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JP5668300B2 - 清掃装置、組立体及び画像形成装置 - Google Patents

清掃装置、組立体及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、清掃装置、組立体及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、クリーニング手段を、帯電ローラの軸線方向に延在して該ローラ表面に当接する螺旋状の弾性部材で構成してなる帯電ローラのクリーニング装置が開示されている。
特許文献2には、帯電ロール14をクリーニングするクリーニングロール100において、帯電ロール14に接触させるスポンジ層100Bを、フォーム硬度の異なる第1スポンジ材102及び第2スポンジ材104で形成するとともに、各スポンジ材をクリーニングロール100の周方向で交互に配置する構成が開示されている。
特開平8−137208号公報 特開2007−241106号公報(図5)
本発明は、被清掃体の表面を清掃する際において被清掃体の軸方向に生じる清掃ムラを抑制することを課題とする。
請求項1の発明は、異物が付着する付着量に軸方向に沿って分布を有する被清掃体と、清掃装置と、を備える画像形成装置であって、前記清掃装置は、前記被清掃体の表面に沿って配置された軸部と、前記軸部の軸方向の一端部から他端部に沿って単一の方向に螺旋状に巻き付けられ、前記被清掃体を清掃する清掃能力が前記被清掃体の表面のうち前記異物の付着量が多くなる部分で前記異物の付着量が少ない部分よりも高くなるように、該清掃能力が前記軸部の軸方向に沿って分布を有する清掃材であって、当該清掃材の巻き方向と前記軸部の軸方向とで鋭角に形成される側の巻き角度が、前記被清掃体の表面のうち前記異物の付着量が多くなる部分で前記異物の付着量が少ない部分よりも小さく設定されている前記清掃材と、を有する。
請求項2の発明では、清掃材の巻き方向と直交する幅が、前記被清掃体の表面のうち前記異物の付着量の多くなる部分で前記異物の付着量の少ない部分よりも狭く設定されている。
請求項5の発明は、前記清掃材の巻き方向に直交する直交方向に沿った断面の少なくとも一方の前記直交方向の端部が前記直交方向の中央部よりも前記軸部の径方向に突出している。
請求項6の発明は、請求項2〜5のいずれか1項に記載の清掃装置と、像を保持可能な像保持体と、前記像保持体を帯電させる、前記被清掃体としての帯電体と、が装置本体に一体に着脱可能に組み立てられた組立体である。
請求項7の発明は、請求項2〜5のいずれか1項に記載の清掃装置と、像を保持可能な像保持体と、前記像保持体を帯電させる、前記被清掃体としての帯電体と、を備える画像形成装置である。
請求項8の発明は、請求項2〜5のいずれか1項に記載の清掃装置と、画像を被転写体へ転写する、前記被清掃体としての転写体と、が装置本体に一体に着脱可能に組み立てられた組立体である。
請求項9の発明は、請求項2〜5のいずれか1項に記載の清掃装置と、画像を被転写体へ転写する、前記被清掃体としての転写体と、を備える画像形成装置である。
本発明の請求項1の構成によれば、被清掃体の軸方向に沿って清掃材の清掃能力が一定である構成に比べ、被清掃体の表面を清掃する際において被清掃体の軸方向に生じる清掃ムラを抑制できる。
本発明の請求項1の構成によれば、被清掃体の軸方向に沿って清掃材の巻き角度が一定である構成に比べ、被清掃体の表面を清掃する際において被清掃体の軸方向に生じる清掃ムラを抑制できる。
本発明の請求項2の構成によれば、被清掃体の軸方向に沿って清掃材の幅が一定である構成に比べ、被清掃体の表面を清掃する際において被清掃体の軸方向に生じる清掃ムラを抑制できる。
本発明の請求項5の構成によれば、端部が中央部よりも径方向に突出していない構成に比べ、被清掃体の表面を清掃する際において被清掃体の軸方向に生じる清掃ムラをより抑制できる。
本発明の請求項6の構成によれば、当該清掃装置を備えない構成に比べ、被清掃体の表面を清掃する際において被清掃体の軸方向に生じる清掃ムラを抑制できる。
本発明の請求項7の構成によれば、当該清掃装置を備えない構成に比べ、被清掃体の軸方向における清掃ムラに起因する画像劣化を抑制できる。
本発明の請求項8の構成によれば、当該清掃装置を備えない構成に比べ、被清掃体の表面を清掃する際において被清掃体の軸方向に生じる清掃ムラを抑制できる。
本発明の請求項9の構成によれば、当該清掃装置を備えない構成に比べ、被清掃体の軸方向における清掃ムラに起因する画像劣化を抑制できる。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。 図2は、本実施形態に係る清掃装置の構成を示す概略図である。 図3は、本実施形態に係る清掃体の構成を示す概略図である。 図4は、本実施形態に係る清掃材における軸部の軸方向に沿った断面を示す図である。 図5は、本実施形態に係る清掃材の巻き角度・幅・食い込み量を説明するための説明図である。 図6は、本実施形態に係る清掃体の清掃動作を説明するための説明図である。 図7は、本実施形態に係る清掃材の巻き角度が、軸部の軸方向中央部において軸方向両端部よりも小さくされた構成を示す概略図である。 図8は、本実施形態に係る清掃材の巻き角度が、軸部の軸方向一端部から他端部にかけて徐々に又は段階的に小さくされた構成を示す概略図である。 図9は、本実施形態に係る清掃材の幅が、軸部の軸方向両端部において軸方向中央部よりも小さくされた構成を示す概略図である。 図10は、本実施形態に係る清掃材の幅が、軸部の軸方向中央部において軸方向両端部よりも小さくされた構成を示す概略図である。 