JP5681687B2 - 物品検査装置 - Google Patents
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Description
前記統計手段により算出された前記搬入間隔に関する前記統計量に基づいて、前記搬入間隔に関するヒストグラムを表示するヒストグラム表示手段と、前記搬入間隔に関する統計量から単位時間当りの前記被検査物の検査個数を表す検査能力を算出するとともに、前記基準時間に基づいて検査能力の限界を表す基準検査能力を算出する検査能力算出手段と、を備え、前記ヒストグラム表示手段は、前記検査能力に変換して表示の切換を行うと判断した場合、前記検査能力算出手段により算出された前記検査能力をデータ区間とし、前記被検査物の検査個数を頻度としたヒストグラムを、前記検査能力算出手段により算出された前記基準検査能力を表す基準検査能力マークとともに表示するようにしてもよい。
また、ヒストグラム表示手段により最適搬入間隔マークがヒストグラムと同時に表示画面に表示されるので、物品検査装置のオペレータは表示されたヒストグラムおよび最適搬入間隔マークを同時に参照することができ、搬送速度を変更することにより搬入間隔を最適搬入間隔に近づけるよう適切に変更することができる。
図1〜図11は、本発明に係る物品検査装置を重量選別機に適用した実施の形態の一例を示している。
この重量選別機1は、生産ラインの一部を構成するベルトコンベア14の下流側に設置されており、所定の間隔で矢印A方向に順次搬送されてくる被検査物Wの質量を測定し、得られた測定値を設定された質量の上限および下限の基準値とそれぞれ比較し、得られた測定値が基準値の範囲内にあるか否かを判定し、範囲内のものを良品とし範囲外のものを不良品として選別するようになっている。
t(1)=t(i+1)−t(i) (1)
なお、本実施の形態に係る物品検査装置においては、搬入間隔tの単位を時間とした場合について説明したが、本発明に係る物品検査装置においては、搬入間隔t(sec)は、場合によっては、搬送部3の搬送速度V(mm/sec)を搬入間隔t(sec)で除算することにより、長さの単位(mm)で表してもよい。
なお、本実施の形態においては、統計手段9aが標準偏差算出手段9b、搬送速度算出手段9cおよび検査能力算出手段9dで構成されているものとして説明したが、本発明に係る物品検査装置においては、標準偏差算出手段9b、搬送速度算出手段9cおよび検査能力算出手段9dは、算出処理部9を構成するようにしてもよい。
例えば、1分間に600個の被検査物Wを検査し得る能力のある重量選別機においては、1秒間に10個が最大検査可能検査個数であることから、1個当たりの最速検査時間は最小100msecとなり、基準時間Tkおよび搬入間隔tは、100msecより大きい値で設定されることになる。
H1は搬入間隔101msec〜105msecで、被検査物Wの累積検査個数が3個、H2は搬入間隔106msec〜110msecで、被検査物Wの累積検査個数が6個、H20は搬入間隔196msec〜200msecで、被検査物Wの累積検査個数が4個、などのように被検査物Wの搬入間隔区間毎(H1〜H20毎)の累積検査個数が算出処理され記憶されるようになっている。このような算出処理は、前述のように搬入間隔t(1)からt(n)までの累積検査個数が所定の検査個数、例えば、最初のt(1)から起算して50個〜1,000個内の所定の検査個数に到達したときに実行されるようになっている。
V32=L1/Tk (3)
この平均線速度V32および平均線速度V31は通常、ほぼ同じ速度に設定されており、常に一定の速度に保たれるよう搬送制御部6によって制御され、必要に応じて変更できるようになっている。
V32=150mm/150msec
=1mm/msec
=1,000mm/sec
=60m/minとなる。
V=L1/t (4)
V=150mm/100msec
=1.5mm/msec
=1,500mm/sec
=90m/min
の搬送速度Vになり、その範囲は45m/min〜90m/minとなる。この範囲の搬送速度Vを20分割すると、個々の搬入速度Vは2.25m/minとなり、この2.25m/min毎の搬送速度区間を第1の搬送速度区間V1から第20の搬送速度区間V20とすると、V1は搬送速度45m/min〜47.25m/minで、被検査物Wの累積検査個数が4個、V2は搬送速度47.25m/min〜49.5m/minで、被検査物Wの累積検査個数が6個、V20は搬送速度87.75m/min〜90m/minで、被検査物Wの累積検査個数が3個、などのように被検査物Wの搬送速度区間毎(V1〜V20毎)の累積検査個数が搬入間隔tから式(4)により換算され、記憶手段23に記憶されるようになっている。
[60,000msec(1分間)÷101msec=594(個/min)]〜
