JP5660415B1 - 雌端子 - Google Patents
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Abstract
【課題】接触抵抗の増加を抑制する。【解決手段】本明細書によって開示される雌端子10は、雄端子11に弾性的に接触する弾性片23、26を備えた雌端子10であって、この弾性片23、26は、雄端子11が接触する前の初期位置と、雄端子11が接触することで弾性的に変形した変形位置との間を変位可能とされており、初期位置に位置した弾性片23、26と雄端子11との間で発生する接触圧力が最大となる点で形成される接触痕35と弾性片23、26が変形位置に変位した状態で雄端子11が摺接することで形成される摺接痕36とは互いに重複しない配置とされている構成とした。【選択図】図5
Description
本明細書によって開示される技術は、雌端子に関する。
従来、雄端子と雌端子の接点位置を明確にするために、図14に示すように、ばね部2にエンボス状の突起3を設けた雌端子1が知られている。この雌端子1に雄端子4を挿入していくと、突起3への乗り上げ開始時に、突起3の裾野部5に雄端子4が突き当たることで接触圧力が生じ、雄端子が突起3に乗り上げている間にピークを迎える。すなわち、このピーク接触圧力は、雄端子4との最終接点位置である頂点部6における接触圧力よりも大きい。よって、接触圧力がピークになる点と頂点部6とが極めて近くに配されていると、頂点部6にもめっき摩耗が及んでしまい、頂点部6における接触抵抗が増加するおそれがある。なお、挿入力低減を図った雌端子として、特開2009−21187号公報(下記特許文献1)に記載のものが知られている。
しかしながら、特開2009−21187号公報(上記特許文献1)に記載の雌端子は、挿入力低減を図ることができたとしても、雄端子と弾性的に接触する突起部がエンボス状であり、接触圧力がピークになる点と頂点部とが極めて近くに配されていることに変わりはなく、接触圧力がピークとなる点から頂点部に亘ってめっき摩耗が発生し接触抵抗が増加するおそれがある。
本明細書によって開示される雌端子は、雄端子に弾性的に接触する弾性片を備えた雌端子であって、この弾性片は、前記雄端子が接触する前の初期位置と、前記雄端子が接触することで弾性的に変形した変形位置との間を変位可能とされており、前記弾性片は、前記雄端子に線接触する線接触部と、前記雄端子に点接触する接点部と、前記線接触部と前記接点部の間に配されて前記雄端子との接触面積が前記接点部に向けて徐々に小さくなる徐変部とを有しており、前記変形位置は、前記接点部とこれに対向する対向部との間の距離が前記雄端子の板厚と等しくなる位置となっており、前記初期位置に位置した前記弾性片に前記雄端子が接触した接触圧力が最大となる点の周囲であって前記線接触部から前記徐変部にまたがる箇所に形成される接触痕と前記弾性片が前記変形位置に変位した状態で前記雄端子が前記接点部に摺接することで同接点部の周囲に形成される摺接痕とは互いに重複しない配置とされている構成とした。
このような構成によると、接触痕と摺接痕が互いに重複しない配置とされているため、接触痕と摺接痕が互いに重複する場合、すなわち接触痕と摺接痕が極めて近くに配される場合に比べて、接触抵抗の増加を抑制できる。
本明細書によって開示される雌端子は、以下の構成としてもよい。
前記接触痕と前記摺接痕の並び方向における前記接触痕の大きさをAとし、前記並び方向における前記摺接痕の大きさをBとし、前記並び方向における前記接触痕と前記摺接痕の中心間距離をCとした場合に、C>(A+B)/2を満たす構成としてもよい。
このような構成によると、例えば接触痕の大きさAと摺接痕の大きさBを予め測定し、測定されたAとBに基づいて中心間距離Cを設定すればよい。そして、中心間距離Cに基づいて弾性片の形状を適宜設定すればよい。
前記接触痕と前記摺接痕の並び方向における前記接触痕の大きさをAとし、前記並び方向における前記摺接痕の大きさをBとし、前記並び方向における前記接触痕と前記摺接痕の中心間距離をCとした場合に、C>(A+B)/2を満たす構成としてもよい。
このような構成によると、例えば接触痕の大きさAと摺接痕の大きさBを予め測定し、測定されたAとBに基づいて中心間距離Cを設定すればよい。そして、中心間距離Cに基づいて弾性片の形状を適宜設定すればよい。
本明細書によって開示される雌端子によれば、接触抵抗の増加を抑制できる。
<実施形態>
実施形態を図1から図13の図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る雌端子10は、図1に示すように、雄端子11に電気的に接続されるようになっている。なお、以下においては、図1における左方を前方とし、図1における右方を後方として説明する。また、上下方向についても図1を基準とする。
