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JP5434035B2 - 燃料電池のスタック構造 - Google Patents

燃料電池のスタック構造 Download PDF

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JP5434035B2
JP5434035B2 JP2008257139A JP2008257139A JP5434035B2 JP 5434035 B2 JP5434035 B2 JP 5434035B2 JP 2008257139 A JP2008257139 A JP 2008257139A JP 2008257139 A JP2008257139 A JP 2008257139A JP 5434035 B2 JP5434035 B2 JP 5434035B2
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Description

この発明は、燃料電池のスタック構造に関する。
燃料電池は、電解質膜の両面にアノード電極触媒層及びカソード電極触媒層が形成された膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly;MEA)が数百枚積層されて構成される。各膜電極接合体(MEA)は、アノード電極触媒層及びカソード電極触媒層において以下の反応が進行して発電する。
Figure 0005434035
このときカソード電極触媒層では水分が生成されるとともに、熱が発生する。発熱量が過剰であれば、電解質膜が乾燥してドライアウト状態になり、発電効率が悪化してしまう。
燃料電池は、上述のように多数のMEAを積層して構成している。それらのMEAのうち特定のMEAの電解質膜がドライアウト状態になってしまうと、効率的な発電ができないので、スタック内部の温度状態が一様であることが望ましい。
そこで特許文献1では、各MEAへ反応ガスを配流する反応ガス流路に突起を形成して反応ガス量を調整することで、スタック内部の温度状態が一様になるようにしていた。
特開2000−251913号公報
しかしながら、特許文献1のように突起を形成しても、流路に液水が存在しているときは、流量をうまく調整できない。液水が存在する条件下では、液水の挙動が予測できない。そのため突起を最適設計することが困難である。また突起を形成しては流路が複雑な形状になってしまう。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、流路の形状を複雑にすることなく、内部の温度バラツキを低減可能な燃料電池のスタック構造を提供することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。
本発明は、冷却水路と、前記冷却水路に重ねられ、電解質膜の表裏に形成された電極のうち前記冷却水路側の電極が触媒反応によって発熱する冷却側発熱単セルと、前記冷却側発熱単セルとは反対側に前記冷却水路に重ねられ、電解質膜の表裏に形成された電極のうち前記冷却水路と反対側の電極が触媒反応によって発熱するとともに、膜電極接合体の厚さ方向における熱抵抗が、前記冷却側発熱単セルの膜電極接合体の厚さ方向における熱抵抗に比して小さい裏側発熱単セルと、を含んだ単位モジュールが複数積層されることを特徴とする。
本発明によれば、電解質膜の冷却水路側の電極が発熱する冷却側発熱単セルの膜電極接合体の熱抵抗に比して、電解質膜の冷却水路側の裏の電極が発熱する裏側発熱単セルの膜電極接合体の熱抵抗が小さい単位モジュールを積層して燃料電池スタックを構成した。このように構成したので、単位モジュール内の温度バラツキを低減できたのである。
以下では図面等を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
(基本形態)
図1は、本発明による燃料電池の外観を示す図であり、図1(A)は斜視図、図1(B)は側面図である。
最初に燃料電池の基本構成について説明する。燃料電池スタック1は、積層された複数の単位モジュール100と、集電プレート200と、絶縁プレート300と、エンドプレート400と、4本のテンションロッド500とを備える。
単位モジュール100は、単セルを含む。単位モジュール100は、直列に数百枚並べられている。単位モジュール100の構成の詳細については後述する。
