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JP5557279B2 - コンデンサマイクロホン用電池室 - Google Patents

コンデンサマイクロホン用電池室 Download PDF

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JP5557279B2 JP2010122294A JP2010122294A JP5557279B2 JP 5557279 B2 JP5557279 B2 JP 5557279B2 JP 2010122294 A JP2010122294 A JP 2010122294A JP 2010122294 A JP2010122294 A JP 2010122294A JP 5557279 B2 JP5557279 B2 JP 5557279B2
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Description

本発明は、コンデンサマイクロホン用電池室であって、高周波電流が電池部から電気回路に伝播することによる雑音の発生を効果的に防止できる電池室に関するものである。
従来、単三電池等の円筒状の乾電池を電池室内に装填して電源として使用する機器において電池室から電池を取り出す際に、電池の端部を爪などで引掛けて取り出す必要があった。しかし、電池室内に設けたばね状の端子が電池端部の電極を強く保持している場合や、電池端部と電池室内壁との間に隙間が少ない場合等においては、爪等によって電池端部を引掛けて取り出すことが容易でないという欠点があった。
このため、特許文献1に示すように、電池室内に電池の取り出しを容易にするリボンを設けることで電池を取り出しやすくするということが行われている。
リボンを用いて電池を取り出しやすくすることは、電源として内蔵した電池を用いるコンデンサマイクロホンや、電池を内蔵しないマイクロホンに外部から電源を供給するための電池を内蔵するパワーサプライにおいても行われている。コンデンサマイクロホンは、一般的に、ファントム給電装置に接続されているときは給電装置から電源供給を受けるとともに、ファントム給電装置に接続されていない場合には、マイクロホン本体またはパワーサプライに内蔵された電池により電源供給を受ける。
図5乃至図8に、従来のコンデンサマイクロホン用電池室が設けられたパワーサプライの例を示す。このパワーサプライ100には、3ピン型のマイクロホンコネクタを有する図示しないマイクロホンケーブルを介して外部のファントム電源装置と接続されるための出力端子101と、図示しないコンデンサマイクロホン本体と接続されるための3ピン型の入力端子102と、電池107を装填するための電池室103とが設けられている。
電池室103は、蓋104、電池装填空間105およびリボン106から構成されている。リボン106は非導電性の繊維を編んだものや、樹脂製のフィルムにより形成され、その一端は電池装填空間105の内壁に固定されている。
電池107を収納するときは、図8(a)に示すように、リボン106を電池装填空間105の内壁に沿って敷き、リボン106上に電池107を配置して蓋104を閉じる。そして、電池107を取り出すときは、図8(b)および図8(c)に示すように、蓋104を開けリボン106の他端をつまんで引き上げることで、電池取り出し口となる電池装填空間105の開放部から電池107を容易に取り出すことができる。
特開2004−039598号公報
ところで、コンデンサマイクロホンやこれと接続して用いられるパワーサプライに強い電磁波が加わると、コンデンサマイクロホンやパワーサプライの内部に高周波電流が入り込み、コンデンサマイクロホンやパワーサプライに内蔵されている電気回路の半導体により検波され、雑音が発生してしまう。特に電池を用いるコンデンサマイクロホンやパワーサプライでは、電池室から入り込んだ高周波電流が電子回路に伝播して雑音が発生している。近年の携帯電話の普及に伴い、コンデンサマイクロホンやパワーサプライの近傍で携帯電話を使用することが増えているため、この問題はより大きなものとなっている。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであって、コンデンサマイクロホンやパワーサプライに強い電磁波が加わっても電池室から電子回路に高周波電流が伝播することを防止することで、雑音の発生を効果的に防止することが出来るコンデンサマイクロホン用電池室を提供することを目的とする。
本発明は、電池を装填する電池装填空間と、前記電池装填空間を形成する周壁の一部に
開口形成されて前記電池装填空間内の電池を取り出し可能とする電池取り出し口と、前記
電池取り出し口を塞ぐ蓋と、一端が前記電池装填空間の内壁に固定されるとともに、電池
の外周に巻きつけられかつ他端が前記電池取り出し口から引き出し可能に配置されたリボ
ンと、を備えたコンデンサマイクロホン用電池室であって、前記リボンが導電性を有する
とともに、固定された一端が接地されていることを最も主要な特徴とする。
本発明においては特に限定されないが、前記リボンが弾力性を有することが好ましい。
また、本発明においては特に限定されないが、前記リボンが導電布であることが好ましい。
また、本発明においては特に限定されないが、前記リボンが電池の外周面のほぼ全域を覆う幅を有することが好ましい。
また、本発明においては特に限定されないが、前記蓋が導電性を有することが好ましい。
また、本発明においては特に限定されないが、前記蓋が金属よりなることが好ましい。
また、本発明においては特に限定されないが、前記蓋が導電性樹脂よりなることが好ましい。
