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JP5434139B2 - 温風暖房機 - Google Patents

温風暖房機 Download PDF

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JP5434139B2 JP2009045177A JP2009045177A JP5434139B2 JP 5434139 B2 JP5434139 B2 JP 5434139B2 JP 2009045177 A JP2009045177 A JP 2009045177A JP 2009045177 A JP2009045177 A JP 2009045177A JP 5434139 B2 JP5434139 B2 JP 5434139B2
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Description

この発明は温風暖房機に関し、より詳細には、床上に載置して使用するタイプの温風暖房機に関する。
図6は、この種の温風暖房機の概略構成の一例を示している。図示のように、この種の温風暖房機aは、器具正面に温風吹出口b、器具背面に吸気部cを備えるとともに、器具内部に燃焼部d、対流ファンe及び案内板fを主要部として備えている。そして、暖房時には、対流ファンeを駆動し、案内板fにより器具内に図中の矢符で示すような空気の流れを形成させ、この状態で、吸気部cから導入される空気を燃焼部dで加熱し、加熱された空気を温風吹出口bから器具外部に温風として強制的に吹き出すように構成されている。
ところで、このような構成の温風暖房機aにおいて、器具外部に吹き出される温風で効率よく室内を暖めるためには、温風吹出口bを器具正面のできるだけ下方(床面に近い位置)に配設するのが好ましい。しかし、その一方で、温風吹出口bを器具正面の下部に配設すると、吹き出された温風によって床材が加熱され、床材が変色や変形するおそれがあることも広く知られている。
そのため、従来の温風暖房機aにあっては、温風吹出口bを器具正面の下部に配設しつつ、温風吹出口bに設けられるルーバーgの向きを水平よりやや上向きに(具体的には、2〜3°程度の仰角を付して)設定し、床材に温風が当たらないようにしている。
また、この他の方法として、たとえば、温風吹出口の下方に温風吹出口とは別の空気吹出口を設け、器具背面の吸気部から導入された空気の一部をこの空気吹出口から強制的に吹き出すように構成し、温風吹出口から吹き出される温風の下に空気吹出口から吹き出された空気(室温相当の空気)が流れるようにして、高温の温風が床材に直接当たらないようにしたものも提案されている(たとえば、特許文献1の図1、図3参照)。
特開平9−96447号公報
しかしながら、このような従来の温風暖房機にあっては以下のような問題があり、その改善が望まれている。
すなわち、ルーバーgに仰角を設定する構成では、温風吹出口bから吹き出される温風は、器具から離れるにつれて上方(天井の方)に向かってしまうため、器具から離れた位置の床面付近の温度が上がらず十分な暖房効果が得られないという問題がある。しかも、このように温風を上方に吹き出したのでは、たとえば、温風暖房機から2,3メートル程度離れた位置にあるソファなどにユーザが座しているような場合には、温風暖房機から吹き出された温風がユーザの顔面に当たってしまうことがあり、ユーザに不快な思いをさせる場合があった。
一方、後者のように、温風吹出口の下方に空気吹出口を設けてそこから室温の空気を強制的に吹き出す構成では、温風吹出口から吹き出される温風の下に室温の空気の流れができてしまうので、たとえば、暖房開始当初のように室温が低い場合には、かなり低温の空気が吹き出されることになり、床面付近の温度上昇が妨げられ、すぐに足元が暖まらないという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、床温度の過度の上昇を回避しつつ足元からの暖房効果を速やかに得ることができる温風暖房機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る温風暖房機は、第1吸込部から導入される空気を加熱し、加熱された空気を器具内の所定の温風通路を介して温風吹出口から強制的に吹き出す構造を有する温風暖房機において、上記温風通路の温風吹出口近傍に、第2吸込部から導入した非加熱の空気を上記温風通路を通る温風の下部領域に合流させる空気混合機構を備えていることを特徴とする。
