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JP5582824B2 - 駐車場用電気自動車充電システム及び駐車場用電気自動車充電方法 - Google Patents

駐車場用電気自動車充電システム及び駐車場用電気自動車充電方法 Download PDF

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JP5582824B2 JP2010045897A JP2010045897A JP5582824B2 JP 5582824 B2 JP5582824 B2 JP 5582824B2 JP 2010045897 A JP2010045897 A JP 2010045897A JP 2010045897 A JP2010045897 A JP 2010045897A JP 5582824 B2 JP5582824 B2 JP 5582824B2
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Description

本発明は、電気自動車用の駐車設備に適用される充電システム及び充電方法に関し、契約に基づき電力会社から供給される電力を、その容量範囲内で平準化し電気自動車に対して充電サービスを提供することを目的とし、特に、予め用意された複数の充電タイプのなかから利用者の意思によって一つの充電タイプを選択可能とし、充電開始後もその充電タイプを変更可能とした駐車場用電気自動車充電システム及び駐車場用電気自動車充電方法に関するものである。
本発明の駐車場用電気自動車充電システム及び駐車場用電気自動車充電方法が適用される駐車場は、個人用の駐車場や1台のみが収容できる駐車場には適さないが、複数の自動車が駐車可能な駐車場であれば、平面状に配置された駐車場であっても、複数階に渡った固定式駐車場であっても、機械式の立体駐車場であっても良い。
現在、電気自動車充電システムとして多くのシステムが発表されている。しかしながら、それ等システムでは、実際の運用において電気自動車充電設備が複数台同時に動作した場合には、商用電力等の供給能力が十分でないと過電流によりブレーカ断などのトラブルが発生することもあるが、その対策は検討されていない。また、充電設備としての供給能力を確保する為に、契約電力を上げることは駐車場運営のコスト増を招くことになる。以降、本発明において充電設備との用語の意義は、急速充電装置、中速充電装置、普通充電装置又は電源コンセント等の種類を問わず電気自動車に対する充電装置一般を含むものとして用いている。
特開平10−30354号公報 特開2007−282383号公報 特開2008−263712号公報
電気新聞:2009年12月15日 どうするEV充電 最適システムの模索「一斉充電」を制御 標準化見据え実証続々 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091125−00000014−rps−ind
このような技術的背景において、非特許文献1においては、「充電にあたっては夜間電力が使用できる11時〜午前8時の時間帯を最大限に活用。電池残量や翌日の出発時間、移動距離などEVユーザーの利用情報をもとに、複数の充電パターンを検証する。具体的にはソフトウエアによる制御で充電時間をずらし、必要な電流「アンペア数」(同時に充電するEV台数)を絞り込んで効率的に充電を行うシステムを構築する。」等の記載のように、普及期に入る電気自動車充電設備のインフラ整備に関する記事が紹介されている。
非特許文献2においては、i−CHARGERシステムの開発が紹介されており、集合住宅用の宅配荷物預かり発送システム「宅配ボックス」の機能を活用し、充電使用者を認証することで、いつ、誰が、どれだけ充電したかを把握でき、マンション管理者は充電状況を容易に管理できるシステムとなっている。そのシステムでは居住者は宅配ボックス認証用カードを充電ユニット(親機)にかざし、子機電源をONにし電気自動車へ充電できる。充電器利用時間は宅配ボックスで管理、集計され、管理組合などから居住者に使用料金を請求することができる。充電器サポートは、宅配ボックスで確立している24時間のフリーダイヤルサポートを使用でき、万が一のトラブルにも24時間対応可能としている。
特開平10−30354号公報(特許文献1)には、電気自動車の充電を可能とした駐車場が開示されており、車をパレットに載せて塔内へ格納するエレベータ式立体駐車場に、電気自動車用充電装置を設け、該充電装置に接続されるパレット用コネクタと車に接続される車側コネクタとを、前記パレットに設けたことを特徴としている。
