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JP5699732B2 - 情報処理装置、プログラム - Google Patents

情報処理装置、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、プログラムに関する。
印刷機能やスキャナ機能などを有する画像形成装置は、記憶装置を備えている。記憶装置には、例えばスキャナ機能によって読み取られた画像情報が記憶される。
また、画像形成装置では、部分的にソフトウェアによってその動作や処理が制御されている。ソフトウェアは、新機能の追加や不具合の修正など、必要に応じて更新されることがある。
画像形成装置におけるソフトウェアが更新されると、ソフトウェアが更新される前に記憶されていた画像情報を印刷しようとしても、印刷できなくなる場合があった。この原因の1つには、更新後のソフトウェアが要求する画像情報のファイルフォーマットが、ソフトウェアが更新される前から記憶装置に記憶されていた画像情報のファイルフォーマットと相違することが挙げられる。
ソフトウェアの更新に伴って新たに要求されるファイルフォーマットが従前のファイルフォーマットと相違する場合に、その相違に基づく不具合を回避する種々の技術が提案されている。例えば、特許文献1は、半導体露光装置を制御するソフトウェアを更新する際に、ファイルフォーマットの変換機能を利用してファイルフォーマットの過不足を一括して補完する技術を開示する。
また、特許文献2は、新機能を有するソフトウェアによって文書ファイルが作成された場合に、その新機能に関する情報をソフトウェアの世代ごとに文書ファイルに累積的に付加していき、従来のソフトウェアによって当該文書ファイルを読み出す際、付加された新機能に関する情報を利用して文書ファイルが読み出せなくなる不具合を回避する技術を開示する。特許文献3は、ファイルアプリケーションプログラムの旧バージョン、現バージョン及び将来のバージョンに対してファイルが利用可能であるか否かを管理する技術を開示する。
特開平10−125587号公報 特開平10−133922号公報 特開2009−266246号公報
本発明は、ソフトウェアの更新に伴い、更新後のソフトウェアが更新前に要求していたファイルフォーマットと相違するファイルフォーマットを要求する場合、該相違が原因で更新後のソフトウェアの正常な処理に支障をきたす不具合を短時間で解消する情報処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
請求項に記載の発明は、画像情報と前記画像情報に対して実行される処理に関する処理情報とを関連付けて記憶手段に保存する保存手段と、前記保存手段によって画像情報と処理情報とが保存される場合に、前記処理情報の格納場所を前記画像情報に付与する付与手段と、前記記憶手段に保存された画像情報を参照する参照手段と、前記参照手段によって画像情報が参照される場合に、該参照の際に要する処理を、前記画像情報に付与された格納場所を確認することによって実行する実行手段と、ソフトウェアの更新により変更される前記格納場所の版を管理する管理手段、を有し、前記付与手段は、前記格納場所を付与する場合、前記管理手段によって管理された版を前記画像情報にさらに付与し、前記実行手段は、前記画像情報が参照される場合であって、前記管理手段によって管理されている版と前記付与手段によって前記画像情報に付与された版とが異なるときに、前記参照の際に要する処理を実行することを特徴とする情報処理装置である
請求項に記載の発明は、画像情報と前記画像情報に対して実行される処理に関する処理情報とを関連付けて記憶手段に保存する保存手段と、前記保存手段によって画像情報と処理情報とが保存される場合に、前記処理情報の格納場所を前記画像情報に付与する付与手段と、前記記憶手段に保存された画像情報を参照する参照手段と、前記参照手段によって画像情報が参照される場合に、該参照の際に要する処理を、前記画像情報に付与された格納場所を確認することによって実行する実行手段と、を有し、前記格納場所は、階層的に構成され、各階層の格納場所によって画像情報に対し異なる処理が実行されることを特徴とする情報処理装置である