すなわち、この温風暖房機では、温風吹出口から吹き出される温風のうちの下部領域の温風は、温風吹出口の近傍で空気混合機構から供給される非加熱の空気(第2吸込部から導入した空気)と合流されるので、その他の領域(吹き出される温風のうちの中、上部領域)の温風よりも低温となる。したがって、温風の吹出方向(ルーバーの角度)を水平よりも下方に(俯角を付して)設定しても、床面には下部領域の温風(つまり、他領域よりも低温の温風)が吹き付けられることになるので、吹き出された温風によって床面の温度が過度に上昇することが防止される。
しかも、その際に温風吹出口から吹き出される温風の下部領域の温度は、他の領域(温風の中、上部領域)の温度よりも低温になるものの、高温の温風に室内から取り込んだ空気を混合した温風になるので、室温よりも高い温度になる。したがって、暖房開始当初にかかる下部領域の温風がユーザの足元に吹きつけられたとしても、ユーザに冷風感を与えることもなく、ユーザが不快な思いをするのが防止される。
また、本発明の請求項2に係る温風暖房機は、請求項1に記載の温風暖房機において、上記空気混合機構を、一端が上記第2吸込部に通じ、他端が上記温風通路の底面に開口されてなる空気導入用の通路で構成したことを特徴とする。
すなわち、この温風暖房機では、温風吹出口から強制的に吹き出される温風が流れる温風通路の底面に、一端が第2吸込部に通じた空気導入用の通路の他端が開口して設けられることとなるので、第2吸込部から導入される空気は、温風通路を流れる温風に引かれるようにして温風通路内に自然に導かれて温風の下部領域に合流する。したがって、この温風暖房機では、温風の下部領域に合流させる空気を供給する空気混合機構に、送風ファンのような動力部品を用いることなく実施することができる。つまり、本発明は、第2吸込部からの空気導入用の通路を設けるだけの簡単な構成で、余計な動力を使用することなく実施でき、少ない製造コストで、かつ、ランニングコストも要することなく実施することができる。
また、本発明の請求項3に係る温風暖房機は、請求項2に記載の温風暖房機において、空気混合機構の温風通路側の開口が、上記温風吹出口の幅方向の全長にわたって又はその幅方向の一部に形成されていることを特徴とする。
すなわち、この温風暖房機において、空気混合機構の温風通路側の開口は、温風の下部領域をその他の領域よりも低温にするための空気を合流させる機構をなすものであるので、その開口は、吹き出される温風の幅方向の寸法に合わせて温風吹出口の幅方向の全長にわたって形成されていることが好ましい。また、この開口は、吹き出される温風によって床面の温度が過度に上昇しないように温風の下部領域の温度を下げることができるものであれば、たとえば、温風吹出口の幅方向の所定位置に一ヵ所だけ設けたり、あるいは、温風吹出口の幅方向に所定間隔で複数個所に設けたりすることもできる。要は、この開口の幅寸法やその配設数などは、温風吹出口から吹き出される温風の状態(吹き出される温風の温度やその吹出幅など)に応じて適宜設計変更することができる。
また、本発明の請求項4に係る温風暖房機は、請求項2または3に記載の温風暖房機において、空気混合機構の温風通路側の開口は、温風吹出口側の周縁部の高さ位置が温風吹出方向上流側の周縁部の高さ位置よりも低く設定されていることを特徴とする。
すなわち、請求項2または3に記載の温風暖房機では、第2吸込部から導入された空気が温風通路を流れる温風に引かれるようして温風通路内に自動的に導かれるように構成しているので、温風通路に空気を導入する開口の温風吹出口側の周縁部の高さ位置と温風吹出方向上流側の周縁部の高さ位置が同じ高さであったり、前者が後者よりも高い位置にあると、温風通路を流れる温風が空気混合機構側の通路に流入し、温風通路への空気の導入を阻害するおそれがある。そのため、この温風暖房機では、温風吹出口側の周縁部の高さ位置を温風吹出方向上流側の周縁部の高さ位置よりも低く設定することで、温風通路への空気の導入を円滑に行われるようにし、かつ、空気混合機構側の通路に温風が流入するのを防止している。