集電プレート200は、積層された複数の単位モジュール100の外側にそれぞれ配置される。集電プレート200は、ガス不透過性の導電性部材、たとえば緻密質カーボンで形成される。集電プレート200は、上辺の一部に出力端子201を備える。燃料電池スタック1は、出力端子201によって、各単位モジュール100で生じた電子e-を取り出して出力する。
絶縁プレート300は、集電プレート200の外側にそれぞれ配置される。絶縁プレート300は、絶縁性の部材、たとえばゴムなどで形成される。
エンドプレート400は、絶縁プレート300の外側にそれぞれ配置される。エンドプレート400は、剛性のある金属材料、たとえば鋼などで形成される。
一方のエンドプレート400(図1(A)では、左手前のエンドプレート400)には、アノード供給口、アノード排出口、カソード供給口、カソード排出口、冷却水供給口及び冷却水排出口が設けられている。なお図1(A)では、これらを円形で示したが形状は適宜変更すればよい。
アノード供給口にアノードガスとしての水素を供給する方法としては、例えば水素ガスを水素貯蔵装置から直接供給する方法、又は水素を含有する燃料を改質して改質した水素含有ガスを供給する方法などがある。なお、水素貯蔵装置としては、高圧ガスタンク、液化水素タンク、水素吸蔵合金タンクなどがある。水素を含有する燃料としては、天然ガス、メタノール、ガソリンなどがある。また、カソード供給口に供給するカソードガスとしては、一般的に空気が利用される。
テンションロッド500は、エンドプレート400の四隅付近にそれぞれ配置される。燃料電池スタック1は内部に貫通した孔(不図示)が形成されている。この貫通孔にテンションロッド500が挿通される(図1(B)参照)。テンションロッド500は、剛性のある金属材料、たとえば鋼などで形成される。テンションロッド500は、燃料電池スタックの内部での電気短絡を防止するため、表面には絶縁処理されている。このテンションロッド500にナット501が螺合する(図1(B)参照)。テンションロッド500とナット501とが燃料電池スタック1を積層方向に締め付けることで、スタッキング圧が発生する。
燃料電池スタック1は、図1(B)に示すように、積層された複数の単位モジュール100の両側に、集電プレート200と、絶縁プレート300と、エンドプレート400と、が配置される。
また燃料電池スタック1の片側の絶縁プレート300の外側には、サブエンドプレート401が配置され、さらにそのサブエンドプレート401の外側にたとえば皿バネなどからなる変動吸収部材402が配置され、その外側にエンドプレート400が設けられる。このような積層構造の燃料電池スタックを4本のテンションロッド500で積層方向に締め付ける。このように変動吸収部材402が設けられているので、燃料電池スタックに作用する面圧の変動を吸収可能である。
(単位モジュール;第1実施形態)
図2は、本発明による燃料電池のスタック構造に使用する単位モジュールの第1実施形態を示す断面拡大図である。
単位モジュール100は、第1単セル10と、第2単セル20と、冷却プレート40と、を含む。
ここで説明の便宜上、第1単セル10及び第2単セル20に先行して冷却プレート40について説明する。冷却プレート40は、第1単セル10と第2単セル20との間に配置される。冷却プレート40には、冷却水が流れる冷却水路41が形成される。冷却プレート40は、たとえばカーボンブラックなどの導電性カーボン粉末を用いて樹脂モールディング成型によって形成される。
次に第1単セル10及び第2単セル20について説明する。
第1単セル10は、燃料電池の単位セルである。第1単セル10は、1ボルト(V)程度の起電圧を生じる。第1単セル10は、膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly;MEA)11と、アノードセパレータ12a及びカソードセパレータ12bと、を含む。
MEA11は、電解質膜111と、アノード電極触媒層112a及びカソード電極触媒層112bと、アノードガス拡散層(Gas Diffusion Layer;GDL)113a及びカソードGDL113bと、を含む。
電解質膜111は、イオン交換膜で形成される。
