JP5621510B2 - モバイルルータ情報管理サーバ、モバイルルータ、モバイルルータネットワーク、及びこれらの通信方法 - Google Patents
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Description
本発明は、ネットワーク接続が可能な装置に係り、特にモバイルルータ情報管理サーバ、モバイルルータ、これらを有するモバイルルータネットワーク、及びこれらの通信方法に関する。
従来のモバイルIP(Internet Protocol)では、各モバイルルータがホームエージェントに対して、「ケアオブアドレス(WAN(Wide Area Network)側IPアドレス)」と「ホームアドレス(LAN(Local Area Network)側IPアドレス)」を位置情報として登録し、モバイルルータは通信先モバイルルータの「ケアオブアドレス(WAN側IPアドレス)」を意識せずにホームエージェントへ送信することで、ホームエージェントは内部で保持している位置情報を参照して通信先モバイルルータへデータ転送を行なう構成となっている。
上記のようなモバイルルータに関連する先行技術としては、以下のものがある。
例えば、特許文献1には、通信内容に応じて通信経路を選択可能とするため、複数の無線モバイルルータのうちの少なくとも1つに、その無線モバイルルータが接続されているネットワークを通じて通信装置と端末との通信を行なうことを許可するか否かを示す経路情報を記憶し、記憶した経路情報に基づき通信装置と端末との通信を確立するか否かの制御を行なう無線モバイルルータが開示されている。
また、特許文献2には、システム同士の隣接間干渉の低減等を図るため、無線モバイルルータが使用するホッピングパターンと他の無線モバイルルータが使用するホッピングパターンとが重複しないように管理する情報管理機構が開示されている。
さらに、特許文献3には、複数の端末を取りまとめて通信可能とするため、無線モバイルルータ配下の端末と、他の無線モバイルルータ配下の端末又はグローバルネットワーク上のホストとが通信する必要がある場合に、無線モバイルルータ配下の端末のIPアドレスを用いてアドレスの解決を可能とした通信システムが開示されている。
上述したモバイルIPでは、各モバイルルータ間でのデータ転送は、ホームエージェントを経由し、ホームエージェントが全てのモバイルルータ間のデータ転送を行なう。このため、モバイルルータの数が多いモバイルルータネットワークの場合、ホームエージェントの通信負荷(処理負荷)が集中する為、通信負荷に耐えうるホームエージェントを使用する必要があり、機器コストや保守コストの増大につながる。
また、ホームエージェントに障害が発生し動作不可となった場合、全モバイルルータ間にて通信不可となる従来のネットワーク構成の課題がある。加えて、データ転送はホームエージェントを経由する為、各モバイルルータとホームエージェントは通信可能な共通ネットワークに接続している必要があり、モバイルルータのみ使用可能なネットワークを利用することができない。
上記の課題は、ホームエージェントを中心としたデータ転送ではなく、各モバイルルータ間にて直接データ転送を行なうことで解決できる。この方式では、ホームエージェントは不要となる為、モバイルルータネットワークの障害リスク分散が可能となる。
また、モバイルルータ間でのみ使用可能なネットワークを利用する場合、通信先モバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報または利用者情報を内部保持することで通信先モバイルルータの移動通信端末を接続することができる為、利用可能ネットワークの拡張が可能となる。
そのためには、従来ホームエージェントが一元管理を行なっていた、データ転送先を判別する為のモバイルルータの識別情報である「ホームアドレス(LAN側IPアドレス)」と、データ転送する為の移動通信端末の識別情報である「ケアオブアドレス(WAN側IPアドレス)」とを、モバイルルータ側で関連付けて保持しなければならない。
しかし、移動通信端末の「ケアオブアドレス(WAN側IPアドレス)」は通信環境によって動的に変わる場合が多く、通信先モバイルルータへの接続開始時に通信先モバイルルータの「ケアオブアドレス(WAN側IPアドレス)」が変更された場合、通信先モバイルルータとの接続が確立できないという課題がある。
よって、移動通信端末の「ケアオブアドレス(WAN側IPアドレス)」は、通信先モバイルルータを特定するための固定の識別情報とはならない為、接続を開始時には通信先モバイルルータの移動通信端末が取得した現在通信可能な「ケアオブアドレス(WAN側IPアドレス)」を保持していなければならず、事前に取得する手段が必要となる。
ここでは、広域IP網とは異なるネットワークとして回線交換網を例として挙げる。
各モバイルルータが回線交換網経由でのダイヤルアップ接続機能を有する場合、通信先モバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報である電話番号をモバイルルータ側で保持しなければならない。
回線交換網経由での接続では、通信先モバイルルータに搭載されている移動通信端末の電話番号に対してダイヤルアップする為、搭載されている移動通信端末の変更、他のモバイルルータへ通信移動端末の付け替えなどを行なった際には、設定変更(電話番号の変更)無しで本来の通信先モバイルルータと接続を確立できないという課題がある。
また、特定の移動通信端末の識別情報がモバイルルータに対して固定されてしまう為、搭載されている着脱可能な移動通信端末を増設/変更する場合、移動通信端末が持つ電話番号を事前に取得する手段が必要となる。
加えて、複数のモバイルルータと通信を行なう場合、複数のモバイルルータに対して「ホームアドレス(LAN側IPアドレス)」、「ケアオブアドレス(WAN側IPアドレス)」、「電話番号(回線交換接続用)」などの複数の項目を設定変更しなくてはならず、通信先モバイルルータに搭載する移動通信端末の種別も把握しなくてはならないなど、ユーザーが設定する為の負担が大きいという課題がある。
また、IP電話サービスなどで使用されているSIP(Session Initiation Protocol)においては、IP電話端末の位置情報をSIPサーバで一元管理する仕組みがあるが、管理される情報としてはSIPサーバが通信できるアドレス情報(WAN側IPアドレス)であり、SIPサーバが直接接続することのできない、異なるネットワークによる利用者情報(例えば回線交換接続用の電話番号)、モバイルルータを特定するアドレス情報(LAN側IPアドレス)を管理することはできない。
前述した特許文献1−3は、いずれも上記のような課題を考慮したものではない。
本発明の目的は、上記課題を解決し、ホームエージェントを経由しないでモバイルルータ間のデータ転送を可能とし、通信先モバイルルータへの接続開始時にその搭載する移動通信端末が変更された場合でも、通信先モバイルルータとの接続を確立することができるモバイルルータ情報管理サーバ、モバイルルータ、これらを有するモバイルルータネットワーク、及びこれらの通信方法を提供することにある。
本発明の第1の観点によれば、着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータとの間で通信可能なモバイルルータ情報管理サーバであって、前記モバイルルータから通知される当該モバイルルータの識別情報と、当該モバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを有するモバイルルータ情報をモバイルルータ毎に登録するモバイルルータ登録情報テーブルと、前記モバイルルータからの通信先となる他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報に応答して、当該他のモバイルルータの識別情報に基づいて、前記モバイルルータ登録情報テーブルから、当該他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報を含むモバイルルータ情報を検索し、検索したモバイルルータ情報を前記モバイルルータに返信する制御手段とを有することを特徴とするモバイルルータ情報管理サーバが提供される。
本発明の第2の観点によれば、着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータであって、自身のモバイルルータ情報として、自身のモバイルルータの識別情報と、自身のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを関連付けて登録するモバイルルータ情報テーブルと、前記モバイルルータ情報テーブルに登録した自身のモバイルルータ情報を制御通信によりモバイルルータ情報管理サーバへ登録可能に通知し、通信先となる他のモバイルルータに対して通信する際、前記モバイルルータ情報管理サーバに前記他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報を送信し、当該問い合わせ情報に応答して前記モバイルルータ情報管理サーバから返信されてくるモバイルルータ情報を受信し、当該モバイルルータ情報に含まれる前記他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報に基づき前記他のモバイルルータとの通信を起動する制御手段とを有することを特徴とするモバイルルータが提供される。
