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JP5430840B2 - ヒンジキャップ - Google Patents

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JP5430840B2
JP5430840B2 JP2007282511A JP2007282511A JP5430840B2 JP 5430840 B2 JP5430840 B2 JP 5430840B2 JP 2007282511 A JP2007282511 A JP 2007282511A JP 2007282511 A JP2007282511 A JP 2007282511A JP 5430840 B2 JP5430840 B2 JP 5430840B2
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早川  茂
義幸 角田
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Description

本発明は、容器のヒンジキャップ、特に液飛び防止壁を設けたヒンジキャップに関するものである。
醤油などの食用液を収納する容器の口筒部に装着するキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して一体成形される上蓋とからなる合成樹脂製のキャップにおいて、容器の上蓋を閉じたときに、キャップ本体上壁に、注出筒から垂れた内容液が飛び散ることを防止するようにしたヒンジキャップは、従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−198297号公報
上記特許文献1記載のヒンジキャップでは、キャップ本体1の天井壁4に設けた環状凸部10に上蓋2の周状凹部24を係合させ、上蓋2を閉じたときに、上蓋2のスカート壁21下端面が、キャップ本体1の天井壁4と非接触となるようにし、飛び散りを防止している。
しかしながら、注出筒(周状凸部6)から垂れた液が多くなるときには、キャップ本体1の天井壁周縁4aに液が溜まって、上蓋2を閉じたときに、スカート壁21が液面に達して、溜まっている液を飛び散らすこともある。
また、再度、内容液を注出するために容器を傾けた際に、キャップ本体1の天井壁周縁4aに溜まった液が、容器外に流れ出し、汚してしまうという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決することを課題とし、キャップ本体の上壁周辺部に、注出筒から垂れた液が溜まり、外に流れ出てしまうことを防止するとともに、上蓋を閉じたときに、垂れた液が飛び散ることを防止したヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器本体に嵌着されるキャップ本体と、上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、キャップ本体は、注出筒と、注出筒外周に連設されるとともに、外縁の所定の位置に、ヒンジが連設される上壁と、上壁外縁に垂設される外筒とを具え、上壁には、ヒンジ側上面に、ほぼ半円形の範囲にわたって立設された蓋係合部と、ヒンジの反対側の上面外縁に円弧状に立設された液飛び防止壁が設けられ、液飛び防止壁は、その上端部が、内方に傾斜するように成形され、液飛び防止壁の内周に液溜め凹部を凹設しており、上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁に垂設された外筒壁とを具え、外筒壁のヒンジ側の内周下部には、内側が蓋係合部外側と係合する係合部が設けられ、外筒壁のヒンジの反対側の外周下部には、外側が液飛び防止壁の上端部内側に当接する係合部が設けられていることを特徴とする構成を採用する。
上蓋の実施例として、上蓋外筒壁のヒンジと反対側の係合部は下向きの下面をも具え、該下面には、液飛び防止壁の上端部外側に当接し、上端部を内方に押付ける突部が設けられていることを特徴とする構成を採用する。
本願発明は、キャップ本体のヒンジ反対側の上壁周辺に液飛び防止壁を設け、その内側に液溜め凹部を設けたから、容器の使用時に、容器を傾けたときに注出筒の先端から垂れて上壁上面に落ちた内容液が、液溜め凹部に溜められるとともに、液飛び防止壁が壁となり、溜まった液が外に流れ出ることを防止することができ、また、上蓋の閉蓋時に、キャップ本体の上壁の液が液飛び防止壁によって飛び散ることを防止することができるようになった。