アノード電極触媒層112a及びカソード電極触媒層112bは、上述した触媒反応によって発電する。アノード電極触媒層112a及びカソード電極触媒層112bは、たとえば白金Pt又は白金系合金をカーボン担体粉末上に担持させた触媒、電解質粒子(アイオノマ)及び撥水剤からなる混合層を電解質膜上に、ホットプレス又は直接噴霧することで形成される。アノード電極触媒層112aは電解質膜111の片面に形成され、カソード電極触媒層112bはその反対面に形成される。本実施形態では、アノード電極触媒層112aは電解質膜111の左面に形成され、カソード電極触媒層112bは電解質膜111の右面に形成される。そしてカソード電極触媒層112bにおいて、上述した触媒反応によって水分が生成されるとともに、熱が発生する。すなわち第1単セル10は、電解質膜111の冷却水路側の面の電極であるカソード電極触媒層112bが触媒反応によって発熱する。
アノードGDL113a及びカソードGDL113bは、反応ガスを拡散して電極触媒層112(112a,112b)に供給する。アノードGDL113a及びカソードGDL113bは、十分なガス拡散性及び導電性を有する部材、たとえばカーボン繊維で形成される。アノードGDL113aは、アノード電極触媒層112aに形成される。カソードGDL113bは、カソード電極触媒層112bに形成される。
アノードセパレータ12a及びカソードセパレータ12bは、ガス不透過性であって電気伝導性である。アノードセパレータ12a及びカソードセパレータ12bは、たとえばカーボンブラックなどの導電性カーボン粉末を用いて樹脂モールディング成型によって形成される。アノードセパレータ12aは、アノードGDL113aに重なる。アノードセパレータ12aには、アノードGDL113aへの対向面に、アノードガスが流れるアノードガス流路121aが形成される。カソードセパレータ12bは、カソードGDL113bに重なる。カソードセパレータ12bには、カソードGDL113bへの対向面に、カソードガスが流れるカソードガス流路121bが形成される。
第2単セル20は、第1単セル10と基本的な構成は同じである。そこで第1単セル10と同様の機能を果たす部分には冒頭の符号を2に変更して重複する説明を省略する。なお第2単セル20でもカソード電極触媒層212bにおいて、上述した触媒反応によって水分が生成されるとともに、熱が発生する。すなわち第2単セル20は、電解質膜211の冷却水路側の面の裏面の電極であるカソード電極触媒層212bが触媒反応によって発熱する。
そしてカソード電極触媒層212bから冷却水路41までの熱抵抗が、第1単セル10のカソード電極触媒層112bから冷却水路41までの熱抵抗と略同等になるように調整されている。具体的にはたとえば、第2単セル20のアノードセパレータ22aの板厚を第1単セル10のカソードセパレータ12bの板厚よりも肉薄にすればよい。またアノードセパレータ22a及びカソードセパレータ12bの組成成分の含有量を変更することで、熱抵抗を調整してもよい。さらに冷却プレート40に形成される冷却水路41を、第2単セル20のアノードセパレータ22aに寄せて形成してもよい。なお熱抵抗とは、熱の物質中の伝導しにくさを示す指標である。熱は、熱抵抗が大きいほど伝導しにくく、熱抵抗が小さいほど伝導しやすい。
本実施形態によれば、第1単セル10のカソード電極触媒層112bから冷却水路41までと、第2単セル20のカソード電極触媒層212bから冷却水路41までと、が略同等の熱抵抗である。
第1単セル10のカソード電極触媒層112bで生じた熱は、カソードGDL113b、カソードセパレータ12bを介して冷却プレート40に伝導し、冷却される。
また第2単セル20のカソード電極触媒層212bで生じた熱は、電解質膜211、アノード電極触媒層212a、アノードGDL213a、アノードセパレータ22aを介して冷却プレート40に伝導し、冷却される。
ここで第1単セル10のカソード電極触媒層112bから冷却水路41までと、第2単セル20のカソード電極触媒層212bから冷却水路41までと、が略同等の熱抵抗であるので、第1単セル10のカソード電極触媒層112bから第2単セル20のカソード電極触媒層212bまでが、冷却水路41によって略均等に冷却される。したがって第1単セル10のカソード電極触媒層112bから第2単セル20のカソード電極触媒層212bまでの温度分布が略均一になる。そのため各MEAの温度バラツキを低減することができ、特定のMEAだけ発熱量が多くて電解質膜がドライアウト気味になってしまうような事態が生じないのである。
(第2実施形態)