本発明の第3の観点によれば、着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータと、前記モバイルルータとの間で通信可能なモバイルルータ情報管理サーバとを有し、前記モバイルルータ情報管理サーバは、前記モバイルルータから通知される当該モバイルルータの識別情報と、当該モバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを有するモバイルルータ情報をモバイルルータ毎に登録するモバイルルータ登録情報テーブルと、前記モバイルルータからの通信先となる他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報に応答して、当該他のモバイルルータの識別情報に基づいて、前記モバイルルータ登録情報テーブルから、当該他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報を含むモバイルルータ情報を検索し、検索したモバイルルータ情報を前記モバイルルータに返信する制御手段を有し、前記モバイルルータは、自身のモバイルルータ情報として、自身のモバイルルータの識別情報と、自身のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを関連付けて登録するモバイルルータ情報テーブルと、前記モバイルルータ情報テーブルに登録した自身のモバイルルータ情報を制御通信により前記モバイルルータ情報管理サーバへ登録可能に通知し、通信先となる他のモバイルルータに対して通信する際、前記モバイルルータ情報管理サーバに前記他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報を送信し、当該問い合わせ情報に応答して前記モバイルルータ情報管理サーバから返信されてくるモバイルルータ情報を受信し、当該モバイルルータ情報に含まれる前記他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報に基づき前記他のモバイルルータとの通信を起動する制御手段とを有することを特徴とするモバイルルータネットワークが提供される。
本発明の第4の観点によれば、着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータとの間で通信可能なモバイルルータ情報管理サーバの通信方法であって、前記モバイルルータから通知される当該モバイルルータの識別情報と、当該モバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを有するモバイルルータ情報をモバイルルータ毎にモバイルルータ登録情報テーブルに登録し、前記モバイルルータからの通信先となる他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報に応答して、当該他のモバイルルータの識別情報に基づいて、前記モバイルルータ登録情報テーブルから、当該他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報を含むモバイルルータ情報を検索し、検索したモバイルルータ情報を前記モバイルルータに返信することを特徴とするモバイルルータ情報管理サーバの通信方法が提供される。
本発明の第5の観点によれば、着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータの通信方法であって、自身のモバイルルータ情報として、自身のモバイルルータの識別情報と、自身のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを関連付けてモバイルルータ情報テーブルに登録し、前記モバイルルータ情報テーブルに登録した自身のモバイルルータ情報を制御通信によりモバイルルータ情報管理サーバへ登録可能に通知し、通信先となる他のモバイルルータに対して通信する際、前記モバイルルータ情報管理サーバに前記他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報を送信し、当該問い合わせ情報に応答して前記モバイルルータ情報管理サーバから返信されてくるモバイルルータ情報を受信し、当該モバイルルータ情報に含まれる前記他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報に基づき前記他のモバイルルータとの通信を起動することを特徴とするモバイルルータの通信方法が提供される。
本発明の第6の観点によれば、着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータと、前記モバイルルータとの間で通信可能なモバイルルータ情報管理サーバとを有するモバイルルータネットワークの通信方法であって、前記モバイルルータが、自身のモバイルルータ情報として、自身のモバイルルータの識別情報と、自身のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを関連付けてモバイルルータ情報テーブルに登録し、登録した自身のモバイルルータ情報を制御通信により前記モバイルルータ情報管理サーバへ登録可能に通知し、前記モバイルルータ情報管理サーバが、前記モバイルルータから通知される当該モバイルルータの識別情報と、当該モバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを有するモバイルルータ情報をモバイルルータ毎にモバイルルータ登録情報テーブルに登録し、前記モバイルルータが、通信先となる他のモバイルルータに対して通信する際、前記モバイルルータ情報管理サーバに前記他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報を送信し、前記モバイルルータ情報管理サーバが、前記モバイルルータからの通信先となる他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報に応答して、当該他のモバイルルータの識別情報に基づいて、前記モバイルルータ登録情報テーブルから、当該他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報を含むモバイルルータ情報を検索し、検索したモバイルルータ情報を前記モバイルルータに返信し、前記モバイルルータが、前記問い合わせ情報に応答して前記モバイルルータ情報管理サーバから返信されてくるモバイルルータ情報を受信し、当該モバイルルータ情報に含まれる前記他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報に基づき前記他のモバイルルータとの通信を起動することを特徴とするモバイルルータネットワークの通信方法が提供される。
本発明によれば、ホームエージェントを経由しないでモバイルルータ間のデータ転送を可能とし、通信先モバイルルータへの接続開始時にその搭載する移動通信端末が変更された場合でも、通信先モバイルルータとの接続を確立することができる。
以下、本発明に係るモバイルルータ情報管理サーバ、モバイルルータ、これらを有するモバイルルータネットワーク、及びこれらの通信方法の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本発明の実施の形態は、モバイルルータを特定するための固定の識別情報と、モバイルルータに搭載される着脱可能な移動通信端末における移動通信端末毎の識別情報または利用者情報などの動的に変更される識別情報とを関連付けて一元管理する手段を提供するものである。ここで、モバイルルータに搭載される移動通信端末には、例えば、広域IP網接続、回線交換網接続等の端末種別の異なるものや、端末種別は同じで利用者情報(例えば、広域IP網接続で用いるWAN側IPアドレス(ケアオブアドレス)、回線交換網接続で用いる電話番号等)の異なるもの等が含まれる。
本実施の形態に係るモバイルルータネットワークは、着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータ(第1及び第2のモバイルルータを含む。)と、このモバイルルータからの制御通信を受信可能なモバイルルータ情報管理サーバとを有する。
各モバイルルータは、自らのモバイルルータの識別情報及び自らのモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報(利用者情報を含む。)を制御通信によりモバイルルータ情報管理サーバへ登録可能である。
上記構成において、以下の動作を行う。まず、第1のモバイルルータが第2のモバイルルータに対して通信する際、第1のモバイルルータは、モバイルルータ情報管理サーバに第2のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報を送信する。この問い合わせ情報に応答して、モバイルルータ情報管理サーバは、登録された第2のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報を返信する。このモバイルルータ情報管理サーバからの返信を受信した第1のモバイルルータは、返信に含まれる移動通信端末の識別情報に基づき第2のモバイルルータとの通信を起動する。
ここで、本実施の形態の詳細について、広域IP網と回線交換網を用いたIP通信を例に挙げて説明する。
図1は、広域IP網と回線交換網を利用した場合のネットワーク構成図を表したものである。
