JP5548400B2 - 薄膜光電変換装置、及びその製造方法 - Google Patents
薄膜光電変換装置、及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5548400B2 JP5548400B2 JP2009158018A JP2009158018A JP5548400B2 JP 5548400 B2 JP5548400 B2 JP 5548400B2 JP 2009158018 A JP2009158018 A JP 2009158018A JP 2009158018 A JP2009158018 A JP 2009158018A JP 5548400 B2 JP5548400 B2 JP 5548400B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- photoelectric conversion
- conversion device
- light
- layer
- thin film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/50—Photovoltaic [PV] energy
Landscapes
- Photovoltaic Devices (AREA)
Description
特許文献1には、透光性基板/透明導電膜/pin接合からなるアモルファスシリコン層/Ag電極の構造の太陽電池で、透光性基板上の透明導電膜に300nm以下のピッチの凹凸の金型を押し付けて透明導電膜に凹凸をつける方法が開示されている。具体的には、透明導電膜の形成方法は、基板に塗布したIn2O3−SnO2系ゾルゲル材料に、100nmの凹凸ピッチの金型を押し付けて加熱して凹凸パターンを転写するいわゆる熱ナノインプリント法を用いて凹凸を形成している。透明導電膜に太陽電池の入射光の波長より小さいピッチの周期構造の凹凸が形成されることによって、透明導電膜とアモルファスシリコン層との界面の反射が抑制され、いわゆる無反射層を形成し、太陽光の反射ロスを低減して太陽電池の特性が改善されるとしている。
特許文献2には、シロキサン成分、特に水素シルセスキオキサン樹脂(HSQ)を含む混合液を基板に塗布して、微細な凹凸を持つ金型を塗布面に室温で押し付けて、凹凸パターンを転写するいわゆる室温ナノインプリント法を用いたシリコン酸化物の凹凸形成方法が開示されている。具体的な応用法としては、ドライエッチングのマスクパターンへの適用や、量子デバイス(単電子トランジスター、量子磁気ディスク)が挙げられている。
特許文献3には、透明電極層の表面をランダム波状曲線として、半導体層に入る光の光路長を伸ばして、発電電流を増加しうることが開示されている。具体的には平滑ガラス基板の上に、SiO2の凹凸下地層、ITOの透明電極層、非晶質シリコンのpin構造の半導体層、Al電極層の順に積層した光電変換装置である。
本発明の参考例1として、図1に示す構造の薄膜光電変換装置9を作製した。透光性絶縁基板1として、厚み1mm、50mm×50mmのガラス基板を用いた。
従来法による比較例1として、図5に示す構造の薄膜光電変換装置91を作製した。比較例1は、透光性下地層2がないことを除いて、その構造、作製方法は参考例1と同様とした。比較例1の透光性絶縁基板1だけの透過スペクトルを図3に示す。
従来法による比較例2として、図6に示す構造の薄膜光電変換装置92を作製した。比較例2は、透光性下地層2がないかわりに、受光面側に凹凸層6を参考例1の透光性下地層2と同様に作製したことを除いて、その構造、作製方法は参考例1と同様とした。
従来法による比較例3として、比較例1に類似の薄膜光電変換装置を作製した。比較例3は、周期的凹凸の透光性下地層2がなく、透光性第一電極層3としてランダムな凹凸を有する酸化錫がガラス基板についた市販品を用いたことが比較例1と異なる。その他の点は、薄膜光電変換装置の構造、作製方法は比較例1と同様とした。
本発明の参考例2として、図1に示す構造の薄膜光電変換装置9を作製した。参考例2は、透光性下地層2をナノインプリントで作製するときの押し圧を20MPaとしたことを除いて、その構造、作製方法は参考例1と同様とした。
本発明の参考例3として、図1に示す構造の薄膜光電変換装置9を作製した。参考例3は、透光性下地層2を形成するときのモールドに円柱型で高さ500nm、ピッチ500nmのものを用いたことを除いて、その構造、作製方法は参考例2と同様とした。
本発明の参考例4として、図1に示す構造の薄膜光電変換装置9を作製した。参考例4は、透光性下地層2を形成するときの塗布膜202の厚さを1000nmとしたことと、モールドに円柱型で高さ1000nm、ピッチ1000nmのもの用いたことを除いて、その構造、作製方法は参考例2と同様とした。
本発明の参考例5として、図1に示す構造の薄膜光電変換装置9を作製した。参考例5は、透光性下地層2を形成するときの塗布膜202の厚さを2000nmとしたことと、モールドに円柱型で高さ2000nm、ピッチ2000nmのものを用いたことを除いて、その構造、作製方法は参考例2と同様とした。
本発明の参考例6として、図1に示す構造の薄膜光電変換装置9を作製した。参考例6は、透光性下地層2を形成するときの塗布膜202の厚さを10000nmとしたことと、モールドに円柱型で高さ9500nm、ピッチ9500nmのものを用いたことを除いて、その構造、作製方法は参考例2と同様とした。
本発明の参考例7として、図1に示す構造の薄膜光電変換装置9を作製した。参考例7は、透光性下地層2を形成するときの塗布膜202の厚さを200nmとしたことと、モールドに円柱型で高さ120nm、ピッチ120nmのものを用いたことを除いて、その構造、作製方法は参考例2と同様とした。
本発明の参考例8として、図1に示す構造の薄膜光電変換装置9を作製した。参考例8は、透光性下地層2をナノインプリントで作製するときの押し圧を7MPaとしたことを除いて、その構造、作製方法は参考例3と同様とした。
