JP5522220B2 - 静電チャック装置 - Google Patents
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Description
このような静電チャック装置としては、例えば、セラミックス基体の上面をウエハ等の板状試料を載置する載置面とし、内部に高融点金属からなる静電吸着用の板状電極を埋設した静電チャック部と、セラミックスとアルミニウムのコンポジット材で形成され、内部に冷却水循環用の冷媒流路が形成された冷却部材とを、アルミニウム合金からなる接合層にて接合一体化した基板載置台が提案されている(特許文献1)。
このウエハ保持装置1は、円盤状のセラミック体3の上面をウエハWの保持面4とするとともに、このセラミック体3の内部に静電吸着用の電極5及びヒータ用の電極6を埋設したウエハ保持基体2と、多孔質セラミック体12の気孔部に金属14を充填したベース基体11とを、アルミニウムを主成分とするロウ材9を介して接合し、このセラミック体3の下面に電極5、6と連通する凹部を穿設し、この凹部に各電極5、6へ通電するための給電端子7、8をそれぞれ接合した構成である。
従来の静電チャック装置では、ウエハ等の板状試料を静電吸着しつつ、この板状試料をヒータや冷媒を用いて所望の温度パターンに維持し、この板状試料に各種のプラズマ処理を施すことが可能であるものの、この板状試料へのプラズマ加工の生産性(スループットの向上)を高めるために急速に昇降温させると、板状試料を載置する静電チャック部やウエハ保持基体にクラックが発生し、静電チャック装置としての耐久性が充分でないという問題点があった。
特に、大径化(大面積化)した板状試料では、得られた製品の歩留まりのさらなる向上のために、板状試料の面内温度を高精度で制御することが求められており、板状試料の面内温度制御性をよりいっそう高めることが急務となっている。
さらに、従来の静電チャック装置では、ヒータ、特に静電チャック部に内蔵されたヒータのパターンがそのまま板状試料に反映されてしまい、板状試料の面内温度を所望の温度パターンに維持することができないという問題点があった。
温度調整用ベース部と、静電チャック部と温度調整用ベース部との間に配設され厚みが200μm以下の非磁性金属からなる薄板状のヒータエレメントと、これら静電チャック部と温度調整用ベース部とを接着一体化すると共にヒータエレメントを挟持してなる2層構造の有機系接着剤層と、を備えたこととすれば、上記の課題を容易に解決することができることを知見し、本発明を完成するに到った。
前記第1の有機系接着剤層の厚みは100μm以上かつ350μm以下、かつ、前記第2の有機系接着剤層の厚みは10μm以上かつ100μm以下であることを特徴とする。
前記第1の有機系接着剤層はスペーサを内蔵してなることを特徴とする。
したがって、板状試料に対するプラズマ加工の生産性を高めることができ、スループットの向上を図ることができる。
また、静電チャック部の厚みを薄くしたことで、急激な温度変化に容易に追随することができ、加熱及び冷却に要する時間を更に短縮することができる。したがって、工程時間のさらなる短縮を図ることができ、生産性のさらなる向上を図ることができる。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
このセラミックスとしては、体積固有抵抗が1013〜 1015Ω・cm程度で機械的な強度を有し、しかも腐食性ガス及びそのプラズマに対する耐久性を有するものであれば特に制限されるものではなく、例えば、アルミナ(Al2O3)焼結体、窒化アルミニウム(AlN)焼結体、アルミナ(Al2O3)−炭化珪素(SiC)複合焼結体等が好適に用いられる。
この静電吸着用内部電極33を構成する材料としては、チタン、タングステン、モリブデン、白金等の高融点金属、グラファイト、カーボン等の炭素材料、炭化ケイ素、窒化チタン、炭化チタン等の導電性セラミックス等が好適に用いられる。これらの材料の熱膨張係数は、載置板31及び支持板32の熱膨張係数に出来るだけ近似していることが望ましい。