図1に示す広域IP網100と回線交換網101とを用いたモバイルルータネットワークは、着脱可能な移動通信端末(図1では、2つの広域IP網接続用の移動通信端末121と、2つの回線交換接続網用の移動通信端末122とを例示している。)を搭載可能な複数(図1の例では2つ)のモバイルルータA111、B112と、各モバイルルータA111、B112との間で通信可能なモバイルルータ情報管理サーバ(以下、「管理サーバ」と略称する。)110とを有している。図1の例では、モバイルルータA111側のLAN102には、端末A130が接続され、モバイルルータB112側のLAN103には、端末B131が接続されている。
管理サーバ110は、通信端末120を用いて広域IP網100に接続する機能を有している。
各モバイルルータA111、B112は、着脱可能な広域IP網接続用の移動通信端末121を用いて広域IP網100に接続する機能と、着脱可能な回線交換網接続用の移動通信端末122を用いて広域IP網100とは異なるネットワークである回線交換網101に接続する機能とを有している。
各モバイルルータA111、B112間は、モバイルIPを用いて、広域IP網100経由、回線交換網101経由で接続を確立することができ、モバイルルータA111側の端末A130とモバイルルータB112側の端末B131との間でローカルIPアドレスを用いての通信を行なう機能を有している。
図2(a)及び(b)は、各モバイルルータA111、B112の自身のモバイルルータ情報テーブル200を表したものである。図2(a)はモバイルルータA111のモバイルルータ情報テーブル200、図2(b)はモバイルルータB112のモバイルルータ情報テーブル200をそれぞれ示す。図2(a)及び(b)に示すモバイルルータ情報テーブル200には、自身のモバイルルータ情報として、自身のモバイルルータを特定するための識別情報1と、自身のモバイルルータに搭載している移動通信端末の識別情報2と、モバイルルータ情報の有効期間とが設定及び保存される。
各モバイルルータA111、B112は、自身のモバイルルータを特定するための識別情報1として、自身の「ルータ名称」、「ホームアドレス(LAN側IPアドレス)」をモバイルルータ情報テーブル200に設定/保存する機能と、移動通信端末の識別情報2として、広域IP網接続用の移動通信端末121がリンク確立時に取得した「ケアオブアドレス(WAN側IPアドレス)」、回線交換網接続用の移動通信端末121を搭載時に移動通信端末内部で保持する「電話番号」を自動的に取得し、利用者情報としてモバイルルータ情報テーブル200に保存する機能とを有している。
図3は、モバイルルータA111、B112の登録先管理サーバ情報テーブル300を表したものである。
各モバイルルータA111、B112は、図3に示す登録先管理サーバ情報テーブル300を手動で設定/保存する機能と、登録先管理サーバ情報テーブル300を参照し、広域IP網100経由で図2の自らのモバイルルータ情報テーブル200のモバイルルータ情報を、IPパケットを用いて管理サーバ110へ送信する機能と、搭載している移動通信端末の識別情報または利用者情報(識別情報2)の変更が発生した場合や定期更新時に、再度、最新のモバイルルータ情報を管理サーバ110へ自動的に送信する機能とを具備する。
図4は、管理サーバ110のモバイルルータ登録情報テーブル400であり、本発明の特徴を表したものである。
管理サーバ110は、各モバイルルータA111、B112からIPパケットを用いて通知されたモバイルルータ情報を図4に示すモバイルルータ登録情報テーブル400として保持する機能と、モバイルルータ情報の「保持期間」を監視する機能と、送信元に対してIPパケットを用いて登録結果を送信する機能とを具備する。
図4に示すモバイルルータ登録情報テーブル400は、モバイルルータを特定するための識別情報1として、「ルータ名称」と管理サーバ110が直接通信することのできない「ホームアドレス(LAN側IPアドレス)」を保持することができる。
また、このモバイルルータ登録情報テーブル400は、モバイルルータに搭載され且つ動的に変更される可能性のある移動通信端末の識別情報を識別情報2として、広域IP網100で通信するための利用者情報「ケアオブアドレス(WAN側IPアドレス)」と、管理サーバ110が接続することのできない回線交換網101で通信するための利用者情報「電話番号」とを、同一のデータ転送に利用できる通信手段として関連付けて保持する。
これにより、従来の課題として述べている、モバイルルータを特定する「ルータ名称」と、広域IP網経由で通信が可能となる「ケアオブアドレス(WAN側IPアドレス)」とを関連付けて管理することができ、また、モバイルルータを特定する「ルータ名称」と、回線交換網(モバイルルータ間のみ使用可能なネットワーク)経由で接続するために必要な「電話番号」とを関連付けて管理サーバで保持することができる。
つまり、管理サーバ110のモバイルルータ登録情報テーブル400では、モバイルルータを特定する「ルータ名称」をキーとして、管理サーバ110が通信できない「ホームアドレス(LAN側IPアドレス)」と、モバイルルータが搭載している複数の移動通信端末、管理サーバ110が対応していない通信手段である移動通信端末の「電話番号」とを、モバイルルータ毎に同時にデータ転送できる複数の通信手段として一元管理することができる。
また、固定の識別情報1(モバイルルータ)に対して動的に変更される識別情報2(移動通信端末)を関連付けている管理サーバ110の情報を更新することで、固有の利用者情報(電話番号)を持つ移動通信端末を他のモバイルルータへ移設した場合でも、管理サーバ110はどのモバイルルータ(識別情報1)がどの移動通信端末(識別情報2)を保持しているかを常に把握することができ、モバイルルータ間での移動通信端末の移動性という効果を得ることができる。
図5(a)及び(b)は、モバイルルータA111の通信先モバイルルータ情報テーブル500を表したものである。図5(a)は、モバイルルータ情報登録前の通信先モバイルルータ情報テーブル500、図5(b)は、モバイルルータ情報登録後の通信先モバイルルータ情報テーブル500をそれぞれ示す。
モバイルルータA111は、図5(a)の通信先モバイルルータ情報テーブル500に通信先モバイルルータの「ルータ名称」を手動で設定/保存する機能と、通信先モバイルルータ情報テーブル500の「ルータ名称」を参照して、広域IP網100を経由して管理サーバ110へIPパケットを用いて「ルータ名称」をキーとして問い合わせを行なう機能とを具備する。
管理サーバ110は、モバイルルータA111からIPパケットを用いて問い合わせされたモバイルルータを特定するための識別情報である「ルータ名称」をキーとして、内部で保持している図4のモバイルルータ登録情報テーブル400を検索する機能と、送信元に対してIPパケットを用いて該当するモバイルルータ情報を送信する機能とを具備する。
モバイルルータA111は、管理サーバ110からIPパケットで通知されたモバイルルータB112のモバイルルータ情報を図5(b)の通信先モバイルルータ情報テーブル500として保存する機能を具備する。
これにより、通信先モバイルルータのモバイルルータ情報を取得することで、通信先モバイルルータに搭載されている移動通信端末、そして、移動通信端末毎の利用者情報を保持することができ、モバイルルータ間でデータ転送を行なう場合、自身と通信先モバイルルータで接続可能な共通ネットワークを経由して通信することが可能となる。
この例では、各モバイルルータA111、B112が移動通信端末の種別として、広域IP網100と回線交換網101の2種類が利用可能である通信手段となり、広域IP網100の場合には広域IP網接続用の利用者情報「ケアオブアドレス(WAN側IPアドレス)」、回線交換網101の場合には回線交換網接続用の利用者情報「電話番号」が通信先モバイルルータとして特定できるため、データを送信する際に両方のネットワークを経由して通信することができる。
このように、管理サーバ110が利用できない通信手段でも、モバイルルータ間でのみ利用できる通信手段に対して移動通信端末毎の利用者情報を共有化することで、管理サーバの通信手段に制限されず、各モバイルルータA111、B112間でのデータ送信に利用される通信手段を1つの種別だけでなく、複数の通信手段を用いて利用することが可能となる。
本実施の形態では、モバイルルータを特定するための識別情報と、動的に変更される複数の異なる移動通信端末の識別情報とを、管理サーバ110が関連付けて保持し更新することで、動的に変更された移動通信端末の利用者情報でもモバイルルータを特定する識別情報を用いて全モバイルルータで共有することができる。
図6は、図1に示すモバイルルータA111、B112の内部構成を表したものである。
図6に示す各モバイルルータA111、B112は、デバイス制御部610、TCP/IP620、データ制御部630、パケット解析部631、パケット生成部632、データ記憶部640、設定部650、タイマ部660、クライアント制御部670、及びモバイルIP制御部680を有する。このうち、主に、デバイス制御部610及びクライアント制御部670が、本発明に係るモバイルルータの制御手段の要部を構成している。
データ記憶部640は、自身のモバイルルータ情報を管理するためのモバイルルータ情報テーブル200(図2参照)と、管理サーバ110と通信を行なうための登録先管理サーバ情報テーブル300(図3参照)と、通信先モバイルルータのモバイルルータ情報を管理するための通信先モバイルルータ情報テーブル500(図5参照)とで構成される。
設定部650は、ユーザーインタフェースであり、ユーザーがデータ記憶部640に格納されている各情報テーブル200、を変更する機能を有するモジュールである。
