JP5579540B2 - パワーコンディショナの瞬低回復時の運転安定化方法、これを実施するパワーコンディショナ、及びパワーコンディショナの瞬低回復時の運転安定化用プログラム - Google Patents
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Description
瞬低発生時には図18に示すように、連系点電圧Vgがステップ状に急激に低下する。一般的には、瞬低は落雷などによる電力系統側の短絡的な故障に起因するため、パワーコンディショナからみた系統インピーダンスが低下する。このため、瞬低に対する出力電流制御対策が適切でない場合は、瞬時に過電流が発生し運転停止する可能性がある。さらに、系統側短絡事故の場合では、他の電源より、送配電線に過大な電流が流れるため、線路インピーダンスにより、電圧位相が急変するケースが考えられる。これにより、位相跳躍検出方式など単独運転検出方式によっては不要検出を招く可能性がある。
図18に示すように、ステップ状に連系点電圧Vgが上昇するため、出力電流が前後で一定であるとすると、出力電力がステップ的に急増する。
実験に使用したPCSはいずれも市販品で、制御定数等のそれぞれの詳細な設計仕様はメーカー機密保持により入手不可能であるため、ここでは当所の過去の調査モデル(岡田他、「インバータシミュレーションプログラムの開発(その2)-実測比較による解析精度の検証-」、電中研研究報告(R07016)、2008年)をベースにおき、今回の実験に使用した市販PCSのうち、比較的瞬低に対する耐性の高いと考えられる2機種の試験結果を参照しながら設定した。
・ インバータ方式:電圧形電流制御
・ 電力制御方式:最大電力追従制御(通常時)
・ 定格容量:4kW
・ 連系点電圧:単相200V
・ 内部直流電圧(平滑コンデンサ部):350V
・ 直流入力電圧:250V(MPPT制御時)
・ インバータスイッチング周波数:18Hz
・ 運転力率:1.0
(1) 本発明の非採用時の結果
はじめに、設定モデルの妥当性を確認するため、本発明を採用しない場合の結果を図10に示す。瞬低条件は、継続時間0.5秒、電圧低下率30%で、計算開始より0.2秒後に発生させている。
代表的ケースにおけるシミュレーション結果を図12〜図15に示す。このうち、図12および図13は、比較的瞬低時間が長いケースとして、継続時間0.5秒の各ケース、また、図14および図15は、瞬低時間が短いケースとして、継続時間0.04秒のケースをそれぞれ示す。電圧低下率については、それぞれ小さいケースとして、電圧低下率30%のケース、大きいケースとして電圧低下率80%の2ケースを示した。さらに、表2(系統電圧回復後の出力電流の変化率(最大値、瞬低直前値に対する割合)には、重要評価項目である瞬低後の系統電圧回復時における出力電力の瞬低直前値からの割合を示す。また、表3(瞬低時の内部直流電圧(最大値))には、内部直流電圧(平滑コンデンサ電圧)の瞬低中の最大値を示す。
2 分散形電源
4 瞬低検出部(瞬低検出手段)
6 最大電力追従制御部(最大電力追従制御手段)
9 インバータ制御部(インバータ制御手段)
11 電力系統
13 インバータ回路
14 昇圧チョッパ制御部(昇圧チョッパ制御手段)
Claims (3)
- 内部直流電圧Vdcを監視し、前記内部直流電圧Vdcが予め設定された上限値を超えた場合に電力系統の瞬時電圧低下現象が発生したと判断して運転モードを瞬低モードに切り換えると共に、前記内部直流電圧Vdcが予め設定された下限値を下回った場合に前記瞬時電圧低下現象が収束したと判断して前記運転モードを通常モードに戻すものであり、前記瞬低モードでは、前記出力電流iacが前記瞬時電圧低下現象の発生直前の値又はその移動平均値に一致するようにインバータ回路のスイッチを操作すると共に、前記内部直流電圧Vdcが予め設定された目標値に一致するように前記直流入力電流iinを変化させ、前記運転モードを前記瞬低モードから前記通常モードに戻す際、前記直流入力電流iinの電流変化指令を前記瞬時電圧低下現象の発生直前の指令に戻すことを特徴とするパワーコンディショナの瞬低回復時の運転安定化方法。
- 内部直流電圧Vdcを監視し、前記内部直流電圧Vdcが予め設定された上限値を超えた場合に電力系統の瞬時電圧低下現象が発生したと判断して運転モードを瞬低モードに切り換えると共に、前記内部直流電圧Vdcが予め設定された下限値を下回った場合に前記瞬時電圧低下現象が収束したと判断して前記運転モードを通常モードに戻す瞬低検出部と、前記瞬低モードにおいて、前記出力電流iacが前記瞬時電圧低下現象の発生直前の値又はその移動平均値に一致するようにインバータ回路のスイッチを操作するインバータ制御部と、前記瞬低モードにおいて、前記内部直流電圧Vdcが予め設定された目標値に一致するように前記直流入力電流iinを変化させる昇圧チョッパ制御部と、前記運転モードが前記瞬低モードから前記通常モードに戻された際に前記直流入力電流iinの電流変化指令を前記瞬時電圧低下現象の発生直前の指令に戻す最大電力追従制御部を備えることを特徴とするパワーコンディショナ。
- 少なくとも、内部直流電圧Vdcを監視し、前記内部直流電圧Vdcが予め設定された上限値を超えた場合に電力系統の瞬時電圧低下現象が発生したと判断して運転モードを瞬低モードに切り換えると共に、前記内部直流電圧Vdcが予め設定された下限値を下回った場合に前記瞬時電圧低下現象が収束したと判断して前記運転モードを通常モードに戻す瞬低検出手段と、前記瞬低モードにおいて、前記出力電流iacが前記瞬時電圧低下現象の発生直前の値又はその移動平均値に一致するようにインバータ回路のスイッチを操作するインバータ制御手段と、前記瞬低モードにおいて、前記内部直流電圧Vdcが予め設定された目標値に一致するように前記直流入力電流iinを変化させる昇圧チョッパ制御手段と、前記運転モードが前記瞬低モードから前記通常モードに戻された際に前記直流入力電流iinの電流変化指令を前記瞬時電圧低下現象の発生直前の指令に戻す最大電力追従制御手段としてコンピュータを機能させるためのパワーコンディショナの瞬低回復時の運転安定化用プログラム。
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