このような厚みの静電吸着用内部電極33は、スパッタ法や蒸着法等の成膜法、あるいはスクリーン印刷法等の塗工法により容易に形成することができる。
この給電用端子35の材料としては、耐熱性に優れた導電性材料であれば特に制限されるものではないが、熱膨張係数が静電吸着用内部電極33及び支持板32の熱膨張係数に近似したものが好ましく、例えば、コバール合金、ニオブ(Nb)等の金属材料、各種の導電性セラミックスが好適に用いられる。
この給電用端子35は、有機系接着剤層24及び温度調整用ベース部23を貫通し、外部の電源(図示略)に接続されている。
この温度調整用ベース部23は、少なくともプラズマに曝される面にアルマイト処理または絶縁膜の成膜が施されていることにより、耐プラズマ性が向上する他、異常放電が防止され、したがって、耐プラズマ安定性が向上したものとなる。また、表面に傷が付き難くなるので、傷の発生を防止することができる。
この有機系接着剤層24の厚みが100μmを下回ると、静電チャック部22と温度調整用ベース部23との間の熱伝導性は良好となるものの、熱応力緩和が不充分となり、割れやクラックが生じ易くなるからであり、一方、有機系接着剤層24の厚みが500μmを超えると、静電チャック部22と温度調整用ベース部23との間の熱伝導性を十分確保することができなくなるからである。
ここで、熱硬化温度が70℃を下回ると、静電チャック部22の支持板32と温度調整用ベース部23とを接合する際に、接合過程の途中で硬化が始まってしまい、接合作業に支障を来す虞があるので好ましくなく、一方、熱硬化温度が140℃を超えると、支持板32と温度調整用ベース部23との熱膨張差を吸収することができず、載置板31の載置面31aにおける平坦度が低下するのみならず、支持板32と温度調整用ベース部23との間の接合力が低下し、これらの間で剥離が生じる虞があるので好ましくない。
この表面被覆窒化アルミニウム(AlN)粒子は、シリコーン樹脂の熱伝導性を改善するために混入されたもので、その混入率を調整することにより、有機系接着剤層24a、14b各々の熱伝達率を制御することができる。
また、窒化アルミニウム(AlN)粒子の表面に酸化ケイ素(SiO2)からなる被覆層が形成されているので、表面被覆が施されていない単なる窒化アルミニウム(AlN)粒子と比較して、優れた耐水性を有している。したがって、シリコーン系樹脂組成物を主成分とする有機系接着剤層24の耐久性を確保することができ、その結果、静電チャック装置21の耐久性を飛躍的に向上させることができる。
この表面被覆窒化アルミニウム(AlN)粒子は、半導体ウエハ等の板状試料Wへの汚染源となる虞もない。
ここで、この表面被覆窒化アルミニウム(AlN)粒子の平均粒径が1μmを下回ると、粒子同士の接触が不十分となり、結果的に熱伝達率が低下する虞があり、また、粒径が細か過ぎると、取扱等の作業性の低下を招くこととなり、好ましくない。一方、平均粒径が10μmを越えると、局所的には有機系接着剤層内におけるシリコーン系樹脂組成物の占める割合が減少し、有機系接着剤層24の伸び性、接着強度の低下を招く虞がある。
この被覆層の厚みが0.005μmを下回ると、窒化アルミニウム(AlN)の耐水性(耐湿性)を充分に発現することができず、したがって、表面被覆が施されていない単なる窒化アルミニウム(AlN)粒子と同等の特性しか得られず、また化学的に不安定であるからであり、一方、被覆層の厚みが0.05μmを越えると、粒子としての熱伝達率が低下し、ひいては載置板31の載置面31aに載置される板状試料Wと温度調整用ベース部23との間の熱伝達率が低下し、処理中の板状試料Wの温度を所望の温度パターンに保つことが困難となるからである。
このヒータエレメント25では、これら内ヒータ25a及び外ヒータ25bをそれぞれ独立に制御することにより、載置板31の載置面31aに静電吸着により固定されている板状試料Wの面内温度分布を精度良く制御するようになっている。