デバイス制御部610は、移動通信端末611を広域IP網600に対して自動的に接続を開始する機能と、リンクの確立/切断を検出する機能と、リンク確立時に取得したIPアドレスをデータ記憶部640の自身のモバイルルータ情報テーブル200へ「ケアオブアドレス(WAN側IPアドレス)」として保存する機能とを有するモジュールである。
また、デバイス制御部610は、回線交換用の移動通信端末612搭載時に移動通信端末内部で保持する自身の「電話番号」をデータ記憶部640の自身のモバイルルータ情報テーブル200へ「電話番号」として保存する機能と、回線交換用の移動通信端末612を用いて電話番号を指定して発信/切断を開始する機能とを有するモジュールである。
データ制御部630は、受信したデータの振り分けを行なう機能を有するモジュールである。
パケット解析部631は、広域IP網600あるいは回線交換網601から受信したIPパケットの解析を行なう機能を有するモジュールである。
パケット生成部632は、送信するIPパケットを生成する機能を有するモジュールである。
タイマ部660は、管理サーバ110へ自ネットワーク情報を定期更新するための時間管理を行なう機能と、図2の自身のモバイルルータ情報テーブル200に設定されている「有効期間」が更新する前にクライアント制御部670へ通知する機能とを有するモジュールである。
クライアント制御部670は、データ記憶部640に格納されている自身のモバイルルータ情報テーブル200の全ての情報を管理サーバ110へ登録要求(登録要求メッセージ)を送信する機能と、通信先モバイルルータ情報テーブル500の「ルータ名称」に対して管理サーバ110へ問い合わせ要求(問い合わせ要求メッセージ)を送信する機能と、管理サーバ100から受信した問い合わせ結果を通信先モバイルルータ情報テーブル501として保存できる機能と、モバイルIP制御部680へ接続先情報取得通知を送信する機能とを有するモジュールである。
上記の登録要求メッセージには、図2で示す自身のモバイルルータ情報テーブル200の内容が全て含まれている。また、上記の問い合わせ要求メッセージには図5で示す通信先モバイルルータ情報テーブル500の「ルータ名称」が含まれる。
上記のモジュール群を用いることで、管理サーバ110への最新のモバイルルータ情報登録、「ルータ名称」を指定して問い合わせをし、該当する「ルータ名称」の最新のモバイルルータ情報を取得することができる。
図7は、図1で示す管理サーバ110の内部構成を表したものである。
図7に示す管理サーバ110は、デバイス制御部710、TCP/IP720、パケット解析部730、パケット生成部731、データ記憶部740、タイマ部750、サーバ制御部760、及びモバイルIP制御部680を有する。このうち、主に、デバイス制御部710及びサーバ制御部760が、本発明に係るモバイルルータ情報管理サーバの制御手段の要部を構成している。
データ記憶部750は、各モバイルルータが通知してきたモバイルルータ情報を管理するためのモバイルルータ登録情報テーブル400(図4参照)で構成される。
デバイス制御部710は、通信端末711を広域IP網700に対して自動的に接続を開始する機能を有するモジュールである。
パケット解析部730は、広域IP網700から受信したIPパケットの解析を行なう機能を有するモジュールである。
パケット生成部731は、送信するIPパケットを生成する機能を有するモジュールである。
タイマ部750は、各モバイルルータA111、B112からのモバイルルータ情報の「保持期間」を監視するための時間管理を行なう機能と、図4のモバイルルータ登録情報テーブル400に設定されている保持期間満了時にサーバ制御部760へ通知する機能とを有するモジュールである。
サーバ制御部760は、各モバイルルータA111、B112から通知されたモバイルルータ情報をモバイルルータ登録情報テーブル400へ保存する機能と、モバイルルータ情報として通知された有効期間に対してタイマを開始する機能と、送信元に対して登録結果を送信する機能と、各モバイルルータA111、B112からの問い合わせに対して、「ルータ名称」をキーとして内部で保持しているモバイルルータ登録情報テーブル400から該当するモバイルルータ情報を検索する機能と、検索した結果(問い合わせ結果メッセージ)を送信元に対してモバイルルータ情報を通知する機能と、モバイルルータ登録情報テーブル400の保持期間内でネットワーク情報の定期更新がなかった場合には、該当するモバイルルータ情報を削除する機能とを有するモジュールである。
上記の問い合わせ結果メッセージには、図4で示すモバイルルータ登録情報テーブル400の該当する「ルータ名称」に対する内容が全て含まれている。
上記のモジュール群を用いることで、各モバイルルータA111、B112のモバイルルータを特定するための識別情報と、同時にデータ転送できる複数の異なる通信手段・接続アカウントの識別情報を、モバイルルータを特定するための識別情報毎に一元管理することができる。
次に、本実施の形態の動作について説明する。
図8、図9は、モバイルルータA111と管理サーバ110とのモバイルルータ情報の新規登録/更新/削除のシーケンスを示したものである。
図8に示すように、移動通信端末1の識別情報が取得できた場合、モバイルルータA111は、管理サーバ110へ移動通信端末1の情報を登録要求として送信する(ステップS801)。この登録要求メッセージには、図2で示す自身のモバイルルータ情報テーブル200の情報が全て含まれている。
管理サーバ110は、モバイルルータA111のモバイルルータを特定するための識別情報と、モバイルルータが利用可能となった移動通信端末1の識別情報を保持し、通知された有効期間を保持期間として、タイマ開始後、モバイルルータA111へ登録結果を送信する(ステップS802)。
一方、移動通信端末2の識別情報が取得できた場合、モバイルルータA111は、管理サーバ110へ移動通信端末1と2の情報を登録要求として送信する(ステップS803)。
管理サーバ110は、モバイルルータA111のモバイルルータを特定するための識別情報と、モバイルルータが利用可能となって移動通信端末1と2の識別情報を保持し、通知された有効期間を保持期間として、タイマ開始後、モバイルルータA111へ登録結果を送信する(ステップS804)。
有効期間が満了する前に、モバイルルータA111は、管理サーバ110へ移動通信端末1と2の識別情報(前回送信時と同じ情報)を登録要求として送信する(ステップS805)。
管理サーバ110は、モバイルルータA111のモバイルルータを特定するための識別情報と、モバイルルータが利用可能となって移動通信端末1と2の識別情報を保持し、通知された有効期間を保持期間として、タイマ開始後、モバイルルータA111へ登録結果を送信する(ステップS806)。
図9に示すように、移動通信端末2が使用不可となった場合、モバイルルータA111は、移動通信端末1のみ情報を登録要求として送信する(ステップS807)。
管理サーバ110は、モバイルルータA111のモバイルルータを特定するための識別情報と、モバイルルータが現在利用可能である移動通信端末1の識別情報を保持(移動通信端末2の識別情報は削除)し、通知された有効期間を保持期間として、タイマ開始後、モバイルルータA111へ登録結果を送信する(ステップS808)。
更に、移動通信端末1が使用不可となった場合、モバイルルータA111は、管理サーバ110へ登録要求を送信できる移動通信端末が存在しないため、管理サーバ110へは登録要求を送信することができない(ステップS809)。
その結果、管理サーバ110は、モバイルルータA111からの定期的に更新される登録要求を受信できないため、保持期間タイマが満了し、モバイルルータA111のモバイルルータを特定するための識別情報も含めてモバイルルータ情報を全て削除する(ステップS810)。
上記のシーケンスに対応することで、管理サーバ110は、常に接続可能な最新の移動通信端末情報を、モバイルルータを特定するための識別情報である「ルータ名称」をキーとしてモバイルルータ毎に管理することが可能となる。
図10は、モバイルルータA111が管理サーバ110へモバイルルータB112のモバイルルータ情報取得シーケンスを示したものである。ここで、モバイルルータA111とモバイルルータB112は、図8で示すモバイルルータ情報の登録が完了しているものとする。
図10に示すように、モバイルルータA111がモバイルルータB112への接続を開始するためには、モバイルルータB112のモバイルルータを特定するための識別情報である「ルータ名称」をキーとして管理サーバ110へ問い合わせ要求を送信する(ステップS901)。
上記の問い合わせ要求メッセージには、図5で示す通信先モバイルルータ情報テーブル500の「ルータ名称」が含まれている。
上記の問い合わせ要求に応答して、管理サーバ110は、図4で示すモバイルルータ登録情報テーブル400から、「ルータ名称」をキーとしてモバイルルータ情報の検索を行ない(ステップS902)、検索した結果を取得し(ステップS903)、送信元に対して問い合わせ結果を送信する(ステップS904)。
上記の問い合わせ結果メッセージには、図4で示すモバイルルータ登録情報テーブル400の該当する「ルータ名称」に関連付けられた、同時にデータ転送できる複数の移動通信端末の識別情報が全て含まれている。
モバイルルータA111は、問い合わせ結果を保存する(ステップS905)。これにより、移動通信端末の識別情報が含まれていた場合、図5で示す通信先モバイルルータ情報テーブル501として保存し、モバイルルータB112との通信を行なうための移動通信端末情報が取得できた為、お互いに通信できる複数の異なる移動通信端末を用いてモバイルルータB112とのモバイルIP接続を開始することができる(ステップS906)。