次に、本発明のヒンジキャップについて、図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器本体に嵌着されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して一体成形された上蓋である。
キャップ本体Aは、図1、2に示すように、底壁1と、底壁1の周縁に立設され、上端部2aをラッパ状に拡径している注出筒2と、注出筒2外周に連設されるとともに、外縁の所定の位置に、ヒンジCが連設される上壁3と、上壁3下面に垂設され、容器本体の口筒部内周を密封する内筒4と、上壁3外縁に垂設される外筒5とを具えている。
底壁1には、注出口を開口する薄肉の弱化部6により除去部7が設けられており、除去部7の上面には、開口時に除去部7を引上げるプルリング8が設けられている。
上壁3には、ヒンジC側上面に、ほぼ半円形の範囲にわたって蓋係合部9が立設され、蓋係合部9の両側端部から間隔をおいて、ヒンジCの反対側の上面外縁に円弧状に液飛び防止壁10が立設され、液飛び防止壁10の内周側の上面に、液溜め凹部11が凹設されており、液飛び防止壁10の上端部10aは、内方に傾斜して成形されている。
蓋係合部9の外周には、係合突部12が設けられている、
外筒5の内周下端には、容器本体の口筒部外周に係合する係合突条13が設けられている。
上蓋Bは、頂壁15と、頂壁15の周縁に垂設された外筒壁16とからなっている。
頂壁15の下面には、外縁部に、内周がキャップ本体Aの注出筒2の上端部2aの外周に係合する段部17と、所定の位置に注出筒2の内周に挿入される密封リング18が設けられている。
外筒壁16のヒンジC側の内周下部には、内側がキャップ本体Aの蓋係合部9外側と係合する形状に凹設され、下面19aと内面19bとを形成した係合部19が設けられており、係合部19の内面19bには、蓋係合部9の係合突部12と係合する係合突部20が設けられている。
係合部19の内面19bは、係合突部20と係合するように凹部状となっているが、下端に膨出部を形成した垂直面であってもよい。
外筒壁16のヒンジCの反対側の外周下部には、外側がキャップ本体Aの液飛び防止壁10の上端部10a内側と当接して係合する形状、または、離間した状態となるような下面21aと外面21bとを形成した係合部21が設けられている。
また、外筒壁16のヒンジCの反対側の外周には、係合部21より突出するつまみ部22が配設されている。
外筒壁16の下端面16aは、係合部19、係合部21以外の個所では、閉蓋時には上壁3上面に密接し、空気中の塵埃がはいることを防いでいる。
次に、本発明ヒンジキャップの作用効果について説明する。
ヒンジキャップを閉蓋した際には、図1に示すように、上蓋Bの外筒壁16の下端面16aと、キャップ本体Aの上壁3上面とが密接するとともに、上蓋Bの段部17内面と密封リング18外面とが、キャップ本体Aの注出筒2の内外面と係合することによってヒンジキャップ内を密閉する。
また、上蓋Bの係合部19とキャップ本体Aの蓋係合部9とが係合するとともに、キャップ本体Aの液飛び防止壁10の上端部10aの内周が、上蓋Bの係合部21の外面21bに当接することによって上蓋Bが開蓋することを防止することができる。
ヒンジキャップを開蓋する際には、上蓋Bのつまみ部22に指を掛け、持ち上げることにより、キャップ本体Aの液飛び防止壁10の上端部10aと、上蓋Bの係合部21との当接を解除するとともに、上蓋Bの係合部19とキャップ本体Aの蓋係合部9との係合を外すことによって上蓋Bを開蓋することができる。
本発明のヒンジキャップは、開蓋する際に、キャップ本体Aの上壁3上面のヒンジC側にほぼ半円形に立設された蓋係合部9と、蓋係合部9の形状に係合する上蓋Bの係合部19との係合を外すことによって開蓋することができるので、従来のキャップ本体の上面に全周にわたって設けた蓋係合部と、上蓋の外筒壁内周に設けた係合部との係合を外す力に比べ、半円形であるため、少ない力で開蓋することができる。
内容液を使用する際には、まず、上蓋Bを開蓋した後、キャップ本体Aの底壁1のプルリング8を引き上げ、弱化部6を切断し、除去部7を除去し、底壁1に開口を開設する。