図11は、本実施形態に係る清掃材の幅が、軸部の軸方向一端部から他端部にかけて徐々に又は段階的に狭くされた構成を示す概略図である。 図12は、本実施形態に係る清掃材が、軸部の軸方向両端部において2重にされ、軸方向中央部で1重にされた構成を示す概略図である。 図13は、本実施形態に係る清掃材が、軸部の軸方向両端部において、軸方向中央部よりも清掃能力が高い材料で形成された構成を示す概略図である。 図14は、実施例1の評価結果を示す表である。 図15は、実施例2の評価結果を示す表である。 図16は、実施例3の評価結果を示す表である。 図17は、本実施形態に係る画像形成装置で相当数(例えば、5万枚)の記録媒体に画像形成した後における帯電ロールの軸方向の電気抵抗値を示すグラフである。 図18は、本実施形態に係る画像形成装置で相当数(例えば、5万枚)の記録媒体に画像形成した後における帯電ロールの軸方向の電気抵抗値を示すグラフである。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。
(本実施形態に係る画像形成装置の構成)
まず、本実施形態に係る画像形成装置の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。なお、図中に示す矢印UPは、鉛直方向上方を示す。
画像形成装置10は、図1に示すように、各構成部品が内部に収容される画像形成装置本体11を備えている。画像形成装置本体11の内部には、用紙等の記録媒体Pが収容される記録媒体収容部12と、記録媒体Pに画像を形成する画像形成部14と、記録媒体収容部12から画像形成部14へ記録媒体Pを搬送する搬送部16と、画像形成装置10の各部の動作を制御する制御部20と、が設けられている。また、画像形成装置本体11の上部には、画像形成部14によって画像が形成された記録媒体Pが排出される記録媒体排出部18が設けられている。
画像形成部14は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像を形成する画像形成ユニット22Y、22M、22C、22K(以下、22Y〜22Kと示す)と、画像形成ユニット22Y〜22Kで形成されたトナー画像が転写される被転写体の一例としての中間転写ベルト24と、画像形成ユニット22Y〜22Kで形成されたトナー画像を中間転写ベルト24に転写する転写体の一例としての第1転写ロール26と、第1転写ロール26によって中間転写ベルト24に転写されたトナー画像を中間転写ベルト24から記録媒体Pへ転写する転写部材の一例としての第2転写ロール28と、第2転写ロール28によって中間転写ベルト24から記録媒体Pへ転写されたトナー画像を記録媒体Pに定着させる定着装置30と、を備えている。
画像形成ユニット22Y〜22Kは、水平方向に対して傾斜した状態で、画像形成装置10の上下方向中央部に並んで配置されている。また、画像形成ユニット22Y〜22Kは、像を保持する像保持体として、一方向(図1における時計回り方向)へ回転する感光体32をそれぞれ有している。なお、画像形成ユニット22Y〜22Kは、同様に構成されているので、図1において、画像形成ユニット22M、22C、22Kの各部の符号を省略している。
各感光体32の周囲には、感光体32の回転方向上流側から順に、感光体32を帯電させる帯電装置34と、帯電装置34によって帯電した感光体32を露光して感光体32に静電潜像を形成する露光装置36と、露光装置36によって感光体32に形成された静電潜像を現像してトナー画像を形成する現像装置38と、感光体32に接触して感光体32に残留しているトナーを除去する除去部材40と、が設けられている。
露光装置36は、制御部20から送られた画像信号に基づき静電潜像を形成するようになっている。制御部20から送られる画像信号としては、例えば、制御部20が外部装置から取得した画像信号がある。
現像装置38は、感光体32へ現像剤を供給する現像剤供給体38Aと、現像剤供給体38Aへ付与される現像剤を攪拌しながら搬送する複数の搬送部材38Bと、を備えている。
帯電装置34は、感光体32を帯電させる帯電体の一例としての帯電ロール23と、帯電ロール23を清掃する清掃装置60と、を備えて構成されている。帯電ロール23は、感光体32の外周面に接触して回転し、感光体32の外周面を帯電するようになっている。帯電ロール23は、清掃装置60よって清掃される被清掃体の一例である。なお、清掃装置60の具体的構成は、後述する。
各画像形成ユニット22Y〜22Kは、画像形成装置本体11に着脱可能に構成されており、画像形成装置本体11に一体に着脱可能に組み立てられた組立体(プロセスカートリッジ)として機能する。なお、この実施形態の組立体としては、少なくとも、感光体32、帯電ロール23及び清掃装置60を備えていればよい。
また、画像形成ユニット22Y〜22Kは、ユニット化されずに、例えば、共通の支持フレームに支持され、画像形成装置本体11に着脱されない構成であってもよい。
中間転写ベルト24は、図1に示すように、環状に形成されると共に、画像形成ユニット22Y〜22Kの上側に配置されている。中間転写ベルト24の内周側に、中間転写ベルト24が巻き掛けられる巻掛ロール42、44が設けられている。中間転写ベルト24は、巻掛ロール42、44のいずれかが回転駆動することによって、感光体32と接触しながら一方向(図1における反時計回り方向)へ循環移動(回転)するようになっている。なお、巻掛ロール42は、第2転写ロール28に対向する対向ロールとされている。
