JP5426438B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
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Description
図1乃至図11を用いて、この発明の第1の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置およびその制御動作について説明する。本例では、不揮発性半導体記憶装置として、可変抵抗素子を用いるReRAM(Resistance Random Access Memory)を一例に挙げる。
1−1.全体構成例
まず、図1を用いて、本例に係る不揮発性半導体記憶装置の全体構成例について説明する。図示するように、本例に係る不揮発性半導体記憶装置は、以下の構成を備えるものである。
次に、図2を用いて、プレーンを構成するバンク(Bank)の構成例について説明する。ここでは、プレーン0(Plane 0)中のバンク1(Bank 1)を一例に挙げる。
他のバンクについても、バンク1と実質的に同様の構成であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、図3を用いて、プレーン(Plane)の構成例について、より詳しく説明する。ここでは、プレーン0(100−1)の構成を一例に挙げる。
次に、図4を用いて、各レイヤー(Layer)の構成例について説明する。ここでは、Layer(1)を一例に挙げる。
可変抵抗素子33の電流経路の一端は、複数のワード線(WL〜WLn+2)のいずれかに接続され、他端はノードn00〜n23を介してダイオード34のカソードに接続される。可変抵抗素子33は、例えば、遷移金属酸化物等を含んで形成される。
ダイオード34のアノードは、複数のビット線(BLn−1〜BLn+2)のいずれかに接続される。
例えば、図5に示すように、ダイオード34のワード線とビット線との接続関係を逆転させてもよい。即ち、ダイオード34のアノードはノードn01を介して可変抵抗素子33の電流経路の他端に接続され、カソードはビット線BLnに接続される。さらには、ダイオードと可変抵抗素子の接続関係を逆転させて、ビット線とダイオードのアノード間に可変抵抗を接続してもよい。
例えば、図6に示すように、ダイオードに代わって、スイッチトランジスタ35を配置してもよい。即ち、スイッチトランジスタ35の電流経路の一端はノードn01を介して可変抵抗素子33の他端に接続され、電流経路の他端はビット線BLnに接続され、ゲートには制御信号C01が入力され、電流経路の導通状態が制御される。
次に、図7を用いて、レイヤー(Layer)下の構成例について説明する。
図7は、図2に示した三次元的に配置されたレイヤー(Layer(1)〜Layer(4))下に配置され、半導体基板(Si-sub)の表面領域に配置される回路配置を模式的に示したブロック図である。
図示するように、本例に係るメモリセルアレイ100では、半導体基板(Si-sub)上にメモリセルを配置しないため、セルアレイの配置される半導体基板上には、レイヤー(Layer(1)〜Layer(4))下に収まるように、各種必要な回路を配置することが可能である。
センスセンスアンプ領域(S/A region)S/ARには、例えば、ビット線から読み出したメモリセルのデータを増幅して読み出すセンスアンプ回路等が配置される。
チャージポンプ領域(Charge pump region)CPRには、例えば、データ書込み動作等の際に用いられ、電源電圧の昇圧を行うチャージポンプ回路や降圧回路等が配置される。
そのため、メモリセルアレイ100の三次元構造による大容量化のメリットに加え、占有面積の低減化に対して有利である。
次に、図8を用いて、ページレジスタ制御回路110−1,110−2が有するページレジスタ110−1R,110−2Rの構成例について説明する。
次に、図9を用いて、ページレジスタ110−1R,110−2R中のキャッシュA1〜B2の構成例について説明する。ここでは、ページレジスタ110−1Rが有するキャッシュA1の構成を一例に挙げる。尚、キャッシュの構成は、本形態に限らず、同様の機能が実現できれば他の構成を用いても良いことは勿論である。
アドレスデコーダ部31は、シーケンス制御回路107から入力された当該プレーンが読み出し動作であることを指示する信号ARYREAD[0]もしくはARYREAD[1]により、さらに入力された書込みアドレス信号PADD[33:0]あるいは読み出しアドレス信号RADD[33:0]のいずれかを取り込むことを選択する選択回路MP1と、選択回路MP1の出力をデコードして、当該キャッシュのアドレスが選択されたか否かをデコードするデコード回路(address decoder)AD1とを備えるものである。
