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JP5567387B2 - 乗降客判別検出装置 - Google Patents

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JP5567387B2 JP2010112691A JP2010112691A JP5567387B2 JP 5567387 B2 JP5567387 B2 JP 5567387B2 JP 2010112691 A JP2010112691 A JP 2010112691A JP 2010112691 A JP2010112691 A JP 2010112691A JP 5567387 B2 JP5567387 B2 JP 5567387B2
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Description

この発明は、バス、路面電車、ディーゼル車等の乗客輸送用車両における乗降客を判別して検出する乗降客判別検出装置に関し、特にワンマンバス等におけるICカードによる運賃精算システムと組み合わせて、運賃不払い乗車をチェックするのにも適した乗降客判別検出装置に関する。
路線バスや路面電車等の交通機関において、ワンマン運行を行なう場合の運賃収受システムとしては、運賃が乗車距離に関係なく均一料金の場合は、運転席に近い乗車口から乗客を乗車させ、運転席の脇に設置した運賃箱に運賃を現金で投入してもらうか、そこに併設したICカード機に(予め金額がチャージされたプリペイドカード、ICチップ内蔵の定期券や特定パス等を含む)をタッチしてもらって運賃を電子精算し、降車時には車両の中間又は後方の降車口から降車してもらうのが一般的である。
乗車区間によって運賃が異なる場合には、車両の中間又は後方の乗車口から乗客を乗車させ、乗車口の近傍に設置した整理券発行機で区間番号を印刷した整理券を自動発行して乗車時に乗客に受け取ってもらうか、ICカード機にICカードをタッチしてもらって区間番号をICカードのメモリに記憶させ、降車時には運転席の脇に設置した運賃箱に整理券と一緒にそれに対応する額の運賃(車内の運賃表示器に表示される)を現金で投入するか、ICカード機に乗車時に区間番号が記憶されたICカードをタッチしてもらって運賃を電子精算し、運転席に近い降車口から降車してもらうのが一般的である。
このように車両内で運賃を収受するシステムでは、ICカードによる運賃精算方式を導入しても、鉄道の駅の自動改札機のような大きな装置を車内に設置するスペースはないので、乗降客を確実に判別検知して、ICカードで運賃を精算せずに乗車あるいは降車しようとするとゲートが閉じて乗客の通過を阻止するようなことはできない。そのため、運賃精算のチェックは乗務員による目視に頼っている。
また、ICカードを持たない乗客や子供などの運賃収受用に運賃箱も設置する必要があるため、ICカード機をその運賃箱に併設し、運転席の乗務員(運転手)が乗客による運賃箱への運賃投入と、ICカード機へのICカードタッチの両方を目視で確認しているのが実情である。
なお、例えば特許文献1には、連接バスや複数の車両を連結した路面電車などにおいて、乗務員が直接目視できない離れた乗降口から乗降する乗客からも運賃収受を適切に行えるように、乗降扉の近傍に乗降客を検知するためのセンサと監視カメラとインターホンと運賃収受装置を設置し、運転席の近くに監視カメラで撮影した画像を表示するモニタ装置と上記インターホンと通話可能なインターホンを設置した運賃収受システムが開示されている。
特開2005−157726号公報
しかしながら、従来の一般的な運賃収受システムでは、折角ICカードによる運賃精算を導入しても、乗客がICカード機にICカードをタッチしたかどうかの確認を、乗務員の目視に頼っているため、ICカード機の設置場所が限られてしまい、車両の乗降口を大きくしても乗客の乗降を充分効率よく行えないという問題があった。
また、特許文献1に開示されているような運賃収受システムは、監視カメラとモニタ装置及びインターホンなどを備えた高価な装置が必要であり、導入コストが高くなってしまう。しかも、乗務員がモニタ画面を監視していなければならないため、乗務員の負担は軽減されないという問題もある。
さらに、路線バスや電車を効率よく運行するためには、運行ダイヤを作成する際に、各運行毎に各停留所又は駅毎の乗客の乗車人数と降車人数のデータがあるとよい。しかしながら、車内で運賃を収受するワンマンバス等の交通機関では、そのような正確なデータは殆ど得られていない。整理券を使用する運賃収受システムの場合は、乗車区間毎の乗車人数は回収した整理券の区間番号から集計できるが、各運行ごとに仕分けするのは困難であるし、同一区間内の停留所毎には区別できない。また、降車人数のデータは得られない。
ICカードを使用して、乗車時にも降車時にもICカードタッチをする運賃収受システムの場合は、各運行毎に各停留所毎の乗車人数と降車人数のデータを得ることが可能であるが、乗車時にのみICカードタッチによる運賃精算をするシステムの場合には乗車人数のデータしか得られない。そして、いずれの場合もICカードを使用しない乗客の乗降データは全く得られないという問題があった。
