JP5672554B2 - 皮下又は経皮吸収用組成物 - Google Patents
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Description
(1)マンノース,ポリ乳酸,ヒアルロン酸,コラーゲン,ポリ(ラクチド−co−グリコリド)からなる群から選択される1又は複数の賦形剤と,生理活性を有する蛋白質との均質な混合物からなる組成物であって,尖った先端を有する針状に成型された,皮下又は経皮投与用の組成物。
(2)一方の端が尖った先端を有し,他の一方の端が長軸方向に対して垂直な平面を有する,針状に成型された,上記(1)の組成物。
(3)生理活性を有する蛋白質が,成長ホルモン,エリスロポエチン,インスリン,インターフェロン,リソソーム酵素,インターロイキン,抗体,抗体の断片,ペプチドワクチンからなる群から選択されるものである,上記(1)又は(2)のいずれかに記載の組成物。
(4)平面状の支持体の表面上に,上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の組成物が,該組成物の尖った先端が前記支持体の表面に対して遠位となるように保持された,シート。
(5)上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の組成物の製造方法であって,
(a)マンノース,ポリ乳酸,ヒアルロン酸,コラーゲン,ポリ(ラクチド−co−グリコリド)からなる群から選択される1又は複数の賦形剤と,生理活性を有する蛋白質とを,超臨界流体の溶媒に均質になるまで混合して混合溶液を調整するステップと,
(b)上記(a)で得た混合溶液を,針状の形状の孔を有する平面状の鋳型に流し込むステップと,
(c)上記(b)で鋳型に流し込んだ混合溶液を乾燥させて,鋳型中で針状に組成物を固化させるステップとを,
この順で含んでなる,製造方法。
(6)上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の組成物の製造方法であって,
(a)マンノース,ポリ乳酸,ヒアルロン酸,コラーゲン,ポリ(ラクチド−co−グリコリド)からなる群から選択される1又は複数の賦形剤と,生理活性を有する蛋白質とを,超臨界流体の溶媒に均質になるまで混合して混合溶液を調整するステップと,
(b)上記(a)で得た混合溶液を,針状の形状の孔を有する平面状の鋳型に流し込むステップと,
(c)上記(b)で鋳型に流し込んだ混合溶液を,超臨界流体の溶媒の沸点以下の温度で凍結させるステップと,
(d)上記(c)で凍結させた混合溶液から,超臨界流体の溶媒を昇華させて除去し,鋳型中で針状に組成物を固化させるステップとを,
この順で含んでなる,製造方法。
(7)超臨界流体の溶媒が,二酸化炭素,エタン,エチレンからなる群から選択される1種又は複数の物質から構成されるものである,上記(5)又は(6)の製造方法。
(8)上記(4)に記載のシートの製造方法であって,
(a)マンノース,ポリ乳酸,ヒアルロン酸,コラーゲン,ポリ(ラクチド−co−グリコリド)からなる群から選択される1又は複数の賦形剤と,生理活性を有する蛋白質とを,超臨界流体の溶媒に均質になるまで混合して混合溶液を調整するステップと,
(b)上記(a)で得た混合溶液を,針状の形状の孔を有する平面状の鋳型に流し込むステップと,
(c)上記(b)で鋳型に流し込んだ混合溶液を乾燥させて,鋳型中で針状に組成物を固化させるステップと,
(d)上記(c)で固化させた組成物に平面状の支持体を押し当てて,組成物と支持体を圧着させるステップとを,
この順で含んでなる,製造方法。
(9)上記(4)に記載のシートの製造方法であって,
(a)マンノース,ポリ乳酸,ヒアルロン酸,コラーゲン,ポリ(ラクチド−co−グリコリド)からなる群から選択される1又は複数の賦形剤と,生理活性を有する蛋白質とを,超臨界流体の溶媒に均質になるまで混合して混合溶液を調整するステップと,
(b)上記(a)で得た混合溶液を,針状の形状の孔を有する平面状の鋳型に流し込むステップと,
(c)上記(b)で鋳型に流し込んた混合溶液を,超臨界流体の溶媒の沸点以下の温度で凍結させるステップと,
(d)上記(c)で凍結させた混合溶液から,超臨界流体の溶媒を昇華させて除去し,鋳型中で針状に組成物を固化させるステップと,
(e)上記(d)で固化させた組成物に平面状の支持体を押し当てて,組成物と支持体を圧着させるステップとを,
この順で含んでなる,製造方法。
(10)超臨界流体の溶媒が,二酸化炭素,エタン,エチレンからなる群から選択される1種又は複数の物質から構成されるものである,上記(8)又は(9)の製造方法。
図1〜図3は,実施例の組成物の製造に用いる製造装置及び鋳型の模式図である。加圧室1に400gのドライアイスを入れ,加圧室1内の温度を35℃に維持しつつ,加圧蓋1で加圧室1内の圧力が100×105Paとなるまで加圧して,二酸化炭素の超臨界流体を得る。このとき,加圧室1の温度をサーモスタットによって一定に維持する。
