JP5645738B2 - ネットワーク管理装置及びネットワーク管理方法及びプログラム - Google Patents
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Description
また、隣接行列によって、ネットワークの構成とトラフィックの設計を独立して行う方法も提案されている(例えば、特許文献2)。
また、IP(Internet Protocol)ネットワークでは、ネットワークをリスト形式で表現し、アルゴリズムで径路等をたどる方法が一般的であった。
また、ネットワークをリスト形式で表現する方法では、アルゴリズムが複雑になるという課題があった。
機器間の接続関係を解析するための複数レイヤによる階層モデルを用いて、
複数の機器が接続する管理対象ネットワークにおける機器間の接続関係を解析するネットワーク管理装置であって、
前記階層モデルに含まれるレイヤごとに、各レイヤでの前記管理対象ネットワークにおける機器間の接続関係が表される隣接行列を生成する隣接行列生成部と、
前記隣接行列生成部により生成された2つ以上のレイヤについての隣接行列に対して行列演算を行って、2つ以上のレイヤ間での接続関係の矛盾を抽出するレイヤ間評価部とを有することを特徴とする。
図1は、本実施の形態に係る多階層システム管理装置の監視対象と機能ブロック構成を示すシステム構成図である。
多階層システム監視装置400は、機器間の接続関係を解析するための複数レイヤによる階層モデルを用いて、複数の機器が接続する監視対象システムにおける機器間の接続関係を解析する。
多階層システム監視装置400が、使用する階層モデルは、例えば、OSI参照モデルである。
多階層システム監視装置400は、ネットワーク管理装置の例に相当する。
なお、後述の構成情報収集部502が、各階層における機器間の接続関係を表す階層別接続関係情報を生成し、後述する隣接行列生成部503が、構成情報収集部502により生成された階層別接続関係情報に基づき、各階層の機器間の接続関係が表される隣接行列が生成する。
第一階層100は、例えば、物理レイヤであり、第二階層210及び第二階層220は、例えば、論理レイヤであり、第三階層310及び第三階層320は、例えば、アプリケーションレイヤである。
図1では、第二階層210と第三階層310が対応関係にあり、第二階層220と第三階層320が対応関係にある。
なお、本明細書において、階層という語とレイヤという語は、同義である。
また、各階層の詳細については後述する。
照会部500aは第一階層100に対応し、照会部500bは第二階層210、220に対応し、照会部500cは第三階層310、320に対応する。
なお、照会部500a、照会部500b、照会部500cを区別する必要がない場合は、まとめて照会部500と表記する。
設計情報501aは第一階層100に対応し、設計情報501bは第二階層210、220に対応し、設計情報501cは第三階層310、320に対応する。
なお、設計情報501a、設計情報501b、設計情報501cを区別する必要がない場合は、まとめて設計情報501と表記する。
そして、構成情報収集部502は、階層100、210、220、310、320の各々における機器間の接続関係を表す階層別接続関係情報を生成する。
構成情報収集部502aは第一階層100に対応し、構成情報収集部502bは第二階層210、220に対応し、構成情報収集部502cは第三階層310、320に対応する。
なお、構成情報収集部502a、構成情報収集部502b、構成情報収集部502cを区別する必要がない場合は、まとめて構成情報収集部502と表記する。
隣接行列生成部503aは第一階層100に対応し、隣接行列生成部503bは第二階層210、220に対応し、隣接行列生成部503cは第三階層310、320に対応する。
なお、隣接行列生成部503a、隣接行列生成部503b、隣接行列生成部503cを区別する必要がない場合は、まとめて隣接行列生成部503と表記する。
レイヤ評価部504aは第一階層100に対応し、レイヤ評価部504bは第二階層210、220に対応し、レイヤ評価部504cは第三階層310、320に対応する。
なお、レイヤ評価部504a、レイヤ評価部504b、レイヤ評価部504cを区別する必要がない場合は、まとめてレイヤ評価部504と表記する。
レイヤ間評価部505aは第一階層100と第二階層210、220との間の評価を行い、レイヤ間評価部505bは第二階層210、220と第三階層310、320との間の評価を行う。
