[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP5505250B2 - 消泡剤組成物 - Google Patents

消泡剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5505250B2
JP5505250B2 JP2010234150A JP2010234150A JP5505250B2 JP 5505250 B2 JP5505250 B2 JP 5505250B2 JP 2010234150 A JP2010234150 A JP 2010234150A JP 2010234150 A JP2010234150 A JP 2010234150A JP 5505250 B2 JP5505250 B2 JP 5505250B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
mass
component
ester bond
carbon atoms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010234150A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012086137A (ja
Inventor
一幸 竹脇
孝冬 櫻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2010234150A priority Critical patent/JP5505250B2/ja
Publication of JP2012086137A publication Critical patent/JP2012086137A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5505250B2 publication Critical patent/JP5505250B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Description

本発明は、各種コーティング液(塗料、インキ、ラテックスなど)に有効である消泡剤組成物に関するものである。
各種コーティング液(塗料、インキ、ラテックスなど)には、顔料などの分散のため又は塗膜欠陥(クレーター、ハジキ及びピンホールなど)を改善するために多量の界面活性剤が添加されており、塗工時に泡が発生するために消泡剤が配合されることが多い。
しかし、従来の疎水性ポリジメチルシロキサンをベースに用いた消泡剤をコーティング剤に配合すると、コーティング剤との相溶性の不足によりハジキ現象による塗膜欠陥(ピンホール、フィッシュアイ及びオイルスポットなど)が発生することが多く、その解決が求められていた。
その解決のために、長鎖アルキル基又はアラルキル基を含有するポリシロキサンとポリオキシアルキレン鎖含有ポリシロキサンとを組み合わせた消泡剤(特開昭56−129013号公報:特許文献1)、1分子中にポリオキシアルキレン基と長鎖アルキル基又はアラルキル基を共に有するポリシロキサンからなる消泡剤(特開昭57−180407号公報:特許文献2)、シルカルベン単位とシロキサン単位からなるポリシルカルベンシロキサンを主成分とする消泡剤(特開平8−108007号公報:特許文献3)、アルキレンオキシド化合物とアルコール性水酸基を有するシリコーンとイソシアナート化合物の反応物からなる消泡剤(特公平7−90126号公報:特許文献4)、シロキサン−グリコール共重合体とポリプロピレングリコールからなる消泡剤(特公昭54−9144号公報:特許文献5)等が提案されているが、消泡性能と分散性、ペインタブル性のバランスのとれた消泡剤組成物を得ることは難しく、更なる改良が求められている。
特開昭56−129013号公報 特開昭57−180407号公報 特開平8−108007号公報 特公平7−90126号公報 特公昭54−9144号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、各種コーティング液に対して高い消泡性能と、分散性と、ペインタブル性とを併せ持つ消泡剤組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、(A)一般式(1)で表されるエステル結合基を含有する変性基を有するオルガノポリシロキサン70〜99.9質量%と(B)微粉末シリカ0.1〜30質量%からなる消泡剤組成物が、各種コーティング液に対して高い消泡性能と、分散性と、ペインタブル性とを併せ持つ消泡剤組成物となり得ることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、下記に示す消泡剤組成物を提供する。
〔請求項1〕
(A)下記一般式(1)
Figure 0005505250

