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JP5591087B2 - 電池モジュール及びプレート組立体 - Google Patents

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JP5591087B2 JP2010272736A JP2010272736A JP5591087B2 JP 5591087 B2 JP5591087 B2 JP 5591087B2 JP 2010272736 A JP2010272736 A JP 2010272736A JP 2010272736 A JP2010272736 A JP 2010272736A JP 5591087 B2 JP5591087 B2 JP 5591087B2
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Description

本発明は、電池モジュール及び該電池モジュールに用いるプレート組立体に関するものである。
従来、モータを駆動源とする電気自動車や、モータとエンジンを駆動源とするハイブリッドカー等には、高出力型電池が搭載されている。このような高出力型電池として、例えば扁平な薄型二次電池が単電池として用いられている。この単電池を複数積層し、各単電池どうしを電気的に直列或いは並列に接続することにより、高容量の電池モジュールを構成している。更に電池モジュールを複数組み合わせて電気的に接続して、一つの組電池として自動車に搭載される。
自動車用の薄型単電池は、例えば平板状の正極板と負極板との間にセパレータを介在させた発電要素をラミネートフィルム等の外装材で封止したラミネート電池が用いられる。このようなラミネート電池は、周縁を熱溶着して発電要素と電解液を密封し、正極板及び負極板に接続した電極タブを端部から外部に引出して構成されている。
複数のラミネート電池が積層された電池モジュールにおいて、各ラミネート電池は、自動車の走行状態の変化に応じて電圧等が変化する。ラミネート電池毎の電圧を正確に把握して、各ラミネート電池の充放電の状態を常に監視することは、信頼性、安全性を向上させるために重要である。そのため、各ラミネート電池には電圧を測定するための電圧検知用端子が、それぞれ設けられている。
電池モジュールには、複数のラミネート電池に設けられた電圧検知用端子と、外部の機器と接続するためのコネクタ端子を用いることが公知である。
電池モジュールにおいて、ラミネート電池毎に電圧を検知するためには各ラミネート電池の電極タブに電圧検知用のハーネスを接続する代わりに、各ラミネート電池に予め電圧検知用の端子を設けておき、この電圧検知用端子を備えた単電池を積層した後に、電圧検知用ハーネスが接続されたコネクタを電圧検知用端子に接続して、複数の電圧検知用端子と複数の電圧検知用ハーネスを一括して接続する方法が公知である(例えば特許文献1参照)。
特開2006−32224号公報
特許文献1に記載されている電圧検知用端子は、例えば図12に示すように、電池モジュールの三個の電圧検知用端子500に対し、同時に接続可能な接続口600A〜600Cを備えた一体型のコネクタ600によって一括して接続されるように構成されている。
電圧検知用端子500は、平板状でブレード状の接点部を持っているバスバーからなる。ワイヤーハーネス側のコネクタ600は、上記バスバーのブレード状の接点部を上下方向から挟みこむように形成された対向接点型の端子を有する。
ところで、電池モジュールの電圧検知用端子は、複数のラミネート電池が厚み方向に沿って積層されているから、各ラミネート電池の厚みのばらつきや、組立精度等により、電圧検知用端子の位置にばらつきが発生することは避けられない。この端子位置のばらつきは、電池モジュールの各部品や組立の精度等に起因するものであり、設計値に対する公差である。そのため電圧検知用のブレード型端子500と、ワイヤーハーネス側コネクタ600の対向接点型端子とを接続する場合、対向接点部で公差を吸収することになり、嵌合力が高くなってしまう。このようにコネクタを挿入する際の嵌合力が高くなると、コネクタの接続作業がし難くなって、作業性が低下してしまうという問題があった。
電圧検知用端子が接続されたラミネート電池が動くことによって、複数の端子は、それぞればらばらに動いてしまうことになって摺動磨耗が発生する。接点が磨耗すると、コネクタ600側の対向接点型端子と電圧検知用端子500との間の抵抗が高くなり、電気的な接続信頼性が低下してしまう。その結果、ラミネート電池の正確な電圧を把握するのが困難になるという問題があった。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決しようとするものであり、端子とコネクタ間の嵌合力が多大にならずに、コネクタ挿入作業がし易く、更に電気的な接続信頼性も良好である電池モジュール及び該電池モジュールに用いるプレート組立体を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明のプレート組立体は、
発電要素が外装材によって封止された薄板状の電池本体と、前記発電要素の電極に接続され前記外装材の端部から外部に導出されたタブとを有する薄型電池が、厚み方向に複数枚積層された電池モジュールに用いられ、前記各薄型電池の端部に接合されて積層される複数枚のプレートにより構成されるプレート組立体であって、
前記プレート組立体は、前記薄型電池のタブに接続されている複数の端子がひと纏めにされた端子集合体からなるコネクタ嵌合部を有し、
