[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP5647374B2 - Cdk4/6およびflt3の縮合三環系二重阻害剤 - Google Patents

Cdk4/6およびflt3の縮合三環系二重阻害剤 Download PDF

Info

Publication number
JP5647374B2
JP5647374B2 JP2014501219A JP2014501219A JP5647374B2 JP 5647374 B2 JP5647374 B2 JP 5647374B2 JP 2014501219 A JP2014501219 A JP 2014501219A JP 2014501219 A JP2014501219 A JP 2014501219A JP 5647374 B2 JP5647374 B2 JP 5647374B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
compound
substituted
pharmaceutically acceptable
hydrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014501219A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014508808A (ja
Inventor
チエン,シヤオチイ
ダイ,カン
デユケツト,ジエイソン
グリブル,マイケル・ダブリユ,ジユニア
ハード,ジヤステイン・エヌ
キーガン,キヤスリーン・エス
リー,ジーホン
ライブリー,サラ・イー
マクギー,ローレンス・アール
ラゲインズ,マーク・エル
ワン,シヤンホン
ワイドナー,マーガレツト・エフ
ジヤン,ジアン
Original Assignee
アムジエン・インコーポレーテツド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アムジエン・インコーポレーテツド filed Critical アムジエン・インコーポレーテツド
Publication of JP2014508808A publication Critical patent/JP2014508808A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5647374B2 publication Critical patent/JP5647374B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D519/00Heterocyclic compounds containing more than one system of two or more relevant hetero rings condensed among themselves or condensed with a common carbocyclic ring system not provided for in groups C07D453/00 or C07D455/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/495Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with two or more nitrogen atoms as the only ring heteroatoms, e.g. piperazine or tetrazines
    • A61K31/505Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim
    • A61K31/519Pyrimidines; Hydrogenated pyrimidines, e.g. trimethoprim ortho- or peri-condensed with heterocyclic rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • A61P35/02Antineoplastic agents specific for leukemia
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/12Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains three hetero rings
    • C07D471/14Ortho-condensed systems

