JP5743358B1 - エレベータの乗りかご - Google Patents
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Abstract
【課題】かご室の中からガラス交換作業を容易に行うことができるようにして、作業性とガラスの意匠性の両立を可能にする。【解決手段】ガラス14の下端部を挿入可能な取付口が開口するように付勢部材25によって付勢され、ガラス14の下端部をガラスの自重によって圧迫して挟持する自重圧迫型のガラス固定手段をかご室の壁面に設ける。【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、かご室の壁面にガラスを取り付けているエレベータの乗りかごに関する。
エレベータの乗りかごの中には、例えば展望用エレベータのように、かご室の壁面にガラスが取り付けられている乗りかごがある。かご室のガラスは、損傷することがあり、その場合にはガラスの交換をしなければならない。このガラスの交換作業は、作業のし易いかご室内で行えることが望ましい。
かご室内で交換作業を行うことができるようにガラスを固定する場合、一枚板のガラスを固定するのではなく、左右2枚のガラスを目地に設けた押え金具などで継ぎ合わせる方法が従来から採られている(例えば、特許文献1、2参照)。
このようなガラスに目地を設けて固定する方式では、かご室内でガラスの交換を行える反面、ガラスの意匠面に目地ができて押え金具などが露出するため、意匠性を損なうという問題があった。特許文献1では、目地にコーキング材を施すことで、押え金具を隠すようにしている。
乗りかごのガラス固定構造では、目地をなくして意匠性を最重視すると、乗りかごの裏から、すなわち、乗りかごの外側からガラスを固定する手段をとるしかなくなる。その場合、乗りかごと昇降路壁との間の狭いスペースでの作業を強いられ、ガラスの固定が困難になる場合や、乗りかご回りに足場を組まなければガラスの固定ができず、大掛かりな交換作業となってしまうという問題があった。
他方、ガラス交換作業の作業性を重視すると、上述のように、目地等によって見栄えが低下して意匠性が損なわれ、意匠性とを作業性とを両立させることはできなかった。
本発明は、前記従来技術の有する問題点に鑑みなされたものであって、かご室の中からガラス交換作業を容易に行うことができるようにして、作業性とガラスの意匠性の両立を可能とするエレベータの乗りかごを提供することを目的としている。
前記の目的を達成するために、実施形態によれば、かご室の壁面に板状のガラスを取り付けられたエレベータの乗りかごにおいて、前記ガラスの下端部を挿入可能な取付口が開口するように付勢部材によって付勢され、前記ガラスの下端部を当該ガラスの自重によって圧迫して挟持する自重圧迫型のガラス固定手段を前記かご室の壁面に設けている。
以下、本発明によるエレベータの乗りかごの実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明が適用されるエレベータの乗りかごにおいてかご室を示す平面図である。図1において、参照番号10は乗りかごを示している。本実施形態による乗りかご10では、出入口側とは反対のかご室背面を構成する壁面に、ガラス14が取り付けられている。このガラス14の背面側にかご外装16が配置されている。
(第1実施形態)
図1は、本発明が適用されるエレベータの乗りかごにおいてかご室を示す平面図である。図1において、参照番号10は乗りかごを示している。本実施形態による乗りかご10では、出入口側とは反対のかご室背面を構成する壁面に、ガラス14が取り付けられている。このガラス14の背面側にかご外装16が配置されている。
図2は、図1におけるX-X断面図で、かご室背面に取り付けられているガラス14の全体をかご室内から示している。このガラス14は、かご室背面で広い面積を占める大きな一枚板の長方形のガラスである。
かご室10の床16には、幅木17(下部側板)が固定されている。この幅木17の裏側に、ガラス14をかご室内側から取り付けおよび取り外しができるようにする自重圧迫挟持型のガラス固定機構が組み込まれている(図3参照)。この自重圧迫挟持型のガラス固定機構については、さらに後述する。ガラス14の上端縁は、上部側板18によって保持され、ガラス板14の左右側縁は、それぞれ右背面側板19a、左背面側板19bによって保持されている。このようにして、幅木17、上部側板18、右背面側板19a、左背面側板19bを用いて、ガラス14の四辺は固定されている。