また、本発明の請求項5に係る温風暖房機は、請求項1から4のいずれかに記載の温風暖房機において、上記第2吸込部が、器具正面の温風吹出口の下方に配置されていることを特徴とする。そして、好ましくは、上記温風吹出口の高さ方向に複数のルーバーが備えられ、このうちの最下段のルーバーが、上記温風吹出口と第2吸込部とを区切るとともに、上記空気導入用の通路の一部を形成するように配置されていることを特徴とする。
すなわち、この温風暖房機では、温風通路に導入する空気の取込口となる第2吸込部が、器具正面の温風吹出口の下方に配置されるので、第2吸込部から温風通路底面の開口までの距離を短く設定することができ、温風通路に空気を効率よく導入することができる。しかも、温風吹出口の最下段のルーバーを、温風吹出口と第2吸込部とを区切る仕切り板と空気導入用の通路の天井板とに兼用して用いることにより、器具の筐体の構造を簡素化でき、本発明を低コストで実施することができる。また、低温の温風の吹出方向の調節はルーバーの取付角度の設定によって行えるので、吹出方向を任意に設定することも可能となる。
また、本発明の請求項7に係る温風暖房機は、請求項1から4のいずれかに記載の温風暖房機において、上記第2吸込部が、器具背面または器具側面に配置されていることを特徴とする。
すなわち、この場合、第2吸込部から温風通路底面の開口までの距離は長くなるが、温風吹出口から吹き出される温風の影響を受けることなく第2吸込部から空気を取り込むことができるので、その分だけ、請求項5に係る温風暖房機に比して、外気を効率よく吸込むことができる。
本発明の温風暖房機によれば、温風吹出口から吹き出される温風の下部領域の温度が、その他の領域(吹き出される温風の中、上部領域)の温度よりも低温に抑えられるので、温風を床に当たる方向(たとえば、水平よりも下向きの方向)に向けて吹き出しても、吹き出された温風によって床面の温度が過度に上昇することが防止される。
そのため、温風を床に沿わせて吹き出すことができ、室内の空気の攪拌を効率よく行うことができ(短時間で暖房効果が得られ)、それによって省エネ効果(燃料消費量の抑制効果)を得ることもできるようになる。また、温風を床に沿わせて吹き出すことによって、離れた位置にいるユーザの足元まで温風を届けることも可能になる。しかも、温風吹出口から吹き出される温風の下部領域の温度は、他の領域(温風の中、上部領域)の温度よりも低温となるものの室温よりも高い温度になるので、これによってユーザに冷風感を与えることがなく、ユーザが不快な思いをすることが防止される。
また、本発明は、上記空気混合機構として、一端が上記第2吸込部に通じ、他端が上記温風通路の底面に開口されてなる空気導入用の通路を用いることにより、送風ファンのような動力部品を用いることなく簡単な構成で温風通路に第2吸込部側から空気を導入することができ、製造コストやランニングコストの上昇を招くことなく本発明を実施することができる。
また、本発明は、空気混合機構の温風通路側の開口を、上記温風吹出口の幅方向の全長にわたって又はその幅方向の一部に形成することができるので、温風吹出口から吹き出される温風の下部領域の温度が所望の温度を超えないように適宜設計することができる。
さらに、本発明は、空気混合機構の温風通路側の開口における温風吹出口側の周縁部の高さ位置を温風吹出方向上流側の周縁部の高さ位置よりも低く設定することにより、空気混合機構側の通路に温風が流入するのが防がれ、温風通路への空気の導入を円滑に行わせることができ、本発明の効果を確実に得ることができる。
また、本発明は、上記第2吸込部を器具正面の温風吹出口の下方に配置し、さらに、上記温風吹出口の高さ方向に複数備えられたルーバーのうちの最下段のルーバーを、上記温風吹出口と第2吸込部とを区切る仕切り板と上記空気導入用の通路の天井板とに兼用することにより、低コストで本発明を実施することができる。
本発明に係る温風暖房機の一例を示す概略構成図である。 同温風暖房機における空気混合機構の機能を説明するための説明図である。 同温風暖房機における温風吹出口及び空気混合機構の構造を示す筐体断面の部分拡大斜視図である。 同温風暖房機の空気混合機構の改変例を示す説明図であり、図4(a)は空気混合機構の通路の全体を筐体で構成した場合を、図4(b)は空気混合機構の温風通路側開口に庇部を設けた場合を示している。 本発明に係る温風暖房機の他の一例を示す概略構成図である。 従来の温風暖房機の一例を示す概略構成図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
