又は吊ボルトと野縁受けとの間にブレース材を配置している。換言すると、吊ボルトのみで吊り下げ支持された天井構造枠は、地震の発生時に加わる水平方向の力により剪断変形してしまうため、ブレース材の上端部を吊ボルトの上端部に取り付けるとともに、下端部を隣接する他の吊ボルトの下端部、野縁又は野縁受けに取り付け、ブレース材を筋交いのように斜めに配置することで天井構造枠の揺れを抑制している。
特開平6−346547号公報
ところで、従来の天井構造では、吊ボルト、野縁又は野縁受け(以下、「吊ボルト等」という。)に対してブレース材の下端部が直接取り付けられており、吊ボルト等とブレース材とにより水平方向の力を直接負担している。このような天井構造において、水平方向の力に対する天井構造全体の耐力及び剛性を更に向上させるためには、例えば、吊ボルト等を補強するための補強材を別途設けたり、吊ボルト等の断面寸法を大きくしたりする手段が考えられる。
ところが、補強材を別途設けた場合には、部品点数が増加してコストが嵩むという問題が生じる一方、吊ボルト等の断面形状を大きくした場合には、天井構造の重量が嵩んでしまい、水平方向の力が増大するという問題が生じるため、簡易な構造で水平方向の力に対する天井構造全体の耐力及び剛性を更に向上させたいという要望があった。
本発明は、かかる観点から創案されたものであり、簡易な構造で水平方向の力に対する耐力及び剛性が向上する天井構造およびブレース材と天井仕上板の固定金具を提供することを課題とする。
本発明に係る天井構造は、上部構造体から垂設された吊ボルトと、前記吊ボルトに吊り下げ支持された天井下地材と、前記天井下地材に取り付けられて、天井面を構成する天井仕上板と、前記上部構造体及び前記吊ボルトの上端部のいずれか一方と前記天井仕上板との間に斜めに架け渡されるブレース材と、前記天井仕上板と前記ブレース材とを固定する固定金具と、を備えた天井構造であって、前記固定金具は、前記天井仕上板の上側に配置され、前記ブレース材の下端部が固定される上側固定部材と、前記天井仕上板の下側に配置される下側固定部材と、前記上側固定部材と前記下側固定部材との間に前記天井仕上板を挟んだ状態で、前記天井仕上板と前記上側固定部材と前記下側固定部材とを一体的に締め付けて固定する締結部材と、を有することを特徴とする。
従来の天井構造は、天井仕上板に水平方向の力を負担させない構成であったが、本発明の天井構造は、ブレース材の下端部が固定部材を介して天井仕上板に取り付けられる構成としたことにより、吊ボルト等とブレース材に加えて、天井仕上板にも水平方向の力を直接負担させることができるため、その分天井構造全体の耐力及び剛性が向上する。
つまり、本発明によれば、従来から備えられている天井仕上板に水平方向の力を負担させるため、補強材を別途設けたり、吊ボルト等の断面寸法を大きくしたりする必要がなくなり、コストが嵩むという問題や水平方向の力が増大するという問題が生じない。
したがって、簡易な構造(手法)で水平方向の力に対する天井構造全体の耐力及び剛性を向上させることができる。
また、上側固定部材と下側固定部材との間に天井仕上板を挟んだ状態で、締結部材により天井仕上板と上側固定部材と下側固定部材とを一体的に締め付けて固定することにより、天井仕上板と固定金具とを強固に一体化することが可能となり、ひいては、天井仕上板とブレース材とを強固に一体化できるため、水平方向の力を天井仕上板に確実に伝達させることが可能となり、天井構造全体の耐力及び剛性を著しく向上させることができる。
また、本発明に係る固定金具は、上部構造体から垂設された吊ボルトと、前記吊ボルトに吊り下げ支持された天井下地材と、前記天井下地材に取り付けられて、天井面を構成する天井仕上板と、前記上部構造体及び前記吊ボルトの上端部のいずれか一方と前記天井仕上板との間に斜めに架け渡されるブレース材と、を備えた天井構造において、前記天井仕上板と前記ブレース材とを固定する固定金具であって、前記天井仕上板の上側に配置され、前記ブレース材の下端部が固定される上側固定部材と、前記天井仕上板の下側に配置される下側固定部材と、前記上側固定部材と前記下側固定部材との間に前記天井仕上板を挟んだ状態で、前記天井仕上板と前記上側固定部材と前記下側固定部材とを一体的に締め付けて固定する締結部材と、を有することを特徴とする。