そこで、まず、ガラス14の下端部が固定される自重圧迫挟持型のガラス固定機構の構成について、図3および図4を参照しながら説明する。
図3はガラス14をガラス固定機構に固定する前の状態を示し、図4は、ガラス14を固定した後の状態を示している。
図3はガラス14をガラス固定機構に固定する前の状態を示し、図4は、ガラス14を固定した後の状態を示している。
幅木17の裏側には、断面略コ字形の幅木受け部材18が固着されており、幅木17はこの幅木受け部材18を介して床16に固定されている。幅木受け部材18には、ヒンジ20が取り付けられ、このヒンジ20を介してガラス受け座22が傾動自在に幅木受け部材18に取り付けられている。
この実施形態の場合、ヒンジ20の一方の腕20aは幅木受け部材18に固定され、他方の腕20bはガラス受け座22の背面に固着されたブラケット23に固定されている。したがって、ガラス受け座22は、ヒンジ20の軸24を中心に傾動可能に構成されている。ヒンジ20は、板ばね25の弾性力によって付勢されたヒンジが用いられている。この場合、ヒンジ20は、矢印Aで示すかご背面側方向に付勢されており、図3に示されているように、ガラス14が取り付けられていない状態であると、ガラス受け座22はかご背面側に倒れるように構成されている。この場合、ヒンジ20が最大限開くと、ガラス受け座22の傾動は規制され、鉛直な幅木17とかご背面側に傾いたガラス受け座22のなす角度は、ガラス14を挿入し易すいように挿入口が開く所定の角度に設定されている。
ガラス受け座22は、断面L字形の型材からなり、ガラス14が着座する面には、ゴムなどの弾性材料からなるクッション28が固定されている。また、幅木17の背面には、ゴム30が貼着されている。幅木17の背面と対向するガラス受け座22の側面にはゴム29が貼着されている。
ガラス14の下端部を幅木17とガラス受け座22の間に挿入すると、板ばね25の弾性力に抗してガラス受け座22はガラス14の自重で図3において矢印B方向に傾動させられる。そして、幅木17とガラス受け座22の間でガラスの自重によって圧迫せしめて、ガラス14の下端部を挟持することができるようになっている。
次に、図2において、ガラス14の上端縁を保持する上部側板18の取付構造を図5に示す。このうち図5(a)は、上部側板18を取り付ける前の状態を示し、図5(b)は、上部側板18を固定した後の状態を示している。
かご室の背面側に設置されているかご外装16の上端部には、天井板31が取り付けられている。また、かご外装16のかご室内側の側面には、ガラス14の上端部を受ける上部ガラス受け部材32がボルトで固定されている。
上部側板18の下部には、複数の爪部33が長手方向に間隔をおいて配列されている。上部ガラス受け部材32には、これら爪部33が係合可能な爪係合部34が設けられている。なお、図6は上部ガラス受け部材32を上からみた図である。上部側板18の下端には、ゴム35が貼着されている。上部ガラス受け部材32にも、ブラケットを介してゴム36が設けられている。
このような上部側板は、図5(a)、図5(b)に示すように、爪部33を爪係合部34に下から係合させてから、ボルト・ナットを用いて上部側板18の上端を天井板31に固定することができる。このとき、ガラス14の上端縁は、上部側板18の下端部と上部ガラス受け部材32に挟まれてゴム35、36を介して保持される。
次に、図2において、ガラス14の左右側縁を保持する右背面側板19a、左背面側板19bの取付構造について、図7を参照して説明する。
左背面側板19bは、かご外装16に固定されており、かご外装16と左背面側板19bの間でガラス14の左側縁が挟持されている。
左背面側板19bは、かご外装16に固定されており、かご外装16と左背面側板19bの間でガラス14の左側縁が挟持されている。
右背面側板19aは、かご外装16にヒンジ40を介して回動可能に取り付けられている。この場合、右背面側板19aには、マグネット42が設けられており、このマグネット42をかご外装16に磁力によって吸着させることで、右背面側板19aとかご外装16の間でガラス14の右側縁を挟持できるようになっている。
本実施形態は、以上のように構成されるものであり、次に、その作用並びに効果について説明する。
まず、かご室背面の壁面にガラス14を取り付ける手順について説明する。作業者は、かご室内から次のようにしてガラス14を取り付けることができる。
ガラス14をかご室背面に取り付けるには、図3、4に示されるように、最初にガラス14の下端部を自重圧迫挟持型のガラス固定機構によってガラス14を支持し、これを仮付けする作業を行う。この時点では、図2における上部側板18は取り付けられておらず、また、右背面側面板19aは、図7において仮想線で示す開いた位置にある。なお、左背面側板19bは固定された状態にある。