[式中、R1は独立に水酸基又は炭素原子数1〜18の1価炭化水素基であり、R2は独立に下記一般式(2)
Figure 0005505250

(式中、Xは酸素原子又はメチレン基であり、R3は炭素原子数1〜18の2価炭化水素基であり、Eはエステル結合基[−C(=O)−O−又は−O−C(=O)−]であり、R4は炭素原子数1〜18の1価炭化水素基である。)
で表される分子内にエステル結合基を含有する変性基、上記R1、水素原子、又は炭素原子数1〜4のアルコキシ基であり、但し、前記一般式(1)の分子中に含まれるR2のうち、少なくとも1つは前記一般式(2)で表される分子内にエステル結合基を含有する変性基である。mは3〜100の整数、nは0〜5の整数である。]
で表されるエステル結合基を含有する変性基を有するオルガノポリシロキサン: 70〜99.9質量部、
(B)微粉末シリカ: 0.1〜30質量部
(但し、上記(A)成分と上記(B)成分の合計量は100質量部である。)
からなる消泡剤組成物。
〔請求項2〕
ウレタン樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、フレキソインキ、グラビアインキ又はラテックス用である請求項1記載の消泡剤組成物。
本発明の消泡剤組成物は、各種コーティング液に対して高い消泡性能と、分散性と、ペインタブル性とを併せ持つため、例えばウレタン樹脂塗料やエポキシ樹脂塗料、フレキソインキ、グラビアインキ、各種ラテックス等に配合する消泡剤として有用である。
以下、本発明について詳しく説明する。
[(A)成分]
本発明における(A)成分のエステル結合基を含有する変性基を有するオルガノポリシロキサンは、下記一般式(1)で表される。
Figure 0005505250
上記式中、R1は独立に水酸基又は炭素原子数1〜18、好ましくは1〜12の1価炭化水素基であり、R1としては、例えば、水酸基;メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、1−メチルプロピル基、ペンチル基、イソペンチル基、1−メチルブチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基;ビニル基、アリル基等のアルケニル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基等が挙げられる。これらの中でも消泡性能の点、及び入手が容易であること等からメチル基が好ましく、全R1の85モル%以上がメチル基であることが好ましい。
上記R2は、独立に上記R1、水素原子、炭素原子数1〜4のアルコキシ基、及び下記一般式(2)
Figure 0005505250

で表される分子内にエステル結合基を含有する変性基から選ばれる基である。
炭素原子数1〜4のアルコキシ基として、具体的には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、1−メチルプロポキシ基等が挙げられる。
上記式(2)中、Xは酸素原子又はメチレン基である。
3は炭素原子数1〜18、好ましくは1〜12の直鎖状、分岐鎖状あるいは環状の2価炭化水素基である。R3としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、ヘプチレン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレン基、ウンデシレン基、ドデシレン基、トリデシレン基、テトラデシレン基、ペンタデシレン基、ヘキサデシレン基、ヘプタデシレン基、オクタデシレン基等の直鎖アルキレン基や、イソプロピレン基、イソブチレン基、1−イソプロピル−2,2−ジメチルプロピレン基等の分岐構造を有するアルキレン基、シクロヘキシレン基等のシクロアルキレン基、フェニレン基、トリレン基、キシリレン基、ナフチレン基、ビフェニレン基等のアリーレン基、アルキレン基とアリーレン基の組み合わせ等が挙げられる。これらの中でも消泡性能や、コーティング剤への分散性、ペインタブル性の観点から、直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基であることが好ましく、特にメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基、1−イソプロピル−2,2−ジメチルプロピレン基であることが好ましい。
Eはエステル結合基であり、R3とR4とを結合している。具体的には、
Figure 0005505250