従来の天井構造は、天井仕上板に水平方向の力を負担させない構成であったが、本発明の固定金具を用いて、ブレース材の下端部を天井仕上板に取り付ける構成とすることにより、吊ボルト等とブレース材に加えて、天井仕上板にも水平方向の力を直接負担させることができるため、その分天井構造全体の耐力及び剛性が向上する。
つまり、本発明の固定金具を用いることにより、従来から備えられている天井仕上板に水平方向の力を負担させるため、補強材を別途設けたり、吊ボルト等の断面寸法を大きくしたりする必要がなくなり、コストが嵩むという問題や水平方向の力が増大するという問題が生じない。
したがって、簡易な構造(手法)で水平方向の力に対する天井構造全体の耐力及び剛性を向上させることができる。
また、上側固定部材と下側固定部材との間に天井仕上板を挟んだ状態で、締結部材により天井仕上板と上側固定部材と下側固定部材とを一体的に締め付けて固定することにより、天井仕上板と固定金具とを強固に一体化することが可能となり、ひいては、天井仕上板とブレース材とを強固に一体化できるため、水平方向の力を天井仕上板に確実に伝達させることが可能となり、天井構造全体の耐力及び剛性を著しく向上させることができる。
本発明によれば、簡易な構造で水平方向の力に対する耐力及び剛性が向上する天井構造およびブレース材と天井仕上板の固定金具を提供することができる。
実施形態に係る天井構造の斜視図である。 実施形態に係る天井構造の側面図である。 図2の部分拡大図である。 実施形態に係る天井構造の固定金具の構成を示す分解斜視図である。
本発明の実施形態に係る天井構造について図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、実施形態に係る天井構造の斜視図であり、図2は、実施形態に係る天井構造の側面図である。図3は、図2の部分拡大図であり、図4は、実施形態に係る天井構造の固定金具の構成を示す分解斜視図である。
図1及び図2に示すように、天井構造100は、上部構造体である上階床スラブSから垂設された吊ボルト1と、吊ボルト1に吊り下げ支持された天井下地材2と、天井下地材2に取り付けられて天井面を構成する天井仕上板3と、上階床スラブSと天井仕上板3との間に斜めに架け渡される一対のブレース材4,4と、天井仕上板3とブレース材4とを固定する固定金具5と、を備えて構成されている。
吊ボルト1は、図2に示すように、上階床スラブSに対して天井下地材2を吊り下げ支持するための金属製の部材である。吊ボルト1は、上下方向に延在しており、その外周面にネジ加工が施されている。吊ボルト1の上端部は、上階床スラブSに埋設された接合金具(図示省略)に固定されている。吊ボルト1は、図1に示すように、縦横方向に互いに間隔を空けて配置されている。
天井下地材2は、図2に示すように、上階床スラブSから下方に離間した位置に配置され、天井仕上板3を保持するための金属製の部材である。天井下地材2は、図1に示すように、野縁受け21と、野縁受け21の下方で野縁受け21に交差(直交)して配置される野縁22と、から構成される。本実施形態では、複数の野縁受け21,21と複数の野縁22,22とが、交差箇所で公知の接合金具23を介して連結されることで、格子状に枠組みされた天井構造枠が構築されている。
野縁受け21は、吊ボルト1に吊り下げ支持される長尺の部材であり、断面視コ字状のC形チャンネルで構成されている。野縁受け21は、公知のハンガー24を介して吊ボルト1の下端部に固定されている。野縁受け21は、互いに間隔を空けて平行に配置されている。
野縁22は、天井仕上板3が取り付けられる長尺の部材であり、断面視コ字状のC形チャンネルで構成されている。野縁22は、互いに間隔を空けて平行に配置されている。
天井仕上板3は、天井面を構成する金属製の部材である。天井仕上板3は、平面視矩形状を呈する板状の部材であり、縦横方向に複数並設される。天井仕上板3は、野縁22の下面に図示しない取付金具を介して固定されている。天井仕上板3の上面には、図3に示すように、上方に向かって突出するリブ31が形成されている。リブ31は、互いに間隔を空けて平行に設けられている。隣り合うリブ31,31の間には、下方に凹状の溝部32が形成されている。天井仕上板3のうち、後記する固定金具5を取り付ける部分には、図4に示すように、溝部32の底面に開口する複数の(本実施形態では8つの)ボルト挿通孔3a,3aが貫通形成されている。なお、天井仕上板3の野縁22に対する固定方法として、ビス等を用いてもよい。