図3は、本発明による燃料電池のスタック構造に使用する単位モジュールの第2実施形態を示す断面拡大図である。
なお以下では前述と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
本実施形態では、第2単セル20のMEA21の熱抵抗が、第1単セル10のMEA11の熱抵抗に比して小さくなるようにした。具体的にはたとえば、MEA21の電解質膜211をMEA11の電解質膜111に比して薄肉にした。
このようにしたので、第2単セル20のカソード電極触媒層212bで生じた熱は、電解質膜211、アノード電極触媒層212a、アノードGDL213a、アノードセパレータ22aを介して冷却プレート40に伝導しやすくなり、冷却されやすくなる。特に第1単セル10のカソード電極触媒層112bから冷却水路41までと、第2単セル20のカソード電極触媒層212bから冷却水路41までと、が略同等の熱抵抗になるように調整すれば、第1単セル10のカソード電極触媒層112bから第2単セル20のカソード電極触媒層212bまでが、冷却水路41によって略均等に冷却される。したがって第1単セル10のカソード電極触媒層112bから第2単セル20のカソード電極触媒層212bまでの温度分布が略均一になる。そのため各MEAの温度バラツキを低減することができる。
(第3実施形態)
図4は、本発明による燃料電池のスタック構造に使用する単位モジュールの第3実施形態を示す断面拡大図である。
本実施形態では、第1単セル10のMEA11の熱抵抗が、第2単セル20のMEA21の熱抵抗に比して大きくなるようにした。具体的にはたとえば、電極触媒層112(112a,112b)と、GDL113(113a,113b)と、の間にマイクロポーラス層(Micro Porous Layer;MPL)114(114a,114b)を形成すればよい。MPL114は、おもにカーボンブラックなどの導電性カーボン粉末と四フッ化エチレン樹脂(PolyTetraFluoroEthylene;PTFE)などとの結着剤兼撥水剤の混合層である。MPL114は、GDL113の繊維が電解質膜111を貫通して短絡してしまうことを防止する。またMPL114は、電極触媒層112とGDL113との接触面積を増大する。さらにMPL114は、電極触媒層112の排水性を調整することで、発電時の電極触媒層112の湿潤環境を最適化してフラッディングやドライアウトを防止する。さらにまたMPL114は、反応ガスの分配を促進して燃料電池の発電性能を向上する。そしてこのようなMPL114を第1単セル10のMEA11に設け、第2単セル20のMEA21には設けないので、第1単セル10のMEA11の熱抵抗が、第2単セル20のMEA21の熱抵抗に比して大きくなる。
このようにしたので、第1単セル10のカソード電極触媒層112bで生じた熱は、冷却プレート40に伝導しにくくなる。特に第1単セル10のカソード電極触媒層112bから冷却水路41までと、第2単セル20のカソード電極触媒層212bから冷却水路41までと、が略同等の熱抵抗になるように調整すれば、第1単セル10のカソード電極触媒層112bから第2単セル20のカソード電極触媒層212bまでが、冷却水路41によって略均等に冷却される。したがって第1単セル10のカソード電極触媒層112bから第2単セル20のカソード電極触媒層212bまでの温度分布が略均一になる。そのため各MEAの温度バラツキを低減することができる。
(第4実施形態)
図5は、本発明による燃料電池のスタック構造に使用する単位モジュールの第4実施形態を示す断面拡大図である。
本実施形態の単位モジュール100では、第2単セル20の隣にさらに第3単セル30が並ぶ。
第3単セル30は、第1単セル10及び第2単セル20と基本的な構成は同じである。そこで第1単セル10,第2単セル20と同様の機能を果たす部分には冒頭の符号を3に変更して重複する説明を省略する。なお第3単セル30でもカソード電極触媒層312bにおいて上述した触媒反応によって水分が生成されるとともに、熱が発生する。すなわち第3単セル30は、電解質膜311の冷却水路側の面の裏面の電極であるカソード電極触媒層312bが触媒反応によって発熱する。
そして第1単セル10のカソード電極触媒層112bから冷却水路41までの熱抵抗と、第2単セル20のカソード電極触媒層212bから冷却水路41までの熱抵抗と、第3単セル30のカソード電極触媒層312bから冷却水路41までの熱抵抗と、が略同等になるように調整されている。