であり、本発明の消泡剤組成物に極性を付与することで各種樹脂、ラテックスに対する相溶性を高める効果がある。
4は炭素原子数1〜18、好ましくは1〜12の直鎖状、分岐鎖状あるいは環状の1価炭化水素基である。R4としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、1−メチルプロピル基、ペンチル基、イソペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1,1−ジメチルプロピル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、1−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、ヘプチル基、1−エチルペンチル基、1−プロピルブチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、1−ブチルヘプチル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、1−ヘキシルノニル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、1−ヘプチルデシル基、1−(1,3,3−トリメチルブチル)−4,6,6−トリメチルヘプチル基、オクタデシル基、1−メチルヘプタデシル基、ノナデシル基等の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、1−シクロヘキシルメチル基、2−シクロペンチルエチル基等のシクロアルキル基;ビニル基、アリル基、1−メチル−1−ブテニル基、2−メチル−3−ブテニル基、4−ウンデシレン基、8−ペンタデシレン基、8−ヘプタデシレン基、10−ノナデシレン基等の直鎖状又は分岐鎖状のアルケニル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基等が挙げられる。これらの中でも消泡性能や、コーティング剤への分散性、ペインタブル性、原料の入手の容易さの観点から、直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基であることが好ましく、特にメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、1−メチルプロピル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、ヘプチル基、1−エチルペンチル基、1−プロピルブチル基、ウンデシル基、ペンタデシル基、1−ヘキシルノニル基、ヘプタデシル基、1−ヘプチルデシル基、1−(1,3,3−トリメチルブチル)−4,6,6−トリメチルヘプチル基であることが好ましい。
ここで、前記一般式(1)の分子中に含まれる最大7個のR2のうち、少なくとも1個、好ましくは2〜5個は前記一般式(2)で表される分子内にエステル結合基を含有する変性基である。
mは3〜100の整数であり、mが3未満であると、(A)成分の分子量が小さくなりすぎるため消泡性能が低下することがあり、mが100を超えると、(A)成分の分子量が大きくなりすぎるためコーティング剤への分散性及びペインタブル性が低下することがある。また、nは0〜5の整数であり、nが5を超えると、コーティング液に対する(A)成分の分散性が高くなりすぎるため消泡性能が低下することがある。
(A)成分の具体例としては、次のものが挙げられる。
Figure 0005505250
Figure 0005505250
Figure 0005505250
Figure 0005505250
上記(A)成分のエステル結合基を含有する変性基を有するオルガノポリシロキサンは、オストワルド粘度計により測定される25℃における動粘度が10〜10,000mm2/s、特に20〜5,000mm2/sの範囲であることが好ましい。
(A)成分のエステル結合基を含有する変性基を有するオルガノポリシロキサンは、1種単独でも2種以上を組み合わせても使用することができる。
上記(A)成分のエステル結合基を含有する変性基を有するオルガノポリシロキサンのうち、Xが酸素原子のものは、ケイ素原子に結合した水素原子(即ち、SiH基)を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンと、分子内にエステル結合基を有するアルコール化合物とを、白金又はロジウム等の白金族金属系触媒、若しくは各種アルキルアミンの脱水素反応触媒存在下で、脱水素反応させることによって得ることができる。
例えば、下記の反応例を挙げることができる。
Figure 0005505250
上記の脱水素反応に用いられる白金族金属系触媒としては、白金触媒が好ましく、例えば、塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸−ビニルシロキサン錯体等が挙げられる。また、アルキルアミンとしては、モノメチルアミン、ジメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、ジエチルヒドロキシアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、モノプロピルアミン、ジプロピルアミン、ジプロピルヒドロキシアミン、トリプロピルアミン、モノブチルアミン、ジブチルアミン、ジブチルヒドロキシアミン、トリブチルアミン、モノヘプチルアミン、モノヘキシルアミン、ジヘキシルアミン、ジヘキシルヒドロキシアミン、トリヘキシルアミン、モノオクチルアミン、ジオクチルアミン、ジオクチルヒドロキシアミン、トリオクチルアミン、モノラウリルアミン、ジラウリルアミン、ジラウリルヒドロキシアミン、トリラウリルアミン、モノステアリルアミン、ジステアリルアミン、ジステアリルヒドロキシアミン、モノオレイルアミン、ジオレイルアミン、ジオレイルヒドロキシアミン、トリオレイルアミン等が挙げられる。
なお、脱水素反応触媒の使用量は有効量であればよく、特に制限されないが、白金、ロジウム等の白金族金属量として、オルガノハイドロジェンポリシロキサンと分子内にエステル結合基を有するアルコール化合物の合計量に対し、質量基準で、通常、50ppm以下であることが好ましく、特に20ppm以下であることが好ましく、下限値としては0.1ppm以上であることが好ましい。また、アルキルアミンの使用量も同様に特に制限されないが、オルガノハイドロジェンポリシロキサンと分子内にエステル結合基を有するアルコール化合物の合計量に対し、質量基準で、通常、2質量%以下であることが好ましく、特に1質量%以下であることが好ましく、下限値としては0.01質量%以上であることが好ましい。