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2011年3月23日に出願された米国特許仮出願第61/466,841号の利益を主張するものであり、参照により、本明細書に完全に記載されているかのように、その全体があらゆる目的のために本明細書に組み込まれる。
本発明は、CDK4およびCDK6等のサイクリン依存性キナーゼのキナーゼ活性を阻害することができる化合物、ならびにサイクリン依存性キナーゼを阻害する化合物を含む組成物に関する。本発明はまた、FLT3のキナーゼ活性を阻害することができる化合物、およびFLT3を阻害する化合物を含む組成物に関する。化合物および組成物は、これらのキナーゼによって調節される癌等の種々の疾患または病態を治療するために使用されてもよく、癌に罹患する患者を治療する上で特に有用である。
急性骨髄性白血病(AML)は、未だ対処されていない重要な医学的必要性を表している。これは、分化のブロックおよび造血前駆細胞の骨髄系の異常な増殖によって特徴付けられる血液系腫瘍である。米国では、1年当たり約13,000件の新規症例および9,000件の死亡がある。生存率は、60歳未満の患者で25〜70%、より年齢の高い患者で5〜15%であり、細胞遺伝学的リスクが不良な患者では転帰がさらに悪化する。現在の標準的な治療は、導入段階および強化段階を伴うダウノルビシンおよびシタラビンによる化学療法である。より年齢の低いAML患者の治療には骨髄幹細胞移植も用いられる。
サイクリン依存性キナーゼ(CDK)は、重要な細胞機能を担うセリン/スレオニンタンパク質キナーゼのファミリーである。サイクリンは、触媒性CDKを活性化する調節サブユニットである。CDK1/サイクリンB1、CDK2/サイクリンA、CDK2/サイクリンE、CDK4/サイクリンD、CDK6/サイクリンDは、細胞周期進行の重要な制御因子である。CDKはまた、転写、DNA修復、分化、老化、およびアポトーシスも調節する(Morgan,D.O.,Annu.Rev.Cell.Dev.Biol.,13:261−291(1997))。
CDKの小分子阻害剤は、癌を治療するために開発されてきた(de Carcer,G.et al.,Curr.Med.Chem.,14:969−85(2007))。大量の遺伝学的証拠が、CDK、それらの基質、または制御因子が、多くのヒトの癌と関連していると示されたことを裏付けている(Malumbres,M.et al,Nature Rev.Cancer,1:222−231(2001))。p16、p21、およびp27を含むCDKの内因性タンパク質阻害剤は、CDK活性を阻害し、これらの過剰発現は、前臨床モデルにおいて細胞周期停止および腫瘍増殖の阻害を引き起こす(Kamb,A.,Curr.Top.Microbiolo.Immunol.,227:139−148(1998))。
CDKの小分子阻害剤は、心臓血管障害、腎疾患、特定の感染症、および自己免疫疾患を含む異常な細胞増殖に起因する種々の他の疾患を治療するためにも使用することができる。細胞周期のG1期およびS期のチェックポイント(p53、pRb、p15、p16、およびサイクリンA、D、E、CDK2およびCDK4)に関与する遺伝子を含む細胞増殖経路は、プラーク進行、狭窄、および血管形成後の再狭窄と関連付けられている。CDK阻害性タンパク質p21の過剰発現は、血管形成後の血管平滑筋の増殖および内膜過形成を阻害することが示されている(Chang,M.W.et al.,J.Clin.Invest.,96:2260(1995);Yang,Z−Y.et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)93:9905(1996))。小分子CDK2阻害剤CVT−313(Ki=95nM)は、動物モデルにおいて内膜新生の著しい阻害を引き起こすことが示された(Brooks,E.E.et al.,J.Biol.Chem.,272:29207−29211(1997))。細胞周期の調節不全は、細尿管における液体で充填された嚢胞の成長によって特徴付けられる多発性嚢胞腎疾患と関連付けられている。CDKの小分子阻害剤を用いた治療により、マウスモデルにおいて嚢胞疾患の効果的な停止がもたらされた(Bukanov,N.O.,et al.,Nature,4444:949−952(2006))。真菌、熱帯熱マラリア原虫等の寄生原生動物、ならびにDNAおよびRNAウイルスを含む様々な感染病原体による感染は、CDK阻害剤を用いて治療することができる。CDKは、単純ヘルペスウイルス(HSV)の複製に必要であることが示されている(Schang,L.M.et al.,J.Virol.,72:5626(1998))。滑膜組織過形成は、関節リウマチの発生に重要な役割を果たし、滑膜組織増殖の阻害により、炎症を抑制し、関節破壊を予防することができる。CDK阻害性タンパク質p16の過剰発現が、動物関節炎モデルにおいて、滑膜線維芽細胞の増殖を阻害し(Taniguchi,K.et al.,Nat.Med.,5:760−767(1999))、関節の腫脹が実質的に抑制されたことが示されている。
いくつかのCDKの選択的阻害剤は、細胞周期進行の特定の段階を阻害することにより、正常な非形質転換細胞を保護するためにも使用することができる(Chen,et al.,J.Natl.Cancer Institute,92:1999−2008(2000))。細胞周期の異なる段階を阻害する細胞毒性薬の使用前の選択的CDK阻害剤を用いた前処理は、細胞毒性化学療法に関連する副作用を低減し、治療域を増加させることができる。CDKの細胞タンパク質阻害剤(p16、p27、およびp21)の導入は、阻害剤応答性の細胞上でパクリタキセルまたはシスプラチンによって媒介される細胞毒性に対する強い耐性を付与したが、阻害剤に非応答性の細胞上では耐性を付与しなかったことが示されている(Schmidt,M,Oncogene,2001 20:6164−71)。
CDK4およびCDK6は、機能的に識別不能な2つのサイクリンD依存性キナーゼである。これらは、造血系の細胞に観察される高レベルの発現を伴って広く発現される(CDK4/6は、CDK4およびCDK6の両方について言及するために本文書を通して使用される)。CDK4/6は、網膜芽細胞腫タンパク質(Rb)をリン酸化することにより、細胞周期のG1期からS期への移行を促進する。CDK4およびCDK6単独欠損マウスは生存可能であり、二重欠損マウスは、出生後まもなく造血不全で死亡する(Satyanarayana,A.et al.,Oncogene,28:2925−39(2009);Malumbres,M.et al.,Cell,118:493−504(2004))。強力な証拠が、サイクリンD−CDK4−p16INK4A−Rb経路の癌発生との有意な関与を裏付けている(Malumbres,M.et al.,Nature Rev.Cancer,1:222−31(2001))。Rbは、S期の開始のために必要なE2Fタンパク質を隔離することにより、G1で細胞周期を負に調節する。p16INK4Aは、CDK4/6細胞のINK4ファミリーの重要なメンバーである。Rbおよびp16INK4Aのための遺伝子は、癌細胞において欠失または発現停止されることが多い腫瘍抑制因子である。また、CDK4、CDK6、およびサイクリンDは、血液系腫瘍および固形腫瘍において増殖すると報告されている。発癌におけるこの経路の重要性は、マウス腫瘍モデルにおいてCDK4の枯渇または不活性化が腫瘍を抑制するという発見によってさらに裏付けられる(Yu,Q.et al.,Cancer Cell,9:23−32(2006);Puyol,M.Cancer Cell,18:63−73(2010))。−Rbおよびp16INK4Aは、AMLにおいて欠失することは稀である。しかしながら、INK4ファミリーの別のメンバーであるp15INK4B遺伝子は、過剰メチル化によってAMLの60%まで下方制御されると報告されており(Naofumi,M. et al.,白血病 Res.,29:557−64(2005);Drexler,H.G.Leukemia,12:845−59(1998)、Herman,J.G.et al.,Cancer Res.,57:837−41(1997))、AML細胞において考えられるCDK4/6の重要な役割が示唆される。
FLT3(Fms様チロシンキナーゼ3、FLK2)は、クラスIII受容体型チロシンキナーゼである。これは、FLT3リガンド(FL)と、PI3K、RAS、およびJAK/STAT経路を通るシグナルとによって活性化される(Scholl C.et al.,Semin.Oncol.,35:336−45(2008)、Meshinchi S. et al.,Clin.Cancer Res.,15:4263−9(2009))。FLT3は、初期造血において役割を果たし、FLT3欠乏マウスは複数のリンパ系の前駆体の数を減少させた(Mackarehtschian K,et al.,Immunity,3:147−61(1995))。FLT3の活性化突然変異は、AML患者の約30%に見られ、該疾患において最も頻度の高い遺伝子変異を意味する。活性化突然変異の約75%は遺伝子内縦列重複(ITD)であり、25%はキナーゼドメインの活性化ループ内の点突然変異である。最も頻繁に同定される活性化点突然変異はD835Yである(Yamamoto et al.,Blood,97(8):2434−2439(2001))。しかしながら、N841I(Jiang,J.et al.,Blood,104(6):1855−1858(2004))およびY842C(Kindler et al.,Blood,105(1):335−340(2005))にも突然変異が発見されている。さらなる点突然変異が膜近傍ドメインおよびキナーゼドメインにおいても同定されているが、これらは、より低い形質転換能をもたらすことが示されている(Reindel et al.,Blood107(9):3700−3707(2006))。
FLT3−ITDを発現するレトロウイルスとともに移植されたマウス骨髄は、マウスにおいて、成熟な好中球からなる白血球増多によって特徴付けられる致死性骨髄増殖性疾患の生成を引き起こすことが示されている(Kelly et al.,Blood 99:310−318(2002))。この疾患は、ヒトAMLに見られるような分化のブロックを示さなかったことから、FLT3の突然変異は、細胞に増殖性または生存優位性を付与することが示唆される。ヒトAMLにより近い疾患を引き起こすためには、AML1/ETO等の分化のブロックをもたらす癌遺伝子のさらなる突然変異が必要であるという仮設が立てられる。
臨床試験において数多くのFLT3阻害剤が検査されてきた。それらはAMLにおいて初期の臨床反応を示したが、観察された応答は一過性であり、急速に耐性が生じ得る(Weisberg,E.et al.,Oncogene,29:5120−34(2010))。主な耐性機構は、FLT3阻害剤のFLT3受容体への結合に干渉し得る、FLT3における二次的突然変異の獲得を介すると考えられる(Weisberg,E.et al.,Oncogene,29:5120−34(2010)、Chu,S.H.et al.,Drug Resist.Update,12:8−16(2009))。そのような突然変異の1つ(N676K)は、マルチキナーゼFLT3阻害剤ミドスタウリン(PKC412)単剤療法中の臨床的再発時に、患者において同定された(Heidel,F.et al.,Blood,107:293−300(2006))。化学療法は耐容性が不良であるという認識にもかかわらず、FLT3阻害剤と化学療法との組み合わせが臨床試験において検査されている。持続的な奏功の欠如についてさらに考えられる機構は、不適切な標的適用範囲(Pratz,K.W.,et al.,Blood,139:3938−46(2009))および骨髄中のAML細胞の保護を含み、間質細胞の増殖因子が、FLT3の活性化に加えて増殖性シグナルを提供する可能性がある(Tam,W.F.et al.,Best Pract.Res.Clin.Haematol.,21:13−20(2008))。FLT3およびCDK4/6を組み合わせた阻害活性を有する阻害剤は新規であり、AMLを含むがこれに限定されない種々の癌を治療する上で有益であり得る。
CDK4によって媒介される疾患を治療するために有用な縮合三環系ピリジン、ピリミジン、およびトリアジン化合物が、2009年7月9日に公開された国際公開第2009/085185号に開示されており、参照により、本明細書に完全に記載されているかのように、その全体があらゆる目的のために本明細書に組み込まれる。CDK4によって媒介される疾患を治療するために有用な種々のジェム二置スピロ環化合物が、2009年10月15日に公開された国際公開第2009/0126584号に開示されており、参照により、本明細書に完全に記載されているかのように、その全体があらゆる目的のために本明細書に組み込まれる。
CDK4、CDK6、および/またはFLT3を調節するために使用することができ、またこれらのキナーゼと関連する種々の病態を治療するために使用することができる新規化合物の継続的な必要性が存在する。本発明の化合物は、これらのキナーゼの1つ以上の阻害において著しい改善を提供し、それらを優れた治療薬候補にする特性を有する。
国際公開第2009/085185号 国際公開第2009/126584号
Morgan,D.O.,Annu.Rev.Cell.Dev.Biol.,13:261−291(1997) de Carcer,G.et al.,Curr.Med.Chem.,14:969−85(2007) Malumbres,M.et al,Nature Rev.Cancer,1:222−231(2001) Kamb,A.,Curr.Top.Microbiolo.Immunol.,227:139−148(1998) Chang,M.W.et al.,J.Clin.Invest.,96:2260(1995) Yang,Z−Y.et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)93:9905(1996) Brooks,E.E.et al.,J.Biol.Chem.,272:29207−29211(1997) Bukanov,N.O.,et al.,Nature,4444:949−952(2006) Schang,L.M.et al.,J.Virol.,72:5626(1998) Taniguchi,K.et al.,Nat.Med.,5:760−767(1999) Chen,et al.,J.Natl.Cancer Institute,92:1999−2008(2000) Schmidt,M,Oncogene,2001 20:6164−71 Satyanarayana,A.et al.,Oncogene,28:2925−39(2009) Malumbres,M.et al.,Cell,118:493−504(2004) Yu,Q.et al.,Cancer Cell,9:23−32(2006) Puyol,M.Cancer Cell,18:63−73(2010) Naofumi,M. et al.,白血病 Res.,29:557−64(2005) Drexler,H.G.Leukemia,12:845−59(1998) Herman,J.G.et al.,Cancer Res.,57:837−41(1997) Scholl C.et al.,Semin.Oncol.,35:336−45(2008) Meshinchi S. et al.,Clin.Cancer Res.,15:4263−9(2009) Mackarehtschian K,et al.,Immunity,3:147−61(1995) Yamamoto et al.,Blood,97(8):2434−2439(2001) Jiang,J.et al.,Blood,104(6):1855−1858(2004) Kindler et al.,Blood,105(1):335−340(2005) Reindel et al.,Blood107(9):3700−3707(2006) Kelly et al.,Blood 99:310−318(2002) Weisberg,E.et al.,Oncogene,29:5120−34(2010) Chu,S.H.et al.,Drug Resist.Update,12:8−16(2009) Heidel,F.et al.,Blood,107:293−300(2006) Pratz,K.W.,et al.,Blood,139:3938−46(2009) Tam,W.F.et al.,Best Pract.Res.Clin.Haematol.,21:13−20(2008)
一態様において、本発明は、式I
Figure 0005647374
の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、あるいはそれらの混合物であって、
式中、
は、式IA、式IB、式IC、または式ID
Figure 0005647374
の基であり、式中、
Figure 0005647374
記号は、式IA、IB、IC、またはIDの基の分子の残りの部分への結合点を示し、
は、C−Cシクロアルキル基であるか、N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を含む5〜7員のヘテロシクリル基であるか、またはC−C10二環式基であり、C−Cシクロアルキル基、5〜7員のヘテロシクリル基、またはC−C10二環式基は、非置換であるか、または非置換−(C−Cアルキル)、−OH、ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−COH、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、−NR’R”、もしくは置換−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−S(=O)−CH、または−C(=O)−CHから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
3aは、−H、−F、もしくは−Cl、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
3bは、−H、ハロ、−OH、−O−(C−Cアルキル)、非置換−(C−Cアルキル)、−NR’R”、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、または置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−CN、または−NOから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
3cは、−H、−(C−Cアルキル)、またはハロであり、
は、−Hであり、
は、−Hであり、
は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−C(=O)−OH、−C(=O)−NR’R”、または−S(=O)−NR’R”から選択され、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、および−C(=O)−O−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、S(=O)−(C−Cアルキル)、−O−(C−Cアルキル)、−NR’R”、もしくは−CNから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
7aは、−H、−CH、またはハロであり、
7bは、−H、−(C−Cアルキル)、もしくはハロであるか、またはRが式IBまたは式IDの基である場合、R7bは存在せず、
7cは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−NO、−CN、−NR’R”、−COH、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−CN、−NR’R”、もしくは−S(=O)−CHから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されるか、またはRが式IAまたは式ICの基である場合、R7cは存在せず、
8aは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8bは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されるか、またはR8aおよびR8bは、一緒になって、=Oを意味することができ、
8cは、−H、−OH、非置換−(C−Cアルキル)、または置換−(C−Cアルキル)から選択され、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、または−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8dは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、または置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、または−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8eは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8fは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されるか、またはR8eおよびR8fは、一緒になって、=Oを意味することができ、
R’およびR”は、−H、非置換−(C−Cアルキル)、または−OHもしくは−Fから独立して選択される1〜3個の置換基で置換された−(C−Cアルキル)から独立して選択される、化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物を提供する。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、Rは、非置換であるか、または非置換−(C−Cアルキル)、−OH、ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−COH、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、−NR’R”、もしくは置換−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されたC−Cシクロアルキル基であり、置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−S(=O)−CH、または−C(=O)−CHから独立して選択される1〜3個の置換基で置換される。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、Rは、非置換または置換のシクロへキシル環である。いくつかのそのような実施形態において、Rは、−(C−Cアルキル)基で置換されたシクロへキシル基である。さらなるそのような実施形態において、Rは、メチル基で置換されたシクロへキシル基である。いくつかのそのような実施形態において、Rは、式
Figure 0005647374
の基であり、式中、
Figure 0005647374
記号は、分子の残りの部分への結合点を示す。いくつかの実施形態において、Rは、非置換のシクロへキシル基である。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、R’およびR”は、−Hまたは非置換−(C−Cアルキル)から独立して選択される。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、Rは、非置換または置換のシクロペンチル環である。いくつかのそのような実施形態において、Rは、−(C−Cアルキル)基で置換されたシクロペンチル基である。さらなるそのような実施形態において、Rは、メチル基で置換されたシクロペンチル基である。いくつかのそのような実施形態において、Rは、非置換のシクロペンチル基である。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、Rは、式IAまたはIBの基である。いくつかのそのような実施形態において、Rは、式IAの基である。他のそのような実施形態において、Rは、式IBの基である。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、Rは、式ICまたはIDの基である。いくつかのそのような実施形態において、Rは、式ICの基である。他のそのような実施形態において、Rは、式IDの基である。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、
は、非置換であるか、または1〜3個の−(C−Cアルキル)基で置換されたC−Cシクロアルキル基であり、
3aは、−H、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
3bは、−Hであり、
3cは、−Hであり、
は、−Hであり、
は、−Hであり、
は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、または−C(=O)−C(=O)−OHから選択され、−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
7aは、−Hであり、
7bは、−Hであるか、またはRが式IBもしくは式IDの基である場合、存在せず、
7cは、−Hであるか、またはRが式IAもしくは式ICの基である場合、存在せず、
8aは、−Hであり、
8bは、−Hであり、
8cは、−H、−OH、または非置換−(C−Cアルキル)から選択され、
8dは、−Hであり、
8eは、−Hであり、
8fは、−Hである。
いくつかのそのような実施形態において、Rは、式IAの基である。他の実施形態において、Rは、式IBの基である。他の実施形態において、Rは、式ICの基である。他の実施形態において、Rは、式IDの基である。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、Rは、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−C(=O)−OH、−C(=O)−NR’R”、または−S(=O)−NR’R”から選択され、−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、−O−(C−Cアルキル)、−NR’R”、もしくは−CNから独立して選択される1〜3個の置換基で置換される。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、化合物は、グルクロニド付加物である。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、化合物は、式IIA
Figure 0005647374
を有し、
3aは、−H、−F、もしくは−Cl、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
3bは、−H、ハロ、−OH、−O−(C−Cアルキル)、非置換−(C−Cアルキル)、−NR’R”、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、または置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−CN、または−NOから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−C(=O)−OH、−C(=O)−NR’R”、または−S(=O)−NR’R”から選択され、−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、−O−(C−Cアルキル)、−NR’R”、もしくは−CNから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8cは、−H、OH、非置換−(C−Cアルキル)、または置換−(C−Cアルキル)から選択され、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、または−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換される。
式IIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その立体異性体、立体異性体の薬学的に許容される塩、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、
3aは、−H、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
3bは、−Hであり、
は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、または−C(=O)−C(=O)−OHから選択され、−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1−3置換基で置換され、
8cは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、または−OHから選択される。
式IIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、R8cは、−H、−CH、または−OHから選択される。いくつかのそのような実施形態において、R8cは−Hである。
式IIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、R3bは−Hである。
式IIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、R3aは、−Hまたは−OCHである。いくつかのそのような実施形態において、R3aは−Hである。
式IIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、Rは、−H、−C(=O)−CH、−CHCHOH、−CHCHCHOH、−C(=O)−CHOH、−C(=O)−C(=O)−OH、−CHCHCF、−CHCHF、−CHCHS(=O)−CH、または−CHCHOCHから選択される。いくつかの実施形態において、Rは−Hである。他の実施形態において、Rは、−C(=O)−CHまたは−C(=O)−CHOHから選択される。さらに他の実施形態において、Rは、−CHCHOH、−CHCHCHOH、または−CHCHOCHから選択される。さらに他の実施形態において、Rは、−CHCHCF、−CHCHF、または−CHCHS(=O)−CHから選択される。これらの実施形態のいずれかのいくつかの実施形態において、R3aは−Hであり、R3bは−Hである。さらに他のそのような実施形態において、R8cは−Hである。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、化合物は、式IIIA
Figure 0005647374
を有し、
3aは、−H、−F、もしくは−Cl、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
3bは、−H、ハロ、−OH、−O−(C−Cアルキル)、非置換−(C−Cアルキル)、−NR’R”、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、または置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−CN、または−NOから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−C(=O)−OH、−C(=O)−NR’R”、または−S(=O)−NR’R”から選択され、−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、−O−(C−Cアルキル)、−NR’R”、もしくは−CNから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8cは、−H、−OH、非置換−(C−Cアルキル)、または置換−(C−Cアルキル)から選択され、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、または−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1−3置換基で置換される。
式IIIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、
3aは、−H、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
3bは、−Hであり、
は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、または−C(=O)−C(=O)−OHから選択され、−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8cは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、または−OHから選択される。
式IIIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、R8cは−Hである。
式IIIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、R3bは−Hである。
式IIIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、R3aは、−Hまたは−OCHである。いくつかのそのような実施形態において、R3aは−Hである。
式IIIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、Rは、−H、−C(=O)−CH、−CHCHOH、−CHCHCHOH、−C(=O)−CHOH、−C(=O)−C(=O)−OH、−CHCHCF、−CHCHF、−CHCHS(=O)−CH、または−CHCHOCHから選択される。他の実施形態において、Rは−Hである。さらに他の実施形態において、Rは、−C(=O)−CHまたは−C(=O)−CHOHから選択される。さらに他の実施形態において、Rは、−CHCHOH、−CHCHCHOH、または−CHCHOCHから選択される。さらなる実施形態において、Rは、−CHCHCF、−CHCHF、または−CHCHS(=O)−CHから選択される。これらの実施形態のいずれかのいくつかの実施形態において、R3aは−Hであり、R3bは−Hである。さらに他のそのような実施形態において、R8cは−Hである。
式の化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
Figure 0005647374
Figure 0005647374
Figure 0005647374
から選択されるか、またはその薬学的塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、中性化合物または塩の水和物である。例えば、いくつかの実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、または三水和物等である塩化物塩であり得る。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、化合物は中性型である。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、化合物は、薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。
少なくとも1つの薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤と、治療有効量の本明細書に記載される実施形態のいずれかによる化合物、その薬学的に許容される塩、水和物、または混合物とを含む医薬組成物も提供される。いくつかのそのような実施形態において、化合物は、癌の治療に有効な量で存在する。いくつかの実施形態において、医薬組成物は、少なくとも1つの薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤と、治療有効量の中性型の化合物とを含む。他の実施形態において、医薬組成物は、少なくとも1つの薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤と、治療有効量の薬学的に許容される塩とを含む。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、塩はベンゼンスルホン酸塩である。これらの実施形態のいずれかのいくつかの実施形態において、医薬組成物は、少なくとも1つの第2の治療薬をさらに含む。いくつかのそのような実施形態において、第2の治療薬は、癌を治療する際に使用される治療薬である。いくつかのそのような実施形態において、第2の治療薬は、急性骨髄性白血病または以下に記載される他の癌のうちのいずれかを治療する際に使用される。いくつかの実施形態において、第2の治療薬は、シトシンアラビノシド、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、エトポシド、カルボプラチン、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、リツキシマブ、ミドスタウリン、顆粒球コロニー刺激因子、フィルグラスチム、PEG−フィルグラスチム、レノグラスチム、デシタビン、アザシチジン、パクリタキセル、ゲムシチビン、モテサニブ二リン酸塩、パニツムマブ、CD33に対する抗体、またはCD33二重特異性T細胞誘導抗体から選択される。他の実施形態において、第2の治療薬は、シトシンアラビノシド、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、エトポシド、カルボプラチン、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、リツキシマブ、ミドスタウリン、顆粒球コロニー刺激因子、フィルグラスチム、PEG−フィルグラスチム、レノグラスチム、デシタビン、アザシチジン、パクリタキセル、ゲムシチビン、モテサニブ二リン酸塩、パニツムマブから選択される。さらに他のそのような実施形態において、第2の治療薬は、シトシンアラビノシド、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、エトポシド、カルボプラチン、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、リツキシマブ、ミドスタウリン、デシタビン、アザシチジン、パクリタキセル、ゲムシチビン、またはモテサニブ二リン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、第2の治療薬はシトシンアラビノシドである。他の実施形態において、第2の治療薬は、ダウノルビシン、イダルビシン、またはドキソルビシンである。さらに他の実施形態において、第2の治療薬は、アザシチジンまたはデシタビンである。いくつかの実施形態において、第2の治療薬はアントラサイクリンである。いくつかの実施形態において、第2の治療薬は、N−(4−((3−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−ピリジニル)オキシ)フェニル)−4−(4−メチル−2−チエニル)−1−フタラジンアミン等のオーロラキナーゼ阻害剤、または国際公開第2007/087276号に開示される別の化合物である。
さらに、細胞毒性薬または他のキナーゼを阻害する化合物等の少なくとも1つの追加の化合物と組み合わせて、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と、治療有効量の本明細書に記載される実施形態のいずれかの物質の組成物とを含む医薬組成物を提供する。
他の実施形態において、本発明は、癌を治療する方法を提供する。いくつかのそのような実施形態において、癌は、アントラサイクリン系治療薬等の他の薬剤に耐性を示す。そのような方法は、典型的には、有効量の実施形態のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態のいずれかの医薬組成物を対象に投与することを含む。いくつかのそのような実施形態において、癌は、急性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、別のリンパ腫、別の骨髄腫、または別の白血病から選択される。本発明の化合物を用いて治療することができる他の癌の例として、バーキットリンパ腫およびマントル細胞リンパ腫が挙げられる。いくつかのそのような実施形態において、癌は急性骨髄性白血病である。いくつかのそのような実施形態において、対象は、FLT3−ITD陽性の急性骨髄性白血病に罹患する患者等の変異FLT3を有するヒト患者である。いくつかのそのような実施形態において、方法は、患者がFLT3−ITD陽性の急性骨髄性白血病を有するかどうかを判定することも含むことができる。例えば、そのような方法は、患者からサンプルを採取すること、およびそのサンプルがFLT3−ITD陽性であるかどうか分析することを含んでもよい。他のそのような実施形態において、対象は、野生型FLT3急性骨髄性白血病に罹患するヒト患者である。別の実施形態において、癌は急性リンパ芽球性白血病である。他の実施形態において、癌は、乳癌、結腸直腸癌、小細胞肺癌、頭頸部癌、神経膠芽腫、膵臓癌、消化器癌、肝臓癌、前立腺癌、卵巣癌、精巣癌、子宮内膜癌、膀胱癌、黒色腫、骨肉腫、または別の肉腫から選択される。いくつかの実施形態において、癌はRb陽性であるが、他の実施形態において、癌はRb陽性ではない。いくつかの実施形態において、対象は哺乳動物であり、いくつかの実施形態において、ヒト癌患者である。いくつかのそのような実施形態において、癌は血液癌である。他の実施形態において、癌は固形腫瘍である。いくつかの実施形態において、方法は、有効量の実施形態のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態のいずれかの医薬組成物を対象に投与することを含み、患者は、変異FLT3を有するヒト癌患者であり、いくつかのそのような実施形態において、FLT3−ITDを有するヒト癌患者である。
上述のように、本発明の化合物は、FLT3に関して野生型および変異体の両方である癌細胞、例えば、急性骨髄性白血病細胞において活性であることが発見されている。したがって、いくつかの実施形態において、本発明は、野生型FLT3を有する患者において癌を治療するための方法を提供する一方で、他の実施形態において、本発明は、変異FLT3を有する患者において癌を治療するための方法を提供する。そのような方法は、典型的には、有効量の実施形態のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態のいずれかの医薬組成物をヒト癌患者等の対象に投与することを含む。いくつかのそのような実施形態において、癌は急性骨髄性白血病である。いくつかのそのような実施形態において、対象は、変異FLT3による急性骨髄性白血病に陽性反応を示す患者等の変異FLT3を有するヒト患者である。FLT3変異体の例として、限定されないが、FLT3−ITD、活性化ループの点突然変異を有するFLT3(FLT3−D835Y、FLT3−D835H、およびFLT3−D835V等)、FLT3−K663Q、ならびにFLT3−N841Iが挙げられる。したがって、いくつかの実施形態において、FLT3変異体はFLT3−ITDである。他の実施形態において、FLT3変異体はFLT3−D835Yである。さらに他の実施形態において、FLT3変異体はFLT3−D835Hである。他の実施形態において、FLT3変異体はFLT3−D835Vである。さらに他の実施形態において、FLT3変異体はFLT3−K663Qである。さらなるそのような実施形態において、FLT3変異体はFLT3−N841Iである。いくつかのそのような実施形態において、方法は、患者が変異FLT3による急性骨髄性白血病を有するかどうかを判定することを含んでもよい。例えば、そのような方法は、患者からサンプルを採取すること、およびそのサンプルがFLT3変異体に陽性反応を示すかどうか分析することを含んでもよい。いくつかの実施形態において、方法は、有効量の実施形態のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態のいずれかの医薬組成物を対象に投与することを含み、患者は、変異FLT3を有するヒト癌患者であり、いくつかのそのような実施形態において、急性骨髄性白血病に罹患するヒト癌患者である。
癌を治療するいくつかの方法において、患者は、腫瘍が低いp15INK4Bおよび/または低いp16INK4Aの発現を示す固形腫瘍または血液腫瘍に罹患するヒト癌患者であり、いくつかのそのような実施形態において、腫瘍が低いp15INK4Bおよび/または低いp16INK4Aの発現を示す急性骨髄性白血病に罹患するヒト患者である。いくつかの実施形態において、低いp15INK4Bおよび/または低いp16INK4Aの発現を示す腫瘍は、これらのタンパク質またはmRNAまたはその両方のレベルを測定するアッセイを使用して判定され、それらが通常の骨髄腫瘍のレベルと比較される。この方法は、他の腫瘍型にも使用することができる。通常の細胞に見られるよりも少ないp15INK4Bおよび/もしくはp16INK4Aタンパク質またはmRNAまたはその両方を含む腫瘍は、低いp15INK4Bおよび/またはp16INK4Aの発現を示す腫瘍である。いくつかの実施形態において、腫瘍は、通常の細胞において生じるよりも90%少ない、80%少ない、70%少ない、60%少ない、または50%少ないp15INK4B、および/またはp16INK4Aを含む。
本明細書に記載される方法のいずれかは、上記のような第2の治療薬の使用を含んでもよい。例えば、一実施形態において、本発明は、(a)有効量の実施形態のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態のいずれかの医薬組成物、および(b)癌の治療において使用される少なくとも1つの第2の治療薬を対象に投与することを含む、癌を治療する方法を提供する。いくつかのそのような実施形態において、第2の治療薬は、急性骨髄性白血病または本明細書に記載される他の癌のいずれかを治療する際に使用される。いくつかの実施形態において、第2の治療薬は、シトシンアラビノシド、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、エトポシド、カルボプラチン、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、リツキシマブ、ミドスタウリン、顆粒球コロニー刺激因子、フィルグラスチム、PEG−フィルグラスチム、レノグラスチム、デシタビン、アザシチジン、パクリタキセル、ゲムシチビン、モテサニブ二リン酸塩、パニツムマブ、CD33に対する抗体、またはCD33二重特異性T細胞誘導抗体から選択される。他の実施形態において、第2の治療薬は、シトシンアラビノシド、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、エトポシド、カルボプラチン、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、リツキシマブ、ミドスタウリン、顆粒球コロニー刺激因子、フィルグラスチム、PEG−フィルグラスチム、レノグラスチム、デシタビン、アザシチジン、パクリタキセル、ゲムシチビン、モテサニブ二リン酸塩、パニツムマブから選択される。さらに他のそのような実施形態において、第2の治療薬は、シトシンアラビノシド、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、エトポシド、カルボプラチン、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、リツキシマブ、ミドスタウリン、デシタビン、アザシチジン、パクリタキセル、ゲムシチビン、またはモテサニブ二リン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、第2の治療薬はシトシンアラビノシドである。他の実施形態において、第2の治療薬は、ダウノルビシン、イダルビシン、またはドキソルビシンである。さらに他の実施形態において、第2の治療薬は、アザシチジンまたはデシタビンである。いくつかの実施形態において、第2の治療薬はアントラサイクリンである。いくつかの実施形態において、第2の治療薬は、N−(4−((3−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−ピリジニル)オキシ)フェニル)−4−(4−メチル−2−チエニル)−1−フタラジンアミン等のオーロラキナーゼ阻害剤、または国際公開第2007/087276号に開示される別の化合物である。いくつかの実施形態において、実施形態のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはそれらの混合物、または実施形態のいずれかの医薬組成物は、少なくとも1つの第2の治療薬が対象に投与された後に対象に投与される。他の実施形態において、実施形態のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはその水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態のいずれかの医薬組成物は、少なくとも1つの第2の治療薬が対象に投与される前に対象に投与される。さらに他の実施形態において、実施形態のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態のいずれかの医薬組成物は、少なくとも1つの第2の治療薬が対象に投与されるのと同時に対象に投与される。
本発明はさらに、薬物の調製において使用するための化合物を提供する。本明細書に記載される実施形態のいずれかの化合物、塩、水和物、または混合物のいずれも、薬物を調製するために使用することができる。いくつかの実施形態において、癌は、急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、別のリンパ腫、別の骨髄腫、または別の白血病から選択される。いくつかのそのような実施形態において、癌は急性骨髄性白血病である。他の実施形態において、癌は、乳癌、結腸直腸癌、小細胞肺癌、頭頸部癌、神経膠芽腫、膵臓癌、消化器癌、肝臓癌、前立腺癌、卵巣癌、精巣癌、子宮内膜癌、膀胱癌、黒色腫、骨肉腫、または別の肉腫から選択される。いくつかの実施形態において、癌はRb陽性であるが、他の実施形態において、癌はRb陽性ではない。いくつかの実施形態において、対象はヒト癌患者であり、いくつかのそのような実施形態において、癌は血液癌である。
本発明の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明および特許請求の範囲から当業者に明白となるであろう。
MOLM13皮下異種移植腫瘍を有するCrTac:NCR−Foxn1nuヌードマウスにおいて、実施例5を用いた1日2回投与(BID)後に観察された用量依存性抗腫瘍活性を示すグラフである。 Colo205皮下異種移植腫瘍を有するCrTac:NCR−Foxn1nuヌードマウスにおいて、実施例5を用いた1日2回投与(BID)後に観察された用量依存性抗腫瘍活性を示すグラフである。 X軸上に2θ(°)、y軸上に強度(カウント)を示す、実施例5の塩酸塩のX線粉体回折(XRPD)のスペクトラム。
別途指定のない限り、本明細書および特許請求の範囲において使用される成分、反応条件等の量を表す全ての数字は、全ての場合において「約」という用語によって修飾されていると解釈されたい。したがって、別途そうではないという指定のない限り、以下の明細書および添付の特許請求の範囲に記載される数値パラメータは、それぞれの試験測定値に見られる標準偏差に応じて変化し得る近似値である。
本明細書で使用される場合、化学式中にいずれかの変数が1回より多く出現する場合、各出現におけるその定義は、他の全ての出現時におけるその定義から独立している。化学構造と化学名が矛盾する場合、化学構造が化合物の同一性を決定する。本開示の化合物は、キラル中心および/または二重結合を含んでもよく、したがって、二重結合異性体(すなわち、幾何異性体)、鏡像異性体、またはジアステレオマー等の立体異性体として存在してもよい。したがって、関連する構造とともに示される本明細書の範囲内のいずれの化学構造も、全体または一部において、立体異性的に純粋な形態(例えば、幾何学的に純粋、鏡像異性的に純粋、またはジアステレオマー的に純粋である)、および鏡像異性体と立体異性体との混合物を含む、示される化合物の考えられる全ての鏡像異性体および立体異性体を包含する。鏡像異性体と立体異性体との混合物は、当業者に周知の分離技術またはキラル合成技術を使用して鏡像異性体または立体異性体の構成要素に分解することができる。
本発明の特定の化合物は、不斉炭素原子(光学中心)または二重結合を有してもよく、ラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオマー、幾何異性体、および個々の異性体は全て、本発明の範囲内に包含されることが意図される。さらに、互いに結合した2つの芳香族環または芳香族複素環の周囲の限定的な回転から生じるようなアトロプ異性体およびその混合物も、本発明の範囲内に包含されることが意図される。上述のように、本発明の種々の化合物は、1つ以上のキラル中心を含んでもよく、鏡像異性体のラセミ混合物、ジアステレオマーの混合物、または鏡像異性体的にもしくは光学的に純粋な化合物として存在することができる。本発明は、そのような化合物の立体異性的に純粋な(stereomerically pure)な形態の使用、およびそれらの形態の混合物の使用を包含する。例えば、本発明の特定の化合物の鏡像異性体を等量または不均等な量含む混合物が、本発明の方法および組成物に使用されてもよい。これらの異性体は、キラルカラムもしくはキラル分割剤等の標準的技術を使用して不斉合成または分解することができる。例えば、Jacques,J.,et al.,Enantiomers,Racemates and Resolutions(Wiley−Interscience, New York, 1981)、Wilen,S.H.,et al.(1997)Tetrahedron 33:2725;Eliel,E.L.,Stereochemistry of Carbon Compounds(McGraw−Hill,NY,1962)、およびWilen,S. H.,Tables of Resolving Agents and Optical Resolutions p.268(E.L.Eliel,Ed.,Univ.of Notre Dame Press,Notre Dame,IN,1972)を参照されたい。
本明細書で使用される場合、かつ別途指定のない限り、「立体異性体」または、「立体異性的に純粋な」という用語は、その化合物の他の立体異性体を実質的に含まない、化合物の1つの立体異性体を意味する。例えば、1つのキラル中心を有する立体異性的に純粋な化合物は、該化合物の反対の鏡像異性体を実質的に含まない。2つのキラル中心を有する立体異性的に純粋な化合物は、該化合物の他のジアステレオマーを実質的に含まない。典型的な立体異性的に純粋な化合物は、該化合物の一方の立体異性体の約80重量%超および該化合物の他方の立体異性体の約20重量%未満、より好ましくは、該化合物の一方の立体異性体の約90重量%および該化合物の他方の立体異性体の約10重量%、さらにより好ましくは、該化合物の一方の立体異性体の約95重量%および該化合物の他方の立体異性体の約5重量%、最も好ましくは、該化合物の一方の立体異性体の約97重量%および該化合物の他方の立体異性体の約3重量%を含む。ある構造または構造の一部の立体化学が、例えば、太字または破線で示されていない場合、該構造または構造の一部は、その全ての立体異性体を包含するものと解釈されるべきである。波線で描かれた結合は、両方の立体異性体が包含されることを示す。
当業者には既知であるように、本発明の特定の化合物は、1つ以上の互変異性形態として存在することができる。1つの化学構造は、1つの互変異性形態を表すためにのみ使用され得るため、便宜上、所与の構造式の化合物への言及は、該構造式によって表される構造の互変異性体を含むと理解されたい。特定の立体化学が示されるかまたは記載されていない限り、立体異性体の場合も同様である。例えば、特定の式の化合物は、その全ての立体異性体または混合物を含む。同様に、化合物の薬学的に許容される塩は、その全ての個々の立体異性体または混合物の薬学的に許容される塩を含む。
上述のように、プロドラッグもまた、化学物質、例えば、式Iの化合物のエステルまたはアミド誘導体の範囲内に属する。「プロドラッグ」という用語は、患者に投与された場合に、例えば、プロドラッグの代謝過程で、式Iの化合物になるあらゆる化合物を含む。プロドラッグの例として、限定されないが、式Iの化合物中の官能基(アルコール、カルボン酸、エーテル、エステル、またはアミン基)の酢酸、ギ酸、安息香酸、カルボメトキシ、カルボエトキシ等の誘導体が挙げられる。
「溶媒和物」という用語は、溶媒と化合物との相互作用によって形成される化合物を指す。好適な溶媒和物は、薬学的に許容される溶媒和物、例えば、一水和物および半水和物を含む水和物である。水和物という用語は、一水和物、二水和物、および三水和物を指す。
本発明の化合物はまた、そのような化合物を構成する原子のうちの1つ以上に不自然な割合の原子同位体を含んでもよい。例えば、化合物は、放射活性同位体、例えば、トリチウム(H)、ヨウ素−125(125I)、または炭素−14(14C)で放射標識されてもよい。放射標識された化合物は、治療薬または予防薬、研究用試薬(例えば、14Cチミジン組込みアッセイ等のアッセイ試薬)、および診断薬(例えば、インビボ撮像剤)として有用である。本発明の化合物の全ての同位体変異は、放射活性であろうとそうでなかろうと、本発明の範囲内に包含されることが意図される。例えば、変数がHまたは−Hであると言われる場合、これは、その変数が、重水素(D)またはトリチウム(T)でもあり得ることを意味する。
本明細書で使用される場合、「含む(comprising)」および「含む(including)」ならびにこれらの単語の他の形態は、それらの開放的な非限定的な意味で使用される。例えば、化合物が、A、B、およびCを含むと言われる場合、A、B、およびCは該組成物中に存在するが、D、E、および/またはFも該組成中に存在し得る。
「CDK4」は、サイクリン依存性キナーゼ4を指す。サイクリン依存性キナーゼは、細胞機能および細胞周期進行において重要な役割を果たすセリン/スレオニンキナーゼのファミリーである。CDK4は、細胞周期のG1期の進行にとって重要なタンパク質キナーゼ複合体の触媒性サブユニットである。CDK4の活性は、G1−S期に限定され、調節サブユニットD型サイクリンおよびCDK阻害剤p16INK4Aによって制御される。CDK4は、網膜芽細胞腫遺伝子産物(Rb)のリン酸化に寄与することが証明されている。この遺伝子ならびにD型サイクリン、p16INK4A、およびRbを含むその関連タンパク質における突然変異は全て、様々な癌における腫瘍形成と関連していることが分かっている。
「CDK6」は、サイクリン依存性キナーゼ6を指す。サイクリン依存性キナーゼは、細胞機能および細胞周期進行において重要な役割を果たすセリン/スレオニンキナーゼのファミリーである。CDK6は、細胞周期G1期の進行およびG1/Sの移行にとって重要なタンパク質キナーゼ複合体の触媒性サブユニットである。CDK6の活性は、G1期の半ばに最初に現れ、D型サイクリンおよびCDK阻害剤のINK4ファミリーのメンバーを含む調節サブユニットによって制御される。またCDK6は、リン酸化し、よって腫瘍抑制タンパク質Rbの活性を調節することが示されている。
「FLT3」は、FMS様受容体型チロシンキナーゼを指す。FLT3は、クラスIIIチロシンキナーゼ受容体ファミリーのメンバーである。このファミリーの構造上の特徴は、5つの免疫グロブリン様ドメインを含む細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、膜近傍ドメイン、およびチロシンキナーゼ活性を含む細胞内領域を含む。FLT3においていくつかの突然変異が同定されており、受容体の恒常的活性化を引き起こすことが示されている。急性骨髄性白血病において、これらの突然変異は、該疾患と関連する最も多く見られる遺伝子変異であり、AMLに罹患する患者の約25%を占める。FLT3は、リン酸化し、STAT5の活性を調節することが示されている。
「FLT3−ITD」は、FLT3遺伝子内縦列重複を指す。FLT3−ITDは、急性骨髄性白血病における体細胞突然変異であり、FLT3遺伝子の位置、長さ、および複製の数が異なる。FLT3−ITD陽性の急性骨髄性白血病に罹患する患者は、FLT3遺伝子がこの複製を示す急性骨髄性白血病に罹患する患者である。
「Rb陽性」という句は、機能的な網膜芽細胞腫タンパク質(Rb)を発現する細胞を指す。Rbは、G1−S期の移行時に細胞周期を介して細胞の進行を調節する腫瘍抑制因子である。Rbのリン酸化は、その活性を調節する。Rbは、低リン酸化状態にあるとき、細胞周期進行を妨げ、その腫瘍抑制機能を実行できるようにする。多くの癌細胞が、突然変異または欠失したRbを含むことが示されている。
「アルキル」という用語は、親アルカンの単一炭素原子から1個の水素原子を除去することによって得られる、飽和した分岐鎖または直鎖の一価の炭化水素基を指す。典型的なアルキル基は、限定されないが、メチル(−CH);エチル(−CHCH);プロピル、例えば、プロパン−1−イル(−CHCHCH)およびプロパン−2−イル(−CH(CH)等;ならびにブチル、例えば、ブタン−1−イル(−CHCHCHCH)、ブタン−2−イル、−CH(CH)CHCH 2−メチル−プロパン−1−イル(−CHCH(CH、2−メチル−プロパン−2−イル(−C(CH)、およびtert−ブチル(−C(CH)等を含む。特定の実施形態において、アルキル基は、1〜20個の炭素原子を含む。いくつかの実施形態において、アルキル基は、1〜6個の炭素原子を含むが、他の実施形態において、アルキル基は、1〜4個または1〜3個の炭素原子を含む。さらに他の実施形態において、アルキル基は、1〜2個の炭素原子を含む。分岐鎖のアルキル基は、少なくとも3個の炭素原子を含み、典型的には、3〜7個、またはいくつかの実施形態において、3〜6個の炭素原子を含む。1〜6個の炭素原子を有するアルキル基は、−(C−C)アルキルまたは−(C−C)アルキル基と称されてもよく、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基は、−(C−C)アルキルまたは−(C−C)アルキルと称されてもよく、1〜3個の炭素原子を有するアルキル基は、−(C−C)アルキルまたは−(C−C)アルキルと称することができる。異なる数の炭素原子を有するアルキル基にも同じ呼称システムが適用される。アルキル基は、置換されてもよいか、または非置換であってもよい。いくつかの実施形態において、アルキル基は非置換である。他の実施形態において、アルキル基は、1つ以上の置換基で置換されてもよい。例えば、いくつかの実施形態において、アルキル基は、1、2、または3個の置換基で置換されてもよい一方、別の実施形態において、アルキル基は、原子価が許容する場合、1〜5個の置換基で置換されてもよい。
「アルコキシ」という用語はラジカル−ORを指し、式中、Rは、上記に定義されるような直鎖または分岐鎖のアルキル基を表す。代表的な例として、限定されないが、メトキシ(−OCH)、エトキシ(−OCHCH)、プロポキシ(−OCHCHCH)、イソプロポキシ(−OCH(CH)、ブトキシ(−OCHCHCHCH)、ペントキシ(−OCHCHCHCHCH)、t−ブトキシ(−OC(CH)等が挙げられる。典型的なアルコキシ基は、1〜10個の炭素原子、1〜6個の炭素原子、1〜4個の炭素原子、1〜3個の炭素原子、または1〜2個の炭素原子をR基に含む。1〜6個の炭素原子を含むアルコキシ基は、−O−(C−Cアルキル)基と表すことができる。同様に、1〜3個の炭素原子を含むアルコキシ基は、−O−(C−Cアルキル)基と表すことができる。他のアルコキシ基も、同じ方法論を使用して表すことができる。
「カルボキシ」という用語は、−C(=O)OH、−C(=O)−OH、−COOH、または−COHとも記載することができるラジカル−C(O)OHを指す。カルボキシ基のH原子が除去され、アルキル基に対する結合で置換されると、該基は−C(=O)−O−アルキルと記載することができる。典型的なそのような基は、1〜10個の炭素原子、1〜6個の炭素原子、1〜4個の炭素原子、1〜3個の炭素原子、または1〜2個の炭素原子を有するアルキル基を含む。1〜6個の炭素原子を有するアルキル基を含む−C(=O)−O−アルキル基は、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)基と表すことができる。同様に、1〜4個または1〜3個の炭素原子を有するアルキル基を含むそのような基は、それぞれ、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)および−C(=O)−O−(C−Cアルキル)基と表すことができる。他のそのような基も、同じ方法論を使用して表すことができる。
「カルボニル」という用語は、ラジカル−C(=O)−を指す。カルボニル基は、アルキル基に結合することができ、−C(=O)−アルキル基と記載される(アルキルは上記の意味を有する)。そのような−C(=O)−アルキル基における典型的なアルキル基は、1〜10個の炭素原子、1〜6個の炭素原子、1〜4個の炭素原子、1〜3個の炭素原子、または1〜2個の炭素原子を有する。1〜6個の炭素原子のアルキル基を有する−C(=O)−アルキル基は、−C(=O)−(C−Cアルキル)基と表すことができる。同様に、アルキル基が1〜4個または1〜3個の炭素原子を有するそのような基は、それぞれ、−C(=O)−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基と表すことができる。他のそのような基も、同じ方法論を使用して表すことができる。
「シアノ」という用語は、−C≡Nと表記することもできるラジカル−CNを指す。
「シクロアルキル」という用語は、親シクロアルカンの単一炭素原子から1個の水素原子を除去することによって得られる飽和環状アルキル基を指す。典型的なシクロアルキル基は、限定されないが、シクロプロパン、シクロブタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン等を含む。特定の実施形態において、シクロアルキル基は、C−C10シクロアルキル、例えば、C−Cシクロアルキル等であり得る。いくつかの実施形態において、シクロアルキル基は、C−C基、例えば、シクロペンチル、シクロへキシル、またはシクロヘプチル基等である。シクロアルキル基は、置換または非置換であり得る。
「二環式基」という用語は、親二環式シクロアルカンの単一炭素原子から1個の水素原子を除去することによって得られる、2個、3個、またはそれ以上の環を含む環状アルキル基を指す。典型的な二環式基は、限定されないが、アダマンチル、ノルボルニル、デカリニル、オクタヒドロ−1H−インデニル、ビシクロ[2.2.2]オクタニル、オクタヒドロペンタレニル等を含む。特定の実施形態において、二環式基は、C−C14二環式基、C−C10二環式基、C−C14二環式基、C−C10二環式基、または同様の種類の二環式基である。いくつかの実施形態において、二環式基はC−C10基である。シクロアルキル基は、置換または非置換であり得る。
「ヘテロシクリル基」という用語は、シクロアルキル基を指すが、ヘテロシクリル基では、少なくとも1つの環原子がヘテロ原子で置換されている。典型的には、ヘテロシクリル基は、環員数によって特徴付けられ、N、O、またはSからから独立して選択される1個、2個、または3個のヘテロ原子を含む。いくつかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、3〜10個の環員、3〜7個の環員、または5〜7個の環員を有することができる。いくつかの実施形態において、ヘテロシクリル基は、N、O、またはSからから独立して選択される1個、2個、または3個のヘテロ原子を含む、5〜7員の環である。ヘテロシクリル基の例として、限定されないが、アジリジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、テトラヒドロ−2H−チオピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、アゼパニル、オキセパニル、チエパニル等が挙げられる。ヘテロシクリル基は、置換または非置換であり得る。アルキルが置換された複素環のいくつかの例として、N−メチルモルホリニル、N−メチルピペリジニル、N−エチルピペリジニル、N−メチルピペラジニル、N−プロピルピペラジニル、3−メチルピペリジニル、2−メチルピペリジニル等が挙げられる。
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、フルオロ(−F)、クロロ(−Cl)、ブロモ(−Br)、またはヨード(−I)基を指す。
「ハロアルキル」という用語は、少なくとも1つの水素原子がハロゲンで置換された、上記に定義されるようなアルキル基を指す。よって、「ハロアルキル」という用語は、「モノハロアルキル」(1個のハロゲン原子で置換されたアルキル)、「ジハロアルキル」(同じかまたは異なり得る2個のハロゲン原子で置換されたアルキル)、および「トリハロアルキル」(同じかまたは異なり得る3個のハロゲン原子で置換されたアルキル)を含む。「ポリハロアルキル」という用語は、2つ以上のハロゲン原子で置換されたアルキル基を指す。「ペルハロアルキル」という用語は、別途記載のない限り、水素原子の各々がハロゲン原子で置換されたアルキル基を指す。例えば、「ペルハロアルキル」という用語は、限定されないが、トリフルオロメチル(−CF)、ペンタクロロエチル、1,1,1−トリフルオロ−2−ブロモ−2−クロロエチル等を含む。
「ヒドロキシ」という用語は、ヒドロキシル基(−OH)を指す。
「ニトロ」という用語は、式−NOのラジカルを指す。
「スルホニル」という用語は、ラジカル−S(=O)−、または代替として−SO−を指す。スルホニル基は、典型的にはR基と結合しており、−S(=O)−Rまたは−SO−Rと記載することができ、式中、Rは、置換または非置換のアルキル、シクロアルキル、もしくは本明細書に定義されるような他の基である。Rが直鎖アルキル、アルキルスルホニルである場合の代表的な例として、限定されないが、メチルスルホニル(−S(=O)−CH)、エチルスルホニル(−S(=O)−CHCH)、プロピルスルホニル(−S(=O)−CHCHCH)、ブチルスルホニル(−S(=O)−CHCHCHCH)等が挙げられる。典型的なアルキルスルホニル基は、1〜10個の炭素原子、1〜6個の炭素原子、1〜4個の炭素原子、1〜3個の炭素原子、または1〜2個の炭素原子をアルキルR基に含む。1〜6個の炭素原子を含むアルキルスルホニル基は、−S(=O)−(C−Cアルキル)基と表すことができる。同様に、1〜3個の炭素原子を含むアルキルスルホニルは、−S(=O)−(C−Cアルキル)基と表すことができる。他のアルキルスルホニル基も、同じ方法論を使用して記載することができる。
「アミノ」という用語は、ラジカル−NR’R”を指し、式中、R’およびR”は、−H、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、シクロアルキル、または本明細書に定義されるような他の指定された基から独立して選択される。R’およびR”が両方とも−Hである場合、−NR’R”基は−NH基である。R’およびR”の一方が−Hであり、他方がアルキル基である場合、−NH(アルキル)または−N(H)(アルキル)基と表すこともできる−NR’R”は、−NH−アルキルである。R’およびR”が両方ともアルキル基である場合、該アルキル基は異なり得、該基は−N(アルキル)(アルキル)基と表すことができる。R’およびR”が両方ともアルキル基であり、該アルキル基が同じである場合、該基は−N(アルキル)と称することができる。R’およびR”のアルキル基は、アルキル基中の炭素原子の数に基づいて表すことができる。例えば、1〜6個の炭素原子を有するR’またはR”アルキル基は、−(C−Cアルキル)と表すことができる。同様に、1〜4個の炭素原子を有するR’またはR”アルキル基は、−(C−Cアルキル)と表すことができる。非限定的な例として、R’およびR”の一方が−Hであり、他方が1〜4個の炭素原子を有するアルキル基である−NR’R”基は、−NH(C−Cアルキル)基または−N(H)(C−Cアルキル)基と称することができる。同様の方法論を使用して異なる−NR’R”基を記載することができる。−NR’R”基の典型的なR’およびR”アルキル基は、1〜10個の炭素原子、1〜6個の炭素原子、1〜4個の炭素原子、1〜3個の炭素原子、または1〜2個の炭素原子を含む。