特開2007−282383号公報(特許文献2)には、通勤用に使用されているが昼間の電力需要ピーク時には使用されていない電気自動車等の自動車のバッテリーを利用して、低コストで電力負荷の平準化を図ることを課題として、バッテリーに貯えた電力を、電力会社から電気の供給を受ける電力需要者である事業所における電力需要ピーク時に放出して、電力負荷の平準化を図り、事業所において電力需要非ピーク時に、各自動車所有者の深夜電力を利用して、複数の自動車の各バッテリーを充電し、この充電した自動車のバッテリーに貯えた電力を、事業所において事業所の電力需要ピーク時に放電するように構成した発明が開示されている。
特開2008−263712号公報(特許文献3)には、電気自動車充電用ではないが、街中に設置されたコンセントの管理、予約、及びコンセントから供給される電力の制御と課金を可能にし、利用者にとって利便性・安全性の高い電力供給サービスシステムが開示されている。その解決手段として、固有のコンセントを付与した高機能コンセント(差込接続器)に制御機能と通信機能を組み込み、コンセントとその設置場所、コンセントの種類(形状、電圧、電流等)をサーバで管理し、ウェブサーバにてコンセントの設置場所や種類を公開する。コンセントの使用日時や必要な電力量などの予約を受け付け、予約内容に従ってサーバからの制御情報を受けてコンセントから当該コンセントに接続される機器への電力供給を制御する。
従来の電気自動車充電設備は、車1台の駐車スペース毎に設置され、電力会社からの商用電力の供給を受けている。ところが、電気自動車充電設備が複数台同時に動作した場合には、商用電力の供給能力が十分でないと過電流によりブレーカ断などのトラブルが発生することも考えられる。これに対しては、複数台を設置する駐車場などの施設では、充電設備が同時に利用された場合を考慮して、想定される電力量に所定の安全率を掛けた商用電力の供給能力を持つ必要があった。しかしながら、充電設備の同時利用の数と頻度が高くなればなるほど、供給能力(同時充電能力)を確保する為には、電力会社との契約電力を増やす必要があり、契約電力を上げることによるコスト増を招き、結局ランニングコストが増加する要因となることは必須である。
それに加えて、電気自動車を駐車する側の利用者からすれば、希望に応じて短時時間のうちに充電を完了して次の移動手段として電気自動車を使いたいと思う利用者もいれば、入庫しても明日までは電気自動車を利用する予定のない利用者もいるだろう。このような場合に、事前に各利用者の充電要求パターンを知ることができれば、充電設備のランニングコストを増加させずに、駐車場全体として利用者の充電要求に応えながら効率的な電気自動車の充電システムを提供することができるものである。
つまり、本発明の駐車場用電気自動車充電システム及び駐車場用電気自動車充電方法においては、電力会社から契約により供給される電力をその容量範囲内で平準化し電気自動車に対して充電サービスを提供することを目的とするものである。それと同時に、利用者から見た場合には、自らの希望に沿った充電パターンを選択できるという使い勝手の良い充電システム及び充電方法を提供することを目的とするものである。
本発明の複数の入庫スペースを備えた駐車場の駐車場用電気自動車充電システムは、前記複数の入庫スペースの少なくとも2つ以上のスペースには当該各スペースに入庫された電気自動車に対して充電を可能にする充電設備を備え、当該充電設備には商用電源から電力が供給されるように構成された駐車場用電気自動車充電システムであって、
当該駐車場用電気自動車充電システムは、複数の駐車自動車に対して充電する充電設備に対する供給電力を統合管理する統合管理手段を備えており、該統合管理手段は、駐車された電気自動車への複数の充電パターンが記憶された充電パターン記憶手段と、当該記憶された複数の充電パターンを表示する充電パターン表示手段と、各利用者が前記充電パターン表示手段に表示された複数の充電パターンから希望する一つの充電パターンを任意に選択可能にした充電パターン選択指示手段とを備え、前記統合管理手段が利用者により選択された一つの充電パターンに応じて駐車された電気自動車に対する充電を制御し、
また、前記統合管理する統合管理手段は、少なくとも1台以上の電気自動車の充電中に他の電気自動車に対する充電指示が発せられた場合に、充電に必要とされる電力が過剰となると判断した際には、電力が過剰とならないよう当該統合管理手段によって前記充電中の特定の1台以上の電気自動車に対する充電をしないように充電プログラムを変更し、当該特定の1台以上の電気自動車に対する充電をしないように制御することを特徴とする。