図1に戻り、ブレース材4は、野縁受け21と野縁22とから構築される天井構造枠、吊ボルト1、及び天井仕上板3の揺れを抑制するための金属製の部材である。ブレース材4は、断面視コ字状のC形チャンネルで構成され、野縁受け21に交差(直交)する方向に配置されている。一対のブレース材4,4は、図2に示すように、水平面に対して傾斜しており、上階床スラブSと天井仕上板3との間にV字状に架け渡されている。換言すると、一対のブレース材4,4は、天井仕上板3から上階床スラブSに向かうにつれて互いに離間するように配置されている。ブレース材4の上端部は、接合金具41を介して上階床スラブSに固定され、下端部は、固定金具5を介して天井仕上板3に固定されている。ブレース材4の下端部には、図4に示すように、ボルト53aが挿通されるボルト挿通孔4aが貫通形成されている。なお、ブレース材4と水平面とがなす角度は、適宜設定される。
固定金具5は、天井仕上板3とブレース材4とを固定するための手段である。固定金具5は、図1に示すように、野縁受け21と野縁22とで区画された空間内に、野縁受け21及び野縁22と干渉しないように配置されている。
固定金具5は、図4に示すように、天井仕上板3の上側に配置される上側固定部材51と、天井仕上板3の下側に配置される下側固定部材52と、ブレース材4と上側固定部材51とを一体的に締め付けて固定するとともに、天井仕上板3と上側固定部材51と下側固定部材52とを一体的に締め付けて固定する締結部材53と、を有している。
上側固定部材51は、金属製の高耐力部材である。上側固定部材51は、天井仕上板3に載置される基部511と、ブレース材4の下端部が取り付けられる取付部512と、取付部512を補強する複数のリブ513,513と、を有している。
基部511は、平面視矩形状の底壁部511aと、底壁部511aの短手方向両端から上方に向かって延出する一対のフランジ部511b,511bと、から構成されている。底壁部511aには、ボルト53aが挿通される複数の(本実施形態では8つの)ボルト挿通孔511c,511cが貫通形成されている(図4では2つのみ図示)。なお、フランジ部511bは、省略してもよい。
取付部512は、平面視十字状の部材であり、底壁部511aの上面から立ち上がり、基部511の長手方向に沿って延在する壁状の第1の立ち上がり部512aと、底壁部511aの上面から立ち上がり、第1の立ち上がり部512aに交差(直交)する壁状の第2の立ち上がり部512bと、から構成されている。第1の立ち上がり部512a及び第2の立ち上がり部512bの両端上側には、ボルト53aが挿通されるボルト挿通孔512c,512dが貫通形成されている。第1の立ち上がり部512a及び第2の立ち上がり部512bの下面は、底壁部511aの上面に溶接で固定されるとともに、第2の立ち上がり部512bの両端面下側は、基部511のフランジ部511bの内面に溶接で固定されている。
なお、本実施形態では、ブレース材4を野縁受け21の延在方向と交差する方向のみに配置したが、ブレース材4を野縁受け21の延在方向と交差する方向及び野縁受け21の延在方向と平行な方向の二方向に配置することがより好ましい。この場合、第1の立ち上がり部512aに、一対のブレース材4,4の下端部を取り付けるとともに、第2の立ち上がり部512bに、他の一対のブレース材4,4の下端部を取り付けることになる。或いは、天井仕上板3に2つの固定金具5,5を取り付けて、一方の固定金具5の第1の立ち上がり部512aに、一対のブレース材4,4を取り付けるとともに、他方の固定金具5の第2の立ち上がり部512bに、他の一対のブレース材4,4を取り付けてもよい。
リブ513は、側面視三角形状の部材であり、第1の立ち上がり部512a及び第2の立ち上がり部512bの両端部をその厚さ方向両側から挟みこむように設けられている(図4では一部のリブのみ図示)。リブ513は、第1の立ち上がり部512aと底壁部511aに跨るように設けられ、第1の立ち上がり部512aと底壁部511aとに溶接で固定されている。また、リブ513は、第2の立ち上がり部512bと底壁部511aに跨るように設けられ、第2の立ち上がり部512bと底壁部511aとに溶接で固定されている。