[60,000msec(1分間)÷105msec=571(個/min)]
となり、H1で被検査物Wが3個であるので、K1でも被検査物Wが3個、H2に対応する第2の検査能力区間K2は、106msec〜110msecであることから、同様に566(個/min)〜545(個/min)で被検査物Wが6個、H20に対応する第20の検査能力区間K20は、306(個/min)〜300(個/min)で被検査物Wが4個、などのように被検査物Wの検査能力区間毎(K1〜K20毎)の累積検査個数として算出することもできる。
594(個/min)×150mm(L1)=89.1m/min〜
571(個/min)×150mm(L1)=85.7m/min
となる。第2の搬入間隔区間(K2)に対応する第2の搬送ベルトの線速度区間(S2)は、同様換算にして、
566(個/min)×150mm(L1)=84.9m/min〜
545(個/min)×150mm(L1)=81.8m/min
となる。第20の搬入間隔区間(K20)に対応する第20の搬送ベルトの線速度区間(S20)も、同様に換算にして、
306(個/min)×150mm(L1)=45.9m/min〜
300(個/min)×150mm(L1)=45.0m/min
とすることができる。
このようにして、搬入間隔tが150msecで一定で変動がないものと仮定した場合の搬送ベルト32bの線速度V32の変動を検査能力(個/min)の変動から算出することができる。
また、検査条件などの統計量に基づく経験値から得られる所定の係数αを、搬入間隔tに関する統計量から得られた標準偏差σに乗ずることにより、最適搬入間隔Gtを算出してもよい。この場合には、最適搬入間隔Gtは、Gt=σ×αとして算出することができる。
GV=150mm/120msec
=1.25mm/msec
=1,250mm/sec
=75m/min
となるので、最適搬送速度GVは、75m/minとなる。
これ以外にも、必要に応じて、これらの表示とともに、またはこれらの表示と別個の表示画面に判定結果などの検査情報を表示してもよい。
なお、縦軸にデータ区間を表す被検査物Wの搬入間隔t(msec)を表示し、横軸に頻度を表す被検査物Wの累積検査個数(個)を表示してもよい。
図5の左下部の搬入間隔tが80msec以下においては、いわゆる2個乗りなどにより不良品41aとして選別された被検査物Wの分布を表している。さらに、ヒストグラム41の表示と同時に基準時間マーク42、最適搬入間隔マーク43および搬入間隔tがこれ以上短くなると2個乗りが発生してしまうという2個乗り限界値マーク44が表示されている。
2 装置本体部
2a 収納筐体
3、52 搬送部(搬送手段)
4 搬入センサ(搬入検出手段)
4a 投光部
4b 受光部
5 選別部
5a 選別機構部
5b、31b、32b 搬送ベルト
5c、31a、31c、32a、32c ローラ
6 搬送制御部
7 重量選別部(品質判定手段)
8 搬入間隔測定記憶部(搬入間隔測定記憶手段)
9 算出処理部(統計手段、標準偏差算出手段、最適搬入間隔算出手段、搬送速度算出手段、最適搬送速度算出手段、検査能力算出手段)
9a 統計手段
9b 標準偏差算出手段
9c 搬送速度算出手段
9d 検査能力算出手段
9e 最適搬入間隔算出手段
9f 最適搬送速度算出手段
10 表示部(ヒストグラム表示手段)
11 操作部
11a 操作ボタン
11b 入力操作部
12 駆動モータ
13 制御手段
14 ベルトコンベア
21、53 荷重センサ(品質データ取得手段)
22 質量検出手段
23 記憶手段
24 品質判定手段
31 助走コンベア
32 秤量コンベア
41、41b、41d ヒストグラム
41a、41c、41e 不良品
42 基準時間マーク
43 最適搬入間隔マーク
44 2個乗り限界値マーク
45 検査能力余裕度マーク
46 現在の搬送速度マーク
47 最適搬送速度マーク
48 基準検査能力マーク
W、W1、W2、W3、W4 被検査物
Claims (5)
- 順次搬入される被検査物を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段に前記被検査物が搬入されたことを検出する搬入検出手段と、
前記搬入検出手段によって前記搬送手段に前記被検査物が搬入されたことが検出されてから基準時間の経過後に前記搬送手段に搬入された前記被検査物の品質データを取得する品質データ取得手段と、
前記品質データ取得手段により取得した前記品質データに基づいて前記被検査物の品質の良否を判定する品質判定手段と、を備えた物品検査装置において、
前記搬入検出手段によって検出された前記被検査物の搬入間隔を測定し記憶する搬入間隔測定記憶手段と、
前記搬入間隔測定記憶手段によって測定し記憶された前記搬入間隔の内のあらかじめ設定された所定範囲内の搬入間隔に関する統計量を算出する統計手段と、