ここで、ヒータエレメント25の厚みを200μm以下とした理由は、厚みが200μmを超えると、ヒータエレメント25のパターン形状が板状試料Wの温度分布として反映され、板状試料Wの面内温度を所望の温度パターンに維持することが困難になるからである。
また、一定厚さの非磁性金属薄板でヒータエレメント5を形成すると、ヒータエレメント5の厚みが加熱面全域で一定となり、発熱量も加熱面全域で一定となって温度分布を均一化することができる。
この給電用端子51の材料としては、耐熱性に優れた導電性材料であれば特に制限されるものではないが、熱膨張係数がヒータエレメント25の熱膨張係数に近似したものが好ましく、例えば、コバール合金、ニオブ(Nb)等の金属材料、各種の導電性セラミックスが好適に用いられる。
また、熱の移動は、有機系接着剤層24の垂直方向(図1中、上下方向)に生じ易く、板状試料Wの面内温度を所望の温度パターンに維持することが可能な静電チャック装置21となる。
一方、シリコーン系樹脂と、熱伝導性改善用フィラーを、所定の比率で混合し、この混合物に攪拌脱泡処理を施し、シリコーン系樹脂と熱伝導性改善用フィラーとの混合物(以下、「シリコーン系樹脂組成物」と称する)を作製する。
このシリコーン系樹脂組成物の粘度を塗布に適するように、所定の粘度、例えば50〜300Pa・sとなるように、トルエン、キシレン等の有機溶媒で調整してもよい。
次いで、静電チャック部22の温度調整用ベース部23との接合面を、例えばアセトンを用いて脱脂、洗浄し、この接合面上にシリコーン系樹脂組成物を、例えばバイーコータを用いて、一定の厚みになるように塗布する。
次いで、このチタン(Ti)薄板を、例えばフォトリソグラフィー法によりエッチング加工を施し、所望の形状(ヒータパターン)を有するヒータエレメント25とする。また、このヒータエレメント25に、給電用端子51を、例えば溶接法を用いて立設する。
このスペーサは、静電チャック部22と温度調整用ベース部23とを一定の間隔をおいて接合することにより、これらの間に挟持される有機系接着剤層24の厚みを所定の厚みとするためのものであり、スペーサの個数は適宜でよい。また、配置する位置は、ヒータエレメント25のヒータパターンの間とする。
このシリコーン系樹脂組成物の塗布方法としては、ヘラ等を用いて手動で塗布する他、バーコート法、スクリーン印刷法等を用いることができる。
次いで、静電チャック部22と温度調整用ベース部23との間隔がスペーサの厚みになるまで落し込み、押し出された余分なシリコーン樹脂組成物を除去する。
落し込む際の温度は、シリコーン樹脂組成物の流動性が最も得られる温度下で行うのが好ましい。このシリコーン樹脂組成物の硬化体が、2層構造を有する有機系接着剤層24のうちの温度調整用ベース部23側の有機系接着剤層24aを構成する。
また、ヒータエレメント25が有機系接着剤層24中に配設され、この有機系接着剤層24が熱応力の緩和作用を有するので、板状試料Wへのプラズマ加工の生産性を高めるために板状試料Wを急速に昇降温させても、静電チャック部22にクラックが発生することがない。
(静電チャック装置の作製)
公知の方法により、内部に厚み20μmの静電吸着用内部電極33が埋設された静電チャック部22を作製した。
この静電チャック部22の載置板31は、炭化ケイ素を8質量%含有するアルミナ−炭化ケイ素複合焼結体であり、直径は298mm、厚みは0.5mmの円板状であった。また、この載置板31の静電吸着面を、高さが40μmの多数の突起を形成することで凹凸面とし、これらの突起の頂面を板状試料の保持面とし、凹部と静電吸着された板状試料との間に形成される溝に冷却ガスを流すことができるようにした。これらの突起の頂面の合計面積は静電吸着面の面積の15%であった。
これら載置板31及び支持板32を接合一体化することにより、静電チャック部22の全体の厚みは1.5mmとなっていた。