前記プレート組立体が、前記薄型電池のタブに接続される端子が固定されている端子付プレートと、前記端子付プレートの前記薄型電池の電池面方向をはじめ電池セルの幅方向、長手方向の動きを規制するガイド部を備えるガイドプレートとを有することを要旨とするものである。
上記プレート組立体は、前記端子付プレートの前記端子がピン型接点部を有することや、前記端子付プレートに前記各端子のピン型接点部の周囲を覆うフード部が設けられ、前記コネクタ嵌合部が前記フード部により前記端子毎に区画されていることや、前記プレート組立体が積層方向の動きを規制するための固定手段を備えていることが好ましい。
本発明の電池モジュールは、
発電要素が外装材によって封止された薄板状の電池本体と、前記発電要素の電極に接続され前記外装材の端部から外部に導出されたタブとを有する薄型電池が、厚み方向に複数枚積層され、前記各薄型電池の端部に接合されて積層される複数枚のプレートによって構成されるプレート組立体を有する電池モジュールであって、上記のプレート組立体を備えることを要旨とするものである。
本発明は、プレート組立体が、前記薄型電池のタブに接続される端子が固定されている端子付プレートと、前記端子付プレートの前記薄型電池の電池面方向の動きを規制するガイド部を備えるガイドプレートとを有することにより、電池モジュールでは端子の装着位置の電池面方向におけるアライメント精度が向上する。その結果、端子の電池面方向の取付け位置を正確に位置決めすることができる。そのため、電圧検知用端子の接続構造として、端子にコネクタを嵌合する際に、高いアライメント精度が要求される端子とコネクタの嵌合形態を実現することが可能となった。例えば、端子とコネクタとの間の嵌合構造として、ピン端子と箱型端子の嵌合構造等を採用することができる。このような嵌合力が高くならない接続端子構造を採用することができるので、電圧検知用端子等に対してコネクタを装着する場合等の作業性が良好な電池モジュールが得られる。
また端子は、端子付プレートに固定されているので、自動車に搭載した場合に、使用中に可動して摺動磨耗等が発生する虞がなく、ワイヤーハーネス側コネクタと接続信頼性の高い電気的接続を確保することが可能である。
また前記端子付プレートに前記各端子の周囲を覆うフード部が設けられ、前記コネクタ嵌合部が前記フード部により前記端子毎に区画されている場合には、フード部がワイヤーハーネス側端子挿入の際のガイドとなってコネクタが位置決めされるので、スムーズなコネクタの嵌合が可能である。更にフード部は、ピン型接点部を有する端子のような変形し易い端子を使用した場合であっても、ピン型接点部に外部から力が加わるのを防いで、端子の接点部を保護することが可能である。
また前記プレート組立体が積層方向の動きを規制するための固定手段を備えている場合、ガイドプレートにより各端子の電池面方向の動きが規制されているのに加えて、各端子の積層方向の動きも規制されるので、更に端子位置のアライメント精度が向上する。
本発明の電池モジュールの実施例を示す外観斜視図である。 図1のコネクタ嵌合部を拡大した状態を示す正面図である。 図1の平面図である。 図1の右側面図である。 図1のラミネート電池の一例を示す斜視図である。 図5のA−A線に沿う断面を模式的に示す図である。 図1のラミネート電池を示す分解斜視図である。 ガイドプレートを示し、(a)は斜視図であり、(b)は平面図である。 端子付プレートを示し、(a)は斜視図であり、(b)は平面図である。 スペーサプレートを示し、(a)は斜視図であり、(b)は平面図である。 電圧検知用端子とコネクタ側の箱型端子を示す斜視図である。 従来の電池モジュールのコネクタ接続部とコネクタを示す説明図である。 図1の電池モジュールに接続されるコネクタを示し、(a)は正面図であり、(b)は平面図である。 図14はボルト、ナットでプレート組立体を圧締した状態を示す電池モジュールの斜視図である。 図1の電池モジュールの最下層のラミネート電池とプレートを示す斜視図である。 図1の電池モジュールの最上層のラミネート電池とプレートを示す斜視図である。
図1は本発明の電池モジュールの実施例を示す外観斜視図であり、図2は図1のコネクタ嵌合部を拡大した状態を示す正面図であり、図3は図1の平面図であり、図4は図1の右側面図である。図1〜図4に示すように本発明の電池モジュール10は、ラミネート電池200(201〜208)のような扁平型の単電池が厚み方向に沿って複数枚積層され、各単電池が電気的に並列又は直列に接続されて、一つのモジュールとして構成されている。
図1に示す実施例の電池モジュール10は、単電池として8枚のラミネート電池201〜208が積層されている単電池積層体20と、前記単電池積層体20の前側端部のプレート組立体100と後側端部のプレート組立体100aとを有している。このように構成される電池モジュール10は、鋼板又はアルミニウム板等の金属板から形成されたケース体(図示せず)等の内部に収納され、複数の電池モジュール10が組み合わせられた組電池の状態で、自動車等に搭載される。
本発明では、ラミネート電池200の平面形状は矩形状であり、便宜上、ラミネート電池200の長手方向をラミネート電池の前後方向として説明する。
電池モジュール10は、複数のラミネート電池201〜208が積層された単電池積層体20の前後方向の両端が、前方のプレート組立体100と後方のプレート組立体100aにより固定保持され、複数のラミネート電池201〜208が一体化されている。
