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JP5531816B2 - グロメット - Google Patents

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JP5531816B2 JP2010144567A JP2010144567A JP5531816B2 JP 5531816 B2 JP5531816 B2 JP 5531816B2 JP 2010144567 A JP2010144567 A JP 2010144567A JP 2010144567 A JP2010144567 A JP 2010144567A JP 5531816 B2 JP5531816 B2 JP 5531816B2
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Description

本発明は、グロメットに関する。
一般的に、自動車の車両パネルとドアパネルとに設けられた貫通穴に、ワイヤハーネスが配置される場合、ワイヤハーネスを保護するグロメットが、ワイヤハーネスに装着される。このようなグロメットは、グロメットの軸心方向に沿って山部と谷部とが連続する蛇腹部を有している。ドアパネルの開閉動作に応じて蛇腹部は伸長または収縮するため、グロメットはドアパネルの開閉動作に追従して曲折自在である。
伸長または収縮を繰り返すために、蛇腹部は捩れ、または変形が起こりやすく、その結果、蛇腹部内部に配置されたワイヤハーネスに損傷が発生しやすい。このため、従来グロメットの蛇腹部は、剛性を高める構造、及び曲折方向を規定する構造が提案されている。例えば、特許文献1には、蛇腹部の山部と谷部との間の隙間を埋めるようにして、直線状に延びるリブが、蛇腹部に一体的に設けられた構造が開示されている。また、特許文献2には、軸線方向に沿って蛇腹部の両端に蛇腹部の谷部を埋めたリブが設けられた構造が開示されている。また、特許文献3には、蛇腹部の山部と谷部とに連続した背びれ状の突片が、蛇腹部に一体的に設けられた構造が開示されている。
特開2001−132871号公報 特開2002−374612号公報 特開2000−217229号公報
しかしながら、グロメットにおいては蛇腹部だけではなく、蛇腹部の一端に接続された連結部が、蛇腹部の曲がり方向に変形する場合がある。図8は、従来のグロメット100の側面図である。図8に示すグロメット100は、車両における本体のパネル110とドアのパネル120との間に架設されている。また、図8は、車両のドアが開かれているときの状態を示す。
図8に示されるように、蛇腹部20が設けられたグロメット100は、本体のパネル110に支持されることによって固定される本体側の被支持部10bと、蛇腹部20と、を繋ぐ筒状の連結部55を備えている。なお、図8に示される連結部55は、円筒が概ねL字状に曲げられた形状を有している。また、図9は、グロメット100を蛇腹部20の軸心に沿う方向から見た背面図である。連結部55は、肉厚が一定であり、図9に示すように連結部55の外側の輪郭は丸みを帯びている。
図8に示すように、ドアのパネル120の開動作に応じて蛇腹部20が大きく曲がった場合、連結部55は、蛇腹部20の曲がり方向への力を受けて変形してしまう。特に、近年においては、自動車での乗り降りをより快適にするために、本体のパネル110に対するドアのパネル120の開放角度を大きくすることが望まれている。このため、蛇腹部20の動きにつられて連結部55が変形する問題が顕在化しつつある。グロメット100において、連結部55が変形することは、本来は想定されていない。そのため、連結部55が狭いスペースに配置され、変形した連結部55が、周囲の部材に接触して損傷するという問題が生じる。
さらに、蛇腹部20の曲がり角度が大きい場合、連結部55における蛇腹部20とのつなぎ目の部分200に強い押圧力がかかり、そのつなぎ目の部分200がへこむという問題も生じる。連結部55がへこむと、連結部55自体の損傷、及び連結部55の内側に存在するワイヤハーネス300の損傷が生じやすい。