鋳型を固定台に固定し,その表面をへらで削り取り,付着物を取り除く。鋳型の上面に,鋳型と接する側に糊を塗布した平面状の支持体を上方から押し当てる。ローラを用いて鋳型と支持体を均一に押し当て,鋳型の孔中で固化した組成物を支持体に圧着させる。支持体を鋳型から剥がして,支持体の一方に円錐形の組成物が圧着されたシートを得る。シートを,組成物の円錐形の形状が破壊されないように密封して包装し,添付文書とともにパッケージする。
成長ホルモンと賦形剤と超臨界流体の二酸化炭素とを,表1の割合で混合して混合溶液とし,組成物又はシートを製造する。
2:加圧蓋1
3:加圧室2
4:ドレインバルブ1
5:加圧蓋2
6:ドレインバルブ2
7:加圧室3
8:基台
9:減圧バルブ1
10:減圧バルブ2
11:鋳型
12:孔
13:貫通孔
Claims (9)
- マンノース,ポリ乳酸,ヒアルロン酸,コラーゲン,ポリ(ラクチド−co−グリコリド)からなる群から選択される1又は複数の賦形剤と,生理活性を有する蛋白質との均質な混合物からなる組成物であって,尖った先端を有する針状に成型された,皮下又は経皮投与用の組成物の製造方法であって,
(a)マンノース,ポリ乳酸,ヒアルロン酸,コラーゲン,ポリ(ラクチド−co−グリコリド)からなる群から選択される1又は複数の賦形剤と,生理活性を有する蛋白質とを,超臨界流体の溶媒に均質になるまで混合して混合溶液を調整するステップと,
(b)該混合溶液を,針状の形状の孔を有する平面状の鋳型であって,該針状の形状の孔が該鋳型の底面に貫通孔を通じて貫通したものである鋳型に流し込むステップと,
(c)該混合溶液を該鋳型に流し込んだときに,該針状の形状の孔に残った気泡を,該貫通孔から吸い出すステップと,次いで
(d)該鋳型に流し込んだ該混合溶液を乾燥させて,該鋳型中で針状に該組成物として固化させるステップとを,
この順で含んでなる,製造方法。 - マンノース,ポリ乳酸,ヒアルロン酸,コラーゲン,ポリ(ラクチド−co−グリコリド)からなる群から選択される1又は複数の賦形剤と,生理活性を有する蛋白質との均質な混合物からなる組成物であって,尖った先端を有する針状に成型された,皮下又は経皮投与用の組成物の製造方法であって,
(a)マンノース,ポリ乳酸,ヒアルロン酸,コラーゲン,ポリ(ラクチド−co−グリコリド)からなる群から選択される1又は複数の賦形剤と,生理活性を有する蛋白質とを,超臨界流体の溶媒に均質になるまで混合して混合溶液を調整するステップと,
(b)該混合溶液を,針状の形状の孔を有する平面状の鋳型であって,該針状の形状の孔が該鋳型の底面に貫通孔を通じて貫通したものである鋳型に流し込むステップと,
(c)該混合溶液を該鋳型に流し込んだときに該針状の形状の孔に残った気泡を,該貫通孔から吸い出し,次いで該混合溶液を,該超臨界流体の溶媒の沸点以下の温度で凍結させるステップと,
(d)該凍結させた混合溶液から,該超臨界流体の溶媒を昇華させて除去し,該鋳型中で針状に該組成物として固化させるステップとを,
この順で含んでなる,製造方法。 - 該組成物が,一方の端が尖った先端を有し,他の一方の端が長軸方向に対して垂直な平面を有する,針状に成型されたものである,請求項1又は2に記載の製造方法。
- 該生理活性を有する蛋白質が,成長ホルモン,エリスロポエチン,インスリン,インターフェロン,リソソーム酵素,インターロイキン,抗体,抗体の断片,ペプチドワクチンからなる群から選択されるものである,請求項1ないし3のいずれかに記載の製造方法。
- 該超臨界流体の溶媒が,二酸化炭素,エタン,エチレンからなる群から選択される1種又は複数の物質から構成されるものである,請求項1ないし4のいずれかに記載の製造方法。
- 平面状の支持体の表面上に,請求項1又は2に記載の製造方法により製造された組成物が,該組成物の尖った先端が該支持体の表面に対して遠位となるように保持されたシートの製造方法であって,
該鋳型中で針状に固化させた該組成物に平面状の支持体を押し当てて,該組成物と該支持体とを圧着させるステップを含む,製造方法。 - 該組成物が,一方の端が尖った先端を有し,他の一方の端が長軸方向に対して垂直な平面を有する,針状に成型されたものである,請求項6に記載の製造方法。
- 該生理活性を有する蛋白質が,成長ホルモン,エリスロポエチン,インスリン,インターフェロン,リソソーム酵素,インターロイキン,抗体,抗体の断片,ペプチドワクチンからなる群から選択されるものである,請求項6又は7に記載の製造方法。
- 該超臨界流体の溶媒が,二酸化炭素,エタン,エチレンからなる群から選択される1種又は複数の物質から構成されるものである,請求項6ないし8のいずれかに記載の製造方法。
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