さらに、本発明の駐車場用電気自動車充電システムの前記充電設備は、急速充電装置、中速充電装置、普通充電装置或いは電源コンセントのいずれかであることを特徴とする。
さらに、本発明の駐車場用電気自動車充電システムは、駐車場の適宜の場所には前記充電設備の利用を受け付ける利用受付手段を備えており、当該利用受付手段には、前記充電設備の利用希望者が当該充電設備の利用希望を入力する入力手段と、当該充電設備の当該利用者による利用可否を判断する利用可否判断手段とを備えており、利用可能な場合には当該利用者の電気自動車に対する充電を開始するように構成したことを特徴とする。
さらに、本発明の駐車場用電気自動車充電システムは、前記利用受付手段に利用者を特定するためのID情報の入力手段或いは読取手段を備え、当該利用者が自らの利用者ID情報を入力するように構成したことを特徴とする。
さらに、本発明の駐車場用電気自動車充電システムは、前記利用受付手段により利用者が駐車する自動車に対する充電を希望する情報を入力した場合には、当該利用者に対して利用者の希望する充電パターンもしくは出庫予定時間を予め入力をさせた上で、当該電気自動車に対する充電の可能・不可能を判断して、充電可能と判断した場合には、当該電気自動車に対する充電を開始するように構成したことを特徴とする。
さらに、本発明の駐車場用電気自動車充電システムは、当該駐車場用電気自動車充電システムの利用者が携帯電話機或いはインターネット経由により、既に予約した充電パターンの変更手続を行えるようにしたことを特徴とする。
さらに、本発明の駐車場用電気自動車充電システムは、利用者ID毎に学習機能を備え、該学習機能により利用者毎の充電パターンを記憶し、利用者が前記充電設備を利用する際、記憶している充電パターンを選択するように構成したことを特徴とする
さらに、本発明の駐車場用電気自動車充電システムは、充電をしないと判断される特定の1台の電気自動車が、出庫予定時間の一番遅い電気自動車であることを特徴とする。
本発明の駐車場用電気自動車充電システム及び駐車場用電気自動車充電方法は、予め複数の充電パターンを用意しておき、入庫時に利用者が希望する充電パターンを選択可能として予約システムとすることにより、急を要しない入庫車への充電を充電余力のある時間帯で行えるようにして、駐車場利用者の希望に沿いながらも、同時に利用する充電設備数を平準化し、契約電力内に収めることでランニングコストの抑制と利用の効率化を図ることができる。
さらに、本発明は、利用が少ない時間帯の利用料を割引くことで、充電設備数の利用の平準化を図ることができる。
さらに、本発明においては、統合管理手段としてのローカルマネジメント装置が契約電力内に収めるように駐車場用電気自動車充電システム全体の動作を制御する為、電力基本料金を抑えたシステム及びその運用方法が構築できる。
また利用者が所有するICカード等と携帯電話を本発明の駐車場用電気自動車充電システムに連動させることで、充電の開始・終了(予想を含む)を利用者にリアルタイムに提供可能となる為、早期出庫など施設の効率的利用と利用時間帯割引の提供による、利用平準化が図れる。また、利用者は駐車開始後に携帯電話により充電パターンの変更をすることも可能となる。
図1は、本発明の駐車場用電気自動車充電システムの一例を示すシステム構成図。 図2は、本発明の駐車場用電気自動車充電方法或いは駐車場用電気自動車充電システムの運用方法の一例を示す予約完了表示までの動作フローチャート。 図3は、本発明の駐車場用電気自動車充電方法或いは駐車場用電気自動車充電システムの運用方法の一例を示す充電開示時刻以降の動作フローチャート。 図4は、駐車場用電気自動車充電システムの利用受付手段の実施例を示す概略構成図。
複数台の電気自動車用の充電設備を設置する施設においては、例えば、大型店舗やホテルの駐車場や集合住宅の立体駐車場などが想定されるが、各利用者の駐車時間(駐車場利用時間)と各駐車自動車の必要充電時間(充電希望時間)は必ずしも一致しない為、一律に駐車開始と共に充電をスタートさせることは必要としない。そこで、本発明は、予め複数の充電パターン(例えば、パターン1:即時充電(満タン)、パターン2:指定時間充電(30分、1時間等の充電時間の選択が可能)、パターン3:出庫時間指定充電(○○月○○日○○時○○分出庫予定)等)を用意しておき、入庫時に利用者の希望する充電パターンを選ばせて予約する駐車場用電気自動車充電システムである。
現在、複数台の自動車が駐車可能な駐車場には幾つかのタイプがある。例えば、マンションの駐車場のように原則として当該マンションの住民の専用駐車場として利用されているもの、デパートなどのような大型店舗やホテルの駐車場で店舗・ホテル利用者を中心とした駐車を考えているもの、一般の利用者向けの公共駐車場、それらが混合されているもの等がある。いずれにしても今後の傾向としては、電気自動車利用者が増えてくることから、これらの駐車場にも電気自動車用の充電設備が備え付けられた駐車設備ができてくることは間違いない。