第1転写ロール26は、中間転写ベルト24を挟んで感光体32に対向している。第1転写ロール26と感光体32との間が、感光体32に形成されたトナー画像が中間転写ベルト24に転写される第1転写位置とされている。また、第1転写ロール26は、中間転写ベルト24に接触しており、循環移動する中間転写ベルト24に従動して回転するように構成されている。
第2転写ロール28は、中間転写ベルト24を挟んで巻掛ロール42と対向している。第2転写ロール28と巻掛ロール42との間が、中間転写ベルト24に転写されたトナー画像が記録媒体Pに転写される第2転写位置とされている。
搬送部16は、記録媒体収容部12に収容された記録媒体Pを送り出す送出ロール46と、送出ロール46に送り出された記録媒体Pが搬送される搬送路48と、搬送路48に沿って配置され送出ロール46によって送り出された記録媒体Pを第2転写位置へ搬送する複数の搬送ロール50と、が設けられている。
定着装置30は、第2転写位置より搬送方向下流側に配置されており、第2転写位置で転写されたトナー画像を記録媒体Pへ定着させる。定着装置30よりも搬送方向下流側には、トナー画像が定着された記録媒体Pを記録媒体排出部18へ排出する排出ロール52が設けられている。
次に、本実施形態に係る画像形成装置10における、記録媒体Pへ画像を形成する画像形成動作について説明する。
本実施形態に係る画像形成装置10では、記録媒体収容部12から送出ロール46によって送り出された記録媒体Pが、複数の搬送ロール50によって第2転写位置へ送り込まれる。
一方、画像形成ユニット22Y〜22Kでは、帯電装置34によって帯電した感光体32が、露光装置36によって露光されて感光体32に静電潜像が形成される。その静電潜像が現像装置38によって現像されて感光体32にトナー画像が形成される。画像形成ユニット22Y〜22Kで形成された各色のトナー画像は、第1転写位置にて中間転写ベルト24に重ねられて、カラー画像が形成される。そして、中間転写ベルト24に形成されたカラー画像が、第2転写位置にて記録媒体Pへ転写される。
トナー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置30へ搬送され、転写されたトナー画像が定着装置30により定着される。トナー画像が定着された記録媒体Pは、排出ロール52によって記録媒体排出部18に排出される。以上のように、一連の画像形成動作が行われる。
なお、画像形成装置10としては、帯電ロール23に加えて、又は、帯電ロール23に替えて、清掃装置60が第1転写ロール26に対して設けられた構成であってもよい。この場合では、第1転写ロール26が被清掃体として構成される。
また、清掃装置60が第1転写ロール26に対して設けられた構成においては、中間転写ベルト24、巻掛ロール42,44及び第1転写ロール26が、図示しない支持体に指示され、中間転写ユニット45を構成していてもよい。この場合、中間転写ユニット45は、例えば、画像形成装置本体11に対して着脱可能に設けられており、画像形成装置本体11に一体に着脱可能に組み立てられた組立体(プロセスカートリッジ)の一例をなす。
(本実施形態に係る清掃装置60の構成)
次に、本実施形態に係る清掃装置60の構成を説明する。図2は、本実施形態に係る清掃装置60の構成を示す概略図である。
本実施形態に係る清掃装置60は、図2に示すように、被清掃体の一例としての帯電ロール23を清掃する清掃体62を備えている。清掃体62は、帯電ロール23の軸方向に沿って配置された軸部64と、軸部64の外周に螺旋状に巻き付けられた清掃材66と、を備えている。
軸部64は、円柱状に形成されており、帯電ロール23の軸方向に沿って長さを有している。また、軸部64は、例えば、金属材料で構成されている。
清掃材66は、例えば、ウレタン樹脂等で形成された発泡材(スポンジ)などの多孔質材で構成され、帯状に形成されると共に弾性変形可能とされている。清掃材66は、接着剤、両面テープなどにより、軸部64の外周にその軸方向一端部から他端部にわたって固定されている。
軸部64の軸方向両端部には、図3に示すように、清掃材66の長手方向端部を軸部64との間で押さえる円筒状の押え部材68がそれぞれ設けられている。この押え部材68は、軸部64に固定されており、軸部64と一体に回転するようになっている。押え部材68を回転可能に支持する支持部材76が、図2に示すように、側板72に形成された固定部74に固定されている。なお、本実施形態では、帯電ロール23は、支持部材76によって側板72に対して回転可能に支持され、感光体32は、側板72に対して回転可能に支持されている。
清掃材66は、図4に示すように、軸部64の軸方向Sに沿った断面において、4辺(曲線を含む)で囲まれた四辺形状とされており、軸部64の軸方向Sにおける両端部で中央部66Bよりも径方向R外側へ突出する突出部66Aを有している。この突出部66Aは、例えば、清掃材66に対して張力を付与することにより、清掃材66の外周面(図4における上面)の中央部66Bと、両端部66Aとで外径差を生じさせることで形成される。なお、清掃材66は、その巻き方向(図5(A)におけるA方向)と直交する方向(図5(A)におけるB方向)に沿った断面においても、同様に、4辺(曲線を含む)で囲まれた四辺形状とされており、その幅方向における両端部で径方向R外側へ突出する突出部66Aを有している。
清掃体62では、清掃材66の突出部66A及び外周面(図4における上面)が帯電ロール23に接触して、軸部64が従動回転するようになっている。これにより、その清掃材66の外周面が、帯電ロール23の外周面を払拭すると共に、清掃材66の突出部66Aが異物を掻き取ることにより、異物が除去されるように構成されている。
