JP5427076B2 - 3ccd小型カメラの放熱構造 - Google Patents
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Description
図3〜図5は、従来の3CCD小型カメラのCCD部の構造を上から見たの断面図である。図3〜図5において、301はフロントフレーム、302はプリズム部、303はCCD固定板、305はCCD、306は基板、307はパッキン、320はCCD305のリード、351と351’はフロントフレーム301に設けられたプリズム部302を固定するための固定部である。また、図4において、図3の構成の他に、316はファンである。さらに、図5において、図3の構成の他に、304はCCD放熱板、312は熱伝導部材A、314は押さえ板A、332は熱伝導部材A312の可撓部である。
プリズム302は、色分解プリズムであり、撮像レンズ(図示しない)から入射した光を所定の色成分ごと、例えば、3原色の光に分解する。その各々分解された光成分は、それぞれCCD305によって電気信号に変換された後、カメラ装置内の処理回路によって合成され、撮像画像が得られる。
なお、CCD305は、固体撮像素子であれば良く、COSイメージデバイスや電子増倍型のCCDでも良い。
CCD固定板303は、前面にCCD305が接着部材で固定され、後面にはCCD305のリード320が基板306の端子穴に挿入され、ハンダで電気的機械的に接続されている。CCD305には、パッキン307が装着されており、この状態で、位置決めを行いプリズム部302に固定して取り付けられた金具302aにハンダ310で固定されている。
なお、図3〜図5では、1個のCCD305だけ示し、他のCCDは図示していない。
ハンディカメラ等の小型カメラにおいて実施している放熱構造では、図5に示すように、図5の固定部351’は、図3の固定部351より、板厚を大きくして、熱伝導性を高くしている。
また図5では、図3の3CCD小型カメラのCCD部構造に、さらに、CCD固定板303の後面に密着してCCD放熱板304を設ける。また、CCD放熱板304に熱的に熱伝導部材A312の一端を接続し、他端を押さえ板A314でフロントフレーム301の固定部351’に取付けることで、CCDから発生する熱を、主にフロントフレーム301を介してカメラ装置外部に強制的に排出している。そしてさらに、熱伝導部材A312には、固定されていない中央部に十分な可撓性を有する可撓部332を備え、プリズム部302とCCD305とで相対的に位置ずれがあっても、その位置ずれを吸収するようにしている(特許文献1参照。)。
なお図5の構成において、放熱フィンをCCD基板306の後面に設ける構成も考えられる(例えば、CCD基板306の後面の発熱部品に、放熱フィンを接着剤等によって接着固定する、等)。
ファンを実装し、強制空冷による放熱対策を行うことは有効な解決方法であるが、カメラ装置及びカメラ筐体の小型化により、ファン実装が困難になっている。
また、電子増倍型撮像素子を用いたカメラ装置等、粉塵の吸込み等の使用条件によって、強制空冷ができない場合が多い。このような場合には、小型化に対応するために、熱伝導による放熱構造とすることになるが、従来ハンディカメラ等の小型カメラに実施していたCCD部の放熱構造とは別の放熱構造が、基板実装部品に新たに必要となる。また、3CCDでは、それぞれの撮像素子について緻密な位置精度が必要であり、CCDを実装している基板は、CCDとハンダで固定されているため、基板に機械的負荷を与えるとCCDの位置精度に影響し良好な画像が得られなくなってしまう。また、基板の発熱部品も小型化により接着面積が小さくなるため、放熱フィンの接着固定も困難になってきている。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたもので、3CCD小型カメラの放熱構造において、効率的な放熱を実現する放熱構造を提供することを目的とする。
好ましくは、上記発明の3CCD小型カメラの放熱構造は、熱伝導部材Aと熱伝導部材Bを変形し易い形状及び材料で製作することによって、ハンダ付け部とCCD制御基板への機械的負荷を少なくするものである。
また好ましくは、上記発明の3CCD小型カメラの放熱構造は、CCDの放熱と基板実装部品の放熱を併せ持った放熱構造とし、基板の機械的負荷を少なくした放熱構造を有するするものである。
図1は、本実施形態の3CCD小型カメラの放熱構造をフロントフレームの前上方からの斜視図である。図2は、本発明の一実施例の3CCD小型カメラの放熱構造を上から見た時の断面図である。101はフロントフレーム、102はプリズム部、103はCCD固定板、104はCCD放熱板、105はCCD、106は基板、107はパッキン、108は基板放熱板、109は押さえバネ、110はサポートA、111はサポートB、112は熱伝導部材A、113は熱伝導部材B、114は押さえ板AA、115は押さえ板AB、117は押さえ板BB、120はCCD105のリード、121はボス、151はフロントフレーム101に設けられたプリズム部102を固定するための固定部、211は制御基板A、212は制御基板B、213はサポートである。
なお、3個のCCDは、固体撮像素子であれば良く、CMOSイメージデバイスや電子増倍型のCCDでも良い。また。基板106は例えばCCD105の制御基板(CCD制御基板)である。
CCD105の前面(プリズム部102側)には、その撮像面を窓状に開けたパッキン107が装着されている。
