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JP5518518B2 - ハニカムフィルタの製造方法 - Google Patents

ハニカムフィルタの製造方法 Download PDF

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JP5518518B2 JP2010030595A JP2010030595A JP5518518B2 JP 5518518 B2 JP5518518 B2 JP 5518518B2 JP 2010030595 A JP2010030595 A JP 2010030595A JP 2010030595 A JP2010030595 A JP 2010030595A JP 5518518 B2 JP5518518 B2 JP 5518518B2
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Description

本発明は、排ガス中に含まれる微粒子状物質を捕集するハニカムフィルタの製造方法に関する。
環境への影響を考慮して、自動車用エンジン、建設機械用エンジン、産業機械用定置エンジン等の内燃機関、その他の燃焼機器等から排出される排ガスに含まれる粒子状物質を、排ガスから除去する必要性が高まっている。特に、ディーゼルエンジンから排出される粒子状物質(Particulate Matter。以下、「PM」とも記載する)の除去に関する規制は、世界的に強化される傾向にある。このような事情から、PMを捕集し除去するためのDPF(Diesel Particulate Filter)が注目を集めている。
DPFの一態様として、図1及び2で表されるような、排ガスの流路となる複数のセル11を区画形成する多数の細孔が形成された多孔質の隔壁12と、前記複数のセル11のうち、排ガス流入セル11aの流出端部15b、及び流入セル11aに隣接する排ガス流出セル11bの流入端部15aに配設された目封止部13aと、を備えるハニカムフィルタ1を挙げることができる。このようなハニカムフィルタ1では、流入セル11aが開口している流入端部15aから流入した排ガスが隔壁12を透過して流出セル11b側へ流出し、更に、流出セル11bが開口している流出端部15bから流出することによって、排ガス中のPMが隔壁12によって捕集除去される。このような排ガスが多孔質の隔壁12を透過する構造のフィルタ(ウォールフロー型のフィルタ)は、ろ過面積を広く確保することができるため、ろ過流速(隔壁透過流速)を低減することができ、圧力損失が小さく、且つ、粒子状物質の捕集効率が比較的良好なものである。
DPFは上述のような構造を有するため、PM等が堆積していないクリーンな状態からPMの捕集を開始すると、隔壁内部の細孔にPMが堆積し、急激に圧力損失が増加する場合がある。このような急激な圧力損失の増加は、エンジン性能を低下させる要因となる。この問題を解決するため、また、PMの捕集効率を向上させるために、セラミックス粒子を気体によりセル内に送り込んで、隔壁表面に捕集層を固着させたハニカムフィルタが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、セル内にセラミックス粒子を含む気体を送り込む場合、気流により圧力分布が生じるため、また、セラミックス粒子自体が慣性力を持つために、図3で表されるように、セラミックス粒子は流入セル11aの流出端部15bにおける隔壁の細孔内、更には隔壁12表面上に堆積し易くなる。その結果、得られる捕集層30の膜厚が流入端部15aでは薄く、流出端部15bでは厚く、と不均一になり、膜厚が薄く均一な捕集層を形成することが難しいという問題がある。
このような問題を解決するため、例えば、特許文献2では、セル内に仕切板及びブラシを挿入し、2枚の仕切板で仕切られた円筒部分にセラミックス粒子を気体により送り込み、ブラシで隔壁表面を掃くことにより均一な捕集層を形成することが開示されている。しかしながら、DPF等のように、セルが小さく、数が多い場合には、このような方法で均一な捕集層を形成することは非現実的であるという問題がある。
特開2006−685号公報 特開平10−263340号公報