蛇腹部20の動きにつられた連結部55の変形を抑えるためには、連結部55の肉厚を厚くすることにより、連結部55の曲げ剛性を高めることが有効である。しかしながら、連結部55の肉厚を全周にわたって内側に大きくすると、連結部55における内径が小さくなるため、連結部55内を通るワイヤハーネス300の数が制限される。また、連結部55の肉厚を全周にわたって外側に大きくすると、連結部55の外径が大きくなるため、グロメット1が配置されるための、より広いスペースが必要となる。そのため、結局は、周囲の部材との接触の問題が生じる。例えば、図8に示されるグロメット100において、連結部55の外形がより大きい場合、ドアが開かれたときにドアのパネル120の先端部121が、連結部55の側面に接触するおそれがある。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、グロメットにおいて、蛇腹部とパネル部に支持される被支持部とを繋ぐ連結部の変形を防止するための補強構造を、ワイヤハーネスが通される内側のスペースを狭めることなく、かつ周囲の部材との干渉の問題が生じないように実現することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、ワイヤハーネスが内部に通される筒状の弾性部材からなり、パネル部に支持される部分である1対の筒状の被支持部と、第1の端が1対の前記被支持部にそれぞれ連なる1対の筒状の連結部と、一端及び他端1対の前記連結部のそれぞれの第2の端に連なり、蛇腹式の筒状に形成された蛇腹部と、を有するグロメットであって、1対の前記連結部のうち少なくとも一方は、一の軸心の周囲に形成された内側の面および外側の面の両方が湾曲した周面をなす筒状の形状に対し、該筒状の形状における前記一の軸心に直交する横断面各々において、前記外側の面の外周に複数の直線が接しており、前記複数の直線各々は、少なくとも一方の端部において、他の前記複数の直線のうちのいずれかと直交して接しており、前記複数の直線と、前記外側の面の外周と、により囲まれる補強部分が付加された形状に形成されていることを特徴とする。

請求項2の発明は、請求項1に記載のグロメットであって、前記連結部は、一の軸心の周囲に形成された内側の面および外側の面の両方が断面において同心円の周面をなす筒状の形状に対し、該筒状の形状における前記一の軸心に直交する横断面各々において、前記外側の面の外周に複数の直線が接しており、前記複数の直線各々は、少なくとも一方の端部において、他の前記複数の直線のうちのいずれかと直交して接しており、前記複数の直線と、前記外側の面の外周と、により囲まれる補強部分が付加された形状に形成されていることを特徴とする。
請求項1ないし2の発明によれば、補強部分を有するので変形を防止することができる。また、外側の面と、外側の面の外周に接している複数の直線と、により囲まれる補強部分が付加された形状に形成されているため、四方から見たときの幅は、従来と変わらず、周囲の部材との干渉を抑えることができる。
本発明の実施形態に係るグロメット1の側面図である。 図1におけるグロメット1のAA断面図である。 グロメット1の背面図である。 グロメット1の一端を支持するドアパネルが開かれた状態におけるグロメット1の側面図である。 本発明の実施形態の変形例に係るグロメットの横断面図である。 本発明の実施形態の変形例に係るグロメットの横断面図である。 本発明の実施形態の変形例に係るグロメットの横断面図である。 車両本体のパネルとドアパネルとの間に架設された従来のグロメット100の側面図である。 従来のグロメットの背面図である。
グロメット1は、ゴムまたはエラストマーなどの弾性体で構成された筒状の部材である。グロメット1の内側の空間39にワイヤハーネスが通されることによって、グロメット1は、ワイヤハーネスを衝撃及び水分から保護する。
グロメット1は、全体として筒状の部材であり、2つの被支持部10a,10bと、1つの蛇腹部22と、1つの連結部30とを有している。一方の被支持部10a、連結部30、蛇腹部20及び他方の被支持部10bは、筒状の部材であるグロメット1の軸心31に沿って連なる4つの部位である。なお、各図において、グロメット1の軸心31、即ち、筒状のグロメット1の内側の空間における各横断面の中心を繋いだ線は、一点鎖線で示されている。
図1において、1対の被支持部10を構成する被支持部10aはドアパネルに接続されており、被支持部10bは車両パネルに接続されている。これら1対の被支持部10は、パネルに接続されるための溝15が、被支持部10の外側に設けられており、各パネルに設けられた貫通穴にはめ込まれて、車両パネルとドアパネルと、のような2つの部材間にグロメット1を架け渡らせる。なお、図1は、被支持部10aを支持するドアパネルが閉じられているときのグロメット1の状態を示す。