まず、かご室背面の壁面にガラス14を取り付ける手順について説明する。作業者は、かご室内から次のようにしてガラス14を取り付けることができる。
ガラス14をかご室背面に取り付けるには、図3、4に示されるように、最初にガラス14の下端部を自重圧迫挟持型のガラス固定機構によってガラス14を支持し、これを仮付けする作業を行う。この時点では、図2における上部側板18は取り付けられておらず、また、右背面側面板19aは、図7において仮想線で示す開いた位置にある。なお、左背面側板19bは固定された状態にある。
図3に示されるように、ガラス14の下端部が幅木17とガラス受け座22の間に挿入される前は、板ばね25の弾性力によって、ヒンジ20は最大限に開いた状態にあり、ガラス受け座22はかご背面側に傾けられている。これによってガラス14の挿入口が開く。
そこで、ガラス14を持ち上げて上からガラス受け座22に載せると、ガラス14の自重は板ばね25の弾性力よりも十分に大きいので、ガラス受け座22を矢印Bで示すかご室内側に回動させることになる。図4に示されるように、ガラス受け座22は、ガラス14の自重によって、ガラス14の下端部を幅木17と協働して押さえ付けるまで回動する。
このとき、ガラス14の下端部と幅木17の間に挟まれたゴム29と、ガラス14とガラス受け座22の間に挟まれたゴム30はガラス14の自重で圧縮され、ガラス14は幅木17とガラス受け座22に挟まれてゴム29、30を介して圧迫された状態でがたつくことなく保持される。
このようにして、ガラス14の下端部をガラス受け座22に挿入する作業では、あらかじめガラス受け座22はかご背面側に傾いているため、作業者はかご室内でのガラス14の挿入作業を容易に行うことができる。
その後は、図2において、上部側板18、右背面側板19a、左背面側板19bを取り付けることで、ガラス14の四方すべてを固定する。これらの部材の取付作業もかご室内ですべて行うことができる。
また、図2に示されるように、ガラス14は、目地を利用して固定する必要がなく、目地のない一枚板のガラス14を取り付けることができるので、見た目にすっきりとした美観を与え意匠性にも優れたものになる。
次に、ガラス交換のために、かご室背面からガラス14を取り外す場合の手順について説明する。
ガラス14を取り外す場合は、上述したガラス14の取付手順とは逆に、上部側板18、右背面側板19a、左背面側板19bを取り外してから、次のようにして、かご室内の作業でガラス14を取り外すことができる。
ガラス14を取り外す場合は、上述したガラス14の取付手順とは逆に、上部側板18、右背面側板19a、左背面側板19bを取り外してから、次のようにして、かご室内の作業でガラス14を取り外すことができる。
図3において、作業者は、ガラス14を持ち上げて、幅木17とガラス受け座22の間から、ガラス14の下端部を抜き出す。ガラス14の下端がクッション28から離れると、ガラス受け座22にはガラス14の重量がかからなくなるため、ガラス受け座22は板ばね25の弾性力によって矢印Aで示すかご背面側に傾けられる。これによって、幅木17とガラス受け座22の間が開くため、ガラス14を容易に抜き出すことができる。
以上のように、本実施形態によれば、ガラス14の入れ替えにあたっては、乗りかごと昇降路壁の狭いスペースでの作業を必要とせず、ガラス14の取り外し、取り付け作業をかご室内で簡単に能率良く行うことができる。
以上説明した第1実施形態では、かご室の背面壁にガラス14を取り付けているが、本発明は、かご室の側面壁にも同様に適用することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図8乃至図12を参照しながら説明する。
第1実施形態による自重圧迫挟持型のガラス固定機構では、ヒンジ20に板ばね25を設け、この板ばね25の弾性力によって、ガラス受け座22を付勢し、ガラス受け座22をかご背面側に傾けられるようにしている。
次に、本発明の第2実施形態について、図8乃至図12を参照しながら説明する。
第1実施形態による自重圧迫挟持型のガラス固定機構では、ヒンジ20に板ばね25を設け、この板ばね25の弾性力によって、ガラス受け座22を付勢し、ガラス受け座22をかご背面側に傾けられるようにしている。