次に、容器をヒンジCの反対側に傾け、内容液を注出筒2から注出する。
注出時に、注出筒2を傾けたときに、液が注出筒2の先端から飛び出し、そのまま上壁3上面に落ちることがあり、また内容液を注出した後に、注出筒2の注出方向側の先端から注出筒2の外側に液が垂れることがあるが、垂れた液がキャップ本体Aの上壁3の液溜め凹部11に一旦溜まる。
さらに、内容液を注出するために、容器を傾けても、上壁3の液飛び防止壁10の上端部10aが内方に折れ曲がっているので、図3に示すように、液飛び防止壁10が壁となり、液がキャップ本体Aの外側に垂れることを防いでいる。
本発明のヒンジキャップは、キャップ本体Aの上壁3の注出方向側に液飛び防止壁10を設けているので、内容液を注出し終って上蓋Bを閉蓋する際、キャップ本体Aにクリック感とともに係合させたとき、液飛び防止壁10が壁となるので、上壁3の上面に残った液が弾けて飛び散ることを防ぐことができる。
上記実施例では、キャップ本体Aの液飛び防止壁10の上端部10aの内周が、上蓋Bの係合部21の外面21bに当接することによって上蓋Bが開蓋することを防止しているが、上壁Bの係合部の別実施例として、図4に示すように、上蓋Bの係合部21の下面21aの外縁に突部25を設けることにより、上蓋Bを閉蓋した際に、キャップ本体Aの液飛び防止壁10の上端部10a外側、突部25が当接し、上端部10aを内方に押付け、上蓋Bの係合部21の外面21bとの当接をさらに強くすることができ、上蓋Bが開蓋することを防止できる。
前記実施例では、液飛び防止壁10を係合部9と重ならないようにしているが、液飛び防止壁10を半円周近くまで延ばして重なるようにしてもよい。
キャップ本体の上壁に、半円形に形成した蓋係合部および液飛び防止壁を設けたので、弱い力で上蓋を開蓋できるとともに、キャップ本体の注出筒の先端以外から内容液を垂らすことがない。
また、上蓋の閉蓋の際に、クリック感とともに液が飛び散ることを防ぐことができるので、各種のヒンジキャップの注出筒として広く利用できる。
本発明の実施例のヒンジキャップの断面立面図である。 ヒンジキャップの開蓋時の説明図で、(a)は上面図、(b)は断面立面図である。 ヒンジキャップの内容液注出時の要部拡大図である。 ヒンジキャップの別実施例の要部拡大図である。
符号の説明
A キャップ本体
B 上蓋
C ヒンジ
1 底壁
2 注出筒
2a、10a 上端部
3 上壁
4 内筒
5 外筒
6 弱化部
7 除去部
8 プルリング
9 蓋係合部
10 液飛び防止壁
11 液溜め凹部
12、20 係合突部
13 係合突条
15 頂壁
16 外筒壁
16a 下端面
17 段部
18 密封リング
19、21 係合部
19a、21a 下面
19b 内面
21b 外面
22 つまみ部
25 突部

Claims (2)

  1. 容器本体に嵌着されるキャップ本体と、上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、
    キャップ本体は、注出筒と、注出筒外周に連設されるとともに、外縁の所定の位置に、ヒンジが連設される上壁と、上壁外縁に垂設される外筒とを具え、
    上壁には、ヒンジ側上面に、ほぼ半円形の範囲にわたって立設された蓋係合部と、ヒンジの反対側の上面外縁に円弧状に立設された液飛び防止壁が設けられ、
    液飛び防止壁は、その上端部が、内方に傾斜するように成形され、液飛び防止壁の内周に液溜め凹部を凹設しており、
    上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁に垂設された外筒壁とを具え、
    外筒壁のヒンジ側の内周下部には、内側が蓋係合部外側と係合する係合部が設けられ、外筒壁のヒンジの反対側の外周下部には、外側が液飛び防止壁の上端部内側に当接する係合部が設けられていることを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 上蓋外筒壁のヒンジと反対側の係合部は下向きの下面をも具え、該下面には、液飛び防止壁の上端部外側に当接し、上端部を内方に押付ける突部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
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