実施形態1
図1は、本発明に係る温風暖房機の一例を示す概略構成図である。具体的には、この図1は、本発明に係る温風暖房機1の正面中央部分の断面を示している。
図示のように、この温風暖房機1は、床面Fの上に載置して使用するタイプの温風暖房機であって、器具の筐体2の内部に、空気加熱用の燃焼部3と、この燃焼部3で加熱された空気を器具外部に温風として強制的に吹き出すための対流ファン4と、筐体2内の空気の流れを制御する複数の案内板5とを主要部として備えるとともに、温風吹出口7から吹き出される温風の下部領域に室温の空気を合流させて、当該下部領域の温風の温度をその他の領域(吹き出される温風の中・上部領域)の温度よりも低温にさせる空気混合機構6を備えて構成されている。
筐体2は、温風暖房機1の外枠を構成するものであって、金属製の部材を略箱状に形成することにより構成されている。そして、この筐体2の正面には温風吹出口7が設けられており、また、その背面には燃焼用の空気を筐体2内に取り込むための空気吸込口(第1吸込部)8が設けられている。
燃焼部3は、筐体2の内部に収容された燃焼ユニットであって、本実施形態ではこの燃焼ユニットとしてガスを燃料とする公知のガスバーナが用いられている。具体的には、このガスバーナには、図示しないガス電磁弁、ガス比例弁などが備えられており、これらガス電磁弁及びガス比例弁が図示しない制御部によって制御可能とされている。
また、この燃焼部3に関連して、図において符号9で示すのは上記ガスバーナに点火するための放電電極であり、符号10で示すのはガスバーナの燃焼炎を検知するための熱電対である。また、符号11,12で示すのはいずれも過熱防止装置である。これら放電電極9や熱電対10、過熱防止装置11,12は、いずれも温風暖房機において公知の部品であるので説明は省略する。
対流ファン4は、上記燃焼部3で加熱された空気を器具外部に強制的に吹き出すために設けられた送風ファンである。この対流ファン4は、上記制御部によって制御可能に構成されており、本実施形態では、この対流ファン4は上記空気吸込部8からの空気吸い込み用のファンとしても兼用されている。
すなわち、本実施形態の温風暖房機1は、その筐体2内に、上記空気吸込口8から導入される空気を燃焼部3に導くとともに、燃焼部3によって加熱された空気が対流ファン4を通って温風吹出口7に導かれるように案内板5が複数配設されており、対流ファン4を駆動することによって、筐体2内に図1に矢符で示すような空気の流れが生じるように構成されている。つまり、対流ファン4を駆動させることによって、燃焼に必要な空気が空気吸込口8から燃焼部3に導入され、燃焼部3で加熱された空気が対流ファン4に引かれて対流ファン4まで導かれ、さらに対流ファン4によって温風吹出口7から器具外部に吹き出されるように構成されている。なお、以下の説明においては、この対流ファン4から温風吹出口7までの通路を温風通路と称する。
空気混合機構6は、温風吹出口6から吹き出される温風の下部領域の温度を、その他の領域(吹き出される温風の中・上部領域)の温度よりも低温にさせるための機構であって、具体的には、一端が第2の空気吸込口(第2吸込部)13に通じ、他端が上記温風通路の底面に開口されている空気導入用の通路14で構成されている。
本実施形態では、この第2の空気吸込口13は、上記温風吹出口7の下方に配置されており(図2参照)、通路14の他端の開口15が、上記温風通路(具体的には、該温風通路の温風吹出口7の近傍)に設けられている。なお、この通路14の詳細については後述する。
温風吹出口7は、燃焼部3で加熱された空気を器具外部に温風として吹き出すための吹出口を構成するもので、この温風吹出口7は温風を床面Fに沿って吹出可能なように、器具正面の下部(具体的には、床面Fに近い位置)に設けられている。より詳細には、この温風吹出口7は、その正面視において、器具の正面下部に、器具の幅方向の略全長にわたる矩形状の吹出口を形成するように筐体2の正面下部に開口されている。