これに対して、第2実施形態では、板ばね25の替わりに、以下のようなばね等の付勢手段を用いた変形例からなる実施の形態である。なお、第1実施形態の図3、4に示した自重圧迫挟持型のガラス固定機構と同一の構成要素には同一の参照番号を付して、その詳細な説明は省略する。
(変形例1)
図8は、第2実施形態の変形例1を示し、図8(a)はガラス14をガラス固定機構に挿着する前を示し、図8(b)は、ガラス14を固定した後を示す。
この変形例1では、板ばね25の替わりに、圧縮コイルばね50が用いられている。この圧縮コイルばね50は、幅木受け部材18とヒンジ20の腕20bの間に介装されており、弾性反発力によってガラス受け座22をかご背面側に付勢している。
図8は、第2実施形態の変形例1を示し、図8(a)はガラス14をガラス固定機構に挿着する前を示し、図8(b)は、ガラス14を固定した後を示す。
この変形例1では、板ばね25の替わりに、圧縮コイルばね50が用いられている。この圧縮コイルばね50は、幅木受け部材18とヒンジ20の腕20bの間に介装されており、弾性反発力によってガラス受け座22をかご背面側に付勢している。
図8(a)に示されるように、ガラス14の下端部が挿入されていないと、圧縮コイルばね50の弾性反発力によって、ガラス受け座22はかご背面側に傾けられる。これによってガラス14の挿入口が開くので、かご室内でのガラス14の挿入作業を容易にすることができる。
ガラス14をガラス受け座22に挿入した後、ガラス14は幅木17とガラス受け座22に間で自重によって圧迫されて状態で挟持されるので、ねじなどを締め付けることなくがたつかないようにガラス14を保持することができる。
ガラス14を取り外す場合は、ガラス14を少し持ち上げると、ガラス受け座22にはガラス14の重量がかからなくなるため、圧縮コイルばね50の弾性反発力によってガラス受け座22はかご背面側に傾けられる。これによって、幅木17とガラス受け座22が開くため、ガラス14を容易に取り外すことができる。
(変形例2)
次に、図9は、第2実施形態の変形例2を示し、図9(a)はガラス14をガラス固定機構に挿着する前を示し、図9(b)は、ガラス14を固定した後を示す。
この変形例2は、図8の圧縮コイルばね50の替わりに、引張コイルばね52をかご室背面側に配置し、引張力によってガラス受け座22をかご背面側に付勢している。このような変形例2によっても、変形例1と同様の作用・効果を奏することができる。
次に、図9は、第2実施形態の変形例2を示し、図9(a)はガラス14をガラス固定機構に挿着する前を示し、図9(b)は、ガラス14を固定した後を示す。
この変形例2は、図8の圧縮コイルばね50の替わりに、引張コイルばね52をかご室背面側に配置し、引張力によってガラス受け座22をかご背面側に付勢している。このような変形例2によっても、変形例1と同様の作用・効果を奏することができる。
(変形例3)
次に、図10は、第2実施形態の変形例3を示し、図10(a)はガラス14をガラス固定機構に挿着する前を示し、図10(b)は、ガラス14を固定した後を示す。
この変形例3では、図11に示すねじりコイルばね56をヒンジ20に装着している。この場合、ねじりコイルばね56の一端は、ヒンジ20の腕20aに固着され、他端は腕20bに固着されている。このねじりコイルばね56では、ねじりが戻ろうとするときに発生する弾性力によって、ガラス受け座22をかご背面側に付勢することができるので、変形例1、2と同様の作用・効果を奏することができる。
次に、図10は、第2実施形態の変形例3を示し、図10(a)はガラス14をガラス固定機構に挿着する前を示し、図10(b)は、ガラス14を固定した後を示す。
この変形例3では、図11に示すねじりコイルばね56をヒンジ20に装着している。この場合、ねじりコイルばね56の一端は、ヒンジ20の腕20aに固着され、他端は腕20bに固着されている。このねじりコイルばね56では、ねじりが戻ろうとするときに発生する弾性力によって、ガラス受け座22をかご背面側に付勢することができるので、変形例1、2と同様の作用・効果を奏することができる。
(変形例4)
次に、図12は、第2実施形態の変形例4を示し、図12(a)はガラス14をガラス固定機構に挿着する前を示し、図12(b)は、ガラス14を固定した後を示す。
この変形例4では、上述した変形例1乃至変形例3のように、付勢手段に各種ばねを用いるのではなく、おもり60をガラス受け座22の背面に取り付けるようにした変形例である。この場合、ガラス受け座22は、ヒンジ20を介して軸24を中心に回動自在に支持されており、おもり60をガラス受け座22の背面側に取り付けることで、ガラス受け座22をかご背面側に倒すトルクが働くようにすることができる。