この発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、ワンマン運行を行なうバス等の車内の乗降口付近の乗降用通路の僅かなスペースでも、安価な装置で乗客の乗車と降車を確実に判別して検知できるようにし、それによって各運行毎に各停留所又は駅毎の乗客の乗車人数と降車人数のデータを容易に得られるようにすること、およびICカード専用通路にICカード機と共に設置すれば、運賃不払いチェックも容易に行えるようにすることを目的とする。
この発明による乗降客判別検出装置は、上記の目的を達成するため、乗客輸送用車両の乗降口の内側近傍に、所定幅の乗降用通路を挟んでそれぞれ互いに対向する第1の発光部と第1の受光部とからなる第1の光電センサ及び第2の発光部と第2の受光部とからなる第2の光電センサを、第1の光電センサを乗降口に近い側に、第2の光電センサを乗降口から遠い側に設ける。
そして、上記第1の光電センサは第1の発光部からの光を第1の受光部が、上記第2の光電センサは第2の発光部からの光を第2の受光部が、それぞれ受光しているときが非検知状態で、受光していないときが検知状態であり、その第1の光電センサと第2の光電センサによる非検知状態と検知状態の組み合わせの遷移順序によって乗客の乗車又は降車あるいは乗車と降車をそれぞれ判別して検出する判別検出手段を設ける。
さらに、上記第1の発光部と第1の受光部との間の第1の光路と上記第2の発光部と第2の受光部との間の第2の光路とが、上記乗降用通路を通過する乗客によっていずれも遮られる状態が起こるように上記第1、第2の発光部と上記第1、第2の受光部とを配置し、上記第1の光路と第2の光路が、いずれも上記乗降用通路の幅方向に対して傾斜し、その傾斜角度が上記第1の光路の方が第2の光路よりも大きくなるようにしたことを特徴とする。
また、上記第1の光路と第2の光路のうち少なくとも上記第1の光路が高さ方向に傾斜しているとよい。
この乗降客判別検出装置において、上記第2の発光部を前記乗降口から最も遠い位置で所定の高さ位置に、上記第1の発光部を上記第2の発光部に近接してその第2の発光部より乗降口側に、上記第2の受光部を上記第2の発光部と略同じ高さ位置で上記第1の発光部より乗降口側に、上記第1の受光部を上記第2の受光部から乗降口方向及び高さ方向に離間して最も乗降口に近く且つ最も低い位置に、それぞれ配置するのが望ましい。
また、上記第1、第2の光電センサがいずれも非検知状態のときを状態0、
上記第1の光電センサのみが検知状態のときを状態1
上記第1、第2の光電センサがいずれも検知状態のときを状態2、
上記第2の光電センサのみが検知状態のときを状態3としたとき、
上記判別検出手段は、上記第1、第2の光電センサによる非検知状態と検知状態の組み合わせが、状態1、状態2、状態3、状態0の順に遷移したと判断したときは乗客が乗車したと判別し、状態3、状態2、状態1、状態0の順に遷移したと判断したときは乗客が降車したと判別することができる。
これらの乗降客判別検出装置において、上記判別検出手段が乗客の乗車を判別して検知したときには乗車人数を加算カウントし、乗客の降車を判別して検知したときには降車人数を加算カウントする人数カウント手段を設けるとよい。
また、上記乗降用通路の近傍に設置され、タッチされたICカードによって運賃を精算するICカード機と通信する手段を有し、上記判別検出手段が乗客が乗車したと判別して検出したとき、あるいは乗客が降車したと判別して検出したときに、上記ICカード機と通信してその判別過程においてICカードによる精算があったか否かをチェックし、精算がなかった場合には運賃未精算の警告を行う運賃精算チェック手段を設ければ、乗務員の目視チェックができない場所でも運賃の不払い乗降を防ぐことができる。
この発明による乗降客判別検出装置は、バス等の車内の乗降口付近の乗降用通路の僅かなスペースに設置できる安価な装置でありながら、乗客の乗車と降車を確実に判別して検知できる。したがって、この乗降客判別検出装置を車内の各乗降口付近の乗降用通路に設置すれば、各運行毎に各停留所又は駅毎の乗客の乗車人数と降車人数のデータを容易に得ることができる。
また、ICカード専用通路にICカード機と共に設置すれば、乗客がICカードをICカード機にタッチせずに通過しようとする運賃不払のチェックも容易に行うことが可能になる。
この発明による乗降客判別検出装置を設置したバスの乗降口付近の一例を示すレイアウト図である。 乗降客判別検出装置とICカード機とセンサA,Bの各発光部を取り付けたポールの例を示す正面図(a)と側面図(b)である。 センサA,Bの各受光部を取り付けた仕切り用パイプの例を示す正面図である。 同じくその乗降口側から見たセンサA,Bの発光部と受光部の高さ位置関係の例を示す図である。 この発明による乗降客判別検出装置の実施例の構成を示すブロック図である。 図5における制御部13が実行する処理の流れを示すフローチャートである。 同じくその降車方向検出処理の流れを示すフローチャートである。