ここで、本実施形態では、帯電ロール23は、その軸方向に沿って、異物(例えば、現像剤に含まれる外添剤)が付着する付着量に分布を有している。具体的には、帯電ロール23は、その軸方向両端部において、軸方向中央部よりも異物の付着量が多くなる。なお、異物の付着量は、例えば、画像形成装置10の画像形成動作後における帯電ロール23の軸方向における電気抵抗値を測定することで確認することが可能である。
帯電ロール23の電気抵抗値は、主に、放電によって生成される放電生成物(例えば、窒素酸化物)が帯電ロール23に付着することで変化する。放電生成物は、帯電ロール23の電気抵抗を高める性質及び、外添剤等の異物を帯電ロール23に吸着させる吸着力を高める性質を有している。従って、画像形成装置10の画像形成動作後における帯電ロール23の軸方向の電気抵抗値が、帯電ロール23の軸方向両端部において、軸方向中央部よりも高くなっている場合では、帯電ロール23の軸方向両端部において、軸方向中央部よりも異物の付着量が多くなることが確認される(図17(B)参照)。
なお、放電生成物は、帯電ロール23の軸方向において、放電量が少ない部分よりも放電量が多い部分で多く生成される。帯電ロール23の放電量は、例えば、感光体32の軸方向において磨耗量が少ない部分よりも磨耗量が多い部分で、多くなる。このように、感光体32の軸方向において磨耗量が偏る偏磨耗は、例えば、除去部材40の接触圧が感光体32の軸方向において偏ることで生じる。
そして、本実施形態では、清掃材66は、帯電ロール23を清掃する清掃能力が帯電ロール23の表面のうち、異物の付着量が多くなる部分で異物の付着量が少ない部分よりも高くなるように、清掃能力が軸部64の軸方向に沿って分布を有している。
具体的には、清掃材66の軸部64に対する巻き角度θが、帯電ロール23の表面のうち付着量の多くなる部分で異物の付着量が少ない部分よりも小さくなるように、巻き角度θが軸部64の軸方向に沿って分布を有している。
詳細には、図3に示すように、清掃材66の軸部64に対する巻き角度θが、軸部64の軸方向両端部において、軸部64の軸方向中央部よりも小さく設定されている。清掃材66の幅Wは、一定とされており、軸部64の軸方向両端部及び軸方向中央部において、清掃材66の幅Wは同じとされている。巻き角度θは小さくなれば、清掃材66の突出部66Aの向きが、帯電ロール23の軸線に対して平行に近づくようになる。すなわち、清掃材66の突出部66Aの向きが、帯電ロール23の相対回転方向に対して直角に近づくようになる。このため、清掃材66の突出部66Aに異物が引っ掛かりやすくなり、異物の除去する性能、すなわち、清掃能力が高まる。
なお、清掃材66の幅Wとは、図5(A)に示すように、清掃材66の巻き方向Aに直交する直交方向Bに沿った長さであり、清掃材66の側端66C間の最短距離である。清掃材66の巻き角度θとは、図5(A)に示すように、清掃材66の巻き方向A(清掃材66の側端)と軸部64の軸方向Sとで鋭角に形成される側の角度θである。
(本実施形態の作用)
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では、中間転写ベルト24に転写されずに感光体32に残留した現像剤等の異物は、除去部材40によって感光体32から除去される。
現像剤の成分中で粒子径が比較的小さい外添剤等の異物は、除去部材40をすり抜ける。除去部材40をすり抜けた外添剤等の異物は、帯電ロール23の表面に付着する。
帯電ロール23の表面に付着した異物は、清掃材66の突出部66A及び外周面(図4における上面)が帯電ロール23に接触し、その清掃材66の外周面が、帯電ロール23の外周面を払拭すると共に、清掃材66の突出部66Aが異物を掻き取ることにより除去される。
具体的には、図6(A)(B)に示すように、一方向(図6における反時計方向)へ回転する帯電ロール23の外周面に付着した外添剤等の異物は、従動回転する清掃体62の清掃材66における突出部66Aが帯電ロール23の外周面に押されて清掃材66の高さ方向(図6(A)に示すG方向)と、幅方向(図6(A)に示すH方向)とに弾性変形(弾性圧縮)することで、清掃材66に押されて凝集する。そして、図6(C)に示されるように、凝集した外添剤等の異物は、従動回転する清掃体62の清掃材66における帯電ロール23が復元することで、この復元力より、密な状態からほぐされたり、帯電ロール23の外周面からはじかれたりする。
なお、上記の実施形態では、突出部66Aが軸部64の軸方向Sにおける両端部に設ける構成を示したが、突出部66Aが軸部64の軸方向Sにおける一端部のみに設けられる構成であってもよい(図4参照)。突出部66Aが一端部のみに設けられる構成においても、突出部66Aが両端部に設けられる構成と同様に作用するものと考えられる。
ここで、本実施形態では、清掃材66の巻き角度θが小さい部分が、帯電ロール23の表面のうち付着量が多い軸方向両端部に接触して、異物を除去する。清掃材66の巻き角度θが大きい部分が、帯電ロール23の表面のうち付着量が少ない軸方向中央部に接触して、異物を除去する。
巻き角度θは小さいほうが、大きい場合よりも清掃能力が高いため、帯電ロール23の表面のうち付着量が多い軸方向両端部で、付着量が少ない軸方向中央部よりも、異物が多く除去される。
なお、帯電ロール23の軸方向における異物の付着量の分布は、例えば、画像形成装置10ごとに異なり、軸方向に沿って異物が付着する付着量に分布を有する帯電ロール23としては、その軸方向中央部において、軸方向両端部よりも異物の付着量が多くなる場合もある。この場合に対しては、図7に示すように、清掃材66の軸部64に対する巻き角度θが、軸部64の軸方向中央部において、軸部64の軸方向両端部よりも小さくされる。清掃材66の幅Wは、一定とされており、軸部64の軸方向両端部及び軸方向中央部において、清掃材66の幅Wは同じとされる。