次に、図12は、第2実施形態の変形例4を示し、図12(a)はガラス14をガラス固定機構に挿着する前を示し、図12(b)は、ガラス14を固定した後を示す。
この変形例4では、上述した変形例1乃至変形例3のように、付勢手段に各種ばねを用いるのではなく、おもり60をガラス受け座22の背面に取り付けるようにした変形例である。この場合、ガラス受け座22は、ヒンジ20を介して軸24を中心に回動自在に支持されており、おもり60をガラス受け座22の背面側に取り付けることで、ガラス受け座22をかご背面側に倒すトルクが働くようにすることができる。
図12(a)に示されるように、ガラス14の下端部が挿入されていないと、おもり60の重量によって、ガラス受け座22はかご室背面側に傾けられる。これによってガラス14の挿入口が開くので、ガラス14の挿入を容易にすることができる。
ガラス14をガラス受け座22に挿入した後、ガラス14は幅木17とガラス受け座22に間でゴム29、30を介して自重によって圧迫された状態で挟持されるので、ねじなどを締め付けることなくがたつかないようにガラス14を保持することができる。
ガラス14を取り外す場合は、ガラス14を持ち上げると、ガラス受け座22にはガラス14の重量がかからなくなるため、おもり60の重量によってガラス受け座22がかご背面側に傾けられる。これによって、幅木17とガラス受け座22が開くため、ガラス14を容易に取り外すことができる。
以上、本発明について、好適な実施形態を挙げて説明したが、これらの実施形態は、例示として挙げたもので、発明の範囲の制限を意図するものではない。もちろん、明細書に記載された新規な装置、方法およびシステムは、様々な形態で実施され得るものであり、さらに、本発明の主旨から逸脱しない範囲において、種々の省略、置換、変更が可能である。請求項およびそれらの均等物の範囲は、発明の主旨の範囲内で実施形態あるいはその改良物をカバーすることを意図している。
10…乗りかご、14…ガラス、16…かご外装、17…幅木、18…上部側板、19a…右背面側板、19b…左背面側板、20…ヒンジ、22…ガラス受け座、24…軸、25…板ばね、28…クッション、29…ゴム、30…ゴム、33…爪部、34…爪係合部、40…ヒンジ、42…マグネット、50…圧縮コイルばね、52…引張コイルばね、56…ねじりコイルばね、60…おもり
Claims (7)
- かご室の壁面に板状のガラスを取り付けられたエレベータの乗りかごにおいて、
前記ガラスの下端部を挿入可能な取付口が開口するように付勢部材によって付勢され、前記ガラスの下端部を当該ガラスの自重によって圧迫して挟持する自重圧迫型のガラス固定手段を前記かご室の壁面に設けたことを特徴とするエレベータの乗りかご。 - 前記ガラス固定手段は、
前記ガラスの下端部を当該ガラスの表面側から押さえる下部側板と、
前記ガラスの下端部を支持するとともに当該ガラスの背面側から圧迫するガラス受け座と、
前記ガラス受け座を回動自在に支持するヒンジ部材と、を備え、
前記付勢部材によって、前記ガラス受け座を背面側に倒れるように付勢し、前記ガラスを前記ガラス受け座に載せると、前記ガラスの自重によって当該ガラス受け座が回動し、前記ガラスの下端部を前記下部側板とで挟んで圧迫して固定するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの乗りかご。 - 前記付勢部材は、前記ヒンジに取り付けられた板ばねからなることを特徴とする請求項2に記載のエレベータの乗りかご。
- 前記付勢部材は、前記下部側板と前記ヒンジの間に介装され、反発力によって前記ガラス受け座を付勢する圧縮コイルばねからなることを特徴とする請求項2に記載のエレベータの乗りかご。
- 前記付勢部材は、前記下部側板の背面側に配置され、引張力によって前記ガラス受け座を付勢する引張コイルばねからなることを特徴とする請求項2に記載のエレベータの乗りかご。
- 前記付勢部材は、前記ヒンジに装着され、ねじりが戻ろうとする弾性力により、前記ガラス受け部材を付勢するねじりコイルばねからなることを特徴とする請求項2に記載のエレベータの乗りかご。
- 前記付勢部材は、前記ガラス受け座の背面に取り付けられ、重量によって前記ガラス受け部材を付勢するおもりからなることを特徴とする請求項2に記載のエレベータの乗りかご。
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2014
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