プレート組立体100、100aは、それぞれ電池積層体20を構成するラミネート電池200の枚数に応じた複数のプレートが積層されて構成される。図1に示す実施例では、それぞれラミネート電池の枚数と同じ枚数である8枚のプレートが積層されて、一つのプレート組立体100、100aを構成している。プレート組立体100、100aは、ラミネート電池201〜208の前後方向端部を支持して、単電池積層体20の状態を保持する固定部材としての機能を有する。更にプレート組立体100、100aは、電池モジュール10と外部とを電気的に接続するためのインターフェース部としての機能も持っている。
前側のプレート組立体100には、単電池積層体20から電気を取り出すための出力端子41、42、各ラミネート電池の正極タブや負極タブ等の電極タブに接続されている4個の電圧検知用端子140(詳しくは後述)が設けられている。
プレート組立体100の左右方向の略中央の位置には、4つの電圧検知用端子140のピン型接点部141がラミネート電池の積層方向に沿って縦一列に配列されて一纏めにされた端子集合体からなるコネクタ嵌合部150が設けられている。
また後側のプレート組立体100aには、各ラミネート電池の正極タブや負極タブ等の電極タブに接続されている4個の電圧検知用端子140が設けられている。プレート組立体100aは、4個の電圧検知用端子140のピン型接点部141がラミネート電池積層方向に沿って縦一列に配置されて一纏めにされた端子集合体からなるコネクタ嵌合部150aを有する。
この電池モジュール10は、前側のコネクタ嵌合部150の4枚のラミネート電池の電圧検知用端子140を4本のワイヤーハーネスに接続されている一つのコネクタ300で一括して接続し、後側のコネクタ嵌合部150aの4枚のラミネート電池の電圧検知用端子140をもう一つのコネクタ300aで一括して接続する。一つの電池モジュール10の二箇所のコネクタ嵌合部150、150aに、それぞれ4本のワイヤーハーネスに接続された二個のコネクタ300、300aを嵌合するだけで、8枚のラミネート電池201〜208に接続された8個の電圧検知用端子140全てとワイヤーハーネスとを接続することができる。
図2に示すように、プレート組立体100のコネクタ嵌合部150には、電圧検知用端子140のピン型接点部141(図11参照)を覆うフード部160が設けられている。フード部160(161、162)は各ピン型接点部141の周囲を個別に覆っている。コネクタ嵌合部150は、フード部160によりピン型接点部141毎に区画されている。各フード部160は、断面が方形の角筒状に形成され、前側が開口していて、ピン型接点部141の周囲をカバーする長さに形成されている。
コネクタ300を電池モジュール10と接続するには、電池モジュール10のコネクタ嵌合部150のフード部160(161、162)に、コネクタ300の端子キャビティ301が挿入する。コネクタ300は、端子キャビティ301の内部にピン型接点部141が挿入する箱型端子302が埋設されている〔図11、図13(a)参照。詳細は後述する〕。該箱型端子302はそれぞれワイヤーハーネス(図示せず)に接続されている。端子キャビティ301をフード部160に挿入すると、フード部160の内部のピン型接点部141が端子キャビティ301の箱型端子302と接触状態となり、コネクタ300の箱型端子302に接続されているワイヤーハーネスと、電池モジュール10の電圧検知用タブ216が電気的に接続する。
コネクタ嵌合部150は、電圧検知用端子140毎に設けられたフード部160によりピン型接点部141が保護されている。更に4個の各フード部161、162、162、162の上下方向は、他のフード部160と当接して一体化している。ピン型接点部141の位置は、フード部160により周囲が保護されるので、所定の位置に保持できる。またフード部160は、コネクタ嵌合部150にワイヤーハーネスに接続されたコネクタ300を嵌合する際の、コネクタ側端子キャビティ301の位置決めとなると共に、コネクタ300挿入時のガイド部材として機能する。
図5は図1のラミネート電池の一例を示す斜視図であり、図6は図5のA−A線に沿う断面図である。ラミネート電池201〜208は扁平な薄型電池であり、例えばリチウムイオン二次電池を用いることができる。ラミネート電池201〜208の内部の構造は、基本的に図5及び図6に示す構造を有する。尚、正極タブ、負極タブの取付け位置や形状等は、図5に示すものと異なる場合がある。
図5及び図6に示すように、ラミネート電池200は、電解質を含む発電要素212と、該発電要素212がラミネートフィルム213A及びラミネートフィルム213Bからなる外装材213により封止されている電池本体211と、前記発電要素212から外部に導出した正極タブ214と負極タブ215とを有している。
正極タブ214、負極タブ215は、電流を引き出すための出力端子として、あるいは、電圧検知用端子を取付ける電圧検知用タブとして利用される。正極タブ214、負極タブ215に別体のタブとして電圧検知用タブを接続し、これに電圧検知用端子140を取付けてもよい。
ラミネート電池200は、ラミネートフィルム213Aと213Bの間に発電要素212が封入され、該ラミネートフィルム213Aと213Bの周縁部が溶着されて、フィルム同士が接合された接合部211a、211b、211c、211dを形成することによって、袋状に形成されている。
発電要素212に用いられる電解質としては、電解質塩を非水溶媒に溶解して調製される電解質液体以外に、電解質塩を非水溶媒に溶解した溶液を高分子マトリクス中に保持させたポリマーゲル電解質等を用いることができる。上記電解質塩としては、イオン伝導性を示すリチウム塩が用いられる。このようなリチウム塩としては、例えばLiClO、LiAsF、LiPF、LiBF、LiB(C、LiCl、LiBr、CHSOLi、CFSOLi等が挙げられる。これらの電解質塩は、1種類を単独で用いてもよく、2種類以上を混合して用いてもよい。