そして、この温風吹出口7には、その高さ方向に複数(図示例では5枚)のルーバー16,16,…が備えられている。このルーバー16,16,…は、温風吹出口7から吹き出される温風の吹出方向を設定するものであって、本実施形態では、いずれのルーバー16,16,…も筐体2に固定的に取り付けられている(図3参照)。つまり、本実施形態の温風暖房機1では、温風の吹出方向は予め設定された吹出方向に固定されており、ユーザがその吹出方向を自由に調整できるようにはなされていない。
これは、後述する空気混合機構6による作用が十分に機能するように予めルーバー16(特に最下段のルーバー)の角度を設定しておくのが望ましいからであり、もちろんこれらルーバー16の全体又はその一部を任意に角度調節できる可動式ルーバーとしておくことも可能である。
ここで、本実施形態では、温風吹出口7の下方に空気混合機構6の第2の空気吸込口13が配設されることから、温風通路を構成する筐体2の温風吹出口側端部を、下方に広がるように略L字状に折り曲げて開口部に段差を設け、この段差によって形成される下方に広がった空間を上記第2の空気吸込口13、通路14及び開口15として利用し、上記ルーバー16,16,…のうちの最下段のルーバー16を用いて温風吹出口7と第2の空気吸込口13とを区切るように構成している。
つまり、本実施形態では、最下段のルーバー16を、温風吹出口7と第2の吸込口13とを区切る仕切り板と上記空気導入用の通路14の天井板とに兼用して用いている。そして、その最下段のルーバー16の取り付けにあたっては、該ルーバー16の筐体側の基端部と該筐体2との間に、上記開口15を構成する隙間が形成されるように、該ルーバー16が筐体2に取り付けられている(図3参照)。
この最下段のルーバー16と筐体との間の隙間の間隔は数ミリ(たとえば、2〜3mm)程度となるように設定される。これは、この間隔が広すぎると、温風通路を流れる温風が通路14に流入しやすくなるので、そのような流入が起こらないようにするためである。また、これに関連して、最下段のルーバー16の基端部(換言すれば、開口15の温風吹出口側の周縁部)の高さ位置(より詳細には、基端部上面の高さ位置)は、温風通路を流れる温風の流れを妨げないように、温風通路を構成する筐体2の温風吹出口側端部(換言すれば、開口15の温風吹出方向上流側の周縁部)の高さ位置(より詳細には、温風通路の温風吹出口側端部の底面の高さ位置)よりも低く設定されている。本実施形態ではこの両者の高さ位置の差Lは1mm程度に設定されている(図2参照)。
また、本実施形態では、この隙間(つまり、開口15)は、温風吹出口7の幅方向のほぼ全長にわたって形成されている(図3参照)。これは、開口15から温風通路に導入される空気が、温風吹出口7から吹き出される温風の下部領域の全体に合流できるようにするためである。
ところで、この開口15から温風通路に導入される空気は、後述するように、温風通路を流れる温風の下部領域の温度を下げるためのものであるから、この開口15は、かかる機能を果たすことができる形状であればよく、たとえば、温風吹出口7の幅方向の所定位置(たとえば中央部)に一ヵ所だけ設けたり、あるいは、温風吹出口7の幅方向に所定間隔で複数個所に設けるなど、温風吹出口7の幅方向の一部に形成するように構成してもよい。要は、この開口15の形状(その幅寸法、配設位置、配設数など)は、温風吹出口から吹き出される温風の状態(吹き出される温風の温度やその幅など)に応じて適宜設計変更可能である。
なお、図3に示したルーバー16は、いずれも先端が折り返された形状とされているが、これはルーバー16,16間に指などの異物が挿入されるのを防ぐためであり、ルーバー16の具体的形状は適宜変更可能である。すなわち、ルーバー16の枚数を増やすなどして、先端を折り返さない平板状に形成することも可能である。
空気吸込口8は、燃焼用の空気を筐体2内に取り込むための吸込口を構成するもので、この空気吸込口8には、ゴミや埃を吸い込まないようにフィルタが備えられている。なお、本実施形態では、この空気吸込口8から導入される空気は、燃焼部3の燃焼用として利用されるほか、燃焼炎が燃焼部3の上方に配設された案内板5に当たらないように、燃焼炎の先端を横にそらす(燃焼炎の先端部分を器具正面側に倒す)役割も果たしている。
次に、このように構成された温風暖房機1の動作(特に、空気混合機構6の作用)について、図1及び図2を用いて説明する。