本発明の実施例1として、図1に示す構造の薄膜光電変換装置9を作製した。実施例1は、透光性下地層2を形成するときの塗布膜202の厚さを1000nmとしたことと、モールドに円柱型で高さ1000nm、ピッチ500nmのものを用いたことを除いて、その構造、作製方法は参考例2と同様とした。
本発明の実施例2として、図1に示す構造の薄膜光電変換装置9を作製した。実施例2は、透光性下地層2を形成するときの塗布膜202の厚さを2000nmとしたことと、モールドに円柱型で高さ2000nm、ピッチ500nmのものを用いたことを除いて、その構造、作製方法は参考例2と同様とした。
本発明の参考例9として、図7に示す構造の薄膜光電変換装置93を作製した。基板11として、厚み1mm、50mm×50mmのステンレス基板(SUS304)を用いた。下地層21は、参考例3と同様に作製した参考例9の下地層21をSEMで観察したところ、円柱状の穴が観察され、L=500nm、D=500nm、アスペクト比D/L=1.0であった。
従来法による比較例4として、薄膜光電変換装置を作製した。比較例4は、下地層21がないことを除いて、その構造、作製方法は参考例9と同様とした。
表1に実施例1〜2、参考例1〜9、比較例1〜4の薄膜光電変換装置の作製方法の概要と特性をまとめて示す。
11 基板
2 透光性下地層
21 下地層
201 塗布液
202 塗布膜
3 透光性第一電極層
31 第一電極層
4 結晶質シリコン光電変換ユニット
41 p型微結晶シリコン層
42 実質的に真性な結晶質シリコン光電変換層
43 n型微結晶シリコン層
5 第二電極層
51 透光性第二電極層
6 凹凸層
7 入射光
801 洗浄槽
802 洗浄液
803 ステージ
804 プレス板
805 モールド
806 オーブン
9 本発明の薄膜光電変換装置
91 従来法による薄膜光電変換装置
92 別の従来法による薄膜光電変換装置
93 別の本発明による薄膜光電変換装置
Claims (7)
- 基板に近い側から順に、第一電極層、1以上の光電変換ユニットを含む半導体層、第二電極層を、順次配置した構造を含み、前記光電変換ユニットの少なくとも1つは、結晶質シリコンを光電変換層として用いた結晶質シリコン光電変換ユニットである薄膜光電変換装置であって、
基板と第一電極の間に下地層を含み、かつ前記下地層が基板の一主面に平行な方向に微細な周期的凹凸を有し、
前記周期的凹凸は、前記基板の主面方向と平行な方向の凹凸ピッチLが、入射光の最小波長以上の長さであり、かつ300nmより大きく2μm以下であり、
前記周期的凹凸の高低差DとピッチLの比D/Lで表されるアスペクト比が2〜4である、光電変換装置。 - 前記下地層はシリコン酸化物であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜光電変換装置。
- 前記基板側から光を入射させることを特徴とする請求項1または2に記載の薄膜光電変換装置。
- 前記第二電極層が透光性であり、前記第二電極層側から光を入射させることを特徴とする請求項1または2に記載の薄膜光電変換装置。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の薄膜光電変換装置を製造する方法であって
前記下地層を作製する工程が、ナノインプリント法を用いることを特徴とする薄膜光電変換装置の製造方法。 - 前記下地層を作製する工程が、水素シルセスキオキサン樹脂(HSQ)を含む混合液を前記基板上に塗布し、微細な周期的凹凸をもつ金型を室温で型押しし、金型を離型した後、加熱および/または加水分解によって硬化処理を行うことによって、前記下地層を作製することを特徴とする請求項5に記載の薄膜光電変換装置の製造方法。
- 前記下地層を作製する工程が、アルコキシシランを含むゾルゲル材料を前記基板上に塗布した後、第一の温度で加熱し、微細な周期的凹凸をもつ金型を型押しし、第一の温度より高い第二の温度で加熱した後、金型を離型することによって、前記下地層を作製することを特徴とする請求項5に記載の薄膜光電変換装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009158018A JP5548400B2 (ja) | 2009-07-02 | 2009-07-02 | 薄膜光電変換装置、及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009158018A JP5548400B2 (ja) | 2009-07-02 | 2009-07-02 | 薄膜光電変換装置、及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011014736A JP2011014736A (ja) | 2011-01-20 |
JP5548400B2 true JP5548400B2 (ja) | 2014-07-16 |
Family
ID=43593341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009158018A Expired - Fee Related JP5548400B2 (ja) | 2009-07-02 | 2009-07-02 | 薄膜光電変換装置、及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5548400B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9117967B2 (en) | 2011-08-30 | 2015-08-25 | El-Seed Corporation | Method of manufacturing glass substrate with concave-convex film using dry etching, glass substrate with concave-convex film, solar cell, and method of manufacturing solar cell |