下側固定部材52は、金属製の高耐力部材である。下側固定部材52は、図4に示すように、平面視矩形状を呈する板状の部材であり、ボルト53aが挿通される複数の(本実施形態では8つの)ボルト挿通孔52a,52aが貫通形成されている。天井仕上板3のボルト挿通孔3aと、上側固定部材51のボルト挿通孔511cと、下側固定部材52のボルト挿通孔52aとは、上下に対応する位置に形成されている。上側固定部材51及び下側固定部材52は、図3に示すように、天井仕上板3を上下から挟みこむように配置されている。
締結部材53は、図4に示すように、ボルト53a及びナット53bで構成されている。本実施形態では、ブレース材4のボルト挿通孔4aと上側固定部材51のボルト挿通孔512cとにボルト53aを挿通し、ナット53bを締め付けることにより、ブレース材4と上側固定部材51とが一体的に固定される。また、天井仕上板3のボルト挿通孔3aと上側固定部材51のボルト挿通孔511cと下側固定部材52のボルト挿通孔52aとにボルト53aを挿通し、ナット53bを締め付けることにより、天井仕上板3と上側固定部材51と下側固定部材52とが一体的に固定される。
本発明の実施形態に係る天井構造100は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、図4を参照して、天井仕上板3とブレース材4と固定金具5の施工手順について説明する。
はじめに、天井仕上板3のボルト挿通孔3aと、上側固定部材51のボルト挿通孔511cと、下側固定部材52のボルト挿通孔52aとが連通するように、天井仕上板3を上下から挟みこむようにして上側固定部材51及び下側固定部材52を配置する。
そして、下側固定部材52のボルト挿通孔52aと、天井仕上板3のボルト挿通孔3aと、上側固定部材51のボルト挿通孔511cとにボルト53aを挿通した後、ボルト53aの先端にナット53bを締め付ける。
以上の施工により、天井仕上板3と上側固定部材51と下側固定部材52とが一体的に固定される。
次に、ブレース材4のボルト挿通孔4aと、上側固定部材51のボルト挿通孔512cとが連通するように、ブレース材4と上側固定部材51との位置合わせを行う。なお、この位置合わせを行う前に、予めブレース材4の上端部を、接合金具41を介して上階床スラブSに固定しておく。
そして、ブレース材4のボルト挿通孔4aと、上側固定部材51のボルト挿通孔512cとにボルト53aを挿通した後、ボルト53aの先端にナット53bを締め付ける。
以上の施工により、ブレース材4と上側固定部材51とが一体的に固定されるとともに、天井仕上板3とブレース材4とが固定金具5を介して一体的に固定される。
以上説明した本実施形態に係る天井構造100よれば、従来の技術(例えば、特許文献1参照)と比較して、以下のような優れた作用効果を奏する。
すなわち、従来の天井構造は、天井仕上板に水平方向の力を負担させない構成であったが、本実施形態の天井構造100は、ブレース材4の下端部が固定金具5を介して天井仕上板3に取り付けられる構成としたことにより、吊ボルト1、天井下地材2及びブレース材4に加えて、天井仕上板3にも水平方向の力を直接負担させることができるため、その分天井構造100全体の耐力及び剛性が向上する。
つまり、本実施形態によれば、従来から備えられている天井仕上板3に水平方向の力を負担させるため、補強材を別途設けたり、吊ボルト1や天井下地材2の断面寸法を大きくしたりする必要がなくなり、コストが嵩むという問題や水平方向の力が増大するという問題が生じない。
したがって、簡易な構造(手法)で水平方向の力に対する天井構造100全体の耐力及び剛性を向上させることができる。
また、上側固定部材51と下側固定部材52との間に天井仕上板3を挟んだ状態で、締結部材53が天井仕上板3と上側固定部材51と下側固定部材52とを一体的に締め付けて固定することにより、天井仕上板3と固定金具5とを強固に一体化することが可能となり、ひいては、天井仕上板3とブレース材4とを強固に一体化できるため、水平方向の力を天井仕上板3に確実に伝達させることが可能となり、天井構造100全体の耐力及び剛性を著しく向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