以下、この発明を実施するための好ましい形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明による乗降客判別検出装置を設置したバスの乗降口付近の一例を示すレイアウト図である。
この図1に示す実施例は、幅の広い乗降口を設けた大型のワンマンバス、特に2両の車両を連接した連接バス等に適した実施例である。
この実施例では、運賃が乗車距離に関係なく均一料金で、乗客は車両の運転席に近い方の乗降口から乗車して、その乗車時に運賃を精算し、降車時には中間あるいは後方の乗降口から何もせずに降車する運賃収受システムを採用している。
そして、車両の運転席8に近い方の乗降口(この例では乗車専用に使用するが降車も可能であるから便宜上「乗降口」と称する)5の内側のフラットな床面に、2つの乗降用通路(この例では乗車専用に使用するが降車も可能であるから便宜上「乗降用通路」と称する)6,7を設けている。2つの乗降用通路6,7は図3に示すような仕切り用パイプ24によって仕切られている。
乗降口5には、この例では2枚折りで両開きのドア25a,25bが設けられており、開いた状態では図1に示すように、乗降用通路7の左側と乗降用通路6の右側にそれぞれドア25a,25bが折り畳まれている。
そして、一方の乗降用通路6は、所定のICカード(予め金額がチャージされたプリペイドカード、ICチップ内蔵の定期券や特定パス等を含む)で運賃を精算する乗客専用の通路(ICカード専用レーン)とし、他方の乗降用通路7は主に現金で運賃を支払うか、目視で確認しなければならないタイプの定期券や各種パス類を使用する乗客用の通路(一般用レーン)である。
運転席8の傍には、従来のワンマンバスに設置されているのと同様なICカード機21付きの運賃箱9が設置されている。9cは乗務員が運賃投入を確認するための表示部である。乗降用通路7に乗車した乗客は矢示C方向に進み、さらに矢示Dで示すように運賃箱9の側を通って車両内部へ進む。その際、次のいずれかを行って運賃を精算する。これらは従来と同様であるから、詳細な説明は省略する。
(1)運賃箱9の運賃投入口9aに規定の運賃を現金で投入する。
(2)紙幣挿入口9bから千円札を挿入してその下方にある釣銭受けに払い出される釣銭を受け取る。
(3)目視での確認が必要な定期券や各種パス類を運転席の乗務員に提示する。
(4)所定のICカードをICカード機21にタッチする。
一方、ICカードで運賃を精算する乗客は、乗降口5からICカード専用レーンの乗降用通路6に乗車して矢示E方向に進み、破線の円で示す状態1,2,3の位置を経て客席の方へ移動する。
そこで、この所定幅の乗降用通路6を挟んでそれぞれ互いに対向する第1の発光部11aと第1の受光部12aとからなる透過型の第1の光電センサ(以下単に「センサA」と略称する)及び第2の発光部11bと第2の受光部12bとからなる透過型の第2の光電センサ(以下単に「センサB」と略称する)を、センサAを乗降口5に近い側に、センサBを乗降口5から遠い側に設けている。
そして、第1の発光部11aと第1の受光部12aとの間の第1の光路Laと第2の発光部11bと第2の受光部12bとの間の第2の光路Lbとが、乗降用通路6を通過する乗客によっていずれも遮られる破線の円で示す「状態2」が起こるように、第1、第2の発光部11a、11bと第1、第2の受光部12a,12bとを配置する。
そのため、第1の光路Laと第2の光路Lbとが乗降用通路6の幅方向に沿って互いに平行して、乗客の移動方向である矢示E方向に所定の間隔(痩せた乗客の胴の厚さより狭い間隔)になるように、第1、第2の発光部11a、11bと第1、第2の受光部12a,12bとを配置してもよい。
しかしこの実施例では、第1の光路Laと第2の光路Lbとがいずれも乗降用通路6の幅方向(図1で左右方向)に対して傾斜し、第1の光路Laの傾斜角度αの方が第2の光路Lbの傾斜角度βよりも大きくなるように第1、第2の発光部11a、11bと第1、第2の受光部12a,12bとを配置してる。
第1の発光部11aと第2の発光部11bは、発光ダイオードや半導体レーザ等の発光素子とコリメータレンズからなり、比較的細い光ビーム(赤外線ビームやレーザビーム等)を受光部に向けて射出する。第1の受光部12aと第2の受光部12bは、集光レンズとフォトダイオードやフォトトランジスタ等の受光素子からなり、それぞれ同じセンサの発光部からの光ビームを受光しているときと受光していないとき(光ビームが乗客の体等によって遮られたとき)とで出力信号のレベルが2値的に変化する。
そこで、センサAは第1の発光部11aからの光を第1の受光部12aが、センサBは第2の発光部11bからの光を第2の受光部12bが、それぞれ受光している(乗客によって光路が遮られていない)ときを非検知状態とし、受光しなくなった(乗客によって光路が遮られた)ときを検知状態とする。
第1の発光部11a及び第2の発光部11bに隣接してICカード機20を設置しており、その上部に図1では図示を省略しているが、後述する乗降客判別検出装置本体10を配置している。
