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JP5619436B2 - 大型ペリクル用枠体、及び大型ペリクル - Google Patents

大型ペリクル用枠体、及び大型ペリクル Download PDF

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Description

本発明は、例えばIC(Integrated Circuit:集積回路)、LSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)、TFT型LCD(Thin Film Transistor,Liquid Crystal Display:薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ)等の半導体装置を製造する際のリソグラフィー工程で使用されるフォトマクスやレティクルに異物が付着することを防止するために用いる大型ペリクル用枠体に関する。
従来、半導体回路パターン等の製造においては、フォトマスクやレティクルの両面側にペリクルと称する防塵手段を配置して、フォトマスクやレティクルへの異物の付着を防止することが行われている。
ペリクルの一般的な構造としては、金属、セラミックス、またはポリマー製の枠体の片側に、ポリマーまたはガラス等の透明な薄膜を貼り付け、その反対側に、マスクに貼り付けるための貼着剤層(粘着材)を設けたものが挙げられる。例えば、ペリクルは、フォトマスクやレティクルの形状に合わせた形状を有する厚さ数ミリ程度の枠体の一方の縁面に、厚さ10μm以下のニトロセルロースまたはセルロース誘導体等の透明な高分子膜から成るペリクル膜を展張して接着し、且つ枠体の他方の縁面に粘着材を介してフォトマスクやレティクルの表面に貼着している。
フォトマスクやレティクルの表面に異物が付着した場合、その異物が半導体ウエハ上に形成されたフォトレジスト上に結像して回路パターン欠陥の原因となるが、フォトマスクやレティクルの少なくともパターン面にペリクルを配置した場合、ペリクルの表面に付着した異物はフォーカス位置がずれるため、半導体ウエハ上に形成されたフォトレジスト上に結像することがなく、回路パターンに欠陥を生じさせることがない。
また、近年では、各種のマルチメディアの普及により、高画質、高精細表示が可能な大型のカラーTFTLCDのフォトリソグラフィ工程で使用される大型のフォトマスクに適用できる大型ペリクルが要望されている。
例えば、特許文献1には、大型のフォトマスクに適用できる大型ペリクルが提案されている。
また、特許文献2には、大型ペリクル用枠体の撓みや歪に対応するために、枠体と枠体より弾性係数の大きい補強材を利用した枠体も提案されている。
別途、特許文献3には、高解像度を必要とする露光において使用される200nm以下の紫外光露光に利用されるペリクル枠体であって、マスクの平坦性の精度に影響しないペリクル枠体として、弾性率が異なる2種類以上の材料を枠体の厚み方向に接合した枠体を利用することも提案されている。
特開2001−109135号公報 特開2006−284927号公報 特開2009−063740号公報
ところでペリクル枠体は、1枚のシート状母材から打ち抜きにより、枠体1本を切り出すことが多い。これは、ペリクルの平坦性を確保する観点等に基づくものである。しかし、母材の平坦性によっては、使用できない母材がでてくる。また、使用できる母材でも大型化になればなるほど枠体の平坦性の精度を出すことは容易ではなく、製造工程にも手間がかかっていた。これにより、生産性を下げている原因にもなり、枠体のコスト高にもなっている。
また、大型化すれば、枠体自体の自重、ペリクル膜の張力、温度変化に起因する応力といった各種要因により、枠体に撓みや歪が発生する可能性もある。このような撓みや歪は、ペリクル枠体、或いはペリクルのハンドリング性の観点から好ましくない。また、ペリクルについてそのような撓みや歪が生じると、ペリクル枠体とフォトマスク等との間にエアパスが生じるおそれもある。一方、枠体の断面積を大きくしてペリクル枠体の剛性を向上させる方法は、有効露光面積等を考慮すると好ましくない。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、ハンドリング性が良好で、しかも使用時にエアパスの発生を抑制し得る大型ペリクル用枠体を提供することを目的とする。