発電要素212は、例えばバイポーラ電極が電解質層を介して積層されているバイポーラ電池等の積層型構造のものを用いることができる。上記バイポーラ電極は、特に図示しないが、集電体の一方の面に正極活物質層が形成され、他方の面に負極活物質層が形成されている。バイポーラ電池は、これらの正極活物質層、電解質層、及び負極活物質層等によって、一つの単電池層が形成され、この単電池層が複数積層された構造を有する。更に単電池層の外周には、隣接する集電体間を絶縁するための絶縁層が設けられている。
発電要素における正極板は、例えば、LiMn等のリチウム−遷移金属複合酸化物からなる正極活物質層を有する。負極板は、例えば、カーボンおよびリチウム−遷移金属複合酸化物からなる負極活物質層を有する。セパレータは、例えば、電解質を浸透し得る通気性を有するポーラス状のポリエチレン等から形成される。
図6に示すように、発電要素212の正極側は、最外層の集電体が延設されて、外装材213の外部に導出して薄板状の正極タブ214として形成されている。一方、発電要素212の負極側は、最外層の集電体が延設されて、外装材213の外部に導出して薄板状の負極タブ215として形成されている。正極タブ214及び負極タブ215は、電池本体211の前側端部の接合部211a、及び後側端部の接合部211bから電池本体211の外部に導出されている。
なお、発電要素212はバイポーラ電池以外の構造であってもよい。例えば、集電体の両面に正極活物質層を形成した正極電極板と、集電体の両面に負極活物質層を形成した負極電極板とを、セパレータを介して交互に積層した発電要素を外装材内部に封止して電池本体を形成し、正極電極板と電気的に接続された正極タブと、負極電極板と電気的に接続された負極タブとを電池本体から外部に導出して形成された電池でもよい。
外装材213の2枚のラミネートフィルム213A、213Bは、軽量化を図ることができ、熱伝導性が良好であることから、アルミニウム、ステンレス、ニッケル、銅などの金属(合金を含む)をポリプロピレンフィルム等の絶縁体で被覆した高分子−金属複合ラミネートフィルムを用いることが好ましい。ラミネート電池200は、外装材としてラミネートフィルムを用いることにより、軽量、薄型に形成することが可能であり、柔軟性を有し、放熱性も優れている薄型単電池が得られる。
図7は図1のラミネート電池の前側のプレート組立体とラミネート電池の一部を示す分解斜視図である。図7に示すように、プレート組立体は三種類のプレートが8枚組み合わされて構成されている。尚、後側のプレート組立体100aは、前側のプレート組立体100と比較して、上下関係の向きと各プレートの配列順が反対に取付けられ、出力端子が設けられていない点が相違するが、基本的なプレートの組み合わせは共通している。以下、プレート組立体100の構成について詳細に説明し、プレート組立体100aの説明については省略する。
プレート組立体100は、1枚のガイドプレート110、その上に配置された3枚の端子付プレート120、及び前記ガイドプレート110又は端子付プレート120の上側に配置された4枚のスペーサプレート130を有する。プレート組立体100の各プレートの配置は、最下部からガイドプレート110、スペーサプレート130、端子付プレート120、スペーサプレート130、端子付プレート120、スペーサプレート130、端子付プレート120、及びスペーサプレート130の順である。プレート組立体100の上記各プレートには、それぞれ一つのラミネート電池200の前側端部の接合部211aが接合される。
図8はガイドプレートを示し、(a)は斜視図であり、(b)は平面図である。図9は端子付プレートを示し、(a)は斜視図であり、(b)は平面図である。図10はスペーサプレートを示し、(a)は斜視図であり、(b)は平面図である。これらのプレートは、電圧検知用端子140及びスリーブ170(カラー部115、125)を除いた部分は、絶縁性を有する材料から形成されていればよく、樹脂、ゴム等から形成することができる。またこれらのプレートの底面は基本的に突起等が突出しない平坦面として形成されている。
これらのプレートの中で、ガイドプレート110及び端子付プレート120は、電圧検知用端子140が固定されているプレートであり、更にガイドプレート110は端子付プレート120の動きを規制するガイド部180を備えている。すなわちガイドプレート110も、電圧検知用端子140を有する点で、端子付プレートの一形態である。端子付プレート120は、ガイドプレート110の上記ガイド部180にガイドされる被ガイド部185を備えている。スペーサプレート130は、前記電圧検知用端子140を備えるプレートの間、或いはそのプレートの上に位置し、電圧検知用端子を有していないプレートである。以下、電圧検知用端子、各プレートについて詳細に説明する。
図8(a)、(b)に示すように、ガイドプレート110には、短手方向の後側がラミネート電池を接合するための電池接合部111として形成され、前側の長手方向の両端部にプレート同士を支持するプレート支持部112が形成されている。ガイドプレート110は、前記プレート支持部112の間に端子保持部113が形成され、該端子保持部113には電圧検知用端子140が所定の位置に固定されている。電圧検知用端子140はラミネート電池200の電極タブと接続される。