「カルボキサミド」という用語は、本明細書で使用される場合、−C(=O)NR’R”とも称することができる式−C(=O)−NR’R”の基を指し、式中、R’およびR”は、−H、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、シクロアルキル、または本明細書に定義されるような他の指定された基から独立して選択される。R’およびR”が両方とも−Hである場合、カルボキサミドは、−C(=O)NHまたは−C(=O)−NH基と記載することができる。R’およびR”の一方が−Hであり、他方がアルキル基である場合、カルボキサミドは、−C(=O)−N(H)−アルキル、−C(=O)−N(H)(アルキル)、−C(=O)N(H)−アルキル、または−C(=O)N(H)(アルキル)基とも表すことができる−C(=O)−NH−アルキルである。R’およびR”が両方ともアルキル基である場合、該アルキル基は異なり得、該基は、−C(=O)−N(アルキル)(アルキル)基または−C(=O)N(アルキル)(アルキル)基と表すことができる。R’およびR”が両方ともアルキル基であり、該アルキル基が同じである場合、該基は、−C(=O)−N(アルキル)または−C(=O)N(アルキル)基と称することができる。R’およびR”基のアルキル基は、アルキル基中の炭素原子の数に基づいて表すことができる。例えば、1〜6個の炭素原子を有するR’またはR”アルキル基は、−(C−Cアルキル)と表すことができる。同様に、1〜4個の炭素原子を有するR’またはR”アルキル基は、−(C−Cアルキル)と表すことができる。非限定的な例として、R’およびR”の一方が−Hであり、他方が1〜4個の炭素原子を有するアルキル基である−C(=O)−NR’R”基は、−C(=O)−NH(C−Cアルキル)基または−C(=O)−N(H)(C−Cアルキル)基と称することができる。同様の方法論を使用して異なる−C(=O)−NR’R”基を記載することができる。典型的なR’およびR”アルキル基は、1〜10個の炭素原子、1〜6個の炭素原子、1〜4個の炭素原子、1〜3個の炭素原子、または1〜2個の炭素原子を含む。
「スルホンアミド」という用語は、本明細書で使用される場合、−S(=O)NR’R”とも称することができる−S(=O)−NR’R”の基を指し、式中、R’およびR”は、−H、または置換もしくは非置換の直鎖もしくは分岐鎖のアルキル、シクロアルキル、または本明細書に定義されるような他の指定された基から独立して選択される。R’およびR”が両方とも−Hである場合、スルホンアミドは、−S(=O)NHまたは−S(=O)−NH基と記載することができる。R’およびR”の一方が−Hであり、他方がアルキル基である場合、スルホンアミドは、−S(=O)−N(H)−アルキル、−S(=O)−N(H)(アルキル)、−S(=O)N(H)−アルキル、または−S(=O)N(H)(アルキル)基とも表すことができる−S(=O)−NH−アルキルである。R’およびR”が両方ともアルキル基である場合、該アルキル基は異なり得、該基は、−S(=O)−N(アルキル)(アルキル)基または−S(=O)N(アルキル)(アルキル)基とも表すことができる。R’およびR”が両方ともアルキル基であり、該アルキル基が同じである場合、該基は、−S(=O)−N(アルキル)、または−S(=O)N(アルキル)基と称することができる。R’およびR”基のアルキル基は、アルキル基中の炭素原子の数に基づいて表すことができる。例えば、1〜6個の炭素原子を有するR’またはR”アルキル基は、−(C−Cアルキル)と表すことができる。同様に、1〜4個の炭素原子を有するR’またはR”アルキル基は、−(C−Cアルキル)と表すことができる。非限定的な例として、R’およびR”の一方が−Hであり、他方が1〜4個の炭素原子を有するアルキル基である−S(=O)−NR’R”基は、−S(=O)−NH(C−Cアルキル)基または−S(=O)−N(H)(C−Cアルキル)基と称することができる。同様の方法論を使用して異なる−S(=O)−NR’R”基を記載することができる。典型的なR’およびR”アルキル基は、1〜10個の炭素原子、1〜6個の炭素原子、1〜4個の炭素原子、1〜3個の炭素原子、または1〜2個の炭素原子を含む。
「疾患」は、任意の疾患、障害、病態、症状、または徴候を指す。
「薬学的に許容される」は、動物、より具体的にはヒトにおける使用に関して一般的に認識されるそのような用語を指す。
「薬学的に許容される塩」は、薬学的に許容され、かつ親化合物の所望の薬理学的活性を有する化合物の塩を指す。そのような塩として、以下が挙げられる:(1)塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の無機酸とともに形成されるか、もしくは酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸、安息香酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、エタンジスルホン酸等の有機酸とともに形成される、酸付加塩、あるいは、(2)親化合物に存在する酸性プロトンが、金属イオン、例えば、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、もしくはアルミニウムイオンで置換される場合、または、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルグルカミン、ジシクロヘキシルアミン等の有機塩基と配位した場合に形成される塩。いくつかの塩の形態は、塩という用語の使用が、水和形態および非水和形態の塩を含むと一般的に定義されるように、水和物として存在することができる。
「薬学的に許容される賦形剤」、「薬学的に許容される担体」、または「薬学的に許容されるアジュバント」は、それぞれ、本開示の少なくとも1つの化合物が一緒に投与される賦形剤、担体、またはアジュバントを指す。「薬学的に許容されるビヒクル」は、本開示の少なくとも1つの化合物が一緒に投与される希釈剤、アジュバント、賦形剤、または担体のうちのいずれかを指す。
「立体異性体」は、構成原子の配置が空間的に異なる異性体を指す。互いに鏡像であり、光学的に活性な立体異性体は、「鏡像異性体」と称され、互いに鏡像ではなく、光学的に活性な立体異性体は、「ジアステレオマー」と称される。
「対象」は、哺乳動物およびヒトを含む。「哺乳動物」および「ヒト」という用語は、本明細書において交換可能に使用される。
「治療有効量」は、疾患を治療するために、または疾患もしくは障害の臨床症状のうちの少なくとも1つを治療するために対象に投与される場合に、疾患、障害、または症状のためのそのような治療に影響を及ぼすのに十分な化合物の量を指す。「治療有効量」は、化合物;疾患、障害、および/または疾患もしくは障害の症状;疾患、障害、および/または疾患もしくは障害の症状の重症度、治療を受ける対象の年齢、および/または治療を受ける対象の体重に依存して異なり得る。任意の所与の場合における適切な量は、当業者には容易に明白であり得るか、または日常的な実験によって決定することができる。
疾患または障害を「治療する」またはその「治療」は、疾患、障害、または疾患もしくは障害の臨床症状のうちの少なくとも1つを停止させるかまたは寛解させること、疾患、障害、または疾患もしくは障害の臨床症状のうちの少なくとも1つを獲得するリスクを減少させること、疾患、障害、または疾患もしくは障害の臨床症状のうちの少なくとも1つの発症を低減させること、あるいは、疾患もしくは障害、または疾患もしくは障害の臨床症状のうちの少なくとも1つを発症するリスクを減少させることを指す。「治療する」または「治療」はまた、物理的に(例えば、識別可能な症候の安定化)、生理的に(例えば、物理的パラメータの安定化)、もしくはその両方のいずれかで、疾患もしくは障害を阻害すること、または対象にとって識別不能であり得る少なくとも1つの物理的パラメータを阻害することも指す。さらに、「治療する」または「治療」は、たとえ、その対象が疾患もしくは障害の症状をまだ経験していないかまたは示していない場合であっても、疾患もしくは障害に曝露され得るかまたはそれに対する素因を有し得る対象において、疾患もしくは障害または少なくともそれらの症状の開始を遅延させることを表す。
次に、本開示の実施形態について詳細に言及する。本開示の特定の実施形態が記載されるが、本開示の実施形態を記載される実施形態に限定することを意図するものではないことを理解されたい。反対に、本開示の実施形態への言及は、特許請求の範囲によって定義される本開示の実施形態の主旨および範囲内に含まれ得るような代替例、修正、および均等物を包含することが意図される。
一態様において、本発明は、式I
Figure 0005647374
の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物であって、
式中、
は、式IA、式IB、式IC、または式ID
Figure 0005647374
の基であり、式中、
Figure 0005647374
記号は、式IA、IB、IC、またはIDの基の分子の残りの部分への結合点を示し、
は、C−Cシクロアルキル基であるか、N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する5〜7員のヘテロシクリル基であるか、またはC−C10二環式基であり、C−Cシクロアルキル基、5〜7員のヘテロシクリル基、またはC−C10二環式基は、非置換であるか、または非置換−(C−Cアルキル)、−OH、ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−COH、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、−NR’R”、もしくは置換−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−S(=O)−CH、または−C(=O)−CHから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
3aは、−H、−F、もしくは−Cl、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
3bは、−H、ハロ、−OH、−O−(C−Cアルキル)、非置換−(C−Cアルキル)、−NR’R”、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、または置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−CN、または−NOから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
3cは、−H、−(C−Cアルキル)、またはハロであり、
は、−Hであり、
は、−Hであり、
は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−C(=O)−OH、−C(=O)−NR’R”、または−S(=O)−NR’R”から選択され、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、および−C(=O)−O−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、S(=O)−(C−Cアルキル)、−O−(C−Cアルキル)、−NR’R”、もしくは−CNから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
7aは、−H、−CH、またはハロであり、
7bは、−H、−(C−Cアルキル)、もしくはハロであるか、またはRが式IBまたは式IDの基である場合、R7bは存在せず、
7cは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−NO、−CN、−NR’R”、−COH、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−CN、−NR’R”、もしくは−S(=O)−CHから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されるか、またはRが式IAまたは式ICの基である場合、R7cは存在せず、
8aは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8bは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されるか、またはR8aおよびR8bは、一緒になって、=Oを意味することができ、
8cは、−H、−OH、非置換−(C−Cアルキル)、または置換−(C−Cアルキル)から選択され、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、または−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8dは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、または置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、または−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8eは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8fは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されるか、またはR8eおよびR8fは、一緒になって、=Oを意味することができ、
R’およびR”は、−H、非置換−(C−Cアルキル)、または−OHもしくは−Fから独立して選択される1〜3個の置換基で置換された−(C−Cアルキル)から独立して選択される。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、Rは、非置換であるか、または非置換−(C−Cアルキル)、−OH、ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−COH、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、−NR’R”、もしくは置換−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されたC−Cシクロアルキル基であり、置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−S(=O)−CH、または−C(=O)−CHから独立して選択される1〜3個の置換基で置換される。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、Rは、非置換または置換のシクロへキシル環である。いくつかのそのような実施形態において、Rは、−(C−Cアルキル)基で置換されたシクロへキシル基である。さらなるそのような実施形態において、Rは、メチル基で置換されたシクロへキシル基である。いくつかのそのような実施形態において、Rは、式
Figure 0005647374
の基であり、式中、
Figure 0005647374
記号は、分子の残りの部分への結合点を示す。いくつかの実施形態において、Rは、非置換のシクロへキシル基である。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、R’およびR”は、−Hまたは非置換−(C−Cアルキル)から独立して選択される。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、Rは、非置換または置換のシクロペンチル環である。いくつかのそのような実施形態において、Rは、−(C−Cアルキル)基で置換されたシクロペンチル基である。さらなるそのような実施形態において、Rは、メチル基で置換されたシクロペンチル基である。いくつかのそのような実施形態において、Rは、非置換のシクロペンチル基である。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、Rは、式IAまたはIBの基である。いくつかのそのような実施形態において、Rは、式IAの基である。他のそのような実施形態において、Rは、式IBの基である。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、Rは、式ICまたはIDの基である。いくつかのそのような実施形態において、Rは、式ICの基である。他のそのような実施形態において、Rは、式IDの基である。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、
は、非置換であるか、または1〜3個の−(C−Cアルキル)基で置換されたC−Cシクロアルキル基であり、
3aは、−H、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
3bは、−Hであり、
3cは、−Hであり、
は、−Hであり、
は、−Hであり、
は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、または−C(=O)−C(=O)−OHから選択され、−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
7aは、−Hであり、
7bは、−Hであるか、またはRが式IBもしくは式IDの基である場合、存在せず、
7cは、−Hであるか、またはRが式IAもしくは式ICの基である場合、存在せず、
8aは、−Hであり、
8bは、−Hであり、
8cは、−H、−OH、または非置換−(C−Cアルキル)から選択され、
8dは、−Hであり、
8eは、−Hであり、
8fは、−Hである。
いくつかのそのような実施形態において、Rは、式IAの基である。他の実施形態において、Rは、式IBの基である。他の実施形態において、Rは、式ICの基である。他の実施形態において、Rは、式IDの基である。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、Rは、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−C(=O)−OH、−C(=O)−NR’R”、または−S(=O)−NR’R”から選択され、−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、−O−(C−Cアルキル)、−NR’R”、もしくは−CNから独立して選択される1〜3個の置換基で置換される。式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、Rは−C(=O)−(C−Cアルキル)であり、アルキルは−NR’R”で置換される。いくつかのそのような実施形態において、Rは、−C(=O)−CH−N(CHまたは−C(=O)−CH−N(CHCHから選択される。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、化合物は、グルクロニド付加物である。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、化合物は、式IIA、
Figure 0005647374
を有し、
3aは、−H、−F、もしくは−Cl、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
3bは、−H、ハロ、−OH、−O−(C−Cアルキル)、非置換−(C−Cアルキル)、−NR’R”、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、または置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−CN、または−NOから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−C(=O)−OH、−C(=O)−NR’R”、または−S(=O)−NR’R”から選択され、−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、−O−(C−Cアルキル)、−NR’R”、もしくは−CNから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8cは、−H、OH、非置換−(C−Cアルキル)、または置換−(C−Cアルキル)から選択され、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、または−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換される。
式IIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その立体異性体、立体異性体の薬学的に許容される塩、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、
3aは、−H、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
3bは、−Hであり、
は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、または−C(=O)−C(=O)−OHから選択され、−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3置換基で置換され、
8cは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、または−OHから選択される。
式IIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、R8cは、−H、−CH、または−OHから選択される。いくつかのそのような実施形態において、R8cは−Hである。
式IIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、R3bは−Hである。
式IIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、R3aは、−Hまたは−OCHである。いくつかのそのような実施形態において、R3aは−Hである。
式IIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、Rは、−H、−C(=O)−CH、−CHCHOH、−CHCHCHOH、−C(=O)−CHOH、−C(=O)−C(=O)−OH、−CHCHCF、−CHCHF、−CHCHS(=O)−CH、または−CHCHOCHから選択される。いくつかの実施形態において、Rは−Hである。他の実施形態において、Rは、−C(=O)−CHまたは−C(=O)−CHOHから選択される。さらに他の実施形態において、Rは、−CHCHOH、CHCHCHOH、または−CHCHOCHから選択される。さらに他の実施形態において、Rは、−CHCHCF、−CHCHF、または−CHCHS(=O)−CHから選択される。これらの実施形態のいずれかのいくつかの実施形態において、R3aは−Hであり、R3bは−Hである。さらに他のそのような実施形態において、R8cは−Hである。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、化合物は、IIIA
Figure 0005647374
を有し、
3aは、−H、−F、もしくは−Cl、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
3bは、−H、ハロ、−OH、−O−(C−Cアルキル)、非置換−(C−Cアルキル)、−NR’R”、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、または置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−CN、または−NOから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−C(=O)−OH、−C(=O)−NR’R”、または−S(=O)−NR’R”から選択され、−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、−O−(C−Cアルキル)、−NR’R”、もしくは−CNから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8cは、−H、−OH、非置換−(C−Cアルキル)、または置換−(C−Cアルキル)から選択され、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、または−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1−3置換基で置換される。
式IIIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、
3aは、−H、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
3bは、−Hであり、
は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、または−C(=O)−C(=O)−OHから選択され、−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8cは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、または−OHから選択される。
式IIIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、R8cは−Hである。
式IIIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、R3bは−Hである。
式IIIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、R3aは、−Hまたは−OCHである。いくつかのそのような実施形態において、R3aは−Hである。
式IIIAの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、Rは、−H、−C(=O)−CH、−CHCHOH、−CHCHCHOH、−C(=O)−CHOH、−C(=O)−C(=O)−OH、−CHCHCF、−CHCHF、−CHCHS(=O)−CH、または−CHCHOCHから選択される。他の実施形態において、Rは−Hである。さらに他の実施形態において、Rは、−C(=O)−CHまたは−C(=O)−CHOHから選択される。さらに他の実施形態において、Rは、−CHCHOH、−CHCHCHOH、または−CHCHOCHから選択される。さらなる実施形態において、Rは、−CHCHCF、−CHCHF、または−CHCHS(=O)−CHから選択される。これらの実施形態のいずれかのいくつかの実施形態において、R3aは−Hであり、R3bは−Hである。さらに他のそのような実施形態において、R8cは−Hである。
式の化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
Figure 0005647374
Figure 0005647374
Figure 0005647374
から選択されるか、またはその薬学的塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、中性化合物または塩の水和物である。例えば、いくつかの実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、または三水和物等である塩化物塩であり得る。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。さらに他の実施形態において、化合物はグルクロニド付加物であり、グルクロニドは、−C(=O)−CH−OH基の末端O原子に結合している。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
であるか、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式の化合物のいくつかの実施形態において、化合物は、
Figure 0005647374
から選択されるか、またはその薬学的塩もしくは水和物である。いくつかの実施形態において、化合物は中性型であるが、他の実施形態において、それは薬学的に許容される塩である。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。他の実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、もしくは三水和物等の、中性化合物または塩の水和物である。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、化合物は中性型である。いくつかのそのような実施形態において、化合物は、一水和物、二水和物、または三水和物等の水和型である。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物のいくつかの実施形態において、化合物は、その薬学的に許容される塩または水和物である。いくつかの実施形態において、塩は、塩化物、クエン酸塩、酒石酸塩、サリチル酸塩、エタンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸(ベシル酸塩)、トシル酸塩、リン酸塩、硫酸塩、またはエタンジスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかの実施形態において、塩は、塩化物、クエン酸塩、酒石酸塩、サリチル酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トシレート、リン酸塩、硫酸塩(1/2当量)、硫酸塩(1当量)、エタンジスルホン酸塩1/2当量)、またはエタンジスルホン酸塩(1当量)から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、化合物はベンゼンスルホン酸塩である。これらの実施形態のいずれかにおいて、塩は、一水和物、二水和物、または三水和物等の水和物であり得る。いくつかの実施形態において、塩は水和物ではない。
少なくとも1つの薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤と、治療有効量の本明細書に記載される実施形態のいずれかによる化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、またはそれらの混合物とを含む医薬組成物も提供される。いくつかのそのような実施形態において、化合物は、癌の治療に有効な量で存在する。いくつかの実施形態において、医薬組成物は、少なくとも1つの薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤と、治療有効量の中性型(無水形態にあるかまたは水和物として)の化合物とを含む。他の実施形態において、医薬組成物は、少なくとも1つの薬学的に許容される担体、賦形剤、または希釈剤と、治療有効量の薬学的に許容される塩またはその水和物とを含む。いくつかのそのような実施形態において、塩は塩化物塩である。他の実施形態において、塩はメタンスルホン酸塩である。さらに他の実施形態において、塩はベンゼンスルホン酸塩である。これらの実施形態のいずれかのいくつかの実施形態において、医薬組成物は、少なくとも1つの第2の治療薬をさらに含む。いくつかのそのような実施形態において、第2の治療薬は、癌を治療する際に使用される治療薬である。いくつかのそのような実施形態において、第2の治療薬は、急性骨髄性白血病または以下に記載される他の癌のうちのいずれかを治療する際に使用される。いくつかの実施形態において、第2の治療薬は、シトシンアラビノシド、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、エトポシド、カルボプラチン、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、リツキシマブ、ミドスタウリン、顆粒球コロニー刺激因子、フィルグラスチム、PEG−フィルグラスチム、レノグラスチム、デシタビン、アザシチジン、パクリタキセル、ゲムシチビン、モテサニブ二リン酸塩、パニツムマブ、CD33に対する抗体、またはCD33二重特異性T細胞誘導抗体から選択される。他の実施形態において、第2の治療薬は、シトシンアラビノシド、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、エトポシド、カルボプラチン、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、リツキシマブ、ミドスタウリン、顆粒球コロニー刺激因子、フィルグラスチム、PEG−フィルグラスチム、レノグラスチム、デシタビン、アザシチジン、パクリタキセル、ゲムシチビン、モテサニブ二リン酸塩、パニツムマブから選択される。さらに他のそのような実施形態において、第2の治療薬は、シトシンアラビノシド、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、エトポシド、カルボプラチン、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、リツキシマブ、ミドスタウリン、デシタビン、アザシチジン、パクリタキセル、ゲムシチビン、またはモテサニブ二リン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、第2の治療薬はシトシンアラビノシドである。他の実施形態において、第2の治療薬は、ダウノルビシン、イダルビシン、またはドキソルビシンである。さらに他の実施形態において、第2の治療薬は、アザシチジンまたはデシタビンである。いくつかの実施形態において、第2の治療薬はアントラサイクリンである。いくつかの実施形態において、第2の治療薬は、N−(4−((3−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−ピリジニル)オキシ)フェニル)−4−(4−メチル−2−チエニル)−1−フタラジンアミン等のオーロラキナーゼ阻害剤、または国際公開第2007/087276号に開示される別の化合物である。
さらに、細胞毒性薬または他のキナーゼを阻害する化合物等の少なくとも1つの追加の化合物と組み合わせて、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と、治療有効量の本明細書に記載される実施形態のいずれかの物質の組成物とを含む医薬組成物を提供する。
他の実施形態において、本発明は、癌を治療する方法を提供する。いくつかのそのような実施形態において、癌は、アントラサイクリン系治療薬等の他の薬剤に耐性を示す。そのような方法は、典型的には、有効量の実施形態のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態のいずれかの医薬組成物を対象に投与することを含む。いくつかのそのような実施形態において、癌は、急性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、別のリンパ腫、別の骨髄腫、または別の白血病から選択される。本発明の化合物を用いて治療することができる他の癌の例として、バーキットリンパ腫およびマントル細胞リンパ腫が挙げられる。いくつかのそのような実施形態において、癌は急性骨髄性白血病である。いくつかのそのような実施形態において、対象は、60歳以上の急性骨髄性白血病に罹患する患者である。いくつかのそのような実施形態において、対象は、70歳以上の急性骨髄性白血病に罹患する患者である。いくつかの実施形態において、対象は、FLT3−ITD陽性の急性骨髄性白血病に罹患する患者等の変異FLT3を有するヒト患者である。いくつかのそのような実施形態において、方法は、患者がFLT3−ITD陽性の急性骨髄性白血病を有するかどうかを判定することも含むことができる。例えば、そのような方法は、患者からサンプルを採取すること、およびそのサンプルがFLT3−ITD陽性であるかどうか分析することを含んでもよい。他のそのような実施形態において、対象は、野生型FLT3急性骨髄性白血病に罹患するヒト患者である。別の実施形態において、癌は急性リンパ芽球性白血病である。他の実施形態において、癌は、乳癌、結腸直腸癌、小細胞肺癌、頭頸部癌、神経膠芽腫、膵臓癌、消化器癌、肝臓癌、前立腺癌、卵巣癌、精巣癌、子宮内膜癌、膀胱癌、黒色腫、骨肉腫、または別の肉腫から選択される。いくつかの実施形態において、癌はRb陽性であるが、他の実施形態において、癌はRb陽性ではない。いくつかの実施形態において、対象は哺乳動物であり、いくつかの実施形態において、ヒト癌患者である。いくつかのそのような実施形態において、癌は血液癌である。他の実施形態において、癌は固形腫瘍である。いくつかの実施形態において、方法は、有効量の実施形態のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態のいずれかの医薬組成物を対象に投与することを含み、患者は、変異FLT3を有するヒト癌患者であり、いくつかのそのような実施形態において、FLT3−ITDを有するヒト癌患者である。いくつかの実施形態において、方法は、有効量の実施形態のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態のいずれかの医薬組成物を対象に投与することを含み、患者は、高レベルのFLT3リガンドを有するヒト癌患者であり、例えば、上昇したFLT3リガンドを有する急性骨髄性白血病に罹患するヒト患者である。
上述のように、本発明の化合物は、FLT3に関して野生型および変異体の両方である癌細胞、例えば、急性骨髄性白血病細胞において活性であることが発見されている。したがって、いくつかの実施形態において、本発明は、野生型FLT3を有する患者において癌を治療するための方法を提供する一方で、他の実施形態において、本発明は、変異FLT3を有する患者において癌を治療するための方法を提供する。そのような方法は、典型的には、有効量の実施形態のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態のいずれかの医薬組成物をヒト癌患者等の対象に投与することを含む。いくつかのそのような実施形態において、癌は急性骨髄性白血病である。いくつかのそのような実施形態において、対象は、変異FLT3による急性骨髄性白血病に陽性反応を示す患者等の変異FLT3を有するヒト患者である。FLT3変異体の例として、限定されないが、FLT3−ITD、活性化ループの点突然変異を有するFLT3(FLT3−D835Y、FLT3−D835H、およびFLT3−D835V等)、FLT3−K663Q、ならびにFLT3−N841Iが挙げられる。したがって、いくつかの実施形態において、FLT3変異体はFLT3−ITDである。他の実施形態において、FLT3変異体はFLT3−D835Yである。さらに他の実施形態において、FLT3変異体はFLT3−D835Hである。他の実施形態において、FLT3変異体はFLT3−D835Vである。さらに他の実施形態において、FLT3変異体はFLT3−K663Qである。さらなるそのような実施形態において、FLT3変異体はFLT3−N841Iである。いくつかのそのような実施形態において、方法は、患者が変異FLT3による急性骨髄性白血病を有するかどうかを判定することを含んでもよい。例えば、そのような方法は、患者からサンプルを採取すること、およびそのサンプルがFLT3変異体に陽性反応を示すかどうか分析することを含んでもよい。いくつかの実施形態において、方法は、有効量の実施形態のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態のいずれかの医薬組成物を対象に投与することを含み、患者は、変異FLT3を有するヒト癌患者であり、いくつかのそのような実施形態において、急性骨髄性白血病に罹患するヒト癌患者である。
癌を治療するいくつかの方法において、患者は、腫瘍が低いp15INK4Bおよび/または低いp16INK4Aの発現を示す固形腫瘍または血液腫瘍に罹患するヒト癌患者であり、いくつかのそのような実施形態において、腫瘍が低いp15INK4Bおよび/または低いp16INK4Aの発現を示す急性骨髄性白血病に罹患するヒト患者である。いくつかの実施形態において、低いp15INK4Bおよび/または低いp16INK4Aの発現を示す腫瘍は、これらのタンパク質またはmRNAまたはその両方のレベルを測定するアッセイを使用して判定され、それらが通常の骨髄腫瘍のレベルと比較される。この方法は、他の腫瘍型にも使用することができる。通常の細胞に見られるよりも少ないp15INK4Bおよび/もしくはp16INK4Aタンパク質またはmRNAまたはその両方を含む腫瘍は、低いp15INK4Bおよび/またはp16INK4Aの発現を示す腫瘍である。いくつかの実施形態において、腫瘍は、健康な骨髄から採取されたC34細胞等の通常の細胞において生じるよりも90%少ない、80%少ない、70%少ない、60%少ない、または50%少ないp15INK4B、および/またはp16INK4Aを含む。
種々のアッセイを使用して、特定の患者が野生型FLT3または変異FLT3を有するかどうかを評価することができる。例えば、Invivoscribe Technologies,Inc.(San Diego,CA)の子会社であるLabPMM(San Diego,CA)は、FLT3−ITDおよびD835突然変異アッセイ等のアッセイサービスを提供する商業的供給源である。そのようなアッセイは、患者をスクリーニングするために、あるいは、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、もしくは骨髄異形成症候群に罹患する患者等の患者が、FLT3の突然変異(FLT3−ITD等)またはFLT3キナーゼドメインの835位(D835)にアスパラギン酸残基のためのコドンの突然変異(FLT3−D835YおよびFLT3−D−835H突然変異等)を有するかまたはそれらに陽性反応を示すかどうかを判定するために、本発明に従って使用することができる。米国特許第6,846,630号(参照により、本明細書に具体的に記載されているかのように、その全体があらゆる目的のために本明細書に組み込まれる)も参照のこと。
p15 mRNAの発現を測定するためのアッセイは、Matsunoらによって記載されており、p15INK4Bの発現について患者または腫瘍をスクリーニングまたは評価するために本発明に従って使用することができる。Matsunoら「リアルタイム定量的逆転写酵素−ポリメラーゼ鎖反応によって検出されたp15 mRNAの発現は、成人の急性白血病における遺伝子のメチル化密度と相関している」Leukemia Res.,29(5),pp.557−564(2005)(参照により、本明細書に具体的に記載されているかのように、その全体があらゆる目的のために本明細書に組み込まれる)。この刊行物に記載されるアッセイは、リアルタイム定量的逆転写酵素−ポリメラーゼ鎖反応を使用した、骨髄細胞におけるp15 mRNAの発現の定量的アッセイである。さらに、この参考文献は、健常対照におけるp15 mRNA発現の定量化についても記載している。
p16 mRNAの発現を測定するためのアッセイは、de Jongeらによって記載されており、p16INK4Aの発現について患者または腫瘍をスクリーニングまたは評価するために本発明に従って使用することができる。De Jongeら「高齢者のAML:加齢性遺伝子発現プロファイルにより、予後的意義を持つP16INK4A mRNAの逆説的下方制御が明らかになった」Blood,114(14),pp.2869−2877(2012)(参照により、本明細書に具体的に記載されているかのように、その全体があらゆる目的のために本明細書に組み込まれる)。この刊行物に記載されるアッセイは、定量的逆転写酵素ポリメラーゼ鎖反応(RT−PCR)を使用する。遺伝子発現プロファイルを確認するために、正常骨髄由来のCD34細胞および種々の年齢の人々のAMLサンプルを使用して、定量的RT−PCR試験を行った。正常骨髄およびAMLサンプル由来の単離したCD34細胞上でp16INK4Bの発現レベルを測定した。
野生型FLT3とは、Gen Bank受託番号BC144040.1の核酸配列によってコードされるタンパク質を意味する。変異FLT3は、野生型FLT3アミノ酸配列とは異なる任意のFLT3配列である(UniProtKB/Swiss−Prot受託番号P36888)。FLT3変異体の例として、限定されないが、FLT3−ITD、FLT3−D835Y、FLT3−D835H、FLT3−D835V、FLT3−K663Q、およびFLT3−N841Iが挙げられる。
本明細書に記載される方法のいずれかは、上記のような第2の治療薬の使用を含んでもよい。例えば、一実施形態において、本発明は、(a)有効量の実施形態のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態のいずれかの医薬組成物、および(b)癌の治療において使用される少なくとも1つの第2の治療薬を対象に投与することを含む、癌を治療する方法を提供する。いくつかのそのような実施形態において、第2の治療薬は、急性骨髄性白血病または本明細書に記載される他の癌のいずれかを治療する際に使用される。いくつかの実施形態において、第2の治療薬は、シトシンアラビノシド、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、エトポシド、カルボプラチン、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、リツキシマブ、ミドスタウリン、顆粒球コロニー刺激因子、フィルグラスチム、PEG−フィルグラスチム、レノグラスチム、デシタビン、アザシチジン、パクリタキセル、ゲムシチビン、モテサニブ二リン酸塩、パニツムマブ、CD33に対する抗体、またはCD33二重特異性T細胞誘導抗体から選択される。他の実施形態において、第2の治療薬は、シトシンアラビノシド、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、エトポシド、カルボプラチン、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、リツキシマブ、ミドスタウリン、顆粒球コロニー刺激因子、フィルグラスチム、PEG−フィルグラスチム、レノグラスチム、デシタビン、アザシチジン、パクリタキセル、ゲムシチビン、モテサニブ二リン酸塩、パニツムマブから選択される。さらに他のそのような実施形態において、第2の治療薬は、シトシンアラビノシド、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、エトポシド、カルボプラチン、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、リツキシマブ、ミドスタウリン、デシタビン、アザシチジン、パクリタキセル、ゲムシチビン、またはモテサニブ二リン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、第2の治療薬はシトシンアラビノシドである。他の実施形態において、第2の治療薬は、ダウノルビシン、イダルビシン、またはドキソルビシンである。さらに他の実施形態において、第2の治療薬は、アザシチジンまたはデシタビンである。である。いくつかの実施形態において、第2の治療薬はアントラサイクリンである。いくつかの実施形態において、第2の治療薬は、N−(4−((3−(2−アミノ−4−ピリミジニル)−2−ピリジニル)オキシ)フェニル)−4−(4−メチル−2−チエニル)−1−フタラジンアミン等のオーロラキナーゼ阻害剤、または国際公開第2007/087276号に開示される別の化合物である。いくつかの実施形態において、実施形態のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態のいずれかの医薬組成物は、少なくとも1つの第2の治療薬が対象に投与された後に対象に投与される。他の実施形態において、実施形態のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態のいずれかの医薬組成物は、少なくとも1つの第2の治療薬が対象に投与される前に対象に投与される。さらに他の実施形態において、実施形態のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態のいずれかの医薬組成物は、少なくとも1つの第2の治療薬が対象に投与されるのと同時に対象に投与される。
本発明はさらに、薬物の調製において使用するための化合物を提供する。本明細書に記載される実施形態のいずれかの化合物、塩、水和物、または混合物のいずれも、薬物を調製するために使用することができる。いくつかの実施形態において、癌は、急性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、別のリンパ腫、別の骨髄腫、または別の白血病から選択される。いくつかのそのような実施形態において、癌は、急性骨髄性白血病である。他の実施形態において、癌は、乳癌、結腸直腸癌、小細胞肺癌、頭頸部癌、神経膠芽腫、膵臓癌、消化器癌、肝臓癌、前立腺癌、卵巣癌、精巣癌、子宮内膜癌、膀胱癌、黒色腫、骨肉腫、または別の肉腫から選択される。いくつかの実施形態において、癌はRb陽性であるが、他の実施形態において、癌はRb陽性ではない。いくつかの実施形態において、対象はヒト癌患者であり、いくつかのそのような実施形態において、癌は血液癌である。
別の実施形態において、本発明は、増殖関連障害を治療する方法を、それを必要とする哺乳動物に提供する。そのような方法は、治療有効量の本明細書に記載される実施形態のいずれかの化合物、塩、水和物、もしくは混合物、または該化合物、塩、水和物、または混合物を含む医薬組成物を哺乳動物に投与することを含む。本発明の別の実施形態は、治療有効量の本発明の化合物、塩、水和物、もしくは混合物、または本発明の医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することにより、異常な細胞増殖を治療することを含む。いくつかの実施形態において、本発明は、異常な細胞増殖を治療するための、実施形態のいずれかの化合物、塩、水和物、もしくは混合物、または本発明の医薬組成物の使用を提供する。異常な細胞増殖は、良性増殖または悪性増殖であり得る。具体的には、異常な細胞増殖は、細胞腫、肉腫、リンパ腫、または白血病であり得る。この方法の一実施形態にいて、異常な細胞増殖は、限定されないが、肺癌、骨癌、膵臓癌、皮膚癌、頭もしくは頸部の癌、皮膚黒色腫もしくは眼球内黒色腫、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門領域の癌、胃癌、結腸癌、乳癌、子宮癌、卵管癌、子宮内膜癌、子宮頸癌、膣癌、外陰癌、ホジキン病、食道癌、小腸癌、内分泌系癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、軟組織肉腫、尿道癌、陰茎癌、前立腺癌、急性もしくは慢性白血病、リンパ球性リンパ腫、膀胱癌、腎臓もしくは尿管の癌、腎細胞癌、腎盂癌、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性中枢神経系リンパ腫、脊髄軸腫瘍、脳幹神経膠腫、下垂体腺腫、または上記癌の1つ以上の組み合わせを含む癌である。本発明の方法はまた、癌を有する患者を治療することも含み、癌は、小細胞肺癌、非小細胞肺癌、食道癌、腎臓癌、膵臓癌、黒色腫、膀胱癌、乳癌、結腸癌、肝臓癌、肺癌、肉腫、胃癌、胆管細胞癌、中皮腫または前立腺癌から選択される。別の実施形態において、異常な細胞増殖は、限定されないが、乾癬、良性前立腺肥大、または再狭窄を含む良性増殖性疾患である。
追加の実施形態
以下に列挙する実施形態は、便宜上、番号付けされた形態で提示され、上述の実施形態に追加される。
1.式I
Figure 0005647374
の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物であって、
式中、
は、式IA、式IB、式IC、または式ID
Figure 0005647374
の基であり、式中、
Figure 0005647374
記号は、式IA、IB、IC、またはIDの基の分子の残りの部分への結合点を示し、
は、C−Cシクロアルキル基であるか、N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を含む5〜7員のヘテロシクリル基であるか、またはC−C10二環式基であり、C−Cシクロアルキル基、5〜7員のヘテロシクリル基、またはC−C10二環式基は、非置換であるか、または非置換−(C−Cアルキル)、−OH、ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−COH、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、−NR’R”、もしくは置換−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−S(=O)−CH、または−C(=O)−CHから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
3aは、−H、−F、もしくは−Cl、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
3bは、−H、ハロ、−OH、−O−(C−Cアルキル)、非置換−(C−Cアルキル)、−NR’R”、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、または置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−CN、または−NOから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
3cは、−H、−(C−Cアルキル)、またはハロであり、
は、−Hであり、
は、−Hであり、
は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−C(=O)−OH、−C(=O)−NR’R”、または−S(=O)−NR’R”から選択され、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、および−C(=O)−O−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、S(=O)−(C−Cアルキル)、−O−(C−Cアルキル)、−NR’R”、もしくは−CNから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
7aは、−H、−CH、またはハロであり、
7bは、−H、−(C−Cアルキル)、もしくはハロであるか、またはRが式IBまたは式IDの基である場合、R7bは存在せず、
7cは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−NO、−CN、−NR’R”、−COH、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−CN、−NR’R”、もしくは−S(=O)−CHから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されるか、またはRが式IAまたは式ICの基である場合、R7cは存在せず、
8aは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8bは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されるか、またはR8aおよびR8bは、一緒になって、=Oを意味することができ、
8cは、−H、−OH、非置換−(C−Cアルキル)、または置換−(C−Cアルキル)から選択され、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、または−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8dは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、または置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、または−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8eは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8fは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されるか、またはR8eおよびR8fは、一緒になって、=Oを意味することができ、
R’およびR”は、−H、非置換−(C−Cアルキル)、または−OHもしくは−Fから独立して選択される1〜3個の置換基で置換された−(C−Cアルキル)から独立して選択される、化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
2. Rは、非置換であるか、または非置換−(C−Cアルキル)、−OH、ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−COH、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、−NR’R”、もしくは置換−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されたC−Cシクロアルキル基であり、置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−S(=O)−CH、または−C(=O)−CHから独立して選択される1〜3個の置換基で置換される、実施形態1の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
3. Rは、非置換または置換のシクロヘキシル環である、実施形態1の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
4. Rは、−(C−Cアルキル)基で置換されたシクロへキシル基である、実施形態3の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
5. Rは、
Figure 0005647374
の基であり、式中、
Figure 0005647374
記号は、分子の残りの部分への結合点を示す、実施形態4の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
6. Rは、非置換または置換のシクロペンチル環である、実施形態1の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
7. Rは、式IAまたはIBの基である、実施形態1〜6のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
8. Rは、式IAの基である、実施形態7の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
9. Rは、式IBの基である、実施形態7の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
10. Rは、式ICまたはIDの基である、実施形態1〜6のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
11. Rは、式ICの基である、実施形態10の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
12. Rは、式IDの基である、実施形態10の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
13.
は、非置換であるか、または1〜3個の−(C−Cアルキル)基で置換されたC−Cシクロアルキル基であり、
3aは、−H、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
3bは、−Hであり、
3cは、−Hであり、
は、−Hであり、
は、−Hであり、
は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、または−C(=O)−C(=O)−OHから選択され、−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
7aは、−Hであり、
7bは、−Hであるか、またはRが式IBもしくは式IDの基である場合、存在せず、
7cは、−Hであるか、またはRが式IAもしくは式ICの基である場合、存在せず、
8aは、−Hであり、
8bは、−Hであり、
8cは、−H、−OH、または非置換−(C−Cアルキル)から選択され、
8dは、−Hであり、
8eは、−Hであり、および
8fは、−Hである、
実施形態1の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物である、実施形態1の化合物。
14. 化合物は、式IIA
Figure 0005647374
の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物を有し、
式中、
3aは、−H、−F、もしくは−Cl、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
3bは、−H、ハロ、−OH、−O−(C−Cアルキル)、非置換−(C−Cアルキル)、−NR’R”、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、または置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−CN、または−NOから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−C(=O)−OH、−C(=O)−NR’R”、または−S(=O)−NR’R”から選択され、−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、−O−(C−Cアルキル)、−NR’R”、もしくは−CNから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8cは、−H、OH、非置換−(C−Cアルキル)、または置換−(C−Cアルキル)から選択され、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、または−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換される、実施形態1の化合物。
15. R3aは、−H、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
3bは、−Hであり、
は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、または−C(=O)−C(=O)−OHから選択され、−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され
8cは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、もしくは−OHから選択される、
実施形態14の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
16. R8cは、−H、−CH、または−OHから選択される、実施形態14または実施形態15の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
17. R8cは、−Hである、実施形態16の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
18. R3aは、−Hまたは−OCHである、実施形態14〜17のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
19. R3aは、−Hである、実施形態18の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。.
20. Rは、−H、−C(=O)−CH、−CHCHOH、−CHCHCHOH、−C(=O)−CHOH、−C(=O)−C(=O)−OH、−CHCHCF、−CHCHF、−CHCHS(=O)−CH、または−CHCHOCHから選択される、実施形態14〜19のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
21. Rは、−Hである、実施形態14〜19のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
22. Rは、−C(=O)−CHまたは−C(=O)−CHOHから選択される、実施形態14〜19のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
23. Rは、−CHCHOH、−CHCHCHOH、または−CHCHOCHから選択される、実施形態14〜19のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
24. Rは、−CHCHCF、−CHCHF、または−CHCHS(=O)−CHから選択される、実施形態14〜19のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
25. Rは、−C(=O)−(C−Cアルキル)であり、アルキルは−NR’R”で置換される、実施形態14〜19のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
26. Rは、−C(=O)−CH−N(CHまたは−C(=O)−CH−N(CHCHである、実施形態25の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
27. 化合物は、IIIA
Figure 0005647374
、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物を有し、
式中、
3aは、−H、−F、もしくは−Cl、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
3bは、−H、ハロ、−OH、−O−(C−Cアルキル)、非置換−(C−Cアルキル)、−NR’R”、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、または置換−(C−Cアルキル)であり、置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−CN、または−NOから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−C(=O)−OH、−C(=O)−NR’R”、または−S(=O)−NR’R”から選択され、−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、−O−(C−Cアルキル)、−NR’R”、もしくは−CN〜から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8cは、−H、−OH、非置換−(C−Cアルキル)、または置換−(C−Cアルキル)から選択され、置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、または−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換される、実施形態1の化合物。
28.
3aは、−H、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
3bは、−Hであり、
は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、または−C(=O)−C(=O)−OHから選択され、−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
8cは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、または−OHから選択される、
実施形態27の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
29. R8cは、−Hである、実施形態27もしくは実施形態28の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
30. R3aは、−Hまたは−OCHである、実施形態27〜29のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
31. R3aは、−Hである。実施形態30の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
32. Rは、−H, −C(=O)−CH、−CHCHOH、−CHCHCHOH、−C(=O)−CHOH、−C(=O)−C(=O)−OH、−CHCHCF、−CHCHF、−CHCHS(=O)−CH、または−CHCHOCHから選択される、実施形態27〜31のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
33. Rは、−Hである、実施形態27〜31のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
34. Rは、−C(=O)−CHまたは−C(=O)−CHOHから選択される、実施形態27〜31のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
35. Rは、−CHCHOH、−CHCHCHOH、または−CHCHOCHから選択される、実施形態27〜31のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
36. Rは、−CHCHCF、−CHCHF、または−CHCHS(=O)−CHから選択される、実施形態27〜31のいずれか1つの化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物。
37. 化合物は、
Figure 0005647374
Figure 0005647374
Figure 0005647374
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物から選択される、実施形態1の化合物。
38. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
39. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
40. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
41. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
42. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
43. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
44. 化合物は、
Figure 0005647374

またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
45. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
46. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
47. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
48. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
49. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
50. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
51. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
52. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
53. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
54. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
55. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
56. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
57. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
58. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
59. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
60. 化合物は、
Figure 0005647374

またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
61. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
62. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
63. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
64. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
65. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
66. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
67. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
68. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物から選択される、実施形態1の化合物。
69. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
70. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
71. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
72. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
73. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
74. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
75. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
76. 化合物は、
Figure 0005647374
またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物である、実施形態1の化合物。
77. 中和型である、実施形態1〜76のいずれか1つの化合物。
78. 実施形態1〜76のいずれか1つの薬学的に許容される塩。
79. 塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される、実施形態78の薬学的に許容される塩。
80. 塩化物塩である、実施形態78の薬学的に許容される塩。
81. メタンスルホン酸塩である、実施形態78の薬学的に許容される塩。
82. ベンゼンスルホン酸塩である、実施形態78の薬学的に許容される塩。
83. 治療有効量の実施形態1〜82のいずれか1つによる化合物、薬学的に許容される塩、その水和物、またはそれらの混合物と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤とを含む、医薬組成物。
84. 有効量の実施形態1〜82のいずれか1つの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態83の医薬組成物を対象に投与することを含む、癌を治療する方法。
85. 癌は、急性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、別のリンパ腫、別の骨髄腫、または別の白血病から選択される、実施形態84の方法。
86. 癌は、急性骨髄性白血病である、実施形態85の方法。
87. 癌は、乳癌、結腸直腸癌、小細胞肺癌、頭頸部癌、神経膠芽腫、膵臓癌、消化器癌、肝臓癌、前立腺癌、卵巣癌、精巣癌、子宮内膜癌、膀胱癌、黒色腫、骨肉腫、または別の肉腫から選択される、実施形態84の方法。
88. 癌は、Rb陽性である、実施形態84〜88のいずれか1つの方法。
89. 対象は、ヒト患者であり、癌は、血液癌である、実施形態84の方法。
90
(a)有効量の実施形態1〜82のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態83の医薬組成物、および
(b)癌の治療において使用される少なくとも1つの第2の治療薬を、対象に投与することを含む、癌を治療する方法。
91. 第2の治療薬は、シトシンアラビノシド、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、エトポシド、カルボプラチン、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、リツキシマブ、ミドスタウリン、顆粒球コロニー刺激因子、フィルグラスチム、PEG−フィルグラスチム、レノグラスチム、デシタビン、アザシチジン、パクリタキセル、ゲムシチビン、モテサニブ二リン酸塩、パニツムマブ、CD33に対する抗体、またはCD33二重特異性T細胞誘導抗体である、実施形態90の方法。
92. 第2の治療薬は、シトシンアラビノシドである、実施形態90の方法。
93. 第2の治療薬は、急性骨髄性白血病の治療において使用される薬剤である、実施形態90の方法。
94. 有効量の実施形態1〜82のいずれか1つの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態83の医薬組成物は、少なくとも1つの第2の治療薬が対象に投与された後に対象に投与される、実施形態90〜93のいずれか1つの方法。
95. 有効量の実施形態1〜82のいずれか1つの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態83の医薬組成物は、少なくとも1つの第2の治療薬が対象に投与される前に対象に投与される、実施形態90〜93のいずれか1つの方法。
96. 有効量の実施形態1〜82のいずれか1つの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態83の医薬組成物は、少なくとも1つの第2の治療薬が対象に投与されるのと同時に対象に投与される、実施形態90〜93のいずれか1つの方法。
97. 薬物の調製における、実施形態1〜82のいずれか1つの化合物。
98. 癌を治療するための、実施形態1〜82のいずれか1つの化合物、または薬学的に許容される塩、もしくはその水和物、もしくはそれらの混合物、あるいは実施形態83の医薬組成物。
99.癌は、急性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、別のリンパ腫、別の骨髄腫、または別の白血病から選択される、実施形態98の化合物、または薬学的に許容される塩、もしくはその水和物、もしくはそれらの混合物。
100. 癌は、急性骨髄性白血病である、実施形態98の化合物、または薬学的に許容される塩、もしくはその水和物、もしくはそれらの混合物。
101. 癌は、乳癌、結腸直腸癌、小細胞肺癌、頭頸部癌、神経膠芽腫、膵臓癌、消化器癌、肝臓癌、前立腺癌、卵巣癌、精巣癌、子宮内膜癌、膀胱癌、黒色腫、骨肉腫、または別の肉腫から選択される、実施形態98の化合物、または薬学的に許容される塩、もしくはその水和物、もしくはそれらの混合物。
102. 癌は、Rb陽性である、実施形態98の化合物、または薬学的に許容される塩、もしくはその水和物、もしくはそれらの混合物。
103. 化合物は、ヒト癌患者を治療する際に使用され、癌は、血液癌である、実施形態98の化合物、または薬学的に許容される塩、もしくはその水和物、もしくはそれらの混合物。
104. 癌の治療は、
(a)有効量の実施形態1〜82のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態83の医薬組成物、および
(b)癌の治療において使用される少なくとも1つの第2の治療薬を、対象に投与することを含む、癌を治療するための、実施形態1〜82のいずれかの化合物、その薬学的に許容される塩、その水和物、もしくはそれらの混合物、または実施形態83の医薬組成物。
105. 第2の治療薬は、シトシンアラビノシド、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、エトポシド、カルボプラチン、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、リツキシマブ、ミドスタウリン、顆粒球コロニー刺激因子、フィルグラスチム、PEG−フィルグラスチム、レノグラスチム、デシタビン、アザシチジン、パクリタキセル、ゲムシチビン、モテサニブ二リン酸塩、パニツムマブ、CD33に対する抗体、またはCD33二重特異性T細胞誘導抗体である、実施形態104の化合物、または薬学的に許容される塩、もしくはその水和物、もしくはそれらの混合物。
106. 第2の治療薬は、シトシンアラビノシドである、実施形態104の化合物、または薬学的に許容される塩、もしくはその水和物、もしくはそれらの混合物。
107. 第2の治療薬は、急性骨髄性白血病の治療に使用される薬剤である、実施形態104の化合物、または薬学的に許容される塩、もしくはその水和物、もしくはそれらの混合物。
108. 有効量の実施形態1〜82のいずれか1つの化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはそれらの混合物、または実施形態83の医薬組成物は、少なくとも1つの第2の治療薬が対象に投与された後に対象に投与される、実施形態104〜107のいずれか1つの化合物、または薬学的に許容される塩、もしくはその水和物、もしくはそれらの混合物。
109. 有効量の実施形態1〜82のいずれか1つの化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはそれらの混合物、または実施形態83の医薬組成物は、少なくとも1つの第2の治療薬が対象に投与される前に対象に投与される、実施形態104〜107のいずれか1つの化合物、または薬学的に許容される塩、もしくはその水和物、もしくはそれらの混合物。
110. 有効量の実施形態1〜74のいずれか1つの化合物、その薬学的に許容される塩、もしくはそれらの混合物、または実施形態75の医薬組成物は、少なくとも1つの第2の治療薬が対象に投与されるのと同時に対象に投与される、実施形態104〜107のいずれか1つの化合物、または薬学的に許容される塩、もしくはその水和物、もしくはそれらの混合物。
本発明の化合物の投与のための医薬組成物または組成物は、都合よく単位剤形で存在してもよく、当該技術分野で周知のいずれの方法によって調製されてもよい。全ての方法は、活性成分を、1つ以上の副成分を構成する担体と会合させるステップを含む。一般に、医薬組成物は、活性成分を、液体担体または微粉化した固体担体または両方と均一かつ密接に会合させ、次いで、必要であれば、生成物を所望の製剤に成形することにより調製される。医薬組成物において、活性な目的化合物は、プロセスまたは病態に所望の効果をもたらすのに十分な量で含まれる。
活性成分を含む医薬組成物は、例えば、錠剤、トローチ剤、舐剤、水性もしくは油性の懸濁剤、分散性散剤もしくは顆粒剤、乳濁剤、硬カプセルもしくは軟カプセル、またはシロップ剤もしくはエリキシル剤として、経口使用に好適な形態であってもよい。経口使用のために企図される組成物は、医薬組成物の製造のための当該技術分野で既知であるいずれの方法に従って調製されてもよい。そのような組成物は、薬学的に洗練された美味な調製物を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤、および保存剤から選択される1つ以上の薬剤を含むことができる。錠剤は、錠剤の製造に好適な、他の無毒性の薬学的に許容される賦形剤と混合された活性成分を含む。これらの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム、またはリン酸ナトリウム;顆粒化および崩壊剤、例えば、コーンスターチ、またはアルギン酸;結合剤、例えば、デンプン、ゼラチン、またはアカシア、および滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、または滑石等であり得る。錠剤は、コーティングされていなくてもよいか、または、錠剤は、消化管における崩壊および吸収を遅延させ、それによって、より長期間にわたる持続作用を提供するように、既知の技術によりコーティングされてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリンまたはジステアリン酸グリセリン等の時間遅延材料が用いられてもよい。また錠剤は、放出制御のための浸透圧治療錠剤を形成するように、米国特許第4,256,108号、第4,160,452号、および第4,265,874号に記載される技術によってコーティングされてもよい。
経口使用のための組成物は、活性成分が、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、もしくはカオリン等の不活性固体希釈剤と混合された硬ゼラチンカプセルとして、あるいは、活性成分が、水または油媒体、例えば、ピーナッツ油、流動パラフィン、もしくはオリーブ油と混合された軟カプセルとして存在することもできる。
水性懸濁剤は、水性懸濁剤の製造に好適な賦形剤と混合された活性材料を含む。そのような賦形剤は、懸濁剤、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシ−プロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニル−ピロリドン、トラガカントゴム、およびアカシアゴムであり;分散剤または湿潤剤は、自然に存在するホスファチド(例えば、レシチン)、またはアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合物(例えば、ステアリン酸ポリオキシ−エチレン)、またはエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合物(例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール)、またはエチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトールに由来する部分エステルとの縮合物(ポリオキシエチレンソルビトールモノオレアート等)、またはエチレンオキシドと脂肪酸およびヘキシトール無水物に由来する部分エステルとの縮合物(例えば、ポリエチレンソルビタンモノオレアート)であってもよい。水性懸濁剤は、1つ以上の保存剤、例えば、エチル、またはn−プロピル、p−ヒドロキシ安息香酸、1つ以上の着色剤、1つ以上の香味剤、および1つ以上の甘味剤(スクロースまたはサッカリン)も含むことができる。
油性懸濁剤は、活性成分を、植物油、例えば、ラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油、もしくヤシ油、または流動パラフィン等の鉱油に懸濁することにより配合することができる。油性懸濁剤は、増粘剤、例えば、蜜蝋、固形パラフィン、またはセチルアルコールを含むことができる。美味な経口調製物を提供するために、上述のような甘味剤、および香味剤を添加してもよい。これらの組成物は、アスコルビン酸等の抗酸化剤の添加により保存されてもよい。
水の添加による水性懸濁剤の調製に好適な分散性散剤および顆粒剤は、分散剤または湿潤剤、懸濁剤、および1つ以上の保存剤と混合された活性成分を提供する。好適な分散剤または湿潤剤および懸濁剤は、既に上述したものによって例示される。さらなる賦形剤、例えば、甘味剤、香味剤、および着色剤も存在することができる。
本発明の医薬組成物はまた、水中油乳濁剤の形態でも存在することができる。油相は、植物油、例えば、オリーブ油もしくはラッカセイ油、または鉱油、例えば、流動パラフィン、またはそれらの混合物であってもよい。好適な乳化剤は、自然に存在するゴム、例えば、アカシアゴムまたはトラガカントゴム、自然に存在するホスファチド、例えば、ダイズ、レシチン、および脂肪酸およびヘキシトール無水物に由来するエステルまたは部分エステル(例えば、ソルビタンモノオレアート)、ならびに上記部分エステルとエチレンオキシドとの縮合物、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアートであってもよい。乳濁剤は、甘味剤および香味剤も含むことができる。
シロップ剤およびエリキシル剤は、例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、またはスクロース等の甘味剤と配合することができる。そのような組成物は、粘滑剤、保存剤、ならびに香味剤および着色剤も含むことができる。
医薬組成物は、滅菌した注射用の水性または油性の懸濁剤の形態であってもよい。この懸濁剤は、上述の好適な分散剤または湿潤剤および懸濁剤を使用して、当該技術分野に従って配合することができる。滅菌注射用製剤は、例えば、1,3−ブタンジオールの溶液として、無毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の滅菌注射用液または懸濁剤であってもよい。許容されるビヒクルおよび溶媒の中で、用いることができるものは、水、リンガー溶液、および等張塩化ナトリウム溶液である。また、溶媒または懸濁媒として、滅菌した不揮発性油が従来的に用いられる。このため、合成モノまたはジグリセリドを含む任意の無刺激性の不揮発性油が用いられてもよい。また、オレイン酸等の脂肪酸が、注射剤の調製に使用される。
医薬組成物はまた、薬物の直腸投与用の座剤の形態で投与することもできる。これらの組成物は、薬物を、常温では固体であるが直腸温度では液体であり、したがって、直腸内で融解して薬物を放出する好適な無刺激性賦形剤と混合することによって調製することができる。そのような材料は、例えば、カカオバターまたはポリエチレングリコールである。
局所使用には、本発明の化合物を含むクリーム剤、軟膏剤、ゼリー剤、液剤、または懸濁剤等が用いられる。本明細書で使用される場合、局所的な塗布は、口腔洗浄薬およびうがい薬の使用も含むことを意味する。
本発明の化合物は、種々のキナーゼ関連障害を治療または予防するために使用することができる。よって、本発明は、そのような障害を治療または予防するための方法を提供する。いくつかの実施形態において、本発明は、治療有効量の本発明の実施形態のいずれかの化合物または医薬組成物を対象に投与することを含む、対象においてキナーゼ媒介性障害を治療するための方法を提供する。いくつかの実施形態において、対象は、哺乳動物であり、いくつかのそのような実施形態においてはヒトである。いくつかの実施形態において、障害は、CDK4、CDK6、および/またはFLT3複合体によって媒介される。いくつかのそのような実施形態において、障害は、CDK4および/またはCDK6によって媒介される。他の実施形態において、疾患はFLT3によって媒介される。いくつかの実施形態において、化合物、塩、または医薬組成物の投与は、CDK4およびFLT3の阻害をもたらす。いくつかの実施形態において、障害は癌である。本発明は、よって、CDK4およびFLT3媒介性の病態、例えば癌等を治療または予防するための方法を提供する。いくつかの実施形態において、癌は、固形腫瘍等の腫瘍である。しかしながら、他の実施形態において、癌は血液癌である。いくつかの実施形態において、癌は急性骨髄性白血病である。いくつかの実施形態において、障害は、p16およびp15の発現によって媒介され、いくつかのそのような実施形態において、p15INK4Bおよび/またはp16INK4Aの低い発現レベルと相関している。
上述のように、本発明の化合物は、増殖関連障害を治療するために使用することもできる。よって、本発明はさらに、対象においてそのような増殖関連障害を治療するための方法を提供する。そのような方法は、治療有効量の実施形態のいずれかの化合物または医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む。いくつかの実施形態において、対象は哺乳動物である。いくつかのそのような実施形態において、哺乳動物はヒトである。いくつかの実施形態において、増殖関連障害は異常な細胞増殖である。他の実施形態において、障害は、炎症または炎症関連障害である。さらに他の実施形態において、障害は、糖尿病等の代謝疾患である。さらに他の実施形態において、障害は癌である。いくつかのそのような実施形態において、癌は固形腫瘍である。他のそのような実施形態において、癌は、血液癌であり、いくつかのそのような実施形態において、急性骨髄性白血病である。
癌または他の疾患もしくは状態の急性または慢性の治療または予防において、実施形態のいずれかの化合物、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、水和物、もしくは立体異性体の予防的または治療的用量の大きさは、状態の性質および攻撃性、ならびに活性成分が投与される経路に伴って変化する。用量、ある場合においては投薬頻度も、治療される状態、年齢、体重、および個々の患者の応答に応じて変化する。好適な投与計画は、そのような要因を熟考した上で、当業者によって容易に選択され得る。一実施形態において、投与される用量は、使用される特定の化合物、ならびに患者の体重および状態に依存する。一般に、1日当たりの用量は、約0.001〜100mg/kg、好ましくは約1〜25mg/kg、より好ましくは約1〜約5mg/kgの範囲内である。癌を有するヒトの治療では、1日当たり約0.1mg〜約15gが1日約1回〜4回に分割され、好ましくは1日当たり10mg〜12g、より好ましくは1日当たり40mg〜500mg投与される。一実施形態において、本発明の化合物は、1日約1回〜4回に分割され、1日当たり40mg〜500mg投与される。さらに、推奨1日用量は、単一薬剤として、または他の治療薬と組み合わせて、周期的に投与されてもよい。一実施形態において、1日用量は、単回用量で、または等しく分割された用量で投与される。関連する実施形態において、推奨1日用量は、1週間に1回、1週間に2回、1週間に3回、1週間に4回、または1週間に5回投与することができる。いくつかの実施形態において、本発明の化合物または医薬組成物は、1日1回投与される一方、他の実施形態において、1日2回投与される。
本発明の化合物は、患者の体内で化合物の全身的分布を提供するために投与することができる。したがって、いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、体内で全身的な効果をもたらすために投与される。
本発明の化合物はまた、病態に冒された部位に直接的に(例えば、皮膚癌または食道癌の到達可能な領域の治療において)投与することもできる。
前述の通り、本発明の化合物は、経口、粘膜(舌下、頬側、直腸、経鼻、もしくは膣を含む)、非経口(皮下、筋肉内、ボーラス注射、動脈内、もしくは静脈内を含む)、経皮、または局所投与によって投与することができる。いくつかの実施形態において、本発明の化合物は、粘膜(舌下、頬側、直腸、経鼻、もしくは膣を含む)、非経口(皮下、筋肉内、ボーラス注射、動脈内、もしくは静脈内を含む)、経皮、または局所投与によって投与される。他の実施形態において、本発明の化合物は、経口投与によって投与される。さらに他の実施形態において、本発明の化合物は、経口投与によって投与されない。
当業者には容易に分かるように、異なる病態には異なる治療有効量が適用可能であり得る。同様に、そのような病態を治療または予防するには十分であるが、従来の治療に関連する有害作用を引き起こすには不十分であるかまたは低減させるには十分な量も、上記投与量および投与頻度スケジュールに包含される。
本発明のいくつかの方法は、本発明の化合物および追加の治療薬(すなわち、本発明の化合物以外の治療薬)の投与を含む。よって、本発明の化合物は、少なくとも1つの他の治療薬、例えば、第2の治療薬と組み合わせて使用することができる。追加の治療薬の例として、限定されないが、抗生物質、制吐薬、抗うつ薬、抗真菌薬、抗炎症薬、抗悪性腫瘍薬、抗ウイルス薬、細胞毒性薬、ならびに他の抗癌剤、免疫調節薬、αインターフェロン、βインターフェロン、アルキル化剤、ホルモン、およびサイトカインが挙げられる。一実施形態において、本発明は、抗癌活性を示す追加の治療薬の投与を包含する。別の実施形態において、細胞傷害性活性を示す追加の治療薬が、が癌患者等の対象に投与される。いくつかの実施形態において、第2の治療薬は、シトシンアラビノシド、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、エトポシド、カルボプラチン、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、リツキシマブ、ミドスタウリン、顆粒球コロニー刺激因子、フィルグラスチム、PEG−フィルグラスチム、レノグラスチム、デシタビン、アザシチジン、パクリタキセル、ゲムシチビン、モテサニブ二リン酸塩、パニツムマブ、CD33に対する抗体、またはCD33二重特異性T細胞誘導抗体から選択される。他の実施形態において、第2の治療薬は、シトシンアラビノシド、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、エトポシド、カルボプラチン、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、リツキシマブ、ミドスタウリン、顆粒球コロニー刺激因子、フィルグラスチム、PEG−フィルグラスチム、レノグラスチム、デシタビン、アザシチジン、パクリタキセル、ゲムシチビン、モテサニブ二リン酸塩、パニツムマブから選択される。さらに他のそのような実施形態において、第2の治療薬は、シトシンアラビノシド、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、エトポシド、カルボプラチン、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、リツキシマブ、ミドスタウリン、デシタビン、アザシチジン、パクリタキセル、ゲムシチビン、またはモテサニブ二リン酸塩から選択される。いくつかのそのような実施形態において、第2の治療薬はシトシンアラビノシドである。他の実施形態において、第2の治療薬は、ダウノルビシン、イダルビシン、またはドキソルビシンである。さらに他の実施形態において、第2の治療薬は、アザシチジンまたはデシタビンである。
本発明の化合物および他の治療薬は、相加的に、または好ましくは相乗的に作用することができる。いくつかの実施形態において、本発明の化合物を含む組成物は、同じ組成物の一部であってもよいか、または本発明の化合物を含む組成物とは異なる組成物中に存在してもよい別の治療薬の投与と同時に投与される。他の実施形態において、本発明の化合物は、別の治療薬の投与の前または後に投与される。さらに他の実施形態において、本発明の化合物は、別の治療薬を用いた治療を以前に受けたことがないまたは現在受けていない患者に投与される。本発明の化合物は、放射線療法を受けたことのある、現在受けている、または受ける予定になっている対象に投与することができる。いくつかのそのような実施形態において、対象は癌患者である。
併用薬として投与される場合、治療薬は、同時に投与されるかもしくは異なる時間に連続的に投与される組成物として配合されてもよいか、または治療薬は、単一の組成物として与えられてもよい。本発明の化合物および別の薬学的物質の使用を定義する際の「併用療法(co−therapy)」(または「併用療法(combination−therapy)という句は、薬物併用の有益な効果を提供する投与計画において連続的な様式で各薬剤を投与することを包含することが意図され、また、実質的に同時である様式(これらの活性薬剤を一定比率で有する単一カプセル、または各薬剤ごとの別個の複数のカプセル等)でこれらの薬物を同時投与することも包含することが意図される。具体的には、本発明の化合物の投与は、放射線療法または細胞分裂阻害剤もしくは細胞毒性薬を用いる等、腫瘍の予防または治療において当業者に既知の追加の治療と併用することができる。
固定用量として配合される場合、そのような併用製剤は、許容される投与量範囲内で本発明の化合物を用いる。併用製剤が不適切である場合、本明細書に記載される実施形態のいずれかの化合物は、既知の抗癌剤または細胞毒性薬とともに連続的に投与することもできる。本発明の化合物は、既知の抗癌剤または細胞毒性薬の投与の前、投与と同時に、または投与の後のいずれかに投与することができるため、本発明は投与の順序において限定されない。
商業用途、臨床評価、および前臨床開発に利用可能な多数の抗悪性腫瘍薬が存在し、併用薬物化学療法による腫瘍の治療のために選択することができる。そのような抗悪性腫瘍薬は、いくつかの主要なカテゴリー、すなわち、抗生物質型の薬剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、ホルモン剤、免疫学的薬剤、インターフェロン型の薬剤、および混合型の薬剤のカテゴリーに属する。
本発明の化合物と組み合わせて使用できる抗悪性腫瘍薬の第1のファミリーは、代謝拮抗型/チミジレートシンテターゼ阻害剤の抗悪性腫瘍薬からなる。好適な代謝拮抗性の抗悪性腫瘍薬は、限定されないが、5−FU−フィブリノーゲン、アカンチホリック酸(acanthifolic acid)、アミノチアジアゾール、ブレキナルナトリウム、カルモフール、Ciba−Geigy CGP−30694、シクロペンチルシトシン、シタラビンホスフェートステアレート、シタラビンコンジュゲート、Lilly DATHF、Merrel Dow DDFC、デザグアニン、ジデオキシシチジン、ジデオキシグアノシン、ジドックス、吉富DMDC、ドキシフルリジン、Wellcome EHNA、Merck&Co.EX−015、ファザラビンフロクスウリジン、リン酸フルダラビン、5−フルオロウラシル、N−(2−フラニジル)−5−フルオロウラシル、第一製薬FO−152、イソプロピルピロリジン、Lilly LY−188011、Lilly LY−264618、メトベンザプリム(methobenzaprim)、メトトレキサート、Wellcome MZPES、ノルスペルミジン、NCI NSC−127716、NCI NSC−264880、NCI NSC−39661、NCI NSC−612567、Warner−Lambert PALA、ペントスタチン、ピリトレキシム、プリカマイシン、旭化学PL−AC、武田TAC−788、チオグアニン、チアゾフリン、Erbamont TIF、トリメトレキセート、チロシンキナーゼ阻害剤、大鵬UFT、およびウリシチンからなる群から選択されてもよい。
本発明の化合物と組み合わせて使用できる抗悪性腫瘍薬の第2のファミリーは、アルキル化型の抗悪性腫瘍薬からなる。好適なアルキル化型の抗悪性腫瘍薬は、限定されないが、シオノギ254−S、アルドホスファミド類似体、アルトレタミン、アナキシロン、Boehringer Mannheim BBR−2207、ベストラブシル、ブドチタン、湧永CA−102、カルボプラチン、カルムスチン、Chinoin−139、Chinoin−153、クロランブシル、シスプラチン、シクロホスファミド、American Cyanamid CL−286558、SanofiCY−233、シプラテート、DegussaD−19−384、Sumimoto DACHP(Myr)2、ジフェニルスピロムスチン、二白金細胞増殖抑制剤、Erbaジスタマイシン誘導体、中外DWA−2114R、ITIE09、エルムスチン、Erbamont FCE−24517、エストラムスチンリン酸ナトリウム、ホテムスチン、UnimedG−6−M、Chinoin GYKI−17230、ヘプスル−ファム、イホスファミド、イプロプラチン、ロムスチン、マフォスファミド、ミトラクトール、日本化薬NK−121、NCI NSC−264395、NCI NSC−342215、オキサリプラチン、Upjohn PCNU、プレドニムスチン、Proter PTT−119、ラニムスチン、セムスチン、SmithKline SK&F−101772、ヤクルト本社SN−22、スピロムス−チン、田辺製薬TA−077、タウロムスチン、テモゾロミド、テロキシロン、テトラプラチン、およびトリメラモールからなる群から選択されてもよい。
本発明の化合物と組み合わせて使用できる抗悪性腫瘍薬の第3のファミリーは、抗生物質型の抗悪性腫瘍薬からなる。好適な抗生物質型の抗悪性腫瘍薬は、限定されないが、大鵬4181−A、アクラルビシン、アクチノマイシンD、アクチノプラノン、Erbamont ADR−456、アエロプリシニン誘導体、味の素AN−201−II、味の素AN−3、日本曹達アニソマイシン、アントラサイクリン、アジノマイシンA、ビスカベリン、Bristol−Myers BL−6859、Bristol−Myers BMY−25067、Bristol−Myers BMY−25551、Bristol−Myers BMY−26605、Bristol−Myers BMY−27557、Bristol−Myers BMY−28438、硫酸ブレオマイシン、ブリオスタチン−1、大鵬C−1027、カリケマイシン、クロモキシマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、協和発酵DC−102、協和発酵DC−79、協和発酵DC−88A、協和発酵DC89−A1、協和発酵DC92−B、ジトリサルビシンB、シオノギDOB−41、ドキソルビシン、ドキソルンビシン−フィブリノーゲン、エルサミシンA、エピルビシン、エルブスタチン、エソルビシン、エスペラマイシン−A1、エスペラマイシンAlb、ErbamontFCE−21954、藤沢FK−973、ホストリエシン、藤沢FR−900482、グリドバクチン、グレガチン−A、グリンカマイシン、ハービマイシン、イダルビシン、イルジン、カズサマイシン、ケサリロジン、協和発酵KM−5539、キリンビールKRN−8602、協和発酵KT−5432、協和発酵KT−5594、協和発酵KT−6149、American CyanamidLL−D49194、明治製菓ME 2303、メノガリル、マイトマイシン、ミトキサントロン、SmithKline M−TAG、ネオエナクチン、日本化薬NK−313、日本化薬NKT−01、SRI International NSC−357704、オキサリシン、オキザウノマイシン、ペプロマイシン、ピラチン、ピラルビシン、ポロスラマイシン、ピリンダナイシン(pyrindanycin)A、東菱RA−I、ラパマイシン、リゾキシン、ロドルビシン、シバノミシン、シウェンマイシン、住友SM−5887、雪印SN−706、雪印SN−07、ソランギシン−A、スパルソマイシン、エスエス製薬SS−21020、エスエス製薬SS−7313B、エスエス製薬SS−9816B、ステフィマイシンB、大鵬4181−2、タリソマイシン、武田TAN−868A、テルペンテシン、トラジン、トリクロザリンA、Upjohn U−73975、協和発酵UCN−10028A、藤沢WF−3405、吉富Y−25024、およびゾルビシンからなる群から選択されてもよい。
本発明の化合物と組み合わせて使用できる抗悪性腫瘍薬の第4のファミリーは、チューブリンの相互作用剤、トポイソメラーゼII阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、およびホルモン剤を含む抗悪性腫瘍薬の混合型ファミリーであり、限定されないが、αカロチン、αジフルオロメチル−アルギニン、アシトレチン、BiotecAD−5、キョーリンAHC−52、アルストニン、アモナフィド、アンフェチニル、アムサクリン、アンジオスタット(Angiostat)、アンキノマイシン、アンチネオプラストンA10、アンチネオプラストンA2、アンチネオプラストンA3、アンチネオプラストンA5、アンチネオプラストンAS2−1、Henkel APD、アフィジコリングリシネート、アスパラギナーゼ、アバロール、バッカリン、バトラシリン、ベンフルロン、ベンゾトリプト、Ipsen−Beaufour BIM−23015、ビスアントレン、Bristol−Myers BMY−40481、Vestarホウ素−10、ブロモホスファミド、Wellcome BW−502、Wellcome BW−773、カラセミド、塩酸カルメチゾール、味の素CDAF、クロルスルファキノキサロン(chlorsulfaquinoxalone)、Chemes CHX−2053、Chemex CHX−100、Warner−Lambert CI−921、Warner−Lambert CI−937、Warner−Lambert CI−941、Warner−Lambert CI−958、クランフェヌル、クラビリデノン、ICN化合物1259、ICN化合物4711、コントラカン(contracan)、ヤクルト本社CPT−11、クリスナトール、クラデルム(curaderm)、サイトカラシンB、シタラビン、チトシチン、MerzD−609、DABISマレイン酸塩、ダカルバジン、ダテリプチニウム、ジデムニン−B、ジヘマトポルフィリンエーテル、ジヒドロレンペロン、ジナリン、ジスタマイシン、東洋ファルマーDM−341、東洋ファルマーDM−75、第一製薬DN−9693、ドセタキセルエリプラビン、酢酸エリプチニウム、ツムラEPMTC、エポシロン、エルゴタミン、エトポシド、エトレチナート、フェンレチニド、藤沢FR−57704、硝酸ガリウム、ゲンクアダフニン、中外GLA−43、GlaxoGR−63178、グリフォランNMF−5N、ヘキサデシルホスホコリン、Green Cross HO−221、ホモハリントニン、ヒドロキシ尿素、BTG ICRF−187、イルモホシン、イソグルタミン、イソトレチノイン、大塚JI−36、Ramot K−477、OtsuakK−76COONa、呉羽化学K−AM、MECT CorpKI−8110、American CyanamidL−623、ロイコレグリン、ロニダミン、Lundbeck LU−23−112、Lilly LY−186641、NCI(US)MAP、マリシン、Merrel Dow MDL−27048、Medco MEDR−340、メルバロン、メロシアニン誘導体、メチルアニリノアクリジン、Molecular Genetics MGI−136、ミナクチビン、ミトナフィド、ミトキドンモピダモール、モトレチニド、全薬工業MST−16、N−(レチノイル)アミノ酸、日清製粉N−021、N−アシル化デヒドロアラニン、ナファザトロム、大正NCU−190、ノコダゾール誘導体、Normosang、NCI NSC−145813、NCI NSC−361456、NCI NSC−604782、NCI NSC−95580、オクレオチド、小野ONO−112、オキザノシン、Akzo Org−10172、パクリタキセル、パンクラチスタチン、パゼリプチン、Warner−Lambert PD−111707、Warner−Lambert PD−115934、Warner−Lambert PD−131141、Pierre Fabre PE−1001、ICRTペプチドD、ピロキサントロン、ポリヘマトポルフィリン、ポリプレイン酸、Efamolポルフィリン、プロビマン、プロカルバジン、プログルミド、InvitronプロテアーゼネキシンI、東菱RA−700、ラゾキサン、サッポロビールRBS、レストリクチン−P、レテリプチン、レチノイン酸、Rhone−Poulenc RP−49532、Rhone−Poulenc RP−56976、SmithKline SK&F−104864、住友SM−108、クラレSMANCS、SeaPharm SP−10094、スパトール、スピロシクロプロパン誘導体、スピロゲルマニウム、Unimed、エスエス製薬SS−554、ストリポルジノン(strypoldinone)、スチポルジオン、サントリーSUN0237、サントリーSUN2071、スーパーオキシドジスムターゼ、富山T−506、富山T−680、タキソール、帝人TEI−0303、テニポシド、タリブラスチン、Eastman Kodak TJB−29、トコトリエノール、トポテカン、トポスチン、帝人TT−82、協和発酵UCN−01、協和発酵UCN−1028、ウクライン、Eastman Kodak USB−006、ビンブラスチン硫酸塩、ビンクリスチン、ビンデシン、ビネストラミド、ビノレルビン、ビントリプトール、ビンゾリジン、ウィタノリド、および山之内YM−534からなる群から選択される。
代替として、本化合物は、エースマンナン、アクラルビシン、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アリトレチノイン、アルトレタミン、アミホスチン、アミノレブリン酸、アムルビシン、アムサクリン、アナグレリド、アナストロゾール、ANCER、アンセスチム、ARGLABIN、三酸化ヒ素、BAM002(Novelos)、ベキサロテン、ビカルタミド、ブロクスウリジン、カペシタビン、セルモロイキン、セトロレリクス、クラドリビン、クロトリマゾール、シタラビンオクホスファート、DA3030(Dong−A)、ダクリズマブ、デニロイキンディフィトックス、デスロレリン、デクスラゾキサン、ジラゼプ、ドセタキセル、ドコサノール、ドキセルカルシフェロール、ドキシフルリジン、ドキソルビシン、ブロモクリプチン、カルムスチン、シタラビン、フルオロウラシル、HITジクロフェナク、インターフェロンα、ダウノルビシン、ドキソルビシン、トレチノイン、エデルホシン、エドレコロマブ、エフロルニチン、エミテフール、エピルビシン、エポエチンβ、リン酸エトポシド、エキセメスタン、エキシスリンド、ファドロゾール、フィルグラスチム、フィナステリド、リン酸フルダラビン、ホルメスタン、ホテムスチン、硝酸ガリウム、ゲムシタビン、ゲムツズマブゾガマイシン、ギメラシル/オテラシル/テガフールの組み合わせ、グリコピン(glycopine)、ゴセレリン、ヘプタプラチン、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、ヒト胎児αフェトプロテイン、イバンドロン酸、イダルビシン、(イミキモド、インターフェロンα、天然型インターフェロンα、インターフェロンα−2、インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2b、インターフェロンα−N1、インターフェロンα−N3、インターフェロンアルファコン−1、天然型インターフェロンα、インターフェロンβ、インターフェロンβ−1a、インターフェロンβ−1b、インターフェロンγ、天然型インターフェロンγ−1a、インターフェロンγ−1b、インターロイキン−1β、イオベングアン、イリノテカン、イルソグラジン、ランレオチド、LC9018(ヤクルト)、レフルノミド、レノグラスチム、硫酸レンチナン、レトロゾール、白血球αインターフェロン、リュープロレリン、レバミゾール+フルオロウラシル、リアロゾール、ロバプラチン、ロニダミン、ロバスタチン、マソプロコール、メラルソプロール、メトクロプラミド、ミフェプリストン、ミルテホシン、ミリモスチム、ミスマッチ二本鎖RNA、ミトグアゾン、ミトラクトール、ミトキサントロン、モルグラモスチム、ナファレリン、ナロキソン+ペンタゾシン、ナルトグラスチム、ネダプラチン、ニルタミド、ノスカピン、新規の赤血球生成刺激タンパク質、NSC631570オクトレオチド、オプレルベキン、オサテロン、オキサリプラチン、パクリタキセル、パミドロン酸、ペガスパルガーゼ、ペグインターフェロンα−2b、ペントサン多硫酸ナトリウム、ペントスタチン、ピシバニール、ピラルビシン、ウサギ抗胸腺細胞ポリクローナル抗体、ポリエチレングリコールインターフェロンα−2a、ポルフィマーナトリウム、ラロキシフェン、ラルチトレキセド、ラスブリカーゼ、レニウムRe 186エチドロネート、RIIレチンアミド、リツキシマブ、ロムルチド、サマリウム(153Sm)レキシドロナム、サルグラモスチム、シゾフィラン、ソブゾキサン、ソネルミン、ストロンチウム−89塩化物、スラミン、タソネルミン、タザロテン、テガフール、テモポルフィン、テモゾロミド、テニポシド、テトラクロロデカオキシド、サリドマイド、チマルファシン、チロトロピンα、トポテカン、トレミフェン、トシツモマブ−ヨウ素131、トラスツズマブ、トレオスルファン、トレチノイン、トリロスタン、トリメトレキセート、トリプトレリン、天然型腫瘍壊死因子α、ウベニメクス、膀胱癌ワクチン、丸山ワクチン、黒色腫ライセートワクチン、バルルビシン、ベルテポルフィン、ビノレルビン、VIRULIZIN、ジノスタチンスチマラマー、またはゾレドロン酸;アバレリクス;AE941(Aeterna)、アンバムスチン、アンチセンスオリゴヌクレオチド、bcl−2(Genta)、APC8015(Dendreon)、セツキシマブ、デシタビン、デキサミノグルテチミド、ジアジクオン、EL532(Elan)、EM800(Endorecherche)、エニルウラシル、エタニダゾール、フェンレチニド、フィルグラスチムSD01(Amgen)、フルベストラント、ガロシタビン、ガストリン17イムノゲン、HLA−B7遺伝子治療(Vical)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子、ヒスタミン二塩酸塩、イブリツモマブチウキセタン、イロマスタット、IM862(Cytran)、インターロイキン−2、イプロキシフェン、LDI200(Milkhaus)、レリジスチム、リンツズマブ、CA125MAb(Biomira)、癌MAb(日本薬品開発)、HER−2およびFc MAb(Medarex)、イディオタイプ105AD7MAb(CRC Technology)、イディオタイプCEA MAb(Trilex)、LYM−1−ヨウ素131MAb(Techniclone)、多形性上皮ムチン−イットリウム90MAb(Antisoma)、マリマスタット、メノガリル、ミツモマブ、モテキサフィンガドリニウム、MX6(Galderma)、ネララビン、ノラトレキセド、P30タンパク質、ペグビソマント、ペメトレキセド、ポルフィロマイシン、プリノマスタット、RL0903(Shire)、ルビテカン、サトラプラチン、フェニル酢酸ナトリウム、スパルホス酸、SRL172(SR Pharma)、SU5416(SUGEN)、TA077(田辺)、テトラチオモリブデート、タリブラスチン、トロンボポエチン、エチルエチオプルプリンすず、チラパザミン、癌ワクチン(Biomira)、黒色腫ワクチン(New York University)、黒色腫ワクチン(Sloan Kettering Institute)、黒色腫腫瘍ライセートワクチン(New York Medical College)、ウイルス性黒色腫細胞ライセートワクチン(Royal Newcastle Hospital)、またはバルスポダール等の他の抗悪性腫瘍薬との併用療法において使用することができる。
本発明の化合物はさらに、VEGFR阻害剤とともに使用されてもよい。以下の特許および特許出願に記載される他の化合物を併用療法に使用することができる:米国特許第6,258,812号、米国特許第2003/0105091号、国際公開第01/37820号、米国特許第6,235,764号、国際公開第01/32651号、米国特許第6,630,500号、米国特許第6,515,004号、米国特許第6,713,485号、米国特許第5,521,184号、米国特許第5,770,599号、米国特許第5,747,498号、国際公開第02/68406号、国際公開第02/66470号、国際公開第02/55501号、国際公開第04/05279号、国際公開第04/07481号、国際公開第04/07458号、国際公開第04/09784号、国際公開第02/59110号、国際公開第99/45009号、国際公開第00/59509号、国際公開第99/61422号、米国特許第5,990,141号、国際公開第00/12089号、および国際公開第00/02871号。
いくつかの実施形態において、組み合わせは、少なくとも1つの抗血管新生剤とともに本発明の組成物を含む。薬剤は、限定されないが、インビトロで合成的に調製される化学組成物、抗体、抗原結合領域、放射性核種、ならびにこれらの組み合わせおよびコンジュゲートを含む。薬剤は、アゴニスト、アンタゴニスト、アロステリック調節因子、トキシンであってもよく、またはより一般的には、その標的を阻害または刺激するように作用することができ(例えば、受容体もしくは酵素の活性化または阻害)、それによって細胞死を促進するか、または細胞増殖を停止させる。
例示的な抗腫瘍剤として、乳癌および他の癌の形態を治療するために使用され得るHERCEPTIN(商標)(トラスツズマブ)、ならびに非ホジキンリンパ腫および他の癌の形態を治療するために使用され得るRITUXAN(商標)(リツキシマブ)、ZEVALIN(商標)(イブリツモマブチウキセタン)、およびLYMPHOCIDE(商標)(エピラツズマブ)、慢性骨髄性白血病および消化管間葉性腫瘍を治療するために使用され得るGLEEVAC(商標)、そして非ホジキンリンパ腫の治療に使用され得るBEXXAR(商標)(ヨウ素131トシツモマブ)が挙げられる。
例示的な抗血管新生剤として、ERBTIUX(商標)(IMC−C225)、KDR(キナーゼドメイン受容体)阻害剤(例えば、キナーゼドメイン受容体に特異的に結合する抗体および抗原結合領域)、AVASTIN(商標)またはVEGF−TRAP(商標)等の抗VEGF剤(例えば、VEGFまたはそれらの可溶性VEGF受容体もしくはリガンド結合領域に特異的に結合する抗体もしくは抗原結合領域)、ならびに抗VEGF受容体剤(例えば、それらに特異的に結合する抗体または抗原結合領域)、ABX−EGF(パニツムマブ)、IRESSA(商標)(ゲフィチニブ)、TARCEVA(商標)(エルロチニブ)等のEGFR阻害剤(例えば、それらに特異的に結合する抗体または抗原結合領域)、抗Ang1剤および抗Ang2剤(例えば、それらにもしくはそれらの受容体に特異的に結合している抗体または抗原結合領域、例えば、Tie2/Tek、AMG386)、そして抗Tie2キナーゼ阻害性剤(例えば、それらに特異的に結合する抗体または抗原結合領域)が挙げられる。本発明の医薬組成物はまた、増殖因子に特異的に結合して活性を阻害する1つ以上の薬剤(例えば、抗体、抗原結合領域、または可溶性受容体)、例えば、肝細胞増殖因子(HGF、散乱因子としても知られる)のアンタゴニスト、およびその受容体「c−met」に特異的に結合する抗体または抗原結合領域等を含むこともできる。
他の抗血管新生剤は、Campath、IL−8、B−FGF、Tekアンタゴニスト(Cerettiら、米国特許出願公開第2003/0162712号、米国特許第6,413,932号)、抗TWEAK剤(例えば、特異的に結合している抗体もしくは抗原結合領域、または可溶性TWEAK受容体アンタゴニスト(Wiley、米国特許第6,727,225号を参照))、そのリガンドへのインテグリンの結合を拮抗するためのADAMディスインテグリンドメイン(Fanslowら、米国特許出願公開第2002/0042368号)、特異的に結合している抗eph受容体および/もしくは抗エフリンの抗体または抗原結合領域(米国特許第5,981,245号、第5,728,813号、第5,969,110号、第6,596,852号、第6,232,447号、第6,057,124号、およびそれらの特許ファミリーメンバー)、ならびに抗PDGF−BBアンタゴニスト(例えば、特異的に結合している抗体または抗原結合領域)、ならびにPDGF−BBリガンドに特異的に結合している抗体または抗原結合領域、およびPDGFRキナーゼ阻害剤(例えば、それらに特異的に結合する抗体または抗原結合領域)を含む。
さらなる抗血管新生剤/抗腫瘍剤は、:SD−7784(Pfizer、USA);シレンギチド(Merck KGaA、Germany、欧州特許第770622号);ペガプタニブオクタナトリウム(Gilead Sciences、USA);アルファスタチン(BioActa、UK);M−PGA(Celgene、USA、米国特許第5712291号);イロマスタット(Arriva、USA、米国特許第5892112号);エマキサニブ(emaxanib)(Pfizer、USA、米国特許第5792783号);バタラニブ(Novartis、Switzerland);2−メトキシエストラジオール(EntreMed、USA);TLC ELL−12(Elan、Ireland);酢酸アネコルタブ(Alcon、USA);α−D148 Mab(Amgen、USA);CEP−7055(Cephalon、USA);抗Vn Mab(Crucell、Netherlands)DAC:抗血管新生薬(ConjuChem、Canada);アンギオシジン(Angiocidin)(InKine Pharmaceutical、USA);KM−2550(協和発酵、Japan);SU−0879(Pfizer、USA);CGP−79787(Novartis、Switzerland、欧州特許第970070号);ARGENT技術(Ariad、USA);YIGSR−Stealth(Johnson&Johnson、USA);フィブリノーゲンE断片(BioActa、UK);血管新生阻害剤(Trigen、UK);TBC−1635(Encysive Pharmaceuticals、USA);SC−236(Pfizer、USA);ABT−567(Abbott、USA);メタスタチン(EntreMed、USA);血管新生阻害剤(Tripep、Sweden);マスピン(そーせい、Japan);2−メトキシエストラジオール(Oncology Sciences Corporation、USA);ER−68203−00(IVAX、USA);ベネフィン(Lane Labs、USA);Tz−93(ツムラ、Japan);TAN−1120(武田、Japan);FR−111142(藤沢、Japan、日本国特許第02233610号);血小板因子4(RepliGen、USA、欧州特許407122号);血管内皮増殖因子アンタゴニスト(Borean、Denmark);癌治療(University of South Carolina、USA);ベバシズマブ(pINN)、(Genentech、USA);血管新生阻害剤(SUGEN、USA);XL784(Exelixis、USA);XL647(Exelixis、USA);MAb(第2世代α5β3インテグリン)(Applied Molecular Evolution、USAおよびMedImmune、USA);遺伝子治療(網膜症)(Oxford BioMedica、UK);エンザスタウリン塩酸塩(USAN)(Lilly、USA);CEP7055(Cephalon、USAおよびSanofi−Synthelabo、France);BC1(Genoa Institute of Cancer Research、Italy);血管新生阻害剤(Alchemia、Australia);VEGFアンタゴニスト(Regeneron、USA);rBPI21およびBPIに由来する抗血管新生薬(XOMA、USA);PI88(Progen、Australia);シレンギチド(pINN)(Merck KGaA、German;Munich Technical University、Germany、Scripps Clinic and Research Foundation、USA);セツキシマブ(INN)(Aventis、France);AVE8062(味の素、Japan);AS1404(Cancer Research Laboratory、New Zealand);SG292(Telios、USA);エンドスタチン(Boston Childrens Hospital、USA);ATN161(Attenuon、USA);ANGIOSTATIN(Boston Childrens Hospital、USA);2−メトキシエストラジオール(Boston Childrens Hospital、USA);ZD6474(AstraZeneca、UK);ZD6126(Angiogene Pharmaceuticals、UK);PPI2458(Praecis、USA);AZD9935(AstraZeneca、UK);AZD2171(AstraZeneca、UK);バタラニブ(pINN)(Novartis、SwitzerlandおよびSchering AG、Germany);組織因子経路阻害剤(EntreMed、USA);ペガプタニブ(Pinn)(Gilead Sciences、USA);キサントリゾール(Yonsei University、South Korea);遺伝子に基づくワクチン、VEGF−2(Scripps Clinic and Research Foundation、USA);SPV5.2(Supratek、Canada);SDX103(University of California at San Diego、USA);PX478(ProlX、USA);メタスタチン(EntreMed、USA);トロポニンI(Harvard University、USA);SU6668(SUGEN、USA);OXI4503(OXiGENE、USA);o−グアニジン(Dimensional Pharmaceuticals、USA);モツポラミンC(British Columbia University、Canada);CDP791(Celltech Group、UK);アチプリモド(pINN)(GlaxoSmithKline、UK);E7820(エーザイ、Japan);CYC381(Harvard University、USA);AE941(Aeterna、Canada);ワクチン(血管新生)(EntreMed、USA);ウロキナーゼプラスミノゲン活性化因子阻害剤(Dendreon、USA);オグルファニド(pINN)(Melmotte、USA);HIF−1α阻害剤(Xenova、UK);CEP5214(Cephalon、USA);BAY RES2622(Bayer、Germany);アンギオシジン(Angiocidin)(InKine、USA);A6(Angstrom、USA);KR31372(Korea Research Institute of Chemical Technology、South Korea);GW2286(GlaxoSmithKline、UK);EHT0101(ExonHit、France);CP868596(Pfizer、USA);CP564959、(OSI、USA);CP547632(Pfizer、USA);786034(GlaxoSmithKline、UK);KRN633(キリンビール、Japan);薬物送達システム(眼内)、2−メトキシエストラジオール(EntreMed、USA);アンギネックス(anginex)(Maastricht University、NetherlandsおよびMinnesota University、USA);ABT510(Abbott、USA);AAL993(Novartis、Switzerland);VEGI(ProteomTech、USA);腫瘍壊死因子α阻害剤(National Institute on Aging、USA);SU11248(Pfizer、USAおよびSUGEN USA);ABT518(Abbott、USA);YH16(Yantai Rongchang、China);S−3APG(Boston Childrens Hospital、USAおよびEntreMed、USA);MAb(KDR)(ImClone Systems、USA);MAb(α5β1)(Protein Design、USA);KDRキナーゼ阻害剤(CelltechGroup、UKおよび Johnson&Johnson、USA);GFB116(South Florida University、USAおよびYale University、USA);CS706(三共、Japan);コンブレタスタチンA4プロドラッグ(Arizona State University、USA);コンドロイチン分解酵素AC(IBEX、Canada);BAY RES2690(Bayer、Germany);AGM1470(Harvard University、USA、武田、Japan、およびTAP、USA);AG13925(Agouron、USA);テトラチオモリブデート(University of Michigan、USA);GCS100(Wayne State University、USA)、CV247(Ivy Medical、UK);CKD732、(Chong Kun Dang、South Korea);MAb(血管内皮増殖因子)(Xenova、UK);イルソグラジン(INN)(日本新薬、Japan);RG13577(Aventis、France);WX360(Wilex、Germany);スクアラミン(pINN)(Genaera、USA);RPI4610(Sirna、USA);癌治療(Marinova、Australia);ヘパラナーゼ阻害剤(InSight、Israel);KL3106(Kolon、South Korea);Honokiol(Emory University、USA);ZK CDK(Schering AG、Germany);ZK Angio(Schering AG、Germany);ZK229561(Novartis、SwitzerlandおよびSchering AG、Germany);XMP300(XOMA、USA);VGA1102(大正、Japan);VEGF受容体調節因子(Pharmacopeia、USA);VE−カドヘリン−2アンタゴニスト(ImClone Systems、USA);バソスタチン(National Institutes of Health、USA);ワクチン(Flk−1)(ImClone Systems、USA);TZ93(ツムラ、Japan);タムスタチン(Beth Israel Hospital、USA);切断された可溶性FLT1(血管内皮増殖因子受容体1)(Merck&Co、USA);Tie−2リガンド(Regeneron、USA);ならびにトロンボスポンジン1阻害剤(Allegheny Health,Education and Research Foundation、USA)を含む。
代替として、本発明の化合物は、VEGFアンタゴニスト等の他の抗悪性腫瘍薬、他の阻害剤(p38阻害剤、オーロラキナーゼ阻害剤、c−met阻害剤、KDR阻害剤、EGF阻害剤、およびCDK阻害剤を含む)、TNF阻害剤、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)阻害剤、COX−2阻害剤(セレコキシブを含む)、NSAID、またはαβ阻害剤を用いた併用療法に使用されてもよい。
本発明の化合物は、以下のスキームに示される一般的な合成経路を使用して調製することができ、実施例においてより完全に説明される。
Figure 0005647374
スキーム1は、クロロピリミ1Aから出発して、どのように本発明の化合物を調製することができるかを示す。クロロピリミジン1Aと適切なアミンとの反応によりジアミノピリジミン1Bが提供され、N−ヨードスクシンイミドを用いてそれをヨウ素化し、1Cを形成することができる。ヨードピリミジン1Cを適切な亜鉛紙約1Dと反応させて非縮合二環式中間体1Eを形成することができ、次いで、それを環化させて有用な試薬1Fを形成することができる。1Fと、好適なクロロ置換および保護されたR基または前駆体との反応(スキーム3を参照)が、1Fを1Gに変換するために使用されてもよく、次いで、それをスキーム4に示すような種々の本発明の化合物に変換することができる。
Figure 0005647374
スキーム2は、ブロモジクロロピリミジン2Aから出発して、どのように本発明の化合物を調製することができるかを示す代替経路を提供する。ブロモジクロロピリミジン2Aと適切なアミンとの反応によりアミノブロモクロロピリジミン2Bが提供され、イソプロパノール中、水酸化アンモニウムを用いてそれを反応させることにより、ジアミノブロモピリミジン2Cに変換することができる。ジアミノブロモピリミジン2Cをボロン酸試薬2Dと反応させて非縮合二環式中間体2Eを形成することができ、次いで、それを環化させて有用な試薬2Fを形成することができる。2Fと、好適なクロロ置換および保護されたR基または前駆体との反応(スキーム3を参照)が、2Fを2Gに変換するために使用されてもよく、次いで、それをスキーム4に示すような種々の本発明の化合物に変換することができる。
Figure 0005647374
スキーム3は、出発アミンからどのように種々のR1’−Cl Boc保護化合物を調製することができるかを示す。Boc保護クロロ置換化合物3B、3D、3F、および3Hは、スキーム1および2に示すような本発明の化合物を調製するための有用な試薬である。
Figure 0005647374