なお、レイヤ間評価部505a、レイヤ間評価部505bを区別する必要がない場合は、まとめてレイヤ間評価部505と表記する。
障害影響評価部507は、構成情報収集部502や障害検出装置401の検出した障害を評価し、レイヤ間評価部505に評価結果を伝える。
なお、図1と同じ階層には同じ符号を付けている。
第二階層210、220は、第一階層100の一部を使った論理的な構成であり複数存在し、機器101、102、103、104、105、106、107の一部に対応した論理的な機能単位212、213、214、215、216、217、221、223、224、225、226、227から構成される。
第三階層310、320は、それぞれ第二階層210、220に対応したアプリケーション間の接続を示す階層であり、アプリケーションノード312、315、316、317、321、325、326、327から構成される。
第一階層100は物理ネットワーク、第二階層210、220は物理ネットワークを仮想化した論理ネットワーク、第三階層310、320はアプリケーション間の接続に相当する。
例えば、図3に示すように、ノード3001、3002、3003が相互に接続されている場合、この状態は隣接行列3010で表される。
隣接行列3010は無向ベクトルの隣接行列である。
隣接行列3010において、1行目と1列目はノードA(3001)に対応し、2行目と2列目はノードB(3002)に対応し、3行目と3列目はノードC(3003)に対応する。
隣接行列3010の1行目を参照すると、2列目と3列目の値が「1」であり、ノードA(3001)が、ノードB(3002)とノードC(3003)とに接続していることが分かる。
隣接行列3010の2行目を参照すると、1列目と3列目の値が「1」であり、ノードB(3002)が、ノードA(3001)とノードC(3003)とに接続していることが分かる。
隣接行列3010の3行目を参照すると、1列目と2列目の値が「1」であり、ノードC(3003)が、ノードA(3001)とノードB(3002)とに接続していることが分かる。
設計情報501にはシステム設計時のノードとノード間の接続関係が記述されている。
構成情報収集部502は照会部500と設計情報501の情報から、ノード間の接続のリストである階層別接続関係情報を生成する。
例えば図3に示すようなノード3001、3002、3003が相互に接続された構成であれば、それぞれのノードをA、B、Cとすると{(A,B,C),(B,C,A),(C,A,B)}のような形となる。
隣接行列生成部503では、このリストを隣接行列に変換する。
上述の例では、接続が無向ベクトルの場合、図3の行列3010となる。
レイヤ評価部504ではこの行列に対し、評価を行う。
例えば、図3のグラフにおいて、ノード間の接続がAからB、BからC、CからAの有向ベクトルである場合は、接続のループの有無を行列のべき乗で確認する。
有向ベクトルの場合、行列は、以下のように表すことができる。
例えば、上記の隣接行列Aの3乗を計算すると以下のようになる。
Trace(A3)=3>0
まず、レイヤ評価部504は、変数Nに最大辺数を設定し、変数nに初期値1を設定する(S801)。
次に、レイヤ評価部504は、対象行列のべき乗(n乗)とTRACEを求める(S802)。
そして、Traceの結果が0より大きい場合は、ループがあることをレイヤ間評価部505に出力する(S804)。
n<Nであれば(S804でNO)、レイヤ評価部504は、nの値を1つ増やし(S805)、nの値が最大辺数Nになるまで、同様の動作を繰り返す。
物理階層である第一階層100では、必然的に機器間にループは存在するものの、論理階層である第二階層210、220ではスパニングツリープロトコルによりループは解消されていなければならない。
このため、レイヤ間評価部505aは、レイヤ評価部504bによる第二階層210、220の隣接行列についてのべき乗演算及びTrace演算の結果を評価して、第二階層210、220においてループが解消しているかを判定する。
具体的には、レイヤ間評価部505aは、第二階層210、220について、レイヤ評価部504bから、Trace(An)=0という演算結果を得た場合には、ループが解消していると判断し、可視化部506より監視者に対してループが解消していることを通知する。
一方、第二階層210、220について、レイヤ評価部504bから、Trace(An)>0という演算結果を得た場合には、ループが解消していないので、レイヤ間評価部505aは、可視化部506より監視者に対してループが解消していないことを通知する。