ここで、センサA及びセンサBと乗降客判別検出装置本体10及びICカード機20の具体的な配設例を図2及び図3によって説明する。
図2に示すように、乗降客判別検出装置10とICカード機20とセンサA,Bの各発光部11a,11bを、車内の乗降用通路6の右手奥に立設する1本のポール23に取り付けることができる。図2の(a)はその正面図であり、(b)は側面図である。
ポール23における乗客がICカードをタッチし易い高さ位置に、ICカード機20をタッチ面20aを乗降用通路6に向けて取り付けている。そのICカード機20のすぐ下側に、第2の発光部11bをその発光素子Ebが奥側に位置し、第2の受光部12bの受光素子と対向するように取り付け、更にそのすぐ下側に第1の発光部11aをその発光素子Eaが乗降口側に位置し、第1の受光部12aの受光素子と対向するように取り付けている。
また、ICカード機20の上側に、乗降客判別検出装置本体10を前面10aを乗降用通路6に向けて取り付けている。この乗降客判別検出装置本体10は後述する制御部とブザーを内蔵し、前面10aに液晶表示部14とスピーカ15を設けている。
一方、センサA,Bの各受光部12a,12bは、図1における乗降用通路6と7の間に立設された図3に示す仕切り用パイプ24に取り付ける。すなわち、仕切り用パイプ24の乗降口側の垂直部24aの上部における第1の発光部11aよりも低い位置に、第1の受光部12aをその受光素子Raを内側にして第1の発光部11aの発光素子と対向させて取り付ける。また、仕切り用パイプ24の奥側の垂直部24bの上部における第2の発光部11bと略同じ高さの位置に、第2の受光部12bをその受光素子Rbを内側にして第2の発光部11bの発光素子と対向させて取り付ける。
したがって、この実施例では乗降口側から見たセンサA,Bの発光部と受光部の高さ位置関係は図4に示すようになる。すなわち、センサBの第2の発光部11bと第2の受光部12bは略同じ所定の高さ位置に設けられ、その間の光路Lbは乗降用通路6の平面に略平行である。センサAの第1の発光部11aは第2の発光部11bに近接して若干低い位置に、第1の受光部12aは第2の受光部12bよりかなり低い位置に設けられており、その間の光路Laは図4に示すように乗降用通路6の平面に対しても傾斜している。
すなわち、図1と図4に示すセンサAの第1の発光部11aと第1の受光部12a及びセンサBの第2の発光部11bと第2の受光部12bは、第2の発光部11bを乗降口5から最も遠い位置で所定の高さ位置に、第1の発光部11aを第2の発光部11bに近接してその第2の発光部11bより乗降口5側で下側に、第2の受光部12bを第2の発光部11bと略同じ高さ位置で第1の発光部11aより乗降口5側に、第1の受光部12aを第2の受光部12bから乗降口方向及び高さ方向に離間して最も乗降口5に近く且つ最も低い位置に、それぞれ配置している。
このように配置することによって、乗降用通路6が比較的短かくてもセンサAの光路LaとセンサBの光路Lbの各光路長を長くし、その間隔を変化させることができ、図1に示す状態1〜3と図示していない状態0を明確に判別し易くすることができる。
また、第1の発光部11aと第2の発光部11bとを近接して配置し、第1の受光部12aと第2の受光部12bとを大きく離間させて配置することによって、第1の発光部11aからの光が第2の受光部12bによって検知されたり、第2の発光部11bからの光が第1の受光部12aによって検知されたりする可能性を皆無にすることができる。
ここで、状態0〜3とセンサA,Bが乗客を検知していない非検知状態と乗客を検知している検知状態との関係は次のとおりである。
状態0:センサA,Bがいずれも非検知状態
状態1:センサAのみが検知状態
状態2:センサA,Bがいずれも検知状態
状態3:センサBのみが検知状態
このセンサA,Bによる非検知状態と検知状態の組み合わせが、状態1、状態2、状態3、状態0の順に遷移したときは乗客が乗車したと判別して検出することができ、状態3、状態2、状態1、状態0の順に遷移したときは乗客が降車したと判別して検出することができる。その詳細は後述する。
次に、この実施例の乗降客判別検出装置の構成を図5のブロックによって説明する。
この乗降客判別検出装置は、前述したセンサAを構成する第1の発光部11aと第1の受光部12a、センサBを構成する第2の発光部11bと第2の受光部12b、および乗降客判別検出装置本体(以下単に「本体」と称す)10と操作部17からなる。その本体10は、制御部13と、警告手段として使用する液晶表示部14、スピーカ15、およびブザー16を備えている。スピーカ15とブザー16はいずれか一方のみでもよい。
制御部13は、この乗降客判別検出装置全体を制御する部分であり、中央処理装置であるCPUと、その動作プログラム及び固定データを格納したROM、CPUのワークエリアとして使用すると共に一時的なデータを記憶するRAM、停留所データや停留所毎の乗車人数及び降車人数等を記憶するための不揮発性メモリ、および外部と接続して信号やデータの授受又は通信を行うためのI/O部等からなるマイクロコンピュータを備えている。