スキーム4は、Boc保護クロロ化合物3Bおよび1Fから調製されたBoc保護化合物4A(スキーム1を参照)を、どのように脱保護させて4Bを形成することができるかを示す。脱保護された4Bは、スキーム4に示すような様々な誘導体を調製するために使用することができる。例えば、4Bと無水酢酸との反応は、4Cを調製するために使用することができる。同様に、4Bを市販の(t−ブチルジメチルシリルオキシ)アセトアルデヒドおよび(t−ブチルジメチルシリルオキシ)プロパノールと反応させ、次いで還元して4Dおよび4Eをそれぞれ形成することができる。実施例5に記載するように、ナトリウムメトキシドを用いた処理の後に、4B等の化合物を2,5−ジオキソピロリジン−1−イル2−アセトキシアセテートと反応させて4Fを形成することができる。4Bはまた、メチルクロロオキソアセテートを用いて処理した後、テトラヒドロフラン、メタノール、および水の混合物中でLiOHと反応させることにより、4G等の化合物を形成するために使用されてもよい。最後ではあるが、非包括的な例として、4G等の化合物は、市販の3,3,3−トリフルオロプロパノール等の試薬を用いて処理し、次いで還元して4H等のトリフルオロメチル化合物を形成してもよい。化合物4Bから種々の他の化合物を調製することができる。例えば、アルキルクロロホルメート等の試薬、例えば、エチルクロロホルメートを、脱保護化合物4Bと反応させて、Rが−C(=O)−O−(C−Cアルキル)である化合物を生成することができる。
本発明は、以下の実施例を参照してさらに説明されるが、これらは、請求される発明を例示することを意図するものであって、決して限定することを意図するものではない。
別途記載のない限り、全ての出発材料は、Sigma−Aldrich(セントルイス、ミズーリ州)等の商業的供給源から調達したか、または文献手順を使用して調達した。
H−NMRスペクトルは、典型的には、z軸勾配を有するBruker 5mm PABBIプローブを備え、500.13MHzのH周期で動作する、Bruker Avance III 500分光計システム(Bruker、Bilerica,MA)上で、または、z軸勾配を有するBruker 5mm PABBOプローブを備え、400.23MHzのH周期で動作する、Bruker Avance II 400分光計上で得た。サンプルは、典型的には、500μLのDMSO−d、CDOD、CDCl、またはNMR分析用の別の重水素化NMR溶媒に溶解させた。H化学シフトは、DMSO−d(δ2.50)、CDOD(δ3.30)もしくは他の基準溶媒からの残留溶媒シグナルを基準とするか、またはテトラメチルシランを基準としてもよい。重要なピークを表にし、典型的には、プロトン数、多重度(s=一重線、d=二重線、dd=重複二重線、t=三重線、q=四重線、m=多重線、br s=幅広い一重線)、およびカップリング定数(ヘルツ)(複数可)を含む。
電子イオン化(EI)質量分析は、典型的には、Agilent Technologies 6140 Quadrupole LC/MS質量分析計上で記録した。質量分析の結果は、質量電荷比として記録し、時に各イオンの相対量がその後に(括弧内に)続く。
以下の略語は、種々の試薬および溶媒について言及するために使用される。
Figure 0005647374
実施例の調製
実施例1.9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン
Figure 0005647374
−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)ピリジン−2,4−ジアミンの合成
4−クロロピリミジン−2−アミン(Sigma−Aldrich、St.Louis,MOから市販されている)(1000g、7.72mol、1.0当量)、トランス−4−メチルシクロヘキシルアミン塩酸塩(TCI Americaから市販されている、M1780)(1500g、10.03mol、1.3当量)、およびTEA(3.23L、23.2mol、3.0当量)を、n−ブタノール(8L)中で一緒に混合した。反応混合物を36時間還流加熱し、LCMSを用いて監視した。終了した時点で、反応混合物を室温まで冷却し、水(8L)で希釈し、EtOAc(2×10L)で抽出した。有機層を合わせ、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮して標題化合物(1770g)を得、さらに精製せずに次のステップで使用した。
Figure 0005647374
5−ヨード−N−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)ピリジン−2,4−ジアミンの合成
−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)ピリジン−2,4−ジアミン(1770g、8.58mol、1.0当量)を無水DMF(8L)中に溶解させた。10℃のN雰囲気下にあるこの溶液に、NIS(1.93kg、8.58mol、1.0当量)を10分かけて少しずつ加えた。添加が終了した時点で、反応混合物を室温で2時間撹拌した。LCMSを用いて反応を監視した。終了した時点で、氷浴を使用して反応混合物を冷却し、飽和水性炭酸ナトリウム(5L)で反応を停止させ、EtOAc(2×15L)で抽出した。合わせた有機抽出物を飽和水性炭酸ナトリウム(2×5L)、水(3×2L)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。カラムクロマトグラフィーを使用して残渣を精製し、ヘキサン中の25%〜40%EtOAcを用いて溶出し、標題化合物を生成した(2つのステップにわたって1.47kg、57%)。H−NMR (300 MHz, DMSO−d) δ ppm 0.85 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.98 (1H, dd, J = 12.9, 2.7 Hz), 1.41 − 1.27 (3H, m), 1.66 (2H, d, J = 12.3 Hz), 1.78 (2H, d, J = 12.3 Hz), 3.85 (1H, m), 5.48 (1H, d, J = 8.1 Hz), 6.16 (2H, br s), 7.86 (1H, s) ppm; MS m/z: 333 (M+1).
Figure 0005647374
5−(3−フルオロピリジン−4−イル)−N−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)ピリミジン−2,4−ジアミンの合成
0℃のN雰囲気にある無水THF(6L)中の2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(Sigma−Aldrich、セントルイス、ミズーリ州から市販されている)(997mL、5.87mol、3当量)の溶液に、添加漏斗を介してn−BuLi(ヘキサン中2.5M、2.35L、5.87mol、3当量)を30分かけて加えた。添加が終了した時点で、反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を−74℃まで冷却し(アセトン/ドライアイス浴)、温度を−63℃未満に維持しながら無水THF(500mL)中の3−フルオロピリジン(Sigma−Aldrich、St.Louis,MOから市販されている)(561g、5.773mol、2.95当量)の溶液を15分かけて加えた。添加が終了した時点で、反応混合物を−74℃でさらに2時間撹拌した。次いで、温度を−60℃未満に維持しながら、無水THF(3L)中のZnBr(1422g、6.32mol、3.22当量)の溶液を35分かけて滴下で加えた。添加が終了した時点で冷浴を除去し、反応混合物を室温まで加温させた。次いで、5−ヨード−N−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)ピリジン−2,4−ジアミン(650g、1.95mol、1.0当量)を一度に加え、その後、Pd(PPh(113g、97.8mmol、0.05当量)を加えた。反応混合物を一晩還流加熱し、LCMSを用いて監視した。終了した時点で、反応混合物を室温まで冷却し、飽和水性NaHCO(6L)で反応を停止させ、EtOAc(10L×2)で抽出した。有機抽出物を飽和NaHCO(2.5L×2)および鹹水(2.5L)で洗浄し、次いで真空下で濃縮した。残渣を2N HCl(2.5L)に溶解させ、DCM(1.25L×3)で洗浄した。水性4N NaOHの添加により水相をpH10〜12に調整し、DCM(1.5L×3)で抽出した。有機抽出物を水(1.25L×2)で洗浄し、乾燥させて濃縮し、標題化合物を得た(540g、92%)。H−NMR (300 MHz, DMSO−d) δ ppm 0.85 (3H, d, J = 7.2 Hz), 0.98 (1H, dd, J = 12.9, 2.7 Hz), 1.30 − 1.18 (3H, m), 1.64 (2H, d, J = 12.3 Hz), 1.74 (2H, d, J = 11.7 Hz), 3.96 (1H, m), 5.00 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.24 (2H, br s), 7.35 (1H, dd, J = 6.6, 4.4 Hz), 7.58 (1H, s), 8.37 (1H, d, J = 4.8 Hz), 8.50 (1H, d, J = 6.6 Hz) ppm.
Figure 0005647374
9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの合成
室温のN雰囲気下にある無水1−メチル−2−ピロリジノン(8L)中の5−(3−フルオロピリジン−4−イル)−N−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)ピリミジン−2,4−ジアミン(854g、2.84mol、1.0当量)の溶液に、LiHMDS(トルエン中1.0M、8.5L、8.5mol、3.0当量)を30分かけて加えた。添加が終了した時点で、反応混合物を90℃で一晩加熱し、LCMSを用いて監視した。終了した時点で、反応混合物を室温まで冷却し、氷冷水(10L)で反応を停止させ、EtOAc(12L)で抽出した。飽和水性NaHCO(4L×2)および水(2L×3)を用いて有機相を洗浄した。水層を合わせ、EtOAc(15L×2)で逆抽出した。有機層を合わせ、NaSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。そのようにして得られた固体をDCM(2.5L)に懸濁し、回転蒸発器を使用して30分撹拌した。固体を濾過により回収し、DCMで洗浄し、乾燥させて標題化合物(400g)を得た。カラムクロマトグラフィーにより母液を精製し(DCM/MeOH=50:1を用いて溶出)、DCM(750mL)で倍散した後に、さらなる標題化合物を得た(277g、合計:677g、収率:84%)。H NMR (300 MHz, CDOD) δ ppm 1.02 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.33−1.20 (m, 2H), 1.67−1.60 (m, 2H), 1.95−1.84 (m, 4H), 1.58−1.45 (m, 2H), 4.87−4.77 (m, 1H), 7.94 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.87 (s, 1H), 8.96 (s, 1H) ppm; MS m/z: 282.0 (M+1).
Figure 0005647374
tert−ブチル2−クロロ−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレートの合成
DCM(1L)中の2−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジンヒドロクロリド(106.1g、517mmol、D−L Chiral Chemicalsから市販されている、ST−0143)およびN,N−diisoプロピルエチルアミン(80g、108mL、621mmol、1.2当量)のスラリに、添加漏斗を介してDCM(100mL)中のジ−tert−ブチルジカーボネート(119g、543mmol、1.05当量)の溶液を1時間以内に加えた。反応混合物が清浄な溶液になり、そのようにして得られた溶液を室温でさらに1時間撹拌し、LCMSを用いて監視した。終了した時点で反応混合物を濃縮した。残渣をEtOAc(1L)に溶解させて水(3×300mL)で洗浄し、鹹水(300mL)で洗浄してMgSOで乾燥させた。溶媒を真空下で蒸発させ、標題化合物を乳白色の固体として得た(139g、収率:100%)。H NMR (400MHz ,CDCl) δ ppm 1.49 (9H, s), 2.97 (2H, t, J = 5.9 Hz), 3.73 (2H, t, J = 6.0 Hz), 4.57 (2H, s), 7.17 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.38 (1H, d, J = 8.0 Hz) ppm; LCMS m/z: 269 (M+1).
Figure 0005647374
tert−ブチル2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレートの合成
1,4−ジオキサン(45mL)中の9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(2.81g、10mmol)の溶液に、tert−ブチル2−クロロ−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレート(2.57g、9.55mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(231mg、0.40mmol)、およびナトリウムt−ブトキシド(1.44g、15mmol)を加えた。混合液中でアルゴンを10分間泡立たせた。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(183mg、0.20mmol)を加え、再び混合液にアルゴンを5分間泡立たせた。そのようにして得られた反応混合物を100℃で3時間撹拌したところ、HPLC−MS分析により反応が終了したことが示された。反応混合物を40℃まで冷却し、DCM(90mL)で希釈し、Si−トリアミン(Silicycleの官能基化シリカゲル、FR31017TR130B)(2.8g)を用いて室温で一晩処理した。Celite(登録商標)ブランドのフィルターエイド545(6g)を追加し、焼結ガラス漏斗を用いて混合物を濾過し、DCM(100mL)で固相をすすいだ。回転蒸発器上で濾液を25mLに濃縮し、EtOAcおよびヘキサンの混合物(20mL、4:1)で希釈した。得られたスラリを室温で5時間撹拌した。固体を濾過により回収し、EtOAcおよびヘキサンの混合物(20mL、1:1)で洗浄し、数時間空気乾燥させ、標題化合物を乳白色の固体として生成した(4.90g、収率100%)。H NMR (500 MHz, CDCl) δ ppm 1.06 (3H, d, J = 6.4 Hz), 1.34 − 1.22 (2H, m), 1.48 (9H, s), 1.67 (1H, br. s), 2.02 − 1.93 (4H, m), 2.63 (2H, dq, J = 3.1, 12.8 Hz), 2.88 (2H, t, J = 5.7 Hz), 3.74 (2H, t, J = 6.0 Hz), 4.57 (2H, s), 7.51 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.85 (1H, d, J = 5.1 Hz), 8.10 (1H, br. s), 8.42 (1H, d, J = 8.3 Hz), 8.46 (1H, d, J = 4.9 Hz), 8.97 (1H, s), 9.10 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 514(M+1).
Figure 0005647374
9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(1)の合成
MeOH(30mL)中のtert−ブチル2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレート:9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(4.65g、9.05mmol)の懸濁液に、濃縮したHCl(6.74mL)および水(14mL)を加えた。そのようにして得られた混合物を室温で一晩撹拌した。水(4.8mL)中の50%NaOHを0℃で反応混合物に加え、pH価を9に調整した。沈殿した黄色の固体を濾過により回収し、水(25mL)ですすぎ、3日間空気乾燥させて標題化合物を得た(3.75g、100%)。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 1.07 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.29 − 1.25 (3H, m), 2.00 − 1.95 (3H, m), 2.02 (2H, s), 2.69 − 2.53 (2H, m), 2.89 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.26 (2H, t, J = 6.0 Hz), 4.04 (2H, s), 4.71 (1H, m, J = 12.8, 12.8 Hz), 7.41 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.84 (1H, d, J = 6.1 Hz), 7.84 (1H, d, J = 6.1 Hz), 8.03 (1H, s), 8.34 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.50 (1H, d, J = 5.3 Hz), 8.96 (1H, s), 9.08 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 414 (M+1).
実施例2.1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン
Figure 0005647374
1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン(2)の合成
3mLの1,4−ジオキサン中の9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(1)(90mg、0.22mmol)の撹拌した氷冷溶液に、無水酢酸(33.3mg、0.33mmol)を加えた。10分間撹拌した後、20mLのDCMおよび10mLの水を加えた。得られた溶液を飽和水性NaHCO溶液、水、および鹹水で順次洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空下で蒸発させた。予備LCにより残渣を精製して標題化合物を得た(50mg、50%)。H NMR (400 MHz, CD3OD) δ ppm 1.10 (3H, d, J = 6.46 Hz) 1.31 − 1.43 (2H, m) 1.70−1.80 (1H, br. s.) 2.00 − 2.09 (4H, m) 2.27 (3H, d, J = 7.24 Hz) 2.67 − 2.79 (2H, m) 3.10 (1H, t, J = 6.16 Hz) 3.15 − 3.22 (1H, m) 3.98 (2H, dt, J = 13.16, 6.04 Hz) 4.79 − 4.84 (2H, m) 4.91−5.00 (1H, m) 7.90 − 7.98 (2H, m) 8.61 − 8.65 (2H, m) 9.40 − 9.41 (1H, m) 9.62 (1H, d, J = 2.74 Hz) ppm; LCMS m/z: 456 (M+1).
実施例3.2−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノール
Figure 0005647374
2−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノール(3)の合成
3mLの1,4−ジオキサン中の9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(1)(50mg、0.12mmol)および(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)アセトアルデヒド(Sigma−Aldrich、セントルイス、ミズーリ州から市販されている)(31.6mg、0.18mmol)のスラリを5分間撹拌し、次いで、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(Sigma−Aldrich、セントルイス、ミズーリ州から市販されている)(77mg、0.363mmol)を加えた。10分間撹拌した後、反応混合物にDCM(30mL)を加えた。得られた溶液を、飽和水性NaHCO溶液、水、および鹹水で順次洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空下で蒸発させて中間体TBS保護アルコール(LCMS m/z:572(M+1))を得た。TBS保護アルコールを3mLの4N HCl/ジオキサンで処理してTBS基を除去した。30分後、反応物を濃縮し、シリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、DCM中の0〜20%の2N NH MeOH溶液を用いて溶出し、標題化合物を得た(38mg、収率68%)。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 1.09 (3H, d, J = 6.65 Hz) 1.24 − 1.36 (2H, m) 1.56 − 1.73 (3H, m) 1.96 − 2.06 (4H, m) 2.63 (2H, qd, J = 12.88, 3.81 Hz) 2.81 (2H, t, J = 5.38 Hz) 2.94 − 3.04 (4H, m) 3.73 − 3.80 (4H, m) 4.70 − 4.79 (1H, m) 7.44 (1H, m, J = 8.61 Hz) 7.86 (1H, dd, J = 5.18, 1.08 Hz) 8.08 (1H, s) 8.37 (1H, m, J = 8.41 Hz) 8.53 (1H, d, J = 5.28 Hz) 8.97 − 9.00 (1H, m) 9.10 − 9.12 (1H, m) ppm; LC/MS m/z: 458 (M+1).
実施例4.3−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)プロパン−1−オル
Figure 0005647374
3−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)プロパン−1−オル(4)の合成
実施例3に記載されるものと同様の化学を用いて、(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)アセトアルデヒドの代わりに(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プロパノール(ChemPacific、バルチモア、メリーランド州から市販されている)を使用して、9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(1)から標題化合物(4)を調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 1.10 (3H, d, J = 6.65 Hz), 1.32 − 1.44 (2H, m), 1.75 (1H, m), 1.98 − 2.16 (6H, m), 2.37 − 2.45 (2H, m), 2.67 − 2.80 (2H, m), 3.30−3.40 (2H, m), 3.46 − 3.57 (2H, m), 3.66 − 3.90 (2H, m), 4.55 − 4.64 (2H, m), 4.95 (1H, m), 7.81 (1H, dd, J = 8.51, 1.27 Hz), 8.36 (1H, d, J = 8.80 Hz), 8.62 (2H, q, J = 6.26 Hz), 9.42 (1H, s), 9.59 (1H, m) ppm; LC/MS m/z: 472 (M+1).
実施例5.2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン
Figure 0005647374
2,5−ジオキソピロリジン−1−イル2−アセトキシ酢酸の合成
機械的攪拌機、熱電対、および窒素流入口を有する添加漏斗を備えた三つ首丸底フラスコに、N−ヒドロキシスクシンイミド(Sigma−Aldrich、セントルイス、ミズーリ州から市販されている)(211g、1.83mol)およびDCM(2.25L)を室温で負荷して懸濁液を得た。内部温度を変化させずにピリジン(178mL、2.2mol)を一度に加えた。DCM(225mL)中のアセトキシアセチルクロリド(Sigma−Aldrich、セントルイス、ミズーリ州から市販されている)(197mL、1.83mol)の溶液を60分かけて滴下で加えたところ、温度が35℃に上昇した。室温で2.5時間撹拌を続けた。水(1×1L)、1N HCl(2×1L)、および鹹水(1×1L)で反応混合物を洗浄した。有機層を真空下で濃縮し、トルエン(1×1L)とともに共沸し、生成物を白色の固体として得た(367g、93%)。H NMR(400MHz、CDCl)δ4.96(2H、s)、2.86(4H、s)、2.19(3H、s)ppm;LCMS m/z:238(M+Na)。
Figure 0005647374
2−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)−2−オキソ酢酸エチルの合成
クロロホルム(10mL)中の9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(1)(827mg、2.0mmol)の懸濁液に、ジイソプロピルエチルアミン(258mg、348uL、2.0mmol)および2,5−ジオキソピロリジン−1−イル2−アセトキシアセテート(560mg、2.6mmol)を加えた。そのようにして得られた反応混合物を室温で30分間撹拌したところ、混合物は黄色の溶液になった。HPLC−MS分析により、反応が終了したことが示された。反応混合物を濃縮した。MeOH(5mL)および水(6mL)を加えてスラリを形成し、室温で1時間撹拌した。固体を濾過により回収し、標題化合物を淡黄色の固体として得た(1.04g、収率98%)。H NMR(400MHz、CDCl、回転異性体)δ ppm 1.08 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.37 − 1.20 (2H, m), 2.03 − 1.97 (4H, m), 2.22 (3H, s), 2.69 − 2.52 (2H, m, J = 2.9, 12.8, 12.8, 12.8 Hz), 3.08 − 2.93 (2H, m), 3.75 (1H, t, J = 5.9 Hz), 3.97 (1H, t, J = 5.6 Hz), 4.59 (1H, s), ), 4.80 − 4.65 (2H, m), ), 4.90 − 4.82 (2H, m), 7.57 − 7.45 (1H, m), 7.86 (1H, d, J = 5.7 Hz), 8.21 − 8.10 (1H, m), 8.49 − 8.40 (1H, m), 8.52 (1H, d, J = 5.3 Hz), 8.98 (1H, s), 9.11 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 514 (M+1).
Figure 0005647374
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン(5)の合成
DCM(7.5mL)およびMeOH(2.5mL)中の2−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)−2−オキソ酢酸エチル(514mg、1.0mmol)の溶液に、MeOH(0.30mL、0.15mmol)中の0.5Mナトリウムメトキシド溶液を加え、反応混合物を室温で1時間撹拌し、LCMSを用いて監視した。終了した時点で反応混合物を濃縮した。残渣をEtOH(5mL)および水(10mL)で処理して固体を生成し、濾過により回収し、水で洗浄し、真空オーブン内で一晩55℃で乾燥させ、標題化合物(5)を白色の固体として得た(468mg、収率99%)。H NMR(500MHz、酢酸−d,373K)δ ppm 1.09 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.31−1.43 (2H, m), 1.70−1.80 (1H, m), 1.99−2.03 (2H, m), 2.06−2.13 (2H, m), 2.68 (2H, dq, J = 3.3, 12.7 Hz), 3.10 (2H, t, J = 5.4 Hz), 3.88 (2H, br. s.), 4.46 (2H, br. s.), 4.77 (2H, br. s), 4.90 (1H, tt, J = 3.9, 12.4 Hz), 7.76 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.33 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.40 (1H, d, J = 6.0 Hz), 8.63 (1H, d, J = 6.0 Hz), 9.35 (1H, s), 9.43 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 472 (M+1).
Figure 0005647374
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン一塩酸塩二水和物の合成
水(2mL)中の2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン(472mg、1.0mmol)の懸濁液に、2N HCl(2mL)を加えた。混合物は透明な溶液になった。0℃の2N NaOHの添加により溶液のpH価を4に調整し、沈殿した淡黄色の固体を濾過により回収した。回収した固体を冷水で3回洗浄した。固体を真空下で乾燥させ、標題化合物を淡黄色の固体として得た(469mg、収率92%)。H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ 1.02 (3H, d, J = 5.0 Hz), 1.20−1.30 (2H, m), 1.64 (1H, m), 1.88−1.90 (4H, m), 2.59−2.66 (2H, m), 2.85−2.95 (2H, m), 3.71(1H, m), 3.83 (1H, m), 4.19−4.22 (2H, m), 4.60−4.67 (2H, m), 4.85 (1H, m), 7.75 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.19 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.55 (1H, d, J = 5.0 Hz), 8.63 (1H, d, J = 5.0 Hz), 9.47 (1H, s), 9.58 (1H, s), 10.59 (1H, br.s) ppm; LCMS m/z: 472 (M+1). 分析(C2629・HCl・2HO) 計算: C = 57.40, H = 6.30, N = 18.02; 実測: C = 57.06, H = 6.31, N = 17.92.
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンの塩酸塩の代替合成
水(10mL)中の2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン(2.385g、5.0mmol)の懸濁液に、20℃の2N HCl(10mL)を加えた。混合物は、透明な淡黄色の溶液になった。添加漏斗を通して2N NaOHを0℃で添えることにより溶液のpH価を4に調整し、沈殿した黄色の固体を濾過により回収した。得られた固体を冷水で3回洗浄した。固体を真空下50℃で2日間乾燥させ、2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンの塩酸塩2.49gを固体として生成した。この塩は、水和物としても得られた。
実施例5の他の塩の調製
以下の塩を以下に記載されるように調製した。これらが水和物としてまたは無水形態として得られたかどうかはまだ判定されていなかった。
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンのリン酸塩の合成
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン(100mg)を20mLバイアルに加えた。そのバイアルに70%DCMおよび30%EtOH(v/v)の混合物を約15mL加え、混合物を約30秒間ボルテックスし、中性化合物のほとんどを溶解させた。0.1M水性リン酸(1当量)をバイアルに加え、混合物を約30秒間超音波処理した。次いで、溶媒を徐々に蒸発させ、2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンのリン酸塩を生成した。XRPDおよび示差走査熱量測定サーモグラムを使用して塩を特徴付けた。
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンのクエン酸塩の合成
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン(100mg)を20mLバイアルに加えた。そのバイアルに70%DCMおよび30%EtOH(v/v)の混合物を約15mL加え、混合物を約30秒間ボルテックスし、中性化合物のほとんどを溶解させた。0.1M水性クエン酸(1当量)をバイアルに加え、混合物を約30秒間超音波処理した。次いで、溶媒を徐々に蒸発させ、2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンのクエン酸塩を生成した。XRPDおよび示差走査熱量測定サーモグラムを使用して塩を特徴付けた。
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンの酒石酸塩の合成
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン(100mg)を20mLバイアルに加えた。そのバイアルに70%DCMおよび30%EtOH(v/v)の混合物を約15mL加え、混合物を約30秒間ボルテックスし、中性化合物のほとんどを溶解させた。0.1M水性酒石酸(1当量)をバイアルに加え、混合物を約30秒間超音波処理した。次いで、溶媒を徐々に蒸発させ、2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンの酒石酸塩を生成した。XRPDおよび示差走査熱量測定サーモグラムを使用して塩を特徴付けた。
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンのサリチル酸塩の合成
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン(100mg)を20mLバイアルに加えた。そのバイアルに70%DCMおよび30%EtOH(v/v)の混合物を約15mL加え、混合物を約30秒間ボルテックスし、中性化合物のほとんどを溶解させた。0.1M水性サリチル酸(1当量)をバイアルに加え、混合物を約30秒間超音波処理した。次いで、溶媒を徐々に蒸発させ、2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンのサリチル酸塩を生成した。XRPDおよび示差走査熱量測定サーモグラムを使用して塩を特徴付けた。
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンのベンゼンスルホン酸(ベシル酸)塩の合成
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン(100mg)を20mLバイアルに加えた。そのバイアルに70%DCMおよび30%EtOH(v/v)の混合物を約15mL加え、混合物を約30秒間ボルテックスし、中性化合物のほとんどを溶解させた。0.1M水性ベンゼンスルホン酸(1当量)をバイアルに加え、混合物を約30秒間超音波処理した。次いで、溶媒を徐々に蒸発させ、2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンのベンゼンスルホン酸塩を生成した。XRPDおよび示差走査熱量測定サーモグラムを使用して塩を特徴付けた。
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンのp−トルエンスルホン酸(トシル酸)塩の合成
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン(100mg)を20mLバイアルに加えた。そのバイアルに70%DCMおよび30%EtOH(v/v)の混合物を約15mL加え、混合物を約30秒間ボルテックスし、中性化合物のほとんどを溶解させた。0.1M水性p−トルエンスルホン酸(1当量)をバイアルに加え、混合物を約30秒間超音波処理した。次いで、溶媒を徐々に蒸発させ、2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンのトシル酸塩を生成した。XRPDおよび示差走査熱量測定サーモグラムを使用して塩を特徴付けた。
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンのエタンスルホン酸塩の合成
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン(100mg)を20mLバイアルに加えた。そのバイアルに70%DCMおよび30%EtOH(v/v)の混合物を約15mL加え、混合物を約30秒間ボルテックスし、中性化合物のほとんどを溶解させた。0.1M水性エタンスルホン酸(1当量)をバイアルに加え、混合物を約30秒間超音波処理した。次いで、溶媒を徐々に蒸発させ、2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンのエタンスルホン酸塩を生成した。XRPDおよび示差走査熱量測定サーモグラムを使用して塩を特徴付けた。
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンの硫酸塩(1当量)の合成
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン(100mg)を20mLバイアルに加えた。そのバイアルに70%DCMおよび30%EtOH(v/v)の混合物を約15mL加え、混合物を約30秒間ボルテックスし、中性化合物のほとんどを溶解させた。0.1M水性硫酸(1当量)をバイアルに加え、混合物を約30秒間超音波処理した。次いで、溶媒を徐々に蒸発させ、2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンの硫酸塩(1当量)を生成した。XRPDおよび示差走査熱量測定サーモグラムを使用して塩を特徴付けた。
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンの硫酸塩(1/2当量)の合成
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン(100mg)を20mLバイアルに加えた。そのバイアルに70%DCMおよび30%EtOH(v/v)の混合物を約15mL加え、混合物を約30秒間ボルテックスし、中性化合物のほとんどを溶解させた。0.1M水性硫酸(1/2当量)をバイアルに加え、混合物を約30秒間超音波処理した。次いで、溶媒を徐々に蒸発させ、2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンの硫酸塩(1/2当量)を生成した。XRPDおよび示差走査熱量測定サーモグラムを使用して塩を特徴付けた。
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンのエタンジスルホン酸(1当量)塩の合成
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン(100mg)を20mLバイアルに加えた。そのバイアルに70%DCMおよび30%EtOH(v/v)の混合物を約15mL加え、混合物を約30秒間ボルテックスし、中性化合物のほとんどを溶解させた。0.1M水性エタンジスルホン酸(1当量)をバイアルに加え、混合物を約30秒間超音波処理した。次いで、溶媒を徐々に蒸発させ、2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンのエタンジスルホン酸(1当量)塩を生成した。XRPDおよび示差走査熱量測定サーモグラムを使用して塩を特徴付けた。
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンのエタンジスルホン酸(1/2当量)塩の合成
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン(100mg)を20mLバイアルに加えた。そのバイアルに70%DCMおよび30%EtOH(v/v)の混合物を約15mL加え、混合物を約30秒間ボルテックスし、中性化合物のほとんどを溶解させた。0.1M水性エタンジスルホン酸(1/2当量)をバイアルに加え、混合物を約30秒間超音波処理した。次いで、溶媒を徐々に蒸発させ、2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンのエタンジスルホン酸(1/2当量)塩を生成した。XRPDおよび示差走査熱量測定サーモグラムを使用して塩を特徴付けた。
実施例6.2−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)−2−オキソ酢酸
Figure 0005647374
メチル2−((6−(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)(9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−2−オキソアセテートの合成
THF(10mL)中の9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(1)(83mg、0.2mmol)の溶液(室温)に、ピリジン(129uL、1.6mmol)およびメチルクロロオキソアセテート(Sigma−Aldrich、セントルイス、ミズーリ州から市販されている)(74uL、0.8mmol)を加えた。このようにして得られた混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮して標題化合物を得、精製せずに次のステップで使用した。LCMS m/z:586(M+1)
Figure 0005647374
2−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)−2−オキソ酢酸(6)の合成
THF/MeOH/HO(3/1/1、5mL)中の未精製のメチル2−((6−(2−メトキシ−2−オキソアセチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)(9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−2−オキソアセテートの溶液に、水酸化リチウム(19mg、0.80mmol)を加えた。そのようにして得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を酸性水に溶解させ、逆相予備HPLCにより精製した。所望の生成物を含む断片を回収し、凍結乾燥して標題化合物(6)を淡黄色の固体として得た(2段階にわたって32mg、33%)。H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ ppm 1.02 (3H, d, J = 5.0 Hz), 1.28 (2H, m), 1.65 (1H, m), 1.85−1.95 (4H, m), 2.60−2.70 (2H, m), 2.91 (1H, m), 2.95 (2H, m), 3.77 (2H, m), 4.70 (1H, s), 4.84 (1H, m), 7.79 (1H, d, J = 10 Hz), 8.21 (1H, dd, J = 10 Hz, J= 5.0 Hz), 8.59 (1H, m), 8.66 (1H, d, J = 5.0 Hz), 9.47 (1H, br. s), 9.59 (1H, s), 10.65 (1H, br. s) ppm; LCMS m/z: 486 (M+1).
実施例7.9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(6−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン
Figure 0005647374
9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(6−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(7)の合成
1,4−ジオキサン(2mL)中の9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(1)(40mg、0.10mmol)および3,3,3−トリフルオロプロパノール(ChemPacific、ボルチモア、メリーランド州から市販されている)(10.8mg、0.10mmol)のスラリを5分間撹拌し、次いで、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(61.5mg、0.29mmol)を加えた。10分後、反応混合物をDCM(30mL)で希釈した。得られた溶液を飽和水性NaHCO溶液、水、および鹹水で順次洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。予備LCにより残渣を精製して標題化合物(7)を得た(32mg、65%)。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 1.10 (3H, d, J = 6.46 Hz), 1.31 − 1.45 (2H, m), 1.69 − 1.81 (1H, m), 1.98 − 2.09 (4H, m), 2.67 − 2.79 (2H, m), 2.90 − 3.03 (2H, m), 3.62 − 3.70 (2H, m), 3.80 (2H, t, J = 6.36 Hz), 4.58 (2H, s), 4.92 − 5.00 (3H, m), 7.80 (1H, d, J = 8.61 Hz), 8.36 (1H, d, J = 8.80 Hz), 8.62 (2H, q, J = 6.13 Hz), 9.41 (1H, s), 9.58 (1H, s) ppm; LC/MS m/z: 510 (M+1).
実施例8.9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(6−(2−(メチルスルホニル)エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン
Figure 0005647374
2−クロロ−6−(2−(メチルスルホニル)エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジンの合成
メチルスルホニルエテン(Sigma−Aldrich、セントルイス、ミズーリ州から市販されている)(142mg、1.33mmol)を、EtOH(10mL)中の2−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン(150mg、0.89mmol、D−L Chiral Chemicalsから市販されている、ST−0143)の溶液に滴下で加えた。反応混合物を60℃で2時間撹拌してから濃縮し、シリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、DCM中の0%〜5%MeOHを用いて溶出し、2−クロロ−6−(2−(メチルスルホニル)エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジンを得た(220mg、収率90%)。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 2.91 − 3.11 (9H, m) 3.43 (2H, t, J = 6.65 Hz) 3.73 − 3.77 (2H, m) 7.26 (1H, d, J = 8.22 Hz) 7.56 (1H, d, J = 8.02 Hz) ppm; LC/MS m/z: 275 (M+1).
Figure 0005647374
9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(6−(2−(メチルスルホニル)エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(8)の合成
実施例1に記載されるものと同様の化学を用いて、tert−ブチル2−クロロ−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレートの代わりに2−クロロ−6−(2−(メチルスルホニル)エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジンを使用して標題化合物を調製した。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 1.09 (3H, d, J = 6.60 Hz), 1.34 (1H, br. s.), 1.26−1.40 (2H, m), 1.68−1.72 (1H, br. s.), 1.98 − 2.04 (4H, m), 2.66 − 2.72 (2H, m), 2.98−3.06 (4H, m), 3.09 (3H, s), 3.13 (2H, t, J = 6.60 Hz), 3.43 − 3.48 (2H, m), 3.80 (2H, s), 4.89 (1H, br. s.), 7.62 (1H, d, J = 8.31 Hz), 8.14 − 8.15 (1H, m), 8.25 (1H, d, J = 8.22 Hz), 8.45 (1H, d, J = 5.38 Hz), 9.05 (1H, s), 9.28 − 9.29 (1H, m) ppm; LC/MS m/z: 520 (M+1).
実施例9.N−(6−(2−フルオロエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン
Figure 0005647374
N−(6−(2−フルオロエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(9)の合成
絶対EtOH(4mL)およびDMF(2mL)中の9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(1)(149mg、0.36mmol)の溶液に、1−ブロモ−2−フルオロエタン(AK Scientificマウンテンビュー、カリフォルニア州から市販されている)(50μL、0.67mmol)を加えた。得られた反応混合物を、予熱した油浴中で90℃に加熱しながら撹拌した。70分の加熱後、1−ブロモ−2−フルオロエタン(50μL、0.67mmol)の第2のアリコートを加えた。7.5時間の加熱後、LCMS分析により大部分の出発材料が消費されたことが示されたとき、混合物を冷却させ、真空中で揮発性物質を除去した。得られた溶液をDCM中に希釈し、飽和水性NaCO、水、および鹹水で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して残渣にし、シリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、DCM中の溶媒A(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)の10%〜45%勾配を用いて溶出した。所望の生成物を含むクロマトグラフィー断片を合わせ、溶媒を取り除いて残渣を生成し、DCM/ヘキサンから沈殿させることによりさらに精製した。そのようにして得られた懸濁液を超音波処理して濾過した。フィルターケーキを高真空下で一晩乾燥させ、標題化合物(9)を乳白色の固形として得た(35mg、収率21%)。H NMR (400 MHz, CDCl): δ ppm 1.07 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.33−1.22 (2H, m), 1.85−1.69 (3H, br. m), 2.00−1.96 (4H, m), 2.66−2.56 (2H, m), 3.02−2.90 (6H, m), 3.78 (2H, s), 4.71 (2H, dt, JF,H = 47.6 Hz, JH,H = 4.8 Hz), 4.72 (1H, m), 7.42 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.84 (1H, dd, J = 5.1 Hz, J = 0.98 Hz), 8.12 (1H, br. s), 8.35 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.50 (1H, d, J = 5.3 Hz), 8.96 (1H, s), 9.10 (1H, s) ppm; MS m/z: 460.4 (M+1), 482.2 (M + Na).
実施例10.N−(6−(2−メトキシエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン
Figure 0005647374
N−(6−(2−メトキシエチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(10)の合成
0.5M HCl(150mL)中の1,1,2−トリメトキシエタン(Sigma−Aldrich、セントルイス、ミズーリ州から市販されている)(10g、83mmol)の溶液を50℃で30分間加熱した後、大気圧で分留することにより、中程度の濃度のメトキシアセトアルデヒドの水溶液を得た。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(331mg、1.56mmol)を、氷酢酸(100μL、1.7mmol)および上記得られた400μLのメトキシアセトアルデヒド溶液を含むDCM(15mL)中の9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(1)(101mg、0.24mmol)の溶液に加えた。反応混合物を環境温度で撹拌し、LCMS分析により出発材料が完全に消費されたことが示されるまで、さらなるナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(474mg、2.24mmol、連続的に2回)およびメトキシアセトアルデヒド(100μLの水溶液)を加えた。次いで、MeOH(6mL)の添加により反応を停止させ、回転蒸発器上で揮発性物質を取り除いた。得られた残渣をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、DCM中の溶媒A(DCM:MeOH:NHOH;90:9:1)の10%〜60%勾配を用いて溶出した。所望の生成物を含むクロマトグラフィー断片を合わせ、真空中で濃縮して残渣を得、DCM/ヘキサンから沈殿させることによりさらに精製した。このように得られた懸濁液を超音波処理し、真空濾過した。フィルターケーキを高真空下で一晩乾燥させ、標題化合物(10)を生成した(32.6mg、収率28%)。H NMR (400 MHz, CDCl): δ ppm 1.07 (3H, d, J = 6.5 Hz), 1.33−1.23 (2H, m), 1.65 (3H, br. s), 2.01−1.96 (4H, m), 2.66−2.56 (2H, m), 2.86−2.83 (2H, m), 3.02−2.97 (4H, m), 3.42 (3H, s), 3.67 (2H, t, J = 5.3 Hz), 3.76 (2H, br. s), 4.76−4.68 (1H, m), 7.41 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.83 (1H, dd, J = 5.3 Hz, J = 0.98 Hz), 8.08 (1H, br. s), 8.34 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.50 (1H, d, J = 5.3 Hz), 8.96 (1H, s), 9.09 (1H, s) ppm; MS m/z: 472.3 (M+1), 494.2 (M + Na).
実施例11.9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−2,6−ナフチリジン−3−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン
Figure 0005647374
9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−2,6−ナフチリジン−3−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン (11)の合成
実施例1に記載されるものと同様の化学を用いて、2−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジンヒドロクロリドの代わりに7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2,6−ナフチリジンヒドロクロリド(Anichem、ノースブランズウィック、ニュージャージー州から市販されている)を使用して標題化合物を調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 1.10 (3H, d, J = 6.46 Hz), 1.33 − 1.45 (2H, m), 1.80 − 1.70 (1H, m), 2.01 − 2.10 (4H, m), 2.68 − 2.77 (2H, m), 3.22 (2H, t, J = 6.36 Hz), 3.64 (2H, t, J = 6.36 Hz), 4.93 − 5.02 (1H, m), 8.04 (1H, s), 8.39 (1H, s), 8.63 − 8.70 (2H, m), 9.45 (1H, s), 9.63 (1H, s) ppm; LC/MS m/z: 414 (M+1).
実施例12.2−(7−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3,4−ジヒドロ−2,6−ナフチリジン−2(1H)−イル)エタノール
Figure 0005647374
2−(7−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3,4−ジヒドロ−2,6−ナフチリジン−2(1H)−イル)エタノール(12)の合成
実施例3に記載されるものと同様の化学を用いて、9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(1)の代わりに9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−2,6−ナフチリジン−3−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(11)を使用して標題化合物を調製した。H NMR (500 MHz, CDOD) δ ppm 1.11 (3H, d, J = 6.60 Hz), 1.28 − 1.46 (2H, m), 1.7−1.8 (1H, m) 1.86 − 2.09 (4H, m), 2.61 − 2.76 (2H, m), 2.79 (2H, t, J = 5.99 Hz), 2.86 − 3.01 (4H, m), 3.8−3.9 (4H, m), 4.98 (1H, m), 8.05−8.09 (1H, m), 8.11 (1H, s), 8.26 − 8.30 (1H, m), 8.39 − 8.44 (1H, m), 8.98 − 9.03 (1H, m), 9.21 − 9.25 (1H, m) ppm; LC/MS m/z: 458 (M+1).
実施例13.N−(8−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン
Figure 0005647374
tert−ブチル8−メチル−2−オキソ−1,2,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレートの合成
tert−ブチル3−メチル−4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(Ryan Scientific、マウントプレザント、サウスカロライナから市販されている)(1.7g、7.97mmol)およびピロリジン(1.3mL、15.94mmol)をトルエン(9mL)中に溶解させ、Dean−Stark条件下で水を除去しながら溶液を5時間還流加熱した。次いで、溶液を室温まで冷却し、プロピオルアミド(欧州特許第1813606号に記載されるように調製)(1.1g、15.94mmol)を加えた。そのようにして得られた反応混合物を一晩還流加熱した。反応混合物を濃縮し、残渣をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、DCM中の0%〜10%MeOHを用いて溶出し、標題化合物を得た(2.1g、収率55%)。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 1.36 (3H, d, J = 7.04 Hz), 1.52 (9H, s), 3.37−3.44 (1H, m), 3.77−3.84 (1H, m), 4.12−4.17 (1H, m), 6.48 (1H, d, J = 9.39 Hz), 7.21 (1H, d, J = 9.39 Hz) ppm; LC/MS m/z: 265 (M+1).
Figure 0005647374
tert−ブチル8−メチル−2−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレートの合成
DCM(10mL)中のtert−ブチル8−メチル−2−オキソ−1,2,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレート(129mg、0.49mmol)およびピリジン(120μL、1.47mmol)の溶液(0℃)に、トリフルオメタンスルホン酸無水物(Sigma−Aldrich、セントルイス、ミズーリ州から市販されている)(99μL、0.59mmol)を滴下で加えた。反応混合物を30分撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中の0%〜40%EtOAcを用いて溶出し、標題化合物を得た(161mg、収率83%)。LC/MS m/z:397(M+1)。
Figure 0005647374
tert−ブチル8−メチル−2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレートの合成
ガラス製マイクロ波反応容器に9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(110mg、0.39mmol)および(9,9−ジメチル−9H−キサンテン−4,5−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(45.2mg、0.078mmol)、Pd(dba)(35.8mg、0.039mmol)、tert−ブチル8−メチル−2−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレート、ならびに2mLの1,4−ジオキサンを負荷した。反応混合物をマイクロ波照射下100℃で90分加熱した。反応混合物を濃縮し、シリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、DCM中の0%〜70%溶媒A(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)を用いて溶出し、標題化合物を得た。LCMS m/z:528(M+1)。
Figure 0005647374
N−(8−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(13)の合成
DCM(10mL)中50%のTFA中のtert−ブチル8−メチル−2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレートの溶液を室温で30分間撹拌し、次いで濃縮し、予備LCにより精製して標題化合物(13)を得た(135mg、81%)。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 1.10 (3H, d, J = 6.46 Hz), 1.36 − 1.41 (2H, m), 1.56 (3H, d, J = 6.65 Hz), 1.70 − 1.80 (1H, br. s), 2.00 − 2.08 (4H, m), 2.65−2.71 (2H, m), 2.73 (2H, s), 3.76 − 3.81 (1H, m), 4.46 (2H, d, J = 4.50 Hz), 4.91 − 4.94 (1H, m), 7.76 (1H, d, J = 8.61 Hz), 8.47 (1H, d, J = 8.41 Hz) 8.56 − 8.61 (2H, m) 9.37 (1H, s) 9.54 (1H, s) ppm; LC/MS m/z: 428 (M+1).
