JP5682224B2 - 情報処理装置、印刷制御プログラム、および印刷システム - Google Patents
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Description
このような利用環境において、各クライアント装置で動作させる各プリンタのプリンタドライバを、ネットワーク上のサーバ装置から自動的にダウンロードして使用可能にするポイント&プリントがある。
例えば、ウインドウズ(Windows:登録商標)の全てのOSにおいて、プリンタドライバがポイント&プリントの機能を備えている。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、サーバ装置側で設定された標準の印刷設定内容をクライアント装置側が常に引き継ぐようにすることを目的とする。
また、この発明による印刷制御プログラムは、コンピュータに、サーバ装置側で設定された標準の印刷設定内容をクライアント装置側が常に引き継ぐようにすることができるようにするための機能を実現させることができる。
図2は、この発明の一実施例である印刷システムの構成例を示すブロック図である。
この印刷システムは、複数のクライアントPC1と、サーバPC2と、複数の複合機(MFP)3とがそれぞれネットワーク4を介して通信可能に接続されている。
なお、図2ではクライアントPC1は1台だけ図示し、その他は図示を省略している。
この印刷システムでは、クライアントPC1が、サーバPC2からポイント&プリントで提供されるプリンタドライバによって各MFP3に対して印刷することができる。
開き方(「標準の設定」ダイアログの表示のさせ方):ウインドウズのプリンタフォルダを開く→プリンタフォルダ内の印刷を実行させるプリンタのプリンタアイコンにマウスカーソルを合わせてマウスの右ボタンをクリック→表示されるメニュー欄のプロパティを選択→表示されるプリンタプロパティ画面の詳細設定タブを選択→標準の設定ボタンを押下→「標準の設定」ダイアログの表示(管理者権限ユーザのみ開くことが可能)
このDefault Devmodeは、ポイント&プリント時、サーバPC2側で本設定を行うことで、ネットワーク4上のクライアントPC1側に印刷設定内容を引き継ぐことができ、クライアントPC1において印刷時にデフォルトとして使用される。
ただし、クライアントPC1のユーザが「ユーザのデフォルトの印刷設定」ダイアログから印刷設定をしているとそちらの印刷設定内容が優先されて使われる。
開き方:ウインドウズのプリンタフォルダを開く→プリンタフォルダ内の印刷を実行させるプリンタのプリンタアイコンにマウスカーソルを合わせてマウスの右ボタンをクリック→表示されるメニュー欄のプロパティを選択→表示されるプリンタプロパティ画面の全般タブを選択→印刷設定ボタンを押下→「印刷設定」ダイアログの表示
または、ウインドウズのプリンタフォルダを開く→プリンタフォルダ内の印刷を実行させるプリンタのプリンタアイコンにマウスカーソルを合わせてマウスの右ボタンをクリック→表示されるメニュー欄の印刷設定を選択→「印刷設定」ダイアログの表示
用途:ユーザのデフォルトの印刷設定を設定する。そのユーザにのみ有効。
開き方:任意のアプリ(例えば、文書作成のアプリ)のメニューから印刷を選択→印刷画面の表示→プリンタドライバの選択とプロパティボタン、あるいは詳細設定の選択→「プロパティ」ダイアログの表示
用途:アプリのデータを印刷する際の印刷設定内容を設定する。この「プロパティ」ダイアログの画面を開かないで印刷する場合は、デフォルトの印刷設定内容が適用される。
例えば、Windows XP(登録商標)以前のOSでは、プリンタフォルダから印刷設定ダイアログが開かれたか否かの情報(フラグ)を提供してくれるので、Windows XP以前のOSでは、サーバPC側で設定された印刷設定内容をポイント&プリントのクライアントPCに常に引き継ぐことができる。
まず、プリンタフォルダから呼ばれた印刷設定ダイアログのタイトル名は、『プリンタドライバ名+用語「印刷設定」』である。
また、プリンタプロパティ→「標準の設定」から呼ばれた印刷設定ダイアログのタイトル名は、『プリンタドライバ名+用語「標準の設定」』である。
なお、上記用語「印刷設定」と用語「標準の設定」は、OS、または表示言語によって異なるため、すべてのOSと言語の用語をプリンタドライバに保持させて比較させる必要がある。
この実施例では、Windows OSのポイント&プリント環境でのプリンタドライバの印刷設定内容と保存内容(Devmode)について説明する。
サーバPC2は、CPU、ROMおよびRAMを含むマイクロコンピュータによって実現される制御部20を備えている。
このDefault Devmodeはプリンタドライバ21のデフォルトで使用される印刷設定内容を示すものであり、ポイント&プリントのクライアントPC1にも引き継がれる。