上記のシーケンスに対応することで、モバイルルータA111は、モバイルルータB112とモバイルIP接続するための最新のモバイルルータ情報をリアルタイムに取得することが可能となる。
図11は、各モバイルルータA111、B112が管理サーバ110へメッセージ送信するまでの内部フローを表したものである。
図11に示すように、各モバイルルータA111、B112は、移動通信端末が変更された場合(ステップS1001)、移動通信端末の識別情報を図2の自身のモバイルルータ情報テーブル200へ保存し(ステップS1004)、保存されている全ての情報を登録要求メッセージとして作成する(ステップS1007)。
また、有効期間のタイマが満了した場合(ステップS1002)は、図2の自身のモバイルルータ情報テーブル200に保存されている情報を参照し(ステップS1005)、保存されている全ての情報を登録要求メッセージとして作成する(ステップS1007)。
更に、モバイルIP接続を開始する場合、まずは管理サーバ110への問い合わせを行なう(ステップS1003)。このため、図5の通信先モバイルルータ情報テーブル500を参照し(ステップS1006)、識別情報1の「ホームアドレス(LAN側IPアドレス)」ならびに識別情報2の「端末種別」、「利用者情報」が保存されていない「ルータ名称」に対しての問い合わせ要求メッセージを作成する(ステップS1008)。
次いで、移動通信端末121を用いて管理サーバ110へ登録要求メッセージ又は問い合わせ要求メッセージを送信する場合、図3の登録先管理サーバ情報テーブル300の「利用者情報」を参照して(ステップS1009)、管理サーバ110へ広域IP網100を経由して登録要求メッセージ又は問い合わせ要求メッセージをIPパケットとして送信する(ステップS1010)。
図12は、各モバイルルータA111、B112が管理サーバ110からのメッセージ受信後の内部フローを表したものである。
図12に示すように、各モバイルルータA111、B112は、管理サーバ110からIPパケットとして受信したメッセージ種別を参照し、登録結果か問い合わせ結果かを判別する(ステップS1101)。
その結果、受信したメッセージが登録結果の場合(ステップS1101:登録結果)、その登録結果が成功か失敗かを判別し(ステップS1103)、成功の場合(ステップS1103:YES)は、定期更新用の有効期間タイマを開始し(ステップS1102)、失敗の場合(ステップS1103:NO)は、管理サーバ110への登録不可としてそのまま終了する。
一方、受信したメッセージが問い合わせ結果の場合(ステップS1101:問い合わせ結果)、各モバイルルータA111、B112は、該当するモバイルルータの移動通信端末の識別情報が取得できたか否かを判別する(ステップS1106)。
その結果、該当するモバイルルータの移動通信端末の識別情報が取得できた場合(ステップS1106:YES)は、取得した結果を図5(a)及び(b)の通信先モバイルルータ情報テーブル500として保存し(ステップS1104)、このモバイルルータ情報を用いて該当するモバイルルータへの接続を開始する(ステップS1105)。
また、該当するモバイルルータの移動通信端末の識別情報が取得できなかった場合(ステップS1106:NO)は、接続を試みるモバイルルータが通信不可の状態と判断できるため、そのまま処理を終了する。
図13は、管理サーバ110が各モバイルルータA111、B112からのメッセージ受信後の内部フローを表したものである。
図13に示すように、管理サーバ110は、各モバイルルータA111、B112からIPパケットとして受信したメッセージ種別を参照し、登録要求か問い合わせ要求かを判別する(ステップS1201)。
その結果、受信したメッセージが登録要求の場合(ステップS1201:登録要求)は、「ルータ名称」をキーとして、図4のモバイルルータ登録情報テーブル400へ通知された情報を保存し(S1202)、通知された有効期間を「保持期間」として、タイマを開始後、登録結果メッセージを作成する(ステップS1204)。
一方、受信したメッセージが問い合わせ要求の場合(ステップS1201:問い合わせ要求)は、「ルータ名称」をキーとして、図4のモバイルルータ登録情報テーブル400を検索し(ステップS1205)、該当するモバイルルータ情報が存在するか否かを判別する(ステップS1207)。
その結果、該当するモバイルルータ情報が存在した場合(ステップS1207:YES)には、該当する情報を全て取得して(S1206)、問い合わせ結果メッセージを作成する(ステップS1208)。つまり、この場合は、問い合わせ対象となったモバイルルータが通信できる状態にあることを意味する。
一方、該当するモバイルルータ情報が存在しなかった場合(ステップS1207:NO)は、「ルータ名称」のみを付与して問い合わせ結果メッセージを作成する(ステップS1208)。つまり、この場合は問い合わせ対象となったモバイルルータが通信できない状態(例えば、電源OFFなど)にあることを意味する。
次いで、ステップS1204で作成された登録結果メッセージ又はステップS1208作成された問い合わせ結果メッセージを送信元に対して、IPパケットとして送信する(ステップS1209)。
図14は、管理サーバ110に登録されている情報の保持期間が満了した場合の内部フローを表したものである。
図14に示すように、管理サーバ110は、該当する登録情報に対して保持期間が満了した場合は、図4のモバイルルータ登録情報テーブル400に対して該当する情報を全て削除する(ステップS1301)。つまり、この場合は今まで通信可能となっていたモバイルルータが通信できない状態(例えば、電源OFF状態、基地局(非図示)の電波が受信できない状態(圏外)など)になったことを意味する。
以上説明したように本実施の形態によって、ホームエージェントが不要となる為、ホームエージェント障害発生時による全てのモバイルルータ間にて通信ができなくなるという従来のネットワーク構成の課題を解決することができる。
また、本実施の形態によれば、管理サーバがモバイルルータ毎の同時にデータ転送できる複数の異なる移動通信端末の情報を一元管理することができ、通信先のモバイルルータに対する設定として「ルータ名称」のみを指定するだけで、通信先モバイルルータの現在通信可能な移動通信端末の情報をリアルタイムで取得することができる。
よって、着脱可能な移動通信端末を他のモバイルルータへ移設した場合、新規に移動通信端末を追加した場合、移動通信端末の利用者情報が変更された場合でも、通信先モバイルルータのモバイルルータ情報をモバイルルータが動的に取得することで事前に他の手段で取得する必要がなくなる。
その結果、複雑なIPアドレスなどを設定する必要がなくなる為、接続先設定を簡単にすることができユーザーへの設定負担を軽減できるという効果がある。
また、モバイルルータ間でのみ使用可能なネットワークについても、管理サーバ自身が接続できない通信手段の情報も一元管理できる為、モバイルルータ間で接続することのできるネットワークの拡張性を持たせることが可能となる。
なお、図10では管理サーバ110への問い合わせ要求として「ルータ名称」を1つのみ指定しているが、本発明はこれに限定されず、例えば、複数の「ルータ名称」を指定して1つのIPパケットとして送信してもよく、管理サーバ110からの問い合わせ結果についても複数のネットワーク情報を1つのパケットとして送信してもよい。
また、図10で示す問い合わせ要求において、「ルータ名称」を指定するだけではなく、「ホームアドレス(LAN側IPアドレス)」(複数可)で問い合わせる手段を具備させてもよい。「ホームアドレス(LAN側IPアドレス)」も、また、モバイルルータを特定するための識別情報であるためである。
例えば、図1に示す端末A130が端末B131との通信を開始(パケット送信)するタイミングで、モバイルルータA111は、端末A130から送信されるIPパケットの宛先を参照し、管理サーバ110へ「ホームアドレス(LAN側IPアドレス)」を用いて問い合わせを行なう。
これにより、モバイルルータA111は、モバイルルータB112に対してオンデマンド接続を行なうことも可能である。
更に本実施の形態において、図8及び図9に示す管理サーバ110が送信する登録結果に管理サーバ自身のネットワーク情報を付与する手段と、各モバイルルータA111、B112は取得した管理サーバ110のネットワーク情報を、図3の登録先管理サーバ情報テーブル300へ更新できる手段とを具備させてもよい。
例えば、図15において、各モバイルルータから定期的に送信される登録要求(ステップS1401)に対して、管理サーバAからの登録結果(ステップS1402)に管理サーバ自身のネットワーク情報を付与する。こうすることで、各モバイルルータは、図3の登録先管理サーバ情報テーブル300を自動更新することができ(ステップS1403)、その結果、管理サーバAのネットワーク情報が変更された場合でも各モバイルルータの設定変更が不要となる。
また、各モバイルルータから定期的に送信される登録要求(ステップS1404)に対する管理サーバAからの登録結果(ステップS1405)に付与する管理サーバのネットワーク情報として、管理サーバAとは別の管理サーバBのネットワーク情報を付与し、保持期間を短く(例えば180秒から60秒)する。こうすることで、各モバイルルータは、図3の登録先管理サーバ情報テーブル300を自動更新して(ステップS1406)、短時間で自動的に管理サーバAから管理サーバBへ切り替えることができ、管理サーバBに最新のネットワーク情報を登録することができる(ステップS1407、S1408)。