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、膜厚が薄く均一な捕集層を備え、圧損特性に優れたハニカムフィルタの製造方法を提供することにある。
本発明者らは上記課題を達成すべく鋭意検討した結果、熱処理により焼失する封止材粒子を、隔壁表層部分の細孔内に堆積させて隔壁表面をほぼ平坦にした後に、その上から製膜粒子を薄く均一に堆積させ、その後、熱処理して封止材粒子を焼失させることによって、上記課題を達成することが可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によれば、以下に示すハニカムフィルタの製造方法が提供される。
[1]排ガスの流路となる複数のセルを区画形成する多数の細孔が形成された多孔質の隔壁と、前記複数のセルのうち前記排ガスの流入セルの一方の端部、及び前記流入セルに隣接する前記排ガスの流出セルの他方の端部に配設された目封止部と、を有するハニカム状基材に対し、前記隔壁の前記流入セル側の表層部分の、少なくとも前記流入セル側に開口した開細孔の中に、熱処理により焼失する第一の粒子(以下、「封止材粒子」とも記載する)を堆積させて、前記開細孔の開口部を封止し、前記隔壁の前記流入側の表面を平坦にする第一の工程(以下、「工程1」とも記載する)と、前記開細孔の開口部を封止した前記隔壁の上に、製膜用の第二の粒子(以下、「製膜粒子」とも記載する)を更に堆積させる第二の工程(以下、「工程2」とも記載する)と、前記隔壁に前記第一及び第二の粒子を堆積させた前記ハニカム状基材を熱処理する第三の工程(以下、「工程3」とも記載する)と、を備え、前記第一の粒子(封止材粒子)の数平均粒子径が、前記隔壁に形成された細孔の平均細孔径以下であるハニカムフィルタの製造方法。
[2]前記第一の粒子(封止材粒子)の数平均粒子径が、前記隔壁に形成された細孔の平均細孔径に対して、0.50倍以下である前記[1]に記載のハニカムフィルタの製造方法。
[3]前記第一の粒子(封止材粒子)の数平均粒子径が、前記隔壁に形成された細孔の平均細孔径に対して、0.0007〜0.50倍である前記[1]に記載のハニカムフィルタの製造方法。
[4]前記第二の粒子(製膜粒子)の材料が、前記ハニカム状基材の主たる構成粒子の材料と同一である前記[1]〜[3]のいずれかに記載のハニカムフィルタの製造方法。
[5]前記第一の粒子(封止材粒子)の堆積及び前記第二の粒子(製膜粒子)の堆積は、それぞれの粒子を含む固気二相流を噴射し、前記ハニカム状基材の前記流入セルへ流入させて堆積させる前記[1]〜[4]のいずれかに記載のハニカムフィルタの製造方法。
本発明のハニカムフィルタの製造方法によれば、膜厚が薄く均一な捕集層を備え、圧損特性に優れたハニカムフィルタを提供することができる。
従来のDPFの一態様を模式的に示す正面(流入端面)図である。 図1中のA−A’断面を模式的に示す断面図である。 従来のハニカムフィルタの製造方法により得られるハニカムフィルタの流入セルを模式的に示す断面図である。 本発明のハニカムフィルタの製造方法の一実施形態における工程1を施した後の流入セルを模式的に示す断面図である。 図4A中のP部分の拡大図である。 本発明のハニカムフィルタの製造方法の一実施形態における工程2を施した後の流入セルを模式的に示す断面図である。 図5A中のP部分の拡大図である。 本発明のハニカムフィルタの製造方法の一実施形態における工程3を施した後の流入セルを模式的に示す断面図である。 図6A中のP部分の拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。
1.ハニカムフィルタの製造方法:
本発明のハニカムフィルタの製造方法の一実施形態としては、ハニカム状基材に対して、工程1〜3を施す製造方法を挙げることができる。以下、その詳細について説明する。
1−1.ハニカム状基材の作製:
本実施形態のハニカム状基材は、例えば、以下の方法により作製することができる。まず、下記に示すセラミックス等からなる骨材粒子、水、造孔材等を混合・混練することで坏土を得る。次に、この坏土を、例えば、押出成形等により所望のハニカム形状に成形し、乾燥することでハニカム成形体を得る。次いで、このハニカム成形体の所定のセルのいずれかの端部に目封止部を形成し、最後に、焼成することによって、排ガスの流路となる複数のセルを区画形成する多数の細孔が形成された多孔質の隔壁と、前記複数のセルのうち前記排ガスの流入セルの一方の端部、及び前記流入セルに隣接する前記排ガスの流出セルの他方の端部に配設された目封止部と、を有するハニカム状基材を作製することができる。
また、本実施形態のハニカム状基材の材質は、特に制限なく従来公知の材料を使用することができる。それらの材料の中でも、コージェライト、炭化珪素(SiC)、Si−SiC、アルミナ、ムライト、チタン酸アルミニウム、窒化珪素、等のセラミックスが好ましく、Si−SiC、コージェライト、チタン酸アルミニウム等が特に好ましい。
ハニカム状基材の隔壁の細孔率は、35〜75%であることが好ましい。隔壁の細孔率が35%未満であると、排ガスをろ過する際の隔壁の透過抵抗が著しく上昇するため、PMが堆積していない状態での圧損が大きく増加する。一方、細孔率が75%超であると、ハニカム状基材の強度が低くなり、キャニング時にクラックが発生する場合がある。
ハニカム状基材の隔壁に形成された細孔の平均細孔径は、5〜40μmであることが好ましい。細孔の平均細孔径が5μm未満であると、排ガスをろ過する際の隔壁の透過抵抗が著しく上昇するため、PMが堆積していない状態での圧損が大きく増加する。一方、細孔の平均細孔径が40μm超であると、隔壁を透過するPMが大幅に増加し、フィルタ性能が低下してしまうことがある。
1−1−1.坏土の調製:
坏土は、上述のセラミックス等からなる骨材粒子、分散媒としての水、グラファイト、澱粉、合成樹脂等の造孔材等を混合・混練することで調製することができる。また、坏土には、任意で、有機バインダ、分散剤等を更に混合することができる。
骨材粒子としては、例えば、Si−SiCからなるハニカム状基材を作製する場合には、SiC粉末及び金属Si粉末を、例えば、80:20の質量割合で混合したもの、コージェライトからなるハニカム状基材を作製する場合には、タルク、カオリン、仮焼カオリン、アルミナ、水酸化アルミニウム、及びシリカの中から選ばれた複数の無機原料を、例えば、シリカが42〜56質量%、アルミナが30〜45質量%、マグネシアが12〜16質量%の範囲に入る化学組成となるような割合で含むコージェライト化原料等を挙げることができる。
造孔材としては、焼成(仮焼)工程により飛散焼失する性質のものであれば、特に制限なく従来公知の造孔材を使用することができる。造孔材の具体例としては、コークス等の無機物質、発泡樹脂等の高分子化合物、澱粉等の有機物質等を挙げることができる。なお、これらの造孔材は一種単独で、又は二種以上を組み合わせて使用しても良い。
有機バインダの具体例としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシルメチルセルロース、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。なお、これらの有機バインダは、一種単独で、又は二種以上を組み合わせて使用しても良い。
分散剤の具体例としては、エチレングリコール、デキストリン、脂肪酸石鹸、ポリアルコール等を挙げることができる。なお、これらの分散剤は、一種単独で、又は二種以上を組み合わせて使用しても良い。
上述の材料の混合物を混練する方法としては、特に制限なく従来公知の方法を適用することができ、例えば、ニーダー、真空土練機等を用いる方法を挙げることができる。
1−1−2.成形:
ハニカム成形体を成形する方法としては、特に制限なく従来公知の方法を適用することができ、例えば、押出成形、射出成形、プレス成形等の方法を挙げることができる。これらの中でも、上述のように調製した坏土を、所望のセル形状、隔壁の厚さ、セル密度を有する口金を用いて押出成形する方法が特に好ましい。
ハニカム成形体の全体形状としては、特に制限なく従来公知の形状を適用することができ、例えば、円柱(円筒)形、楕円柱形、四角柱形、三角柱形等の形状を挙げることができる。
ハニカム成形体のセル構造は、特に制限されないが、ハニカム状基材のセル密度が0.9〜233セル/cmとなるセル密度であることが好ましく、ハニカム状基材の隔壁厚さが100〜600μmとなる厚さであることが好ましい。隔壁厚さが100μm未満であると、DPFの再生時にクラックが生じる場合がある。一方、隔壁厚さが600μm超であると、セルの等価水力直径が小さくなり、圧力損失が増加することになる。
ハニカム成形体のセル形状は、特に制限なく従来公知の形状を適用することができ、例えば、セルの断面形状が四角形、六角形、八角形、三角形等のセル形状を挙げることができる。また、ハニカム成形体は、セルの断面形状やサイズが異なる複数種のセル形状が形成されていても良い。
1−1−3.目封止:
本実施形態のハニカム状基材の目封止部は、例えば、目封止部を形成しないセルにマスクを施したハニカム成形体を、貯留した目封止材スラリーに、目的の目封止部の厚さ分だけ浸漬して、目封止セル内に目封止材スラリーを充填することで形成することができる。なお、目封止材スラリーを目封止セル内に充填した後は、通常、ハニカム成形体を引き上げ、乾燥させ、マスクを除去しておく。また、同様の方法により、マスクされていたセルの他方の端部に目封止部を形成することができる。
目封止材としては、通常、ハニカム成形体と同様の材料を使用する。目封止材に、ハニカム成形体と同様の材料を使用することにより、焼成時のそれぞれの膨張率を等しくすることができ、クラックの発生を防止し、耐久性を向上させることができる。
なお、目封止部は、ハニカム成形体を後述する方法で乾燥、又は乾燥及び焼成をした後に、形成してもよい。
1−1−4.焼成:
ハニカム状基材は、最後に、目封止部を形成したハニカム成形体を、乾燥させ、仮焼し、更に焼成することにより作製することができる。
乾燥する方法としては、特に制限なく従来公知の乾燥法を適用することができ、例えば、熱風乾燥、マイクロ波乾燥、誘電乾燥、減圧乾燥、真空乾燥、凍結乾燥等の方法を挙げることができる。これらの中でも、成形体全体を迅速且つ均一に乾燥することができる点で、熱風乾燥と、マイクロ波乾燥又は誘電乾燥とを組み合わせた乾燥法が好ましい。
仮焼は、成形原料(坏土)中に含まれる、有機バインダ、造孔材、分散剤等の有機物を脱脂するために行う工程である。
仮焼条件は、特に制限されないが、例えば、大気雰囲気中、550℃で、3時間の条件を適用することができる。なお、仮焼条件は成形原料(坏土)中の有機物に応じて、適宜選択することができ、一般に、有機バインダの燃焼温度が100〜300℃程度であり、造孔材の燃焼温度が200〜1000℃程度であることから、仮焼温度は、200〜1000℃とすることができる。また、仮焼時間は、通常、3〜100時間程度である。
焼成は、成形原料(坏土)に含まれる骨材粒子等を焼結させて緻密化し、所定の強度を確保させる工程である。
焼成条件は、成形原料(その中の骨材粒子等)等により異なるため、成形原料の種類等に応じて、適宜選択することができる。例えば、SiC粉末及び金属Si粉末を、Ar不活性雰囲気中で焼成する場合、焼成温度は、通常、1400〜1500℃である。また、例えば、コージェライト化原料や、チタン酸アルミニウム原料を焼成する場合、焼成温度が1410〜1440℃であり、焼成時間が3〜10時間程度であることが好ましい。
本実施形態のハニカムフィルタの製造方法により製造されるハニカムフィルタは、その隔壁に触媒を担持させた触媒付ハニカムフィルタであってもよい。隔壁に触媒を担持させる方法としては、特に制限なく従来公知の方法を適用することができる。例えば、アルミナ:白金:セリア系材料=7:1:2の質量比であり、前記セリア系材料が、Ce:Zr:Pr:Y:Mn=60:20:10:5:5の質量比である触媒を、例えば、ディッピング法、吸引法等の方法により、隔壁に担持させることができる。その後、例えば、120℃で2時間乾燥させ、更に550℃で1時間焼き付けることにより、触媒付ハニカムフィルタを製造することができる。
1−2.工程1(封止材粒子の堆積):
工程1は、ハニカム状基材の隔壁の流入セル側の表層部分の、少なくとも流入セル側に開口した開細孔の中に、熱処理により焼失する第一の粒子(封止材粒子)を堆積させて、開細孔の開口部を封止する工程である。
図4Aは、工程1で、ハニカム状基材の隔壁の流入セル側の表層部分の、少なくとも流入セル側に開口した開細孔の中に、封止材粒子を堆積させた状態を模式的に示す断面図である。また、図4Bは、図4AにおけるP部分の拡大図である。以下、工程1について、これらの図を参照しながら説明する。
本明細書中、「隔壁の流入セル側の表層部分」とは、図4Bで表されるように、隔壁12の流入セル11a側にあり、その厚さが、隔壁12の厚さの20%である層状の部分(12aで示される部分)のことをいう。なお、本実施形態の工程1のように、微粒子を含む固気二相流がハニカム状基材の隔壁12のような粒状層フィルタを透過する際には、微粒子の拡散やさえぎりの粒子捕集メカニズムにより、微粒子は気流から外れ、粒状層フィルタの表層部分12aに堆積することが知られている(「さえぎりの粒子捕集メカニズム」の詳細については、「Y.Otani,et.al.,“Aerosol Science and Technology 10:463−474(1989)”」参照)。
1−2−1.封止材粒子:
封止材粒子21は、熱処理することにより焼失する粒子であれば、特に制限されない。封止材粒子の具体例としては、カーボンブラック粒子、グラファイトパウダー粒子、アクリル微粒子、澱粉粒子、ポリエチレン粒子、ポリプロピレン粒子、ナイロン粒子、コークス粒子、セルロース粒子、粉砂糖、フェノール粒子等を挙げることができる。これらの中でも、後述する工程3(熱処理)において封止材を焼失させる熱処理の条件が容易であること、熱処理により発生するガスが処理しやすいこと、入手し易いこと、経済的であること等の観点から、カーボンブラック粒子、グラファイトパウダー粒子、アクリル微粒子、澱粉粒子、ポリエチレン粒子、ポリプロピレン粒子、ナイロン粒子、コークス粒子等が好ましく、カーボンブラック粒子、グラファイトパウダー粒子、アクリル微粒子、澱粉粒子等が特に好ましい。なお、ここで、「熱処理の条件が容易である」とは、熱処理温度が高くなく、また、熱処理の雰囲気が、例えば、大気雰囲気中等、特別な設備・装置等を必要としない条件であるということを意味する。
封止材粒子21の数平均粒子径は、ハニカム状基材の隔壁12に形成された細孔の平均細孔径以下であれば、特に制限なく上述の「熱処理することにより焼失する粒子」を用いることができる。封止材粒子21の数平均粒子径が細孔の平均細孔径以下であることにより、多くの封止材粒子21が隔壁12の開細孔16へ侵入することができるようになる。但し、実質的には、封止材粒子21の数平均粒子径の下限値は、現在製造されうる最小の「熱処理することにより焼失する粒子」の数平均粒子径である0.01μm(細孔の平均細孔径が14μmである場合、その0.0007倍)となる。
また、封止材粒子21の数平均粒子径は、細孔の平均細孔径に対して0.50倍以下であることが特に好ましい。封止材粒子21の数平均粒子径が、細孔の平均細孔径に対して、0.50倍以下であることにより、封止材粒子21が容易に隔壁12の開細孔16へ侵入し易くなると共に、隔壁12の細孔内表面により堆積し易くなる。一方、封止材粒子21の数平均粒子径が細孔の平均細孔径に対して小さすぎる場合には、封止材粒子21が隔壁12の細孔を通過して流出セル11b側へ排出されてしまい隔壁12の細孔内へ堆積し難くなることが予測されるが、数平均粒子径が細孔の平均細孔径に対して0.0007倍の封止材粒子21であっても、隔壁12の開細孔16を封止する効果があることが確かめられている。
1−2−2.堆積:
封止材粒子21を堆積させる方法としては、特に制限なく従来公知の方法を適用することができる。それらの中でも、エジェクター等を用いて封止材粒子21を含む固気二相流を噴射し、ハニカム状基材の流入セル11aへ流入させて堆積させる方法等が好ましい。なお、この際、流出端部15b側で排出される空気を吸引し、封止材粒子21を隔壁12の開細孔16内へ導入し、堆積させることも好ましい。
このように、流入セル11a内へ固気二相流を流入させると、気流により圧力分布が生じるため、また、封止材粒子21自体が慣性力を持つために、封止材粒子21は、流入端部15aでは薄く、流出端部15bでは厚く、と不均一に堆積してしまう。しかしながら、隔壁12の細孔の平均細孔径、封止材粒子21の数平均粒子径、噴射量、噴射条件、吸引条件等を最適に設定することにより、少なくとも開細孔16の中に封止材粒子21を堆積させて、開細孔16の開口部16aを封止することにより、隔壁12の表面をほぼ平坦にすることができる。これにより、下記工程2で、製膜粒子20を薄く均一に堆積させることができる。
また、封止材粒子21を空気と混合させる際、即ち、固気二相流とする際、流動状態の封止材粒子21を使用することができる。流動状態の封止材粒子21を使用することで、封止材粒子21同士の凝集を抑制し、細孔が閉塞することを防ぐことができる。また、流動状態の封止材粒子21を噴射させずに、封止材粒子21の流動層をハニカム状基材の上流に発生させ、下流から吸引することにより、封止材粒子21を堆積させることもできる。
1−3.工程2(製膜粒子の堆積):
工程2は、工程1で開細孔の開口部を封止した隔壁の表面上に、製膜粒子を更に堆積させる工程である。
図5Aは、工程2で、工程1で開細孔の開口部を封止した隔壁の上に、製膜粒子を更に堆積させた状態を模式的に示す断面図である。また、図5Bは、図5AにおけるP部分の拡大図である。以下、工程2について、これらの図を参照しながら説明する。
製膜粒子20を堆積させる方法としては、製膜粒子20を薄く均一に堆積させることができる方法であれば特に制限されず、前述の封止材粒子21を堆積させる方法と同様の方法を適用することができる。なお、製膜粒子20を堆積させる方法と、封止材粒子21を堆積させる方法は同一であっても、異なっていてもよい。
1−3−1.製膜粒子:
製膜粒子20の材料としては、セラミックスが好ましい。製膜粒子20の材料の具体例としては、コージェライト、チタン酸アルミニウム、ムライト、アルミナ、ジルコニア、チタニア、スピネル、リン酸ジルコニル、チタン酸アルミニウム、Ge−コージェライト等の酸化物系セラミックス、SiC、SiN等の非酸化物系セラミックスを挙げることができる。
更に、製膜粒子20の材料と、ハニカム状基材の材料を同一とすることが好ましい。即ち、ハニカム状基材を粉砕したもの、ハニカム状基材の作成過程で切削加工する際に生じる加工粉を更に粉砕したもの等を製膜粒子20とすることが好ましい。このような製膜粒子20を使用することにより、ハニカム状基材と捕集層の熱膨張率が等しくなり、捕集層が隔壁12から剥離することを防ぐことができる。また、製膜粒子20として、ハニカム状基材の原料である骨材粒子をそのまま使用することもできる。
なお、粉砕する方法としては、特に制限なく従来公知の粉砕方法を適用することができるが、湿式粉砕が好ましい。湿式粉砕することにより、粒径が揃った製膜粒子20を形成することができ、製膜粒子20同士の凝集を抑制することができる。
製膜粒子20の数平均粒子径は、特に制限されないが、通常、0.1〜50μmであり、0.5〜20μmであることが好ましく、1〜15μmであることが更に好ましい。製膜粒子20の数平均粒子径が0.1μm未満であると、捕集層を形成した際の平均細孔径が小さ過ぎるため、気流の流路が狭くなり圧力損失が過大となってしまう傾向にある。一方、製膜粒子20の数平均粒子径が50μm超であると、捕集層を形成した際の平均細孔径が大き過ぎるため、PMが容易に通過してしまい、捕集層の本来の機能が得られないおそれがある。
1−4.工程3(熱処理):
工程3は、隔壁に封止材粒子及び製膜粒子を堆積させた前記ハニカム状基材を熱処理し、封止材粒子を焼失させる工程である。
図6Aは、工程3で、隔壁に封止材粒子及び製膜粒子を堆積させた前記ハニカム状基材を熱処理し、封止材粒子を焼失させた後の状態を模式的に示す断面図である。また、図6Bは、図6AにおけるP部分の拡大図である。以下、工程3について、これらの図を参照しながら説明する。
封止材粒子21が熱処理により焼失することで、隔壁12表面上に、製膜粒子20からなる薄く均一な層が形成され、通常、その後の焼成により製膜粒子20同士及び製膜粒子20−隔壁12間で焼結させ、薄く均一な捕集層40を形成することができる。
熱処理の条件としては、封止材粒子21が焼失する条件であれば特に制限されないが、通常、大気雰囲気中、200〜1000℃で0.5〜100時間程度である。なお、熱処理の温度は、封止材粒子21の種類により適宜選択すればよく、例えば、カーボンブラック粒子やグラファイトパウダー粒子の場合は、800℃程度、アクリル微粒子や澱粉粒子の場合は、500℃程度等とすれば良い。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。また、各種物性値の測定方法、及び諸特性の評価方法を以下に示す。
[細孔の平均細孔径(μm)]
島津製作所社製の水銀ポロシメーターを用いて、水銀圧入法により、隔壁に形成された細孔の平均細孔径を測定した。
[捕集層の平均膜厚(μm)]
下記の測定方法によって、「捕集層の平均膜厚(μm)」を求めた。