熱抵抗の調整は、第1実施形態のようにセパレータの肉厚を変更すればよい。たとえば冷却水路41から最も離れた第3単セル30のアノードセパレータ32aの肉厚を最薄にするとともに、第1単セル10のカソードセパレータ12bの肉厚を最厚にすればよい。また第1実施形態のようにセパレータの材料を変更したり、冷却水路41の形成位置を調整したり、第2実施形態のように電解質膜の肉厚を調整したり、第3実施形態のようにMPLを設けたり、それらを組み合わせてもよい。
このように構成することで、第1単セル10のカソード電極触媒層112bから第3単セル30のカソード電極触媒層312bまでが、冷却水路41によって略均等に冷却される。したがって単位モジュール100を構成する単セルが増えても、単位モジュール内の温度分布が略均一になる。そのため各MEAの温度バラツキを低減することができる。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれることが明白である。
たとえば、単位モジュールを構成する単セルの数量を4つ以上に増やしてもよい。
また上記実施形態では、冷却水路は冷却プレートに形成するようにしたが、そのような構造には限られない。たとえば第1単セル10のカソードセパレータ12bの背面と、第2単セル20のアノードセパレータ22aの背面と、に流路を凹設し、両セパレータの背面の凹部同士を合わせることで冷却水路を形成してもよい。
さらに第2実施形態では、第2単セル20のMEA21の熱抵抗が、第1単セル10のMEA11の熱抵抗に比して小さくなるようにするために、MEA21の電解質膜211をMEA11の電解質膜111に比して薄肉にすることを例示したが、アノード電極触媒層212aやアノードGDL213aをカソード電極触媒層112bやカソードGDL113bに比して薄肉にしてもよい。
さらにまた第1実施形態においては、カソード電極触媒層212bから冷却水路41までの熱抵抗が、第1単セル10のカソード電極触媒層112bから冷却水路41までの熱抵抗と略同等になるように調整している。この場合に、第2単セル20のアノード電極触媒層212a及びアノードGDL213aの熱抵抗が標準的な抵抗であれば、第1単セル10のカソード電極触媒層112b及びカソードGDL113bの熱抵抗を、第2単セル20のアノード電極触媒層212a及びアノードGDL213aの熱抵抗よりも大きくなるようにする。そして第1単セル10のアノード電極触媒層112a及びアノードGDL113aの熱抵抗は、第2単セル20のアノード電極触媒層212a及びアノードGDL213aの熱抵抗と同等にしてもよい。このように第1単セル10のMEA11の表裏面の仕様が異なるようにしてもよい。しかしながらこのように構成すると、MEAを介した極間の水移動特性が単セルで不均一となってしまう可能性もある。そして単セルのいずれか一方の極で存在する液水量がバラつくことがある。そして単セルによって液水量の多少が生じてしまう可能性がある。そして液水が相対的に多い単セルでは、フラッディングが発生し、発電が不安定になってしまうという問題が新たに発生することが考えられる。このような問題を回避するためには、MEAの仕様を変えても、電解質膜を介した極間の水移動特性が不均一とならないようにすればよい。そのためには、すべてのMEAの極間の水移動特性をある所定値の範囲内に収めればよい。ある所定値とは、設計する運転条件において、ある単セルが相対的に発生するフラッディングが著しく発生しない限界の水移動特性差の閾値をいう。水移動特性を調整するには、電解質膜の厚さ、材料、GDLの材料、材質、気孔径、気孔率、表面の親水性、疎水性などを調整すればよい。
本発明による燃料電池の外観を示す図である。 本発明による燃料電池のスタック構造に使用する単位モジュールの第1実施形態を示す断面拡大図である。 本発明による燃料電池のスタック構造に使用する単位モジュールの第2実施形態を示す断面拡大図である。 本発明による燃料電池のスタック構造に使用する単位モジュールの第3実施形態を示す断面拡大図である。 本発明による燃料電池のスタック構造に使用する単位モジュールの第4実施形態を示す断面拡大図である。
符号の説明
100 単位モジュール
10 第1単セル(冷却側発熱単セル)
11 膜電極接合体(MEA)
111 電解質膜
112a アノード電極触媒層
112b カソード電極触媒層(発電電極)
113a アノードガス拡散層(アノードGDL)
113b カソードガス拡散層(カソードGDL)