これにより、各モバイルルータA111、B112の設定を変更することなく自動的に管理サーバAから管理サーバBへ切り替えることで、管理サーバAの定期メンテナンスや修理、バージョンアップなどを運用中でも行なうことができる。
また、図1では、管理サーバ110を専用装置として説明しているが、本実施の形態では、モバイルルータに管理サーバ110の機能を具備させてもよい。
これにより、同一のハードウェアで管理サーバ機能を動作させ、且つ、モバイルIP接続できるようにすることで、設置するハードウェアの数を減らすことができ、通信インタフェースを有効利用することができる。
更に本実施の形態において、図8、図9で示す管理サーバ110への登録要求、図10で示す管理サーバへの問い合わせ要求に対して、認証情報を付与する手段を具備させてもよい。
また、この認証情報を用いて、各モバイルルータA111、B112と管理サーバ110との間で送受信されるIPパケットを暗号化する手段を具備させてもよい。
例えば、図16(a)〜(c)に示すように、認証情報テーブル1500(図16(a)参照)を用いてユーザー毎に認証情報を定義し、関連付けテーブル1501(図16(b)参照)を用いてグループID毎にグループ化させる認証IDの関連付けを行ない、また、図4で示すモバイルルータ登録情報テーブル400を拡張した拡張モバイルルータ登録情報テーブル1502(図16(c)参照)を用いてモバイルルータ(識別情報1)毎にグループIDの関連付けを行なう。
これにより、1つの管理サーバ110内で認証情報を用いてグループ分けを行ない、問い合わせに対して同じグループ内のネットワーク情報のみを制限して通知することができ、また、不正なアクセスを制限することができる。その結果、1つの管理サーバ(ハードウェア)の運用で、複数の企業などに対してサービスを提供することができる。
また、認証情報を用いることで使用するユーザーを特定できるため、モバイルルータに対して設定ダウンロードできる手段を具備させてもよい。
これにより、管理サーバ110で各ユーザーのモバイルルータ設定情報を保持しておき、認証情報を参照して該当する設定情報をモバイルルータへダウンロードさせることで、モバイルルータは使用するユーザー(認証情報)に従って設定情報を入手することができる。その結果、同じハードウェアでも認証情報毎に動的にモバイルルータの設定を変更できるため、モバイルルータのレンタルサービスなどを提供することが可能となる。
加えて、管理サーバ110内にモバイルルータ毎あるいは認証情報毎の連続登録時間を管理する手段を具備させてもよい。
これにより、管理サーバ110の利用時間を定期間毎に集計することでサービス提供側としての従量課金制を実現することができ、また、認証情報を用いてユーザー毎に連続利用時間などを制限することができる。
なお、上記のモバイルルータ情報管理サーバ及びモバイルルータは、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組合せにより実現することができる。この場合のハードウェア、ソフトウェア構成は特に限定されるものではなく、上述した機能を実現可能なものであれば、いずれの形態でも適用可能である。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限定されない。
(付記1)着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータとの間で通信可能なモバイルルータ情報管理サーバであって、前記モバイルルータから通知される当該モバイルルータの識別情報と、当該モバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを有するモバイルルータ情報をモバイルルータ毎に登録するモバイルルータ登録情報テーブルと、前記モバイルルータからの通信先となる他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報に応答して、当該他のモバイルルータの識別情報に基づいて、前記モバイルルータ登録情報テーブルから、当該他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報を含むモバイルルータ情報を検索し、検索したモバイルルータ情報を前記モバイルルータに返信する制御手段とを有することを特徴とするモバイルルータ情報管理サーバ。
(付記2)付記1に記載のモバイルルータ情報管理サーバにおいて、前記モバイルルータの識別情報は、当該モバイルルータのルータ名称と、当該モバイルルータのLAN側IPアドレスとを有し、前記移動通信端末の識別情報は、広域IP網で通信するためのWAN側IPアドレスと、回線交換網で通信するための電話番号とを含む利用者情報を有し、前記制御手段は、前記モバイルルータからの通信先となる他のモバイルルータのルータ名称を含む問い合わせ情報に応答して、当該ルータ名称をキーとして、前記モバイルルータ登録情報テーブルから、当該他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報を含むモバイルルータ情報を検索し、検索したモバイルルータ情報を前記モバイルルータに返信することを特徴とするモバイルルータ情報管理サーバ。
(付記3)着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータであって、自身のモバイルルータ情報として、自身のモバイルルータの識別情報と、自身のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを関連付けて登録するモバイルルータ情報テーブルと、前記モバイルルータ情報テーブルに登録した自身のモバイルルータ情報を制御通信によりモバイルルータ情報管理サーバへ登録可能に通知し、通信先となる他のモバイルルータに対して通信する際、前記モバイルルータ情報管理サーバに前記他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報を送信し、当該問い合わせ情報に応答して前記モバイルルータ情報管理サーバから返信されてくるモバイルルータ情報を受信し、当該モバイルルータ情報に含まれる前記他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報に基づき前記他のモバイルルータとの通信を起動する制御手段とを有することを特徴とするモバイルルータ。
(付記4)付記3に記載のモバイルルータにおいて、前記移動通信端末は、広域IP網接続用の移動通信端末と、回線交換網接続用の移動通信端末とを有し、前記自身のモバイルルータの識別情報は、自身のルータ名称と、自身のLAN側IPアドレスとを有し、前記自身のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報は、前記広域IP網接続用の移動通信端末のWAN側IPアドレスと、前記回線交換網接続用の移動通信端末の電話番号とを有し、前記制御手段は、前記他のモバイルルータに対して通信する際、前記モバイルルータ情報管理サーバに前記他のモバイルルータのルータ名称を含む問い合わせ情報を送信することを特徴とするモバイルルータ。
(付記5)付記3又は4に記載のモバイルルータにおいて、前記モバイルルータ情報管理サーバの識別情報を登録する登録先管理サーバ情報テーブルを更に有し、前記制御手段は、前記登録先管理サーバ情報テーブルに登録したサーバの識別情報に基づいて、自身のモバイルルータに搭載している移動通信端末の識別情報に変更が発生した場合又は定期更新時に自身の最新のモバイルルータ情報を前記モバイルルータ情報管理サーバへ通知することを特徴とするモバイルルータ。
(付記6)付記3から5のいずれか1項に記載のモバイルルータにおいて、通信先となる他のモバイルルータのルータ名称と、このルータ名称を含む問い合わせ情報に応答して前記モバイルルータ情報管理サーバから返信されてくる当該他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報を含むモバイルルータ情報を登録する通信先モバイルルータ情報テーブルを更に有し、前記制御手段は、前記通信先モバイルルータ情報テーブルに登録したモバイルルータ情報に含まれる移動通信端末の識別情報に基づいて前記他のモバイルルータとの通信を起動することを特徴とするモバイルルータ。
(付記7)着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータと、前記モバイルルータとの間で通信可能なモバイルルータ情報管理サーバとを有し、前記モバイルルータ情報管理サーバは、前記モバイルルータから通知される当該モバイルルータの識別情報と、当該モバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを有するモバイルルータ情報をモバイルルータ毎に登録するモバイルルータ登録情報テーブルと、前記モバイルルータからの通信先となる他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報に応答して、当該他のモバイルルータの識別情報に基づいて、前記モバイルルータ登録情報テーブルから、当該他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報を含むモバイルルータ情報を検索し、検索したモバイルルータ情報を前記モバイルルータに返信する制御手段とを有し、前記モバイルルータは、自身のモバイルルータ情報として、自身のモバイルルータの識別情報と、自身のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを関連付けて登録するモバイルルータ情報テーブルと、前記モバイルルータ情報テーブルに登録した自身のモバイルルータ情報を制御通信により前記モバイルルータ情報管理サーバへ登録可能に通知し、通信先となる他のモバイルルータに対して通信する際、前記モバイルルータ情報管理サーバに前記他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報を送信し、当該問い合わせ情報に応答して前記モバイルルータ情報管理サーバから返信されてくるモバイルルータ情報を受信し、当該モバイルルータ情報に含まれる前記他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報に基づき前記他のモバイルルータとの通信を起動する制御手段とを有することを特徴とするモバイルルータネットワーク。