本発明に係るコンデンサマイクロホン用電池室が設けられているパワーサプライの例を示す斜視図である。 図1のパワーサプライの蓋を外してA方向から見た正面図である。 図1のパワーサプライをB方向から見た背面図である。 図1中の線I−Iに沿う断面図であり、(a)は電池が収納されている様子を、(b)は電池を取り出すためリボンが引かれた状態を、(c)は電池が取り出された状態を示している。 従来のコンデンサマイクロホン用電池室が設けられているパワーサプライの例を示す斜視図である。 図5のパワーサプライの蓋を外してC方向から見た正面図である。 図5のパワーサプライをB方向から見た背面図である。 図5中の線II−IIに沿う断面図であり、(a)は電池が収納されている様子を、(b)は電池を取り出すためリボンが引かれた状態を、(c)は電池が取り出された状態を示している。
以下、本発明に係るコンデンサマイクロホン用電池室の実施例について、図を用いて説明する。なお、以下に説明する実施例においては、本発明に係るコンデンサマイクロホン用電池室が設けられたパワーサプライを例に説明する。また、このパワーサプライとともに用いられるコンデンサマイクロホンは電池室を有するものではなく、ファントム給電装置に接続されているときは給電装置から電源供給を受けるとともに、ファントム給電装置に接続されていない場合には、コンデンサマイクロホンに接続されているパワーサプライに装填された電池から電源供給を受ける。
図1乃至図4に、本発明に係るコンデンサマイクロホン用電池室が設けられたパワーサプライの実施例を示す。このパワーサプライ1には、出力端子2と、入力端子3と、電池室4とが設けられている。
出力端子2と入力端子3は、パワーサプライ1の長手方向端面のうちの一方に設けられている。
出力端子2は、3ピン型のマイクロホンコネクタを有する図示しないマイクロホンケーブルを介してパワーサプライ1を外部のファントム電源装置と接続するための端子である。
入力端子3は、パワーサプライ1を図示しないコンデンサマイクロホン本体と接続するための端子である。
電池室4は、蓋5、電池装填空間6およびリボン7を備えていて、パワーサプライ1の長手方向端面のうち、出力端子2および入力端子3が設けられている端部とは反対側の端面に設けられている。
蓋5は、金属や導電性樹脂等の導電性を有する素材で形成され、後述する電池装填空間6の、電池8の装填および取り出しを行う開放部を閉じるための部材である。
電池装填空間6は、電池8を装填できる大きさを有するとともに、電池8の両端に設けられた電極と接触するための電極が2つ設けられている。電池装填空間6は、装填された電池8がその長手方向がパワーサプライ1の端面に対して平行になるように設けられている。また、電池装填空間6の開放部は、電池8をその径方向(電池の軸方向と直交する方向)に装填および取り出しができるように形成されている。なお、本実施例においては、電池装填空間6は1本の電池のみを装填可能に形成されているが、本発明においてはこれに限らず、複数の電池を装填可能としてもよい。
リボン7は、導電性の繊維を編んだ導電布や、導電性樹脂のフィルムにより形成され、その一端は電池装填空間6の内壁に、パワーサプライ1の内部に設けられている図示せぬ基板に設けられたアースパターンに接触するよう固定されている。また、リボン7は電池の外周面のほぼ全域を覆うに足る幅と長さを有する。ただし、外部から侵入しようとする電磁波を遮蔽する効果を達成できれば、リボン7は、幅が電池の長さよりも小さくてもよいし、長さが電池の外周の長さよりも短くてもよい。なお、本実施例に置いては、リボン7は1本の電池のみを覆うに足りる幅と長さを有しているが、本発明においてはこれに限らず、複数の電池を装填可能な電池室とした場合には、この複数の電池を覆うに足りる幅と長さを有するようにしてもよい。
電池8を装填するときは、図4(a)に示すように、リボン7を電池装填空間6の内壁に沿って敷き、電池8をリボン7上に配置して電池装填空間6に装填し、蓋5を閉じる。こうすることで、電池8の外周面のほぼ全域が覆われる。そして、電池8を取り出すときは、図4(b)および図4(c)に示すように、蓋5を開けリボン7の他端をつまんで引き上げることで、電池装填空間6から電池8を容易に取り出すことができる。
本発明に係るコンデンサマイクロホン用電池室4によれば、導電性を有する素材で形成されたリボン7は、電池8の外周面のほぼ全域を覆うとともに、パワーサプライ1本体内部のアースに接触しているため、リボン7に包まれた電池8が静電遮蔽される。そのため、パワーサプライ近傍で携帯電話等を使用した場合でも、電池8に外部からの高周波電流が入り込まず、電子回路に高周波電流が伝播しないため、電磁波による雑音を効果的に防止することができる。
また、リボン7が導電布である場合には、導電布の弾力性により、パワーサプライ1に振動が加わってもその振動が電池8に伝播することを防止することができる。そして、電池8がガタつくことがないため、機械的雑音の発生も効果的に防止することができる。
さらに、蓋5が導電性を有するため、電池8の静電遮蔽効果を更に高めることができ、電磁波による雑音をさらに効果的に防止することができる。
本実施例においてはコンデンサマイクロホン用電池室をパワーサプライに設けた例について説明をしたが、本発明においてはこれに限らず、コンデンサマイクロホン本体に本実施例と同じ電池室を設けてもよい。この場合、リボンはコンデンサマイクロホン内にある回路基板のアースパターンに接触するよう設けられる。こうすることで、コンデンサマイクロホン本体に電池室を設けた場合でも、本実施例において説明した本発明の効果と同じ効果を得ることができる。
1 パワーサプライ
2 出力端子
3 入力端子
4 電池室
5 蓋
6 電池装填空間
7 リボン
8 電池
100 パワーサプライ
101 出力端子
102 入力端子
103 電池室
104 蓋
105 電池装填空間
106 リボン
107 電池