図示しない操作部で暖房運転の開始を指示する操作がなされると、温風暖房機1の制御部は、対流ファン4を駆動させるとともに、ガス電磁弁及びガス比例弁を制御して燃料ガスを燃焼部3に供給し、放電電極を放電させて燃焼部3に点火する。
これにより、空気吸込口8から導入される空気は、案内板5によって図1の矢符に示すような流れを形成しつつ筐体2内に導入される。そして、燃焼部3で加熱された空気は、案内板5に沿って対流ファン4側に引き込まれ、さらに温風通路を通って器具正面の下部に設けられた温風吹出口7から器具外部に吹き出される。
その際、本発明に係る温風暖房機1には上述した空気混合機構6が備えられていることから、温風吹出口7から吹き出される温風の下部領域には、空気混合機構6から導入される空気が合流し、当該下部領域の温度はその他の中・上部領域よりも低温となる。
すなわち、図2に示すように、対流ファン4によって吹き出される高温の温風が高速で温風通路を流れると(図中の矢符A参照)、この流れに引かれるようにして、外気(非加熱の室温の空気)が第2の吸込口13から通路14を通って、温風通路の底面に設けられた開口15から温風通路内に合流する(図中の矢符B参照)。
これにより、温風吹出口7から吹き出される温風のうち、下部領域の温風(図中の矢符C参照)は、加熱されて温風通路を流れる高温の空気と第2の吸込口13から流れ込んだ非加熱の室温の空気とが混合された状態となり、非加熱の空気が混ざったことで温度が下がり、その他の領域の温風(図中の矢符D参照)よりも低温となって温風吹出口7から吹き出される。
したがって、本発明の温風暖房機1によれば、温風吹出口7から吹き出される温風を水平又は水平よりも下方に吹き出しても、床面Fには下部領域の低温の温風が吹き付けられることになるので、床面Fの温度が過度に上昇するのを防止することができ、温風の吹出方向(ルーバー16の設定角度)を水平よりも下方に(俯角を付して)設定することができるようになる。
そして、このように温風を床面Fに沿わせて吹き出すことができることから、本発明の温風暖房機1によれば、室内の空気の攪拌を効率よく行うことができ暖房効率が高く、短時間で室内の暖房効果が得られ、しかも、燃料消費が少なく省エネ効果の高い温風暖房機を提供することができる。
さらに、温風を床面Fに沿わせて吹き出すことができるので、離れた位置にいるユーザの足元まで温風を届けることができる。殊に本発明では、温風吹出口7から吹き出される温風の下部領域の温度は、他の領域(温風の中、上部領域)の温度よりも低温になるものの、当該下部領域の温風は高温の温風に室内から取り込んだ空気を混合したものであることから、少なくとも室温よりも高い温度の温風になるので、下部領域の温風がユーザの足元に吹き付けられたとしても、これによってユーザが冷風感を受けることがなく、ユーザに不快な思いをさせることがない。
なお、本実施形態では、最下段のルーバー16を、温風吹出口7と第2の吸込口13とを区切る仕切り板と上記空気導入用の通路14の天井板とに兼用した場合を示したが、たとえば、図4(a)に示すように、最下段のルーバー16に代えて、筐体2の形状を変更して通路形成部材2aを配置し、これによって通路14を形成することも可能である。なお、この場合においても、開口15の温風吹出口側の周縁部の高さ位置が、開口15の温風吹出方向上流側の周縁部の高さ位置よりも低くすることは上述した実施形態と同様である。
また、上述した実施形態では、空気混合機構6の温風通路側の出口(開口15)を温風通路の底面に直接開口させた場合を示したが、この出口には、たとえば、図4(b)に示すように、筐体2の温風吹出口側端部を庇状に延長してなる庇部2bを設け、この庇部2bによって通路14への温風の流入を防ぐように構成することも可能である。
実施形態2
次に、本発明の第2の実施形態を図5に基づいて説明する。
本実施形態に示す温風暖房機1′は、上述した実施形態1に係る温風暖房機1における第2の空気吸込口13の配設位置を改変したものであって、それに伴って通路14の配置が変更されている点を除けば、その他の構成はほぼ実施形態1と共通するので、構成が共通する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
すなわち、本実施形態に示す温風暖房機1′は、上記第2の空気吸込口13′を、器具(筐体2)の背面に配設している。具体的には、筐体2の背面の下部に第2の空気吸込口13′を設け、一端がこの第2の空気吸込口13′に連通し、かつ、他端が上記温風通路の温風吹出口7の近傍で該温風通路の底面に開口(15′)されている通路14′を、温風通路の下方に設けている。