制御部10のレジストリ12には、ポイント&プリントにより、サーバPC2のレジストリ22から標準の設定の印刷設定内容であるDefault Devmodeが設定される。こうして、サーバPC2側で管理者権限で設定された標準の設定の印刷設定内容であるDefault DevmodeがMFP3に対する印刷時のデフォルトの印刷設定内容として引き継がれる。このレジストリ12は制御部10が備えるメモリであり、記憶手段に相当する。
したがって、クライアントPC1側では、レジストリ12のDefault Devmodeの内容をユーザが直接に変更することはできない。
また、クライアントPC1側に引き継がれたDefault Devmodeは、クライアントPC1におけるユーザ毎のDevmodeにも引き継がれ、ユーザのデフォルトの印刷設定内容となる。
そして、1度でもプリンタフォルダから印刷設定を行うと、以後、そのユーザ毎のDevmodeの印刷設定内容が優先され、Default Devmodeの値が引き継がれなくなる。すなわち、サーバPC2側の設定が引き継げなくなってしまう。
また、プリンタドライバ11が、保持手段に保持された印刷設定内容に基づく印刷設定画面を表示手段に表示する印刷設定画面表示制御手段と、表示手段に表示する上記印刷設定画面がオペレーティングシステムのプリンタフォルダからの要求に対して表示する印刷設定画面か否かを判断する判断手段と、その判断手段によってプリンタフォルダからの要求に対して表示する印刷設定画面であると判断した場合、表示手段に表示する上記印刷設定画面の各入力項目を変更不可能にして表示する変更不可能表示制御手段の機能を果たす。
このように、サーバ側でセットした標準の設定は、クライアント側のアプリのDevmodeまで引き継がれる。
したがって、ポイント&プリントのサーバPC2側の印刷設定内容が常にクライアントPC1側に引き継がれるようになり、すべてのOSにおいて、クライアントPC1側の印刷設定を制御することができる。
図3は、図1に示したサーバPC2における標準の設定の処理を示すフローチャート図である。
ステップ(図中「S」で示す)1では、図1の制御部20のプリンタドライバ21が、入力部からの操作により、「標準の設定」ダイアログを開いて表示部に表示し、ステップ2へ進む。
ステップ3では、図1のプリンタドライバ21が、レジストリ22に標準の設定内容a1の設定内容をDefault Devmodeとして保存し、この処理を終了する。
このようにして、サーバPC2において、「標準の設定」ダイアログから、クライアントPC1へ引き継ぎたいDefault Devmodeを設定すると、ポイント&プリントにより、クライアントPC1にDefault Devmodeが引き継がれる。
図4は、図1に示したクライアントPC1における印刷設定の処理を示すフローチャート図である。
図1の制御部10のプリンタドライバ11は、次のステップ(図中「S」で示す)11〜18の処理を行う。
ステップ12では、上記オープン命令に応じて開く印刷設定ダイアログからタイトル用語(タイトル名の文字列)を抽出し、そのタイトル用語とタイトル用語リストとプリンタドライバ名に基いて、印刷設定ダイアログがどこから呼ばれたかを識別し、ステップ13へ進む。
ステップ14では、印刷設定ダイアログ内の全設定項目に対する変更を禁止し、印刷設定ダイアログを、全設定項目をグレーアウトしてデフォルトの設定内容を変更できないようにして、表示部14に表示し、ステップ15へ進む。
このように、印刷設定ダイアログが、プリンタフォルダから呼ばれたか否かを確認し、プリンタフォルダから呼ばれた場合は、デフォルトの設定内容をユーザに操作させないようにして印刷設定ダイアログを表示するので、プリンタドライバ11で常にサーバPC2側で設定された印刷設定内容を引き継ぐことができる。
ステップ17では、入力部13からの操作によって印刷設定ダイアログに対する設定がされ、OKボタンの押下を確認すると、ステップ18へ進む。
ステップ18では、レジストリ12に対して印刷設定内容をDevmodeとして保存し(Default Devmodeは保持したままにして)、この処理を終了する。
もし、アプリから印刷設定ダイアログを開いたときの操作も不可能にしてしまうと、ユーザは、必ず、サーバPC2側でセットした印刷設定内容でのみしか印刷ができなくなるので、使い勝手が著しく損なわれる。
図5は、図1に示したプリンタドライバ11が印刷設定ダイアログがどこから呼ばれたかを識別する処理を示す説明図である。
図6乃至図9は、それぞれ印刷設定ダイアログの表示例を示す説明図である。
図10は、図1に示したプリンタドライバ11が保持するタイトル用語リストの説明図である。
そこで、図5の(1)で示す印刷設定ダイアログを表示する処理の最中に、図5の(2)で示す印刷設定ダイアログからタイトル用語の文字列を抽出する。