本発明者らは上述の目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の構造を有する大型ペリクル用枠体が上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の大型ペリクル用枠体は、平面視矩形状を有する開口部を覆うように大型ペリクル膜を展張支持する大型ペリクル用枠体であって、前記開口部の周縁を形成する枠部は、当該枠部の軸方向に沿って3箇所以上の接合部を有する大型ペリクル用枠体である。
ペリクル枠体が3箇所以上の接合部を有することで、分割された枠体部分の夫々が補強材の役目を果たし、相乗的に枠体の撓みを低減することが可能になる。つまり、ペリクル枠体の全体的な剛性がかえって高まることとなり、撓みを抑えられるため、例えばハンドリング治具に大型ペリクルを固定して検品する際に様々な方向へ位置を変化させてもペリクルがハンドリング治具から落ち難い。更に、剛性がより高まることで、フォトマスク等に貼り付けた際に貼付精度がよく、かつその精度が維持されるため、エアパスが生じ難い。
更に、複数の部材で枠体を形成することで、母材の平坦性の良い箇所の切り出しが可能になり、接合後の枠体の平坦性も向上することになる。小さな母材から大きな枠体を作製することも可能であり、コストダウンのメリットもある。
なお、従来、ペリクルの平坦性を確保する観点等に基づき、ペリクル枠体は1枚のシート状母材から打ち抜きにより切り出すことが多かった。本願発明はそのような技術常識に反してなされたものであると共に、上述のような優れた効果を有するものである。
また、前記枠部としては、対向する一対の辺部と、当該一対の辺部と頂部を介して連設される他の一対の辺部とからなり、前記接合部の少なくとも1つと、当該接合部と最も近い距離にある頂部との間の距離は、当該接合部が設けられた辺部の長さの45%以下であることが好ましい。
このようにすることで、枠体の撓みをより防止することが可能になる。つまり、接合部を角部の近傍に配置することで、角部の剛性をより高めることができる。
なお、同様の観点から、前記接合部のうち2つが、共通の頂部を介して設けられると共に、当該頂部と接合部との距離がいずれも、当該接合部が設けられた辺部の長さの45%以下であることが好ましい。
本発明によれば、ハンドリング性が良好で、しかも使用時にエアパスの発生を抑制し得る大型ペリクル用枠体が提供される。
大型ペリクルの実施形態を示す斜視図である。 大型ペリクル用枠体を上から見た概略図である。 大型ペリクル用枠体の頂部を示す概略斜視図である。 実施例2における接合部の形状を示す概略斜視図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下「本実施形態」と略記する)について詳細に説明する。なお、本発明は、下記本実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る大型ペリクルを示す斜視図である。大型ペリクル1は、大型ペリクル用枠体2と、大型ペリクル用枠体2の上縁面2eに接着された大型ペリクル膜3とを備えている。なお、図示しないが、大型ペリクル1は、大型ペリクル用枠体2の下縁面に塗布された貼着剤層と、貼着剤層に粘着され、この貼着剤層を保護する保護フィルムとを更に備えている。
大型ペリクル用枠体2は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金(5000系、6000系、7000系等)、鉄及び鉄系合金、セラミックス(SiC、AlN、Al2O3等)、セラミックスと金属との複合材料(Al−SiC、Al−AlN、Al−Al等)、炭素鋼、工具鋼、ステンレスシリーズ等からなり、平面視、略矩形状を呈している。
なお、大型ペリクル用枠体2は後述のとおり複数の部材で構成されているが、接合部を介した少なくとも一対の部材は、同じ弾性係数を有する素材で形成されることが好ましい。
この大型ペリクル用枠体2は、一対の長辺2a,2bと、この長辺2a,2bよりも短い一対の短辺2c,2dとから構成されており、矩形状の開口部4を有している。この開口部4の開口面積は、好ましくは1000cm以上、より好ましくは3000cm以上、より好ましくは5000cm以上、更に好ましくは10000cm以上、特に好ましくは18000cm以上、最も好ましくは23000cm以上であり、上限として好ましくは35000cm以下である。
一対の長辺2a,2bは、幅が例えば16.5mmの柱部材からなり、その長さは、例えば1750mmである。一対の短辺2c,2dは、幅が例えば18.5mmの柱部材からなり、その長さは、例えば1550mmである。つまり、短辺2c,2dの平面視(上面視)における幅は、長辺2a,2bの幅よりも広くなっている。大型ペリクル用枠体2の頂部5の曲率は、R=20mmとなっている。なお、頂部5に曲率が存しないと仮定した際の頂点を、以下、単に「頂点」と記載する。
