JP5631640B2 - 防曇剤組成物 - Google Patents
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Description
(A)一般式:R3−O[−R4−O]m−R5−SiR2 n(OR1)3−n
(式中、R1は水素原子又は炭素数が1〜4のアルキル基、R2は炭素数が1〜4のアルキル基、R3は炭素数が1〜8の1価炭化水素基、R4及びR5は炭素数が1〜8の2価炭化水素基、nは0または1、mは1〜200の整数である。)で示されるシラン化合物と、
(B)塩基性のコロイダルシリカゾル
とを共加水分解・縮合反応させたものを含むことを特徴とする防曇剤組成物を提供する。
前述のように、優れた防曇性を有し、持続性が長く、耐水性のある防曇剤組成物が望まれていた。
(A)一般式:R3−O[−R4−O]m−R5−SiR2 n(OR1)3−n
(式中、R1は水素原子又は炭素数が1〜4のアルキル基、R2は炭素数が1〜4のアルキル基、R3は炭素数が1〜8の1価炭化水素基、R4及びR5は炭素数が1〜8の2価炭化水素基、nは0または1、mは1〜200の整数である。)で示されるシラン化合物と、
(B)塩基性のコロイダルシリカゾル
とを共加水分解・縮合反応させたものを含むことを特徴とする防曇剤組成物を提供する。
R5は、メチレン基、エチレン基、プロピレン基が好ましく、プロピレン基が特に好ましい。
蛇管コンデンサ及び温度計を設けた3リットル四つ口フラスコに、CH3O−(C2H4O)10−(CH2)3Si(OCH3)36.9g(0.01モル)、塩基性のコロイダルシリカゾル(スノーテックスS:日産化学工業(株)製、シリカ含有量30質量%、pH9.0−10.5)200g、イオン交換水304g及びグリセリン236gを添加し、撹拌しながら系内にごく少量の流速で窒素を通じた。この状態で溶液を撹拌させた。内温25℃で、3時間攪拌させ共加水分解・縮合反応を進行させた。
この後、更にイオン交換水1,436gを投入し、混合することにより防曇剤組成物1を得た。この防曇剤組成物1のシリカとシロキサンの成分量は3質量%である。
実施例1の塩基性のコロイダルシリカゾルをスノーテックスC(日産化学工業(株)製、シリカ含有量20質量%、pH8.5−9.0)300gとした以外は実施例1と同様に共加水分解・縮合反応を進行させ、更にイオン交換水1,336gを投入し、混合することにより防曇剤組成物2を得た。この防曇剤組成物2のシリカとシロキサンの成分量は3質量%である。
実施例1の塩基性のコロイダルシリカゾルをスノーテックス20L(日産化学工業(株)製、シリカ含有量20質量%、pH9.5−11.0)300gとした以外は実施例2と同様に共加水分解・縮合反応を進行させ、更にイオン交換水1,336gを投入し、混合することにより防曇剤組成物3を得た。この防曇剤組成物3のシリカとシロキサンの成分量は3質量%である。
実施例2の塩基性のコロイダルシリカゾルをスノーテックスN(日産化学工業(株)製、シリカ含有量20質量%、pH9.0−10.0)300gとした以外は実施例2と同様に共加水分解・縮合反応を進行させ、更にイオン交換水1,336gを投入し、混合することにより防曇剤組成物4を得た。この防曇剤組成物4のシリカとシロキサンの成分量は3質量%である。
実施例1のCH3O−(C2H4O)10−(CH2)3Si(OCH3)3を18.0g(0.03モル)とした以外は実施例1と同様に共加水分解・縮合反応を進行させ、更にイオン交換水1,425gを投入し、混合することにより防曇剤組成物5を得た。この防曇剤組成物5のシリカとシロキサンの成分量は3質量%である。
実施例2においてグリセリンを添加せずに同様に共加水分解・縮合反応を進行させ、更にイオン交換水1,572gを投入し、混合することにより防曇剤組成物6を得た。この防曇剤組成物6のシリカとシロキサンの成分量は3質量%である。
実施例1の塩基性のコロイダルシリカゾルを酸性のコロイダルシリカであるスノーテックスO(日産化学工業(株)製、シリカ含有量20質量%、pH2.0−4.0)300gとした以外は実施例1と同様に共加水分解・縮合反応を進行させ、更にイオン交換水1,336gを投入し、混合することにより防曇剤組成物7を得た。この防曇剤組成物7のシリカとシロキサンの成分量は3質量%である。
[比較例2]
実施例1のCH3O−(C2H4O)10−(CH2)3Si(OCH3)36.9g(0.01モル)、を3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン2.3g(0.01モル)
とした以外は実施例1と同様に共加水分解・縮合反応を進行させ、更にイオン交換水1,314gを投入し、混合することにより防曇剤組成物8を得た。この防曇剤組成物8のシリカとシロキサンの成分量は3質量%である。
