JP5685879B2 - 樹脂硬化物、透明複合基板、表示素子基板および樹脂硬化物の製造方法 - Google Patents
樹脂硬化物、透明複合基板、表示素子基板および樹脂硬化物の製造方法 Download PDFInfo
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Description
(1) 脂環式エポキシ樹脂100質量部と、前記脂環式エポキシ樹脂に次いで含有率が高い樹脂成分としてグリシジル型エポキシ樹脂0.1〜10質量部と、光カチオン系硬化剤と、を含む樹脂組成物を、屈折率が1.4〜1.6のガラス繊維布に含浸させ、硬化させてなり、
エポキシ開環率が85〜96%であり、
湿度膨張係数が15ppm/%RH以下であり、
24時間浸漬時の吸水率が1.2%以下であることを特徴とする樹脂硬化物。
(8) 上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の樹脂硬化物を含み、板状をなしていることを特徴とする透明複合基板。
(10) 当該透明複合基板は、その厚さが2mmであるとき、波長400nmの光の全光線透過率が80%以上であるものである上記(9)に記載の透明複合基板。
(12) 脂環式エポキシ樹脂100質量部と、前記脂環式エポキシ樹脂に次いで含有率が高い樹脂成分としてのグリシジル型エポキシ樹脂0.1〜10質量部と、光カチオン系硬化剤と、を含む樹脂組成物をガラス繊維布に含浸させる工程と、
前記樹脂組成物に100〜10000mJ/cm 2 の積算光量で光を照射する1次処理と、前記1次処理後の前記樹脂組成物が硬化に至るように光を照射する2次処理と、を経て、エポキシ開環率が85〜96%の樹脂硬化物を得る工程と、
を有することを特徴とする樹脂硬化物の製造方法。
まず、本発明の樹脂硬化物および透明複合基板について説明する。
本発明に用いられる脂環式エポキシ樹脂としては、脂環式エポキシ基を有する樹脂であれば特に限定されないが、例えば、脂環式多官能エポキシ樹脂、水添ビフェニル骨格を有する脂環式エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA骨格を有する脂環式エポキシ樹脂等が挙げられ、これらのエポキシ樹脂の1種または2種以上の混合物を用いることができる。
本発明の樹脂硬化物の製造に用いられる樹脂組成物は、樹脂硬化剤としてカチオン系硬化剤を含んでいる。かかるカチオン系硬化剤によれば、エポキシ樹脂を比較的低温で硬化させることができるので、硬化時に樹脂組成物を高温にする必要がなく、温度変化に伴う熱応力の発生を抑制することができる。その結果、透明性が高く、光学異方性の低い樹脂硬化物が得られる。
本発明の樹脂硬化物は、必要に応じて各種フィラーを含んでいてもよく、この場合、ガラスフィラーを含んでいるのが好ましい。ガラスフィラーは、無機系ガラス材料からなる繊維または粒子等で構成されたフィラー(充填材)である。
また、本発明の樹脂硬化物は、必要に応じて、酸化防止剤を含んでいてもよい。
まず、フーリエ変換赤外分光分析(FT−IR)により、樹脂硬化物の試料の吸光度スペクトルを取得する。
なお、このような樹脂硬化物のエポキシ開環率は、以下のようにして調整することができる。
以上のようにして本発明の樹脂硬化物が得られる。
以上のようにして24時間浸漬時の吸水率を測定することができる。
本発明の透明複合基板は、30℃〜150℃における平均線膨張係数が40ppm以下であることが好ましく、より好ましくは20ppm以下、さらに好ましくは10ppm以下である。例えば、この透明複合基板をアクティブマトリックス表示素子用基板に用いた場合、この上限値を超えると、その製造工程において反りやアルミ配線の断線等の問題が生じるおそれがある。
1.透明複合基板の製造
(サンプルNo.1)
まず、下記化学式(1)の構造を有する水添ビフェニル型脂環式エポキシ樹脂(ダイセル化学工業製、E−BP、Tg:>250℃)と、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(ジャパンエポキシレジン社製、JER828)と、スルホニウム塩系光カチオン硬化剤(アデカ社製、アデカオプトマーSP−170)と、を表1に示す割合で混合し、樹脂材料を調製した。