実施例14.1−(8−メチル−2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン
Figure 0005647374
1−(8−メチル−2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン (14)の合成
実施例2に記載されるものと同様の化学を用いて、9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(1)の代わりにN−(8−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(13)を使用して標題化合物を調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 1.10 (3H, d, J = 6.46 Hz), 1.31 − 1.43 (2H, m), 1.48 − 1.57 (3H, m), 2.00 − 2.09 (4H, m), 2.28 (3H, s), 2.68 − 2.80 (2H, m), 3.70−3.89 (1H, m), 3.99 (1H, td, J = 13.35, 4.79 Hz), 4.91 − 5.01 (1H, m), 7.92 (1H, br. s), 7.96 − 8.01 (1H, m), 8.64 − 8.69 (2H, m), 9.46 (1H, d, J=2.93 Hz), 9.70 (1H, d, J=3.52 Hz) ppm; LC/MS m/z: 470 (M+1).
実施例15.2−(8−メチル−2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノール
Figure 0005647374
2−(8−メチル−2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノール (15)の合成
実施例3に記載されるものと同様の化学を用いて、9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(1)の代わりにN−(8−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン (13)を使用して標題化合物を調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 1.10 (3H, d, J = 6.65 Hz), 1.30 − 1.47 (2H, m), 1.59 (3H, d, J = 6.85 Hz), 1.69 − 1.83 (1H, m), 1.94 − 2.11 (4H, m), 2.67 − 2.81 (2H, m), 3.39 − 3.58 (4H, m), 3.92 − 4.10 (3H, m), 4.54 − 4.71 (2H, m), 4.94 − 5.05 (1H, m), 7.80 (1H, d, J = 8.80 Hz), 8.38 (1H, d, J = 8.61 Hz), 8.59 − 8.67 (2H, m), 9.42 (1H, s), 9.60 (1H, s) ppm; LC/MS m/z: 472 (M+1).
実施例16.2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−8−オル
Figure 0005647374
6−(tert−ブトキシカルボニル)−2−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン1−オキシドの合成
3−クロロペルオキシ酸(241mg、1.4mmol)をCHCl(3mL)中のtert−ブチル2−クロロ−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレート(250mg、0.93mmol、実施例1の手順を参照)の溶液に0℃で加えた。そのようにして得られた反応混合物を室温まで加温し、一晩撹拌した。濃縮後、残渣をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中の0%〜80%EtOAcを用いて溶出し、標題化合物を得た(150mg、収率56.6%)。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 1.51 (9H, s), 3.11 (2H, m), 3.77 (2H, t, J = 6.16 Hz), 4.60 (2H, s), 6.99 (1H, d, J = 8.41 Hz), 7.40 (1H, d, J = 8.41 Hz) ppm; LC/MS m/z: 285 (M+1).
Figure 0005647374
tert−ブチル8−アセトキシ−2−クロロ−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレートの合成
無水酢酸(2.5mL、26.3mmol)中の6−(tert−ブトキシカルボニル)−2−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン1−オキシド(150mg、0.53mmol)の溶液を撹拌し、窒素雰囲気下、70℃で一晩加熱した。DCM(20mL)を反応混合物に加え、得られた溶液を水、飽和水性NaHCO溶液、および鹹水で順次洗浄し、無水MgSOで乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中の0%〜30%EtOAcを用いて溶出し、標題化合物を得た(115mg、収率66.8%)。H NMR (400 MHz, CDCl) δ ppm 1.51 (9H, s), 2.13 (3H, s), 3.30−3.49 (1H, d, J = 12.0 Hz), 4.25− 4.40 (1H, m), 4.45−4.55 (1H, d, J = 12.0 Hz), 5.20−5.00 (1H, m), 5.73 (1H, br. s), 7.34 (1H, d, J = 8.22 Hz), 7.51 (1H, d, J = 8.41 Hz) ppm; LC/MS m/z: 327 (M+1).
Figure 0005647374
2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−8−イル酢酸の合成
実施例13に記載されるものと同様の化学を用いて、tert−ブチル8−メチル−2−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル8−アセトキシ−2−クロロ−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレートを使用して標題化合物を調製した。LC/MS m/z:472(M+1)。
Figure 0005647374
(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−8−オル(16)の合成
10mLのMeOH、10mLのTHF、および5mLの水中の2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−8−イル酢酸(106mg、0.226mmol)の溶液に、水酸化リチウム(47.6mg、2.0mmol)を加えた。反応混合物を50℃で1時間加熱した。反応混合物をDCMで抽出し、有機層を濃縮した。予備LCにより残渣を精製して標題化合物(16)を得た(87mg、90%)。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 1.10 (3H, d, J = 6.46 Hz), 1.32 − 1.47 (2H, m), 1.70 − 1.82 (1H, m), 1.99 − 2.11 (4H, m), 2.73 (2H, qd, J = 12.91, 4.30 Hz), 3.69 (2H, d, J = 3.52 Hz), 4.42 − 4.54 (2H, m), 4.97 − 5.02 (2H, m), 7.89 (1H, d, J = 8.61 Hz), 8.42 (1H, d, J = 8.80 Hz), 8.59 − 8.67 (2H, m), 9.43 (1H, s), 9.63 (1H, s) ppm; LC/MS m/z: 430 (M+1).
実施例17.6−(2−ヒドロキシエチル)−2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−8−オル
Figure 0005647374
6−(2−ヒドロキシエチル)−2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−8−オル(17)の合成
実施例3に記載されるものと同様の化学を用いて、9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(1)の代わりに(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−8−オル(16)を使用して標題化合物を調製した。H NMR (400 MHz, CDOD) δ ppm 1.10 (3H, d, J = 6.46 Hz), 1.32 − 1.46 (2H, m), 1.76 (1H, dd, J = 6.75, 3.81 Hz), 1.98 − 2.11 (4H, m), 2.67 − 2.80 (2H, m), 3.49 − 3.62 (2H, m), 3.75 − 3.98 (2H, m), 3.98 − 4.10 (2H, m), 4.55 − 4.70 (2H, m), 4.92 − 5.06 (2H, m), 7.86 (1H, d, J = 8.80 Hz), 8.50 (1H, d, J = 8.61 Hz), 8.59 − 8.68 (2H, m), 9.42 (1H, s), 9.59 − 9.64 (1H, m) ppm; LC/MS m/z: 472 (M+1).
実施例18a.1−((R)−8−メチル−2−((9−((1r,4R)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン、または1−((S)−8−メチル−2−((9−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン
Figure 0005647374
1−(8−メチル−2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンの分離
45mL/分のIPA+(20mM NH)および55g/分のCOを250×30mmのIAカラムを用いて順次注入(1.2mL;MeOH中8.0mg/mL;合計10mL)することにより、実施例14で得られたラセミ混合物をThar350 SFCシステム上で分離した。得られた断片を回転蒸発器上で濃縮し、分析した。鏡像異性体は、それぞれ99%超で得られた。
溶出した第1の鏡像異性体を18a(乳白色の固体として16mg)と名付けた。H NMR(500MHz、CDOD:DCM−d 1:1、回転異性体)δ ppm 0.92 − 0.79 (1H, m), 1.06 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.28 − 1.25 (1H, m), 1.34 − 1.31 (2H, m), 1.41 − 1.36 (2H, m), 1.75 − 1.62 (1H, m), 1.98 (4H, d, J = 10.0 Hz), 2.22 (3H, d, J = 4.2 Hz), 2.71 − 2.55 (2H, m), 3.12 − 2.97 (1H, m), 3.77 − 3.63 (1H, m), 3.92 − 3.78 (1H, m), 4.85 − 4.71 (1H, m), 4.91 (1H, d, J = 17.1 Hz), 7.62 − 7.54 (1H, m), 7.98 (1H, d, J = 5.4 Hz), 8.46 − 8.37 (2H, m), 8.92 (1H, s), 9.17 − 9.13 (1H, m) ppm; LCMS m/z: 470.2 (M+1); HPLC 純度: 99.3% (254 nm).
実施例18b.実施例18aの立体異性体
1−((R)−8−メチル−2−((9−((1r,4R)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン、または1−((S)−8−メチル−2−((9−((1r,4S)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン
実施例18aに記載される分離において溶出した第2の鏡像異性体を18b(淡黄褐色の固体として20mg)と名付けた。H NMR(500MHz、CDOD:DCM−d 1:1、回転異性体)δ ppm 0.89 − 0.80 (m, 1 H), 1.06 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.31 − 1.25 (2H, m), 1.43 − 1.35 (3H, m), 1.74 − 1.62 (1H, m), 2.00 (4H, d, J = 10.0 Hz), 2.22 (3H, d, J = 2.2 Hz), 2.71 − 2.58 (2H, m), 3.17 − 3.12 (1H, m), 3.67 (1H, dd, J = 5.7, 13.6 Hz), 3.88 − 3.76 (1H, m), 4.92 − 4.80 (2H, m), 7.67 (1H, d, J = 8.3 Hz), 8.33 − 8.18 (2H, m), 8.47 (1H, d, J = 5.6 Hz), 9.10 (1H, s), 9.35 (1H, d, J = 1.7 Hz) ppm; LCMS m/z: 470.2 (M+1); HPLC 純度: 98.6% (254 nm).
実施例19.6−メトキシ−9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン
Figure 0005647374
5−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−4−イル)−N4−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)ピリミジン−2,4−ジアミンの合成
予め冷却しておいた(−20℃)THF(25mL)中の5−フルオロ−2−メトキシピリジン(Waterstone Technology、カーメル、インディアナ州から市販されている)(3.56g、28.0mmol)の溶液を、THF(14.45mL、28.9mmol)中の2Mリチウムジイソプロピルアミド溶液に−78℃で20分かけて加えた。そのようにして得られた黄褐色の溶液を−78℃で1.5時間撹拌し、次いで塩化亜鉛(II)(58.7mL、29.4mmol)を加えた。冷浴を除去し、混合物を室温まで加温させた。反応混合物に、THF(20mL)中の5−ヨード−N−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)ピリミジン−2,4−ジアミン(3g、9.03mmol、実施例1の手順を参照)およびPd[(PPh)](1.044g、0.903mmol)の溶液を加えた。得られた混合物を一晩還流した。反応を室温まで冷却し、飽和NaHCO(50mL)で停止させ、DCMで抽出した。有機層を濃縮し、残渣をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中の0%〜100%EtOAcを用いて溶出し、標題化合物を黄色の固体として得た(1.5g、収率50%)。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 0.86 (3H, d, J = 8.0 Hz), 0.89 − 1.00 (2H, m), 1.16 − 1.32 (3H, m), 1.65 (2H, d, J = 12.0 Hz), 1.76 (2H, d, J = 12.0 Hz), 3.84 (3H, s), 3.92−4.02 (1H, m), 5.96 (1H, d, J = 12.0 Hz), 6.20 (2H, s), 6.74 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.57 (1H, s), 8.10 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 332.2 (M+1).
Figure 0005647374
6−メトキシ−9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの合成
水素化ナトリウム(鉱油中に60%分散)(1.09g、27.2mmol)をDMF(60mL)中の5−(5−フルオロ−2−メトキシピリジン−4−イル)−N−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)ピリミジン−2,4−ジアミン(3.0g、9.05mmol)の溶液に0℃で徐々に加えた。添加後、N雰囲気下、室温で20分間、次いで105℃で一晩、混合物を撹拌した。反応を室温まで冷却し、撹拌しながら0℃の飽和NHClで停止させた。混合物をEtOAcで抽出し、水、次いで鹹水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を除去し、粗生成物をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中の0%〜50%EtOAcを用いて溶出し、標題化合物を乳白色の固体として得た(1.5g、収率50%)。H NMR (400 MHz, DMSO−d) δ ppm 0.96 (3H, d, J = 8.0 Hz), 1.05 − 1.24 (2H, m), 1.55 − 1.65 (1H, m), 1.74 (2H, d, J = 8.0 Hz), 1.85 (2H, d, J = 8.0 Hz), 2.30−2.45 (2H, m), 3.87 (3H, s), 4.64−4.74 (1H, m), 6.93 (2H, s), 7.31 (1H, s), 8.52 (1H, s), 8.94 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 312.3 (M+1).
Figure 0005647374
6−メトキシ−9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(19)の合成
実施例1に記載されるものと同様の化学を用いて、9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの代わりに6−メトキシ−9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンを使用して標題化合物を調製した。H NMR (500 MHz, CDOD) δ ppm 1.05 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.25 − 1.48 (2H, m), 1.65 − 1.75 (1H, m), 1.95 − 2.05 (4H, m), 2.51 − 2.74 (2H, m), 3.42 (2H, d, J = 10.0 Hz), 3.70 (2H, d, J = 10.0 Hz), 4.03 (3H, s), 4.45 (2H, s), 4.82−4.90 (1H, m), 7.30 − 7.45 (1H, m), 7.62 (1H, s), 7.84 (1H, d, J = 10.0 Hz), 8.73 (1H, s), 9.35 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 444.3 (M+1).
実施例20.2−ヒドロキシ−1−(2−((6−メトキシ−9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン
Figure 0005647374
2−ヒドロキシ−1−(2−((6−メトキシ−9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン(20)の合成
実施例5に記載されるものと同様の化学を用いて、9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(1)の代わりに6−メトキシ−9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(19)を使用して標題化合物を調製した。H NMR (500 MHz, CDOD) δ ppm 1.04 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.25 − 1.33 (2H, m), 1.65 − 1.75 (1H, m), 1.95 − 2.05 (4H, m), 2.51 − 2.62 (2H, m), 3.14 − 3.26 (2H, m), 3.84 − 3.99 (2H, m), 4.02 (3H, s), 4.37 (2H, br. s.), 4.74 (2H, br. s.), 4.82−4.91 (1H, m), 7.28 (1H, d, J = 10.0 Hz), 7.59 (1H, s), 7.89−7.94 (1H, m), 8.70 (1H, s), 9.34 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 502.2 (M+1).
実施例21.9−シクロペンチル−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン
Figure 0005647374
tert−ブチル2−((9−シクロペンチル−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレートの合成
ジオキサン(6mL)中の9−シクロペンチル−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(国際公開第2009/085185号に記載されるように調製)(152mg、0.6mmol)の溶液に、tert−ブチル2−クロロ−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレート(177mg、0.66mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(28mg、0.030mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(52mg、0.090mmol)、およびナトリウムt−ブトキシド(86mg、0.9mmol)を加えた。そのようにして得られた反応混合物を、マイクロ波照射下150℃で1時間加熱した。反応混合物をDCMで希釈し、鹹水で洗浄し、次いで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残渣をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、DCM中の10%〜50%溶媒A(DCM/MeOH/NHOH、100:10:1)を用いて溶出し、標題化合物を淡黄色の固体として得た(211mg、収率72%)。H NMR (500 MHz, CDCl) δ 1.52 (9H, s), 1.88 − 1.90 (2H, m), 2.14 − 2.21 (4H, m), 2.45 −2.47 (2H, m), 2.92 − 2.94 (2H, m), 3.76 − 3.79 (2H, m), 4.59 (2H, m), 5.37 (1H, m), 7.49 (1H, d, J = 10.0 Hz), 7.85 (1H, d, J = 5.0 Hz), 8.14 (1H, br. s), 8.37 (1H, d, J = 10.0 Hz), 8.52 (1H, d, J = 5.0 Hz), 8.92 (1H, s), 9.11 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 486 (M+1).
Figure 0005647374
9−シクロペンチル−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(21)の合成
TFA/DCM(1:1、2mL)中のtert−ブチル2−((9−シクロペンチル−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレート (217mg、0.477mmol)の溶液を室温で30分間撹拌し、次いで濃縮した。残渣をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、DCM中の25%〜75%溶媒A(DCM:MeOH:NHOH、100:10:1)を用いて溶出し、標題化合物を黄色の固体として得た(148mg、収率86%)。H NMR (500 MHz, CDCl) δ 1.87 − 1.90 (2H, m), 2.14 − 2.21 (4H, m), 2.43 −2.47 (2H, m), 2.89 (2H, t, J = 5.0 Hz), 3.26 (2H, t, J = 5.0 Hz), 4.02 (2H, s), 5.36 (1H, m), 7.41 (1H, d, J = 10.0 Hz), 7.85 (1H, d, J = 5.0 Hz), 8.19 (1H, br. s), 8.31 (1H, d, J = 10.0 Hz), 8.52 (1H, d, J = 5.0 Hz), 8.91 (1H, s), 9.11 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 386 (M+1).
実施例22.1−(2−((9−シクロペンチル−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)−2−ヒドロキシエタノン
Figure 0005647374
1−(2−((9−シクロペンチル−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)−2−ヒドロキシエタノン(22)の合成
DMF(10mL)中の9−シクロペンチル−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(21)(145mg、0.367mmol)の溶液に、2−ヒドロキシ酢酸(34.3mg、0.451mmol)、EDC(191.7mg、0.451mmol)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(61mg、0.451mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(157uL、0.903mmol)を加えた。そのようにして得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をシリカゲル上でフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、20%〜75%溶媒A(DCM:MeOH:NHOH、100:10:1)を用いて溶出し、標題化合物を乳白色の固体として得た(117mg、収率70%)。H NMR (500 MHz, DMSO−d) δ 1.77 − 1.80 (2H, m), 2.07 − 2.10 (4H, m), 2.42 −2.44 (2H, m), 2.82 − 2.91 (2H, m), 3.66 − 3.82 (2H, m), 4.18 − 4.20 (2H, m), 4.57 − 4.66 (2H, m), 5.36 (1H, m), 7.68 (1H, d, J = 10.0 Hz), 8.06 (1H, d, J = 5.0 Hz), 8.19 (1H, d, J = 10.0 Hz), 8.48 (1H, d, J = 5.0 Hz), 9.03 (1H, s), 9.31 (1H, s) 9.98 (1H, br. s) ppm; LCMS m/z: 444 (M+1).
実施例23.9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン
Figure 0005647374
tert−ブチル2−クロロ−5,6−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−7(8H)−カルボキシレートの合成
実施例1に記載されるものと同様の化学を用いて、2−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジンヒドロクロリドの代わりに2−クロロ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジンヒドロクロリド(Anichem、ノースブランズウィック、ニュージャージー州から商業的に調達)を用いて標題化合物を調製した。H NMR (500 MHz, CDCl) δ 1.47 (9H, s), 2.79 (2H, t, J = 5.6 Hz), 3.64 (2H, t, J = 5.6 Hz), 4.58 (2H, s), 7.13 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.42 (1H, d, J = 8.0 Hz) ppm; LCMS m/z: 269 (M+1).
Figure 0005647374
tert−ブチル2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−5,6−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−7(8H)−カルボキシレートの合成
実施例1に記載されるものと同様の化学を用いて、tert−ブチル2−クロロ−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル2−クロロ−5,6−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−7(8H)−カルボキシレートを使用して標題化合物を調製した。H NMR (500 MHz, CDCl) δ 1.07 (3H, d, J = 6.4 Hz), 1.23−1.33 (2H, m), 1.52 (9H, s), 1.64−1.68 (1H, m), 1.99 (4H, t, J = 11.0 Hz), 2.60 (2H, dq, J = 3.3, 12.3 Hz), 2.85 (2H, br. s), 3.72 (2H, br. s), 4.60 (2H, s), 4.73 (1H, t, J = 12.3 Hz), 7.53 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.87 (1H, d, J = 5.4 Hz), 8.10 (1H, br. s), 8.37 (1H, d, J = 8.3 Hz), 8.51 (1H, d, J = 5.4 Hz), 8.97 (1H, s), 9.12 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 514 (M+1).
Figure 0005647374
9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン二塩酸塩の合成
DCM(5mL)およびMeOH(5mL)中のtert−ブチル2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−5,6−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−7(8H)−カルボキシレート(320mg、0.623mmol)の溶液に、ジオキサン(10mL)中の4.0M HClを加えたところ、数分のうちにスラリが形成された。混合物を室温で一晩撹拌し、濃縮し、次いでエーテルを用いて再度スラリ化した。ブフナー漏斗を用いてスラリを濾過し、9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン二塩酸塩(176mg)を黄褐色の固体として生成した。H NMR (500 MHz, CDOD) δ 1.09 (3H, d, J = 6.4 Hz), 1.32−1.45 (2H, m), 1.77 (1H, br. s), 2.06 (4H, t, J = 15.5 Hz), 2.64−2.79 (2H, m), 3.21 (2H, t, J = 6.2 Hz), 3.63 (2H, t, J = 6.2 Hz), 4.61 (2H, s), 4.93−5.03 (1H, m), 7.88 (1H, br. s), 7.91−7.96 (1H, m), 8.74 (1H, d, J = 6.1 Hz), 8.81 (1H, d, J = 6.1 Hz), 9.55 (1H, s), 9.80 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 414 (M+1).
実施例24.9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−2,7−ナフチリジン−3−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン
Figure 0005647374
Figure 0005647374
tert−ブチル6−クロロ−3,4−ジヒドロ−2,7−ナフチリジン−2(1H)−カルボキシレートの合成
6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−2,7−ナフチリジンヒドロクロリド(Anichem、ノースブランズウィック、ニュージャージー州から商業的に調達)(2.0g、9.75mmol)およびTEA(2.72mL、19.50mmol)をDCM(19.50mL)中で混合した。BocO(2.34g、10.7mmol)を加えた。次いで、混合物を室温で2時間撹拌した。TLCにより、出発材料の良好な消費と、1つの大きなスポットの形成とが示された。また、より不鮮明な、極性のより低いスポットも認められた。反応混合物をDCMと水とで分配した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲル上でフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、ヘキサン中の0%〜40%EtOAcを用いて溶出し、tert−ブチル6−クロロ−3,4−ジヒドロ−2,7−ナフチリジン−2(1H)−カルボキシレートを無色透明の油として生成した(1.53g)。H NMR (500 MHz ,CDCCl) δ 1.46 (9H, s), 2.80 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.62 (2H, t, J = 6.0 Hz), 4.55 (2H, s), 7.12 (1H, s), 8.13 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 269 (M+1).
Figure 0005647374
tert−ブチル6−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3,4−ジヒドロ−2,7−ナフチリジン−2(1H)−カルボキシレートの合成
実施例1に記載されるものと同様の化学を用いて、tert−ブチル2−クロロ−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル6−クロロ−3,4−ジヒドロ−2,7−ナフチリジン−2(1H)−カルボキシレートを用いて標題化合物を調製した。H NMR (500 MHz, CDCl) δ 1.07 (3H, d, J = 6.4 Hz), 1.23−1.35 (2H, m), 1.53 (9H, s), 1.62−1.73 (1H, m), 2.00 (2H, br. s), 2.48−2.67 (2H, m), 2.81−3.01 (2H, m), 3.72 (2H, br. s), 4.61 (2H, s), 4.78 (1H, t, J = 12.5 Hz), 7.89 (1H, d, J = 5.4 Hz), 8.10 (1H, br. s), 8.12 (1H, br. s), 8.36 (1H, br. s), 8.52 (1H, d, J = 5.4 Hz), 8.98 (1H, s), 9.12 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 514 (M+1).
Figure 0005647374
9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−2,7−ナフチリジン−3−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン二塩酸塩の合成
MeOH(4.3mL)およびDCM(4.3mL)中のtert−ブチル6−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3,4−ジヒドロ−2,7−ナフチリジン−2(1H)−カルボキシレート(446mg、0.868mmol)のスラリに、ジオキサン中4.0MのHClを10mLを加えた。次いで、得られた透明な溶液を一晩室温で撹拌した。反応過程の間に、反応混合物から固体が沈殿した。混合物を濃縮し、エーテルですすぎ、濾過し、9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−2,7−ナフチリジン−3−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン二塩酸塩(461mg、0.948mmol)を得た。H NMR (500 MHz, CDOD) δ 1.07 (3H, d, J = 6.6 Hz), 1.29−1.42 (2H, m), 1.69−1.81(1H, m), 1.98−2.09 (4H, m), 2.64−2.76 (2H, m), 3.39 (2H, t, J = 6.4 Hz), 3.64 (2H, t, J = 6.4 Hz), 4.54 (2H, s), 4.95−5.07 (1H, m), 7.68 (1H, br. s), 8.48 (1H, s), 8.71 (1H, d, J = 6.1 Hz), 8.83 (1H, d, J = 6.1 Hz), 9.55 (1H, s), 9.78 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 414 (M+1).
実施例25.1−(2−((9−Cycloheptyl−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)−2−ヒドロキシエタノン
Figure 0005647374
1−(2−((9−シクロヘプチル−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)−2−ヒドロキシエタノン(25)の合成
標題化合物は、実施例1および5に記載されるものと同様の化学を用いて、トランス−4−メチルシクロヘキシルアミン塩酸塩の代わりにシクロペンチルアミン(Sigma−Aldrich、セントルイス、ミズーリ州から市販されている)を使用して調製することができる。
実施例26.1−(2−((9−シクロペンチル−8−フルオロ−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)−2−ヒドロキシエタノン
Figure 0005647374
1−(2−((9−シクロペンチル−8−フルオロ−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)−2−ヒドロキシエタノン (26)の合成
標題化合物は、実施例21および22に記載されるものと同様の化学を用いて、9−シクロペンチル−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの代わりに9−シクロペンチル−8−フルオロ−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(国際公開第2009/085185号に記載されるように調製)を使用して調製することができる。
実施例27.2−ヒドロキシ−1−(2−((9−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン
Figure 0005647374
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン(27)の合成
標題化合物は、実施例1および5に記載されるものと同様の化学を用いて、9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの代わりに9−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(国際公開第2009/085185号に記載されるように調製)を使用して調製することができる。
実施例28.1−(2−((9−((1R,2R,4S)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)−2−ヒドロキシエタノン
Figure 0005647374
1−(2−((9−((1R,2R,4S)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)−2−ヒドロキシエタノン(28)の合成
標題化合物は、実施例1および5に記載されるものと同様の化学を用いて、9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの代わりに9−((1R,2R,4S)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(国際公開第2009/085185号に記載されるように調製)を使用して調製することができる。
実施例29.1−(2−((9−((1s,3s)−アダマンタン−1−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)−2−ヒドロキシエタノン
Figure 0005647374
1−(2−((9−((1s,3s)−アダマンタン−1−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)−2−ヒドロキシエタノン(29)の合成
標題化合物は、実施例1および5に記載されるものと同様の化学を用いて、9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの代わりに9−((1s,3s)−アダマンタン−1−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(国際公開第2009/085185号に記載されるように調製)を使用して調製することができる。
実施例30.2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−5,6−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−7(8H)−イル)エタノン
Figure 0005647374
2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−5,6−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−7(8H)−イル)エタノンの合成
標題化合物は、実施例5に記載されるものと同様の化学を用いて、9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの代わりに9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン二塩酸塩(実施例23)を使用して調製することができる。H NMR (500 MHz, CDCl) δ 1.08 (3H, d, J = 6.4 Hz), 1.21−1.35 (2H, m), 1.99 (4H, t, J = 10.5 Hz), 2.60 (2H, dq, J = 3.5, 12.8 Hz), 2.91 (2H, q, J = 5.9 Hz), 3.58 (1H, t, J = 5.9 Hz), 3.68 (1H, t, J = 4.3 Hz), 3.97 (1H, t, J = 5.9 Hz), 4.10 (2H, m), 4.44 (1H, s), 4.75 (1H, m), 4.82 (1H, s), 7.55 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.88 (1H, d, J = 5.4 Hz), 8.07 (1H, s), 8.43 (1H, d, J = 8.6 Hz), 8.53 (1H, d, J = 5.4 Hz), 8.99 (1H, s), 9.11 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 472 (M+1).
実施例31.2−ヒドロキシ−1−(6−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3,4−ジヒドロ−2,7−ナフチリジン−2(1H)−イル)エタノン
Figure 0005647374
2−ヒドロキシ−1−(6−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3,4−ジヒドロ−2,7−ナフチリジン−2(1H)−イル)エタノンの合成
標題化合物は、実施例5に記載されるものと同様の化学を用いて、9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミンの代わりに9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−2,7−ナフチリジン−3−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン二塩酸塩(実施例24)を使用して調製することができる。H NMR (500 MHz, CDCl) δ 1.07 (3H, d, J = 6.4 Hz), 1.25−1.36 (3H, m), 2.01 (4H, d, J = 10 .5 Hz), 2.51−2.64 (2H, m), 3.00 (2H, q, J = 5.7 Hz), 3.59 (1H, t, J = 6.0 Hz), 3.61−3.67 (1H, m), 3.97 (1H, t, J = 6.0 Hz), 4.31 (2H, t, J = 3.4 Hz), 4.49 (1H, s), 4.71−4.85 (2H, m), 7.09 (1H, d, J = 5.1 Hz), 8.14 (1H, s), 8.16 (1H, s), 8.42 (1H, s), 8.52 (1H, d, J = 5.1 Hz), 9.00 (1H, s), 9.13 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 472 (M+1).
実施例32.(S)−2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)プロパン−1−オン
Figure 0005647374
(S)−2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)プロパン−1−オンの合成
クロロホルム(10mL)中の9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−N−(5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−2−イル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(実施例1)(83mg、0.20mmol)の溶液に、L−乳酸(Sigma−Aldrich、セントルイス、ミズーリ州から商業的に調達)(15uL、0.20mmol)、EDC(46mg、0.24mmol)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(32mg、0.24mmol)、およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(84uL、0.48mmol)を加えた。そのようにして得られた混合物を室温で撹拌したところ、HPLC−MS分析により、4時間後に反応が終了したことが示された。反応混合物をクロロホルムで希釈し、水および鹹水で洗浄し、次いで、有機層をMgSOで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲル上でフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製し、DCM中の10%〜30%溶媒A(DCM:MeOH:NHOH、90:9:1)を用いて溶出し、標題化合物を淡黄色の固体として生成した(67mg、収率69%)。H NMR (500 MHz, CDCl) δ 1.06 (3H, d, J = 5.0 Hz), 1.24−1.33 (2H, m), 1.38−1.44 (3H, m), 1.63−1.68 (1H, m), 1.96−2.02 (4H, m), 2.56−2.64 (2H, m), 2.98−3.03 (2H, m), 3.78 (1H, t, J = 5.0 Hz), 3.90−3.94 (1H, m), 4.12−4.15 (1H, m), 4.56−4.63 (2H, m), 4.73−4.77 (1H, m), 4.81 (1H, br. s), 7.50 (1H, d, J = 10 Hz), 7.54 (1H, d, J = 10 Hz), 8.30 (1H, s), 8.43 (1H, d, J = 10 Hz), 8.47 (1H, d, J = 10 Hz), 9.14 (1H, s), 9.16 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 486 (M+1).
実施例33.(R)−2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)プロパン−1−オン
Figure 0005647374
(R)−2−ヒドロキシ−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)プロパン−1−オンの合成
実施例32に記載されるものと同様の化学を用いて、L−乳酸の代わりにD−乳酸(Sigma−Aldrich、セントルイス、ミズーリ州から商業的に調達)を使用して標題化合物を調製した。H NMR (500 MHz, CDCl) δ 1.06 (3H, d, J = 5.0 Hz), 1.23−1.31 (2H, m), 1.38−1.44 (3H, m), 1.63−1.67 (1H, m), 1.96−2.02 (4H, m), 2.56−2.64 (2H, m), 2.99−3.05 (2H, m), 3.78 (1H, t, J = 5.0 Hz), 3.90−3.93 (1H, m), 4.12−4.15 (1H, m), 4.58−4.63 (2H, m), 4.72−4.77 (1H, m), 4.81 (1H, d, J = 5.0 Hz), 7.50 (1H, d, J = 10 Hz), 7.54 (1H, d, J = 10 Hz), 7.84 (1H, s), 8.44 (1H, d, J = 10 Hz), 8.47 (1H, d, J = 10 Hz), 9.19 (1H, s), 9.23 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 486 (M+1).
実施例34.2−(ジメチルアミノ)−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン
Figure 0005647374
2−(ジメチルアミノ)−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンの合成
実施例32に記載されるものと同様の化学を用いて、L−乳酸の代わりに2−(ジメチルアミノ)酢酸(Sigma−Aldrich、セントルイス、ミズーリ州から商業的に調達)を使用して標題化合物を調製した。H NMR (500 MHz, CDCl) δ 1.07 (3H, d, J = 5.0 Hz), 1.24−1.32 (2H, m), 1.64−1.67 (1H, m), 1.96−2.02 (4H, m), 2.32 (6H, s), 2.57−2.64 (2H, m), 2.97 (1H, t, J = 5.0 Hz), 3.02 (1H, t, J = 5.0 Hz), 3.25 (2H, br. s), 3.93−3.98 (2H, m), 4.70−4.76 (3H, m), 7.50 (1H, d, J = 10 Hz), 7.84 (1H, d, J = 5.0 Hz), 8.44 (1H, d, J = 10 Hz), 8.51 (1H, d, J = 5.0 Hz), 8.97 (1H, s), 9.18 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 499 (M+1).
実施例35.tert−ブチル2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−5,6−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−7(8H)−カルボキシレート
Figure 0005647374
tert−ブチル2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−5,6−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−7(8H)−カルボキシレートの合成
標題化合物を実施例23に記載されるように調製した。H NMR (500 MHz, CDCl) δ 1.07 (3H, d, J = 6.4 Hz), 1.23−1.33 (2H, m), 1.52 (9H, s), 1.64−1.68 (1H, m), 1.99 (4H, t, J = 11.0 Hz), 2.60 (2H, dq, J = 3.3, 12.3 Hz), 2.85 (2H, br. s), 3.72 (2H, br. s), 4.60 (2H, s), 4.73 (1H, t, J = 12.3 Hz), 7.53 (1H, d, J = 8.3 Hz), 7.87 (1H, d, J = 5.4 Hz), 8.10 (1H, br. s), 8.37 (1H, d, J = 8.3 Hz), 8.51 (1H, d, J = 5.4 Hz), 8.97 (1H, s), 9.12 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 514 (M+1).
実施例36.tert−ブチル6−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3,4−ジヒドロ−2,7−ナフチリジン−2(1H)−カルボキシレート
Figure 0005647374
tert−ブチル6−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3,4−ジヒドロ−2,7−ナフチリジン−2(1H)−カルボキシレートの合成
標題化合物を実施例24に記載されるように調製した。H NMR (500 MHz, CDCl) δ 1.07 (3H, d, J = 6.4 Hz), 1.23−1.35 (2H, m), 1.53 (9H, s), 1.62−1.73 (1H, m), 2.00 (2H, br. s), 2.48−2.67 (2H, m), 2.81−3.01 (2H, m), 3.72 (2H, br. s), 4.61 (2H, s), 4.78 (1H, t, J = 12.5 Hz), 7.89 (1H, d, J = 5.4 Hz), 8.10 (1H, br. s), 8.12 (1H, br. s), 8.36 (1H, br. s), 8.52 (1H, d, J = 5.4 Hz), 8.98 (1H, s), 9.12 (1H, s) ppm; LCMS m/z: 514 (M+1).
実施例37.2−(ジエチルアミノ)−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノン
Figure 0005647374
2−(ジエチルアミノ)−1−(2−((9−((1r,4r)−4−メチルシクロヘキシル)−9H−ピリド[4’,3’:4,5]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−7,8−ジヒドロ−1,6−ナフチリジン−6(5H)−イル)エタノンの合成
実施例32に記載されるものと同様の化学を用いて、L−乳酸の代わりに2−(ジエチルアミノ)酢酸(Matrix Scientific、コロンビア、サウスカロライナから商業的に調達)を使用して標題化合物を調製した。H NMR (500 MHz, CDCl) δ ppm 1.02−1.09 (9H, m), 1.24−1.33 (2H, m), 1.63−1.69 (1H, m), 1.96−2.02 (4H, m), 2.57−2.65 (6H, m), 2.98 (2H, t, J = 5.0 Hz), 3.39 (2H, br. s), 3.97 (2H, t, J = 5.0 Hz), 4.71−4.77 (3H, m), 7.49 (1H, d, J = 10 Hz), 7.84 (1H, d, J = 5.0 Hz), 8.24 (1H, s), 8.42 (1H, d, J = 10 Hz), 8.51 (1H, d, J = 5.0 Hz), 8.97 (1H, s), 9.13 (1H, s); LCMS m/z: 527 (M+1).
CDK4、FLT3、およびMOLM13のアッセイ
CDK4/6−FLT3阻害剤のCDK4およびCDK1阻害活性を濾過によるキナーゼアッセイを用いて判定した。96ウェルのMultiscreen HTS濾過プレート(Millipore)に、キナーゼ緩衝液(20mM Tris(pH7.4)、50mM NaCl、1mM DTT、0.1%BSA)中に希釈した化合物、キナーゼ、および基質を順次加えた。各ウェルの最終反応混合物100μLは、0.3μgのCDK4/サイクリンD1もしくはCDK1/サイクリンB(Cell Signaling Technology)、CDK4のアッセイでは1μgのRb断片(aa773−928、Millipore)、またはCDK1のアッセイでは5μgのヒストンH1、および1μCiの[33P]−ATPを含んでいた。混合物を室温で1時間インキュベートした。次いで、反応物中のタンパク質を沈殿させ、吸引/濾過真空システムを使用して冷TCA溶液で洗浄した。プレートを室温で乾燥させ、シンチレーション測定により保持された放射活性を測定した。
CDK4/6−FLT3阻害剤のFLT3阻害活性をHTRFキナーゼアッセイを用いて判定した。Carna BiosciencesからFLT3酵素(GST−FLT3融合)を購入した。ヒトヤヌスキナーゼ1由来のULight標識合成ペプチド(aa1015−1027、ULight−JAK1、PerkinElmer)をリン酸受容体の基質として用いた。384ウェルの白色OptiPlate(PerkinElmer)にてアッセイを行った。20μLの反応混合物は、50nM ULight−JAK1、116μM ATP、0.0385ng/μL FLT3、および試験化合物の希釈物をキナーゼ緩衝液(50mM Hepes(pH7.6)、1mM EGTA、10mM MgCl、2mM DTT、および0.005%Tween20)中に含んでいた。室温で1時間反応を進行させ、LANCE(登録商標)検出緩衝液(PerkinElmer)(20μL)中の10mM EDTA、2nM LANCE(登録商標)Eu−W1024リン酸チロシン抗体を加えることにより反応を停止させた。検出試薬の添加後、プレートを室温で2時間時間インキュベートし、次いで、Envisionマルチモードリーダー(PerkinElmer)上で読み取った。
CDK4/6−FLT3阻害剤の細胞増殖阻害活性を[14C]−チミジン組込みアッセイを用いて判定した。指数関数的に増殖する細胞(MOLM−13、Colo−205等)を96ウェルのCytostar Tプレート(GE Healthcare Biosciences)に5×10細胞/ウェルの密度で播種し、一晩インキュベートした。翌日、段階希釈した化合物および0.1μCiの[14C]−チミジン(GE Healthcare Biosciences)を各ウェルに加えた。72時間のインキュベーション後、βプレートカウンター(Wallac)を用いて同位体の組込みを判定した。MOLM13は、FLT3、FLT3ITD、および野生型Rbを発現するヒトAML腫瘍細胞株である。
Prism(GraphPad Software)を使用した非線形回帰分析により、上記アッセイにおける化合物のIC50値を判定した。
以下の表は、本明細書に記載される実施例化合物について上記手順を用いて得られたIC50値を含む。
Figure 0005647374
Figure 0005647374
Figure 0005647374
Figure 0005647374
Figure 0005647374
Figure 0005647374
Figure 0005647374
Figure 0005647374
Figure 0005647374
Figure 0005647374
Figure 0005647374
異種移植試験
AML MOLM 13異種移植腫瘍における腫瘍増殖の阻害
実施例5の用量を増加して処理した後に、皮下MOLM13異種移植腫瘍に対する実施例5の抗腫瘍活性が証明された。AML細胞株、MOLM13(American Type Culture Collection、マナサス、バージニア州、米国から調達)を、10%ウシ胎仔血清(Invitrogen、カールスバッド、カリフォルニア州、米国から商業的に調達)を含むRPMI−1640細胞増殖培地にて培養した。この細胞株は、FLT3活性の恒常的活性化をもたらす、野生型FLT3キナーゼの1つのコピーおよびFLT3−ITDの1つのコピーであるCDK4/6を発現する。したがって、この腫瘍細胞において、FLT3およびCDK4/6の両方に対する実施例5の活性を調べることができる。CrTac:NCR−Foxn1nuヌードマウス(Taconic Farms,Inc、ハドソン、ニューヨーク州、米国から市販されている)の右側腹部に腫瘍細胞(750万個)を皮下注射した。腫瘍を6日間増殖させた。次いで、初期腫瘍量の順位に基づいてマウスを10匹の群に分け、平均腫瘍サイズ250mmの群を得た。2%HPMC(Hypermellose;HY122−13;Spectrum Chemical Manufacturing ガーデナ、カリフォルニア州、米国から市販されている)/1%Tween−80(Crillet 4HP;Croda,Inc エジソン、ニュージャージー州、米国から市販されている)中に実施例5を配合し、6.25mg/kg、12.5mg/kg、25mg/kg、37.5mg/kg、50mg/kg、75mg/kg、または150mg/kgを、合計10日間、毎日または6時間空けて1日2回投与した。二次元測定用ノギスを使用して1日置きに腫瘍を測定し、式、幅×長さ×0.5を用いて腫瘍量を推定した。図1は、実施例5を用いた1日2回投与の後に時間の関数として計算した腫瘍量を示す。腫瘍増殖の用量依存性の阻害が観察された。全ての用量は、ビヒクルで処理した群とは統計的に異なっていた。ベースラインを共変量として用いて対数変換した腫瘍量について、RMANOVAを使用して統計的優位性を評価した。図1にP値を示す。
Colo205異種移植腫瘍における腫瘍増殖の阻害
実施例5の活性を、ヒト結腸癌Colo205異種移植腫瘍モデルにおいて評価した。この細胞株は、CDK4/6を発現するが、FLT3は発現しない。したがって、このシステムは、CDK4/6に対する実施例5の活性の尺度となる。Colo205細胞(American Type Culture Collection、マナサス、バージニア州、米国から調達)を、10%ウシ胎仔血清(Invitrogen、カールスバッド、カリフォルニア州、米国から商業的に調達)を含むDMEM細胞増殖培地にて培養した。CrTac:NCR−Foxn1nuヌードマウス(Taconic Farms, Inc、ハドソン、ニューヨーク州、米国から市販されている)の右側腹部に200万個の細胞を接種し、13日間増殖させた。次いで、初期腫瘍量の順位に基づいてマウスを10匹の群に分け、平均腫瘍サイズ170mmの群を得た。2%HPMC(Hypermellose;HY122−13;Spectrum Chemical Manufacturing ガーデナ、カリフォルニア州、米国から市販されている)/1%Tween−80(Crillet 4HP;Croda,Inc エジソン、ニュージャージー州、米国から市販されている)中に実施例5を配合し、12.5mg/kg、25mg/kg、37.5mg/kg、または50mg/kgを合計10日間、毎日または6時間空けて1日2回投与した。二次元測定用ノギスを使用して1日置きに腫瘍を測定し、式、幅×長さ×0.5を用いて腫瘍量を推定した。図2は、実施例5を用いた1日2回投与の後に時間の関数として計算した腫瘍量を示す。用量依存性の阻害が観察された。全ての用量は、ビヒクルで処理した群とは統計的に異なっていた。ベースラインを共変量として用いて対数変換した腫瘍量について、RMANOVAを使用して統計的優位性を評価した。図2にP値を示す。
各個々の刊行物または特許出願が参照により組み込まれていることが具体的かつ個別に示されているかのように、また、各参考文献の全体が完全に記載されているかのように、本明細書に引用した全ての刊行物および特許出願は、参照により、その全体が全ての目的のために本明細書に組み込まれる。上記発明は、理解し易くする目的のために例証および例としてある程度詳細に記載してきたが、当業者は、本発明の教示に照らして、添付の特許請求の範囲の主旨または範囲から逸脱することなく、それらに特定の変更および修正がなされてもよいことを容易に理解するであろう。