蛇腹部20は、軸心31の方向に沿って山部21と谷部22とが連続する波形に形成されている。そのため、蛇腹部20は、軸心31の方向への伸縮性と、軸心31に交差する方向へ曲がる可撓性とを有している。図1に示されるように、ドアパネルが閉じられているときには、蛇腹部20は、その軸心31が直線状となり、軸心31の方向において縮んだ状態である。一方、図4に示されるように、ドアパネルが開かれたときには、ドアパネルに支持された被支持部10aが移動し、蛇腹部20は、その軸心31が曲線状となるとともに、軸心31の方向において伸びた状態となる。このように、グロメット1は蛇腹部20を有していることによって、ドアパネルの動作に追従して動き、変形する。
連結部30は、一方の端が被支持部10の一端と繋がり、他方の端が蛇腹部20の一端に繋がっている。そして、1対の連結部30のうち、一方の連結部30bは、その一方の端が車両パネル側の被支持部10bに繋がり、他方の端が蛇腹部20に繋がっている。図1において、連結部30bは概ねL字状に折れ曲がった形状を有している。図1における連結部30bは、軸心31よりも下側の軸心31を中心とする周方向における一部の範囲の部分の肉厚は一定であるのに対して、残りの範囲の部分の肉厚は一定でない構造を有している。
具体的に、図2に連結部30bのAA断面図が示されている。図2に示されるように、連結部30bの内側の面は、円筒の内側の周面と同じ形状の湾曲面36である。以下、この湾曲面のことを第1湾曲面36と称する。この第1湾曲面36の内側における空間39にワイヤハーネスは設置される。
図2に示されるように、筒状の連結部30bは、その形状の特徴から、周方向において一部の範囲を占める部分である第1連続部33と、残りの範囲を占める部分である第2連続部34とに区分できる。第1連続部33は、第1湾曲面36の一部を内側の面とし、その外側に沿って形成された湾曲面である第2湾曲面32aを外側の面とする部分である。以下、第1湾曲面36における第1連続部33の内側の面を構成する部分を第1湾曲面36の第1部分36aと称する。即ち、第1連続部33は、第1湾曲面36の一部(第1湾曲面の第1部分36a)とこれに沿って連結部30bの外側の面の一部を形成する第2湾曲面32aとにより輪郭が形成されている。そして、第1湾曲面の第1部分36aと第2湾曲面32aとは平行であるため、第1湾曲面の第1部分36aと第2湾曲面32aとの間の距離、つまり第1連続部33の肉厚は、一定である。
一方、第2連続部34は、第1湾曲面36における第1連続部33を構成する部分を除いた残りの部分と、その外側に位置する面381,382および面351,352と、によって輪郭が形成される部分である。以下、第1湾曲面36における第2連続部34の内側の面を構成する部分を第1湾曲面36の第2部分36bと称する。即ち、第1湾曲面の第2部分36bが、第2連続部34の内側の面を形成し、面381,382および面351,352が、第2連続部34の外側の面を形成している。
グロメット1の連結部30bは、第1湾曲面36を内側の面とし、第2湾曲面32aを周方向に延長することによって形成される周面を外側の面とする仮想円筒形に対し、その仮想円筒形の外周面とその外周面に接する面351,352及び面381,382各々とによって外郭を構成する2箇所の補強部分である厚肉部35,38が付加された形状に形成されている。
面381および面351は、同一面である。しかしながら、説明の便宜上、仮想円筒形の外周との接点で2つに分けて、面381および面351と呼んでいる。図2のような軸心31に直交する連結部30bの横断面において、面381および面351は、直線6によって表される。つまり、連結部30bの各横断面において表される直線6の集合が連結部30bにおける面381および面351である。直線6の中心は、仮想円筒形の外周に接している。また、面382は直線7、面352は直線8によって表される。つまり、連結部30bの各横断面において表される直線7の集合が面382で、直線8の集合が面352である。このとき、直線6は一端において、直線7に直交して接している。直線6と直線7との接点は、直線7における軸心31から最も離れた端部である。また、直線6は他端において、直線8に直交して接している。直線6と直線8との接点は、直線8における軸心31から最も離れた端部である。また、直線7の他端、および直線8の他端は、上記仮想円筒形の外周(詳細には仮想円筒形の外周における第2湾曲面32aの境界部分)に接している。したがって、直線7および直線8は、直線6と接していない方の端部(他端)において、最も軸心31に接近しており、直線7の他端と直線8の他端とを結ぶ直線の中心に軸心31が位置している。このように軸心31に直交する横断面において、複数の直線が仮想円筒形の外周に接している。また、各直線は少なくとも一方の端部において他の直線と直交して接している。各横断面における複数の直線と仮想円筒形の外周とに囲まれる部分が、補強部分である厚肉部35,38である。