一方、これらの駐車場の運営経費は、基本的には各利用者から駐車場利用料金として徴収されている。そして、日本においては、電気事業者以外の売電行為は認められていないが故に、今後充電設備を備えた駐車場を経営したとしても、直接的に電気自動車に対して充電した電力量に応じた電力料金を徴収することには問題がある。それに加えて、1回の自動車のフル充電にかかる電気代金は急速充電であったとしてもそれ程大きな額にはならない。そうすると、充電をした自動車の駐車料金は、充電設備を設置した駐車スペースの利用料として課金をする必要がある。それにより、利用料金が少し高めの駐車場であっても、その便利性の高い充電設備の備わった駐車場であれば、その駐車場を利用する利用者を増やすことができ、今後増加が期待される電気自動車利用者を自らの店舗に客として呼ぶことができるというメリットが出てくる。
以上のような充電設備が備わった駐車場を経営する場合には、入庫時或いは出庫時に、充電設備付き駐車スペースに駐車する予定の自動車(駐車後には「充電が必要な駐車自動車」として管理する)であるのか、又は通常の駐車スペースに駐車する予定の自動車(或いは駐車した自動車)であるのかの峻別の必要性がでてくる。
これに対する解決策の一つとして考えられるのは、充電設備付き駐車スペースに駐車する利用者には予め会員として登録してもらう会員制(月間契約、年間契約等の会員制)が考えられる。そのために、利用者は予め駐車場用電気自動車充電システムに対して会員として個人情報を登録し、会員駐車場カード(電気自動車用)を渡しておくことが考えられる。さらに必要に応じて携帯メールアドレス等の個人情報を登録しておくことも考えられる。このような事前会員登録制は、公共性が強い駐車場には向かない場合がある。その際には、入庫時に入庫ゲート近くに設置されている統括管理装置(ローカルマネジメント装置)の利用受付手段から利用者に対して充電設備付き駐車スペース利用の意思の確認を行い、充電設備利用の希望がある利用者に対しては、空いている充電設備の利用が可能であれば所定の充電駐車カードの発行を行い次のステップに進むような方式を採用することも可能である。
しかしながら、本発明では、会員制の登録手法や入庫時の入庫車両の入庫可否の選別手法を直接的な発明とするものではない。そこで、以下の具体例の説明では、一応、会員制の駐車場用電気自動車充電システムの利用を中心として説明するが、本発明はそれに限定されるものではない。
以下、図1に従って、本発明の駐車場用電気自動車充電システムのシステム構成を説明する。
〔ローカルマネジメント装置〕
ローカルマネジメント装置200は、本発明の駐車場用電気自動車充電システム100の各種制御・管理を統括的に行う中枢部であり、統括管理手段を構成している。この統括管理手段としてのローカルマネジメント装置200は、各充電設備210(急速充電装置),211(普通充電装置),220(電源コンセント)(中速充電装置については図示がないが、中速充電装置を含まないとする意味ではないし、その他の充電装置を含まないという意味でもない)に対する供給電力の監視の他、本発明の駐車場用電気自動車充電システムの総利用電力を契約電力内に収めるよう管理・制御する機能を持ち、利用者の認証、希望充電パターンの受付とインターネットを介した情報提供(充電完了情報等)、希望充電パターンの変更受付、充電予約状況の管理・監視制御を行う。また課金・決済システムに対し利用者情報、利用日時、利用時間、使用電力量の情報を提供する。課金・決済システムそのものは、本発明の直接の課題ではないので図示していないが、本発明の駐車場用電気自動車充電システム100内に構成しても良いし、インターネットを介して外部に構成しても良い。
〔電気自動車充電設備〕
ローカルマネジメント装置200からの充電指示により駐車中の電気自動車(例えば310,330・・・390)に対し、電気自動車充電設備(急速充電装置210、普通充電装置211又は充電コンセント220)を介して充電を行う。充電設備が急速充電装置210及び普通充電装置211の場合は、ローカルマネジメント装置200からの制御信号により充電開始または停止が行われ、電源コンセント220による場合は、電力供給を開始又は停止するための充電スイッチ240を備える。各供給電力計230,230,230への電力供給は、電力会社から積算電力計250、分電盤260を介して図1中の太線で示した電力線により供給される。図1中の細線は、制御信号線である。