実施形態を図1から図13の図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る雌端子10は、図1に示すように、雄端子11に電気的に接続されるようになっている。なお、以下においては、図1における左方を前方とし、図1における右方を後方として説明する。また、上下方向についても図1を基準とする。
(雄端子11)
雄端子11は金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。雄端子11は細長い板状をなす雄タブ12を有し、雄タブ12における雌端子10との接触面は平面である。雄端子11は、本実施形態では電線の端末に接続されているが、図示しない機器に接続される構成としてもよい。
雄端子11は金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。雄端子11は細長い板状をなす雄タブ12を有し、雄タブ12における雌端子10との接触面は平面である。雄端子11は、本実施形態では電線の端末に接続されているが、図示しない機器に接続される構成としてもよい。
(雌端子10)
雌端子10は金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。雌端子10は、雄端子11の雄タブ12が挿入される筒部14を有する。図2ないし図4に示すように、筒部14は、前後方向に開口する略角筒状をなしている。筒部14は複数の周壁を角筒状に構成したものであって、これらの周壁は、底壁15と、底壁15の両側縁から上方に立ち上がる一対の側壁16と、底壁15に対向する天井壁17とを備えて構成されている。
雌端子10は金属板材を所定の形状にプレス加工してなる。雌端子10は、雄端子11の雄タブ12が挿入される筒部14を有する。図2ないし図4に示すように、筒部14は、前後方向に開口する略角筒状をなしている。筒部14は複数の周壁を角筒状に構成したものであって、これらの周壁は、底壁15と、底壁15の両側縁から上方に立ち上がる一対の側壁16と、底壁15に対向する天井壁17とを備えて構成されている。
天井壁17は、一対の側壁16の一方の上端縁から、他方の側壁16に向かって略直角に折り曲げられて形成されている。天井壁17の側端縁には係止部18が突出して形成されており、この係止部18が他方の側壁16に形成された係止孔19の内部に挿通されている。他方の側壁16の側端縁は、天井壁17の上面に折り重ねられている。これにより、筒部14が角筒状に保持されている。
底壁15の後方には、ワイヤーバレル20が延設されている。このワイヤーバレル20には、図1に示すように、電線13の端末において絶縁被覆21から露出した芯線22が接続される。ワイヤーバレル20は、芯線22にかしめられて圧着されている。
(第1弾性片23)
底壁15の前端縁には、第1基端部24が突出して形成されている。第1基端部24は、底壁15の前端縁から筒部14の内方に(後方に)折り返された形状をなしている。図4に示すように、第1基端部24は筒部14の前端縁から前方にやや突出している。
底壁15の前端縁には、第1基端部24が突出して形成されている。第1基端部24は、底壁15の前端縁から筒部14の内方に(後方に)折り返された形状をなしている。図4に示すように、第1基端部24は筒部14の前端縁から前方にやや突出している。
図5に示すように、折り返された第1基端部24の後端縁には、雄端子11の挿入方向と交差する方向に間隔を空けて並ぶ複数(本実施形態では3つ)の第1弾性片23が筒部14の内方に(後方に)延出して形成されている。図9に示すように、第1弾性片23は側方から見て第1基端部24から片持ち状をなして直線状に延出されている。この第1弾性片23の延出端部に第1接点部25が形成され、この第1接点部25が雄端子11と弾性的に接触する。第1接点部25には、例えば銀めっきが施されている。
各第1弾性片23の前後方向の長さ寸法は略同じとされている。また、各第1弾性片23の、雄端子11の挿入方向と直交する方向(以下「幅方向」という)についての幅寸法は略同じとされている。また、隣り合う一対の第1弾性片23の間隔は、いずれも略同じとされている。したがって、複数の第1弾性片23は、筒部14における幅方向のほぼ全域に亘って等しい間隔を空けて配されている。
図7に示すように、第1接点部25における雄端子11との接触縁25Bは円弧状をなしている。この第1接点部25は、図6に示すように、各第1弾性片23に1つずつ形成されている。また、第1接点部25は、図7に示すように、第1弾性片23の全幅に亘って形成されている。これにより、第1接点部25の接触縁25Bは、雄端子11の捻回動作に対して広範囲で雄端子11と点接触し、雄端子11の捻回動作によって接触状態が急激に変化することはないものとされている。
