JP5551059B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents
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Description
タンクカバー(40)の構成要素としてのセンターカバー(41)の後端に、後方へ突出する突出片(41L)が設けられている。
この突出片(41L)は、締結具により突出片(30f)に固定される。
車両の低コスト化が求められる中、タンクカバーの取付工数の一層の低減が求められる。
図1に示されているように、鞍乗り型車両としての自動二輪車10は、前端部にヘッドパイプ12を有する車体フレーム11と、ヘッドパイプ12に操向可能に設けられ前輪13を有する前輪操向装置14と、車体フレーム11に懸架されるエンジン15と、車体フレーム11から車両後方に延ばされ後輪17を有する後輪懸架装置18と、を主要素とする。エンジン15の駆動力は、チェーン19を介して後輪17に伝達される。
図2に示されているように、メインフレーム21の前部から上方に膨出部材71が膨出され、この膨出部材71に燃料タンクの前端61aが支持されている。メインフレーム21の後部に燃料タンクの後端61bが支持されている。
燃料タンク61が取付けられる第1タンク取付部73は、車幅方向中央に1箇所設けられ、第2タンク取付部74は、車幅方向左右に設けられている。
ガセット部材の上面83aから上方に膨出部材71が延ばされ、この膨出部材の上面71aに第1タンク取付部73が設けられている。
センタフレーム84の後部上面に第2タンク取付部74が設けられ、第2タンク取付部74に、上方に突設されるおねじ部材としての第2差込部76が設けられている。
図5に示されているように、第1タンク取付部73は、燃料タンク61を取外し可能に締結する第1締結部材としての第1ボルト87を有する。
図6に示されているように、第2タンク取付部74は、燃料タンク61を取外し可能に締結する締結部材としての第2ボルト88を有する。
図3を併せて参照して、このような第2差込部76(76L、76R)は、車幅方向左右に2つ設けられ、これらの第2差込部76L、76Rに差し込み可能な第2係合孔112についても車幅方向左右に2つ設けられている。
また、第2差込部の軸方向Jは、車両側面視で、斜め後ろ上方を指向している。
さらに、タンクカバー62をシート63で押さえる押さえ部121は、第2差込部76よりも車両前方位置に設けられている。押さえ部121は、車両平面視で、第2差込部76に一部が重なっている。
タンクカバーの後端62bに設けられている第2係合孔112を第2差込部76に差し込んでタンクカバーの後端62bを止めるようにした。このとき、タンクカバーの後端62bは、シート63により押さえられ、第2差込部の軸方向Jとタンクカバー62の押さえ方向とは略同一に設定されている。
押さえ部121(121L、121R)は、車幅方向左右に且つ左右の第2差込部76(76L、76R)の上方位置に2つ設けられているので、車幅方向中央に1つ設けられている場合に較べて、確実にタンクカバー62を押さえることができる。すなわち、タンクカバー62は、左右の第2差込部76(76L、76R)に加えて左右の押さえ部121(121L、121R)で押さえられるので、タンクカバー62を第2タンク取付部74へ一層確実に固定することができる。
図7に示されるように、第2タンク取付部74Bの先端に設けた第2ボルト88Bの先端部に、アダプタ軸126を付設し、このアダプタ軸126をタンクカバー62に開けた第2係合孔112Bが差し込まれる第2差込部76Bとした。その他、図6の構造、配置と大きく異なるところはなく説明を省略する。
請求項1では、差込部の軸方向は、車両側面視で、斜め後ろ上方以外の方向であっても良い。すなわち、差込部の軸方向を、上方又は斜め前上方に指向させても良い。
請求項2では、シート側に設けた押さえ部を差込部の上方又は、差込部よりも車両後方位置に設けることは差し支えない。
請求項4では、タンク取付部の先端に設けた締結部材の先端部に、アダプタ軸を付設し、このアダプタ軸をタンクカバーに開けた係合孔が差し込まれる差込部とすることは差し支えない。
Claims (6)
- 車体フレーム(11)に燃料タンクの後端(61b)を取付けるタンク取付部(74)が設けられ、このタンク取付部(74)から上方に差込部(76)が延ばされ、前記差込部(76)に前記燃料タンクの後端(61b)を締結し、前記差込部(76)に前記燃料タンク(61)を覆うタンクカバーの後端(62b)に設けられている係合孔(112)を差し込んだ鞍乗り型車両であって、
前記タンクカバー(62)の後部を、前記燃料タンク(61)の後方に配置されるシート(63)の前部で上から押さえるようにし、この押さえ方向と前記差込部(76)の軸方向とが略同一に設定されていることを特徴とする鞍乗り型車両。 - 前記差込部(76)の軸方向は、車両側面視で、斜め後ろ上方を指向していることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
- 前記タンクカバーを前記シート(63)で押さえる押さえ部(121)は、前記差込部(76)よりも車両前方位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞍乗り型車両。
- 前記押さえ部(121)は、車両平面視で、前記差込部(76)に一部が重なっていることを特徴とする請求項3の記載の鞍乗り型車両。
- 前記タンク取付部(74)は、前記燃料タンク(61)を取外し可能に締結する締結部材(88)を有し、この締結部材の先端部(88a)を前記差込部(76)としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の鞍乗り型車両。
- 前記タンクカバー(62)に、前記タンク取付部(74)に向かって膨出する膨出部(123)が備えられ、この膨出部(123)に、前記係合孔(112)が形成されていることを特徴とする請求項5記載の鞍乗り型車両。
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