図11は電圧検知用端子と箱型端子を示す斜視図である。図11に示すように電圧検知用端子140は、ワイヤーハーネス側コネクタ300との接続部となるピン型接点部141と、該端子自体を保持し、ラミネート電池200の電圧検知用タブ216と接合するための平板状のタブ接合部142とを有している。電圧検知用端子140は、ピン型接点部141がタブ接合部142の端部から前方に突出するように形成されている。更に、ピン型接点部141とタブ接合部142の間は、タブ接合部142よりも前後の長さ(図中上下方向)が短い接続部143として形成されている。電圧検知用端子140は、銅、銅合金、アルミニウム等の金属板の打ち抜き加工等により形成されている。
図8(a)、(b)に示すように、ガイドプレート110の端子保持部113は、積層方向に沿って表面から裏面に貫通する矩形状の開口窓部114が設けられている。更に端子保持部113の長手方向の中央には、電圧検知用端子140のピン型接点部141の周囲を覆うフード部161が設けられている。開口窓部114は、フード部161を挟んで左右両側に一つずつ設けられている。
電圧検知用端子140は、タブ接合部142が開口窓部114に臨み、ピン型接点部141がフード部161の内部に配置されて、ピン型接点部141の周囲がフード部161によって覆われるように取付けられている。ピン型接点部141は、フード部160の略中央に位置するように、端子保持部113に取付けられている。
電圧検知用端子140は端子保持部113に一部が埋設されることにより、ガイドプレート110に固定されている。具体的には、ガイドプレート110の成型の際に、電圧検知用端子140を所定の位置に保持した状態で樹脂を注入してモールド成型を行うことにより、電圧検知用端子140の一部が埋設されたガイドプレート110を得ることができる。尚、電圧検知用端子140は、端子保持部113にスリット等の圧入部を設け、該スリットに端子を圧入することで端子保持部113に固定してもよい。
ガイドプレート110の端子保持部113には、フード部161の左側面に端子付プレート120の端子位置を規制するためのガイド部180が設けられている。ガイドプレート110のガイド部180とフード部161は一体に形成されている。ガイド部180は、積層方向に沿った上方に立設し、板状体からなる第1ガイド板181と板状体からなる第2ガイド板182とそれを繋ぐ接続部183とからなり、横断面がH字状に形成されている。第1ガイド板181は、第2ガイド板182に対し、プレート短手方向の長さが少し短く形成されている。すなわち図8(b)に示すように、ガイド部の第2ガイド板182の短手方向の長さは、フード部160の前側端部(図中下方)と同じ位置となるように形成されている。これに対し、ガイド部の第1ガイド板181の短手方向の前側端部が、フード部160の前側端部よりも、少し内側の位置になっている。
ガイド部180の右側面には、コネクタ嵌合部150にコネクタ300を嵌合した際に、コネクタ300の係合部と係合し、コネクタ300をコネクタ嵌合部150に係止するための係止突起184が設けられている。
図9(a)、(b)は端子付プレートを示し、(a)は斜視図であり、(b)は平面図である。端子付プレート120は図9(a)、(b)に示すように、フード部162の右側面に、ガイドプレート110のガイド部180の左側の板状体181が挿通する被ガイド部185が設けられている。被ガイド部185は、ガイド部180の第1ガイド板181を積層方向である図中上下方向からスライドさせて挿通することが可能な形状に形成されている。被ガイド部185は、ガイド部180の第1ガイド板181を前側と後側から挟み込む前係止爪186と後係止爪187とから構成されている。前係止爪186の積層方向の厚みはフード部162の厚みと同じに形成されている後係止爪187の積層方向の厚みは、フード部162の厚みの半分の厚みに形成されている。
ガイドプレート110の上方に端子付プレート120を積層して被ガイド部185をガイド部180に挿通した場合、フード部162の外側右側面と前係止爪186と後係止爪187との間に形成される空間に、ガイド部180の第1ガイド板181が挟持される。前係止爪186と後係止爪187との間は、ガイド部180の接続部183が位置する。前係止爪186と後係止爪187の右側面は、被ガイド部185をガイド部180に挿通した場合、ガイド部180の第2ガイド板182の左面に当接する。また前係止爪186の前面部186aの厚みの分だけ第1ガイド板181の長さが短く形成されていて、被ガイド部185の前面部185aの前面とフード部162の前面は同一面として形成されている。
ガイドプレート110の上方に端子付プレート120を積層する場合、端子付プレート120をガイドプレート110の真上から載置する。ガイドプレート110のガイド部180に、端子付プレート120の被ガイド部185を挿通する。端子付プレート120の被ガイド部185をガイドプレート110のガイド部180に挿通させると、端子付プレート120は、ラミネート電池200の短手方向であるX方向(図5参照)の動きと、ラミネート電池の長手方向であるY方向の動きが規制される。この時点で端子付プレート120は、ラミネート電池200の積層方向であるZ方向にのみ、ガイドプレート110にガイドされた状態でスライド移動することができる。
図2に示すように、8枚のプレートを積層してプレート組立体100を組み立てた場合、ガイド部180、フード部160(161、162、162、162)、被ガイド部185、185、185が一体となって矩形状のコネクタ嵌合部150が形成される。プレート組立体100が積層された状態では、ガイドプレート110及び端子付プレート120の上には、それぞれスペーサプレート130が積層されているが、スペーサプレート130の凹所139〔詳細は後述する。図10(a)(b)参照。〕により、フード部160の端部がスペーサプレート130と干渉しないように形成されている。