さらに換言すれば、連結部30bは、第1湾曲面36と、その外側に沿う第2湾曲面32aおよび上記仮想円筒形のうち第2湾曲面32aを除く部分である仮想第2湾曲面32bと、によって輪郭が形成される厚みの均一な筒形状(図8の連結部55の形状)に対し、その筒形状の横断面各々における外側面の外周とそれに接する外接矩形との間の4つの閉じた領域のうち、隣り合う2つの領域の部分が付加された形状を有しているといえる。したがって、図3に示すように、連結部30bの外形は、その一部が四角柱の角部と同様に角張った形状を有している。
即ち、グロメット1の連結部30bは、図8に示す従来の連結部55と比較して、2箇所の厚肉部35,38が追加されてはいるものの、四方(両側方、上方及び下方)から見たときの幅は、従来の連結部55と変わらない。例えば、図4において、グロメット1を側方から見たときの連結部30bにおける厚肉部35,38が形成されている側の面の位置は、破線60によって示されているが、この位置は、厚肉部35,38のない従来の連結部55の外周面の位置と同じである。
一般に、円筒状の連結部が配置されるスペースは、円筒状のスペースであることはまれである。即ち、外側の面が湾曲面である筒状の連結部が配置されるスペースにおいて、その連結部の外側の面(湾曲面)と、その外側の面に外接する四角柱との間の領域は、空きスペースであることが多い。連結部30bは、そのような空きスペースを有効に利用して、補強のための厚肉部35,38が付加された形状を有している。したがって、連結部30bは剛性が大きくなっているため、図4に示すようにドアパネルが開方向に動くことで、蛇腹部20から曲げ方向の力が加わった場合でも、厚肉部35,38により補強されているため変形しにくい。また、連結部30bが設置された位置において、連結部30bの変形による周囲の部材との干渉、連結部30bの破損を防ぐことができる。また、厚肉部35,38は、他の部材と干渉しない空きスペースに位置するため、連結部30bは従来どおりのスペースに配置することが可能である。
また、このとき、連結部30bにおいて厚肉部35,38は、蛇腹部20の曲がり方向の角度が最も大きい側に設けられることが望ましい。つまり、前述した仮想円筒形とその仮想円筒形に外接する四角柱形状とにより囲まれる4箇所の角部の領域のうち、蛇腹部20が最も大きく曲がる方向の側に位置する2箇所の角部の領域が、厚肉部35,38として設けられることが望ましい。連結部30bにおいて、厚肉部35,38が付加される位置によっては、連結部30bは変形しないものの、蛇腹部20が大きく曲がる方向の側において、連結部30bにおける蛇腹部20とのつなぎ目の部分200に凹みが生じる。これは、蛇腹部20が曲がる角度が大きいために、連結部30bにおけるつなぎ目の部分200に強い押圧力がかかる。このような凹みが生じると、いずれグロメット1に穴があくため、グロメット1は、適切にワイヤハーネスを保護することができなくなる。また、グロメット1の外面が凹むことによって、ワイヤハーネスが設置されるグロメット1内部の空間39内に向けて凸状の折れ部が形成される。このような折れ部が、ワイヤハーネスを傷つけることも考えられる。
このように、連結部30bと蛇腹部20との接続部200において凹みを生じさせないためには、蛇腹部20が最も大きく曲がる方向の側に、厚肉部35と厚肉部38とが隣り合うように設ければよい。これによって、グロメット1に凹みが生じることを防ぐことができる。つまり、厚肉部35,38は連結部30bの補強とともに、連結部30bにおける蛇腹部20とのつなぎ目の部分200における凹みを防止する機能ももたせることができる。
以上のように、連結部30bは、軸心31の周囲に形成された内側の第1湾曲面36および外側の第2湾曲面32a,仮想第2湾曲面32bより輪郭を構成する筒状の形状に対して、筒状の形状における軸心31に直交する横断面において、筒状の形状の外周(仮想第2湾曲面32b)に接する直線6と直線6に直交するとともに筒状の形状の外周(第2湾曲面32aと仮想第2湾曲面32bとの境界)に接する直線7,8とにより囲まれる厚肉部35,38が付加された形状に形成されている。このため、グロメット1は、連結部30bの変形を防止するための補強構造を備えるとともに、ワイヤハーネスが通される内側のスペースを狭めることなく、かつ周囲の部材との干渉が生じることはない。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定して実施されるものではない。例えば、上記実施形態においては、連結部30bの軸心方向に直交する断面図において、厚肉部35,38が隣りあって形成されていたが、このような形態には限られない。厚肉部35,38は必ずしも隣り合っている必要はない。