また、大型ペリクル用枠体2の側面6には、溝部7が長手方向(辺方向)に沿って設けられている。
大型ペリクル膜3は、例えばニトロセルロースやセルロース誘導体、フッ素系ポリマー、またはシクロオレフィン系ポリマー等の透明な高分子膜からなり、その厚さは、例えば10μm以下0.1μm以上が好ましい。
この大型ペリクル膜3は、大型ペリクル用枠体2の開口部4を覆うように上縁面2eに展張され、ペリクル枠体2に貼着支持されている。
大型ペリクル膜3を大型ペリクル用枠体2の上縁面2eに接着する接着剤は、例えば、アクリル樹脂接着剤、エポキシ樹脂接着剤、シリコーン樹脂接着剤、または含フッ素シリコーン接着剤等のフッ素系ポリマーを用いることができる。
また、貼着支持する粘着材としては、スチレンエチレンブチレンスチレン、スチレンエチレンプロピレンスチレン、もしくはオレフィン系等のホットメルト粘着材、シリコーン系粘着材、アクリル系粘着材、または発泡体を基材とした粘着テープを用いることができる。粘着材層の厚さは大型ペリクル用枠体2の厚さと粘着材厚さの合計が、規定された大型ペリクル膜3とフォトマスクの距離を越えない範囲で設定するものであり、例えば、10mm以下0.01mm以上が好ましい。
また、大型ペリクル膜3をフォトマスクに貼り付けた際に貼着剤層の内側に空間が存在すると、該空間に異物が滞留する可能性がある。そのため、大型ペリクル用枠体2の下縁面に粘着剤を塗布する際には、大型ペリクル1をフォトマスクに貼り付ける際の加圧で粘着剤層が潰れて広がることを考慮した上で、加圧時に開口部4に粘着剤がはみ出さない程度に大型ペリクル用枠体2の開口部4内側寄りに塗布することが好ましい。具体的には、貼着剤層内側の空間が粘着剤層の塗布幅の0.35倍以内となるように塗布することが好ましい。粘着剤層の塗布幅は大型ペリクル用枠体2の各辺2a〜2dの幅に対し0.3〜0.6倍であることが好ましく、大型ペリクル用枠体2各辺2a〜2dに沿って塗布することが好ましい。
粘着材を保護する保護フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート樹脂、またはポリエチレン樹脂からなるフィルムを用いることができる。また、粘着材の粘着力に応じて、離型剤、例えばシリコーン系離型剤、またはフッ素系離型剤を、保護フィルムの表面に塗布しても良い。保護フィルムの厚さは、例えば、1mm以下0.01mm以上が好ましい。
続いて、大型ペリクル用枠体2について、図2を参照しながら説明する。図2は、図1に示す大型ペリクルに用いられた大型ペリクル用枠体2を上から見た概略図である。
大型ペリクル用枠体2において、開口部4の周縁部を構成する枠部は、一対の長辺2a、2bを各々構成する分割枠体21a、21bと、分割枠体21a、21bの軸方向両端部に接合部を介して連設され、大型ペリクル用枠体2の有する4箇所の頂部5を各々形成する分割枠体21e、21h、21f、21gと、分割枠体21e、21h、21f、21gの開放端同士を、接合部を介して架橋する分割枠体21c、21dとから形成されている。即ち、大型ペリクル用枠体2は、開口部4の周縁部を構成する枠部の軸方向に沿って、8箇所の接合部を有している。
また、図2において大型ペリクル用枠体2は分割枠体21aを基点とし、開口部4の開口軸を基準とした時計回り方向に、分割枠体21e、分割枠体21d、分割枠体21f、分割枠体21b、分割枠体21g、分割枠体21c、分割枠体21h、分割枠体21aの順に接続されて形成されている。
ここで、接合箇所の数としては、3箇所以上あればよいが、好ましくは、3〜30箇所、より好ましくは、3〜25箇所、更に好ましくは、3〜20箇所である。
大型ペリクル用枠体2において、長辺2aと長辺2bの長さは等しく形成されており、短辺2cと短辺2dの長さは等しく形成されている。
また、分割枠体21aと分割枠体21bの形状は実質的に同一であり、分割枠体21cと分割枠体21dの形状は実質的に同一であり、更に、頂部5を各々形成する分割枠体21e、21h、21f、21gの形状も実質的に同一である。
前記接合部の少なくとも1つと、当該接合部と最も近い距離にある頂部との間の距離は、当該接合部が設けられた辺部の長さの好ましくは45%以下、より好ましくは35%以下、更に好ましくは25%以下であり、下限として好ましくは0%以上、より好ましくは5%以上である。ここで、前記接合部の2つが、共通の頂部を介して設けられると共に、当該頂部と接合部との距離がいずれも上記範囲となることがより好ましい。