樹脂組成物の組成および硬化条件を、表1または表2に示すものにした以外は、それぞれサンプルNo.1と同様にして透明複合基板を得た。
また、これらのサンプルのうち、熱カチオン硬化剤を用いたものについては、芳香族スルホニウム塩熱カチオン硬化剤(三新化学工業製、SI−100L)を用い、80℃で2時間加熱した(1次硬化)。
2.1 引張強度の評価
得られた透明複合基板から、幅15mm×長さ30mmの大きさの10個の試験片を切り出し、JIS K 7161のプラスチックの引張特性の試験方法等に準じ、引張によって試験片が破断するまでの最大引張荷重[N]を引張強度[N/15mm]として算出した。
まず、樹脂組成物について、フーリエ変換赤外分光分析により吸光度スペクトルを取得した。次いで、吸光度スペクトルからエポキシ相対強度を求めた。
得られた透明複合基板について、それぞれ以下に示すようにして湿度膨張係数を測定した。
湿度膨張係数=(L90−L0)/{L0×(90−0)}
得られた透明複合基板について、それぞれ以下に示すようにして24時間浸漬時の吸水率を測定した。
得られた透明複合基板について、それぞれ以下に示すようにして加速試験実施前後でのヘイズおよび全光線透過率の変化量を測定した。
◎:試験前後の変化率が10%未満である
○:試験前後の変化率が10%以上30%未満である
△:試験前後の変化率が30%以上50%未満である
×:試験前後の変化率が50%以上である
以上、2.1〜2.5の評価結果を表1、2に示す。
Claims (12)
- 脂環式エポキシ樹脂100質量部と、前記脂環式エポキシ樹脂に次いで含有率が高い樹脂成分としてグリシジル型エポキシ樹脂0.1〜10質量部と、光カチオン系硬化剤と、を含む樹脂組成物を、屈折率が1.4〜1.6のガラス繊維布に含浸させ、硬化させてなり、
エポキシ開環率が85〜96%であり、
湿度膨張係数が15ppm/%RH以下であり、
24時間浸漬時の吸水率が1.2%以下であることを特徴とする樹脂硬化物。 - 前記グリシジル型エポキシ樹脂は、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂である請求項1または2に記載の樹脂硬化物。
- 30〜150℃における平均線膨張係数が40ppm以下である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の樹脂硬化物。
- 当該樹脂硬化物における前記ガラス繊維布の含有量は、1〜90質量%である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の樹脂硬化物。
- 前記樹脂組成物は、さらに、ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む請求項1ないし5のいずれか1項に記載の樹脂硬化物。
- 前記ヒンダードフェノール系酸化防止剤の重量平均分子量は、200〜2000である請求項6に記載の樹脂硬化物。
- 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の樹脂硬化物を含み、板状をなしていることを特徴とする透明複合基板。
- 平均厚さが40〜500μmである請求項8に記載の透明複合基板。
- 当該透明複合基板は、その厚さが2mmであるとき、波長400nmの光の全光線透過率が80%以上であるものである請求項9に記載の透明複合基板。
- 請求項8ないし10のいずれか1項に記載の透明複合基板を備えることを特徴とする表示素子基板。
- 脂環式エポキシ樹脂100質量部と、前記脂環式エポキシ樹脂に次いで含有率が高い樹脂成分としてのグリシジル型エポキシ樹脂0.1〜10質量部と、光カチオン系硬化剤と、を含む樹脂組成物をガラス繊維布に含浸させる工程と、
前記樹脂組成物に100〜10000mJ/cm 2 の積算光量で光を照射する1次処理と、前記1次処理後の前記樹脂組成物が硬化に至るように光を照射する2次処理と、を経て、エポキシ開環率が85〜96%の樹脂硬化物を得る工程と、
を有することを特徴とする樹脂硬化物の製造方法。
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