インバータIV1は、入力が双方向バスMDIO[7:0]に接続され、出力がインバータIV2の入力に接続され、制御端子は第1データ入出力制御回路33−1が有するアンド回路AND1の出力に接続される。インバータIV2は、出力がインバータIV1の入力に接続され、制御端子は第1データ入出力制御回路33−1が有するアンド回路AND2の出力に接続される。
第1データ入出力制御部33−1は、IO側からこのキャッシュA1にデータを取り込むことを指示する信号IO2CACHEAが入力されるアンド回路AND1と、このキャッシュA1から出力バッファ106−1でデータを出力することを指示する信号CACHEA2IOが入力されるアンド回路AND2を備える。アンド回路AND1の入力はさらにアドレス信号ADDが入力される。アンド回路AND2の入力はさらにアンド回路AND1と共通にアドレス信号ADDが入力される。第1データ入出力制御部33−1は、以上の構成により、MDIO[7:0]のデータを記憶ノードDLAT[7:0]に取り込むか、記憶ノードDLAT[7:0]のデータをMDIO[7:0]に出力するか否かを決定する。
その他のキャッシュA2、キャッシュB1およびキャッシュB2の構成も、説明したキャッシュA1と実質的に同様であるから、詳細な説明を省略する。尚、キャッシュA1の本回路は、キャッシュB2と共用する構成であってもよいし、ページレジスタ回路1101Rの外部に配置される形態であってもかまわない。
次に、図10を用いて、本例に係る不揮発性半導体記憶装置のデータ書込み、消去、読み出しの各動作について、説明する。図10は、program(set)/erase(reset)/readの各動作におけるメモリセルアレイに印加される電圧および時間に関する大小関係を模式的に示したものである。
まず、メモリセルのデータ書込み動作について、簡単に説明する。
データを書き込むためには、選択されたメモリセルの可変抵抗素子33に電圧を印加し、その選択可変抵抗素子33内に電位勾配を発生させて電流を流すことにより行う。
例えば、ワード線WLの電位がビット線BLの電位よりも相対的に低い状態を作る。図示するように、例えば、時間tsetの間、ワード線WLに接地電位を与え、ビット線BLjに書込み電圧(Vset)を与える。
データ消去動作は、選択された可変抵抗素子33を電流パルスによりジュール加熱して、その可変抵抗素子33における酸化還元反応を促進させることにより行う。
例えば、図示するように、時間tresetの間、ワード線WLおよびビット線BLの間に消去電圧(Vreset)を与える。
データ読み出し動作は、例えば、電圧パルスを選択された可変抵抗素子33に印加し、そのメモリセルの抵抗によって定まる電流を検出することにより行う。ここで、この電圧パルスは、可変抵抗素子33を構成する材料が状態変化を起こさない程度の微小な振幅とすることが望ましい。そして、読み出し電圧を、ビット線BLから選択メモリセルに印加し、センスアンプS/Aによりそのときの電流値を測定することにより行う。
例えば、図示するように、時間treadの間、読み出し電圧(Vread)を、ビット線BLから選択メモリセル与えることにより行う。
次に、図11に沿って、本例に係る不揮発性半導体記憶装置の制御動作について、説明する。本例では、プレーン0(100−1)側の1kByteに対してデータ書込み動作を行い、時間的に重複して同時並行的に、プレーン1(100−2)側の1kByteに対してデータ読み出し動作を実行する場合を一例に挙げて以下説明する。尚、図示せぬが、不揮発性半導体記憶装置に接続されたホストデバイスは、この不揮発性半導体記憶装置に対して書込みを指示するコマンド等を発行する。
この際、プレーン0に対してデータ書込みが指示されると、図1中のアドレスバッファ104−1が書込みのアドレスを受け取り、保持するとともに、プレーン0が書込みであることを指示する信号PPLANE[0]が活性化される。プレーンアドレスに引き続いて入力される書込みデータdataは、キャッシュA1に格納される。
ここで、図11中には、プレーン0に対するデータ書込み動作に関するtaskとして代表して表記している。このtaskの表記は、データ書込みに必要な電圧の昇圧や、キャッシュ間のデータコピー(Copy A1 to B1)、メモリセルへプログラムパルスの印加(Program)、あるいは書込みベリファイ(Verify)等を含む。