また、上記の脱水素反応は、必要に応じて有機溶剤中で行ってもよい。有機溶剤としては、活性水素を持たないものが望ましく、例えば、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族又は脂環式炭化水素;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素等が挙げられる。脱水素反応の条件は特に制限されるものではないが、還流下で1〜10時間程度反応させることが望ましい。
一方、エステル結合基を含有する変性基を有するオルガノポリシロキサンのうち、Xがメチレン基のものは、ケイ素原子に結合した水素原子(即ち、SiH基)を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンと、分子中にエステル結合基を含有する構造を有し、分子鎖末端にビニル基、アリル基等の付加反応性であるアルケニル基を有する化合物とを、白金又はロジウム等の白金族金属系ヒドロシリル化反応触媒の存在下、付加反応させることによって得ることができる。
例えば、下記の反応例を挙げることができる。
Figure 0005505250
上記付加反応に用いられる白金族金属系触媒としては、白金触媒が好ましく、例えば、塩化白金酸、アルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸−ビニルシロキサン錯体等が挙げられる。また、助触媒として酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム等を併用してもよい。
なお、ヒドロシリル化反応触媒の使用量は有効量であればよく、特に制限されないが、白金、ロジウム等の白金族金属量として、オルガノハイドロジェンポリシロキサンとアルケニル基含有化合物の合計量に対し、質量基準で、通常、50ppm以下であることが好ましく、特に20ppm以下であることが好ましく、下限値としては0.1ppm以上であることが好ましい。
また、上記の付加反応は、必要に応じて有機溶剤中で行ってもよい。有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール等の脂肪族アルコール;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族又は脂環式炭化水素;ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素等が挙げられる。付加反応条件は特に限定されるものではないが、還流下で1〜10時間程度反応させることが望ましい。
[(B)成分]
本発明における(B)成分の微粉末シリカは公知のものでよく、親水性シリカ、疎水性シリカのいずれでもよい。親水性シリカとしては、例えば、沈降シリカ等の湿式シリカ;シリカキセロゲル、ヒュームドシリカ等の乾式シリカが挙げられる。その具体例としては、アエロジル(登録商標)[商品名、日本アエロジル(株)製]、ニップシール[商品名、東ソー・シリカ(株)製]、サイリシア(登録商標)[商品名、富士シリシア化学(株)製]などが挙げられる。
前記疎水性シリカとしては、例えば、親水性シリカの表面を有機シリル基で疎水化処理して得られる微粉末シリカが挙げられる。該疎水化処理は従来公知の方法によって、即ち、オルガノクロロシラン、オルガノアルコキシシラン、オルガノジシラザン、オルガノポリシロキサン、オルガノハイドロジェンポリシロキサン等の有機ケイ素化合物で親水性シリカを処理することによって行うことができる。
また、(B)成分の微粉末シリカは、BET法による比表面積が50m2/g以上700m2/g以下、特に100m2/g以上500m2/g以下のものが好ましい。比表面積が50m2/g未満では好ましい消泡性能が得られない場合があり、700m2/gより大きいと消泡剤組成物の粘度が高くなりすぎる場合がある。また、微粉末シリカは、1種単独で使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明組成物は、上記(A)成分70〜99.9質量部、好ましくは80〜99質量部と、上記(B)成分0.1〜30質量部、好ましくは1〜20質量部とを含有するものである(但し、上記(A)成分と上記(B)成分の合計量は100質量部である。)。
上記(A)成分の量が70質量部未満で、上記(B)成分の量が30質量部を超えると、得られる組成物の粘度が増加しやすくなって作業性あるいはコーティング剤に添加したときの分散性が悪くなり、上記(A)成分の量が99.9質量部を超え、上記(B)成分の量が0.1質量部未満であると、得られる組成物の消泡性能が劣る。
本発明の製造方法において、(A)成分と(B)成分を混練するために使用される混練機としては、ゲートミキサー、ニーダー、二軸混練機等が挙げられるが、特に限定されない。また、必要に応じて混練時に加熱することもできる。
上記成分を混練して得た消泡剤組成物は、そのまま使用されるか、あるいは
HO−[CH2(CH3)CHO]35−H、
HO−[CH2(CH3)CHO]70−H、
HO−(CH2CH2O)4−[CH2(CH3)CHO]30−H、
CH2=CHCH2O−(CH2CH2O)32−[CH2(CH3)CHO]8−H、
CH2=CHCH2O−(CH2CH2O)22−[CH2(CH3)CHO]22−C49
CH2=CHCH2O−(CH2CH2O)10−CH3
で例示されるようなポリオキシアルキレン重合体や、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油等の非イオン性界面活性剤と混合して使用してもよい。なお、上記に例示したポリオキシアルキレン重合体の組成式及び非イオン性界面活性剤は一例であり、本発明を制限するものではない。
本発明の消泡剤組成物を上記非イオン性界面活性剤と混合して使用する場合、消泡剤組成物100質量部に対して非イオン性界面活性剤を0.1〜300質量部、特に5〜100質量部混合することが好ましい。
なお、本発明の消泡剤組成物は、各種コーティング液、例えば、ウレタン樹脂塗料やエポキシ樹脂塗料、フレキソインキ、グラビアインキ、各種ラテックス等に配合する消泡剤として有用であり、この場合、各種コーティング液に対して本発明の消泡剤組成物を0.001〜5質量%、特に0.01〜1質量%添加することが好ましい。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。なお、以下の例において、粘度はオストワルド粘度計で測定される25℃における動粘度である。
(A)成分として、下記のものを使用した。
Figure 0005505250