(第2弾性片26)
天井壁17の前端縁には、第2基端部27が突出して形成されている。第2基端部27は、天井壁17の前端縁から筒部14の内方に(後方に)折り返された形状をなしている。図4に示すように、第2基端部27は筒部14の前端縁から前方にやや突出している。
天井壁17の前端縁には、第2基端部27が突出して形成されている。第2基端部27は、天井壁17の前端縁から筒部14の内方に(後方に)折り返された形状をなしている。図4に示すように、第2基端部27は筒部14の前端縁から前方にやや突出している。
図5に示すように、折り返された第2基端部27の後端縁には、雄端子11の挿入方向と交差する方向に間隔を空けて並ぶ複数(本実施形態では3つ)の第2弾性片26が筒部14の内方に(後方に)突出して形成されている。図9に示すように、第2弾性片26は側方から見て第2基端部27から片持ち状をなして直線状に延出されている。この第2弾性片26の延出端部に第2接点部28が形成され、この第2接点部28が雄端子11と弾性的に接触する。第2接点部28には、例えば銀めっきが施されている。
各第2弾性片26の前後方向の長さ寸法は略同じとされている。また、各第2弾性片26の、雄端子11の挿入方向と直交する方向(以下「幅方向」という)についての幅寸法は略同じとされている。また、隣り合う一対の第2弾性片26の間隔は、いずれも略同じとされている。したがって、複数の第2弾性片26は、筒部14における幅方向のほぼ全域に亘って等しい間隔を空けて配されている。
図7に示すように、第2接点部28における雄端子11との接触縁28Bは円弧状をなしている。この第2接点部28は、図6に示すように、各第2弾性片26に1つずつ形成されている。また、第2接点部28は、図7に示すように、第2弾性片26の全幅に亘って形成されている。これにより、第2接点部28の接触縁28Bは、雄端子11の捻回動作に対して広範囲で雄端子11と点接触し、雄端子11の捻回動作によって接触状態が急激に変化することはないものとされている。
図6に示すように、第1基端部24および第1弾性片23と、第2基端部27および第2弾性片26とは、上下対称に形成されている。これにより、第1弾性片23の第1接点部25と、第2弾性片26の第2接点部28とは、それぞれ対向して配されている(図7参照)。
(第1線接触部および第1徐変部)
第1弾性片23は、図12に示すように、雄端子11に線接触する第1線接触部29と、雄端子11に点接触する第1接点部25と、これらの間に配されて雄端子11との接触面積が第1接点部25に向けて徐々に小さくなる第1徐変部30とを有している。第1徐変部30は前後方向に長い略二等辺三角形状をなし、第1線接触部29の終端29Bから第1接点部25の頂点25Aに至る領域に形成されている。第1弾性片23における雄端子11との接触面29A、30Aを、雄端子11の挿入方向に沿って第1接点部25の頂点25Aを通る位置で縦方向に切断した切断線は直線とされている(図9参照)。すなわち、第1徐変部30は、第1線接触部29の接触面29Aと面一をなす平面を超えない領域(当該平面およびその下方領域)に形成されている。特に本実施形態では、第1線接触部29の接触面29Aと第1徐変部30の接触面30Aと第1接点部25の頂点25Aとがこの順に一直線に並んで配されている。
第1弾性片23は、図12に示すように、雄端子11に線接触する第1線接触部29と、雄端子11に点接触する第1接点部25と、これらの間に配されて雄端子11との接触面積が第1接点部25に向けて徐々に小さくなる第1徐変部30とを有している。第1徐変部30は前後方向に長い略二等辺三角形状をなし、第1線接触部29の終端29Bから第1接点部25の頂点25Aに至る領域に形成されている。第1弾性片23における雄端子11との接触面29A、30Aを、雄端子11の挿入方向に沿って第1接点部25の頂点25Aを通る位置で縦方向に切断した切断線は直線とされている(図9参照)。すなわち、第1徐変部30は、第1線接触部29の接触面29Aと面一をなす平面を超えない領域(当該平面およびその下方領域)に形成されている。特に本実施形態では、第1線接触部29の接触面29Aと第1徐変部30の接触面30Aと第1接点部25の頂点25Aとがこの順に一直線に並んで配されている。