具体的には、時刻t2の際、読み出しアドレス入力を許可する許可コマンドcmd3に引き続いて、読み出しアドレス(Plane1 address)add1〜add5を入力する。この際、データ読み出しを指定するアドレスは、上記データ書込み動作が行われているプレーン(プレーン0(100−1))とは異なるプレーンを指定する。
この実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置およびその制御方法によれば、少なくとも下記(1)乃至(2)の効果が得られる。
上記のように、本例に係る不揮発性半導体記憶装置は、電気的に書き換え可能な抵抗値をデータとして記憶する可変抵抗素子33を有する複数のメモリセル(M00〜M23)をそれぞれ備える第1,第2部分(100−1,100−2)から少なくとも構成されるメモリセルアレイ100と、メモリセルアレイ100のデータの消去、書込み、及び読み出しを制御するものであって、第1部分(プレーン0(100−1))に対するデータの消去、書込み、読み出し動作のうちのいずれか一つの第1動作(Plane0 task(Program))と、第2部分(プレーン1(100−1))に対するデータの消去、書込み、読み出し動作のうちのいずれか一つの第2動作(Plane1 task(Read))とを時間的に重複(時刻t3〜t4:Busy1)して行うように制御する制御回路(Sequence control)107とを具備するものである。
チャージポンプ回路CPを、プレーン動作に付随させ、一のプレーン100−1がデータ書込み動作である場合は、書込みの用に供する電圧を生成し、他のプレーン100−2がデータ読み出し動作を実行している場合は、読み出しの用に供する電圧を生成するか、あるいはその動作を停止していてもよい。
本例に係るメモリセルアレイ100は、それぞれがメモリセルを有し、半導体基板(Si-sub)の基板面垂直方向に三次元的に配置された複数のレイヤー(Layer(1)〜Layer(4))を備える。さらに、図7に示すように、ドライバ回路等を、半導体基板(Si-sub)の表面領域に、複数のレイヤーの下に収まるように配置することができる。
例えば、本例に係る2つのプレーン100−1,100−2は、2つのバンク100−11〜100−22を有し、それぞれのバンク100−11〜100−22のレイヤー下の半導体基板の表面領域には、ドライバ領域DR、センスセンスアンプ領域S/AR、チャージポンプ領域CPRが設けられる。
そのため、メモリセルアレイ100の三次元構造による大容量化のメリットに加え、占有面積の低減化に対して有利である。
次に、第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置およびその制御動作について、図12乃至図14を用いて説明する。この実施形態は、ページレジスタ制御回路110−1,110−2で共通に適用される共通キャッシュ回路111を備える一例に関するものである。この説明において、上記第1の実施形態と重複する部分の詳細な説明を省略する。
全体構成例
まず、図12を用いて、本例に係る不揮発性半導体記憶装置の全体構成例について説明する。
まず、上記第1の実施形態では、キャッシュ回路(A1,A2,B1,B2)を含む同様の構成のページレジスタ制御回路110−1,110−2が各プレーン100−1,100−2対してそれぞれ1つずつ配置されていた。
次に、図13を用いて、本例に係る共通キャッシュ回路111の構成例について説明する。
図示するように、ページレジスタ回路110−1Rが有するキャッシュB1(第1データ保持回路)、およびページレジスタ回路110−2Rが有するキャッシュB2(第2データ保持回路)は、プレーン1、プレーン0(100−1、100−2)ごとに1組ずつ配置され、共通キャッシュ回路111が有するキャッシュA(第3データ保持回路)は、プレーン1、プレーン0(100−1、100−2)に共通して配置される。
次に、図14に沿って、本例に係る不揮発性半導体記憶装置の制御動作について、説明する。本例では、プレーン0(100−1)側の1kByteに対してデータ書込み動作を行い、時間的に重複して同時並行的に、プレーン1(100−2)側の1kByteに対してデータ読み出し動作を実行する場合を一例に挙げて以下説明する。尚、図示せぬが、不揮発性半導体記憶装置に接続されたホストデバイスは、この不揮発性半導体記憶装置に対して書込みを指示するコマンド等を発行する。