この制御部13は、センサA、の第1の発光部11aと第2の発光部11bを発光させ、第1の受光部12aと第2の受光部12bの出力信号を入力する。また、後述する乗降客判別検出処理を実行する判別検出手段としての機能と、それによって新たな乗客の乗車を判別検出したときには、ICカード機20と通信する手段として機能するI/O部を通して、ICカード機20においてICカードのタッチによる新たな運賃精算があったか否かをチェックし、精算がなかった場合には運賃未精算の警告を行う運賃精算チェック手段としての機能を果す。さらに、乗降客判別検出処理によって乗客の乗車を判別して検知したときには乗車人数を加算カウントし、乗客の降車を判別して検知したときには降車人数を加算カウントする人数カウント手段であるカウンタの機能も果す。
その運賃未精算の警告は、液晶表示部14の画面に例えば「ICカードをタッチして下さい。」などの所定の警告メッセージを表示したり、スピーカ12から例えば「ICカードをタッチして下さい。」などの音声で警告したり、ブザー16で警告音を発したりして行う。
ICカード機20は、図2の(a)に示したタッチ面20aに所定のICカードがタッチされると、そのICカードのメモリから残存金額情報を読み取ってそれから運賃額を減額した金額をそのICカードのメモリ上書きする等の運賃精算処理を行う公知の装置である。
操作部17は、図1に示した運転席8の近くに設けられ、この乗降客判別検出装置を起動及び停止させるスイッチや、警告を停止させるスイッチ等が設けられている。また、ドア25a,25bの開閉信号や、停留所を停車せずに通過した場合にそれを通知する信号などを自動的に制御部13へ送ることもできる。それによって、制御部はドアが開くと後述する乗降客判別検出処理を開始し、ドアが閉じるとそれを終了したり、通過した停留所の記憶データは変更しないようにすることができる。
なお、この実施例では、制御部13と警告手段である液晶表示部14、スピーカ15、およびブザー16と一緒に設けて本体10を構成したが、警告手段のみをユニットにしてICカード機20の近傍に設け、制御部13は他に設けてもよい。例えば、制御部13を操作部17と一体にして運転席8の近くに設けてもよい。その場合、運賃箱9と一体に設けてもよい。あるいはICカード機20の制御部や操作部と一緒に設けることもできる。
次に、この乗降客判別検出装置の制御部13におけるマイクロコンピュータが実行する乗降客判別検出処理について、図6及び図7のフローチャートを用いて具体的に説明する。図6と図7は一連のフローチャートであるが図示の都合上2つの図にしている。図6は主に乗車方向検出処理であり、図7は降車方向検出処理である。
制御部13が操作部17から開始信号を受けるか、あるいは乗降口5のドアが開いた信号受けると、第1の発光部11aと第2の発光部12aを発光させて、図6及び図7のフローチャートに示す処理を開始する。
なお、この実施例ではこの装置のセンサA,Bが設置された乗降通路6は乗車専用にした乗降口5からの乗車用通路であるから、ここを通って降車する乗客はいないはずであるが、間違って降車する乗客がいることも想定し、また降車専用口の近傍の通路にも同じ装置を設置し得るように、乗車方向の検出処理と降車方向の検出処理とを行っている。
しかし、乗車専用口に設ける場合には、降車方向の検出処理は行わないようにしてもよい。
この図6に示す処理を開始すると、まずステップS11でセンサBが検知か否かをチェックし、センサBが検知でなければステップS12でセンサAが検知か否かをチェックする。そして、センサBが検知であれば、図1における状態3であるから降車方向検出を開始するため図7のステップS23へ進む。センサBが検知でなく、センサAが検知であれば、図1における状態1であるから乗車方向検出を開始するためステップS13へ進む。センサA,Bがいずれも検知でなければ、乗客が全く検知されない状態0であるから、ステップS11,S12を繰り返して、センサA,Bのいずれかが検知状態になるのを待つ。
通常は、乗客の乗車によってセンサAが検知状態になるので乗車方向検出を開始し、ステップS13でセンサAが非検知か否かをチェックする。これはセンサAが乗客を検知し続けているか否かを確認する処理で、一旦乗車した乗客がバスを間違えたことに気付いて降りてしまったような場合には、センサAが非検知になるので、乗車方向検出を解除してステップS11へ戻る。
ステップS13でセンサAが検知であれば状態1が継続しているので、ステップS14でセンサBが検知になるまでステップS13,S14のチェックを繰り返す。
ステップS14でセンサBも検知になると、乗客が乗車方向へ移動して状態2になったと判断し、ステップS15,S16へ進む。しかし、ステップS15でセンサBが非検知か否かをチェックし、非検知であれば状態2がまだ不確実なのでステップS13へ戻り、センサBが非検知でなく検知状態を継続していれば、状態2が続いているのでステップS16でセンサAが非検知になるまでステップS15,S16のチェックを繰り返す。