CN103254457B (zh) * | 2013-04-11 | 2014-10-29 | 宁波大学 | 一种太阳能电池光谱转换高分子膜的制备方法 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4808462A (en) * | 1987-05-22 | 1989-02-28 | Glasstech Solar, Inc. | Solar cell substrate |
JP2000216417A (ja) * | 1999-01-25 | 2000-08-04 | Goyo Paper Working Co Ltd | 微細凹凸パタ―ン付き基板 |
JP2003298076A (ja) * | 2002-03-29 | 2003-10-17 | Tdk Corp | 太陽電池およびその製造方法 |
JP4676686B2 (ja) * | 2003-09-01 | 2011-04-27 | 新日本製鐵株式会社 | シリカ系無機ポリマー膜で被覆されたステンレス箔及びその製造方法 |
JP4641835B2 (ja) * | 2005-03-16 | 2011-03-02 | リコー光学株式会社 | 位相シフター光学素子の製造方法及び得られる素子 |
FR2915834B1 (fr) * | 2007-05-04 | 2009-12-18 | Saint Gobain | Substrat transparent muni d'une couche electrode perfectionnee |
-
2009
- 2009-07-02 JP JP2009158018A patent/JP5548400B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011014736A (ja) | 2011-01-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5600660B2 (ja) | 薄膜太陽電池用基板および薄膜太陽電池の製造方法 | |
JP5156641B2 (ja) | 光電変換装置用透明導電膜付基板及び光電変換装置の製造方法 | |
JP5514207B2 (ja) | 結晶シリコン系太陽電池およびその製造方法 | |
US20090194157A1 (en) | Front electrode having etched surface for use in photovoltaic device and method of making same | |
JP5243697B2 (ja) | 光電変換装置用透明導電膜とその製造方法 | |
JP4811945B2 (ja) | 薄膜光電変換装置 | |
WO2011001735A1 (ja) | 薄膜太陽電池およびその製造方法 | |
JP4928337B2 (ja) | 光電変換装置の製造方法 | |
JP6046619B2 (ja) | 薄膜太陽電池およびその製造方法 | |
JP4904311B2 (ja) | 薄膜光電変換装置用透明導電膜付き基板の製造方法 | |
JP5270889B2 (ja) | 薄膜光電変換装置の製造方法 | |
JP5548400B2 (ja) | 薄膜光電変換装置、及びその製造方法 | |
WO2011136177A1 (ja) | 薄膜太陽電池およびその製造方法、透明導電膜付き基体およびその製造方法 | |
JP2009016556A (ja) | 太陽電池用光散乱膜、太陽電池用光学部材及び太陽電池 | |
JP5469298B2 (ja) | 光電変換装置用透明導電膜、及びその製造方法 | |
JP2011119480A (ja) | 薄膜太陽電池の製造方法 | |
JP2011003639A (ja) | 結晶シリコン系太陽電池とその製造方法 | |
JP2011096730A (ja) | 薄膜太陽電池およびその製造方法 | |
JP2010080672A (ja) | 光電変換装置及び光電変換装置の製造方法 | |
JP5650057B2 (ja) | 透明電極基板、及びその製造方法 | |
JP5613296B2 (ja) | 光電変換装置用透明導電膜、光電変換装置、およびそれらの製造方法 | |
JP2012164712A (ja) | 多接合型薄膜太陽電池 | |
JP2009016555A (ja) | 太陽電池用光散乱膜、太陽電池用光学部材及び太陽電池 | |
WO2014051078A1 (ja) | 薄膜光電変換装置およびその製造方法 | |
KR101372461B1 (ko) | 반사방지막, 이의 제조 방법 및 이를 이용한 태양전지 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120521 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130531 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130604 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20130711 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130801 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140114 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140311 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140425 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140519 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5548400 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |