JP5507953B2 - ハンガー付き椅子 - Google Patents
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Description
さらに、ハンガーを取り外して使用する場合に、その取付部材や取付けのためのねじ孔等が残存し、体裁が悪い等の問題がある。
(1)背凭れの背面側に、衣服を掛けるためのハンガーを配設したハンガー付き椅子において、前記ハンガーを、背凭れの左右の両側部に係合するようにした1対の取付部材と、両取付部材から、背凭れの背面側において互いに内方に向かって延出する1対の支持フレームと、両支持フレームの内端より上方に向かって互いに外側方に拡開するように延出する1対の傾斜起立フレームと、両傾斜起立フレームの上端部に各端部が連設された左右方向を向く上部フレームとを備えるものとし、少なくとも、前記傾斜起立フレームと上部フレームとを、弾性変形可能な材料により形成することにより、前記上部フレームに下向きの荷重がかかったとき、左右の支持フレームが取付部材を支点として下向きに回動しようとするモーメントが働き、そのモーメントにより、前記取付部材が背凭れの両側部に強く係合するようにする。
また、ハンガーを背凭れに装着したときの背面形状が2個のZ字を向き合わせて結合したようなユニークな形状を呈し、体裁がよく、しかもハンガーを装着しているときだけでなく、ハンガーを取り外した後にも、ねじ孔等が背凭れに残存することがないので体裁がよい。
さらに、少なくとも、傾斜起立フレームと上部フレームとを、弾性変形可能な材料により形成したことにより、上部フレームに衣服等の荷重がかかった際に、傾斜起立フレームと上部フレームとが弾性変形して、左右の支持フレームが取付部材を支点として、下向きに回動しようとするモーメントが働き、そのモーメントにより、取付部材が背凭れの両側部に強く係合し、取付部材と背凭れとの結合強度が増すという利点もある。
図1〜図3に示すように、この椅子は、先端部にキャスタ1を備える放射状をなす5本の脚杆2を有する脚体3を備えている。脚体3の中央には、ガススプリング(図示略)を備える伸縮式の脚柱4が立設されており、脚柱4の上端には、支基5の後部が固着されている。
この背凭れ支持杆9、9の前端部は、左右方向の軸10をもって支基5に枢着され、支基5の後端部と連結板8とに前後の端部が連結されたガススプリング11(図1参照)の作用により、背凭れ支持杆9、9と背凭れ6とは、軸10を中心として、前後方向に回動したり、所望の後傾角度で停止させられたりし得るようになっている。
背板13の上半部13aは、両側杆12、12の前縁寄りに、同じく下半部13bは、両側杆12、12の後縁寄りに接合し、それらの中間には、水平の段差部(図示略)が形成されている。
この両側杆12、12と背板13とは、弾性を有する硬質合成樹脂材料により、一体成形して形成するのが好ましい。
また、背板13の下半部13bの前面両側部には、剛性を高めるための多数のリブ15が設けられている。
さらに、前覆い板16の前面と、背板13の上半部13aの前面と、背板13の上半部13aの後面とは、二つ折りとしたクッション材17により覆われている。
なお、上下の閉塞片18a、18b、19a、19bのいずれか一方を省略することにより、凹溝18、19の上端および下端のいずれか一方を上方または下方に開放しておいてもよい。
なお、この凸部20に代えて、下端面が水平をなす側面視三角形の複数の凹部(図示略)としてもよい。
すると、係合爪24が、当接片25cの前下端か、または包囲片23の前部の下端内縁を支点とし、前方に回動させられて、凸部20から前方に離脱する。
この状態で、ハンガー21全体を上方または下方に移動し、係合爪24を、上下いずれかの別の凸部20に係合させればよい。
ハンガー21を上方に移動させる際は、ハンガー21を元の後傾姿勢に戻しつつ上昇させても、係合爪24は、上方の凸部20における前上方に傾斜する下縁に乗り上がって、一旦前方に押動された後、その凸部20の上面に係合することができる。
この例では、上部フレーム28を、背面視において、上方に円弧状に湾曲させ、また、補助フレーム29を、背面視において、下方に円弧状に湾曲させ、上部フレーム28と補助フレーム29との左右の両端部同士を、左右の傾斜起立フレーム27、27の上端部に、互いに結合するようにして連設してある。
また、オプション部材を取り外した後に、ねじ孔等の取付構造の一部が残らないので、背凭れの外観を美麗に保つことができる。
さらに、機能の異なる種々のオプション部材を、単独で、または複数個を組み合わせて、背凭れに装着することにより、椅子を多様化することができる。
(1) 各側杆12に、前後の凹溝18、19のうちのいずれか一方のみを設け、他方を省略し、設けた方の凹溝18または19に、取付部材22の係合爪24を嵌合し、側杆12における凹溝を設けていない方の前後いずれかの面に、弾性部材25における弾性舌片25bと当接片25cとを圧接し、係合爪24と、弾性部材25における弾性舌片25bおよび当接片25cとにより、各側杆12を前後から挾圧把持することにより、ハンガー21を支持するようにする。
2 脚杆
3 脚体
4 脚柱
5 支基
5aカバー
6 背凭れ
6a背板
6bクッション体
6c表皮材
7 座
8 連結板
9 背凭れ支持杆
10 軸
11 ガススプリング
12 側杆
13 背板
13a上半部
13b下半部
14 長孔
15 リブ
16 前覆い板
17 クッション材
18、19 凹溝
18a、18b、19a、19b 閉塞片
20 凸部
21 ハンガー(オプション部材)
22 取付部材
23 包囲片
24 係合爪
25 弾性部材
25a取付部
25b弾性舌片
25c当接片
26 支持フレーム
27 傾斜起立フレーム
28 上部フレーム
29 補助フレーム
30 肘掛け
Claims (6)
- 背凭れの背面側に、衣服を掛けるためのハンガーを配設したハンガー付き椅子において、
前記ハンガーを、背凭れの左右の両側部に係合するようにした1対の取付部材と、両取付部材から、背凭れの背面側において互いに内方に向かって延出する1対の支持フレームと、両支持フレームの内端より上方に向かって互いに外側方に拡開するように延出する1対の傾斜起立フレームと、両傾斜起立フレームの上端部に各端部が連設された左右方向を向く上部フレームとを備えるものとし、少なくとも、前記傾斜起立フレームと上部フレームとを、弾性変形可能な材料により形成することにより、前記上部フレームに下向きの荷重がかかったとき、左右の支持フレームが取付部材を支点として下向きに回動しようとするモーメントが働き、そのモーメントにより、前記取付部材が背凭れの両側部に強く係合するようにしたことを特徴とするハンガー付き椅子。 - 上部フレームを、背面視において、上方に湾曲させた請求項1記載のハンガー付き椅子。
- 上部フレームより下方において、左右方向を向く補助フレームの両端部を、左右の傾斜起立フレームに連設した請求項1または2記載のハンガー付き椅子。
- 補助フレームの中央部を、上部フレームの中央部より前方に位置させた請求項3記載のハンガー付き椅子。
- 補助フレームを、背面視において、下方に湾曲させた請求項3または4記載のハンガー付き椅子。
- 左右の取付部材を、背凭れの両側部に、上下方向の取付け位置調節可能として背凭れに装着した請求項1〜5のいずれかに記載のハンガー付き椅子。
Priority Applications (1)
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JP2009240265A JP5507953B2 (ja) | 2009-10-19 | 2009-10-19 | ハンガー付き椅子 |
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2009
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