Claims (7)

  1. 電池を装填する電池装填空間と、
    前記電池装填空間を形成する周壁の一部に開口形成されて前記電池装填空間内の電池を取り出し可能とする電池取り出し口と、
    前記電池取り出し口を塞ぐ蓋と、
    一端が前記電池装填空間の内壁に固定されるとともに、電池の外周に巻きつけられかつ他端が前記電池取り出し口から引き出し可能に配置されたリボンと、
    を備えたコンデンサマイクロホン用電池室であって、
    前記リボンが導電性を有するとともに、固定された前記一端が接地されているコンデンサマイクロホン用電池室。
  2. 前記リボンが弾力性を有する請求項1記載のコンデンサマイクロホン用電池室。
  3. 前記リボンが弾力性を有する請求項1記載のコンデンサマイクロホン用電池室。
  4. 前記リボンが電池の外周面のほぼ全域を覆う幅を有する請求項1乃至3のいずれかに記
    載のコンデンサマイクロホン用電池室。
  5. 前記蓋が導電性を有する請求項1乃至4のいずれかに記載のコンデンサマイクロホン用
    電池室。
  6. 前記蓋が金属よりなる請求項5記載のコンデンサマイクロホン用電池室。
  7. 前記蓋が導電性樹脂よりなる請求項5記載のコンデンサマイクロホン用電池室。
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