この際、プレーン0に対してデータ書込みが指示されると、図12中のアドレスバッファ104−1が書込みのアドレスを受け取り、保持するとともに、プレーン0が書込みであることを指示する信号PPLANE[0]が活性化される。
この際、即ち、書込みデータをコピーする動作(copy A to B1)が実行されている期間中(時刻t1〜t2)では、不揮発性半導体記憶装置は、RBxピンが非活性化状態(”L”状態(Busy 1))となることにより、ビジィ状態を、外部であるホストデバイスに通知する。これにより、次のコマンド、例えば、読み出しコマンド等を受け付けられない状態であることを外部のホストデバイスに通知することができる。
この際、キャッシュAからキャッシュB1への書込みデータのコピー動作が終了した後は、キャッシュAは、別の用途に使用することが可能となっていることを通知する。具体的には、不揮発性半導体記憶装置は、外部のホストデバイスに対して、RBxピンが活性状態である”H”状態(レディ状態(Ready 2))となることにより、レディ状態であることを通知する。
この書込み動作がプレーン0において行われる間、プレーン1に接続されたキャッシュB2および開放されたキャッシュAを使用して、データ読み出し動作を、時間的に重複して、同時並行的に実行することができる。
具体的には、読み出しアドレス入力を許可する許可コマンドcmd3に引き続いて、読み出しアドレス(Plane1 address)add1〜add5を入力する。この際、データ読み出しを指定するアドレスは、上記データ書込み動作が行われているプレーン(プレーン0(100−1))とは異なるプレーンを指定する。
上記のように、第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置およびその制御方法によれば、少なくとも上記(1)乃至(2)と同様の効果が得られる。さらに、本例によれば、下記(3)の効果が得られる。
本例に係る構成は、ページレジスタ制御回路110−1,110−2で共通に適用される共通キャッシュ回路111を備える点で、上記第1の実施形態と相違する。
次に、変形例に係る不揮発性半導体記憶装置について、図15を用いて説明する。この変形例は、その他の制御動作に関するものである。この説明において、上記第1,第2の実施形態と重複する部分の詳細な説明を省略する。
ここで、通常、ページ単位での書込み、消去、読み出しを行う不揮発性半導体記憶装置においては、一つのページ単位の動作完了までの時間を待つタスクスケジューリングが必要である。しかしながら、本例に係る構成および制御動作によれば、単一の不揮発性半導体記憶装置において、2つの異なる動作を時間的に重複し、同時並行的に、動作可能である点で、高速動作化に対して有利である。
次に、図16乃至図19を用い、第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置およびその制御動作について説明する。本例は、第2の実施形態に係る図12で示す共通キャッシュ回路111を備えるその他の一例に関する。この説明において、第1,第2の実施形態と重複する部分の詳細な説明を省略する。
まず、図16を用い、第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構成例について説明する。本例は、不揮発性半導体記憶装置外部にコピー元データを出力することなくコピー動作を行う構成である。そのため、本例は、装置内部に訂正コード生成回路やエラー計算、訂正回路等を実装している構成に好適である。
次に、図17に沿って、本例に係る不揮発性半導体記憶装置の制御動作について、説明する。本例では、プレーン0(100−1)側の1kbyteの書込みデータを、不揮発性半導体記憶装置内部でデータ読み出し動作を行い、第1データ保持回路110−1Rに保持した後、そのデータを一時的に共通キャッシュ回路111に蓄積し、さらにその蓄積したデータを第2データ保持回路110−2Rに転送し、そのデータ書込み動作を行う一連の動作を一例に挙げて説明する。
尚、データ読出しおよびデータ書込みの物理的位置は制限がなく、また、プレーン1(100−2)側のデータを読み出し、プレーン0(100−1)側へデータ書込み動作を行うことも同様に可能である。
まず、時刻t0の際、プレーン0に対して、データ読出し開始を行うための開始コマンドcmd5が入力されると、引き続いてプレーンアドレス(plane0 address) add1〜add5(Page N)、コマンドcmd6が入力される。
