JP5611560B2 - 半導体素子、画像表示装置、情報記憶再生装置、および半導体素子の製造方法 - Google Patents
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Description
基板と、前記基板の主面上に積層されたp型層とを含み、
前記基板主面は、非極性面であり、
前記p型層は、III族窒化物半導体およびII族酸化物半導体の少なくとも一方から形成され、且つ、前記p型層の上面が、前記基板主面と面方位が異なるファセット面を含むことを特徴とする。
非極性面を主面とする基板の、前記主面上にIII族窒化物半導体およびII族酸化物半導体の少なくとも一方からp型層を形成する工程を含み、前記p型層形成工程において、前記p型層を、その上面が前記基板主面と異なる面方位を有するファセット面を含む半導体として形成するとともに、p型ドーパントをドーピングすることを特徴とする。
Eg(z)=3.493−2.843z−2.5(1−z)
図2の断面図に、本発明の半導体素子の一例の構成を示す。本実施形態の半導体素子は、半導体発光素子(インナーストライプ型の半導体レーザ)である。図示のとおり、この半導体発光素子100は、n型基板101、n型バッファ層102、n型クラッド層103、n型光閉じ込め層104、量子井戸層105、キャップ層106、p型光閉じ込め層107、電流狭窄層301、p型クラッド層108、およびp型コンタクト層109が積層された積層構造を有する。前記n型基板101は、n型(11−22)GaNから形成されている。前記n型バッファ層102は、Siドープn型GaN(Si濃度4×1017cm−3、厚さ1000nm)から形成されている。前記n型クラッド層103は、Siドープ型n型Al0.07Ga0.97N(Si濃度4×1017cm−3、厚さ2000nm)から形成されている。前記n型光閉じ込め層104は、Siドープn型GaN(Si濃度4×1017cm−3、厚さ100nm)から形成されている。前記量子井戸層105は、In0.2Ga0.8N(厚さ3nm)井戸層とアンドープGaNバリア層からなる2周期多重量子井戸(Multi−Quantum Well: MQW)構造により形成されている。前記キャップ層106は、Mgドープp型Al0.2Ga0.8Nから形成されている。前記p型光閉じ込め層107は、Mgドープp型GaN(Mg濃度1×1019cm−3、厚さ100nm)から形成されている。前記p型クラッド層108は、Mgドープp型Al0.07Ga0.93N(Mg濃度1×1019cm−3、厚さ500nm)から形成されている。前記p型コンタクト層109は、Mgドープp型GaN(Mg濃度2×1020cm−3、厚さ20nm)から形成されている。前記n型基板101は、例えば、(11−22)面から適度な傾斜角(例えば、±15°以内)を有する面や(11−22)面等の高指数面(11−2n)面(nは絶対値が2を超える整数)を基板主面としてもよい。また、前記n型基板101は、例えば、(1−10n)面(nは絶対値が1を超える整数)、前記(1−10n)面から適度な傾斜角(例えば、±15°以内)を有する面、(1−100)面や(11−20)面等の無極性面、前記無極性面から適度な傾斜角(例えば、±15°以内)を有する面等を基板主面としてもよい。さらに、前記n型基板101は、GaN以外のサファイア、SiC、ZnO、GaAs、Si等の異種基板や、前記異種基板上にGaN層が形成されたテンプレート基板等を用いてもよい。前記積層構造の上部には、前記p型コンタクト層の上部と接するようにp型電極201が設けられている。前記積層構造の下部には、前記n型基板101の底面に接するようにn型電極202が設けられている。
図4の断面図に、本発明の半導体素子のその他の例の構成を示す。本実施形態の半導体素子は、半導体発光素子(リッジストライプ型の半導体レーザ)である。図示のとおり、この半導体発光素子300は、前記p型光閉じ込め層107と前記p型クラッド層108との間に前記電流狭窄層301を有しないこと、および前記p型コンタクト層109および前記p型クラッド層108が幅1.5μm、高さ約0.42μmのリッジ部303として形成されていることを除き、図2に示す半導体発光素子100と同様の構成である。図4に示す半導体発光素子300は、前記p型光閉じ込め層107と前記p型クラッド層108との間に前記電流狭窄層301を形成せず、前記p型コンタクト層109および前記p型クラッド層108を塩素(Cl2)系のドライエッチング装置でエッチングし、幅1.5μm、高さ約0.42μmの前記リッジ部303を形成する点を除き、図2に示す半導体発光素子100と同様にして製造できる。
図2に示す半導体発光素子100を作製した。n型基板101には、n型キャリアSi濃度が1×1018cm−3程度のn型GaN(11−22)基板を用いた。素子の作製にはMOVPE装置を用いた。キャリアガスには水素と窒素の混合ガスを用いた。Ga、Al、Inの供給源としては、それぞれトリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアンモニウム(TMA)、トリメチルインジウム(TMIn)を用いた。n型ドーパントとしては、シラン(SiH4)を用いた。p型ドーパントとしては、ビスシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)を用いた。