なお、A|Bは、行列Aと行列Bを構成するaijとbijのORをとることを意味する。
ここで、第三階層320の隣接行列(無向ベクトル)が以下の隣接行列Cであるとする。
また、C|Bは、行列Cと行列Bを構成するCijとbijのORをとることを意味する。
レイヤ間評価部505では、各レイヤについての隣接行列を解析し、障害が発生した可能性のあるノードと隣接するノードの抽出、階層間の影響範囲の抽出を行う。
例えば、図2の第一階層100のノード104に障害の疑いがある場合は、隣接行列Aより、隣接するノード101、102、105、106、107との接続に影響があることが判明する。
また、第二階層220の行列Bより、ノード221とノード227の径路に影響があることが判明する。
また、階層間の行列を比較することで、階層間の矛盾点の抽出、障害影響範囲の判定、上位階層の接続関係と実際の物理径路の関係の抽出を行うことができる。
複数の物理、論理階層からなる分散した機器間が相互に接続するシステムにおいて、各階層を隣接行列で表現し、階層内の矛盾、階層間の矛盾を行列演算にて抽出する多層型システム監視方式を説明した。
複数の物理、論理階層からなる分散した機器間が相互に接続するシステムにおいて、各階層を隣接行列で表現し、障害検出時の影響範囲を、階層内の接続関係、階層間依存関係から抽出する多層型システム監視方式を説明した。
以上の実施の形態1では、汎用的な多階層システムに適用するようにしたものであるが、次にデータセンタ内のネットワークのようなIPネットワークに適用する場合の一例を示す。
以下にて、図4に示す各要素を説明する。
構成情報収集部502bは、VLANの径路を収集する。
構成情報収集部502cは、IPのルーティングを行うルータの情報を収集する。
レイヤ間評価部505bは、ルータとルータ間の物理的な径路を階層の行列と照合して抽出する。
図5(a)に示すように、中継機器のノード2000は4つのポート2001、2002、2003、2003、2004を持ち、それぞれのポートは外部からのパケットを受信するポート2011、2012、2013、2014と、外部へパケットを送信するポート2021、2022、2023、2024に分けて表現する。
尚、ここでは4つのポートを有する中継機器を例にするが、4以外のポート数であっても、入力ポート(例えば2011の1u)とペアになる出力ポート(例えば2021の1u)に接続がない構成であれば任意のポート数であってよい。このとき隣接行列の入力ポートに対してペアとなる出力ポートとの間の値は0となる。
図6において、システムは10台の中継機器のノード2000と4台のホスト2100からなる。
ここでは、図6の太線で示すように、4つの接続によりループが発生しているものとする。
つまり、ノードAのポート(1)とノードCのポート(1)との接続、ノードAのポート(2)とノードDのポート(1)との接続、ノードCのポート(3)とノードGのポート(1)との接続、ノードDのポート(3)とノードGのポート(2)との接続によりループが発生しているものとする。
レイヤ評価部504a、504bは、以下に説明するループ検出処理により、図6に示す接続関係においてループが存在することを検出する。
なお、図6に示すノードA〜ノードJの10台の中継機器ノードは、すべて図5に示したポートの構成を有するものとする。
図7では、作図上の理由から、ループに関係していない行列要素の図示を省略している。
図7において実線及び破線で示している解析は、本実施の形態に係る多階層システム監視装置400で行うものではない。
なお、図7において、実線は接続を、破線は列から行への読み替え(隣接行列では、経路をたどるときに、例えば、ある経路が列C3dに至った場合、その先は、行C3dの列のうち、1となっているところを候補としてたどることになる)である。
図7では、A1d→C1u→C3d→G1u→G2d→D3u→D1d→A2u→A1dと、たどることができる。
そして、ここから、機器を識別する記号だけを追うと、A→C→G→D→Aとなり、図6の実線の4辺の経路になる。
残り4辺は機器内のポート間の連携であり、以下に示す通りである。
C1u→C3d
G1u→G2d
D3u→D1d
A2u→A1d
この情報によってルータ間の接続関係をグラフ化して、階層別接続関係情報を生成する。
隣接行列生成部503cでは、このグラフ(階層別接続関係情報)を隣接行列に変換する。