この構成によれば、巻き角度θは小さいほうが、大きい場合よりも清掃能力が高いため、帯電ロール23の表面のうち付着量が多い軸方向中央部で、付着量が少ない軸方向両端部よりも、異物が多く除去される。
また、軸方向に沿って異物が付着する付着量に分布を有する帯電ロール23としては、その軸方向一端部から他端部にかけて徐々に又は段階的に異物の付着量が多くなる場合もある。この場合に対しては、図8に示すように、清掃材66の軸部64に対する巻き角度θが、軸部64の軸方向一端部(図8における右端部)から他端部(図8における左端部)にかけて徐々に又は段階的に小さくされる。清掃材66の幅Wは、一定とされており、軸部64の軸方向一端部から他端部にかけて、清掃材66の幅Wは同じとされる。
この構成によれば、巻き角度θは小さいほうが、大きい場合よりも清掃能力が高いため、帯電ロール23の表面のうち、付着量が少ない軸方向一端部よりも、付着量が多い軸方向他端部で、異物が多く除去される。
(第1変形例)
清掃能力が軸部64の軸方向に沿って分布を有する構成としては、帯電ロール23の表面のうち付着量の多くなる部分で異物の付着量が少ない部分よりも清掃材66の幅Wが狭くなるように、幅Wが軸部64の軸方向に沿って分布を有する構成であっても良い。
具体的には、帯電ロール23の軸方向両端部が軸方向中央部よりも異物の付着量が多くなる構成に対しては、図9に示すように、清掃材66の幅Wが、軸部64の軸方向両端部において、軸部64の軸方向中央部よりも狭くされている。清掃材66の巻き角度θは、一定とされており、軸部64の軸方向両端部及び軸方向中央部において、清掃材66の巻き角度θは同じとされている。幅Wは狭いほうが、清掃材66の突出部66Aが帯電ロール23の表面に接触した状態で、清掃材66がその幅方向に変形して揺れ動きやすくなる。このため、清掃材66の突出部66Aの帯電ロール23の表面に対する摩擦動作が増え、異物の除去する性能、すなわち、清掃能力が高まる。
このように、幅Wは狭いほうが、広い場合よりも清掃能力が高いため、帯電ロール23の表面のうち付着量が多い軸方向両端部で、付着量が少ない軸方向中央部よりも、異物が多く除去される。
なお、帯電ロール23の軸方向中央部が軸方向両端部よりも異物の付着量が多くなる構成に対しては、図10に示すように、清掃材66の幅Wが、軸部64の軸方向中央部において、軸部64の軸方向両端部よりも狭くされる。清掃材66の巻き角度θは、一定とされており、軸部64の軸方向両端部及び軸方向中央部において、清掃材66の巻き角度θは同じとされる。
この構成によれば、幅Wは狭いほうが、広い場合よりも清掃能力が高いため、帯電ロール23の表面のうち付着量が多い軸方向中央部で、付着量が少ない軸方向両端部よりも、異物が多く除去される。
また、帯電ロール23の軸方向一端部から他端部にかけて徐々に又は段階的に異物の付着量が多くなる構成に対しては、図11に示すように、清掃材66の幅Wが、軸部64の軸方向一端部から他端部にかけて徐々に又は段階的に小さくされる。清掃材66の巻き角度θは、一定とされており、軸部64の軸方向一端部から他端部にかけて、清掃材66の巻き角度θは同じとされる。
幅Wは狭いほうが、広い場合よりも清掃能力が高いため、帯電ロール23の表面のうち、付着量が少ない軸方向一端部よりも、付着量が多い軸方向他端部で、異物が多く除去される。
(第2変形例)
清掃能力が軸部64の軸方向に沿って分布を有する構成としては、清掃材66の本数が帯電ロール23の表面のうち付着量の多くなる部分で多くなるように、清掃材66の本数が軸部64の軸方向に沿って分布を有する構成であっても良い。
具体的には、帯電ロール23の軸方向両端部が軸方向中央部よりも異物の付着量が多くなる構成に対しては、図12に示すように、清掃材66が、軸部64の軸方向両端部において、2重(2条螺旋)に構成され、軸部64の軸方向中央部では、1重(1条螺旋)で構成されている。清掃材66の巻き角度θ及び幅Wは、一定とされており、軸部64の軸方向両端部及び軸方向中央部において、清掃材66の巻き角度θ及び幅Wは同じとされている。清掃材66の本数が多いほうが、清掃材66の突出部66Aが帯電ロール23の表面に対する接触面積が多くなるため、異物の除去する性能、すなわち、清掃能力が高まる。
このように、清掃材66の本数が多いほうが、少ない場合よりも清掃能力が高いため、帯電ロール23の表面のうち付着量が多い軸方向両端部で、付着量が少ない軸方向中央部よりも、異物が多く除去される。
なお、図示は省略するが、帯電ロール23の軸方向中央部が軸方向両端部よりも異物の付着量が多くなる構成に対しては、清掃材66の本数が、軸部64の軸方向中央部において、軸部64の軸方向両端部よりも多くされる構成であっても良い。
また、図示は省略するが、帯電ロール23の軸方向一端部から他端部にかけて徐々に又は段階的に異物の付着量が多くなる構成に対しては、清掃材66の本数が、軸部64の軸方向一端部から他端部にかけて徐々に又は段階的に多くされる構成であっても良い。
(第3変形例)
清掃能力が軸部64の軸方向に沿って分布を有する構成としては、帯電ロール23の表面のうち付着量の多くなる部分で清掃能力の高い材料を用いる構成であっても良い。