また、幅1mm、長さ1mm、高さ300μmの角形状のスペーサを、アルミナ焼結体にて作製した。
なお、窒化アルミニウム粉末は、湿式篩により選別した粒径が平均7〜20μmのものを用いた。この表面被覆窒化アルミニウム(AlN)粉末の被覆層である酸化ケイ素(SiO2)の厚みは0.008μmであった。
一方、温度調整用ベース部23の静電チャック部22との接合面を、アセトンを用いて脱脂、洗浄し、この接合面上に上記のスペーサを、常温硬化型シリコーン接着剤 信越シリコーン KE4895T(信越化学工業(株)社製)を用いて接着した。
次いで、この温度調整用プレート部23を大気中に5時間静置し、常温硬化型シリコーン接着剤を十分硬化させた。
なお、窒化アルミニウム粉末は、湿式篩により選別した粒径が平均7〜20μmのものを用いた。この表面被覆窒化アルミニウム(AlN)粉末の被覆層である酸化ケイ素(SiO2)の厚みは0.008μmであった。
塗布後、50℃、1Pa以下の条件下にて30分間保持し、真空脱泡処理を行った。次いで、これら静電チャック部22と温度調整用ベース部23とを重ね合わせ、50℃、大気中にて、静電チャック部22と温度調整用ベース部23との間隔が300μm、即ち、角形状のスペーサの高さになるまで落し込んだ。
次いで、大気中、115℃にて12時間保持し、第2のシリコーン樹脂組成物を硬化させて静電チャック部22と温度調整用ベース部23とを接合させ、実施例の静電チャック装置21を作製した。
(1)耐久性
静電チャック部22の載置面31aに直径300mmのシリコンウエハを静電吸着させ、温度調整用ベース部23の流路41に20℃の冷却水を循環させながら、外側のヒータエレメント25bのみに通電することにより、シリコンウエハの温度を25℃から80℃まで3℃/秒の昇温速度で昇温し、80℃に5分間保持し、その後、ヒータエレメント25への通電を停止して25℃まで冷却する熱サイクルを500回負荷した。
その結果、静電チャック装置には何等異常は何ら認められなかった。
a.静電チャック部22の載置面31aに直径300mmのシリコンウエハを静電吸着させ、温度調整用ベース部23の流路41に20℃の冷却水を循環させながら、シリコンウエハの中心温度が50℃となるようにヒータエレメント25の外ヒータ25b及び内ヒータ25aに通電し、このときのシリコンウエハの面内温度分布をサーモグラフィTVS−200EX(日本アビオニクス社製)を用いて測定した。その結果を図3に示す。図中、Aはシリコンウエハの一直径方向の面内温度分布を、Bはシリコンウエハの上記の一直径方向と直行する直径方向の面内温度分布を、それぞれ示している。
b.ヒータエレメント25の外ヒータ25bの通電量を上げて、シリコンウエハ外周部の温度が70℃となるように昇温速度3.6℃/秒にて昇温させ、このときのシリコンウエハの面内温度分布をサーモグラフィTVS−200EX(日本アビオニクス社製)を用いて測定した。その結果を図4に示す。図中、Aはシリコンウエハの一直径方向の面内温度分布を、Bはシリコンウエハの上記の一直径方向と直行する直径方向の面内温度分布を、それぞれ示している。
c.ヒータエレメント25の外ヒータ25bの通電を停止し、シリコンウエハ外周部の温度が30℃となるように降温速度4.0℃/秒にて降温させ、このときのシリコンウエハの面内温度分布をサーモグラフィTVS−200EX(日本アビオニクス社製)を用いて測定した。その結果を図5に示す。図中、Aはシリコンウエハの一直径方向の面内温度分布を、Bはシリコンウエハの上記の一直径方向と直行する直径方向の面内温度分布を、それぞれ示している。
静電チャック装置21を真空チャンバ内に固定し、擬似プラズマ入熱下におけるシリコンウエハの面内温度を測定した。ここでは、擬似プラズマ入熱として、静電チャック装置21の載置面から40mm上部に配設され、直径が300mmの面状でありかつ外周部が内部よりも発熱量が多い外部ヒータによる加熱を用いた。なお、シリコンウエハと静電チャック部の静電吸着面との間に形成された溝に、30torrの圧力のHeガスを流した。