構成情報収集部502bは、VLANの階層1200に対して各ノードのConfiguration情報の収集を行いVLANの径路をグラフ化して、階層別接続関係情報を生成する。
隣接行列生成部503bは、このグラフ(階層別接続関係情報)を行列化して隣接行列を得る。
レイヤ評価部504bは、この行列を使ってループを検出するが、行列演算にて評価を行うために接続関係を有向ベクトルにする必要がある。
そのため、隣接行列生成部503a、503bは、各ノード2000について図5に示すようなパケットの昇り方向(1u、2u等の受信用ポート)と下り方向(1d、2d等の送信用ポート)に分離したグラフに変換する。
ノード内のポート通しの接続は次の隣接行列で表すことができる。
図6のような構成であれば、レイヤ評価部504a、504bは、図8のフローチャートに示すように、上記変換に従った行列Aのべき乗演算を行い、対角行列の値の和であるTraceをとる。
そして、A8(n=8)のときに、A8の対角行列の値の和であるTraceをとると、以下の結果が得られて、ループが存在することが確認できる。
Trace(A8)=256>0
この場合は、ノード内部の接続を含めて8パスからなるループが存在することが分かる。
上記の256はノードの各点を始点としたループ数であり、また昇り方向と下り方向が別々に数えられているため、ユニークはループ数は、その1/16である。
ループは、行列上、図7のようにたどることができる。
このため、レイヤ間評価部505aは、レイヤ評価部504bによる階層1200の隣接行列についてのべき乗演算及びTrace演算の結果を評価して、階層1200においてループが解消しているかを判定する。
具体的には、レイヤ間評価部505aは、階層1200について、レイヤ評価部504bから、Trace(An)=0という演算結果を得た場合には、ループが解消していると判断し、可視化部506(図4では不図示)より監視者に対してループが解消していることを通知する。
一方、階層1200について、レイヤ評価部504bから、Trace(An)>0という演算結果を得た場合には、ループが解消していないので、レイヤ間評価部505aは、可視化部506より監視者に対してループが解消していないことを通知する。
この処理の詳細は、実施の形態1で説明した通りであり、階層1200の隣接行列(無向ベクトル)と階層1300の隣接行列(無向ベクトル)との間で、対応する要素同士のORをとることにより実現できる。
ルータ、スイッチなどから構成されたIPネットワークにおいて、物理接続、スパニングツリー管理・VLAN、IPルーティングをそれぞれ隣接行列で表現し、階層内の矛盾、階層間の矛盾を行列演算にて抽出する多層型システム監視方式を説明した。
ルータ、スイッチなどから構成されたIPネットワークにおいて、物理接続、スパニングツリー管理・VLAN、IPルーティングをそれぞれ隣接行列で表現し、障害検出時の影響範囲を、階層内の接続関係、階層間依存関係から抽出する多層型システム監視方式を説明した。
ネットワーク機器間の接続をネットワーク機器内も含めて有向ベクトル化した隣接行列で表現し、行列のべき乗にてループの有無を判定する多層型システム監視方式を説明した。
図9は、実施の形態1及び2に示す多階層システム監視装置400のハードウェア資源の一例を示す図である。
なお、図9の構成は、あくまでも多階層システム監視装置400のハードウェア構成の一例を示すものであり、多階層システム監視装置400のハードウェア構成は図9に記載の構成に限らず、他の構成であってもよい。
CPU911は、バス912を介して、例えば、ROM(Read Only Memory)913、RAM(Random Access Memory)914、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、マウス903、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。
更に、CPU911は、FDD904(Flexible Disk Drive)、コンパクトディスク装置905(CDD)、プリンタ装置906、スキャナ装置907と接続していてもよい。また、磁気ディスク装置920の代わりに、SSD(Solid State Drive)、光ディスク装置、メモリカード(登録商標)読み書き装置などの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置の一例である。