また、プレート組立体100は、積層方向におけるフード部160の厚みがプレート2枚分の厚みに形成されているので、フード部160を有するプレートの上にスペーサプレート130が積層されていても、フード部160の上にフード部160どうしの間に隙間ができないように配置することができる。
また図8に示すように、ガイドプレート110は、端子保持部113に、前方に突出する平板状の短絡防止壁191が設けられている。短絡防止壁191は、一方の開口窓部114の周囲のフレームの端部に保持されている。また短絡防止壁191には補強用のリブが設けられている。短絡防止壁191は、出力端子41、42よりも前方に突出しているので、電池モジュール10の前側が導電性部材に接触した場合に、二つの出力端子41、42が同時に導電性部材に接触するのを防止して、出力端子41、42間における短絡を防止する。
また図15に示すようにガイドプレート110のプレート支持部112には、出力端子取付部192、193が設けられている。ここには図1、図15、図16に示すように出力端子41、42が取付けられている。出力端子41は図15に示すように下端がガイドプレート110側に突出するように形成され、ラミネート電池201のタブに接合されている。出力端子42は図16に示すように上端がスペーサプレート130側に突出するように形成され、ラミネート電池208のタブに接合されている。
ガイドプレート110は、両端のプレート支持部112に、金属カラーが埋設されていて上方に突出するカラー部115、115が設けられている。カラー部115の内部には、プレートの表裏を貫通している貫通孔が設けられている。また端子付プレート120も同様に、プレート支持部122にカラー部125が設けられている。カラー部115、125の厚みはプレート2枚分の厚みに形成されている。スペーサプレート130は、プレート支持部132の上記カラー部115、125に対応する位置に、貫通孔135が設けられている。貫通孔135の大きさは、上記カラー部115、125が嵌合する大きさに形成されている。
ガイドプレート110又は端子付プレート120の上にスペーサプレート130が積層された場合、貫通孔135の下方からカラー部115又はカラー部125が挿入されて嵌合した状態となる。図1及び図3に示すように、プレート組立体100では、ガイドプレート110と端子付プレート120に設けられている4個のカラー部115、125、125、125が積層方向において一体になり、一本のスリーブ170として形成される。スリーブ170は電池モジュールの4隅にそれぞれ一つずつ設けられ、全体で4個形成される。
図14はボルト、ナットでプレート組立体を圧締した状態を示す電池モジュールの斜視図である。図14にしめすように、このスリーブ170にボルト71を挿通し、ナット72を締結してプレート組立体100の積層方向を圧締することができる。このときカラー部115、125及びボルト71、ナット72は、プレート組立体100の積層方向(図7のZ方向)における端子付プレート120の端子140の位置を規制する固定手段として機能する。カラー部115、125の径は、ボルトの径よりも若干大きく形成されているので、ボルトの挿通が容易である。カラー部115、125にボルトを挿通してナットで固定するのは、端子位置の動きをZ−X方向、Z−Yに方向について規制するためのものである。X−Y方向に対する規制は、ガイドプレート110と端子付プレート120のガイド部180及び被ガイド部185の構造によるものである。
すなわち、端子付プレート120は、ガイドプレート110の上に積層された状態では、X方向及びY方向の動きが規制されているがZ方向の動きは規制されていない。上記固定手段によりプレート組立体100を固定することで、プレート組立体100の各プレートのZ方向の動きを規制することができる。
さらに上記固定手段において、スリーブ170は金属製のカラー部115、125が積層方向に結合しているものであるから、ボルトをスリーブ170に挿通しナットを締結して固定した場合に、樹脂製部材から形成したスリーブのように圧締によりスリーブがつぶれてしまう虞はなく、ピン型接点部141の位置精度が向上する。
図8(a)、(b)に示すように、ガイドプレート110は、電池接合部111が、平板状に形成されている。また電池接合部111には、積層方向に沿う表裏を貫通し左右に伸びるスリット116が設けられている。ラミネート電池200の前側端部の接合部211aの一部が、ホットメルト接着剤等により電池接合部111に接合される。また電池接合部111の左右両端には、円筒状の突起118が設けられている。この突起118には、ラミネート電池200の接合部211aに設けられている貫通孔220(図5参照。)が挿通する。
またプレート支持部112は、上面側が電池接合部111の表面よりも一段高く形成された平板部112aとして形成されている。この平板部112aに、上述したカラー部115が設けられている。ガイドプレート110の上にスペーサプレート130を積層した場合、平板部112aの上にスペーサプレート130のプレート支持部132の底面が隙間無く当接して、スペーサプレート130が支持される。
端子付プレート120は、図9(a)、(b)に示すように、電池接合部121とプレート支持部122と端子保持部123とから構成されている。端子付プレート120の電池接合部121とプレート支持部122の基本的な構造は、ガイドプレート110と同一の構造であり、電池接合部121にはスリット126、突起128等が設けられている。