(付記8)着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータとの間で通信可能なモバイルルータ情報管理サーバの通信方法であって、前記モバイルルータから通知される当該モバイルルータの識別情報と、当該モバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを有するモバイルルータ情報をモバイルルータ毎にモバイルルータ登録情報テーブルに登録し、前記モバイルルータからの通信先となる他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報に応答して、当該他のモバイルルータの識別情報に基づいて、前記モバイルルータ登録情報テーブルから、当該他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報を含むモバイルルータ情報を検索し、検索したモバイルルータ情報を前記モバイルルータに返信することを特徴とするモバイルルータ情報管理サーバの通信方法。
(付記9)着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータの通信方法であって、自身のモバイルルータ情報として、自身のモバイルルータの識別情報と、自身のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを関連付けてモバイルルータ情報テーブルに登録し、前記モバイルルータ情報テーブルに登録した自身のモバイルルータ情報を制御通信によりモバイルルータ情報管理サーバへ登録可能に通知し、通信先となる他のモバイルルータに対して通信する際、前記モバイルルータ情報管理サーバに前記他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報を送信し、当該問い合わせ情報に応答して前記モバイルルータ情報管理サーバから返信されてくるモバイルルータ情報を受信し、当該モバイルルータ情報に含まれる前記他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報に基づき前記他のモバイルルータとの通信を起動することを特徴とするモバイルルータの通信方法。
(付記10)着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータと、前記モバイルルータとの間で通信可能なモバイルルータ情報管理サーバとを有するモバイルルータネットワークの通信方法であって、前記モバイルルータが、自身のモバイルルータ情報として、自身のモバイルルータの識別情報と、自身のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを関連付けてモバイルルータ情報テーブルに登録し、登録した自身のモバイルルータ情報を制御通信により前記モバイルルータ情報管理サーバへ登録可能に通知し、前記モバイルルータ情報管理サーバが、前記モバイルルータから通知される当該モバイルルータの識別情報と、当該モバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを有するモバイルルータ情報をモバイルルータ毎にモバイルルータ登録情報テーブルに登録し、前記モバイルルータが、通信先となる他のモバイルルータに対して通信する際、前記モバイルルータ情報管理サーバに前記他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報を送信し、前記モバイルルータ情報管理サーバが、前記モバイルルータからの通信先となる他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報に応答して、当該他のモバイルルータの識別情報に基づいて、前記モバイルルータ登録情報テーブルから、当該他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報を含むモバイルルータ情報を検索し、検索したモバイルルータ情報を前記モバイルルータに返信し、前記モバイルルータが、前記問い合わせ情報に応答して前記モバイルルータ情報管理サーバから返信されてくるモバイルルータ情報を受信し、当該モバイルルータ情報に含まれる前記他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報に基づき前記他のモバイルルータとの通信を起動することを特徴とするモバイルルータネットワークの通信方法。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
以上説明したように、本発明は、ネットワーク接続が可能な装置に利用可能である。
100 広域IP網
101 回線交換網
110 管理サーバ(モバイルルータ情報管理サーバ)
111 モバイルルータA
112 モバイルルータB
120 通信端末(広域IP網用)
121 移動通信端末(広域IP網用)
122 移動通信端末(回線交換網用)
130 端末A
131 端末B
200 モバイルルータ情報テーブル
300 登録先管理サーバ情報テーブル
400 モバイルルータ登録情報テーブル
500 通信先モバイルルータ情報テーブル
610 デバイス制御部
620 TCP/IP
630 データ制御部
631 パケット解析部
632 パケット生成部
640 データ記憶部
650 設定部
660 タイマ部
670 クライアント制御部
680 モバイルIP制御部
710 デバイス制御部
720 TCP/IP
730 パケット解析部
731 パケット生成部
740 データ記憶部
750 タイマ部
760 サーバ制御部
101 回線交換網
110 管理サーバ(モバイルルータ情報管理サーバ)
111 モバイルルータA
112 モバイルルータB
120 通信端末(広域IP網用)
121 移動通信端末(広域IP網用)
122 移動通信端末(回線交換網用)
130 端末A
131 端末B
200 モバイルルータ情報テーブル
300 登録先管理サーバ情報テーブル
400 モバイルルータ登録情報テーブル
500 通信先モバイルルータ情報テーブル
610 デバイス制御部
620 TCP/IP
630 データ制御部
631 パケット解析部
632 パケット生成部
640 データ記憶部
650 設定部
660 タイマ部
670 クライアント制御部
680 モバイルIP制御部
710 デバイス制御部
720 TCP/IP
730 パケット解析部
731 パケット生成部
740 データ記憶部
750 タイマ部
760 サーバ制御部
Claims (10)
- 着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータとの間で通信可能なモバイルルータ情報管理サーバであって、
前記モバイルルータから通知される当該モバイルルータの識別情報と、当該モバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを有するモバイルルータ情報をモバイルルータ毎に登録するモバイルルータ登録情報テーブルと、
前記モバイルルータからの通信先となる他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報に応答して、当該他のモバイルルータの識別情報に基づいて、前記モバイルルータ登録情報テーブルから、当該他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報を含むモバイルルータ情報を検索し、検索したモバイルルータ情報を前記モバイルルータに返信する制御手段とを有することを特徴とするモバイルルータ情報管理サーバ。 - 請求項1に記載のモバイルルータ情報管理サーバにおいて、
前記モバイルルータの識別情報は、当該モバイルルータのルータ名称と、当該モバイルルータのLAN側IPアドレスとを有し、
前記移動通信端末の識別情報は、広域IP網で通信するためのWAN側IPアドレスと、回線交換網で通信するための電話番号とを含む利用者情報を有し、
前記制御手段は、前記モバイルルータからの通信先となる他のモバイルルータのルータ名称を含む問い合わせ情報に応答して、当該ルータ名称をキーとして、前記モバイルルータ登録情報テーブルから、当該他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報を含むモバイルルータ情報を検索し、検索したモバイルルータ情報を前記モバイルルータに返信することを特徴とするモバイルルータ情報管理サーバ。 - 着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータであって、
