JP5505250B2 - 消泡剤組成物 - Google Patents
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〔請求項1〕
(A)下記一般式(1)
[式中、R1は独立に水酸基又は炭素原子数1〜18の1価炭化水素基であり、R2は独立に下記一般式(2)
(式中、Xは酸素原子又はメチレン基であり、R3は炭素原子数1〜18の2価炭化水素基であり、Eはエステル結合基[−C(=O)−O−又は−O−C(=O)−]であり、R4は炭素原子数1〜18の1価炭化水素基である。)
で表される分子内にエステル結合基を含有する変性基、上記R1、水素原子、又は炭素原子数1〜4のアルコキシ基であり、但し、前記一般式(1)の分子中に含まれるR2のうち、少なくとも1つは前記一般式(2)で表される分子内にエステル結合基を含有する変性基である。mは3〜100の整数、nは0〜5の整数である。]
で表されるエステル結合基を含有する変性基を有するオルガノポリシロキサン: 70〜99.9質量部、
(B)微粉末シリカ: 0.1〜30質量部
(但し、上記(A)成分と上記(B)成分の合計量は100質量部である。)
からなる消泡剤組成物。
〔請求項2〕
ウレタン樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、フレキソインキ、グラビアインキ又はラテックス用である請求項1記載の消泡剤組成物。
R3は炭素原子数1〜18、好ましくは1〜12の直鎖状、分岐鎖状あるいは環状の2価炭化水素基である。R3としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、ヘプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレン基、ウンデシレン基、ドデシレン基、トリデシレン基、テトラデシレン基、ペンタデシレン基、ヘキサデシレン基、ヘプタデシレン基、オクタデシレン基等の直鎖アルキレン基や、イソプロピレン基、イソブチレン基、1−イソプロピル−2,2−ジメチルプロピレン基等の分岐構造を有するアルキレン基、シクロヘキシレン基等のシクロアルキレン基、フェニレン基、トリレン基、キシリレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基等のアリーレン基、アルキレン基とアリーレン基の組み合わせ等が挙げられる。これらの中でも消泡性能や、コーティング剤への分散性、ペインタブル性の観点から、直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基であることが好ましく、特にメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、1−イソプロピル−2,2−ジメチルプロピレン基であることが好ましい。
本発明における(B)成分の微粉末シリカは公知のものでよく、親水性シリカ、疎水性シリカのいずれでもよい。親水性シリカとしては、例えば、沈降シリカ等の湿式シリカ;シリカキセロゲル、ヒュームドシリカ等の乾式シリカが挙げられる。その具体例としては、アエロジル(登録商標)[商品名、日本アエロジル(株)製]、ニップシール[商品名、東ソー・シリカ(株)製]、サイリシア(登録商標)[商品名、富士シリシア化学(株)製]などが挙げられる。
上記(A)成分の量が70質量部未満で、上記(B)成分の量が30質量部を超えると、得られる組成物の粘度が増加しやすくなって作業性あるいはコーティング剤に添加したときの分散性が悪くなり、上記(A)成分の量が99.9質量部を超え、上記(B)成分の量が0.1質量部未満であると、得られる組成物の消泡性能が劣る。
HO−[CH2(CH3)CHO]35−H、
HO−[CH2(CH3)CHO]70−H、
HO−(CH2CH2O)4−[CH2(CH3)CHO]30−H、
CH2=CHCH2O−(CH2CH2O)32−[CH2(CH3)CHO]8−H、
CH2=CHCH2O−(CH2CH2O)22−[CH2(CH3)CHO]22−C4H9、
CH2=CHCH2O−(CH2CH2O)10−CH3
で例示されるようなポリオキシアルキレン重合体や、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油等の非イオン性界面活性剤と混合して使用してもよい。なお、上記に例示したポリオキシアルキレン重合体の組成式及び非イオン性界面活性剤は一例であり、本発明を制限するものではない。
これを、「A7」とする。
アエロジルR812[商品名、日本アエロジル(株)製、BET比表面積260m2/g]
これを「B1」とする。
これを「B2」とする。
表1に記載の量比で(A)成分及び(B)成分を混合して組成物を調製した。なお、比較例1は(B)成分を使用せず、(A)成分のみを使用した例である。比較例2は(B)成分を使用せず、且つ規定外の(A)成分のみを使用した例である。比較例3〜8は規定外の(A)成分を使用した例である。
市販のウレタン樹脂塗料に、実施例1〜6及び比較例1〜8の消泡剤組成物を0.5質量%添加し、下記に示す性能評価を行った。評価結果を表2に示す。
消泡剤組成物を添加したウレタン樹脂塗料をステンレス鋼板にローラー塗装したときの塗膜表面の泡の個数をカウントし、下記基準で評価した。
○:2個以下、△:3〜10個、×:11個以上
消泡剤組成物を添加したウレタン樹脂塗料をガラス瓶に入れ、遠心分離機で5,000rpm×10分間撹拌したときの分離の有無を目視で観察し、下記基準で評価した。
○:分離無し、△:僅かな分離有り、×:分離有り
消泡剤組成物を添加したウレタン樹脂塗料をステンレス鋼板にローラー塗装し、乾燥後の塗膜表面にマジックペンを用いてペインタブル性を確認し、下記基準で評価した。
○:ハジキ無し、△:僅かなハジキ有り、×:ハジキ有り
表2の結果から明らかなように、本発明の消泡剤組成物は、コーティング液に添加したときの消泡性能、分散性、ペインタブル性に優れるものである。
Claims (2)
- (A)下記一般式(1)
[式中、R1は独立に水酸基又は炭素原子数1〜18の1価炭化水素基であり、R2は独立に下記一般式(2)
(式中、Xは酸素原子又はメチレン基であり、R3は炭素原子数1〜18の2価炭化水素基であり、Eはエステル結合基[−C(=O)−O−又は−O−C(=O)−]であり、R4は炭素原子数1〜18の1価炭化水素基である。)
で表される分子内にエステル結合基を含有する変性基、上記R1、水素原子、又は炭素原子数1〜4のアルコキシ基であり、但し、前記一般式(1)の分子中に含まれるR2のうち、少なくとも1つは前記一般式(2)で表される分子内にエステル結合基を含有する変性基である。mは3〜100の整数、nは0〜5の整数である。]
で表されるエステル結合基を含有する変性基を有するオルガノポリシロキサン: 70〜99.9質量部、
(B)微粉末シリカ: 0.1〜30質量部
(但し、上記(A)成分と上記(B)成分の合計量は100質量部である。)
からなる消泡剤組成物。 - ウレタン樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、フレキソインキ、グラビアインキ又はラテックス用である請求項1記載の消泡剤組成物。
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