本実施形態では、上部構造体として上階床スラブSを例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、上部構造体として上階の梁や屋根下地等に吊ボルト1の上端部を固定してもよい。
また、本実施形態の野縁受け21及び野縁22は、断面視コ字状のC形チャンネルで構成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、角パイプ等で構成されてもよい。
また、本実施形態の天井仕上板3は、金属材料で形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、石膏系材料、岩綿系材料、木質材料等で形成されてもよい。
また、本実施形態の天井仕上板3は、リブ31を有する凹凸状に形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、リブ31を有しない平板状に形成されてもよい。
また、本実施形態では、ブレース材4の上端部が上階床スラブSに固定されているが、これに限定されるものではなく、例えば、ブレース材4の上端部が公知の取付金具を介して吊ボルト1の上端部に固定されてもよい。
また、吊ボルト1の数、野縁受け21の数、野縁22の数、天井仕上板3のボルト挿通孔3aの数、ブレース材4の数、上側固定部材51のボルト挿通孔511cの数、下側固定部材52のボルト挿通孔52aの数等は適宜変更してよい。
また、本実施形態の一対のブレース材4,4は、V字状に配置されているが、これに限定されることなく、天井裏に配置される設備機器の干渉等によりブレース材4をV字状に配置できない場合には、例えば、ブレース材4,4を逆ハの字状に配置してもよい。この場合、互いに離間した位置に2つの固定金具5,5を配置するとともに、一方の固定金具5に一方のブレース材4の下端部を固定し、他方の固定金具5に他方のブレース材4の下端部を固定する。
また、本実施形態の締結部材53は、ボルト53a及びナット53bで構成されたが、これに限定されることなく、例えば、ビス等で構成されてもよい。
100 天井構造
1 吊ボルト
2 天井下地材
21 野縁受け
22 野縁
3 天井仕上板
4 ブレース材
5 固定金具
51 上側固定部材
52 下側固定部材
53 締結部材
53a ボルト
53b ナット
S 上階床スラブ(上部構造体)

Claims (2)

  1. 上部構造体から垂設された吊ボルトと、
    前記吊ボルトに吊り下げ支持された天井下地材と、
    前記天井下地材に取り付けられて、天井面を構成する天井仕上板と、
    前記上部構造体及び前記吊ボルトの上端部のいずれか一方と前記天井仕上板との間に斜めに架け渡されるブレース材と、
    前記天井仕上板と前記ブレース材とを固定する固定金具と、を備えた天井構造であって、
    前記固定金具は、
    前記天井仕上板の上側に配置され、前記ブレース材の下端部が固定される上側固定部材と、
    前記天井仕上板の下側に配置される下側固定部材と、
    前記上側固定部材と前記下側固定部材との間に前記天井仕上板を挟んだ状態で、前記天井仕上板と前記上側固定部材と前記下側固定部材とを一体的に締め付けて固定する締結部材と、を有することを特徴とする天井構造。
  2. 上部構造体から垂設された吊ボルトと、前記吊ボルトに吊り下げ支持された天井下地材と、前記天井下地材に取り付けられて、天井面を構成する天井仕上板と、前記上部構造体及び前記吊ボルトの上端部のいずれか一方と前記天井仕上板との間に斜めに架け渡されるブレース材と、を備えた天井構造において、前記天井仕上板と前記ブレース材とを固定する固定金具であって、
    前記天井仕上板の上側に配置され、前記ブレース材の下端部が固定される上側固定部材と、
    前記天井仕上板の下側に配置される下側固定部材と、
    前記上側固定部材と前記下側固定部材との間に前記天井仕上板を挟んだ状態で、前記天井仕上板と前記上側固定部材と前記下側固定部材とを一体的に締め付けて固定する締結部材と、を有することを特徴とする固定金具。
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