具体的には、帯電ロール23の軸方向両端部が軸方向中央部よりも異物の付着量が多くなる構成に対しては、図13に示すように、清掃材66は、軸部64の軸方向中央部に配置され、軸部64の軸方向両端部よりも清掃能力が低い材料で構成された低能力部65Aと、軸部64の軸方向両端部に配置され、軸部64の軸方向中央部よりも清掃能力が高い材料で構成された高能力部65Bと、を備えて構成されている。清掃材66の巻き角度θ及び幅Wは、一定とされており、軸部64の軸方向両端部及び軸方向中央部において、清掃材66の巻き角度θ及び幅Wは同じとされている。
低能力部65A及び高能力部65Bの清掃能力は、低能力部65A及び高能力部65Bに用いられる材料における、例えば、硬度・密度・その材料の内部に形成された複数の空洞(セル)の大きさによって定まる。この硬度・密度・空洞の大きさの組み合わせによって低能力部65Aよりも清掃能力が高い材料が、高能力部65Bに用いられ、高能力部65Bよりも清掃能力が低い材料が、低能力部65Aに用いられる。
このように、清掃能力が高い材料を用いることで、帯電ロール23の表面のうち付着量が多い軸方向両端部で、付着量が少ない軸方向中央部よりも、異物が多く除去される。
なお、図示は省略するが、帯電ロール23の軸方向中央部が軸方向両端部よりも異物の付着量が多くなる構成に対しては、清掃材66は、軸部64の軸方向中央部において、軸部64の軸方向両端部よりも清掃能力の高い材料を用いる構成であっても良い。
また、図示は省略するが、帯電ロール23の軸方向一端部から他端部にかけて徐々に又は段階的に異物の付着量が多くなる構成に対しては、清掃材66が、軸部64の軸方向一端部から他端部にかけて徐々に又は段階的に清掃能力の高い材料に変化される構成であっても良い。
なお、清掃能力が軸部64の軸方向に沿って分布を有する構成としては、上記実施形態で示した清掃材66の巻き角度θ、第1変形例で示した清掃材66の幅W、第2変形例で示した清掃材66の本数及び、第3変形例で示した清掃材66の材料のいずれか2つ以上を組み合わせることによって分布を有するように構成してもよい。
(実施例1)
軸方向両端部が軸方向中央部よりも異物の付着量が多くなる帯電ロール23に対して、図14に示すように、比較例1・実施例1A・実施例1Bごとに、清掃材66の巻き角度θ・幅W・食い込み量を変えて清掃性を評価した。なお、清掃材66の食い込み量とは、図5(B)に示すように、清掃体62が帯電ロール23に押し付けられることによる清掃材66の変形量(径方向の長さ)をいう。清掃材66の巻き角度θ・幅Wは、上述のとおりである。
比較例1では、軸部64の軸方向両端部及び軸方向中央部において、清掃材66の巻き角度θを26°にすると共に清掃材66の幅Wを6mmにした。また、比較例1では、清掃材66の食い込み量を、0.75mmと、0.4mmとに設定した。
実施例1Aでは、軸部64の軸方向両端部において、清掃材66の巻き角度θを26°にし、軸部64の軸方向中央部において、清掃材66の巻き角度θを58°にした。また、実施例1Aでは、軸部64の軸方向両端部及び軸方向中央部において、清掃材66の幅Wを6mmとし、清掃材66の食い込み量を0.75mmにした。
実施例1Bでは、軸部64の軸方向両端部及び軸方向中央部において、清掃材66の巻き角度θを26°にした。実施例1Bでは、軸部64の軸方向両端部において、清掃材66の幅Wを3mmにし、軸部64の軸方向中央部において、清掃材66の幅Wを6mmにした。また、実施例1Bでは、清掃材66の食い込み量を0.75mmにした。
なお、帯電ロール23の外径は9mm、軸部64の外径は6mm、清掃材66の厚さは2mmに設定した。
帯電ロール23の軸方向両端部が軸方向中央部よりも異物の付着量が多くなることは、例えば、図17(B)に示すように、画像形成装置10で相当数(例えば、5万枚)の記録媒体Pに画像形成した後における帯電ロール23の軸方向の電気抵抗値が、帯電ロール23の軸方向両端部において、軸方向中央部よりも高くなっていることで確認した。なお、新品状態の帯電ロール23の電気抵抗値は、図17(A)に示すように、軸方向において一定とされている。
評価は、清掃体62による清掃を行った後における帯電ロール23の軸方向の電気抵抗値を測定すること及び、実際に記録媒体Pに形成した画像を目視することにより行った。電気抵抗値の測定においては、軸方向において電気抵抗値の高低差があるかを確認し、高低差がある場合には、軸方向において電気抵抗値の高い部分に異物の残留があると判定する。画像の目視では、記録媒体Pの幅方向(帯電ロール23の軸方向に相当)において画像劣化している部分があるか否かを確認する。
比較例1・実施例1A・実施例1Bを評価した結果、図14に示すように、比較例1では、食い込み量を0.75mmにした場合に、帯電ロール23の軸方向両端部では、良好に清掃できたものの、帯電ロール23の軸方向中央部では、画像劣化が生じることがわかった。これは、帯電ロール23の軸方向中央部において、清掃材66の帯電ロール23に対する接触圧が強すぎるために、帯電ロール23の表面を削ってしまったことに起因すると考えられる。
また、比較例1では、食い込み量を0.4mmにした場合に、帯電ロール23の軸方向中央部では、良好に清掃できたものの、帯電ロール23の軸方向両端部では、異物が残留することがわかった。これは、帯電ロール23の軸方向両端部において、清掃材66の帯電ロール23に対する接触圧が不足したためと考えられる。
実施例1A及び実施例1Bでは、帯電ロール23の軸方向中央部及び両端部において、良好に清掃できたことがわかった。
(実施例2)
軸方向中央部が軸方向両端部よりも異物の付着量が多くなる帯電ロール23に対して、図15に示すように、比較例2・実施例2A・実施例2Bごとに、清掃材66の巻き角度θ・幅W・食い込み量を変えて清掃性を評価した。なお、清掃材66の食い込み量・巻き角度θ・幅Wは、上述のとおりである。