ステップS16でセンサAが非検知になると、乗客が乗車方向へ更に移動して状態3になったと判断し、ステップS17,S18へ進む。しかし、ステップS17でセンサAが検知か否かをチェックし、検知であれば状態3がまだ不確実なのでステップS15へ戻り、センサAが検知でなく非検知状態を継続していれば、状態3が続いているのでステップS18でセンサBが非検知になるまでステップS17,S18のチェックを繰り返す。
ステップS18でセンサBが非検知になると、乗客がセンサBの光路を抜けて状態0になったので、センサA,Bによる非検知状態と検知状態の組み合わせが、状態1、状態2、状態3、状態0の順に遷移したので乗客が乗車したと判別して検出し、ステップS19で乗車人数のカウント値を1加算する。
その後、ステップS20で予め設定した例えば300msecのタイマがタイムアップするまで待って乗車方向検出を終了し、ステップS21でICカード機20と通信し、乗車方向検出開始から終了までにICカードによる運賃の精算があったか否かをチェックする。その結果精算があった場合は処理を終了するが、実際にはステップS11からの処理を繰り返す。
しかし、ICカードがタッチされず運賃の精算がなかった場合は、ステップS22で運賃未清算の警告をして処理を終了する。運賃未清算の警告は、前述したように液晶表示部14による表示、スピーカ15からの音声による警告、ブザー16による警告音の発生のいずれか、又はそれらの組み合わせによって行う。
警告を開始してから所定時間以内にICカード機20から運賃の精算がなされたとの通知があったときには、警告を停止するようにしてもよいし、乗務員がカードのタッチを確認して、操作部17の警告停止スイッチを押したときに、警告を停止するようにしてもよい。
この実施例ではステップS20での待ち時間を実験結果に基づいて乗客を一人ずつ検知できる範囲内で300msecとしたが、この時間を適宜変更してもよい。例えば、混雑が予想される停留所においては、短く設定したり、逆に乗車する乗客が少ない場合には、長く設定したりしてもよい。
一方、ステップS11から図7のステップS23へ進んで降車方向検出を開始した場合には、センサA,Bがいずれも非検知か否かをチェックし、何れも非検知であれば乗客が降車口を間違えたことに気付いたか、降車をやめて客席方向に戻ったかして、乗客が全く検知されない状態0に戻ったので、降車方向検出を解除してステップS11へ戻る。
センサA,Bがいずれも非検知でなければ、ステップS24でセンサA,Bがいずれも検知になるまで、ステップS23,S24のチェックを繰り返す。
ステップS24のチェックでセンサA,Bがいずれも検知になると、乗客が降車方向に移動して図1に示した状態3から状態2に遷移したことになり、ステップS25,S26のチェックに進む。しかし、ステップS25でセンサAが非検知であれば状態2が不確実なのでステップS23に戻り、センサAが非検知でなく検知していれば状態2が継続しているので、ステップS26でセンサBが非検知になるまでステップS25,S26のチェックを繰り返す。
ステップS26でセンサBが非検知になると、乗客がさらに降車方向に移動して状態1のなったので、ステップS27,S28のチェックに進む。しかし、ステップS27でセンサBが検知であれば状態1が不確実なのでステップS25に戻り、センサBが検知でなく非検知であれば状態1が継続しているので、ステップS28でセンサAが非検知になるまでステップS27,S28のチェックを繰り返す。
ステップS28でセンサAが非検知になると、乗客がセンサAの光路を抜けて降車し、状態0になったので、センサA,Bによる非検知状態と検知状態の組み合わせが、状態3、状態2、状態1、状態0の順に遷移したので乗客が降車したと判別して検出し、ステップS29で降車人数のカウント値を1加算する。
その後、ステップS20で予め設定した例えば300msecのタイマがタイムアップするまで待って降車方向検出を終了し、図6に戻って全処理を終了するが、実際にはステップS11からの処理を繰り返す。
操作部17からの動作停止の指示又はドアが閉じたことを示す信号などによって、図6及び図7の処理を停止する際には、乗車人数及び降車人数のカウント値を停留所コードと対応させて不揮発性メモリに格納し、各カウンタをリセットするようにすれば、各停留所ごとの乗降用通路6からの乗車人数及び降車人数のデータを蓄積することができる。制御部13がカレンダ及び時計機能も有するようにし、乗車人数及び降車人数のカウント値を不揮発性メモリに格納する際に、その時の日時情報も格納するようにするとよい。
この実施例によれば、ICカード専用の乗降用通路6から乗車する乗客を判別して検出したとき、ICカードによる運賃の精算をしないで乗降用通路6を通過しようとする乗客に対しては、表示や音声で警告してICカードのICカード機へのタッチを促すことができる。
そのため、乗務員が乗客のICカードタッチを目視により監視する必要がなくなり、ICカード機を乗務員の目視可能な位置に設置しなくてもよいことになる。