第1線接触部29の接触面29Aと第1徐変部30の接触面30Aとはいずれも平面であって、雄端子11に対して線接触するように構成されている。第1線接触部29の接触面29Aでは雄端子11との接触縁の長さが雄端子11の挿入方向において一定とされているのに対して、第1徐変部30の接触面30Aでは雄端子11との接触縁の長さが第1線接触部29の終端29Bで最も長く、第1接点部25に向かうにつれて徐々に短くなり、第1接点部25で最も短くなる。図12に示すように、第1徐変部30の両側には、雄端子11に接触しない非接触面30Bが形成されており、この非接触面30Bは、第1接点部25の接触縁25Bに接続されている。なお、第1接点部25は、接触縁25Bにおける断面形状を維持したまま斜め下方に延出されている。
(第2線接触部および第2徐変部)
第2弾性片26は第1弾性片23と上下対称をなす構成であって、雄端子11に線接触する第2線接触部31と、雄端子11に点接触する第2接点部28と、これらの間に配されて雄端子11との接触面積が第2接点部28に向けて徐々に小さくなる第2徐変部32とを有している。第2徐変部32は、第1徐変部30と同様に、前後方向に長い略二等辺三角形状をなし、第2線接触部31の終端31Bから第2接点部28の頂点28Aに至る領域に形成されている。第2弾性片26における雄端子11との接触面31A、32Aを、雄端子11の挿入方向に沿って第2接点部28の頂点28Aを通る位置で縦方向に切断した切断線は直線とされている(図9参照)。すなわち、第2徐変部32は、第2線接触部31の接触面31Aと面一をなす平面を超えない領域(当該平面およびその上方領域)に形成されている。特に本実施形態では、第2線接触部31の接触面31Aと第2徐変部32の接触面32Aと第2接点部28の頂点28Aとがこの順に一直線に並んで配されている。
第2弾性片26は第1弾性片23と上下対称をなす構成であって、雄端子11に線接触する第2線接触部31と、雄端子11に点接触する第2接点部28と、これらの間に配されて雄端子11との接触面積が第2接点部28に向けて徐々に小さくなる第2徐変部32とを有している。第2徐変部32は、第1徐変部30と同様に、前後方向に長い略二等辺三角形状をなし、第2線接触部31の終端31Bから第2接点部28の頂点28Aに至る領域に形成されている。第2弾性片26における雄端子11との接触面31A、32Aを、雄端子11の挿入方向に沿って第2接点部28の頂点28Aを通る位置で縦方向に切断した切断線は直線とされている(図9参照)。すなわち、第2徐変部32は、第2線接触部31の接触面31Aと面一をなす平面を超えない領域(当該平面およびその上方領域)に形成されている。特に本実施形態では、第2線接触部31の接触面31Aと第2徐変部32の接触面32Aと第2接点部28の頂点28Aとがこの順に一直線に並んで配されている。
第2線接触部31の接触面31Aと第2徐変部32の接触面32Aとはいずれも平面であって、雄端子11に対して線接触するように構成されている。第2線接触部31の接触面31Aでは雄端子11との接触縁の長さが雄端子11の挿入方向において一定とされているのに対して、第2徐変部32の接触面32Aでは雄端子11との接触縁の長さが第2線接触部31の終端31Bで最も長く、第2接点部28に向かうにつれて徐々に短くなり、第2接点部28で最も短くなる。第1弾性片23と同様に、第2徐変部32の両側には、雄端子11に接触しない非接触面32Bが形成されており、この非接触面32Bは、第2接点部28の接触縁28Bに接続されている。なお、第2接点部28は、接触縁28Bにおける断面形状を維持したまま斜め下方に延出されている。
(接触痕および摺接痕)
さて、各弾性片23、26は、図9に示す初期位置と、図11に示す変形位置との間を変位可能とされている。初期位置とは、雄端子11が各弾性片23、26に接触する前の位置であって、各弾性片23、26が自然状態にある位置のことをいう。また、変形位置とは、雄端子11が各弾性片23、26に接触することで弾性的に変形した位置であって、雄端子11に接触圧力(接触荷重)が作用している位置のことである。
さて、各弾性片23、26は、図9に示す初期位置と、図11に示す変形位置との間を変位可能とされている。初期位置とは、雄端子11が各弾性片23、26に接触する前の位置であって、各弾性片23、26が自然状態にある位置のことをいう。また、変形位置とは、雄端子11が各弾性片23、26に接触することで弾性的に変形した位置であって、雄端子11に接触圧力(接触荷重)が作用している位置のことである。
図10に示すように、初期位置に位置した各弾性片23、26に雄端子11が接触し始めた点を接触開始点33とし、図11に示すように、各弾性片23、26が変形位置に変位した状態で雄端子11が摺接することになる点を摺接点34とする。図13に示すように、接触圧力は接触開始点33から摺接点34の間でピークを迎える。以下において接触圧力がピークを迎える点を接触圧力が最大となる点37という。図5に示すように、接触圧力が最大となる点37の周囲には2点鎖線で図示した接触痕35が形成され、摺接点34の周囲には2点鎖線で図示した摺接痕36が形成される。
