JP5555799B1 - ワンタイムパスワード装置、方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本開示の一実施形態に係るワンタイムパスワード装置は、装置固有の値である鍵を格納する鍵管理手段と、鍵とは異なる値である世代鍵を設定する世代鍵設定手段と、鍵および世代鍵に基づいて、ワンタイムパスワードを生成するための数列であるシードを生成するシード生成手段と、時刻情報を発生する時刻発生手段と、時刻情報と前記シードとを用いてワンタイムパスワードを生成するワンタイムパスワード生成手段と、を具備し、世代鍵設定手段は、第1期間の経過後および外部からの指示の少なくともどちらか1つに従って、世代鍵を異なる値に更新し、ワンタイムパスワード生成手段は、更新された世代鍵に基づいて生成されたシードを用いて、ワンタイムパスワードを生成する。
【選択図】図1
Description
第1の実施形態のワンタイムパスワード装置について図1を参照して説明する。
第1の実施形態のワンタイムパスワード装置100は、鍵管理部101、世代鍵設定部102、シード生成部103、時刻発生部104、ワンタイムパスワード生成部105(以下、OTP生成部105)、入力部106、表示部107、制御部108および通知取得部109を含む。
通知取得部109は、世代鍵に更新があった場合に、外部から取得したり、認証サーバーから更新された世代鍵についてのプッシュ通知を受け取る。プッシュ通知は、世代鍵が更新された場合に能動的に認証サーバーから更新された世代鍵を取得する方式である。なお、プッシュ通知の方式については、SMS(short message service)、電子メールやPush Notificationなどを、サーバーから端末側にデータを非同期で送信する一般的な方式でよく、即時性や送達順序が保証されている必要はない。
第1の実施形態に係る認証サーバー200は、鍵管理部201、世代鍵設定部202、シード生成部203、時刻発生部204、OTP検証部205および制御部206を含む。
ここでは、ユーザがスマートフォン(高機能携帯端末)を利用してプロバイダが提供するアプリケーションを利用するため認証サーバーにアクセスする場合を想定する。
ステップS302では、ユーザの操作により、サービスの提供を受けたいプロバイダが選択される。ユーザは、例えば入力部107を使用し、スマートフォンの画面上で、パスワードとして暗証番号を入力し、サービスの提供をするプロバイダの一覧を表示部106が表示し、複数のプロバイダの中から先に表示させたプロバイダを選択する。
第1の実施形態では、1つの世代鍵を用いてワンタイムパスワードを生成する例を示したが、第2の実施形態では、複数の世代鍵を用いてワンタイムパスワードを生成する点が異なる。このようにすることで、パケットロスが発生するような信頼性が低い一般的なネットワークでもワンタイムパスワードによる認証の安全性を高めることができる。
認証サーバー200では、どのパケットが消失してOTP装置100で受信できていないかはわからないため、送信したt個の世代鍵Uの全ての部分集合S(但し、S⊆U)について、世代鍵X={xt=F(S)|S⊆U}を計算する。この世代鍵Xを用いて、認証値を生成する。すなわち、認証値は部分集合の数だけ生成されることになる。認証サーバー200のOTP検証部205は、OTP装置100から世代鍵x0を用いて生成されたワンタイムパスワードを受け取り、ワンタイムパスワードと認証値とを比較し、ワンタイムパスワードと一致する認証値が存在すれば、認証成功とすればよい。
この場合は、OTP装置側のOTP生成処理は、上述のように、k個の世代鍵を用いて任意の可換な関数F(T)から得られる1つの世代鍵x0を算出すればよい。
認証サーバー200がt個の世代鍵U={x1,x2,...,xt}をOTP装置にプッシュ通知したときに、l個(lは自然数であって、l≦t)までで打ち切り、Ul={x1,x2,...,xl}を認証サーバー200がプッシュ通知した世代鍵とし、OTP装置100では、k個の世代鍵T={xi1,xi2,...,xik}⊆Uを受信するとする。
誤認証率として、誤受入率と誤拒否率とが考えられる。誤受入率は、間違ったパスワードを入力しているが誤って認証成功してしまう確率を示し、誤拒否率は、正しいパスワードを入力しているが誤って認証拒否される確率を示す。
図5の上段は、認証サーバー200側から送信される世代鍵501を表し、図5の下段は、OTP装置側で受信した世代鍵502を表す。ここで、「消失」とは、OTP装置100側で世代鍵502を受信できなかった場合を示す。
ここで、3つの世代鍵を用いてワンタイムパスワードを生成する場合、9個の世代鍵501から3つの世代鍵を取り出す組み合わせは、9C3=84(通り)存在することになる。図5の例では、OTP装置100側でワンタイムパスワードを生成するために用いる3つの世代鍵503と一致する、認証サーバー200での世代鍵502のうちの3つの世代鍵の組み合わせであるx52が存在するので、OTP装置100から送信されたワンタイムパスワードは認証成功となる。
図6は、図5と同様に、図6の上段は、認証サーバー200側から送信される世代鍵601を表し、図6の下段は、OTP装置100側で受信した世代鍵602を表す。「消失」は、OTP装置100側で世代鍵602を受信できない場合である。
また、記録媒体からコンピュータや組み込みシステムにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワーク等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