そこで、この実施例では図1に示したように、従来と同様に運賃箱とICカード機のいずれかで運賃の精算ができる一般用の乗降用通路7の他に、この発明による乗降客判別検出装置のセンサA,Bを設置したICカード専用の乗降用通路6を設けたので、停留所での乗客の乗車を効率よく短時間で行うことができ、乗務員の負担も軽減できる。これは、連設バスや路面電車などのように各停留所で乗車する人数が多いことが予測される場合に、特に有効である。
また、ICカード専用の乗降用通路6を通って乗車した乗客の人数(カウント値)及び誤って降車した乗客の人数(カウント値)を各運行ごとに停留所コードと対応させて不揮発性メモリに格納しておくことができる。
さらに、図1に示した一般用の乗降用通路7及び図示していない降車口の内側近傍の乗降用通路にも、この発明による乗降客判別検出装置(但し警告手段は不要)のセンサA,Bを設置して、その各制御部で図6のステップS21及びS22を除く処理を行って、その各停留所毎の乗車人数及び降車人数のカウント値を、いずれか一つの制御部で収集及び合算して停留所コードと対応させて不揮発性メモリに格納するようにすれば、各停留所ごとの完全な乗車人数及び降車人数のデータを得ることができる。
そのための装置は、監視カメラのような高価な機材を使用することなく、各乗降用通路ごとに設置する2組の透過型光電センサとマイクロコンピュータを備えた制御部だけでよいので、極めて安価で済む。
また、乗降口の車内側の狭小なスペースで乗降客を判別して検出しなければならないが、この実施例における乗降客判別検出装置のセンサA,Bは、その発光部と受光部との間の光路を何れも乗降用通路の幅方向に対して傾斜させ、その傾斜角度を大きく異ならせているので、折りたたみ式ドアが開いたときの収納領域を避けた狭いスペースでも、乗降客を正確に判別して検出することができる。
さらに、乗降口に近い方のセンサの発光部と受光部との間の光路を乗降口から遠い方のセンサの発光部と受光部との間の光路より低くし、上下方向にも傾斜させているので、乗客の身長の高低や体型の違い等に係わらずその通過を確実に検知できる。また、ノンステップバスのように乗降用通路の床面がフラットな場合だけでなく、ある程度段差がある場合でも検知できる。
しかし、センサA,Bのこのような配置はこの発明に必須ではなく、センサA,Bの各光路が乗降用通路を通過する乗客によっていずれも遮られる状態が起こるようにその各発光部と各受光部とを配置すればよい。そのため、センサA,Bの各光路が略同じ高さ位置で乗降用通路の幅方向に沿って互いに平行になるようにしてもよい。また、その高さ位置だけを異ならせたり、センサA,Bの各光路の一方だけを乗降用通路の幅方向に対して傾斜させたり、両方とも同じ角度で傾斜させたり、センサA,Bの各光路を両方とも高さ方向に傾斜させ、その傾斜角度を異ならせたりすることもできる。
また、上述した実施例は、運賃均一区間で乗車時に運賃清算を済ますことを前提としているが、乗車区間に応じて運賃が異なる場合にもこの発明を適用することができる。
その場合は、車両の中間部又は後方の乗降口を乗車用の乗車口にし、車両の前方の乗降口は降車用の降車口にして、その乗車口の内側に一般用の乗車用通路とICカード専用の乗車用通路を設け、降車口の内側に一般用の降車車用通路とICカード専用の降車用通路を設ける。
そして、その各ICカード専用の乗車用通路と降車用通路に対して、この発明による乗降客判別検出装置のセンサA,Bを設置する。乗車用通路のセンサA,Bを接続した制御部は、図6及び図7の処理と同様な処理を行うが、ステップS21ではカードのタッチがあったか否かだけをチェックし、カードのタッチがなかった場合はステップS22でカード未タッチの警告を行うことになる。しかし、「カードをタッチして下さい」のような警告は前述の場合と同じである。
一方、運転席に近い降車用通路のセンサA,Bを接続した制御部は図6及び図7の処理を一部変更したした処理、すなわち図6のステップS21,S22は行わず、同様の処理を図7のステップS30の後の降車方向検出終了時に行って、降車する乗客がICカードによる運賃の精算を行わなかった場合に、運賃未清算の警告を行う。
なお、乗車用通路のセンサA,Bを接続した制御部は乗車方向検出の処理だけを実行し、降車用通路のセンサA,Bを接続した制御部は降車方向検出の処理だけを実行するようにしてもよいが、乗車口と降車口を間違えて乗降する乗客も判別して検知できるようにしたり、両方のプログラムを略共通化してコストダウンを図るために、どの制御部でも乗車方向検出の処理と降車方向検出の処理とを実行するようにしてもよい。
この場合、ICカードを使用しない乗客は、乗車口から一般用の乗車用通路で整理券発行機が発行する整理券を抜き取って乗車し、降車時には整理券とそれに対応する運賃を運賃箱に投入して、一般用の乗車用通路を通って降車口から降車する。
ICカードを使用する乗客は、乗車口からICカード専用の乗車通路を通ってICカードを乗車区間書込み用のICカード機にタッチして乗車し、降車時にはICカードを運賃精算用のICカード機にタッチして、ICカード専用の降車用通路を通って降車口から降車する。
以上、この発明の実施形態及びその変更例について説明したが、この発明の各部の具体的な構成や制御部による処理の内容は、これらに限るものではなく、特許請求の範囲の各請求項で規定した範囲において、種々に変更し得ることは勿論である。