まず、ハニカムフィルタを、一方の端面から全長の10%、50%、90%の長さで切断した。得られた3種類の断面のそれぞれにおいて、走査型電子顕微鏡(商品名「S−3200」、日立製作所社製)を用いて、倍率500倍の条件で、3枚ずつ(計9枚)のSEM画像を撮影した。1つの断面について撮影した3枚のSEM画像のそれぞれにおいて捕集層の膜厚を測定し、測定された3つの捕集層の膜厚(測定値)の平均値を求め、「断面の捕集層膜厚」とした。同様にして、他の断面についてもそれぞれ「断面の捕集層膜厚」を求めた。求めた3つの「断面の捕集層膜厚」の平均値を「捕集層の平均膜厚(μm)」とした。
[捕集層の最大・最小膜厚差(μm)]
上述の「捕集層の平均膜厚(μm)」の測定方法において求めた3つの「断面の捕集層膜厚」のうち、最大の「断面の捕集層膜厚」と最小の「断面の捕集層膜厚」との差を「捕集層の最大・最小膜厚差(μm)」とした。
[圧損低減率(%)]
PMが堆積していない(クリーンな)ハニカムフィルタに、ハニカムフィルタ1LあたりのPM量が4gとなるように、PMを堆積させた。このハニカムフィルタに、2.4Nm/minの流量で、200℃の空気を流入させ、ハニカムフィルタ上流の圧力と、下流の圧力の差を、差圧計を用いて測定し、この測定値を圧力損失Aとした。測定された圧力損失を用いて、下記一般式(1)により、「圧損低減率(%)」を求めた。
Figure 0005518518
上記一般式(1)中、圧力損失Aは、捕集層を形成していないハニカムフィルタ(比較例1のハニカムフィルタ)を用いて求めた圧力損失である。
[判定]
下記条件1〜3を、3つとも満たす場合を「○(良好)」と判定し、2つ満たす場合を「△(可)」と判定し、1つ満たすか、又はいずれも満たさない場合を「×(不良)」と判定した。
条件1:捕集層の平均膜厚が70μm以下である。
条件2:捕集層の最大・最小膜厚差が40μm以下である。
条件3:圧損低減率が33%以上である。
(実施例1)
SiC粉末及び金属Si粉末を80:20の質量割合で混合した骨材粒子100質量部に、有機バインダとしてヒドロキシプロポキシルメチルセルロース6質量部、造孔材として平均粒子径25μmの澱粉粒子を5質量部、並びに分散剤として水35質量部を添加して混練することにより坏土を調製した。次いで、断面形状が八角形であるセル(流入セル)と、断面形状が四角形であるセル(流出セル)とが交互に形成される所定スリット幅の金型を用いて、調整しておいた坏土を押出成形し、所望寸法のハニカム成形体を得た。
次に、このハニカム成形体をマイクロ波乾燥機で乾燥し、更に熱風乾燥機で完全に乾燥させた。その後、ハニカム成形体の流出セルの流入側端面にマスクを施し、このマスクを施した側の端部(流入端部)を、前述のハニカム成形体の成形原料を含有する目封止材スラリーに浸漬して、流出セルの流入端部に目封止部を形成した。同様の操作により、流入セルの流出端部にも目封止部を形成した。
両端部に互い違いに目封止部を形成したハニカム成形体を熱風乾燥機で乾燥し、更に、酸化雰囲気中550℃で3時間程度仮焼した。次に、Ar不活性雰囲気中1450℃で2時間焼成した。このようにして、セル密度が46.5セル/cmであり、隔壁の厚さが0.25mmであり、流入セルの断面形状が八角形(対向する隔壁相互間の距離(長さ)1.41mm)であり、流出セルの断面形状が四角形(対向する隔壁相互間の距離(一辺の長さ)1.01mm)であり、平均細孔径が14μmであり、気孔率が41%である長さ152mm、端面の一辺の長さが36mmの四角柱状のハニカム状基材を作製した。
作製したハニカム状基材の流入端部から、エジェクターを用いて、封止材粒子として数平均粒子径0.01μmのカーボンブラック粒子を、ハニカム状基材1Lあたりの堆積量が1gとなるように噴射した。
次いで、封止材粒子を噴射した方法と同様の方法で、製膜粒子を噴射した。なお、製膜粒子としては、数平均粒子径が3μmのSiC粉末を用いた。その後、大気雰囲気中、800℃で2時間熱処理して封止材粒子を焼失させ、実施例1のハニカムフィルタを作製した。
実施例1のハニカムフィルタについて、各種評価を行った結果、捕集層の平均膜厚は40μm、最大・最小膜厚差は30μm、圧損低減率は34%であり、判定は「○(良好)」であった。これらの結果を表1に示す。
(比較例1,2)
比較例1は、封止材粒子及び製膜粒子を堆積させなかったこと以外、比較例2は、封止材粒子を堆積させなかったこと以外は、実施例1と同様にして、各ハニカムフィルタを作製した。各ハニカムフィルタについて、各種評価を行った結果を、表1に示す。
(実施例2〜10、比較例3,4)