なお、長辺の長さLeは、対向する短辺における、長辺軸方向の最大距離として定義され、短辺の長さLsは、対向する長辺における、短辺軸方向の最大距離として定義される。
また、接合部と、当該接合部と最も近い距離にある頂部との距離Lpは、頂部を形成する分割枠体の端面において、開口部4の中心から最も離間した点と頂点との距離として定義される。
具体的には図2において、分割枠体21a,21bの長さは、例えば875mmであり、分割枠体21c,21dの長さは、例えば775mmである。従って、LpはLeの長さの例えば25%であり、また、LpはLsの長さの例えば25%となっている。
なお、分割枠体の長さとは、分割枠体の両端面間の、枠体周方向(枠部軸方向)に沿った最大長さとして定義される。
図3は、大型ペリクル用枠体2の頂部を示す概略斜視図である。大型ペリクル用枠体2における頂部5は、例えば、長辺2bの一部を構成する分割枠体21bと、短辺2dの一部を構成する分割枠体21dと、それらを実質的に直角方向に連設する分割枠体21fとから形成されている。
ここで、分割枠体21bの端面、及び分割枠体21dの端面には各々凸部が形成され、分割枠体21fの両端面には各々、前記凸部形状に対応する凹部が形成されており、前記凸部が前記凹部に密着して各部材が連設されている。なお、密着面には適宜接着剤などを挟持することができる。
ペリクル枠体2の各辺2a〜2dの幅は、露光面積を確保する観点からは細ければ細いほど好ましいが、細すぎるとペリクル膜3の展張時にペリクル膜3の張力でペリクル枠体2が撓んでしまうという問題が生じるおそれがある。各辺2a〜2dの長さが1400mm以上のフレームの場合、両者のバランスから、各辺2a〜2dの幅は好ましくは13mm〜30mm、より好ましくは15mm〜27mm、特に好ましくは19.5mm〜25mmとすることが好ましい。
また、ペリクル枠体2の厚みに関しても薄ければ薄いほど軽くて扱いやすい大型ペリクル1となるが、薄すぎるとペリクル膜3の展張時にペリクル膜3の張力でペリクル枠体2が撓んでしまうという問題が生じるおそれがある。各辺2a〜2dの長さが1400mm以上のペリクル枠体2の場合、両者のバランスから、ペリクル枠体2の厚みは好ましくは4.5mm〜12mm、より好ましくは6.0mm〜10mm、特に好ましくは7.2mm〜9mmとすることが好ましい。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、各分割枠体の形状をある程度揃えているが、各分割枠体の形状が夫々相違していても差し支えない。上述の実施形態において、接合部は8箇所設けられているが、4箇所としても良い。この場合、例えば分割枠体21c、21h、21gを一つの分割枠体として形成し、分割枠体21e、21d、21fを一つの分割枠体として形成することができる。
また、接合部における接合方法についても特に制限されるものではなく、接着剤による接着のほか、接着剤を用いてもよいし、ねじ止めであっても良い。
次に、実施例及び比較例を挙げて本実施形態をより具体的に説明するが、本実施形態はその要旨を超えない限り、下記の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
大型ペリクル用枠体の材質(全ての分割枠体の材質)はアルミニウム合金、厚みは6.5mmであり、長辺は、幅が16.5mm、長さが1750mmとした。また、短辺は、幅が18.5mm、長さが1550mmで、短辺側全長に渡って溝が設けられており、溝の深さは5mm、溝の高さは2mmであった。また、頂部の曲率は20mmであった。その他は図2のとおりに大型ペリクル用枠体を形成した。分割部材21a,21bの長さは875mmであり、分割部材21c,21dの長さは775mmであった。従って、LpはLeの長さの25%であり、また、LpはLsの長さの25%であった。
この大型ペリクル用枠体に対し、短辺が上下方向、長辺が地面と水平方向となるように地面に垂直に立てた後、上下方向からハンドリング治具を装着させた。ハンドリング治具は、作業者に把持される把手部と、把手部に連結され、大型ペリクルを保持する保持部とから構成されており、保持部はコ字状を成している。この保持部は、ペリクル枠体の短辺に形成された溝部に挿入されて係合する一対の係合部と、把手部が連結されると共に長辺を支持する支持部とから構成されている。係合部は、短辺に形成された溝部の幅と同等の厚みを有する長尺状の部材であり、部材係合部の長さを700mm、係合部の幅を33mmとした。そして、一対の係合部間の間隔は1742mmとなっている。また、支持部は、ペリクル枠体の長辺と同等の厚みを有する長尺状の部材であり、支持部の長さは1752mmとなっている。