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記各階層の位置及び大きさは予め設定されており、前記実行手段は、該参照の際に要する処理を、前記階層の位置及び大きさを確認することによって実行することを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、コンピュータを、画像情報と前記画像情報に対して実行される処理に関する処理情報とを関連付けて記憶手段に保存する保存手段、前記保存手段によって画像情報と処理情報とが保存される場合に、前記処理情報の格納場所を前記画像情報に付与する付与手段、前記記憶手段に保存された画像情報を参照する参照手段、前記参照手段によって画像情報が参照される場合に、該参照の際に要する処理を、前記画像情報に付与された格納場所を確認することによって実行する実行手段、ソフトウェアの更新により変更される前記格納場所の版を管理する管理手段、として機能させ、前記付与手段は、前記格納場所を付与する場合、前記管理手段によって管理された版を前記画像情報にさらに付与し、前記実行手段は、前記画像情報が参照される場合であって、前記管理手段によって管理されている版と前記付与手段によって前記画像情報に付与された版とが異なるときに、前記参照の際に要する処理を実行することを特徴とするプログラムである。
請求項5に記載の発明は、コンピュータを、画像情報と前記画像情報に対して実行される処理に関する処理情報とを関連付けて記憶手段に保存する保存手段、前記保存手段によって画像情報と処理情報とが保存される場合に、前記処理情報の格納場所を前記画像情報に付与する付与手段、前記記憶手段に保存された画像情報を参照する参照手段、前記参照手段によって画像情報が参照される場合に、該参照の際に要する処理を、前記画像情報に付与された格納場所を確認することによって実行する実行手段として機能させ、前記格納場所は、階層的に構成され、各階層の格納場所によって画像情報に対し異なる処理が実行されることを特徴とするプログラムである。
請求項に記載の発明によれば、ファイルフォーマットの相違が原因で更新後のソフトウェアの正常な処理に支障をきたす不具合を短時間で解消できる。また、参照の際に要する処理を実行するか否かについて、短時間で確認できる。
請求項に記載の発明によれば、ファイルフォーマットの相違が原因で更新後のソフトウェアの正常な処理に支障をきたす不具合を短時間で解消できる。また、画像情報に対する階層的な処理を実行できる。
請求項に記載の発明によれば、各階層の格納場所を正確に把握できる。
請求項4に記載の発明によれば、ファイルフォーマットの相違が原因で更新後のソフトウェアの正常な処理に支障をきたす不具合を短時間で解消できる。また、参照の際に要する処理を実行するか否かについて、短時間で確認できる。
請求項5に記載の発明によれば、ファイルフォーマットの相違が原因で更新後のソフトウェアの正常な処理に支障をきたす不具合を短時間で解消できる。また、画像情報に対する階層的な処理を実行できる。
(a)はPCと画像形成装置の斜視図である。(b)はPCと画像形成装置のブロック図である。 第1実施形態に係る制御部を例示するブロック図である。 制御部のハードウェア構成を例示するブロック図である。 第1実施形態に係る制御部の保存処理の一例を示すフローチャートである。 画像情報のファイルフォーマットの一例である。 第1実施形態に係る制御部の参照処理の一例を示すフローチャートである。 処理の実行手順を説明するための一例である。 第2実施形態に係る制御部を例示するブロック図である。 格納場所の版を管理する管理部を例示するブロック図である。 第2実施形態に係る制御部の保存処理の一例を示すフローチャートである。 画像情報のファイルフォーマットの他の一例である。 第2実施形態に係る制御部の参照処理の一例を示すフローチャートである。 画像情報のファイルフォーマットの他の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1(a)は、PC(Personal Computer)20と画像形成装置100の斜視図である。図1(b)は、PC20と画像形成装置100のブロック図である。
画像形成装置100は、制御部110、スキャナ部120、FAX(Facsimile)部130、複写部140、印刷部150、記憶部160を含む。画像形成装置100としては、例えばデジタル複合機がある。
尚、制御部110が本発明の情報処理装置に相当する。記憶部160が本発明の記憶手段に相当する。