〔供給電力計〕
供給電力計230,230,230は、個々の電気自動車充電設備(急速充電装置210、普通充電装置211又は電源コンセント220)が電気自動車310,330,390の充電に使用した電力量を測定し、ローカルマネジメント装置200に対して使用電力量の演算に必要な情報を提供する。課金・決済システム(図示なし)が本発明の駐車場用電気自動車充電システム100内に構成されている場合はその課金・決済システムで使用電力量の演算を行い、課金・決済システム(図示なし)がインターネットを介して外部に構成してある場合は使用電力量の演算に必要な情報を送出する。
〔利用受付手段(ICカード等読取り機・操作表示部)〕
ここでは、会員制の駐車場用電気自動車充電システムを例として説明する。この場合は、各利用者は予め会員登録を済ませておき個人情報を記録した会員用ICカード400等を所持しておく(勿論、本発明の駐車場用電気自動車充電システムは会員制である必要はなく、その場合には適当な駐車場利用カードを発行することで本発明の適用が可能である)。各利用者は、利用者を認証する為のICカード等400を利用受付手段としてのICカード等読取部270に読み取らせ、ローカルマネジメント装置200に対して充電パターンの指示を与える。その際、利用者の携帯メールアドレスを登録させることも可能である。携帯メールアドレスの登録は、会員制の場合には事前に登録しておくのが良いであろう。また、ローカルマネジメント装置200近傍に配置した利用受付手段270に表示された2次元バーコードを携帯電話500で読み取ることにより、事後に登録することも可能である。図1の実施例では、ローカルマネジメント装置200で制御されるICカード等読取部は操作表示部と一体化された装置270として示しているが、勿論、それぞれを別々に構成しても良い。希望する予約が完了すると操作表示部271において予約内容の表示を行う。
この利用受付手段の詳細な構成を図4に示す。利用受付手段270は、各種表示のためのディスプレイ271を設けている。図4では、3つの充電タイプが表示されている。これらの充電タイプは、充電タイプ選択スイッチ272を押すことにより選択される。勿論、この充電タイプ選択スイッチ272はタッチパネル方式にしても良い。さらに、テンキー273が設けられ、出庫時間等の入力に使用される。会員制の場合は会員カードをカード挿入口274に挿入してデータを読み取る。携帯電話による情報授受を希望する場合には、本駐車場用電気自動車充電システムにアクセス可能なアドレス2次元バーコードで記載したラベル275を携帯電話機で読み取る。この利用受付手段270は、ローカルマネジメント装置200と接続されており、ローカルマネジメント装置200は、電力供給制御部201、予約管理制御部202、課金・決済演算部203、及び情報通信制御部204を備えている。なお、本発明において「携帯電話機」とは、携帯電話機にのみ限定されることを意味するものではなく、携帯型の情報端末装置であれば本発明の思想から外れるものではない。
本発明の駐車場用電気自動車充電システムによる充電方法を説明すると、図1中の丸付き数字の順に行われる。つまり、利用者Aは、会員制カード(ICカード等)400と携帯電話機500を所持して、(1)本駐車場用電気自動車充電システムへの受付動作を行う。その際、自分の携帯電話機を用いてアドレス等の個人情報を登録することが可能である。(2)次いで、希望する充電パターンを指示する。(3)希望する充電パターンによる充電が可能であれば受け付けられ、パターンに応じて充電指示が出される。(4)充電が完了すると、課金・決済の演算がなされて処理がされる。(5)携帯メールアドレスの登録があれば、当該携帯メールへの充電完了メールが送信される。(6)携帯電話機から予約した充電パターンの変更が可能である。
以下、図2、図3に従って、本発明の駐車場用電気自動車充電システムの運用方法を説明する。
〔会員情報〕
会員方式のシステムについて説明する。利用者は会員登録のために、事前に会員としての個人を認証するICカード等を取得しておく。これは、マンション等であれば、共用スペースに設置された宅配ボックスの利用カード等と共用することも可能である。また、デパートや店舗等であれば店舗独自の会員システムと共通化することも可能である。本発明の駐車場用電気自動車充電システムの場合は、会員情報として事前に登録しておくものは、所有する電気自動車の充電電圧、通常フル充電に必要な所要時間等を登録することができる。その他、所有する自動車の車種、登録ナンバー等を登録しておくことにより、よりきめ細かなサービスが達成可能である。