比較例2では、軸部64の軸方向両端部及び軸方向中央部において、清掃材66の巻き角度θを26°にすると共に清掃材66の幅Wを6mmにした。また、比較例1では、清掃材66の食い込み量を、0.75mmと、0.4mmとに設定した。
実施例2Aでは、軸部64の軸方向中央部において、清掃材66の巻き角度θを26°にし、軸部64の軸方向両端部において、清掃材66の巻き角度θを58°にした。また、実施例2Aでは、軸部64の軸方向両端部及び軸方向中央部において、清掃材66の幅Wを6mmとし、清掃材66の食い込み量を0.75mmにした。
実施例2Bでは、軸部64の軸方向両端部及び軸方向中央部において、清掃材66の巻き角度θを26°にした。実施例1Bでは、軸部64の軸方向中央部において、清掃材66の幅Wを3mmにし、軸部64の軸方向両端部において、清掃材66の幅Wを6mmにした。また、実施例2Bでは、清掃材66の食い込み量を0.75mmにした。
なお、帯電ロール23の外径は9mm、軸部64の外径は6mm、清掃材66の厚さは2mmに設定した。
帯電ロール23の軸方向中央部が軸方向両端部よりも異物の付着量が多くなることは、例えば、図18(A)に示すように、画像形成装置10で相当数(例えば、5万枚)の記録媒体Pに画像形成した後における帯電ロール23の軸方向の電気抵抗値が、帯電ロール23の軸方向中央部において、軸方向両端部よりも高くなっていることで確認した。
評価は、清掃体62による清掃を行った後における帯電ロール23の軸方向の電気抵抗値を測定すること及び、実際に記録媒体Pに形成した画像を目視することにより行った。電気抵抗値の測定においては、軸方向において電気抵抗値の高低差があるかを確認し、高低差がある場合には、軸方向において電気抵抗値の高い部分に異物の残留があると判定する。画像の目視では、記録媒体Pの幅方向(帯電ロール23の軸方向に相当)において画像劣化している部分があるか否かを確認する。
比較例2・実施例2A・実施例2Bを評価した結果、図15に示すように、比較例2では、食い込み量を0.75mmにした場合に、帯電ロール23の軸方向中央部では、良好に清掃できたものの、帯電ロール23の軸方向両端部では、画像劣化が生じることがわかった。これは、帯電ロール23の軸方向両端部において、清掃材66の帯電ロール23に対する接触圧が強すぎるために、帯電ロール23の表面を削ってしまったことに起因すると考えられる。
また、比較例2では、食い込み量を0.4mmにした場合に、帯電ロール23の軸方向両端部では、良好に清掃できたものの、帯電ロール23の軸方向中央部では、異物が残留することがわかった。これは、帯電ロール23の軸方向中央部において、清掃材66の帯電ロール23に対する接触圧が不足したためと考えられる。
実施例2A及び実施例2Bでは、帯電ロール23の軸方向中央部及び両端部において、良好に清掃できたことがわかった。
(実施例3)
軸方向一端部から他端部にかけて徐々に又は段階的に異物の付着量が多くなる帯電ロール23に対して、図16に示すように、比較例3・実施例3A・実施例3Bごとに、清掃材66の巻き角度θ・幅W・食い込み量を変えて清掃性を評価した。なお、清掃材66の食い込み量・巻き角度θ・幅Wは、上述のとおりである。
比較例3では、軸部64の軸方向両端部及び軸方向中央部において、清掃材66の巻き角度θを26°にすると共に清掃材66の幅Wを6mmにした。また、比較例1では、清掃材66の食い込み量を、0.75mmと、0.4mmとに設定した。
実施例3Aでは、軸部64の軸方向一端部において、清掃材66の巻き角度θを58°にし、軸方向一端部から他端部にかけて徐々に又は段階的に、巻き角度θを小さくすると共に、軸部64の軸方向他端部において、清掃材66の巻き角度θを26°にした。また、実施例3Aでは、軸部64の軸方向一端部から軸方向他端部にかけて、清掃材66の幅Wを6mmとし、清掃材66の食い込み量を0.75mmにした。
実施例3Bでは、軸部64の軸方向一端部から軸方向他端部にかけて、清掃材66の巻き角度θを26°にした。実施例3Bでは、軸部64の軸方向一端部において、清掃材66の幅Wを6mmにし、軸方向一端部から他端部にかけて徐々に又は段階的に、幅Wを狭くすると共に、軸部64の軸方向他端部において、清掃材66の幅Wを3mmにした。また、実施例3Bでは、清掃材66の食い込み量を0.75mmにした。
なお、帯電ロール23の外径は9mm、軸部64の外径は6mm、清掃材66の厚さは2mmに設定した。
帯電ロール23の軸方向一端部から他端部にかけて徐々に又は段階的に異物の付着量が多くなることは、例えば、図18(B)に示すように、画像形成装置10で相当数(例えば、5万枚)の記録媒体Pに画像形成した後における帯電ロール23の軸方向の電気抵抗値が、帯電ロール23の軸方向一端部から軸方向他端部にかけて高くなっていることで確認した。
評価は、清掃体62による清掃を行った後における帯電ロール23の軸方向の電気抵抗値を測定すること及び、実際に記録媒体Pに形成した画像を目視することにより行った。電気抵抗値の測定においては、軸方向において電気抵抗値の高低差があるかを確認し、高低差がある場合には、軸方向において電気抵抗値の高い部分に異物の残留があると判定する。画像の目視では、記録媒体Pの幅方向(帯電ロール23の軸方向に相当)において画像劣化している部分があるか否かを確認する。
比較例3・実施例3A・実施例3Bを評価した結果、図16に示すように、比較例3では、食い込み量を0.75mmにした場合に、帯電ロール23の軸方向他端部では、良好に清掃できたものの、帯電ロール23の軸方向一端部では、画像劣化が生じることがわかった。これは、帯電ロール23の軸方向一端部において、清掃材66の帯電ロール23に対する接触圧が強すぎるために、帯電ロール23の表面を削ってしまったことに起因すると考えられる。