下記表1に示す封止材粒子の種類及びその数平均粒子径としたこと以外は、実施例1と同様にして、各ハニカムフィルタを作製した。即ち、実施例2は、数平均粒子径0.05μmのカーボンブラック粒子を、実施例3は、数平均粒子径0.10μmのカーボンブラック粒子を、実施例4は、数平均粒子径0.14μmのカーボンブラック粒子を、実施例5は、数平均粒子径0.60μmのアクリル微粒子を、実施例6は、数平均粒子径1.4μmのアクリル微粒子を、実施例7は、数平均粒子径2.6μmのアクリル微粒子を、実施例8は、数平均粒子径3.0μmの澱粉粒子を、実施例9は、数平均粒子径7.0μmのグラファイトパウダー粒子を、実施例10は、数平均粒子径10μmのグラファイトパウダー粒子を、比較例3は、数平均粒子径20μmのグラファイトパウダー粒子を、比較例4は、数平均粒子径30μmの澱粉粒子を、それぞれ用いて、各ハニカムフィルタを作製した。各ハニカムフィルタについて、各種評価を行った結果を、表1に示す。
Figure 0005518518
(実施例11,12)
ハニカム状基材の原料及び製膜粒子として、実施例11は、コージェライト化原料を、実施例12は、チタン酸アルミニウム原料を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、各ハニカムフィルタを作製した。各ハニカムフィルタについて、各種評価を行った結果を、表2に示す。
Figure 0005518518
表1及び2より、数平均粒子径が、隔壁に形成された細孔の平均細孔径以下である封止材粒子を使用して隔壁表面をほぼ平坦にした上に、捕集層を形成し、その後、封止材粒子を焼失させたハニカムフィルタは、薄く均一な捕集層を備えることが明らかである。更に、数平均粒子径が、隔壁に形成された細孔の平均細孔径に対して、0.50倍以下である封止材粒子を使用した場合には、ハニカムフィルタは薄く均一な捕集層を備えると共に、圧損低減率も高いことが明らかである。
本発明のハニカムフィルタは、自動車用エンジン、建設機械用エンジン、産業機械用定置エンジン等の内燃機関、その他の燃焼機器等から排出される排ガスに含まれる粒子状物質を、排ガスから捕集・除去するフィルタとして好適に用いることができる。
1:ハニカムフィルタ、11:セル、11a:流入セル、11b:流出セル、12:隔壁、12a:隔壁表層部、13a:目封止部(流入端部)、13b:目封止部(流出端部)、14:外周壁、15a:流入端部、15b:流出端部、16:開細孔、16a:開細孔開口部、20:製膜粒子、21:封止材粒子、30,40:捕集層。

Claims (5)

  1. 排ガスの流路となる複数のセルを区画形成する多数の細孔が形成された多孔質の隔壁と、前記複数のセルのうち前記排ガスの流入セルの一方の端部、及び前記流入セルに隣接する前記排ガスの流出セルの他方の端部に配設された目封止部と、を有するハニカム状基材に対し、
    前記隔壁の前記流入セル側の表層部分の、少なくとも前記流入セル側に開口した開細孔の中に、熱処理により焼失する第一の粒子を堆積させて、前記開細孔の開口部を封止し、前記隔壁の前記流入側の表面を平坦にする第一の工程と、
    前記開細孔の開口部を封止した前記隔壁の上に、製膜用の第二の粒子を更に堆積させる第二の工程と、
    前記隔壁に前記第一及び第二の粒子を堆積させた前記ハニカム状基材を熱処理する第三の工程と、を備え、
    前記第一の粒子の数平均粒子径が、前記隔壁に形成された細孔の平均細孔径以下であるハニカムフィルタの製造方法。
  2. 前記第一の粒子の数平均粒子径が、前記隔壁に形成された細孔の平均細孔径に対して、0.50倍以下である請求項1に記載のハニカムフィルタの製造方法。
  3. 前記第一の粒子の数平均粒子径が、前記隔壁に形成された細孔の平均細孔径に対して、0.0007〜0.50倍である請求項1に記載のハニカムフィルタの製造方法。
  4. 前記第二の粒子の材料が、前記ハニカム状基材の主たる構成粒子の材料と同一である請求項1〜3のいずれか一項に記載のハニカムフィルタの製造方法。
  5. 前記第一の粒子の堆積及び前記第二の粒子の堆積は、それぞれの粒子を含む固気二相流を噴射し、前記ハニカム状基材の前記流入セルへ流入させて堆積させる請求項1〜4のいずれか一項に記載のハニカムフィルタの製造方法。
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