(粘度:300mm2/s、淡黄色透明液体)
これを、「A1」とする。
Figure 0005505250

(粘度:200mm2/s、淡黄色透明液体)
これを、「A2」とする。
Figure 0005505250

(粘度:40mm2/s、淡黄色透明液体)
これを、「A3」とする。
Figure 0005505250

(粘度:1,200mm2/s、淡黄色透明液体)
これを、「A4」とする。
Figure 0005505250

(粘度:2,200mm2/s、淡黄色透明液体)
これを、「A5」とする。
Figure 0005505250

(粘度:1,800mm2/s、淡黄色透明液体)
これを、「A6」とする。
ジメチルポリシロキサン(粘度:3,000mm2/s、無色透明液体)
これを、「A7」とする。
(B)成分として、下記のものを使用した。
アエロジルR812[商品名、日本アエロジル(株)製、BET比表面積260m2/g]
これを「B1」とする。
ニップシールSS−10F[商品名、東ソー・シリカ(株)製、BET比表面積90m2/g]
これを「B2」とする。
[実施例1〜6、比較例1〜8]
表1に記載の量比で(A)成分及び(B)成分を混合して組成物を調製した。なお、比較例1は(B)成分を使用せず、(A)成分のみを使用した例である。比較例2は(B)成分を使用せず、且つ規定外の(A)成分のみを使用した例である。比較例3〜8は規定外の(A)成分を使用した例である。
Figure 0005505250
[性能評価]
市販のウレタン樹脂塗料に、実施例1〜6及び比較例1〜8の消泡剤組成物を0.5質量%添加し、下記に示す性能評価を行った。評価結果を表2に示す。
<消泡性能>
消泡剤組成物を添加したウレタン樹脂塗料をステンレス鋼板にローラー塗装したときの塗膜表面の泡の個数をカウントし、下記基準で評価した。
○:2個以下、△:3〜10個、×:11個以上
<分散性>
消泡剤組成物を添加したウレタン樹脂塗料をガラス瓶に入れ、遠心分離機で5,000rpm×10分間撹拌したときの分離の有無を目視で観察し、下記基準で評価した。
○:分離無し、△:僅かな分離有り、×:分離有り
<ペインタブル性>
消泡剤組成物を添加したウレタン樹脂塗料をステンレス鋼板にローラー塗装し、乾燥後の塗膜表面にマジックペンを用いてペインタブル性を確認し、下記基準で評価した。
○:ハジキ無し、△:僅かなハジキ有り、×:ハジキ有り
Figure 0005505250
[評価]
表2の結果から明らかなように、本発明の消泡剤組成物は、コーティング液に添加したときの消泡性能、分散性、ペインタブル性に優れるものである。

Claims (2)