自身のモバイルルータ情報として、自身のモバイルルータの識別情報と、自身のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを関連付けて登録するモバイルルータ情報テーブルと、
前記モバイルルータ情報テーブルに登録した自身のモバイルルータ情報を制御通信によりモバイルルータ情報管理サーバへ登録可能に通知し、通信先となる他のモバイルルータに対して通信する際、前記モバイルルータ情報管理サーバに前記他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報を送信し、当該問い合わせ情報に応答して前記モバイルルータ情報管理サーバから返信されてくるモバイルルータ情報を受信し、当該モバイルルータ情報に含まれる前記他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報に基づき前記他のモバイルルータとの通信を起動する制御手段とを有することを特徴とするモバイルルータ。 - 請求項3に記載のモバイルルータにおいて、
前記移動通信端末は、広域IP網接続用の移動通信端末と、回線交換網接続用の移動通信端末とを有し、
前記自身のモバイルルータの識別情報は、自身のルータ名称と、自身のLAN側IPアドレスとを有し、
前記自身のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報は、前記広域IP網接続用の移動通信端末のWAN側IPアドレスと、前記回線交換網接続用の移動通信端末の電話番号とを有する利用者情報を有し、
前記制御手段は、前記他のモバイルルータに対して通信する際、前記モバイルルータ情報管理サーバに前記他のモバイルルータのルータ名称を含む問い合わせ情報を送信することを特徴とするモバイルルータ。 - 請求項3又は4に記載のモバイルルータにおいて、
前記モバイルルータ情報管理サーバの識別情報を登録する登録先管理サーバ情報テーブルを更に有し、
前記制御手段は、前記登録先管理サーバ情報テーブルに登録したサーバの識別情報に基づいて、自身のモバイルルータに搭載している移動通信端末の識別情報に変更が発生した場合又は定期更新時に自身の最新のモバイルルータ情報を前記モバイルルータ情報管理サーバへ通知することを特徴とするモバイルルータ。 - 請求項3から5のいずれか1項に記載のモバイルルータにおいて、
通信先となる他のモバイルルータのルータ名称と、このルータ名称を含む問い合わせ情報に応答して前記モバイルルータ情報管理サーバから返信されてくる当該他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報を含むモバイルルータ情報を登録する通信先モバイルルータ情報テーブルを更に有し、
前記制御手段は、前記通信先モバイルルータ情報テーブルに登録したモバイルルータ情報に含まれる移動通信端末の識別情報に基づいて前記他のモバイルルータとの通信を起動することを特徴とするモバイルルータ。 - 着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータと、
前記モバイルルータとの間で通信可能なモバイルルータ情報管理サーバとを有し、
前記モバイルルータ情報管理サーバは、
前記モバイルルータから通知される当該モバイルルータの識別情報と、当該モバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを有するモバイルルータ情報をモバイルルータ毎に登録するモバイルルータ登録情報テーブルと、
前記モバイルルータからの通信先となる他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報に応答して、当該他のモバイルルータの識別情報に基づいて、前記モバイルルータ登録情報テーブルから、当該他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報を含むモバイルルータ情報を検索し、検索したモバイルルータ情報を前記モバイルルータに返信する制御手段とを有し、
前記モバイルルータは、
自身のモバイルルータ情報として、自身のモバイルルータの識別情報と、自身のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを関連付けて登録するモバイルルータ情報テーブルと、
前記モバイルルータ情報テーブルに登録した自身のモバイルルータ情報を制御通信により前記モバイルルータ情報管理サーバへ登録可能に通知し、通信先となる他のモバイルルータに対して通信する際、前記モバイルルータ情報管理サーバに前記他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報を送信し、当該問い合わせ情報に応答して前記モバイルルータ情報管理サーバから返信されてくるモバイルルータ情報を受信し、当該モバイルルータ情報に含まれる前記他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報に基づき前記他のモバイルルータとの通信を起動する制御手段とを有することを特徴とするモバイルルータネットワーク。 - 着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータとの間で通信可能なモバイルルータ情報管理サーバの通信方法であって、
前記モバイルルータから通知される当該モバイルルータの識別情報と、当該モバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを有するモバイルルータ情報をモバイルルータ毎にモバイルルータ登録情報テーブルに登録し、
前記モバイルルータからの通信先となる他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報に応答して、当該他のモバイルルータの識別情報に基づいて、前記モバイルルータ登録情報テーブルから、当該他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報を含むモバイルルータ情報を検索し、検索したモバイルルータ情報を前記モバイルルータに返信することを特徴とするモバイルルータ情報管理サーバの通信方法。 - 着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータの通信方法であって、
自身のモバイルルータ情報として、自身のモバイルルータの識別情報と、自身のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを関連付けてモバイルルータ情報テーブルに登録し、
前記モバイルルータ情報テーブルに登録した自身のモバイルルータ情報を制御通信によりモバイルルータ情報管理サーバへ登録可能に通知し、
通信先となる他のモバイルルータに対して通信する際、前記モバイルルータ情報管理サーバに前記他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報を送信し、
当該問い合わせ情報に応答して前記モバイルルータ情報管理サーバから返信されてくるモバイルルータ情報を受信し、
当該モバイルルータ情報に含まれる前記他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報に基づき前記他のモバイルルータとの通信を起動することを特徴とするモバイルルータの通信方法。 - 着脱可能な移動通信端末を搭載可能なモバイルルータと、
前記モバイルルータとの間で通信可能なモバイルルータ情報管理サーバとを有するモバイルルータネットワークの通信方法であって、
前記モバイルルータが、自身のモバイルルータ情報として、自身のモバイルルータの識別情報と、自身のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを関連付けてモバイルルータ情報テーブルに登録し、登録した自身のモバイルルータ情報を制御通信により前記モバイルルータ情報管理サーバへ登録可能に通知し、
前記モバイルルータ情報管理サーバが、前記モバイルルータから通知される当該モバイルルータの識別情報と、当該モバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報とを有するモバイルルータ情報をモバイルルータ毎にモバイルルータ登録情報テーブルに登録し、
前記モバイルルータが、通信先となる他のモバイルルータに対して通信する際、前記モバイルルータ情報管理サーバに前記他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報を送信し、
前記モバイルルータ情報管理サーバが、前記モバイルルータからの通信先となる他のモバイルルータの識別情報を含む問い合わせ情報に応答して、当該他のモバイルルータの識別情報に基づいて、前記モバイルルータ登録情報テーブルから、当該他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報を含むモバイルルータ情報を検索し、検索したモバイルルータ情報を前記モバイルルータに返信し、
前記モバイルルータが、前記問い合わせ情報に応答して前記モバイルルータ情報管理サーバから返信されてくるモバイルルータ情報を受信し、当該モバイルルータ情報に含まれる前記他のモバイルルータに搭載する移動通信端末の識別情報に基づき前記他のモバイルルータとの通信を起動することを特徴とするモバイルルータネットワークの通信方法。
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