会員情報登録時又は初期設定時に、予め、ICカードに対応した利用者の携帯メールアドレスを設定しておくのが好ましい。これにより、本発明の駐車場用電気自動車充電システム側から利用者に対して各種の連絡(充電完了報告等)が可能であるし、利用者は携帯電話機を利用して駐車場用電気自動車充電システムと接続して予約した充電パターンの変更も可能である。
〔初期設定〕
利用者は、本発明の駐車場用電気自動車充電システム100を最初に利用する際に、統括管理手段としてのローカルマネジメント装置200対し、事前に個人データの初期設定情報を登録する。勿論、この初期設定情報の登録も、事前にパソコンや携帯電話を用いて登録しておくことも可能である。このような初期設定は、本発明において必ずしも必要とされるものではないし、公共の駐車場の場合は実施が難しい。しかしながら、このような初期設定を行うことで、個人の要望に沿ったよりきめ細やかなサービスが提供できるものである。
〔充電パターン〕
本発明の駐車場用電気自動車充電システム及び充電方法においては、利用者は入庫時に自分の自動車の状況(現在の充電状況、今後のドライブ計画等)に応じて、用意されている複数の充電パターンから自らが希望する充電パターンを一つ選んで入力する。
その複数の充電パターンとしては、例えば(1)即時充電(満タン)、(2)指定時間充電(15分、30分など)、(3)出庫指定充電(完了予定時間指定充電)などの複数の充電パターン等から希望する充電パターンを選択して入力することができる。この場合、急速充電、中速充電或いは普通充電等の充電速度を組み合わせることにより自分が希望する充電パターンを設計することも可能である。
〔料金パターン〕
本発明の駐車場用電気自動車充電システム100としては、カレンダ情報として、利用日時等の時間帯に応じた料金設定(夜間電力利用等)のパターンを用意しておくことも可能である。
〔入庫時の充電パターンの選択〕
会員制の場合、利用者は事前に会員登録してあり、図2の入庫処理ステップS10において、本駐車場用電気自動車充電システム100のローカルマネジメント装置200が、ICカード等400により利用者が会員であることを認証する(利用受付手段270に組み込まれたICカード読取機)。会員制でない場合には、ローカルマネジメント装置200近傍に設置した制御装置(図4の利用受付手段270による)により、利用者に充電設備付き駐車スペースの利用希望有無を問い合わせ(利用受付手段270の制御装置のボタン操作等による)、ローカルマネジメント装置200が利用可能と判断した場合にのみ充電設備付き駐車スペースの利用を許可する。ここまでは、駐車場に入庫する前或いは入庫時に行うのが好ましい。勿論、入庫後に充電設備付き駐車スペースの近くで上記操作を行うことも可能ではあるが、その場合は入庫時に本駐車場用電気自動車充電システム100が、充電可能な充電設備付き駐車スペースに空きがあることを入庫時に確認できることが必要である。
次いで、利用者は、入庫可否判断ステップS20において、複数用意されている充電パターンの内から、利用者の希望する充電パターンの選択S40をする。選択された希望充電パターンは、本駐車場用電気自動車充電システム100を制御するローカルマネジメント装置200が可否を判別する(S50)。ローカルマネジメント装置200は、本駐車場用電気自動車充電システム100の充電予約状況を管理しており、電力容量範囲内にて充電指示を出しており、希望された充電パターンが受付可能であれば当該予約を受け付ける(S70)。利用者が希望する充電パターンの設定が完了すると、利用受付手段270の表示装置271上に予約完了情報が表示され、駐車カード等に予約充電パターン情報を印字出力したり、利用者の携帯電話機に対して当該情報を送出したりする(S80)。
〔充電パターンの再設定指示〕
利用者から希望された充電パターンが受け付け不可の場合(S50)、ローカルマネジメント装置200は、受付可能な充電パターンを操作表示部271などに表示させ、利用者に再設定を促す(S60)。例えば、充電設備付き駐車スペースに空きはあるが、急速での30分充電は電力容量の観点から不可能であるが、普通充電の1時間充電であれば可能である等の表示をする。
〔充電パターンの予約完了〕
ローカルマネジメント装置200が判断して、利用者が希望する充電パターンが許容される充電パターンである場合には、当該充電予約を受け付ける(S70)。そして、当該予約を受け付けた場合は、操作表示部に予約内容と予約完了した旨を表示し、結果は駐車カード等に印刷出力することができる(S80)。会員制等でメールアドレスが登録してある場合には、当該メールアドレスに対して予約内容をメールにて送信することも可能である(S80)。