Claims (38)

  1. 式I:
    Figure 0005647374
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、或いはそれらの混合物であって、
    [式中、
    は、式IA、式IB、式IC、または式ID
    Figure 0005647374
    の基であり、ここで、
    Figure 0005647374
    記号は、前記式IA、式IB、式IC、または式IDの基の分子の残りの部分への結合点を示し、
    は、C−Cシクロアルキル基であるか、N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を含む5〜7員のヘテロシクリル基であるか、またはC−C10二環式基であり、前記C−Cシクロアルキル基、前記5〜7員のヘテロシクリル基、または前記C−C10二環式基は、非置換であるか、または非置換−(C−Cアルキル)、−OH、ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−COH、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、−NR’R”、もしくは置換−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、前記置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−S(=O)−CH、または−C(=O)−CHから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
    3aは、−H、−F、もしくは−Cl、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
    3bは、−H、ハロ、−OH、−O−(C−Cアルキル)、非置換−(C−Cアルキル)、−NR’R”、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、または置換−(C−Cアルキル)であり、前記置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−CN、または−NOから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
    3cは、−H、−(C−Cアルキル)、またはハロであり、
    は、−Hであり、
    は、−Hであり、
    は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−C(=O)−OH、−C(=O)−NR’R”、または−S(=O)−NR’R”から選択され、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、および−C(=O)−O−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、S(=O)−(C−Cアルキル)、−O−(C−Cアルキル)、−NR’R”、もしくは−CNから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
    7aは、−H、−CH、またはハロであり、
    7bは、−H、−(C−Cアルキル)、もしくはハロであるか、またはRが式IBまたは式IDの基である場合、R7bは存在せず、
    7cは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−NO、−CN、−NR’R”、−COH、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、前記置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−CN、−NR’R”、もしくは−S(=O)−CHから独立して選択される1〜3個の置換基で置換されるか、またはRが式IAまたは式ICの基である場合、R7cは存在せず、
    8aは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、前記置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
    8bは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、前記置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されるか、またはR8aおよびR8bは、一緒になって、=Oを意味することができ、
    8cは、−H、−OH、非置換−(C−Cアルキル)、または置換−(C−Cアルキル)から選択され、前記置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、または−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
    8dは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、または置換−(C−Cアルキル)であり、前記置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、または−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
    8eは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、前記置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
    8fは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、もしくは置換−(C−Cアルキル)であり、前記置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されるか、またはR8eおよびR8fは、一緒になって、=Oを意味することができ、
    R’およびR”は、−H、非置換−(C−Cアルキル)、または−OHもしくは−Fから独立して選択される1〜3個の置換基で置換された−(C−Cアルキル)から独立して選択される]
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、或いはそれらの混合物。
  2. は、非置換であるか、または非置換−(C−Cアルキル)、−OH、ハロ、−O−(C−Cアルキル)、−COH、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、−NR’R”、もしくは置換−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換されたC−Cシクロアルキル基であり、前記置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−S(=O)−CH、または−C(=O)−CHから独立して選択される1〜3個の置換基で置換される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、或いはそれらの混合物。
  3. は、−(C−Cアルキル)基で置換されたシクロへキシルである、請求項2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、或いはそれらの混合物。
  4. は、式
    Figure 0005647374
    の基であり、ここで、
    Figure 0005647374
    記号は、分子の残りの部分への結合点を示す、請求項3に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、或いはそれらの混合物。
  5. は、式IAまたはIBの基である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、或いはそれらの混合物。
  6. は、式IAの基である、請求項5に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、或いはそれらの混合物。
  7. は、非置換であるか、または1〜3個の−(C−Cアルキル)基で置換されたC−Cシクロアルキル基であり、
    3aは、−H、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
    3bは、−Hであり、
    3cは、−Hであり、
    は、−Hであり、
    は、−Hであり、
    は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、または−C(=O)−C(=O)−OHから選択され、前記−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
    7aは、−Hであり、
    7bは、−Hであるか、またはRが式IBもしくは式IDの基である場合、存在せず、
    7cは、−Hであるか、またはRが式IAもしくは式ICの基である場合、存在せず、
    8aは、−Hであり、
    8bは、−Hであり、
    8cは、−H、−OH、または非置換−(C−Cアルキル)から選択され、
    8dは、−Hであり、
    8eは、−Hであり、および
    8fは、−Hである
    請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、或いはそれらの混合物。
  8. 化合物は、式IIA
    Figure 0005647374
    を有し、
    [式中、
    3aは、−H、−F、もしくは−Cl、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
    3bは、−H、ハロ、−OH、−O−(C−Cアルキル)、非置換−(C−Cアルキル)、−NR’R”、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−O−(C−Cアルキル)、−C(=O)−NR’R”、または置換−(C−Cアルキル)であり、前記置換−(C−Cアルキル)は、ハロ、−OH、−OCH、−CN、または−NOから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
    は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、−C(=O)−C(=O)−OH、−C(=O)−NR’R”、または−S(=O)−NR’R”から選択され、前記−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、−O−(C−Cアルキル)、−NR’R”、もしくは−CNから独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、
    8cは、−H、OH、非置換−(C−Cアルキル)、または置換−(C−Cアルキル)から選択され、前記置換−(C−Cアルキル)は、−OH、ハロ、または−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換される]
    請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、或いはそれらの混合物。
  9. 3aは、−H、−(C−Cアルキル)、または−O−(C−Cアルキル)から選択され、
    3bは、−Hであり、
    は、−H、−(C−Cアルキル)、−C(=O)−(C−Cアルキル)、または−C(=O)−C(=O)−OHから選択され、前記−(C−Cアルキル)および−C(=O)−(C−Cアルキル)基のアルキル基は、非置換であるか、または−OH、F、−S(=O)−(C−Cアルキル)、もしくは−O−(C−Cアルキル)から独立して選択される1〜3個の置換基で置換され、および
    8cは、−H、非置換−(C−Cアルキル)、もしくは−OHから選択される
    請求項8に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、或いはそれらの混合物。
  10. 8cは、−H、−CH、または−OHから選択される、請求項8または請求項9に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、或いはそれらの混合物。
  11. 8cは、−Hである、請求項10に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、或いはそれらの混合物。
  12. 3aは、−Hである、請求項11に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、或いはそれらの混合物。
  13. は、−H、−C(=O)−CH、−CHCHOH、−CHCHCHOH、−C(=O)−CHOH、−C(=O)−C(=O)−OH、−CHCHCF、−CHCHF、−CHCHS(=O)−CH、または−CHCHOCHから選択される、請求項7〜12のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、或いはそれらの混合物。
  14. は、−C(=O)−CHまたは−C(=O)−CHOHから選択される、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、その水和物、或いはそれらの混合物。
  15. 化合物は、
    Figure 0005647374
    Figure 0005647374
    Figure 0005647374
    Figure 0005647374
    から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物。
  16. 化合物は、
    Figure 0005647374
    である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物。
  17. 化合物は、
    Figure 0005647374
    である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物。
  18. 化合物は、
    Figure 0005647374
    である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物。
  19. 化合物は、
    Figure 0005647374
    から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩もしくは水和物。
  20. 中性型である、請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物。
  21. 請求項1〜19のいずれか1項に記載の化合物の、薬学的に許容される塩もしくは水和物。
  22. 薬学的に許容される塩もしくは水和物は、塩化物塩、メタンスルホン酸塩、またはベンゼンスルホン酸塩から選択される、請求項21に記載の化合物の薬学的に許容される塩または水和物。
  23. 治療有効量の請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、水和物、或いはそれらの混合物と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤と、を含む医薬組成物。
  24. 癌を治療するための、請求項23に記載の医薬組成物。
  25. 癌が、急性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、別のリンパ腫、別の骨髄腫、または別の白血病から選択される、請求項24に記載の医薬組成物。
  26. 癌が、急性骨髄性白血病である、請求項25に記載の医薬組成物。
  27. 癌が、乳癌、結腸直腸癌、小細胞肺癌、頭頸部癌、神経膠芽腫、膵臓癌、消化器癌、肝臓癌、前立腺癌、卵巣癌、精巣癌、子宮内膜癌、膀胱癌、黒色腫、骨肉腫、または別の肉腫から選択される、請求項24に記載の医薬組成物。
  28. 癌は、Rb陽性である、請求項24〜27のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  29. さらに、癌の治療において使用される少なくとも1つの第2の治療薬を含む、請求項24に記載の医薬組成物。
  30. 前記第2の治療薬は、シトシンアラビノシド、ダウノルビシン、イダルビシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、エトポシド、カルボプラチン、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン、リツキシマブ、ミドスタウリン、顆粒球コロニー刺激因子、フィルグラスチム、PEG−フィルグラスチム、レノグラスチム、デシタビン、アザシチジン、パクリタキセル、ゲムシチビン、モテサニブ二リン酸塩、パニツムマブ、CD33に対する抗体、またはCD33二重特異性T細胞誘導抗体である、請求項29に記載の医薬組成物。
  31. 医薬の調製における、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物。
  32. 癌を治療するための、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは水和物、或いはそれらの混合物、或いは請求項23に記載の医薬組成物。
  33. 癌は、急性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、別のリンパ腫、別の骨髄腫、または別の白血病から選択される、請求項32に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは水和物、或いはそれらの混合物。
  34. 癌は、急性骨髄性白血病である、請求項32に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは水和物、或いはそれらの混合物。
  35. 癌が血液癌である、ヒト癌患者の治療に使用するための、請求項32に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは水和物、或いはそれらの混合物。
  36. 癌を治療するための医薬の調製における、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩、もしくは水和物、或いはそれらの混合物の使用。
  37. 癌は、急性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ性白血病、非ホジキンリンパ腫、別のリンパ腫、別の骨髄腫、または別の白血病から選択される、請求項36に記載の使用。
  38. 癌は、急性骨髄性白血病である、請求項36に記載の使用。
JP2014501219A 2011-03-23 2012-03-21 Cdk4/6およびflt3の縮合三環系二重阻害剤 Active JP5647374B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201161466841P 2011-03-23 2011-03-23
US61/466,841 2011-03-23
PCT/US2012/030007 WO2012129344A1 (en) 2011-03-23 2012-03-21 Fused tricyclic dual inhibitors of cdk 4/6 and flt3