実施の形態1及び2で説明した「設計情報501」は、RAM914、磁気ディスク装置920等で保持されている。
通信ボード915、キーボード902、マウス903、スキャナ装置907、FDD904などは、入力装置の一例である。
また、通信ボード915、表示装置901、プリンタ装置906などは、出力装置の一例である。
例えば、通信ボード915は、LAN(ローカルエリアネットワーク)、インターネット、WAN(ワイドエリアネットワーク)、SAN(ストレージエリアネットワーク)などに接続されている。
プログラム群923のプログラムは、CPU911がオペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922を利用しながら実行する。
また、RAM914には、CPU911による処理に必要な各種データが格納される。
多階層システム監視装置400の起動時には、ROM913のBIOSプログラム及び磁気ディスク装置920のブートプログラムが実行され、BIOSプログラム及びブートプログラムによりオペレーティングシステム921が起動される。
「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。
ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出される。
そして、読み出された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。
抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリ、レジスタ、キャッシュメモリ、バッファメモリ等に一時的に記憶される。
また、実施の形態1及び2で説明しているフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示す。
データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記録される。
また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
すなわち、実施の形態1及び2で説明したフローチャートに示すステップ、手順、処理により、本発明に係る「ネットワーク管理方法」を実現することができる。
また、「〜部」として説明しているものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。
或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。
プログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。
すなわち、プログラムは、実施の形態1及び2の「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、実施の形態1及び2の「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
そして、上記したように「〜部」として示された機能をこれら処理装置、記憶装置、入力装置、出力装置を用いて実現するものである。
Claims (15)
- 機器間の接続関係を解析するための複数レイヤによる階層モデルを用いて、
複数の機器が接続する管理対象ネットワークにおける機器間の接続関係を解析するネットワーク管理装置であって、
前記階層モデルに含まれる物理レイヤと論理レイヤについて、各レイヤでの前記管理対象ネットワークにおける機器間の接続関係が表される隣接行列を生成する隣接行列生成部と、
前記物理レイヤについての隣接行列と、前記論理レイヤについての隣接行列とに対して行列演算を行い、前記物理レイヤに存在しない機器間の接続が前記論理レイヤに存在しているか否かを判定するレイヤ間評価部とを有することを特徴とするネットワーク管理装置。 - 前記ネットワーク管理装置は、更に、
前記論理レイヤについての隣接行列に対して行列演算を行って、前記論理レイヤでの機器間の接続にループが存在しているか否かを判定するレイヤ評価部を有することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク管理装置。 - 前記ネットワーク管理装置は、更に、
前記複数の機器のうち障害が発生している可能性のある機器を検出する障害影響評価部を有し、
前記レイヤ間評価部は、