利用者は予約完了を確認した後、当該駐車スペースへ自動車を駐車し充電設備(急速充電装置210、普通充電装置211もしくは電源コンセント220)に接続する。利用者が使用すべき駐車スペースは、その駐車スペースの番号をローカルマネジメント装置200が指定することも可能であるし、空いている充電設備付き駐車スペースに駐車した後に、当該駐車スペースに設置した読取装置にICカード等をかざして電力供給されるべき充電設備(急速充電装置210、普通充電装置211もしくは電源コンセント220)をローカルマネジメント装置200に表示することも可能である。
入庫時に充電パターンとして、充電時間に余裕のある出庫予定時間を入力した利用者に対しては、利用料金の割引やポイント獲得等の何らかのプロフィットを用意することができる。
利用者の携帯メールアドレスが登録されている場合は、予約内容をプロフィット情報と一緒に携帯メールにて通知する(S80)。
〔充電指示と充電制御〕
ローカルマネジメント装置200は、充電設備(急速充電装置210、普通充電装置211または電源コンセント220)毎の充電予約状況に従い充電開始時刻か否かの判断を行い(S90)、充電開始時刻に達した充電設備に対して電力の供給を開始し制御する(S100,S110)。また各供給電力計230,230,230にて電力を監視し、容量を超えないように制御する。
〔充電完了の連絡〕
駐車をした自動車への充電が完了(フル充電完了、時間充電完了等)した際には(S120)、ローカルマネジメント装置200は、充電設備または電源コンセント220への電力供給を遮断する。それと共に、利用者の携帯メールアドレスが登録されている場合は、充電完了を携帯メールにて通知する(S140)。また、出庫時間までに充電完了しない場合についても、携帯メールに通知することとする(希望の充電が完了しない虞がある場合も同様に処理が可能である)。
〔充電パターンの変更〕
さらに、利用者は、携帯電話機500等からインターネット経由にて料金体系の相違する充電パターンに変更指示することも可能である(S150)。ローカルマネジメント装置100は、インターネット機能により、随時、携帯電話500等を介して、利用者からの充電パターンの変更依頼の受付を可能としている。充電パターンの変更指示を受け付けたローカルマネジメント装置100は、変更後の充電パターンが許容されるパターンか否かの判断を行い、許容できない場合は、変更不可或いは他のパターンの選択を促し、許容される充電パターンが選択指示されると、予約の変更を受け付ける。
〔課金・決済〕
利用者が出庫する際は、ローカルマネジメント装置200が課金・決済システム(図示なし)に対し利用者情報、利用日時、利用時間、使用電力量の情報を提供し、駐車場利用料金を算出する(S130)。同時に利用料金の割引やポイント獲得等の何らかのプロフィットの演算も行う。このステップは、充電完了を携帯メールにて通知するステップ(S140)よりも前に実行しても良いし、S140の後に実行しても良い。前に実行すれば、充電完了を携帯メールにて通知する際に、利用料金についての情報も伝えることが可能である。
〔学習機能〕
以上のような入庫操作は面倒であると感じる利用者も考えられる。特に、マンション等の利用者が特定された駐車場の場合は、毎日の充電パターンも同じである場合が多い。そのような場合のために、会員制においての各利用者の出庫予定時間については、利用者ID毎に学習機能を備えることが可能であり、学習機能により当該利用者に対して日頃の充電パターンを記憶しておき、特に変更指示がなければ、入庫時に記憶している充電パターンが選択されるように構成することができる。日常のパターンと相違する充電パターンにて充電を希望する場合には、通常の入力をすることにより希望する充電パターンにて充電することが可能である。
〔その他の機能〕
このような方式により駐車場利用料金体系を構築する場合には、利用者によって利用料金がまちまちになり、出庫に手間取ることも予想される。そこで電気自動車の場合は(電気自動車以外の場合でも当然に可能であるが)、出庫ゲートにおいて、ETCゲートのように料金支払い動作を省略してゲートを開くように構成し、課金はカードにより決済することが可能である。
本発明においては、充電を予約するステップにおいて、携帯電話機或いは自動車に設備したカーナビの通信機能を用いて、希望する充電パターンの選択をできるようにすることは可能である。その場合は携帯電話機等の利用者のID情報は事前に登録してある会員制が望ましい。この場合は、予約情報は携帯電話機に記録しておけば、駐車場の入庫する際に予約受付手段に携帯電話機をかざすだけで入庫可能とすることができる。