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014508808A JP2014508808A (ja) 2014-04-10
JP5647374B2 true JP5647374B2 (ja) 2014-12-24

Family

ID=45926933

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014501219A Active JP5647374B2 (ja) 2011-03-23 2012-03-21 Cdk4/6およびflt3の縮合三環系二重阻害剤

Country Status (19)

Country Link
US (3) US8623885B2 (ja)
EP (2) EP2937349B1 (ja)
JP (1) JP5647374B2 (ja)
KR (2) KR101606250B1 (ja)
CN (1) CN103703000B (ja)
AR (1) AR085544A1 (ja)
AU (1) AU2012230896B9 (ja)
CA (1) CA2830516C (ja)
DK (2) DK2688887T3 (ja)
ES (2) ES2620521T3 (ja)
HK (2) HK1191014A1 (ja)
JO (1) JO3073B1 (ja)
MX (1) MX2013010871A (ja)
MY (1) MY161199A (ja)
PT (2) PT2937349T (ja)
SG (1) SG193580A1 (ja)
TW (1) TWI438204B (ja)
UY (1) UY33969A (ja)
WO (1) WO2012129344A1 (ja)

Families Citing this family (125)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SI1879573T1 (sl) 2005-05-10 2013-04-30 Incyte Corporation Experimental Station Modulatorji indolamin 2,3-dioksigenaze in postopki za uporabo le-te
WO2009085185A1 (en) * 2007-12-19 2009-07-09 Amgen Inc. Fused pyridine, pyrimidine and triazine compounds as cell cycle inhibitors
MY192633A (en) 2008-07-08 2022-08-29 Incyte Holdings Corp 1,2,5-oxadiazoles as inhibitors of indoleamine 2,3-dioxygenase
JP5647374B2 (ja) 2011-03-23 2014-12-24 アムジエン・インコーポレーテツド Cdk4/6およびflt3の縮合三環系二重阻害剤
PT3176170T (pt) 2012-06-13 2019-02-05 Incyte Holdings Corp Compostos tricíclicos substituídos como inibidores de fgfr
WO2014109858A1 (en) 2013-01-14 2014-07-17 Amgen Inc. Methods of using cell-cycle inhibitors to modulate one or more properties of a cell culture
HUE046653T2 (hu) 2013-03-15 2020-03-30 G1 Therapeutics Inc Normál sejtek tranziens védelme kemoterápia során
JP6435315B2 (ja) * 2013-03-15 2018-12-05 ジー1、セラピューティクス、インコーポレイテッドG1 Therapeutics, Inc. 高活性抗新生物薬及び抗増殖剤
WO2014172479A1 (en) 2013-04-16 2014-10-23 Memorial Sloan-Kettering Cancer Center Companion diagnostic for cdk4 inhibitors
KR102469849B1 (ko) 2013-04-19 2022-11-23 인사이트 홀딩스 코포레이션 Fgfr 저해제로서 이환식 헤테로사이클
US9732154B2 (en) 2014-02-28 2017-08-15 Janssen Biotech, Inc. Anti-CD38 antibodies for treatment of acute lymphoblastic leukemia
US9603927B2 (en) 2014-02-28 2017-03-28 Janssen Biotech, Inc. Combination therapies with anti-CD38 antibodies
WO2016015597A1 (en) * 2014-07-26 2016-02-04 Sunshine Lake Pharma Co., Ltd. Compounds as cdk small-molecule inhibitors and uses thereof
AU2015315396B2 (en) 2014-09-09 2020-10-08 Janssen Biotech, Inc. Combination therapies with anti-CD38 antibodies
EP3191098A4 (en) 2014-09-12 2018-04-25 G1 Therapeutics, Inc. Combinations and dosing regimes to treat rb-positive tumors
JP6802791B2 (ja) * 2014-12-04 2020-12-23 ヤンセン バイオテツク,インコーポレーテツド 急性骨髄性白血病の治療のための抗cd38抗体
MA41551A (fr) 2015-02-20 2017-12-26 Incyte Corp Hétérocycles bicycliques utilisés en tant qu'inhibiteurs de fgfr4
SG11201706287PA (en) 2015-02-20 2017-09-28 Incyte Corp Bicyclic heterocycles as fgfr inhibitors
AU2016228660B2 (en) * 2015-03-11 2020-05-07 Chia Tai Tianqing Pharmaceutical Group Co., Ltd. Substituted 2-hydrogen-pyrazole derivative serving as anticancer drug
JP6793401B2 (ja) * 2015-03-11 2020-12-02 国立研究開発法人理化学研究所 難治性白血病治療薬
US9840503B2 (en) 2015-05-11 2017-12-12 Incyte Corporation Heterocyclic compounds and uses thereof
JP6827426B2 (ja) 2015-05-20 2021-02-10 ヤンセン バイオテツク,インコーポレーテツド 軽鎖アミロイドーシス及びその他のcd38陽性血液悪性疾患の治療のための抗cd38抗体
UA125115C2 (uk) 2015-06-22 2022-01-12 Янссен Байотек, Інк. Спосіб лікування суб'єкта, який має множинну мієлому (мм)
US20170044265A1 (en) 2015-06-24 2017-02-16 Janssen Biotech, Inc. Immune Modulation and Treatment of Solid Tumors with Antibodies that Specifically Bind CD38
WO2017027717A1 (en) 2015-08-12 2017-02-16 Incyte Corporation Bicyclic fused pyrimidine compounds as tam inhibitors
US10053465B2 (en) 2015-08-26 2018-08-21 Incyte Corporation Pyrrolopyrimidine derivatives as TAM inhibitors
US10781261B2 (en) 2015-11-03 2020-09-22 Janssen Biotech, Inc. Subcutaneous formulations of anti-CD38 antibodies and their uses
PT3370770T (pt) 2015-11-03 2021-02-22 Janssen Biotech Inc Formulações subcutâneas de anticorpos anti-cd38 e suas utilizações
WO2017156263A1 (en) 2016-03-09 2017-09-14 Memorial Sloan-Kettering Cancer Center Enigma and cdh18 as companion diagnostics for cdk4 inhibitors
EP4321513A3 (en) 2016-03-28 2024-05-08 Incyte Corporation Pyrrolotriazine compounds as tam inhibitors
WO2018039324A1 (en) 2016-08-23 2018-03-01 Eisai R&D Management Co., Ltd. Combination therapies for the treatment of hepatocellular carcinoma
JP7044801B2 (ja) 2016-12-16 2022-03-30 シーストーン・ファーマスーティカルズ・(スージョウ)・カンパニー・リミテッド Cdk4/6阻害剤
EP3558971B1 (en) 2016-12-22 2022-02-23 Global Blood Therapeutics, Inc. Histone methyltransferase inhibitors
EP3564232B1 (en) 2016-12-27 2022-01-26 Riken Bmp-signal-inhibiting compound
US11395821B2 (en) 2017-01-30 2022-07-26 G1 Therapeutics, Inc. Treatment of EGFR-driven cancer with fewer side effects
RU2764724C2 (ru) 2017-03-16 2022-01-19 ЭИСАЙ Р энд Д МЕНЕДЖМЕНТ КО., ЛТД. Комбинированная терапия для лечения рака молочной железы
CN107021965B (zh) * 2017-05-16 2019-08-13 无锡捷化医药科技有限公司 一种合成5,6,7,8-四氢-1,6-萘啶-2胺的方法
AR111960A1 (es) 2017-05-26 2019-09-04 Incyte Corp Formas cristalinas de un inhibidor de fgfr y procesos para su preparación
WO2018226998A1 (en) * 2017-06-09 2018-12-13 Global Blood Therapeutics, Inc. Azaindole compounds as histone methyltransferase inhibitors
JP7233743B2 (ja) * 2017-08-11 2023-03-07 晟科薬業(江蘇)有限公司 プロテインキナーゼ阻害剤としての1h-ピラゾロ[4,3-h]キナゾリン系化合物
US10633387B2 (en) 2017-09-27 2020-04-28 Incyte Corporation Salts of TAM inhibitors
KR20200079293A (ko) 2017-10-31 2020-07-02 얀센 바이오테크 인코포레이티드 고위험 다발성 골수종을 치료하는 방법
JP2021509680A (ja) 2018-01-08 2021-04-01 ジー1、セラピューティクス、インコーポレイテッドG1 Therapeutics, Inc. G1t38の優れた投与レジメン
CR20200441A (es) 2018-02-27 2021-03-15 Incyte Corp Imidazopirimidinas y triazolopirimidinas como inhibidores de a2a / a2b
PE20210920A1 (es) 2018-05-04 2021-05-19 Incyte Corp Formas solidas de un inhibidor de fgfr y procesos para prepararlas
CN112566912A (zh) 2018-05-04 2021-03-26 因赛特公司 Fgfr抑制剂的盐
MX2020012376A (es) 2018-05-18 2021-03-09 Incyte Corp Derivados de pirimidina fusionados como inhibidores de los receptores de adenosina a2a/a2b.
MX2021000127A (es) 2018-06-29 2021-03-29 Incyte Corp Formulaciones de un inhibidor de axl/mer.
CA3105721A1 (en) 2018-07-05 2020-01-09 Incyte Corporation Fused pyrazine derivatives as a2a / a2b inhibitors
US11066404B2 (en) 2018-10-11 2021-07-20 Incyte Corporation Dihydropyrido[2,3-d]pyrimidinone compounds as CDK2 inhibitors
CN111377922B (zh) * 2018-12-29 2021-12-17 武汉光谷通用名药物研究院有限公司 稠合三环类化合物及其用途
TWI829857B (zh) 2019-01-29 2024-01-21 美商英塞特公司 作為a2a / a2b抑制劑之吡唑并吡啶及三唑并吡啶
US11384083B2 (en) 2019-02-15 2022-07-12 Incyte Corporation Substituted spiro[cyclopropane-1,5′-pyrrolo[2,3-d]pyrimidin]-6′(7′h)-ones as CDK2 inhibitors
WO2020168178A1 (en) 2019-02-15 2020-08-20 Incyte Corporation Cyclin-dependent kinase 2 biomarkers and uses thereof
WO2020180770A1 (en) 2019-03-01 2020-09-10 Revolution Medicines, Inc. Bicyclic heterocyclyl compounds and uses thereof
CN113767100A (zh) 2019-03-01 2021-12-07 锐新医药公司 双环杂芳基化合物及其用途
WO2020180959A1 (en) 2019-03-05 2020-09-10 Incyte Corporation Pyrazolyl pyrimidinylamine compounds as cdk2 inhibitors
WO2020185532A1 (en) 2019-03-08 2020-09-17 Incyte Corporation Methods of treating cancer with an fgfr inhibitor
US11919904B2 (en) 2019-03-29 2024-03-05 Incyte Corporation Sulfonylamide compounds as CDK2 inhibitors
WO2020223469A1 (en) 2019-05-01 2020-11-05 Incyte Corporation N-(1-(methylsulfonyl)piperidin-4-yl)-4,5-di hydro-1h-imidazo[4,5-h]quinazolin-8-amine derivatives and related compounds as cyclin-dependent kinase 2 (cdk2) inhibitors for treating cancer
US11447494B2 (en) 2019-05-01 2022-09-20 Incyte Corporation Tricyclic amine compounds as CDK2 inhibitors
US11591329B2 (en) 2019-07-09 2023-02-28 Incyte Corporation Bicyclic heterocycles as FGFR inhibitors
CA3148776A1 (en) 2019-08-01 2021-02-04 Incyte Corporation A dosing regimen for an ido inhibitor
CN116348458A (zh) 2019-08-14 2023-06-27 因赛特公司 作为cdk2抑制剂的咪唑基嘧啶基胺化合物
US12122767B2 (en) 2019-10-01 2024-10-22 Incyte Corporation Bicyclic heterocycles as FGFR inhibitors
AR120184A1 (es) 2019-10-11 2022-02-02 Incyte Corp Aminas bicíclicas como inhibidoras de la cdk2
TW202128685A (zh) 2019-10-14 2021-08-01 美商英塞特公司 作為fgfr抑制劑之雙環雜環
US11566028B2 (en) 2019-10-16 2023-01-31 Incyte Corporation Bicyclic heterocycles as FGFR inhibitors
US11566007B2 (en) 2019-11-04 2023-01-31 Revolution Medicines, Inc. Ras inhibitors
TW202132315A (zh) 2019-11-04 2021-09-01 美商銳新醫藥公司 Ras 抑制劑
AU2020377925A1 (en) 2019-11-04 2022-05-05 Revolution Medicines, Inc. Ras inhibitors
MX2022005525A (es) 2019-11-08 2022-06-08 Revolution Medicines Inc Compuestos de heteroarilo bicíclicos y usos de estos.
EP4069696A1 (en) 2019-12-04 2022-10-12 Incyte Corporation Tricyclic heterocycles as fgfr inhibitors
MX2022006691A (es) 2019-12-04 2022-09-19 Incyte Corp Derivados de un inhibidor de receptores del factor de crecimiento de fibroblastos (fgfr).
EP4087611A1 (en) 2020-01-07 2022-11-16 Revolution Medicines, Inc. Shp2 inhibitor dosing and methods of treating cancer
WO2021146424A1 (en) 2020-01-15 2021-07-22 Incyte Corporation Bicyclic heterocycles as fgfr inhibitors
JP2023516441A (ja) 2020-03-06 2023-04-19 インサイト・コーポレイション Axl/mer阻害剤及びpd-1/pd-l1阻害剤を含む併用療法
TW202202495A (zh) 2020-03-26 2022-01-16 匈牙利商羅特格登公司 作為gamma-胺基丁酸A受體次單元alpha 5受體調節劑之㖠啶及吡啶并〔3,4-c〕嗒𠯤衍生物
BR112022020841A2 (pt) 2020-04-16 2023-05-02 Incyte Corp Inibidores de kras tricíclicos fundidos
WO2021231526A1 (en) 2020-05-13 2021-11-18 Incyte Corporation Fused pyrimidine compounds as kras inhibitors
US10988479B1 (en) 2020-06-15 2021-04-27 G1 Therapeutics, Inc. Morphic forms of trilaciclib and methods of manufacture thereof
CA3183032A1 (en) 2020-06-18 2021-12-23 Mallika Singh Methods for delaying, preventing, and treating acquired resistance to ras inhibitors
US11999752B2 (en) 2020-08-28 2024-06-04 Incyte Corporation Vinyl imidazole compounds as inhibitors of KRAS
MX2023002248A (es) 2020-09-03 2023-05-16 Revolution Medicines Inc Uso de inhibidores de sos1 para tratar neoplasias malignas con mutaciones de shp2.
IL301298A (en) 2020-09-15 2023-05-01 Revolution Medicines Inc Indole derivatives as RAS inhibitors in cancer therapy
CN112043710A (zh) * 2020-09-28 2020-12-08 广州智睿医药科技有限公司 一种治疗或预防与lrrk2激酶或异常lrrk2突变激酶活性相关疾病的药物
US11767320B2 (en) 2020-10-02 2023-09-26 Incyte Corporation Bicyclic dione compounds as inhibitors of KRAS
US20240051956A1 (en) 2020-12-22 2024-02-15 Qilu Regor Therapeutics Inc. Sos1 inhibitors and uses thereof
WO2022155941A1 (en) 2021-01-25 2022-07-28 Qilu Regor Therapeutics Inc. Cdk2 inhibitors
WO2022206888A1 (en) 2021-03-31 2022-10-06 Qilu Regor Therapeutics Inc. Cdk2 inhibitors and use thereof
JP2024513575A (ja) 2021-04-12 2024-03-26 インサイト・コーポレイション Fgfr阻害剤及びネクチン-4標的化剤を含む併用療法
TW202309052A (zh) 2021-05-05 2023-03-01 美商銳新醫藥公司 Ras抑制劑
CN117616031A (zh) 2021-05-05 2024-02-27 锐新医药公司 用于治疗癌症的ras抑制剂
TW202313611A (zh) 2021-06-09 2023-04-01 美商英塞特公司 作為fgfr抑制劑之三環雜環
WO2022261159A1 (en) 2021-06-09 2022-12-15 Incyte Corporation Tricyclic heterocycles as fgfr inhibitors
US11981671B2 (en) 2021-06-21 2024-05-14 Incyte Corporation Bicyclic pyrazolyl amines as CDK2 inhibitors
CA3224674A1 (en) 2021-07-07 2023-01-12 Pei Gan Tricyclic compounds as inhibitors of kras
US20230114765A1 (en) 2021-07-14 2023-04-13 Incyte Corporation Tricyclic compounds as inhibitors of kras
US20230174555A1 (en) 2021-08-31 2023-06-08 Incyte Corporation Naphthyridine compounds as inhibitors of kras
US12030883B2 (en) 2021-09-21 2024-07-09 Incyte Corporation Hetero-tricyclic compounds as inhibitors of KRAS
JP2024537824A (ja) 2021-10-01 2024-10-16 インサイト・コーポレイション ピラゾロキノリンkras阻害剤
AR127308A1 (es) 2021-10-08 2024-01-10 Revolution Medicines Inc Inhibidores ras
MX2024004444A (es) 2021-10-14 2024-05-08 Incyte Corp Compuestos de quinolina como inhibidores de la proteina del virus de sarcoma de rata kirsten (kras).
US20230226040A1 (en) 2021-11-22 2023-07-20 Incyte Corporation Combination therapy comprising an fgfr inhibitor and a kras inhibitor
US20230203010A1 (en) 2021-12-03 2023-06-29 Incyte Corporation Bicyclic amine cdk12 inhibitors
US12084453B2 (en) 2021-12-10 2024-09-10 Incyte Corporation Bicyclic amines as CDK12 inhibitors
US11976073B2 (en) 2021-12-10 2024-05-07 Incyte Corporation Bicyclic amines as CDK2 inhibitors
WO2023114954A1 (en) 2021-12-17 2023-06-22 Genzyme Corporation Pyrazolopyrazine compounds as shp2 inhibitors
MX2024007951A (es) 2021-12-22 2024-07-10 Incyte Corp Sales y formas solidas de un inhibidor de receptores del factor de crecimiento de fibroblastos (fgfr) y procesos para su preparacion.
WO2023168686A1 (en) 2022-03-11 2023-09-14 Qilu Regor Therapeutics Inc. Substituted cyclopentanes as cdk2 inhibitors
WO2023116884A1 (en) 2021-12-24 2023-06-29 Qilu Regor Therapeutics Inc. Cdk2 inhibitors and use thereof
EP4227307A1 (en) 2022-02-11 2023-08-16 Genzyme Corporation Pyrazolopyrazine compounds as shp2 inhibitors
IL315457A (en) 2022-03-07 2024-11-01 Incyte Corp Solid forms, salts and preparation processes of the Sidikii2 inhibitor
WO2023172940A1 (en) 2022-03-08 2023-09-14 Revolution Medicines, Inc. Methods for treating immune refractory lung cancer
WO2023240263A1 (en) 2022-06-10 2023-12-14 Revolution Medicines, Inc. Macrocyclic ras inhibitors
TW202413359A (zh) 2022-06-22 2024-04-01 美商英塞特公司 雙環胺cdk12抑制劑
US20240101557A1 (en) 2022-07-11 2024-03-28 Incyte Corporation Fused tricyclic compounds as inhibitors of kras g12v mutants
WO2024107393A1 (en) * 2022-11-14 2024-05-23 Schrödinger, Inc. Tricyclic compounds
WO2024206858A1 (en) 2023-03-30 2024-10-03 Revolution Medicines, Inc. Compositions for inducing ras gtp hydrolysis and uses thereof
WO2024211663A1 (en) 2023-04-07 2024-10-10 Revolution Medicines, Inc. Condensed macrocyclic compounds as ras inhibitors
WO2024211712A1 (en) 2023-04-07 2024-10-10 Revolution Medicines, Inc. Condensed macrocyclic compounds as ras inhibitors
US20240352036A1 (en) 2023-04-14 2024-10-24 Revolution Medicines, Inc. Crystalline forms of ras inhibitors, compositions containing the same, and methods of use thereof
WO2024216048A1 (en) 2023-04-14 2024-10-17 Revolution Medicines, Inc. Crystalline forms of ras inhibitors, compositions containing the same, and methods of use thereof
WO2024220645A1 (en) 2023-04-18 2024-10-24 Incyte Corporation 2-azabicyclo[2.2.1]heptane kras inhibitors
WO2024220532A1 (en) 2023-04-18 2024-10-24 Incyte Corporation Pyrrolidine kras inhibitors

Family Cites Families (101)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1168290A (en) 1964-08-27 1969-10-22 Allen & Hanburys Ltd Novel Heterocyclic Compounds
US4160452A (en) 1977-04-07 1979-07-10 Alza Corporation Osmotic system having laminated wall comprising semipermeable lamina and microporous lamina
US4256108A (en) 1977-04-07 1981-03-17 Alza Corporation Microporous-semipermeable laminated osmotic system
US4265874A (en) 1980-04-25 1981-05-05 Alza Corporation Method of delivering drug with aid of effervescent activity generated in environment of use
IT1153216B (it) 1981-10-16 1987-01-14 Schering Ag Procedimento per la preparazione di composti cianoeterociclici
JP2762522B2 (ja) 1989-03-06 1998-06-04 藤沢薬品工業株式会社 血管新生阻害剤
US5112946A (en) 1989-07-06 1992-05-12 Repligen Corporation Modified pf4 compositions and methods of use
US5892112A (en) 1990-11-21 1999-04-06 Glycomed Incorporated Process for preparing synthetic matrix metalloprotease inhibitors
US5521184A (en) 1992-04-03 1996-05-28 Ciba-Geigy Corporation Pyrimidine derivatives and processes for the preparation thereof
EP0669929B1 (en) 1992-11-13 2007-01-03 Immunex Corporation Elk ligand, a cytokine
US5629327A (en) 1993-03-01 1997-05-13 Childrens Hospital Medical Center Corp. Methods and compositions for inhibition of angiogenesis
US5516658A (en) 1993-08-20 1996-05-14 Immunex Corporation DNA encoding cytokines that bind the cell surface receptor hek
US5700823A (en) 1994-01-07 1997-12-23 Sugen, Inc. Treatment of platelet derived growth factor related disorders such as cancers
WO1995028484A1 (en) 1994-04-15 1995-10-26 Amgen Inc. Hek5, hek7, hek8, hek11, new eph-like receptor protein tyrosine kinases
US6303769B1 (en) 1994-07-08 2001-10-16 Immunex Corporation Lerk-5 dna
US5919905A (en) 1994-10-05 1999-07-06 Immunex Corporation Cytokine designated LERK-6
US6057124A (en) 1995-01-27 2000-05-02 Amgen Inc. Nucleic acids encoding ligands for HEK4 receptors
GB9508538D0 (en) 1995-04-27 1995-06-14 Zeneca Ltd Quinazoline derivatives
US5747498A (en) 1996-05-28 1998-05-05 Pfizer Inc. Alkynyl and azido-substituted 4-anilinoquinazolines
US5880141A (en) 1995-06-07 1999-03-09 Sugen, Inc. Benzylidene-Z-indoline compounds for the treatment of disease
US6846630B2 (en) 1996-10-18 2005-01-25 Takara Shuzo Co., Ltd. Nucleic acid encoding receptor type protein kinase
JP2001507349A (ja) 1996-12-23 2001-06-05 セルテック セラピューティックス リミテッド 縮合多環式2−アミノピリミジン誘導体、それらの製造およびたんぱく質チロシンキナーゼ抑制因子としてのそれらの使用
US6498163B1 (en) 1997-02-05 2002-12-24 Warner-Lambert Company Pyrido[2,3-D]pyrimidines and 4-aminopyrimidines as inhibitors of cellular proliferation
CO4950519A1 (es) 1997-02-13 2000-09-01 Novartis Ag Ftalazinas, preparaciones farmaceuticas que las comprenden y proceso para su preparacion
RS49779B (sr) 1998-01-12 2008-06-05 Glaxo Group Limited, Biciklična heteroaromatična jedinjenja kao inhibitori protein tirozin kinaze
JP2002505330A (ja) 1998-03-04 2002-02-19 ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー ヘテロシクロ−置換イミダゾピラジン・たんぱくチロシンキナーゼ抑制剤
IL139934A (en) 1998-05-29 2007-10-31 Sugen Inc History 2 - Indulinone converted to pyrrole and pharmaceutical preparations containing them
UA60365C2 (uk) 1998-06-04 2003-10-15 Пфайзер Продактс Інк. Похідні ізотіазолу, спосіб їх одержання, фармацевтична композиція та спосіб лікування гіперпроліферативного захворювання у ссавця
JP2002520324A (ja) 1998-07-10 2002-07-09 メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド 新規な血管形成インヒビター
AU760020B2 (en) 1998-08-31 2003-05-08 Merck & Co., Inc. Novel angiogenesis inhibitors
JP2002534468A (ja) 1999-01-13 2002-10-15 バイエル コーポレイション p38キナーゼ阻害剤としてのω−カルボキシアリール置換ジフェニル尿素
JP4673977B2 (ja) 1999-03-30 2011-04-20 ノバルティス アーゲー 炎症性疾患治療用フタラジン誘導体
US6521424B2 (en) 1999-06-07 2003-02-18 Immunex Corporation Recombinant expression of Tek antagonists
US6413932B1 (en) 1999-06-07 2002-07-02 Immunex Corporation Tek antagonists comprising soluble tek extracellular binding domain
ATE398120T1 (de) 1999-11-05 2008-07-15 Astrazeneca Ab Neue quinazolin-derivate
ATE514676T1 (de) 1999-11-24 2011-07-15 Sugen Inc Ionisierbare indolinon derivate und deren verwendung als ptk liganden
US6515004B1 (en) 1999-12-15 2003-02-04 Bristol-Myers Squibb Company N-[5-[[[5-alkyl-2-oxazolyl]methyl]thio]-2-thiazolyl]-carboxamide inhibitors of cyclin dependent kinases
US6727225B2 (en) 1999-12-20 2004-04-27 Immunex Corporation TWEAK receptor
JP2003523768A (ja) 2000-02-25 2003-08-12 イミュネックス・コーポレーション インテグリンアンタゴニスト
CZ20022929A3 (cs) 2000-03-06 2003-02-12 Warner-Lambert Company 5-Alkylpyrido[2,3-d]pyrimidinové inhibitory tyrosinových kinas
BR0109161A (pt) 2000-03-15 2002-11-26 Aventis Pharma Gmbh Beta-carbolinas substituìdas com atividade de inibição de ikb-quinase
GB0007371D0 (en) 2000-03-28 2000-05-17 Astrazeneca Uk Ltd Chemical compounds
DE60105610T2 (de) 2000-06-30 2005-01-27 Banyu Pharmaceutical Co., Ltd. Pyrazinonderivate
US6630500B2 (en) 2000-08-25 2003-10-07 Cephalon, Inc. Selected fused pyrrolocarbazoles
JP4253188B2 (ja) 2000-12-21 2009-04-08 グラクソ グループ リミテッド 血管新生制御剤としてのピリミジンアミン
US6995162B2 (en) 2001-01-12 2006-02-07 Amgen Inc. Substituted alkylamine derivatives and methods of use
US20020147198A1 (en) 2001-01-12 2002-10-10 Guoqing Chen Substituted arylamine derivatives and methods of use
US6878714B2 (en) 2001-01-12 2005-04-12 Amgen Inc. Substituted alkylamine derivatives and methods of use
US7105682B2 (en) 2001-01-12 2006-09-12 Amgen Inc. Substituted amine derivatives and methods of use
US7102009B2 (en) 2001-01-12 2006-09-05 Amgen Inc. Substituted amine derivatives and methods of use
CA2473026C (en) 2002-01-22 2011-05-03 Warner-Lambert Company Llc 2-(pyridin-2-ylamino)-pyrido[2,3-d]pyrimidin-7-ones
WO2003062246A1 (en) 2002-01-22 2003-07-31 Warner-Lambert Company Llc 2-thia-1,6,8-triaza-naphtalene-2,2-dioxides as cdk inhibitors
US20030199525A1 (en) 2002-03-21 2003-10-23 Hirst Gavin C. Kinase inhibitors
US7307088B2 (en) 2002-07-09 2007-12-11 Amgen Inc. Substituted anthranilic amide derivatives and methods of use
TWI329112B (en) 2002-07-19 2010-08-21 Bristol Myers Squibb Co Novel inhibitors of kinases
US7563798B2 (en) 2002-09-04 2009-07-21 Schering Corporation Substituted pyrazolo[1,5-a]pyrimidines as protein kinase inhibitors
WO2004065378A1 (en) 2003-01-17 2004-08-05 Warner-Lambert Company Llc 2-aminopyridine substituted heterocycles as inhibitors of cellular proliferation
SI1636236T1 (sl) 2003-05-22 2014-01-31 Nerviano Medical Sciences S.R.L. Pirazolo-kinazolinski derivati, postopek za njihovo pripravo in njihova uporaba kot kinazni inhibitorji
JP4053073B2 (ja) 2003-07-11 2008-02-27 ワーナー−ランバート カンパニー リミテッド ライアビリティー カンパニー 選択的cdk4阻害剤のイセチオン酸塩
CA2540342A1 (en) 2003-10-31 2005-05-12 Neurogen Corporation 4-amino (aza) quinoline derivatives as capsaicin receptor agonists
GB0329214D0 (en) 2003-12-17 2004-01-21 Glaxo Group Ltd Novel compounds
EP1718645A1 (en) 2004-02-18 2006-11-08 Warner-Lambert Company LLC 2-(pyridin-3-ylamino)-pyrido 2,3-d pyrimidin-7-ones
GB0403606D0 (en) 2004-02-18 2004-03-24 Novartis Ag Organic compounds
JP2007530654A (ja) 2004-03-30 2007-11-01 ファイザー・プロダクツ・インク シグナル伝達阻害剤の組合せ
CA2566158A1 (en) 2004-05-14 2005-11-24 Abbott Laboratories Kinase inhibitors as therapeutic agents
EP1781293A1 (en) 2004-06-04 2007-05-09 Amphora Discovery Corporation Quinoline- and isoquinoline-based compounds exhibiting atp-utilizing enzyme inhibitory activity, and compositions, and uses thereof
EP1761281A1 (en) 2004-06-04 2007-03-14 Pfizer Products Incorporated Method for treating abnormal cell growth
CA2575804A1 (en) 2004-08-26 2006-03-02 Boehringer Ingelheim International Gmbh Pteridinones used as plk (polo like kinase) inhibitors
US7906528B2 (en) 2004-10-05 2011-03-15 Novartis International Pharmaceutical Ltd. Pyrrolo-pyridine, pyrrolo-pyrimidine and related heterocyclic compounds
CA2583622A1 (en) 2004-10-13 2006-04-27 Merck & Co., Inc. Ophthalmic compositions for treating ocular hypertension
TW200633990A (en) 2004-11-18 2006-10-01 Takeda Pharmaceuticals Co Amide compound
US20060142312A1 (en) 2004-12-23 2006-06-29 Pfizer Inc C6-aryl and heteroaryl substituted pyrido[2,3-D] pyrimidin-7-ones
US7947695B2 (en) 2005-01-14 2011-05-24 Janssen Pharmaceutica Nv 5-membered annelated heterocyclic pyrimidines as kinase inhibitors
CA2594477C (en) 2005-01-21 2016-07-12 Astex Therapeutics Limited Pharmaceutical compounds
WO2006131552A1 (de) 2005-06-09 2006-12-14 Boehringer Ingelheim International Gmbh Alpha-carboline als cdk-1 inhibitoren
US7767815B2 (en) 2005-08-19 2010-08-03 Schering Corporation Fused tricyclic mGluR1 antagonists as therapeutic agents
WO2007024680A1 (en) 2005-08-22 2007-03-01 Amgen Inc. Pyrazolopyridine and pyrazolopyrimidine compounds useful as kinase enzymes modulators
WO2007044441A2 (en) 2005-10-06 2007-04-19 Schering Corporation Use of pyrazolo [1 , 5 -a] pyrimidine derivatives for inhibiting protein kinases methods for inhibiting protein kinases
EA018128B1 (ru) 2006-01-23 2013-05-30 Амген Инк. Модуляторы аурора киназы, способы их получения и их применение
KR101432316B1 (ko) 2006-04-12 2014-08-29 버텍스 파마슈티칼스 인코포레이티드 증식성 장애의 치료를 위한 단백질 키나제 plk1 억제제로서의 4,5-디히드로-[1,2,4]트리아졸로[4,3-f]프테리딘
US7998978B2 (en) 2006-05-01 2011-08-16 Pfizer Inc. Substituted 2-amino-fused heterocyclic compounds
JP2009536186A (ja) 2006-05-08 2009-10-08 アステックス・セラピューティクス・リミテッド 癌処置のためのジアゾール誘導体の医薬組合せ
US7893058B2 (en) 2006-05-15 2011-02-22 Janssen Pharmaceutica Nv Imidazolopyrazine compounds useful for the treatment of degenerative and inflammatory diseases
US20070270362A1 (en) 2006-05-18 2007-11-22 The University Of Washington Methods and compositions for prevention or treatment of inflammatory-related diseases and disorders
JO3235B1 (ar) 2006-05-26 2018-03-08 Astex Therapeutics Ltd مركبات بيررولوبيريميدين و استعمالاتها
EP2035436B1 (en) 2006-06-26 2011-05-25 UCB Pharma S.A. Fused thiazole derivatives as kinase inhibitors
CA2662768A1 (en) 2006-09-08 2008-03-20 Pfizer Products Inc. Synthesis of 2-(pyridin-2-ylamino)-pyrido[2,3-d]pyrimidin-7-ones
JP2010513317A (ja) 2006-12-14 2010-04-30 パナシー ファーマシューティカルズ インコーポレーティッド サイクリン依存性キナーゼの阻害による神経保護方法
EP2134713A2 (en) 2006-12-20 2009-12-23 Schering Corporation Novel jnk inhibitors
US20080234262A1 (en) 2007-03-21 2008-09-25 Wyeth Pyrazolopyrimidine analogs and their use as mtor kinase and pi3 kinase inhibitors
WO2009014642A1 (en) 2007-07-19 2009-01-29 Amgen Inc. Combination of a de novo purine biosynthesis inhibitor and a cyclin dependent kinase inhibitor for the treatment of cancer
US7960400B2 (en) 2007-08-27 2011-06-14 Duquesne University Of The Holy Ghost Tricyclic compounds having cytostatic and/or cytotoxic activity and methods of use thereof
US7982035B2 (en) 2007-08-27 2011-07-19 Duquesne University Of The Holy Spirit Tricyclic compounds having antimitotic and/or antitumor activity and methods of use thereof
CN101903396A (zh) 2007-11-07 2010-12-01 先灵公司 新的细胞周期关卡调节剂和它们与关卡激酶抑制剂的联合应用
WO2009061345A2 (en) 2007-11-07 2009-05-14 Cornell Research Foundation, Inc. Targeting cdk4 and cdk6 in cancer therapy
WO2009085185A1 (en) * 2007-12-19 2009-07-09 Amgen Inc. Fused pyridine, pyrimidine and triazine compounds as cell cycle inhibitors
WO2009083780A1 (en) 2007-12-28 2009-07-09 Ipsogen Breast cancer expresion profiling
AR070127A1 (es) 2008-01-11 2010-03-17 Novartis Ag Pirrolo - pirimidinas y pirrolo -piridinas
MX2010010975A (es) 2008-04-07 2010-11-01 Amgen Inc Amino piridinas/pirimidinas gem-disustituidas y espirociclicas como inhibidores de ciclo celular.
NZ588830A (en) * 2008-04-22 2012-11-30 Portola Pharm Inc Inhibitors of protein kinases
JP5647374B2 (ja) 2011-03-23 2014-12-24 アムジエン・インコーポレーテツド Cdk4/6およびflt3の縮合三環系二重阻害剤

Also Published As

Publication number Publication date
WO2012129344A1 (en) 2012-09-27
JO3073B1 (ar) 2017-03-15
ES2620521T3 (es) 2017-06-28
US8623885B2 (en) 2014-01-07
EP2688887A1 (en) 2014-01-29
US20120244110A1 (en) 2012-09-27
US20160368933A1 (en) 2016-12-22
PT2688887E (pt) 2015-07-06
AU2012230896B2 (en) 2015-05-28
US9359355B2 (en) 2016-06-07
HK1216889A1 (zh) 2016-12-09
TWI438204B (zh) 2014-05-21
EP2937349A1 (en) 2015-10-28
KR101606250B1 (ko) 2016-03-24
JP2014508808A (ja) 2014-04-10
TW201302750A (zh) 2013-01-16
AU2012230896A1 (en) 2013-10-03
CA2830516A1 (en) 2012-09-27
EP2688887B1 (en) 2015-05-13
MX2013010871A (es) 2014-01-31
AU2012230896B9 (en) 2015-06-18
KR20160035613A (ko) 2016-03-31
CA2830516C (en) 2017-01-24
CN103703000A (zh) 2014-04-02
HK1191014A1 (en) 2014-07-18
ES2543569T3 (es) 2015-08-20
CN103703000B (zh) 2015-11-25
KR20130140150A (ko) 2013-12-23
EP2937349B1 (en) 2016-12-28
AR085544A1 (es) 2013-10-09
US20140163052A1 (en) 2014-06-12
SG193580A1 (en) 2013-10-30
DK2688887T3 (en) 2015-06-29
MY161199A (en) 2017-04-14
UY33969A (es) 2012-10-31
PT2937349T (pt) 2017-03-24
DK2937349T3 (en) 2017-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5647374B2 (ja) Cdk4/6およびflt3の縮合三環系二重阻害剤
TWI394755B (zh) 稠合的雜環衍生物及其使用方法
JP4762367B2 (ja) 縮合複素環式誘導体およびc−Met阻害剤としての使用方法
JP5530422B2 (ja) 細胞周期阻害薬としてのgem−二置換およびスピロ環式アミノピリジン/ピリミジン
TWI513694B (zh) 抑制間變性淋巴瘤激酶的嘧啶化合物
WO2009085185A1 (en) Fused pyridine, pyrimidine and triazine compounds as cell cycle inhibitors
CA2807093A1 (en) Benzimidazole and azabenzimidazole compounds that inhibit anaplastic lymphoma kinase
EP2310389B1 (en) Heterocycles as protein kinase inhibitors
ES2372043T3 (es) Aminopiridinas/pirimidinas espirocíclicas y gem-disustituidas como inhibidores del ciclo celular.

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141014

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5647374

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250