20 第2単セル(裏側発熱単セル)
21 膜電極接合体(MEA)
211 電解質膜
212a アノード電極触媒層
212b カソード電極触媒層(発電電極)
213a アノードガス拡散層(アノードGDL)
213b カソードガス拡散層(カソードGDL)
30 第3単セル(裏側発熱単セル)
31 膜電極接合体(MEA)
311 電解質膜
312a アノード電極触媒層
312b カソード電極触媒層(発電電極)
313a アノードガス拡散層(アノードGDL)
313b カソードガス拡散層(カソードGDL)
40 冷却プレート
41 冷却水路

Claims (10)

  1. 冷却水路と、
    前記冷却水路に重ねられ、電解質膜の表裏に形成された電極のうち前記冷却水路側の電極が触媒反応によって発熱する冷却側発熱単セルと、
    前記冷却側発熱単セルとは反対側に前記冷却水路に重ねられ、電解質膜の表裏に形成された電極のうち前記冷却水路と反対側の電極が触媒反応によって発熱するとともに、膜電極接合体の厚さ方向における熱抵抗が、前記冷却側発熱単セルの膜電極接合体の厚さ方向における熱抵抗に比して小さい裏側発熱単セルと、
    を含んだ単位モジュールが複数積層される燃料電池のスタック構造。
  2. 前記裏側発熱単セルは、発熱電極から前記冷却水路までの熱抵抗が、前記冷却側発熱単セルの発熱電極から前記冷却水路までの熱抵抗と同等である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池のスタック構造。
  3. 前記裏側発熱単セルの膜電極接合体の電解質膜は、前記冷却側発熱単セルの膜電極接合体の電解質膜に比して薄肉である、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池のスタック構造。
  4. 前記裏側発熱単セルの電解質膜よりも前記冷却水路側の構成部品は、前記冷却側発熱単セルの電解質膜よりも前記冷却水路側の構成部品に比して薄肉である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の燃料電池のスタック構造。
  5. 前記単位モジュールは、前記裏側発熱単セルに重ねられ、電解質膜の表裏に形成された電極のうち前記冷却水路と反対側の電極が触媒反応によって発熱するとともに、膜電極接合体の厚さ方向における熱抵抗が、前記裏側発熱単セルの膜電極接合体の厚さ方向における熱抵抗に比して小さい追加裏側発熱単セルをさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の燃料電池のスタック構造。
  6. 前記裏側発熱単セル及び前記追加裏側発熱単セルの膜電極接合体の電解質膜は、前記冷却側発熱単セルの膜電極接合体の電解質膜に比して薄肉であり、かつ前記冷却水路から離れるほど薄肉である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の燃料電池のスタック構造。
  7. 前記裏側発熱単セル及び前記追加裏側発熱単セルの電解質膜よりも前記冷却水路側の構成部品は、前記冷却側発熱単セルの電解質膜よりも前記冷却水路側の構成部品に比して薄肉であり、かつ前記冷却水路から離れるほど薄肉である、
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の燃料電池のスタック構造。
  8. 前記冷却側発熱単セルの膜電極接合体は、マイクロポーラス層を含み、そのマイクロポーラス層によって熱抵抗が大きくされる、
    ことを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の燃料電池のスタック構造。
  9. すべての単セルの膜電極接合体の電解質膜を介したカソード電極触媒層からアノード電極触媒層への水移動特性が同等である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の燃料電池のスタック構造。
  10. 前記単位モジュールに含まれる電極のうち前記触媒反応によって発熱する電極は、カソード電極である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の燃料電池のスタック構造。
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