印刷設定ダイアログからタイトル用語を抽出するためには、Windowsで利用できる「GetWindowText()関数」等を使用すればよい。
まず、プリンタフォルダから開かれた印刷設定ダイアログのタイトル用語の場合、図6に矢示30で示すように、『プリンタドライバ名:××MFP100+用語「印刷設定」』である。OS言語によって、実際の用語や順番は入れ替わったりするが、必ずプリンタドライバ名と「印刷設定」の両用語が入る。
また、プリンタプロパティ→「標準の設定」から呼ばれた印刷設定ダイアログのタイトル用語の場合、図7に矢示31で示すように、『プリンタドライバ名:××MFP100+用語「標準の設定」』である。このように、プリンタフォルダから呼ばれた場合の用語とは異なる。
(A)「プリンタドライバ名」
(B)「プリンタフォルダから呼ばれた印刷設定ダイアログのタイトル用語に含まれる用語「印刷設定」」
(A)のプリンタドライバ名はプリンタドライバ自身から取得し、(B)の用語「印刷設定」は、プリンタドライバ11に予め登録したタイトル用語リストから読み出して取得する。
例えば、図10に示すように、ウインドウズXP、ウインドウズビスタ、ウインドウズ7のOSの種類毎に、用語「印刷設定」について、それぞれ日本語、英語、ドイツ語、フランス語等の複数の言語種類の用語を登録する。
また、印刷設定ダイアログがアプリから呼ばれたと識別すると、通常の状態の印刷設定ダイアログを表示し、ユーザに任意の設定項目の内容を変更可能にするので、プリンタドライバ11で常にサーバPC2側で設定された印刷設定内容を引き継ぐようにすると共に、ユーザの使い勝手を損ねずに済む。
このような場合、印刷設定ダイアログがプリンタフォルダから呼ばれたと識別しても、通常の状態の印刷設定ダイアログを表示して、設定項目の内容を変更可能にするとよい。
このユーザ名を調べる技術は公知の技術を用いればよいので、その詳細な説明を省略する。
そして、クライアントPC1を操作しているユーザ名が、予め標準の設定の内容を変更することが許可されたユーザとして登録されているユーザ名と一致した場合、例えプリンタフォルダから呼ばれた印刷設定ダイアログでも、その印刷設定ダイアログに対する設定項目の変更操作を可能にする。
また、この発明による印刷システムは、ファクシミリ装置、複写機、複合機を含む印刷機能を備えた印刷装置全般に適用することができる。
Claims (5)
- サーバ側で設定されたプリンタドライバのデフォルトの印刷設定内容を引き継いで保持する保持手段と、
前記保持手段に保持された印刷設定内容に基づく印刷設定画面を表示手段に表示する印刷設定画面表示制御手段と、
前記表示手段への前記印刷設定画面の表示に際し、その表示する印刷設定画面のタイトルに基づいて、その表示する印刷設定画面がオペレーティングシステムのプリンタフォルダからの要求に対して表示する印刷設定画面か否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によってプリンタフォルダからの要求に対して表示する印刷設定画面であると判断した場合、前記表示手段に表示する前記印刷設定画面の各入力項目を変更不可能にして表示する変更不可能表示制御手段とを備えたことを特徴とする情報処理装置。 - 予め登録されたユーザによって前記プリンタフォルダからの要求に対して表示する印刷設定画面であると判断した場合、前記表示手段に表示する前記印刷設定画面の各入力項目を変更可能にして表示する変更可能表示制御手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
- コンピュータに、
サーバ側で設定されたプリンタドライバのデフォルトの印刷設定内容を引き継いで保持する保持手順と、
前記保持手順によって保持された印刷設定内容に基づく印刷設定画面を表示手段に表示する印刷設定画面表示制御手順と、
前記表示手段への前記印刷設定画面の表示に際し、その表示する印刷設定画面のタイトルに基づいて、その表示する印刷設定画面がオペレーティングシステムのプリンタフォルダからの要求に対して表示する印刷設定画面か否かを判断する判断手順と、
前記判断手順によってプリンタフォルダからの要求に対して表示する印刷設定画面であると判断した場合、前記表示手段に表示する前記印刷設定画面の各入力項目を変更不可能にして表示する変更不可能表示制御手順とを実行させるための印刷制御プログラム。 - コンピュータに、
予め登録されたユーザによって前記プリンタフォルダからの要求に対して表示する印刷設定画面であると判断した場合、前記表示手段に表示する前記印刷設定画面の各入力項目を変更可能にして表示する変更可能表示制御手順をも実行させるための請求項3記載の印刷制御プログラム。 - 請求項1又は2記載の情報処理装置と、該情報処理装置によって印刷が制御される印刷装置とを備えることを特徴とする印刷システム。
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