制御部110は、スキャナ部120、FAX部130、複写部140、印刷部150、記憶部160の各種動作や処理を制御する。制御部110としては、例えば、コントローラがある。
スキャナ部120は、スキャナ機能を有する。スキャナ部120は、例えば、原稿に描画された文書や画像を光学的に読み取る。読み取られた文書や画像は、制御部110によって画像情報として記憶部160に保存される。
FAX部130は、ファクシミリ受信機能、ファクシミリ送信機能を有する。FAX部130は、画像形成装置100の外部からファクリミリ送信された画像情報を受信する。受信した画像情報は、制御部110によって画像情報として記憶部160に保存される。記憶部160に記憶された画像情報は、制御部110によって参照される。FAX部130は、参照された画像情報を画像形成装置100の外部にファクシミリ送信する。
複写部140は、複写機能を有する。複写部140は、例えば、原稿に描画された文書や画像を光学的に読み取る。読み取られた文書や画像は、印刷部150によって記録用紙に複写され、画像形成装置100の外部に排紙される。尚、印刷部150から排紙される前に、記録用紙に複写される文書や画像を画像情報として記憶部160に保存させておいてもよい。
印刷部150は、印刷機能を有する。印刷部150は、制御部110が参照した、記憶部160に記憶されていた画像情報を記録用紙に印刷し、画像形成装置100の外部に排紙する。印刷部150としては、例えば感光体、露光装置、転写装置、帯電装置、現像装置などから構成される画像形成機構がある。
記憶部160は、画像情報や所要のプログラムを記憶する。記憶部160としては、例えばHDD(Hard Disc Drive)がある。画像情報は、中間ファイルとしてのバイナリファイル(又は、バイナリデータともいう。)として記憶される。このため、最終ファイルとしてのテキストファイル、TIFFファイルやJPEGファイルとして画像情報を記憶する場合に比べて、ファイルの大きさ(サイズ)が小さくなる。
また、図1(a)及び(b)に示すように、画像形成装置100にPC20を接続してもよい。図1において、画像形成装置100は、LAN(Local Area Network)30を介してPC20に接続されている。LAN30は有線通信でもよいし、無線通信でもよい。LAN30に代えて、インターネットを利用してもよい。
PC20は、利用者によって操作され、文書や画像を含む画像情報を生成する。生成された画像情報が画像形成装置100によって印刷される場合、PC20は、操作に応じて印刷情報を画像形成装置100の制御部110に送信する。印刷情報には、画像情報のほか、その画像情報に対して設定された各種処理に関する処理情報が含まれる。印刷情報を受信した制御部110は、印刷情報に含まれる処理情報を解析し、解析結果に応じた画像情報を印刷部150に印刷させる。
上述した処理情報には、例えば、画像情報を記録用紙の両面に印刷する旨を指示する情報、画像情報をカラー印刷にしたりモノクロ印刷にしたりする情報、ファントに関する情報、画像情報の拡大倍率、縮小倍率に関する情報、印刷部数に関する情報、印刷向きに関する情報、複数のページ又は複数の画像を1枚の記録用紙にまとめて出力する機能に関する情報などがある。
次に、上述した制御部110の機能について図2を参照して説明する。
図2は、第1実施形態に係る制御部110を例示するブロック図である。
制御部110は、保存部111、付与部112、参照部113、実行部114を含む。
保存部111は、スキャナ部120、FAX部130、PC20から送信された画像情報と画像情報に対して実行される処理に関する処理情報とを関連付けて記憶部160に保存する。スキャナ部120やFAX部130から送信された画像情報には、画像形成装置100の操作部(不図示)から設定された処理情報が、その画像情報に対して実行される処理として含まれている。
付与部112は、保存部111によって画像情報と処理情報とが保存される場合に、処理情報の格納場所を画像情報に付与する。例えば、PC20から送信された印刷情報に含まれる画像情報には、上述したように処理情報が含まれている。また、スキャナ部120やFAX部130から送信された画像情報には、画像形成装置100の操作部(不図示)から設定された処理情報が含まれている。このため、これらの処理情報に関する処理の格納場所が画像情報に付与される。