前記統計手段により算出された前記搬入間隔に関する前記統計量に基づいて、前記搬入間隔に関するヒストグラムを表示するヒストグラム表示手段と、
前記統計手段により算出された前記搬入間隔のばらつきを表す統計量および前記基準時間から最適搬入間隔を算出する最適搬入間隔算出手段と、を備え、
前記ヒストグラム表示手段の表示が、前記被検査物の前記搬入間隔をデータ区間とし、前記被検査物の検査個数を頻度としたヒストグラムと、前記最適搬入間隔算出手段により算出された前記最適搬入間隔を表す最適搬入間隔マークを含むことを特徴とする物品検査装置。 - 前記ヒストグラム表示手段の表示が、前記基準時間を表す基準時間マークをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の物品検査装置。
- 順次搬入される被検査物を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段に前記被検査物が搬入されたことを検出する搬入検出手段と、
前記搬入検出手段によって前記搬送手段に前記被検査物が搬入されたことが検出されてから基準時間の経過後に前記搬送手段に搬入された前記被検査物の品質データを取得する品質データ取得手段と、
前記品質データ取得手段により取得した前記品質データに基づいて前記被検査物の品質の良否を判定する品質判定手段と、を備えた物品検査装置において、
前記搬入検出手段によって検出された前記被検査物の搬入間隔を測定し記憶する搬入間隔測定記憶手段と、
前記搬入間隔測定記憶手段によって測定し記憶された前記搬入間隔の内のあらかじめ設定された所定範囲内の搬入間隔に関する統計量を算出する統計手段と、
前記統計手段により算出された前記搬入間隔に関する前記統計量に基づいて、前記搬入間隔に関するヒストグラムを表示するヒストグラム表示手段と、
前記搬入間隔を換算して前記搬入間隔毎の搬送速度を算出する搬送速度算出手段と、
前記統計手段により算出された前記搬入間隔のばらつきを表す統計量および前記基準時間から最適搬入間隔を算出する最適搬入間隔算出手段と、
前記最適搬入間隔算出手段により算出された最適搬入間隔に基づいて最適搬送速度を算出する最適搬送速度算出手段と、を備え、
前記ヒストグラム表示手段は、前記搬送速度に変換して表示の切換を行うと判断した場合、前記搬送速度算出手段により算出された搬送速度をデータ区間とし、前記被検査物の検査個数を頻度としたヒストグラムを、前記最適搬送速度算出手段により算出された前記最適搬送速度を表す最適搬送速度マークとともに表示することを特徴とする物品検査装置。 - 順次搬入される被検査物を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段に前記被検査物が搬入されたことを検出する搬入検出手段と、
前記搬入検出手段によって前記搬送手段に前記被検査物が搬入されたことが検出されてから基準時間の経過後に前記搬送手段に搬入された前記被検査物の品質データを取得する品質データ取得手段と、
前記品質データ取得手段により取得した前記品質データに基づいて前記被検査物の品質の良否を判定する品質判定手段と、を備えた物品検査装置において、
前記搬入検出手段によって検出された前記被検査物の搬入間隔を測定し記憶する搬入間隔測定記憶手段と、
前記搬入間隔測定記憶手段によって測定し記憶された前記搬入間隔の内のあらかじめ設定された所定範囲内の搬入間隔に関する統計量を算出する統計手段と、
前記統計手段により算出された前記搬入間隔に関する前記統計量に基づいて、前記搬入間隔に関するヒストグラムを表示するヒストグラム表示手段と、
前記搬入間隔に関する統計量から単位時間当りの前記被検査物の検査個数を表す検査能力を算出するとともに、前記基準時間に基づいて検査能力の限界を表す基準検査能力を算出する検査能力算出手段と、を備え、
前記ヒストグラム表示手段は、前記検査能力に変換して表示の切換を行うと判断した場合、前記検査能力算出手段により算出された前記検査能力をデータ区間とし、前記被検査物の検査個数を頻度としたヒストグラムを、前記検査能力算出手段により算出された前記基準検査能力を表す基準検査能力マークとともに表示することを特徴とする物品検査装置。 - 前記検査能力算出手段が、前記統計量から推定される最適な検査能力を表す推定最適検査能力を算出するとともに、前記基準検査能力に対する前記推定最適検査能力の余裕の度合いを表す検査能力余裕度を算出し、前記ヒストグラム表示手段の表示が、前記検査能力算出手段により算出された前記検査能力余裕度を表す検査能力余裕度マークを含むことを特徴とする請求項4に記載の物品検査装置。
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