JP5619563B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
これに対し、大当り遊技状態等の特別遊技状態に移行した場合には、表示装置の右側の遊技領域を使用する遊技を行わせるパチンコ機が提供されている。(特許文献1)
このようなパチンコ機では、最上部の遊技領域において、外レールと表示装置を囲うように設けられた装飾枠部材の周壁との間に、遊技球が1個分通過可能な右打ち用通路が形成されており、遊技球は該通路を通ることで右側の遊技領域に放出されるようになっている。
したがって、このようなパチンコ機において特別遊技状態に移行すると、遊技者は、発射ハンドルを操作して遊技球を強く発射させ、この右打ち用通路を通って右側の遊技領域に遊技球を打ち出すように遊技することとなる。いわゆる、右打ち遊技と言われるものである。(特許文献1)
表示装置15の周囲には、それを囲うように装飾枠部材16が設けられており、該装飾部材16の上部の周壁17と外レール11とで囲まれた領域が、右打ち用通路20として機能している。
図8に示すように、該右打ち用通路20は、遊技者から見て、単に遊技球を通過させるための通路として機能しているのみで、遊技盤面14の構成としては面白味のないものとなっている。
図9に、遊技盤面上部の右打ち用通路20部分の拡大図を、遊技者側から見る正面図で示す。遊技者側から見ると、通路内装飾板18が、遊技盤面14の前面に設けられるガラス扉のガラス板22(図9では省略)を通して観察することができる。
遊技球aは、上記したように遊技盤面14上を移動しながら右打ち用通路20に進入するので、この段差部21に激しく衝突し、図10に示すように、遊技盤面14に対して所定の間隔で配置されているガラス板22の方向に跳ね返ることとなり、これによって遊技球aとガラス板22との衝突が発生する。
遊技者が右打ち遊技を行う場合には、通常、発射ハンドルを限度まで目一杯回して遊技球を発射させるので、発射速度はほぼ一定となることから、遊技球aとガラス板22との衝突位置もほぼ同一位置となる。このような衝突が長時間発生すると、ガラス板22の衝突部分22aがえぐれて醜くなったり、或いはガラス板22が損傷したりするような事態が発生する。このような事態が発生すると、遊技盤を交換する際などに、ガラス板22を嵌めたガラス扉を併せて交換しなければならず、ガラス扉の再利用ができないこととなる。
また遊技球は、右打ち用通路内の少なくとも上流側においては、防護板に跳ね返るとしてもガラス板には跳ね返ることがないので、右打ち遊戯中において、遊技球とガラス板との衝突による騒音が軽減されるパチンコ機を提供することができる。
なお、以下の説明においては、遊技球が移動する方向に沿って下流方向(または下流)、その逆を上流方向(または上流)という。また遊技盤の正面を遊技者側から見た上下、左右を、それぞれ上・下、左・右と言う。同様に、手前とは、遊技者側への方向を言う。
図11に示すように、本発明の実施の形態例に係るパチンコ機Pは、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠1と、機枠1に扉状に開閉自在に取り付けられた前面枠2と、前面枠2の内側に収容された遊技盤3と、前面枠2の前面に扉状に開閉自在に取り付けられ、中央に大きく開口部8が形成されたガラス扉4と、このガラス扉4の開口部8に取り付けられた透明なガラス板22と、前面枠2の下側に開閉自在に配設され、遊技球を収容する受皿7を有する前面ボード5と、前面枠2の下部に設けられた発射装置(図示せず)と、前面ボード5に取り付けられたハンドル6等を具備している。
該装飾枠部材16の上部には、遊技盤面14から手前に立設する通路内周壁17が設けられており、該通路内周壁17と外レール11とで上下に挟まれた空間によって右打ち用通路20が形成されている。
また、装飾枠部材16には、その通路内周壁17から遊技盤面14に沿って立設し、装飾が施された通路内装飾板18が設けられている。
該通路内装飾板18は、装飾枠部材16を遊技盤面14に取り付けると、右打ち用通路20内に位置するように形成されている。
また、該防護板30は、右打ち通路20の入口側に、遊技球aの流下方向に沿った所定長さを持って設けられている。
さらに、該防護板30は、プラスチック製であって、少なくともその上部は透明素材からなっており、該防護板30を介して、奥の通路内装飾板に形成された装飾が見えるように、かつ、通過する遊技球aの過半が見えるように構成されている。
図5に示すように、遊技盤面14に沿って右打ち用通路20に進入してきた遊技球aは、通路内装飾板18ののり面18aに衝突して、ガラス板22の方向に跳ね返る。しかし、この遊技球aは、ガラス板22に衝突することなく、前方に設けられた防護板30の内側面30bに衝突する。