参照部113は、記憶部160に保存された画像情報を参照する。参照部113は、FAX部130からファクシミリ送信の要求があったり、印刷部150から印刷の要求があったりした場合に、その要求に係る画像情報を記憶部160から抽出して、画像情報を参照する。
実行部114は、参照部113によって画像情報が参照される場合に、該参照の際に要する処理を、画像情報に付与された格納場所を確認することによって実行する。
続いて、制御部110のハードウェア構成について図3を参照して説明する。
図3は、制御部110のハードウェア構成を例示するブロック図である。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)10a、RAM(Random Access Memory)10b、ROM(Read Only Memory)10c、LAN I/F(Interface)10d、入出力I/F10eがバス10fにより接続されたハードウェア構成により実現される。CPU10a及びRAM10bにより本発明のコンピュータが実現される。
尚、RAM10bとしては、例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、SDRAM(Synchronous DRAM)、NVRAM(Non Volatile RAM)等がある。ROM10cとしては、例えばフラッシュメモリがある。また、LAN I/F(Interface)10dには、PC20が接続される。入出力I/F10eには、スキャナ部120、FAX部130、複写部140、印刷部150、記憶部160が接続される。
したがって、RAM10bがROM10cや記憶部160に格納された所要のプログラムを読み込み、読み込まれたプログラムをCPU10aが実行することにより、上述した制御部110の各部が実現される。このようなプログラムとしては後述するフローチャートに応じたプログラムとればよい。また、このプログラムをCD−ROMなどの搬送可能な記憶媒体に格納してCPU10aに提供してもよい。
続いて、第1実施形態に係る制御部110の動作について図4から図7までを参照して説明する。
まず、第1実施形態に係る制御部110の保存処理について図4及び図5を参照して説明する。
図4は、第1実施形態に係る制御部110の保存処理の一例を示すフローチャートである。図5は、画像情報のファイルフォーマットの一例である。
保存部111は、まず、画像情報と画像情報に対して実行される処理に関する処理情報とを関連付けて記憶部160に保存するか否かを判定する(ステップS101)。当該判定処理は、保存部111が画像情報を受信した場合に、図5(a)に示すように、画像情報に関連付けられたヘッダ情報にジョブ情報として記憶部160への保存が含まれているか否かによって行われる。ヘッダ情報に記憶部160への保存が含まれていない場合、当該画像情報の記憶部160への保存は中止される(ステップS101:NO)。記憶部160への保存が含まれていない場合としては、例えば、ヘッダ情報にジョブ情報として印刷処理やファクシミリ送信処理が含まれている場合などがある。
付与部112は、保存部111が画像情報等を記憶部160に保存すると判定した場合(ステップS101:YES)、処理情報の格納場所を画像情報に付与する(ステップS102)。具体的には、図5(b)に示すように、付与部112は、画像情報に処理情報の格納場所を付与する。尚、図5に示す画像情報のファイルフォーマットの詳細については後述する。
保存部111は、付与部112が処理情報の格納場所を画像情報に付与すると、処理情報の格納場所が付与された画像情報を記憶部160に保存する(ステップS103)。この結果、記憶部160には、図5(b)に示すような画像情報が蓄積されていく。
ここで、図5(b)に示す画像情報のファイルフォーマットの詳細について、図5(a)と対比して簡単に説明する。尚、ヘッダ情報や画像情報などは、バイナリデータであるが、説明の都合上、知覚可能な状態で示している。
図5(a)において、画像情報のファイルフォーマットは、ヘッダ情報、処理情報、画像情報を含んでいる。一方、図5(b)において、画像情報のファイルフォーマットは、ヘッダ情報、処理情報の格納場所、処理情報、画像情報を含んでいる。すなわち、付与部112によって、処理情報の格納場所が画像情報に付与される。処理情報の格納場所の大きさは、画像情報の大きさと比較すると非常に小さい。このため、処理情報の格納場所が付与されても、付与される前と比べて、記憶部160の記憶消費量に対する影響は少ない。特に、画像形成装置では、記憶部160などのハードウェア資源が制限されるため、このような影響が少ないことは好ましい。