d.上記の通電状態を維持しつつ、さらに外ヒータ25bにも通電した。このときのシリコンウエハの面内温度を熱電対で測定したところ、シリコンウエハ中心部の温度は60℃、シリコンウエハ外周部の温度は70℃であった。
次いで、
e.ヒータエレメント25の内ヒータ25a及び外ヒータ25bの通電を維持したまま、ヒータエレメント25の外ヒータ25bの通電量を下げた。このときのシリコンウエハの面内温度を熱電対で測定したところ、シリコンウエハ全域において、温度は60℃と一定であった。
(静電チャック装置の作製)
実施例に準じて、比較例の静電チャック装置を作製した。
ただし、静電チャック部の厚みを3.5mmとし、この静電チャック部においては、静電吸着用内部電極の1.5mm下に厚み100μmのモリブデン(Mo)薄板により形成された実施例と同一形状のヒータエレメントを配設した。
また、静電チャック部と温度調整用ベース部とは第1及び第2のシリコーン系樹脂組成物を用いて実施例と同様にして接着一体化した。
(1)耐久性
比較例の静電チャック装置の耐久性を、実施例に準じて評価した。
その結果、1回の熱サイクル付加で静電チャック部に多数のクラックの発生が認められ、静電チャック装置が破壊されていることが認められた。
(2)シリコンウエハの面内温度制御及び昇降温特性
比較例の静電チャック装置を用い、シリコンウエハの面内温度制御及び昇降温特性を、実施例に準じて評価した。
また、シリコンウエハの外周部の温度を50℃から70℃まで昇温、または50℃から30℃まで降温させるための昇降温速度の最大値は2℃/秒であり、実施例の静電チャック装置の昇温特性よりも劣るものであった。
22 静電チャック部
23 温度調整用ベース部
24 有機系接着剤層
24a 第1の有機系接着剤層
24b 第2の有機系接着剤層
25 ヒータエレメント
25a 内ヒータ
25b 外ヒータ
26 給電用端子との接続位置
31 載置板
31a 載置面
32 支持板
33 静電吸着用内部電極
34 絶縁材
35 給電用端子
41 流路
51 給電用端子
Claims (5)
- 一主面を板状試料を載置する載置面とするとともに内部に静電吸着用内部電極を設けてなる静電チャック部と、
内部に熱媒体を循環させる流路を形成してなる温度調整用ベース部と、
前記静電チャック部と前記温度調整用ベース部との間に配設され厚みが200μm以下の非磁性金属からなる薄板状のヒータエレメントと、
これら静電チャック部と温度調整用ベース部とを一定の間隔を保持した状態で接着一体化すると共に前記ヒータエレメントを挟持してなる有機系接着剤層と、を備え、
前記有機系接着剤層は、前記温度調整用ベース部と接着一体化する第1の有機系接着剤層と、この第1の有機系接着剤層と前記静電チャック部とを接着一体化する第2の有機系接着剤層との2層構造からなり、これら第1の有機系接着剤層及び第2の有機系接着剤層により前記ヒータエレメントを挟持してなることを特徴とする静電チャック装置。 - 前記有機系接着剤層は、表面被覆窒化アルミニウム粒子からなるフィラーを含有し、前記第2の有機系接着剤層の熱伝達率は、前記第1の有機系接着剤層の熱伝達率よりも大であることを特徴とする請求項1記載の静電チャック装置。
- 前記有機系接着剤層は、シリコーン樹脂からなることを特徴とする請求項1または2記載の静電チャック装置。
- 前記第1の有機系接着剤層の厚みは100μm以上かつ350μm以下、かつ、前記第2の有機系接着剤層の厚みは10μm以上かつ100μm以下であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の静電チャック装置。
- 前記第1の有機系接着剤層はスペーサを内蔵してなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の静電チャック装置。
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