CCD固定板103は、前面にCCD105を熱伝導性接着部材で密着固定し、後面には位置決め用のボス121を取り付けている。ボス121は、基板放熱板108の左右、上下方向の位置決め、及び、押さえバネ109の固定部である。例えば、基板放熱板108の凸部(ダボ)108aに、押さえバネ109の嵌合穴109aが嵌合され位置決めされる。またCCD固定板103は、その後面に、ボス121の他に、CCD放熱板104をネジ等の締結部材で固定している。そして、CCD105リード120が、基板106に設けられたリード接続穴に挿入され、ハンダで電気的機械的に接続されている。
また、基板106の後面側には、熱伝導部材B113にネジ締結された基板放熱板108が基板106に実装された発熱部品に接するように取り付けられる。このとき、基板放熱板108の後面に押さえバネ109が密着して取り付けられ、押さえバネ109の後面からネジ等の締結部材でボス121と、2箇所以上固定している。従って、基板への機械的負荷を少なくした状態で、発熱部品の熱を基板放熱板108と熱伝導部材B113を経由して、フロントフレーム101に放熱することができる。
熱伝導部材A112の中央部は、左側から、3本のネジ等の締結部材と押さえ板AA114とによってサポートA110の中央部に接続される。また、熱伝導部材A112の3つの端部の1つは、ネジと押さえ板AB115とによって、CCD放熱板104に接続される。さらに、熱伝導部材A112の3つの端部の他の1つは、ネジと押さえ板AB115”とによって、CCD放熱板104”に接続される。また熱伝導部材A112の3つの端部の他のもう1つは、ネジと押さえ板AB115’とによって、CCD放熱板104’に接続される。
サポートB111の中央部と熱伝導部材B113の中央部は、右側から、3本のネジ等の締結部材によって固定部151に接続される。なお、サポートB111及び熱伝導部材B113の中央部は、固定部151にプリズム部102を固定するためのネジの頭の逃げである。
また、熱伝導部材B113の3つの端部の1つは、ネジと押さえ板BB117とによって、基板放熱板108に接続される。さらに、熱伝導部材B113の3つの端部の他の1つは、ネジと押さえ板BB117’とによって、基板放熱板108’に接続される。また熱伝導部材B113の3つの端部の他のもう1つは、ネジと押さえ板BB117”とによって、基板放熱板108”に接続される。
図6及び図7の構成は、図1及び図2とほぼ同様である。従って、異なるところについて、説明する。721と721’はCCD固定板103の支柱、705はCCD基板上の発熱部品A、706はCCD基板上の部品B、708は基板放熱板、709は押さえバネ、723は押えバネのダボ(凸)である。
また、基板106の後面側には、熱伝導部材B113にネジ締結された基板放熱板708が基板106に実装された発熱部品A705に接するように取り付けられる。このとき、基板放熱板708の後面に押さえバネ709が密着して取り付けられ、押さえバネ709の後面からネジ等の締結部材とボス723とで固定している。この時、ボス721は、基板放熱板708の孔708bを貫通し、押さえバネ709のダボ723と嵌合され固定されている。従って、基板への機械的負荷を少なくした状態で。発熱部品の熱を基板放熱板108と熱伝導部材B113を経由して、フロントフレーム101に放熱することができる。
このような場合には、支柱721のみに基板放熱板708を挿入する。しかし、この状態では、基板放熱板708は、支柱721を軸とする回転方向にフリーであり、製作時の位置ずれや、製品使用時の機械的熱的要因によって回転する不具合が発生する惧れがある。そこで、押えバネ709にダボ(凸)723を設け、ダボ(凸)723を基板放熱板708に設けられている受穴に差し込み、押さえバネ709を支柱721の先端ネジ部に固定する。この結果、基板放熱板708の回転はなくなる。
なお、サポートB111の中央部は、フロントフレーム101の後面右側に、熱伝導部材B113の中央部を挟み込んで、ネジ等の締結部材で熱的及び機械的に接続される。
また、熱伝導部材B113の3つの端部の1つは、ネジと押さえバネ109とによって、基板放熱板708に熱的及び機械的に接続される。他の2つも同様である。
また、図6及び図7の実施例によれば、基板放熱板をCCD基板も後面に高い部品が実装されて、基板放熱板を1つのネジで固定した場合であっても、押さえバネに設けたダボによって、回転を防止することができるため、製作時のずれや使用時のずれを防ぐことが可能となる。
好ましくは、上記の3CCD小型カメラの放熱構造は、熱伝導部材Aと熱伝導部材Bを変形し易い形状及び材料で製作することによって、ハンダ付け部と基板への機械的負荷を少なくするものである。
また好ましくは、上記の3CCD小型カメラの放熱構造は、CCDの放熱と基板実装部品の放熱を併せ持った放熱構造とし、基板の機械的負荷を少なくした放熱構造を有するするものである。
この構造により、CCDの発熱は、CCD放熱板からサポートAを経由しフロントフレームに伝わり、基板の部品からの発熱は、基板放熱板から熱伝導部材Bを経由しフロントフレームに伝わる。この結果、効率的に放熱が可能となる。
Claims (2)
- CCDを保持するCCD固定板に取り付けられ、CCDから発生する熱を放熱するCCD放熱板と、該CCD放熱板に放熱されたCCDからの熱をフロントフレームに放熱させる熱伝導部材Aとを備えると共に、CCDと発熱部品が実装されるCCD制御基板上の発熱部品に接触し、発熱部品から発生する熱を放熱する第2の放熱板と、該第2の放熱板に放熱された前記発熱部品からの熱をフロントフレームに放熱させる熱伝導部材Bとを備えることによって、CCDと発熱部品からの発熱をそれぞれ別々のルートで効率良く放熱することを特徴とする3CCD小型カメラの放熱構造。
- 請求項1記載の3CCD小型カメラの放熱構造において、前記第2の放熱板の後面に前記第2の放熱板を前記発熱部品に密着させる押さえバネを設けたことを特徴とする3CCD小型カメラの放熱構造。
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