図5(a)及び(b)において示される位置「0」,「10」,・・・,「300」は、番地(アドレスともいう。)を示している。これらの位置は、オフセットの値と対応付いている。オフセットの値は、処理情報が格納され始める位置を示している。例えば、図5(b)において、位置「12」には、オフセット「60」が格納されている。このため、識別情報「RYOU_KATA」によって識別される処理情報「両面印刷」は、位置「60」以降に格納されている。
また、処理情報の格納場所は、格納場所の大きさ(サイズ)を格納している。例えば、図5(b)において、位置「14」には、サイズ「80」が格納されている。このため、識別情報「RYOU_KATA」によって識別される処理情報「両面印刷」の大きさは「80」である。
同様に、識別情報「COLOR_MONO」によって識別される処理情報「カラー印刷」は、オフセットが「100」、サイズが「70」である。このため、処理情報「カラー印刷」は、位置「100」からサイズ「70」の大きさで格納されている。
尚、ファイルフォーマットを固定長とするために、必要に応じてマージンを含めてもよい。
さらに、上述した識別情報、オフセット、サイズは、それぞれ予め設定又は設計された固定長で格納されている。例えば、図5(b)において、位置「10」〜「20」までは、処理情報の格納場所が格納されることが定められている。そして、識別情報、オフセット、サイズは、それぞれ2バイトの固定長であることが定められている。このため、後述の参照処理において、識別情報の確認は、位置「10」の先頭から2バイトを確認すればよい。また、オフセットの確認は、識別情報の確認の後、次の2バイトを確認し、さらに、サイズの確認は、オフセットの確認の後、次の2バイトを確認すればよい。
次に、第1実施形態に係る制御部110の参照処理について図6及び図7を参照して説明する。
図6は、第1実施形態に係る制御部110の参照処理の一例を示すフローチャートである。
参照部113は、まず、記憶部160に保存された画像情報を参照するか否か判定する(ステップS201)。当該判定処理は、FAX部130からファクシミリ送信の要求があったり、印刷部150から印刷の要求があったりしたか否かによって行われる。このような要求がない場合には、画像情報の参照処理は停止されている(ステップS201:NO)。
実行部114は、参照部113が記憶部160に保存された画像情報を参照すると判定した場合(ステップS201:YES)、参照の際に要する処理を、画像情報を付与された格納場所を確認することによって実行する(ステップS202)。尚、実行手順の詳細については、後に図7を参照して詳しく説明する。
参照部113は、参照の際に要する処理を、画像情報を付与された格納場所を確認することによって実行すると、画像情報を参照する(ステップS203)。
図7は、処理の実行手順を説明するための一例である。
図7に示すように、まず、参照部113が参照の際に処理「両面印刷」を要する場合、実行部114は、まず、位置「10」を確認する。尚、実行部114が最初に確認する位置は予め定めておけばよい。位置「10」の識別情報が「RYOU_KATA」であるため、次いで、オフセット「60」及びサイズ「80」を取得する。そして、実行部114は、取得したオフセット「60」及びサイズ「80」に基づいて、処理情報「両面印刷」を取得し、取得した処理情報「両面印刷」によって画像情報に対し両面印刷処理を実行する。
次いで、参照部113が参照の際に処理「カラー印刷」も要する場合には、実行部114は、まず、位置「10」を確認する。位置「10」の識別情報が「RYOU_KATA」であり、処理「カラー印刷」に係る識別情報でないため、次の識別情報を確認する。この際、実行部114は、識別情報が格納された後の次の2バイトがオフセットであり、さらに次の2バイトがサイズであるため、オフセット及びサイズを取得する必要がない。このため、識別情報が、参照の際に要する処理に係る識別情報と相違する場合には、次の識別情報が格納されている位置「16」を確認する。尚、実行部114は、位置「10」に識別情報「RYOU_KATA」が格納されていることを保持しておき、次に識別情報を確認する場合には、位置「16」から確認するようにしてもよい。