この発明は、ワンマン運行するバス(連接バス、トロリーバス、ハイブリッドバス、電気バス等を含む)、路面電車(LRT等を含む)、電車、ディーゼル車などの各種交通機関の車両に適用することができる。それによって、停留所又は駅ごとの乗降別客数のデータを容易に収集することができる。また、運賃の収受を乗務員の負担を軽減して、効率よく行うことが可能になり、乗客の乗降をスムーズに早く行えるようになり、車両の運行効率も上げることができる。
5:乗降口 6:乗降用通路(ICカード専用レーン)
7:乗降用通路(一般用レーン) 8:運転席 9:運賃箱
10:乗降客判別検出装置本体 11a:第1の発光部 11b:第2の発光部
12a:第1の受光部 12b:第2の受光部
13:制御部 14:液晶表示部 15:スピーカ 16:ブザー
17:操作部 20、21:ICカード機 23:ポール
24:仕切り用パイプ 25a,25b:ドア(2枚折り)
A:第1の光電センサ(センサA) B:第2の光電センサ(センサB)

Claims (6)

  1. 乗客輸送用車両の乗降口の内側近傍に、所定幅の乗降用通路を挟んでそれぞれ互いに対向する第1の発光部と第1の受光部とからなる第1の光電センサ及び第2の発光部と第2の受光部とからなる第2の光電センサを、前記第1の光電センサを前記乗降口に近い側に、前記第2の光電センサを前記乗降口から遠い側に設けるとともに、
    前記第1の光電センサは前記第1の発光部からの光を前記第1の受光部が、前記第2の光電センサは前記第2の発光部からの光を前記第2の受光部が、それぞれ受光しているときが非検知状態で、受光していないときが検知状態であり、前記第1の光電センサと前記第2の光電センサによる前記非検知状態と検知状態の組み合わせの遷移順序によって乗客の乗車又は降車あるいは乗車と降車をそれぞれ判別して検出する判別検出手段を設け、
    前記第1の発光部と前記第1の受光部との間の第1の光路と前記第2の発光部と前記第2の受光部との間の第2の光路とが、前記乗降用通路を通過する乗客によっていずれも遮られる状態が起こるように前記第1、第2の発光部と前記第1、第2の受光部とを配置し、
    前記第1の光路と前記第2の光路が、いずれも前記乗降用通路の幅方向に対して傾斜し、その傾斜角度が前記第1の光路の方が前記第2の光路よりも大きいことを特徴とする乗降客判別検出装置。
  2. 前記第1の光路と前記第2の光路のうち少なくとも前記第1の光路が高さ方向に傾斜していることを特徴とする請求項に記載の乗降客判別検出装置。
  3. 請求項1に記載の乗降客判別検出装置において、
    前記第2の発光部を前記乗降口から最も遠い位置で所定の高さ位置に、
    前記第1の発光部を前記第2の発光部に近接して該第2の発光部より前記乗降口側に、
    前記第2の受光部を前記第2の発光部と略同じ高さ位置で前記第1の発光部より前記乗降口側に、
    前記第1の受光部を前記第2の受光部から乗降口方向及び高さ方向に離間して最も前記乗降口に近く且つ最も低い位置に、
    それぞれ配置したことを特徴とする乗降客判別検出装置。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載の乗降客判別検出装置において、
    前記第1、第2の光電センサがいずれも前記非検知状態のときを状態0、
    前記第1の光電センサのみが前記検知状態のときを状態1、
    前記第1、第2の光電センサがいずれも前記検知状態のときを状態2、
    前記第2の光電センサのみが前記検知状態のときを状態3としたとき、
    前記判別検出手段は、
    前記第1、第2の光電センサによる前記非検知状態と検知状態の組み合わせが、状態1、状態2、状態3、状態0の順に遷移したと判断したときは乗客が乗車したと判別し、状態3、状態2、状態1、状態0の順に遷移したと判断したときは乗客が降車したと判別することを特徴とする乗降客判別検出装置。
  5. 請求項1からのいずれか一項に記載の乗降客判別検出装置において、
    前記判別検出手段が乗客の乗車を判別して検知したときには乗車人数を加算カウントし、乗客の降車を判別して検知したときには降車人数を加算カウントする人数カウント手段を設けたことを特徴とする乗降客判別検出装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の乗降客判別検出装置において、
    前記乗降用通路の近傍に設置され、タッチされたICカードによって運賃を精算するICカード機と通信する手段を有し、前記判別検出手段が乗客が乗車したと判別して検出したとき、あるいは乗客が降車したと判別して検出したときに、前記ICカード機と通信してその判別過程においてICカードによる精算があったか否かをチェックし、精算がなかった場合には運賃未精算の警告を行う運賃精算チェック手段を設けたことを特徴とする乗降客判別検出装置。
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