前記p型光閉じ込め層107と前記p型クラッド層108との間に前記電流狭窄層301を形成しなかった点、および前記p型コンタクト層109および前記p型クラッド層108を塩素(Cl2)系のドライエッチング装置でエッチングし、幅1.5μm、高さ約0.42μmのリッジ部303を作製した点以外は、前記実施例1の図2に示す半導体発光素子100と同様にして、図4に示す半導体発光素子300を作製した。
前記p型AlGaNおよび前記p型GaNの堆積条件を、前記n型AlGaNおよび前記n型GaNの形成時と同じとすることで、前記p型クラッド層108および前記p型コンタクト層109の堆積中の結晶表面が、基板主面と同じ(11−22)面で覆われている構成とした点以外は、前記実施例1の図2に示す半導体発光素子100と同様にして、図5に示す半導体発光素子400を作製した。
実施例1、2および比較例で得られた半導体発光素子を、それぞれヒートシンクに融着し、発光特性を調べた。その結果、実施例1および2の半導体発光素子は、電流密度3.0kA/cm2、電圧4.0V、中心波長450nmで発振した。一方、比較例の半導体発光素子は、電流密度4.0kA/cm2、中心波長450nmで発振したが、閾値電圧が6.0Vと高かった。
101 n型基板
102 n型バッファ層
103 n型クラッド層
104 n型光閉じ込め層
105 量子井戸層
106 キャップ層
107 p型光閉じ込め層
108 p型クラッド層
109 p型コンタクト層
201 p型電極
202 n型電極
301 電流狭窄層
302 開口部
303 リッジ部
Claims (13)
- 基板と、
前記基板の主面上に積層された量子井戸層と、
前記量子井戸層上に積層されたp型層とを含み、
前記基板の主面は、(11−22)面であり、
前記量子井戸層の上面は前記基板の主面と同じ面方位であり、
前記p型層の上面が、前記基板の主面と面方位が異なるファセット面を含み、
前記ファセット面は、(11−20)面、(0001)面、(1−100)面および(1−101)面からなる群から選択される少なくとも一つの面であり、
前記p型層は、
III族窒化物半導体から形成され、
p型ドーパントとしてMgを含む半導体素子。 - 前記p型層は、上面に前記ファセット面を含むp型クラッド層と、前記p型クラッド層上に形成されたp型コンタクト層とを含む請求項1記載の半導体素子。
- 前記p型層が、InxAlyGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成を有するIII族窒化物半導体から形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体素子。
- さらに、前記p型層上に直接積層されたp型電極を含み、
前記p型層が、前記p型電極との界面に前記ファセット面を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体素子。 - 前記p型層の上面のうち前記p型電極と接触する部分において、前記ファセット面の面積が、前記p型電極と接触する部分全体の面積に対し、1〜100%であることを特徴とする請求項4記載の半導体素子。
- 半導体発光素子であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の半導体素子。
- 請求項6記載の半導体素子を含むことを特徴とする画像表示装置。
- 請求項6記載の半導体素子を含むことを特徴とする情報記憶再生装置。
- (11−22)面を主面とする基板の、前記主面上に上面が前記主面と同じ面方位である量子井戸層を形成する工程と、
前記量子井戸層上にIII族窒化物半導体からなるp型層を形成する工程を含み、
前記p型層を形成する工程において、
前記p型層を、その上面が前記基板の主面と異なる面方位を有するファセット面を含む半導体として形成するとともに、
前記ファセット面を、(11−20)面、(0001)面、(1−100)面および(1−101)面からなる群から選択される少なくとも一つの面とし、
p型ドーパントとしてMgをドーピングする半導体素子の製造方法。 - 前記p型層を形成する工程は、
上面に前記ファセット面を含むp型クラッド層を形成する工程と、
前記p型クラッド層上にp型コンタクト層を形成する工程とを含む請求項9記載の半導体素子の製造方法。 - 前記p型層を形成する工程において、InxAlyGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成を有するIII族窒化物半導体から前記p型層を形成することを特徴とする請求項9または10に記載の半導体素子の製造方法。
- 前記p型層上に直接p型電極を積層する工程を含み、
前記積層する工程において、前記p型層が、前記p型電極との界面に前記ファセット面を有するように前記p型電極を積層することを特徴とする請求項9から11のいずれか一項に記載の半導体素子の製造方法。 - 前記p型層の上面のうち前記p型電極と接触する部分において、前記ファセット面の面積が、前記p型電極と接触する部分全体の面積に対し、1〜100%となるように前記p型層を形成することを特徴とする請求項12記載の半導体素子の製造方法。
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