なお、このように第2の空気吸込口13′を器具の背面に設けた場合、上述した実施形態1に示す温風暖房機1のように、温風通路を構成する筐体2の温風吹出口側端部を下方に広がるように形成する必要がなく筐体2の構造は簡略化できるが、この場合でも、開口15′の温風吹出口側の周縁部の高さ位置が温風吹出方向上流側の周縁部の高さ位置よりも低くなるように構成することは上述した実施形態と同様である。
しかして、本実施形態のように第2の空気吸込口13′を器具の背面に設けた場合、第2の空気吸込口13′から温風通路底面の開口15′までの通路14′の距離は長くなるが、第2の空気吸込口13′からの空気の導入に際して、温風吹出口7から吹き出される温風の影響を受けることがないので、その分外気を効率よく吸込むことができるようになる。
ところで、本実施形態では、上記第2の空気吸込口13′を器具背面に設けた場合を示したが、この第2の空気吸込口13は、たとえば、器具側面に設けてもよい。また、外気の導入が可能であれば(たとえば、器具の底板と床面Fとの間に隙間があるような場合には)、器具の底面に第2の吸込口13を設けるように構成してもよい。
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、ガスを燃料とする燃焼式の温風暖房機に本発明を適用した場合を示したが、本発明はガス以外の燃料(たとえば、石油)を用いた燃焼式の温風暖房機にも適用できることはもちろんのこと、温風を強制的に吹き出す構成を備えていれば、非燃焼式の温風暖房機(たとえば、空気加熱用に電気ヒータや温水等を熱源とする熱交換器などを備えた温風暖房機)にも適用可能である。
また、上述した実施形態では、温風吹出用の対流ファン4を空気吸込部8からの空気吸い込み用のファンにも兼用した場合を示したが、空気吸い込み用のファンと温風吹出用のファンとを別に設けるように構成してもよい。
1,1′ 温風暖房機
2 筐体
3 燃焼部
4 対流ファン
5 案内板
6 空気混合機構
7 温風吹出口
8 空気吸込口(第1吸込部)
13,13′ 第2の空気吸込口(第2吸込部)
14,14′ 空気混合機構の通路
15,15′ 空気混合機構の開口
16 ルーバー
F 床面

Claims (7)

  1. 第1吸込部から導入される空気を加熱し、加熱された空気を器具内の所定の温風通路を介して温風吹出口から強制的に吹き出す構造を有する温風暖房機において、
    前記温風通路の温風吹出口近傍に、第2吸込部から導入した非加熱の空気を前記温風通路を通る温風の下部領域に合流させる空気混合機構を備えていることを特徴とする温風暖房機。
  2. 前記空気混合機構は、一端が前記第2吸込部に通じ、他端が前記温風通路の底面に開口されてなる空気導入用の通路で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の温風暖房機。
  3. 前記空気混合機構の温風通路側の開口は、前記温風吹出口の幅方向の全長にわたって又はその幅方向の一部に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の温風暖房機。
  4. 前記空気混合機構の温風通路側の開口は、温風吹出口側の周縁部の高さ位置が温風吹出方向上流側の周縁部の高さ位置よりも低く設定されていることを特徴とする請求項2または3に記載の温風暖房機。
  5. 前記第2吸込部は、器具正面の温風吹出口の下方に配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の温風暖房機。
  6. 前記温風吹出口の高さ方向に複数のルーバーが備えられ、このうちの最下段のルーバーが、前記温風吹出口と第2吸込部とを区切るとともに、前記空気導入用の通路の一部を形成するように配置されていることを特徴とする請求項5に記載の温風暖房機。
  7. 前記第2吸込部は、器具背面または器具側面に配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の温風暖房機。
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