さらに、本実施形態における記録媒体は、コンピュータあるいは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記録媒体も含まれる。
また、記録媒体は1つに限られず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も、本実施形態における記録媒体に含まれ、媒体の構成は何れの構成であってもよい。
また、本実施形態におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本実施形態における機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
Claims (7)
- 認証サーバーと通信する際に利用するワンタイムパスワードを生成するワンタイムパスワード装置であって、
装置固有の値である鍵を格納する鍵管理手段と、
前記鍵とは異なる値である世代鍵を設定する世代鍵設定手段と、
前記鍵および前記世代鍵に基づいて、ワンタイムパスワードを生成するための数列であるシードを生成するシード生成手段と、
時刻情報を発生する時刻発生手段と、
前記時刻情報と前記シードとを用いてワンタイムパスワードを生成するワンタイムパスワード生成手段と、を具備し、
前記世代鍵設定手段は、外部からの指示に従って、前記世代鍵を異なる値に更新し、
前記シード生成手段は、前記認証サーバーからそれぞれ異なる第1数の更新された世代鍵が取得される場合、前記第1数の更新された世代鍵のうち受信できた該第1数以下の数である第2数の世代鍵から、任意の可換な関数を用いて1つの世代鍵を算出し、前記鍵および該1つの世代鍵を用いて新たなシードを生成し、
前記ワンタイムパスワード生成手段は、前記新たなシードを用いて、前記ワンタイムパスワードを生成することを特徴とするワンタイムパスワード装置。 - 前記更新された世代鍵は、外部に公開され、
前記世代鍵設定手段は、前記世代鍵が更新された場合、前記更新された世代鍵を前記認証サーバーから取得することを特徴とする請求項1に記載のワンタイムパスワード装置。 - 前記世代鍵が更新された場合、能動的に前記認証サーバーから取得する方式であるプッシュ通知により、前記更新された世代鍵を受け取る通知取得部をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のワンタイムパスワード装置。
- 前記シード生成手段は、最新に受信した世代鍵から第3数以下の世代鍵までを用いて、前記シードを生成することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワンタイムパスワード装置。
- 前記認証サーバーは、前記第1数の更新された世代鍵を、能動的に前記認証サーバーから取得する方式であるプッシュ通知により通知した場合、該プッシュ通知により通知した直近の第4数までの世代鍵のうち、前記第3数以下の世代鍵を要素とする組み合わせの数だけサーバー側シードを生成し、該組み合わせの数の該サーバー側シードからそれぞれ生成した前記ワンタイムパスワードを認証するための数値である認証値のなかで、前記ワンタイムパスワードと一致する認証値が存在すれば、認証成功と判定する請求項4に記載のワンタイムパスワード装置。
- 認証サーバーと通信する際に利用するワンタイムパスワードを生成するワンタイムパスワード方法であって、
装置固有の値である鍵を鍵管理手段に格納し、
前記鍵とは異なる値である世代鍵を設定し、
前記鍵および前記世代鍵に基づいて、ワンタイムパスワードを生成するための数列であるシードを生成し、
時刻情報を発生し、
前記時刻情報と前記シードとを用いてワンタイムパスワードを生成し、
外部からの指示に従って、前記世代鍵を異なる値に更新し、
前記認証サーバーからそれぞれ異なる第1数の更新された世代鍵が取得される場合、前記第1数の更新された世代鍵のうち受信できた該第1数以下の数である第2数の世代鍵から、任意の可換な関数を用いて1つの世代鍵を算出し、前記鍵および該1つの世代鍵を用いて新たなシードを生成し、
前記新たなシードを用いて、前記ワンタイムパスワードを生成することを特徴とするワンタイムパスワード方法。 - 認証サーバーと通信する際に利用するワンタイムパスワードを生成するワンタイムパスワードプログラムであって、
コンピュータを、
装置固有の値である鍵を格納する鍵管理手段と、
前記鍵とは異なる値である世代鍵を設定する世代鍵設定手段と、
前記鍵および前記世代鍵に基づいて、ワンタイムパスワードを生成するための数列であるシードを生成するシード生成手段と、
時刻情報を発生する時刻発生手段と、
前記時刻情報と前記シードとを用いてワンタイムパスワードを生成するワンタイムパスワード生成手段として機能させ、
前記世代鍵設定手段は、外部からの指示に従って、前記世代鍵を異なる値に更新し、
前記シード生成手段は、前記認証サーバーからそれぞれ異なる第1数の更新された世代鍵が取得される場合、前記第1数の更新された世代鍵のうち受信できた該第1数以下の数である第2数の世代鍵から、任意の可換な関数を用いて1つの世代鍵を算出し、前記鍵および該1つの世代鍵を用いて新たなシードを生成し、
前記ワンタイムパスワード生成手段は、前記新たなシードを用いて、前記ワンタイムパスワードを生成することを特徴とするワンタイムパスワードプログラム。
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