また、比較例3では、食い込み量を0.4mmにした場合に、帯電ロール23の軸方向一端部では、良好に清掃できたものの、帯電ロール23の軸方向他端部では、異物が残留することがわかった。これは、帯電ロール23の軸方向他端部において、清掃材66の帯電ロール23に対する接触圧が不足したためと考えられる。
実施例3A及び実施例3Bでは、帯電ロール23の軸方向一端部及び他端部において、良好に清掃できたことがわかった。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、種々の変形、変更、改良が可能である。
10 画像形成装置
22Y〜22K 画像形成ユニット(組立体の一例)
23 帯電ロール(被清掃体の一例、帯電体の一例)
26 第1転写ロール(転写体の一例)
32 感光体(像保持体の一例)
45 中間転写ユニット(組立体の一例)
60 清掃装置
64 軸部
66 清掃材

Claims (9)

  1. 異物が付着する付着量に軸方向に沿って分布を有する被清掃体と、
    清掃装置と、
    を備える画像形成装置であって、
    前記清掃装置は、
    前記被清掃体の表面に沿って配置された軸部と、
    前記軸部の軸方向の一端部から他端部に沿って単一の方向に螺旋状に巻き付けられ、前記被清掃体を清掃する清掃能力が前記被清掃体の表面のうち前記異物の付着量が多くなる部分で前記異物の付着量が少ない部分よりも高くなるように、該清掃能力が前記軸部の軸方向に沿って分布を有する清掃材であって、当該清掃材の巻き方向と前記軸部の軸方向とで鋭角に形成される側の巻き角度が、前記被清掃体の表面のうち前記異物の付着量が多くなる部分で前記異物の付着量が少ない部分よりも小さく設定されている前記清掃材と、
    を有する
    画像形成装置。
  2. 異物が付着する付着量に軸方向に沿って分布を有する被清掃体を備える画像形成装置に用いられる清掃装置であって、
    前記被清掃体の表面に沿って配置された軸部と、
    前記軸部の軸方向に沿って螺旋状に巻き付けられ、前記被清掃体を清掃する清掃能力が前記被清掃体の表面のうち前記異物の付着量が多くなる部分で前記異物の付着量が少ない部分よりも高くなるように、該清掃能力が前記軸部の軸方向に沿って分布を有する清掃材であって、当該清掃材の巻き方向と直交する幅が、前記被清掃体の表面のうち前記異物の付着量の多くなる部分で前記異物の付着量の少ない部分よりも狭く設定されている前記清掃材と、
    を備える清掃装置。
  3. 異物が付着する付着量に軸方向に沿って分布を有する被清掃体を備える画像形成装置に用いられる清掃装置であって、
    前記被清掃体の表面に沿って配置された軸部と、
    前記軸部の軸方向に沿って螺旋状に巻き付けられ、前記被清掃体を清掃する清掃能力が前記被清掃体の表面のうち前記異物の付着量が多くなる部分で前記異物の付着量が少ない部分よりも高くなるように、該清掃能力が前記軸部の軸方向に沿って分布を有する清掃材であって、当該清掃材の前記軸部に巻き付けられる条数が、前記被清掃体の表面のうち前記異物の付着量の多くなる部分で前記異物の付着量の少ない部分よりも多くなるように設定されている前記清掃材と、
    を備える清掃装置。
  4. 異物が付着する付着量に軸方向に沿って分布を有する被清掃体を備える画像形成装置に用いられる清掃装置であって、
    前記被清掃体の表面に沿って配置された軸部と、
    前記軸部の軸方向に沿って螺旋状に巻き付けられ、前記被清掃体を清掃する清掃能力が前記被清掃体の表面のうち前記異物の付着量が多くなる部分で前記異物の付着量が少ない部分よりも高くなるように、該清掃能力が前記軸部の軸方向に沿って分布を有する清掃材であって、多孔質材料で構成され、当該多孔質材料の硬度、密度、空洞の大きさの少なくとも一つを変更することにより、前記被清掃体の表面のうち前記異物の付着量の多くなる部分で前記異物の付着量の少ない部分よりも前記清掃能力が高くなるように設定されている前記清掃材と、
    を備える清掃装置。
  5. 前記清掃材の巻き方向に直交する直交方向に沿った断面における少なくとも一方の前記直交方向の端部が前記直交方向の中央部よりも前記軸部の径方向に突出している請求項2〜4のいずれか1項に記載の清掃装置。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の清掃装置と、
    像を保持可能な像保持体と、
    前記像保持体を帯電させる、前記被清掃体としての帯電体と、
    が装置本体に一体に着脱可能に組み立てられた組立体。
  7. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の清掃装置と、
    像を保持可能な像保持体と、
    前記像保持体を帯電させる、前記被清掃体としての帯電体と、
    を備える画像形成装置。
  8. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の清掃装置と、
    画像を被転写体へ転写する、前記被清掃体としての転写体と、
    が装置本体に一体に着脱可能に組み立てられた組立体。
  9. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の清掃装置と、
    画像を被転写体へ転写する、前記被清掃体としての転写体と、
    を備える画像形成装置。
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