前記隣接行列生成部により生成された各レイヤについての隣接行列を解析し、前記障害影響評価部により検出された機器における障害の影響を受ける機器を抽出することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク管理装置。 - 機器間の接続関係を解析するための複数レイヤによる階層モデルを用いて、
複数の機器が接続する管理対象ネットワークにおける機器間の接続関係を解析するネットワーク管理装置であって、
前記階層モデルに含まれるアプリケーションレイヤと論理レイヤについて、各レイヤでの前記管理対象ネットワークにおける機器間の接続関係が表される隣接行列を生成する隣接行列生成部と、
前記アプリケーションレイヤについての隣接行列と、前記論理レイヤについての隣接行列とに対して行列演算を行い、前記アプリケーションレイヤでの機器間の接続に前記論理レイヤでの機器間の接続を反映させるレイヤ間評価部とを有することを特徴とするネットワーク管理装置。 - 機器間の接続関係を解析するための複数レイヤによる階層モデルを用いて、
各々が複数のポートを有する複数の中継機器が含まれ、前記複数の中継機器がポートによって接続される管理対象ネットワークにおける中継機器間の接続関係を解析するネットワーク管理装置であって、
前記階層モデルに含まれる特定レイヤでの中継機器内のポート間の接続関係が表される有向ベクトル化された隣接行列を生成する隣接行列生成部と、
前記隣接行列生成部により生成された前記特定レイヤについての隣接行列に対して行列演算を行って、前記特定レイヤでの中継機器間の接続にループが存在しているか否かを判定するレイヤ評価部とを有することを特徴とするネットワーク管理装置。 - 前記ネットワーク管理装置は、
各々が送信用ポートと受信用ポートとのペアを複数有する複数の中継機器が含まれ、異なる中継機器間での送信用ポートと受信用ポートとの接続により前記複数の中継機器が接続されるネットワークを管理対象ネットワークとし、
前記隣接行列生成部は、
前記特定レイヤでの中継機器における送信用ポートと受信用ポートとの間の接続関係が表される有向ベクトル化された隣接行列を生成することを特徴とする請求項5に記載のネットワーク管理装置。 - 前記レイヤ評価部は、
前記隣接行列生成部により生成された前記特定レイヤについての隣接行列のべき乗演算を行って、前記特定レイヤでの中継機器間の接続にループが存在しているか否かを判定することを特徴とする請求項5又は6に記載のネットワーク管理装置。 - 前記隣接行列生成部は、
前記階層モデルに含まれる特定レイヤでの中継機器内のポート間の接続関係が表される有向ベクトル化された隣接行列を生成し、前記特定レイヤの上位のレイヤでの中継機器内のポート間の接続関係が表される有向ベクトル化された隣接行列を生成し、
前記レイヤ評価部は、
前記特定レイヤについての隣接行列に対して行列演算を行って、前記特定レイヤでの中継機器間の接続にループが存在しているか否かを判定し、前記特定レイヤの上位のレイヤについての隣接行列に対して行列演算を行って、前記特定レイヤの上位のレイヤでの中継機器間の接続にループが存在しているか否かを判定し、
前記ネットワーク管理装置は、更に、
前記特定レイヤについての前記レイヤ評価部によるループの有無の判定結果と、前記特定レイヤの上位のレイヤについての前記レイヤ評価部によるループの有無の判定結果とに基づき、前記特定レイヤで存在しているループが前記特定レイヤの上位のレイヤで解消されているか否かを判定するレイヤ間評価部を有することを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載のネットワーク管理装置。 - 前記ネットワーク管理装置は、
IP(Internet Protocol)ネットワークを管理対象ネットワークとし、
前記隣接行列生成部は、
物理レイヤでの中継機器内のポート間の接続関係が表される有向ベクトル化された隣接行列を生成し、VLAN(Virtual Local Area Network)管理レイヤでの中継機器内のポート間の接続関係が表される有向ベクトル化された隣接行列を生成し、
前記レイヤ評価部は、
前記物理レイヤについての隣接行列に対して行列演算を行って、前記物理レイヤでの中継機器間の接続にループが存在しているか否かを判定し、前記VLAN管理レイヤについての隣接行列に対して行列演算を行って、前記VLAN管理レイヤでの中継機器間の接続にループが存在しているか否かを判定することを特徴とする請求項8に記載のネットワーク管理装置。 - 機器間の接続関係を解析するための複数レイヤによる階層モデルを用いて、