[比較例3]
3LビーカーにCH3O−(C2H4O)10−(CH2)3Si(OCH3)36.9g(0.01モル)、塩基性のコロイダルシリカゾル(スノーテックスS:日産化学工業(株)製、シリカ含有量30質量%、pH9.0−10.5)200g、イオン交換水1740g及びグリセリン236gを添加し混合し、共加水分解・縮合反応は進行させていない混合物を防曇剤組成物9として得た。この防曇剤組成物9のシリカとシロキサンの成分量は3質量%である。
基材:ガラス板(15×5×2mm)を市販の油膜とり剤(ソフト99社製)にて洗浄後、更にイオン交換水にて洗浄、乾燥したものを用いた。その後、上記防曇剤組成物をディップ法(10秒浸漬、引き上げ速度85mm/分)で塗工した。キュアー(硬化)は室温下で1時間乾燥させることで行い、防曇膜を形成させた。
温度20℃、相対湿度50%RH(relative humidity)の恒温室内でガラス板の防曇層に息を吹きかけ、曇りの様態を目視により次の基準にて呼気防曇性を判定した(呼気防曇性試験)。
○:全く曇らない、△:やや曇りが観察される、×:全面が曇る。
温度60℃の恒温水槽上の水面から1cmの位置にガラス板を固定し、10分後の曇りの状態を目視により次の基準にて蒸気防曇性を判定した。
◎:水滴が全くない、○:直径5mm以下の水滴がない、△:直径5mm以下の水滴が部分的にある、×:全面に直径5mm以下の水滴がある。
室温の水道水を満たしたビーカー中にガラス板を1000時間浸漬し、取り出した後、温度20℃、相対湿度50%RHの雰囲気下で24時間放置した。その後、呼気防曇性試験を行うことで耐水性を判定した。
○:全く曇らない(耐水性有り)、△:やや曇りが観察される(やや耐水性有り)、×:全面が曇る(耐水性なし)。
ガラス板を105℃の乾燥器の中に入れ、10日間静置して取り出した後、温度20℃、相対湿度50%RHの雰囲気下で24時間放置した。その後呼気防曇性試験を行うことで耐熱性を判定した。
○:全く曇らない(耐熱性有り)、△:やや曇りが観察される(やや耐熱性有り)、×:全面が曇る(耐熱性なし)。
HEIDON社製SCRATCHING INTENSITY TESTER HEIDON−18機を使用し、ガラス板の防曇層表面に、200g荷重でネル布(綿300番)を1000回往復させたときの外観と呼気防曇性を判定し、異常がなかったものを合格(○)、異常があったものを不合格(×)として耐布摩耗性を判定した。
ガラス板を温度80℃、相対湿度99%RHの環境に10日間静置して取り出した後、温度20℃、相対湿度50%RHの雰囲気下で24時間放置した。その後、呼気防曇性試験を行うことで耐湿性を判定した。
○:全く曇らない(耐湿性有り)、△:やや曇りが観察される(やや耐湿性有り)、×:全面が曇る(耐湿性なし)。
ガラス板を、塗工面を下にして、水温50℃に恒温保持した水槽の水面上約10cmのところに、水面に対して約15°の角度で設置し、5分間湯気に曝した後、室温で10分間乾燥させるという操作を、初期防曇性が失効するまで繰り返した。その回数により、防曇効果の反復性を評価した。
Claims (4)
- (A)一般式:R3−O[−R4−O]m−R5−SiR2 n(OR1)3−n
(式中、R1は水素原子又は炭素数が1〜4のアルキル基、R2は炭素数が1〜4のアルキル基、R3は炭素数が1〜8の1価炭化水素基、R4及びR5は炭素数が1〜8の2価炭化水素基、nは0または1、mは1〜200の整数である。)で示されるシラン化合物と、
(B)塩基性のコロイダルシリカゾル
とを共加水分解・縮合反応させたものを含むことを特徴とする防曇剤組成物。 - 前記(A)シラン化合物のmが1〜100の整数であることを特徴とする請求項1に記載の防曇剤組成物。
- 前記(B)塩基性のコロイダルシリカゾルの固形分100質量部に対して、前記(A)シラン化合物0.1〜50質量部を共加水分解・縮合反応させたものを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の防曇剤組成物。
- 更に前記(B)塩基性のコロイダルシリカゾルの固形分100質量部に対し、(C)多価アルコールを1〜500質量部含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか1項に記載の防曇剤組成物。
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JP2010142649A JP5631640B2 (ja) | 2010-06-23 | 2010-06-23 | 防曇剤組成物 |
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