  1. (A)下記一般式(1)
    Figure 0005505250

    [式中、R1は独立に水酸基又は炭素原子数1〜18の1価炭化水素基であり、R2は独立に下記一般式(2)
    Figure 0005505250

    (式中、Xは酸素原子又はメチレン基であり、R3は炭素原子数1〜18の2価炭化水素基であり、Eはエステル結合基[−C(=O)−O−又は−O−C(=O)−]であり、R4は炭素原子数1〜18の1価炭化水素基である。)
    で表される分子内にエステル結合基を含有する変性基、上記R1、水素原子、又は炭素原子数1〜4のアルコキシ基であり、但し、前記一般式(1)の分子中に含まれるR2のうち、少なくとも1つは前記一般式(2)で表される分子内にエステル結合基を含有する変性基である。mは3〜100の整数、nは0〜5の整数である。]
    で表されるエステル結合基を含有する変性基を有するオルガノポリシロキサン: 70〜99.9質量部、
    (B)微粉末シリカ: 0.1〜30質量部
    (但し、上記(A)成分と上記(B)成分の合計量は100質量部である。)
    からなる消泡剤組成物。
  2. ウレタン樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、フレキソインキ、グラビアインキ又はラテックス用である請求項1記載の消泡剤組成物。
JP2010234150A 2010-10-19 2010-10-19 消泡剤組成物 Active JP5505250B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010234150A JP5505250B2 (ja) 2010-10-19 2010-10-19 消泡剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010234150A JP5505250B2 (ja) 2010-10-19 2010-10-19 消泡剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012086137A JP2012086137A (ja) 2012-05-10
JP5505250B2 true JP5505250B2 (ja) 2014-05-28

Family

ID=46258370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010234150A Active JP5505250B2 (ja) 2010-10-19 2010-10-19 消泡剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5505250B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60172315A (ja) * 1984-02-20 1985-09-05 Shin Etsu Chem Co Ltd 消泡剤組成物
JPH0790128B2 (ja) * 1989-11-08 1995-10-04 ダウコーニングアジア株式会社 シリコーン消泡剤組成物
JPH07323204A (ja) * 1994-05-30 1995-12-12 Toray Dow Corning Silicone Co Ltd 抑泡剤組成物
EP1075863B8 (en) * 1999-08-13 2008-10-08 Dow Corning Europe Sa Silicone foam control agent
JP4495818B2 (ja) * 2000-02-03 2010-07-07 東レ・ダウコーニング株式会社 消泡剤組成物
JP3974845B2 (ja) * 2002-12-05 2007-09-12 信越化学工業株式会社 消泡剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012086137A (ja) 2012-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112011059B (zh) 定制的基于SiOC的聚醚硅氧烷
JP3202736B2 (ja) 線状ポリエーテル−ポリシロキサン−コポリマー、その製法及び使用
EP3483218B1 (en) Silicone composition, release paper and release film
JP2013215633A (ja) 消泡剤用オイルコンパウンド及び消泡剤組成物
KR101959842B1 (ko) 이중모드 에멀젼
CN104271643A (zh) 涂料应用
US20210292560A1 (en) Organopolysiloxane emulsion compositon and resin composition
US20140018485A1 (en) Condensation reaction curable silicone organic block copolymer composition containing a silyl phosphate catalyst and methods for the preparation and use of the composition
EP2998360B1 (en) Curable silicone emulsion composition
KR20060120441A (ko) 소포제 조성물
US11884778B2 (en) Silicone composition, a release sheet, a release film and methods for preparing the release sheet and the release film
KR102628912B1 (ko) 오르가노실리콘 에멀션 조성물
WO2010075244A1 (en) Emulsions of high viscosity silicone polyethers
WO2016021427A1 (ja) 消泡剤用オイルコンパウンド及びその製造方法並びに消泡剤組成物
JP6172292B2 (ja) 消泡剤組成物
US20110207650A1 (en) Anti-foaming compositions
JP4434841B2 (ja) 無溶剤型剥離紙用シリコーン組成物
JP5505250B2 (ja) 消泡剤組成物
JP5196188B2 (ja) 消泡剤組成物
KR101959904B1 (ko) 이중모드 에멀젼
JP2005324140A (ja) 消泡剤組成物
EP3575364A1 (en) Silicone composition, release paper, and release film
JP4339435B2 (ja) オイル組成物の製造方法
KR102369112B1 (ko) 실리콘 조성물, 박리지 및 박리 필름
CN101027342A (zh) 含氮的有机聚硅氧烷及其在可交联组合物中的用途

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140303

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5505250

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150