また、連結部30bには、厚肉部35のみが付加されていても構わない。図5は、厚肉部35のみが付加された連結部30bを示している。このように、補強のために付加される厚肉部は周方向において1箇所(4箇所の角部の領域のうちの1箇所)だけであってもよい。直線6は一端において上記筒状の形状の外周(一方の第2湾曲面32aと仮想第2湾曲面32bとの境界)に接しており、他端において直線8に直交している。また、直線8は一端において直線6に直交しており、他端において上記筒状の形状の外周(他方の第2湾曲面32aと仮想第2湾曲面32bとの境界)に接している。
また、連結部30bには、厚肉部が周方向における3箇所(4箇所の角部の領域のうちの3箇所)に設けられることも考えられる。図6では、周方向における3箇所に厚肉部が設けられた連結部30bを示している。直線6は一端において直線7に直交しており、他端において直線8に直交している。そして、直線7は一端において直線6に直交しており、他端において上記筒状の形状(一方の第2湾曲面32aと仮想第2湾曲面32bとの境界)に接している。そして、直線8は一端において直線6に直交しており、他端において直線9に直交している。そして、直線9は、一端において直線8に直交しており、他端において上記筒状の形状(他方の第2湾曲面32aと仮想第2湾曲面32bとの境界)に接している。この場合でも、隣り合う厚肉部が、蛇腹部20が最も大きく曲がる方向側に設けられているなら、蛇腹部20と連結部30bにおける蛇腹部20とのつなぎ目の部分200での凹みを防止することもできる。
また、連結部30bは図7に示すように、形成されていても構わない。図7では、連結部30bの内側の面(第1湾曲面)の形状は、楕円筒の内面の形状であり、第2連続部33の形状は、楕円筒における周方向の一部分の形状である。このように、ワイヤハーネスが配置されるスペースによっては、連結部30bの内側の面(第1湾曲面36)の横断面の形状は、円形である必要はなく、楕円形であっても構わない。
また、本願発明の実施形態では連結部30のうち連結部30bについてのみ上述のような構造であるとしたが、このような形態には限られない。たとえば、1対の連結部30のうち、両方の連結部30が上述のような構造を有していても構わない。また、ドアパネル側の連結部30aのみに上述のような構造が採用されても構わない。
また、本願発明の実施形態では連結部30のうち、連結部30bが概ねL字状に折れ曲がった筒状である場合の例を示したが、このような形態には限られない。連結部30は、例えば、直線状の軸心の周囲に形成された筒状(直線方向に伸びて形成された筒状)であるなど、他の形状であっても構わない。
1 グロメット
10 被支持部
20 蛇腹部
30 連結部
32a,32b 第2湾曲面
35,38 厚肉部
36a,36b 第1湾曲面

Claims (2)

  1. ワイヤハーネスが内部に通される筒状の弾性部材からなり、
    パネル部に支持される部分である1対の筒状の被支持部と、
    第1の端が1対の前記被支持部にそれぞれ連なる1対の筒状の連結部と、
    一端及び他端1対の前記連結部のそれぞれの第2の端に連なり、蛇腹式の筒状に形成された蛇腹部と、を有するグロメットであって、
    1対の前記連結部のうち少なくとも一方は、
    一の軸心の周囲に形成された内側の面および外側の面の両方が湾曲した周面をなす筒状の形状に対し、該筒状の形状における前記一の軸心に直交する横断面各々において、前記外側の面の外周に複数の直線が接しており、前記複数の直線各々は、少なくとも一方の端部において、他の前記複数の直線のうちのいずれかと直交して接しており、前記複数の直線と、前記外側の面の外周と、により囲まれる補強部分が付加された形状に形成されていることを特徴とするグロメット。
  2. 請求項1に記載のグロメットであって、
    前記連結部は、
    一の軸心の周囲に形成された内側の面および外側の面の両方が断面において同心円の周面をなす筒状の形状に対し、該筒状の形状における前記一の軸心に直交する横断面各々において、前記外側の面の外周に複数の直線が接しており、前記複数の直線各々は、少なくとも一方の端部において、他の前記複数の直線のうちのいずれかと直交して接しており、前記複数の直線と、前記外側の面の外周と、により囲まれる補強部分が付加された形状に形成されていることを特徴とするグロメット。
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