会員制でない場合は、駐車場の予約センターに電話を掛けて予約を実行することになる。その場合には、選択すべき複数の充電パターンの表示は携帯電話機等の表示部に表示をして選択を可能とすることもできる。
100 駐車場用電気自動車充電システム
200 ローカルマネジメント装置
201 電力供給制御部
202 予約管理制御部
203 課金・決済演算部
204 情報通信制御部
210 電気自動車充電設備(急速充電装置)
211 電気自動車充電設備(普通充電装置)
220 電気自動車充電設備(電源コンセント)
230 供給電力計
240 充電スイッチ
250 積算電力計
260 分電盤
270 利用受付手段(ICカード等読取り機・操作表示部)
271 操作表示部
272 充電タイプ選択スイッチ
273 テンキー
274 カード挿入口
275 2次元バーコードラベル
310 電気自動車
330 電気自動車
390 電気自動車
400 会員制ICカード
500 携帯電話機

Claims (8)

  1. 複数の入庫スペースを備えた駐車場用の電気自動車充電システムが、前記複数の入庫スペースの少なくとも2つ以上のスペースには当該各スペースに入庫された電気自動車に対して充電を可能にする充電設備を備え、当該充電設備には商用電源から電力が供給されるように構成された駐車場用電気自動車充電システムであって、
    当該駐車場用電気自動車充電システムは、複数の駐車自動車に対して充電する充電設備に対する供給電力を統合管理する統合管理手段を備えており、該統合管理手段は、駐車された電気自動車への複数の充電パターンが記憶された充電パターン記憶手段と、当該記憶された複数の充電パターンを表示する充電パターン表示手段と、各利用者が前記充電パターン表示手段に表示された複数の充電パターンから希望する一つの充電パターンを任意に選択可能にした充電パターン選択指示手段とを備え、前記統合管理手段が利用者により選択された一つの充電パターンに応じて駐車された電気自動車に対する充電を制御し、
    また、前記統合管理する統合管理手段は、少なくとも1台以上の電気自動車の充電中に他の電気自動車に対する充電指示が発せられた場合に、充電に必要とされる電力が過剰となると判断した際には、電力が過剰とならないよう当該統合管理手段によって前記充電中の特定の1台以上の電気自動車に対する充電をしないように充電プログラムを変更し、当該特定の1台以上の電気自動車に対する充電をしないように制御することを特徴とする駐車場用電気自動車充電システム。
  2. 前記充電設備は、急速充電装置、中速充電装置、普通充電装置或いは電源コンセントのいずれかであることを特徴とする請求項1記載の駐車場用電気自動車充電システム。
  3. 本駐車場用電気自動車充電システムの適宜の場所には前記充電設備の利用を受け付ける利用受付手段を備えており、当該利用受付手段には、前記充電設備の利用希望者が当該充電設備の利用希望を入力する入力手段と、当該充電設備の当該利用者による利用可否を判断する利用可否判断手段を備えており、利用可能な場合には当該利用者の電気自動車に対する充電を開始するように構成したことを特徴とする請求項1記載の駐車場用電気自動車充電システム。
  4. 前記利用受付手段には利用者を特定するためのID情報の入力手段を備えており、当該利用者が自らの利用者ID情報を入力するように構成したことを特徴とする請求項3記載の駐車場用電気自動車充電システム。
  5. 前記利用受付手段により利用者が駐車する自動車に対する充電を希望する情報を入力した場合には、当該利用者に対して利用者の希望する充電パターンもしくは出庫予定時間を予め入力をさせた上で、当該電気自動車に対する充電の可能・不可能を判断して、充電可能と判断した場合には、当該電気自動車に対する充電を開始するように構成したことを特徴とする請求項3又は4記載の駐車場用電気自動車充電システム。
  6. 前記駐車場用電気自動車充電システムの利用者は、携帯電話機或いはインターネット経由により、既に予約した充電パターンの変更手続を行えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の駐車場用電気自動車充電システム。
  7. 利用者ID毎に学習機能を備え、該学習機能により利用者毎の充電パターンを記憶し、利用者が前記充電設備を利用する際、記憶している充電パターンを選択するように構成したことを特徴とする請求項4記載の駐車場用電気自動車充電システム。
  8. 前記充電をしないと判断される特定の1台の電気自動車は、出庫予定時間の一番遅い電気自動車であることを特徴とする請求項7記載の駐車場用電気自動車充電システム。
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