複数の機器が接続する管理対象ネットワークにおける機器間の接続関係を解析するコンピュータが行うネットワーク管理方法であって、
前記コンピュータが、前記階層モデルに含まれる物理レイヤと論理レイヤについて、各レイヤでの前記管理対象ネットワークにおける機器間の接続関係が表される隣接行列を生成する隣接行列生成ステップと、
前記コンピュータが、前記物理レイヤについての隣接行列と、前記論理レイヤについての隣接行列とに対して行列演算を行い、前記物理レイヤに存在しない機器間の接続が前記論理レイヤに存在しているか否かを判定するレイヤ間評価ステップとを有することを特徴とするネットワーク管理方法。 - 機器間の接続関係を解析するための複数レイヤによる階層モデルを用いて、
複数の機器が接続する管理対象ネットワークにおける機器間の接続関係を解析するコンピュータが行うネットワーク管理方法であって、
前記コンピュータが、前記階層モデルに含まれるアプリケーションレイヤと論理レイヤについて、各レイヤでの前記管理対象ネットワークにおける機器間の接続関係が表される隣接行列を生成する隣接行列生成ステップと、
前記コンピュータが、前記アプリケーションレイヤについての隣接行列と、前記論理レイヤについての隣接行列とに対して行列演算を行い、前記アプリケーションレイヤでの機器間の接続に前記論理レイヤでの機器間の接続を反映させるレイヤ間評価ステップとを有することを特徴とするネットワーク管理方法。 - 機器間の接続関係を解析するための複数レイヤによる階層モデルを用いて、
各々が複数のポートを有する複数の中継機器が含まれ、前記複数の中継機器がポートによって接続される管理対象ネットワークにおける中継機器間の接続関係を解析するコンピュータが行うネットワーク管理方法であって、
前記コンピュータが、前記階層モデルに含まれる特定レイヤでの中継機器内のポート間の接続関係が表される有向ベクトル化された隣接行列を生成する隣接行列生成ステップと、
前記コンピュータが、前記隣接行列生成ステップにより生成された前記特定レイヤについての隣接行列に対して行列演算を行って、前記特定レイヤでの中継機器間の接続にループが存在しているか否かを判定するレイヤ評価ステップとを有することを特徴とするネットワーク管理方法。 - 機器間の接続関係を解析するための複数レイヤによる階層モデルを用いて、
複数の機器が接続する管理対象ネットワークにおける機器間の接続関係を解析するコンピュータに、
前記階層モデルに含まれる物理レイヤと論理レイヤについて、各レイヤでの前記管理対象ネットワークにおける機器間の接続関係が表される隣接行列を生成する隣接行列生成ステップと、
前記物理レイヤについての隣接行列と、前記論理レイヤについての隣接行列とに対して行列演算を行い、前記物理レイヤに存在しない機器間の接続が前記論理レイヤに存在しているか否かを判定するレイヤ間評価ステップとを実行させることを特徴とするプログラム。 - 機器間の接続関係を解析するための複数レイヤによる階層モデルを用いて、
複数の機器が接続する管理対象ネットワークにおける機器間の接続関係を解析するコンピュータに、
前記階層モデルに含まれるアプリケーションレイヤと論理レイヤについて、各レイヤでの前記管理対象ネットワークにおける機器間の接続関係が表される隣接行列を生成する隣接行列生成ステップと、
前記アプリケーションレイヤについての隣接行列と、前記論理レイヤについての隣接行列とに対して行列演算を行い、前記アプリケーションレイヤでの機器間の接続に前記論理レイヤでの機器間の接続を反映させるレイヤ間評価ステップとを実行させることを特徴とするプログラム。 - 機器間の接続関係を解析するための複数レイヤによる階層モデルを用いて、
各々が複数のポートを有する複数の中継機器が含まれ、前記複数の中継機器がポートによって接続される管理対象ネットワークにおける中継機器間の接続関係を解析するコンピュータに、
前記階層モデルに含まれる特定レイヤでの中継機器内のポート間の接続関係が表される有向ベクトル化された隣接行列を生成する隣接行列生成ステップと、
前記隣接行列生成ステップにより生成された前記特定レイヤについての隣接行列に対して行列演算を行って、前記特定レイヤでの中継機器間の接続にループが存在しているか否かを判定するレイヤ評価ステップとを実行させることを特徴とするプログラム。
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