実行部114は、位置「16」の識別情報が「COLOR_MONO」であるため、次いで、オフセット「100」及びサイズ「70」を取得する。そして、実行部114は、取得したオフセット「100」及びサイズ「70」に基づいて、処理情報「カラー印刷」を取得し、取得した処理情報「カラー印刷」によって画像情報に対しカラー印刷処理を実行する。
尚、上述した実行手順は、両面印刷やカラー印刷の実行手順であるため、印刷部150から印刷の要求があった場合を一例として説明している。例えば、FAX130からファクシミリ送信の要求があった場合には、画像情報の拡大、縮小などの実行手順とすればよい。
以上説明したように、処理情報の格納位置が、例えば図5(a)に例示するように、予め決められていると、ソフトウェアの更新によって参照部113が確認する格納位置にずれが生じることによって処理情報の取得が不能となる場合があった。しかし、本実施形態によれば、処理情報の格納場所を参照部113が確認すれば、その処理情報の格納位置及び大きさを取得し、取得した格納位置及び大きさで決定される処理情報を取得するので、ソフトウェアが更新されても、処理情報の取得が不能となる場合がない。
特に、画像情報に対して実行される処理は、参照の際にのみ行われるので、ソフトウェアが更新された際に、記憶部160に記憶された画像情報のファイルフォーマットを一括して新たなファイルフォーマットに変換する場合と比べて、短時間ですむ。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図8から図12までを参照して説明する。
図8は、第2実施形態に係る制御部110を例示するブロック図である。図9は、格納場所の版(バージョン)を管理する管理部115を例示するブロック図である。尚、図3に例示される制御部110の各部と同様の構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
第2実施形態に係る制御部110は、管理部115を有する点で、第1実施形態に係る制御部110と相違する。
管理部115は、ソフトウェアの更新により変更される格納場所の版を管理する。例えば、図9(a)に示すように、管理部115が格納場所の版を管理している状態で、その版の格納場所と異なる格納場所を利用するソフトウェアが画像形成装置100に入力され、更新されると、図9(b)に示すように、管理部115が管理する格納場所の版が変化する。図9においては、版「1」が版「2」に変化している。格納場所の版が変化すると、例えば、格納場所の大きさや識別情報の格納順序などが変化する。
例えば、後述する図11に示す版「1」の格納場所は、位置「10」に識別情報「RYOU_KATA」を格納している。しかし、不図示の版「2」の格納場所では、例えば位置「10」に識別情報「RYOU_KATA」と異なる識別情報が格納される場合がある。また、後述する図11に示す版「1」の格納場所は、位置「10」から位置「20」までが格納場所であるため、12バイトが格納場所の大きさである。しかし、不図示の版「2」の格納場所において、例えば、位置「10」から位置「24」までが格納場所である場合、16バイトが格納場所の大きさとなる。
図8に戻り、付与部112は、上述した格納場所を付与する場合、管理部115によって管理された版を画像情報にさらに付与する。また、実行部114は、画像情報が参照される場合であって、管理部115によって管理されている版と付与部112によって画像情報に付与された版とが異なるときに、参照の際に要する処理を実行する。
続いて、第2実施形態に係る制御部110の動作について図10から図12までを参照して説明する。
まず、第2実施形態に係る制御部110の保存処理について図10及び図11を参照して説明する。
図10は、第2実施形態に係る制御部110の保存処理の一例を示すフローチャートである。図11は、画像情報のファイルフォーマットの他の一例である。尚、図10に示すフローチャートは、第1実施形態で説明した図4に示すフローチャートと比較して、新たにステップS303の処理が追加されている点で相違する。
すなわち、付与部112は、ステップS302において、処理情報の格納場所を画像情報に付与した後、管理部115によって管理された版を画像情報に付与し(ステップS303)、画像情報を記憶部160に保存する(ステップS304)。記憶部160には、図11に示すような版(バージョン)「1」が付与された画像情報が蓄積されていく。