ここで、接触痕35と摺接痕36の並び方向における接触痕35の大きさをAとし、並び方向における摺接痕36の大きさをBとし、並び方向における接触痕35と摺接痕36の中心間距離(本実施形態では接触圧力が最大となる点37と摺接点34との離間距離)をCとした場合に、C>(A+B)/2を満たすように、接触痕35と摺接痕36が互いに重複しない配置とされている。
本実施形態では、接触開始点33は、各線接触部29、31の終端29B、31Bに一致しており、摺接点34は、各接点部25、28の頂点25A、28Aに一致している。したがって、接触痕35と摺接痕36を互いに離間して配することで、雄端子11の繰り返し挿抜によって各接点部25、28にめっき摩耗が発生することを抑制できる。これにより、雄端子11の繰り返し挿抜による接触抵抗の増加を抑制できる。
以上のように本実施形態では、接触痕35と摺接痕36が互いに重複しない配置とされているため、接触痕と摺接痕が互いに重複する場合、すなわち接触痕と摺接痕が極めて近くに配される場合に比べて、接触抵抗の増加を抑制できる。
接触痕35と摺接痕36の並び方向における接触痕35の大きさをAとし、並び方向における摺接痕36の大きさをBとし、並び方向における接触痕35と摺接痕36の中心間距離をCとした場合に、C>(A+B)/2を満たす構成としてもよい。
このような構成によると、例えば接触痕35の大きさAと摺接痕36の大きさBを予め測定し、測定されたAとBに基づいて中心間距離Cを設定すればよい。そして、中心間距離Cに基づいて弾性片23、26の形状を適宜設定すればよい。
このような構成によると、例えば接触痕35の大きさAと摺接痕36の大きさBを予め測定し、測定されたAとBに基づいて中心間距離Cを設定すればよい。そして、中心間距離Cに基づいて弾性片23、26の形状を適宜設定すればよい。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では接触痕35と摺接痕36がいずれも楕円形状とされているものの、接触痕と摺接痕の形状は楕円形状に限定されない。また、接触痕と摺接痕がいびつな形状とされている場合には、C>(A+B)/2を満たさない場合もあり得るが、そのような場合であっても、接触痕と摺接痕が互いに重複しない配置とされていればよい。
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では接触痕35と摺接痕36がいずれも楕円形状とされているものの、接触痕と摺接痕の形状は楕円形状に限定されない。また、接触痕と摺接痕がいびつな形状とされている場合には、C>(A+B)/2を満たさない場合もあり得るが、そのような場合であっても、接触痕と摺接痕が互いに重複しない配置とされていればよい。
(2)上記実施形態では、各接点部25、28がエンボス状でない雌端子10を例示しているものの、エンボス状の接点部を備えた雌端子であっても、接触痕と摺接痕が互いに重複しないものであればよい。
10…雌端子
11…雄端子
23…第1弾性片
26…第2弾性片
33…接触開始点
34…摺接点
35…接触痕
36…摺接痕
37…接触圧力が最大となる点
11…雄端子
23…第1弾性片
26…第2弾性片
33…接触開始点
34…摺接点
35…接触痕
36…摺接痕
37…接触圧力が最大となる点
Claims (2)
- 雄端子に弾性的に接触する弾性片を備えた雌端子であって、
この弾性片は、前記雄端子が接触する前の初期位置と、前記雄端子が接触することで弾性的に変形した変形位置との間を変位可能とされており、
前記弾性片は、前記雄端子に線接触する線接触部と、前記雄端子に点接触する接点部と、前記線接触部と前記接点部の間に配されて前記雄端子との接触面積が前記接点部に向けて徐々に小さくなる徐変部とを有しており、
前記変形位置は、前記接点部とこれに対向する対向部との間の距離が前記雄端子の板厚と等しくなる位置となっており、
前記初期位置に位置した前記弾性片に前記雄端子が接触した接触圧力が最大となる点の周囲であって前記線接触部から前記徐変部にまたがる箇所に形成される接触痕と前記弾性片が前記変形位置に変位した状態で前記雄端子が前記接点部に摺接することで同接点部の周囲に形成される摺接痕とは互いに重複しない配置とされている雌端子。 - 前記接触痕と前記摺接痕の並び方向における前記接触痕の大きさをAとし、前記並び方向における前記摺接痕の大きさをBとし、前記並び方向における前記接触痕と前記摺接痕の中心間距離をCとした場合に、C>(A+B)/2を満たす請求項1に記載の雌端子。
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