端子付プレート120は、端子保持部123に、ガイドプレート110に装着されている電圧検知用端子140と同一形状の端子が固定されている。端子保持部123には、開口部124が設けられている。開口部124は、端部側も開口した形状に形成されている点がガイドプレート110の開口窓部114とは構造が異なる。端子保持部123のピン型接点部141の周囲を覆うフード部162は、内面の形状は、ガイドプレート110のフード部161と同じ形状に形成されている。またフード部162の右側面には被ガイド部185が設けられている。
端子付プレート120における端子保持部123への電圧検知用端子140の固定はガイドプレート110に電圧検知用端子を固定する場合と同様に、電圧検知用端子140をモールド成型により埋設する方法や、圧入等の手段を用いることができる。
スペーサプレート130は、図10(a)、(b)に示すように、電池接合部131とプレート支持部132とスペーサ部133とから構成されている。スペーサプレート130の電池接合部131の基本的な構造は、ガイドプレート110と共通の形状を有する。スペーサプレート130の長手方向左右の端部はプレート支持部132として形成され、平板部132aの中央にカラー部115、125が嵌合する貫通孔135が設けられている。
尚、ガイドプレート110、端子付プレート120及びスペーサプレート130において、平板部112a、122a、132aは、同じ厚みに形成されている。
スペーサプレート130のスペーサ部133には、開口窓部134、134とそれを繋ぐ中央部137が設けられている。更に前記中央部137のプレート長手方向略中程には、凹所139が設けられている。この凹所139には、ガイドプレート110又は端子付プレート120の上にスペーサプレート130が積層された際に、フード部162の後端部が嵌り込むようになっている。
ガイドプレート110と端子付プレート120に、スペーサプレート130を積層すると、ガイドプレート110と端子付プレート120のカラー部115,125がスペーサプレート130の貫通孔135に挿入される。スペーサプレート130のプレート支持部132の下面が平坦なので、ガイドプレート110と端子付プレート120のプレート支持部112、122に支持された状態となる。このとき、電池接合部111、121、131の厚みは、プレート支持部112、122よりも厚みが一段薄く形成されているので、電池接合部131のプレート間に空間が形成される。ラミネート電池200の端部の接合部211aの一部はホットメルト接着剤と共にこの空間に挟持されている。プレート支持部112、122、123では、プレート間に隙間が出来ることなく積層される。電圧検知用端子140を、積層方向においても正確な位置に固定することができる。
更にカラー部115、125の周囲は平板部112a、122aとして形成されている。この平板部112a、122aは電池接合部111、121よりも一段高くなるように形成されている。これらのプレートにおいて、平板部112a、122a、132aの厚みが、基本的なプレートの厚みである。プレートは平板部により、その上に積層されるプレートを支持している。
図7に示すように、最上位置のプレート130を除いて、各プレートの電池接合部111、121、131の上には別のプレートが積層されている。各プレートの電池接合部111、121、131の上には、ラミネート電池201〜208の端部の接合部がホットメルト接着剤により接合されている。
電圧検知用端子140のタブ接合部142は、ガイドプレート110の開口窓部114、端子付プレート120の開口部124に望み、該開口窓部114、開口部124でラミネート電池の電極タブと超音波溶接等で接合一体化される。
電池モジュール10の組立の際、各ラミネート電池201〜208を電気的に接続するには、特開2007−172893号公報等に記載されているような公知の手段を用いることができる。ラミネート電池201〜208は、例えば直列に接続し、下記のように3つのサブアセンブリから組み立てることができる。一番上の第1アセンブリとして、3枚のラミネート電池206〜208を直列に接続し、マイナス側の端子を組み付ける。二番目の第2アセンブリとして、2枚のラミネート電池204〜205を直列に接続する。一番下の第3アセンブリとして、3枚のラミネート電池201〜203を直列に接続し、プラス側の出力端子を組み付ける。第1アセンブリと第2アセンブリのタブどうしを接合する。第2アセンブリと第3アセンブリのタブどうしを接合する。ラミネート電池201〜208が直列に接続された電池モジュール10が得られる。
電圧検知用端子140は、開口窓部114、開口部124から露出しているタブ接合部142とラミネート電池のタブを接合する。電圧検知用端子140とタブの接合や、タブどうしの接合には、超音波溶接を用いることができる。またこれらの接合は超音波溶接に限定されず、溶接や接着等の手段を用いても良い。
図13は、図1に示す電池モジュールに嵌合するコネクタを示し、(a)は正面図であり、(b)は平面図である。コネクタは、図13(a)、(b)に示すように、電池モジュール10のコネクタ嵌合部150の端子の位置に合わせて4つの端子キャビティ301が縦一列に配置されている。各端子キャビティ301は、それぞれ、端子付プレート120及びガイドプレート110のフード部160の内部に挿通可能に形成されている。端子キャビティ301にはそれぞれ、電圧検知用端子140のピン型接点部141が挿通される箱型端子302が埋設されている。箱型端子302にはそれぞれ、図示しないが、ワイヤーハーネスが接続される。図11に示すように箱型端子302は、箱型端子部311とバレル部312とから構成され、バレル部312にワイヤーハーネスが接続される。