次に、第2実施形態に係る制御部110の参照処理について図12を参照して説明する。
図12は、第2実施形態に係る制御部110の参照処理の一例を示すフローチャートである。尚、図12に示すフローチャートは、第1実施形態で説明した図6に示すフローチャートと比較して、新たにステップS402の判定処理が追加されている点で相違する。
すなわち、実行部114は、参照部113が記憶部160に保存された画像情報を参照すると判定した場合(ステップS401:YES)、画像情報の版が管理部15の版と異なるか否かを判定する(ステップS402)。そして、実行部114は、双方の版が異ならないと判定した場合には、後続の処理を中止する(ステップS402:NO)。一方、実行部114は、双方の版が異なると判定した場合には、後続の処理を実行する(ステップS402:YES)。
例えば、記憶部160に、図11に示すような、版が「1」である格納場所が格納された画像情報が記憶されている場合に、図9(b)に示すように、管理部115が管理する版が「2」であると、双方の版が異なるため、ステップS403及びS404の処理を実行する。すなわち、実行部114は、管理部115によって管理されている現在の版と付与部112によって画像情報に付与された過去の版とが異なるときに、参照の際に要する処理を実行する。
このように、双方の版が相違しない場合には、ステップS403及びS404の処理は行われない。すなわち、双方の版が相違しない場合、ソフトウェアの更新に基づく不具合は発生しないので、ステップS403及びS404の処理を行う必要がない。逆に、双方の版が相違する場合にのみ、ステップS403及びS404の処理は行われる。すなわち、双方の版が相違する場合、ソフトウェアの更新に基づく不具合は発生し得るので、ステップS403及びS404の処理を行う必要がある。
この結果、実行部114は、格納場所の版を確認するだけで、識別情報の確認等、後続の処理を実行するか否かを判断する。そして、画像情報に付与された格納場所の版と管理部115が管理する現在の版とが相違しない場合には、不要な処理が行われなくなり、第1実施形態に比べて、識別情報の確認処理が短時間となる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図13を参照して説明する。
図13は、画像情報のファイルフォーマットの他の一例である。
図13に示すファイルフォーマットは、図11に示すファイルフォーマットと比較して、処理情報の格納場所が階層的に構成されている点で相違する。
具体的には、図13に示すように、位置「10」及び「12」には、階層(0)のオフセット「20」及びサイズ「12」が格納されている。また、位置「14」及び「16」には、階層(1)のオフセット「36」及びサイズ「6」が格納されている。このように、各階層の位置及びサイズは予め設定又は設計されている。
すなわち、階層(0)における処理情報の格納場所は、位置「20」から格納され始め、サイズが「12」であるため、位置「32」で格納を終了する。階層(1)における処理情報の格納場所は、位置「36」から格納され始め、サイズが「6」であるため、位置「40」で格納を終了する。
本実施形態では、各階層の格納場所によって画像情報に対し異なる処理が実行される。そして、実行部114は、参照の際に要する処理を、階層の位置及び大きさを確認することによって実行する。例えば、階層(0)では、画像情報の全体に対して実行される処理が格納される。階層(1)では、画像情報の一部に対して実行される処理が格納される。図13においては、画像情報の全体に対して両面印刷及びカラー印刷が実行され、2頁目の画像情報に対してフォントがゴシック体にされて実行される。
このように、本実施形態では、処理情報の格納場所が階層ごとに格納される。各階層は、上述したように、画像情報の全体に対して行うものと一部に対して行うものとに区別してもよいし、実行される処理の種類ごとに区別してもよい。例えば、テキストデータとイメージデータに対して異なる処理を実行するために、これらの処理を別々の階層に格納してもよい。さらに、階層は、全体と部分、又はテキストデータとイメージデータといった二分化だけでなく、上位概念的な処理、中位概念的な処理、下位概念的な処理といった三分化以上の階層であってもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、上述した第1から第3の実施形態では、画像形成装置100の制御部110を一例として説明したが、これに限定されず、PCや家電機器など、ソフトウェアによって動作が制御されるあらゆる機器を情報処理装置としてもよい。