ここで、遊技球aは、通路内装飾板18ののり面18aから跳ね返るので、図10に示した例に比べて、下流方向に跳ね返ることとなる。従って、防護板30へは斜め方向から衝突することとなり、防護板30への衝撃力が緩和される。しかも防護板30はプラスチックで作製されているので、その衝突に伴う騒音は、ガラス板22に衝突する場合に比べて遥かに軽減される。
また、防護板30は右打ち通路20の入口側(上流側)にのみ設けられているが、これは、遊技球aの跳ね返る衝撃力が、通路内装飾板18ののり面18aからのものが最も大きいことによるものである。
また、ガラス板22に遊技球が激しく衝突することがないので、右打ち遊技中における騒音を軽減することができる。
さらに、通路内装飾板18および防護板30の進入口側にのり面18a、30aが形成されているので、遊技球aが外レール11や遊技盤面14に沿って流下しない場合でも(発射ハンドルの回動量が少ないと、そのような場合が生じる)、右打ち通路20内に円滑に誘導することができる。
したがって、遊技球aが防護板30側に跳ね返っても、防護板30と上レール11との間隙に遊技球aが挟まれることなく下流側に確実に流れるので、右打ち用通路20内で遊技球の玉詰まりが発生することはない。
(1)上述した実施形態では、通路内装飾板18の上流側先端部にのり面(斜面)18aを設けたが、該のり面18aは必ずしも設ける必要はない。
しかしながら、該のり面18aを、図6(b)に示すように、遊技球の流れの上流側から下流側に向かって鋭角αとなるようにテーパー面18a’として形成すると、図7に示すように、該テーパー面18a’で跳ね返る遊技球は、図5および図6(a)と対比して明らかなように、より下流方向に跳ね返るので、防護板に当たる衝撃力はより小さくなる。したがって、騒音をより小さくすることができる。
(2)上述した実施形態では、防護板30に進入側テーパー面30a、或いは上端側テーパー面30cが設けられているが、防護板30と外レールとの間隙を遊技球の半径(5.5ミリメートル)未満に設定すると、この間隙に遊技球が嵌ることはないので、これらテーパー面は必ずしも必要ない。しかしながら、これらテーパー面を設けることにより、外レール11や遊技盤面14に沿って流下しない遊技球aを右打ち通路20内に円滑に案内することができる。
(3)防御板30の少なくとも上部は透明素材で作製されているが、防護板30と外レールとの間隙を、遊技球が通過していることを視認することが可能な幅に設定することで、必ずしも透明素材でなくても良い。しかし、この場合、防護板30は、奥側の通路内装飾板18の視認の妨げにならないように、流下方向での長さを最小限にする必要がある。
(4)防護板30の遊技球aが衝突する面には、透明な消音シールを貼付するなどの消音処理を施すことができる。このような消音処理を施すことで、遊技球aの衝突による騒音を一層軽減することができる。
4 ガラス扉
11 外レール
12 内レール
13 発射通路
14 遊技盤面
15 表示装置
16 装飾枠部材
17 通路内周壁
18 通路内装飾板
20 右打ち用通路
21 段差
22 ガラス板
30 防護板
30a 進入側テーパー面
30c 上端側テーパー面
Claims (3)
- 外レールと内レールとにより遊技領域が区画形成された遊技盤と、前記遊技領域に設けられ、遊技に関する演出を表示するための表示装置と、前記表示装置を囲うように設けられた装飾枠部材と、前記遊技領域を視認可能に覆うガラス板と、を備え、外レールと内レールとの間に形成された発射通路を通過した遊技球が遊技領域内に打ち出されるように構成されたパチンコ機において、
前記装飾枠部材の周壁と前記外レールとの間に遊技球1個分を通過可能な右打ち用通路が設けられており、
前記装飾枠部材に、装飾が施された通路内装飾板を前記周壁から前記遊技盤面に沿って突設すると共に、遊技球が通過可能な距離を隔てて前記通路内装飾板に対向する防護板とを突設し、
前記通路内装飾板は、前記装飾枠部材を前記遊技盤に取り付けることによって前記右打ち用通路の内底面に位置するようになし、
前記防護板によって前記遊技領域に打ち出されて前記通路内装飾板に当たって跳ね返った遊技球が前記ガラス板に当たるのを防止するようにしたことを特徴とするパチンコ機。 - 前記防護板は、前記通路内装飾板よりも遊技球の流れの上流側の位置から立設していることを特徴とする請求項1記載のパチンコ機。
- 前記通路内装飾板における遊技球の進入側の端部がのり面になっていると共に、該のり面が遊技球の流れの上流側から下流側に向かって鋭角となるように設定されていることを特徴とする請求項1または2記載のパチンコ機。
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