次に、ハンドリング治具を装着した状態で大型ペリクル枠体が水平となるように位置を変化させ、また垂直方向に位置を戻した。このような操作を10回行った。その結果、本実施形態の大型ペリクル用枠体においては、ハンドリング治具から外れないという結果が得られた。
次に、この大型ペリクル用枠体に対し、粘着剤としてスチレンエチレンブチレンスチレン系のホットメルト粘着剤を使用し、厚み1.8mm、塗布幅6mmで且つ開口部から2mmの間隔を有するようにペリクル枠体の各辺に沿って塗布した。
そして、クリーンルームにおいて、フォトマスクの替わりに青板ガラスに貼り付けた。大型ペリクル用枠体の貼り付けは貼付装置を用いて各辺の角部の頂部同士をつないだ直線に沿って大型ペリクル用枠体の幅分だけ加圧した。結果、貼着剤層全面を押圧でき、均一に貼着剤層を押圧できた。更に、そのまま大型ペリクル用枠体を貼り付けて垂直状態で1ヶ月放置したが、エアパス等の発生もなかった。
[実施例2]
長辺の幅を9mm、長辺の長さを780mmとし、短辺の幅を7mm、短辺の長さを470mmとし、接合部の形状を枠体の内周頂点から外周頂点へ向けた平面形状とした以外は、実施例1と同様にして大型ペリクル用枠体を形成した。なお、図4は、実施例2における接合部の形状を示す概略斜視図である。この場合、LpはLeの長さの0%であり、また、LpはLsの長さの0%である。
実施例1と同様にエアパス発生の有無を評価したところ、エアパス等の発生はなかった。
[比較例1]
接合部を有しない以外は実施例1と同様にして大型ペリクル用枠体を形成した。
この大型ペリクル用枠体に対して実施例1と同様にしてハンドリング性の確認を行ったところ、2回、ハンドリング治具から外れるという結果が得られた。
また、実施例1と同様にしてエアパスの有無を確認した所、長辺中央部分の数箇所にエアパスが生じていることが目視にて確認された。
[比較例2]
一対の長辺の辺方向中心位置に接合部を設けた(即ち、接合部を2箇所設けた)以外は、比較例1と同様にして大型ペリクル用枠体を形成した。
この大型ペリクル用枠体に対して実施例1と同様にしてエアパスの有無を確認した所、長辺中央部分の数箇所にエアパスが生じていることが目視にて確認された。
上述した結果から明らかなように、本実施形態の大型ペリクル用枠体は優れた剛性を有しており、ハンドリング性に優れ、エアパスも生じ難い大型ペリクルを実現し得る。
本発明は、特にハンドリング性が問題となる大型ペリクルの分野で好適に利用できる。
1…大型ペリクル、2…大型ペリクル用枠体、2a,2b…長辺、2c,2d…短辺、21a,21b,21c,21d,21e,21f,21g,21h, 21b’,
21d’…分割枠体、3…大型ペリクル膜、4…開口部、6…側面、7…溝部。

Claims (6)

  1. 平面視矩形状を有する開口部を覆うように大型ペリクル膜を展張支持する大型ペリクル用枠体であって、
    前記開口部の周縁を形成する枠部は、当該枠部の軸方向に沿って箇所以上の接合部を有し、
    前記枠部は、対向する一対の辺部と、当該一対の辺部と頂部を介して連設される他の一対の辺部とからなり、
    各頂部と、前記各頂部と最も近い距離にある前記接合部との間の距離は、当該接合部が設けられた辺部の長さの45%以下である大型ペリクル用枠体。
  2. 前記接合部のうち2つが、共通の頂部を介して設けられると共に、当該頂部と接合部との距離がいずれも、当該接合部が設けられた辺部の長さの45%以下である請求項に記載の大型ペリクル用枠体。
  3. 前記枠部が、対向する一対の長辺部と、当該一対の長辺部と頂部を介して連設される一対の短辺部とからなる請求項1又は2のいずれかに記載の大型ペリクル用枠体。
  4. 前記枠部は、前記接合部を介して複数の分割枠体に分割されると共に、共通する接合部を介した少なくとも一対の分割枠体は、同じ弾性係数を有する素材で形成される請求項1〜のいずれかに記載の大型ペリクル用枠体。
  5. 前記複数の分割枠体は、全て同じ弾性係数を有する素材で形成される請求項に記載の大型ペリクル用枠体。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の大型ペリクル用枠体と、当該大型ペリクル用枠体の開口部を覆うように展張支持された大型ペリクル膜とを含む大型ペリクル。
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