100 画像形成装置
110 制御部(情報処理装置)
111 保存部
112 付与部
113 参照部
114 実行部
115 管理部
160 記憶部(記憶手段)

Claims (5)

  1. 画像情報と前記画像情報に対して実行される処理に関する処理情報とを関連付けて記憶手段に保存する保存手段と、
    前記保存手段によって画像情報と処理情報とが保存される場合に、前記処理情報の格納場所を前記画像情報に付与する付与手段と、
    前記記憶手段に保存された画像情報を参照する参照手段と、
    前記参照手段によって画像情報が参照される場合に、該参照の際に要する処理を、前記画像情報に付与された格納場所を確認することによって実行する実行手段と、
    ソフトウェアの更新により変更される前記格納場所の版を管理する管理手段、を有し
    前記付与手段は、前記格納場所を付与する場合、前記管理手段によって管理された版を前記画像情報にさらに付与し、
    前記実行手段は、前記画像情報が参照される場合であって、前記管理手段によって管理されている版と前記付与手段によって前記画像情報に付与された版とが異なるときに、前記参照の際に要する処理を実行することを特徴とする情報処理装置。
  2. 画像情報と前記画像情報に対して実行される処理に関する処理情報とを関連付けて記憶手段に保存する保存手段と、
    前記保存手段によって画像情報と処理情報とが保存される場合に、前記処理情報の格納場所を前記画像情報に付与する付与手段と、
    前記記憶手段に保存された画像情報を参照する参照手段と、
    前記参照手段によって画像情報が参照される場合に、該参照の際に要する処理を、前記画像情報に付与された格納場所を確認することによって実行する実行手段と、を有し、
    前記格納場所は、階層的に構成され、
    各階層の格納場所によって画像情報に対し異なる処理が実行されることを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記各階層の位置及び大きさは予め設定されており、
    前記実行手段は、該参照の際に要する処理を、前記階層の位置及び大きさを確認することによって実行することを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  4. コンピュータを、
    画像情報と前記画像情報に対して実行される処理に関する処理情報とを関連付けて記憶手段に保存する保存手段、
    前記保存手段によって画像情報と処理情報とが保存される場合に、前記処理情報の格納場所を前記画像情報に付与する付与手段、
    前記記憶手段に保存された画像情報を参照する参照手段、
    前記参照手段によって画像情報が参照される場合に、該参照の際に要する処理を、前記画像情報に付与された格納場所を確認することによって実行する実行手段、
    ソフトウェアの更新により変更される前記格納場所の版を管理する管理手段、として機能させ、
    前記付与手段は、前記格納場所を付与する場合、前記管理手段によって管理された版を前記画像情報にさらに付与し、
    前記実行手段は、前記画像情報が参照される場合であって、前記管理手段によって管理されている版と前記付与手段によって前記画像情報に付与された版とが異なるときに、前記参照の際に要する処理を実行することを特徴とするプログラム。
  5. コンピュータを、
    画像情報と前記画像情報に対して実行される処理に関する処理情報とを関連付けて記憶手段に保存する保存手段、
    前記保存手段によって画像情報と処理情報とが保存される場合に、前記処理情報の格納場所を前記画像情報に付与する付与手段、
    前記記憶手段に保存された画像情報を参照する参照手段、
    前記参照手段によって画像情報が参照される場合に、該参照の際に要する処理を、前記画像情報に付与された格納場所を確認することによって実行する実行手段として機能させ、
    前記格納場所は、階層的に構成され、
    各階層の格納場所によって画像情報に対し異なる処理が実行されることを特徴とするプログラム。
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