図1に示すようにコネクタ300の側面には、ガイドプレートの係止突起184と係合する係合爪303が設けられている。コネクタ300を電池モジュール10のコネクタ嵌合部150に挿入すると、コネクタ300の端子キャビティ301が、それぞれ各フード部161、162に挿入し、電圧検知用端子140のピン型接点部141とコネクタの箱型端子302が電気的に接続される。端子キャビティ301をフード部160に挿入する場合、端子キャビティ301の挿入位置はフード部160によってガイドされることになる。箱型端子302とピン型接点部141の接続の際に、ピン型接点部141が曲がったりする虞がなく、確実な接続を図ることができる。
またコネクタ300をコネクタ嵌合部150に嵌合すると、コネクタ側面の係合爪303がガイドプレート110の係止突起184に係止され、コネクタ300がコネクタ嵌合部150に固定される。コネクタ300の係合爪303に連設されている係合解除部304を押すと、係合爪303の係止が外れてコネクタ300をコネクタ嵌合部150から取り外すことができる。
従来のブレード型端子を接点に使用した場合は、コネクタ側に対向接点端子を用いる必要があった。これに対し、電圧検知用端子140の接点としてピン型接点部141を用いた場合、コネクタ側の端子は箱型端子302を用いることができる。電池モジュール10とワイヤーハーネスのコネクタ300を接続する場合、ピン型接点部と箱型端子との嵌合は、コネクタとコネクタ嵌合部の嵌合力が高くならずに、嵌合力を低く抑制できる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、上記実施例ではガイド部を有するガイドプレート110は、単電池の積層方向の端部(図中では最下部)に設けたが、ガイドプレート110の位置が、積層方向の中程になるように形成してもよい。
また実施例のガイドプレート110には、電圧検知用端子140やフード部161等が設けられているが、ガイドプレートは少なくともガイド部180を有すればよく、電圧検知用端子を設けずに構成してもよい。
また実施例のコネクタ嵌合部150は、端子が積層方向に沿って1列に4つの端子が一纏めにされて構成されているが、端子が積層方向に沿って2列以上に配置されて一纏めにされていてもよい。
また、ガイドプレート110や端子付プレート120に電圧検知用端子を取付ける場合、実施例では図8(b)、図9(b)等に示すように、接合部142がプレートの長手方向の中央に対し図中右側に配置されているが、接合部142がプレートの図中左側になるように配置してもよい。
また上記実施例では電圧検知用端子140は、ラミネート電池の負極側に接続されているが、正極側に接続してもよい。
10 電池モジュール
20 単電池積層体
100 プレート組立体
110 ガイドプレート
115 カラー部
120 端子付プレート
125 カラー部
140 電圧検知用端子
141 ピン型接点部
150 コネクタ嵌合部
160 フード部
170 スリーブ
180 ガイド部
185 被ガイド部
200(201〜208) ラミネート電池
211 電池本体
212 発電要素
213 外装材
214 正極タブ
215 負極タブ

Claims (5)

  1. 発電要素が外装材によって封止された薄板状の電池本体と、前記発電要素の電極に接続され前記外装材の端部から外部に導出されたタブとを有する平面形状が矩形状の薄型電池が、厚み方向に複数枚積層された電池モジュールに用いられ、前記薄型電池の一辺に沿う方向を長手方向として延びると共に、前記各薄型電池の前記長手方向の端部に接合されて積層される複数枚のプレートにより構成されるプレート組立体であって、
    前記プレート組立体は、前記薄型電池のタブに接続されている複数の端子が前記薄型電池の積層方向に沿って配列された端子集合体からなるコネクタ嵌合部を有し、
    前記プレート組立体が、前記薄型電池のタブに接続される端子が固定されている複数の端子付プレートと、前記複数の端子付プレートの前記薄型電池の電池面方向の動きを規制するガイド部を備えるガイドプレートとを積層して構成され、
    前記ガイドプレートは前記薄型電池の端部に接続され、前記端子付プレートの積層方向端に積層されると共に、前記ガイド部が前記積層方向に沿って立設し、
    前記複数の端子付プレートはそれぞれ、前記ガイドプレートのガイド部が挿通して、当該端子付プレートの電池面方向の動きが規制される被ガイド部を備えることを特徴とするプレート組立体。
  2. 前記端子付プレートの前記端子がピン型接点部を有することを特徴とする請求項1記載のプレート組立体。
  3. 前記端子付プレートに前記各端子のピン型接点部の周囲を覆うフード部が設けられ、前記コネクタ嵌合部が前記フード部により前記端子毎に区画されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプレート組立体。
  4. 前記プレート組立体が積層方向の動きを規制するための固定手段を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のプレート組立体。
  5. 発電要素が外装材によって封止された薄板状の電池本体と、前記発電要素の電極に接続され前記外装材の端部から外部に導出されたタブとを有する薄型電池が、厚み方向に複数枚積層され、前記各薄型電池の端部に接合されて積層される複数枚のプレートによって構成されるプレート組立体を有する電池モジュールであって、
    前記請求項1〜4のいずれか1項に記載のプレート組立体を備えることを特徴とする電池モジュール。
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