一般に、データ読出し動作にかかる時間は、データ書込み動作にかかる時間に対して短い。本例でも、データ書込み動作が、データ読出し動作よりも長く一例を示しており、ここでは、データ書込み動作が終了した時点でレディビジーピンRBxをハイレベルに変化させているが、必ずしもこの時点で変化させなくても良い。例えば、データ読出し動作が終わった時点で変化させても良い。即ち、次のコマンドを受け付けても良いか否かを通知できれば良い。
以後の動作は、時刻t6〜t7と同様である。
続いて、時刻t14の際、順次,データ書込みアドレス入力開始コマンドcmd7,書込みアドレス(ここではM+2(Page M+2))が入力される。
次に、図18を用い、上記説明した不揮発性半導体記憶装置の制御動作の各時刻における第1データ保持回路110−1R、第2データ保持回路110−2R、および共通キャッシュ回路111のデータ占有状況を説明する。
例えば、時刻t5と時刻t8と間の期間、時刻t11と時刻t14と間の期間、において、データ読出し動作およびデータ書込み動作を時間的に重複して行うことできる。
しかしながら、本例に係る構成においては、複数プレーンplane0, plane1にわたって、データ読出し動作およびデータ書込み動作を時間的に重複して行うことできる。そのため、同一プレーンのみならず、アドレスの制約からも解放される点で有利である。
次に、第4の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置およびその制御動作について、図19乃至図22を用いて説明する。この実施形態は、共通キャッシュ回路111を備える構成において、データ読出し動作およびデータ書込み動作の重複した時間内で、更にタスクスケジューリングを行う一例に関するものである、この説明において、上記実施形態と重複する部分の詳細な説明を省略する。
本例に係る不揮発性半導体記憶装置の構成例は、例えば、図13や図18に示した共通キャッシュ回路111を備えるものである。
次に、図19乃至図22を用い、本例に係る制御動作について説明する。本例では、プレーン1側にデータ書込み動作を行い、時間的に重複してプレーン0側にデータ読出し動作を行う制御を一例に挙げる。
図20を用い、本例に係るタスクスケジューリング制御について、説明する。図20では、プレーン0とプレーン1のタスクスケジュール例を示している。ここでは、1ページのデータは4つのタスク群(データ群1、データ群2、データ群3、データ群4とする)ごとにデータ読出し動作、およびデータ書込み動作をする場合を例示する。
加えて、次の点での利点が見込まれる。例えば、従来では、データ書込み動作とデータ読出し動作の要求に対し、いずれか一方(たとえばデータ書込み動作)を先に実行し、その動作完了後にもう一方の動作(たとえばデータ読出し動作)を実行するタスクスケジュールであった。この場合、データ読み出し動作の結果は、データ読出し動作が完了するまで出力することができない。特に、これでは、ページアクセスの場合、少数バイトデータを読み出したい要求に対しては、不利な構成である。しかしながら、本実施形態によれば、最初のデータ群(データ群1)に含まれるデータのみを優先的に読みたい場合において、早い段階でデータを装置外部に出力できる点で有利である。
次に、図21を用い、上記図19、図20に示した動作フローについて説明する。この動作フローは、例えば、図8に示すアレイ制御回路108−1、108−2、ページレジスタ制御回路110−1、110−2およびシーケンス制御回路107等が主にその役割を担う。
続いて、ステップS106にて、ベリファイタスクPVFY #1(ベリファイリード)を行う。
次に、図22を用い、図21中では表記されていないレディービジーピンRBxの制御について説明する。レディービジーピンRBxについては、図21に示したタスクスケジュールフローとは独立に制御することができることを例示している。これは、常に共通キャッシュ回路111の内部状態を監視し、共通キャッシュ回路111にデータが無くなったらレディービジーピンRBxをロウレベルにし、ビジィ状態(Busy)を装置外部に通知するできる点で有利である。
次に、図23を用い、第4の実施形態の変形例2について説明する。本変形例2は、ベリファイタスクがパスするまで再書込みを行うことで、読出しタスクのデータ群と、書込みタスクおよびベリファイタスクのデータ群とを同期せない一例である。例えば、或るデータ群の書込みタスクと引き続くベリファイタスクにおいて、ベリファイタスクがフェイル(Fail)判定されると、再度書込み(本例では、データ群1について、合計3回の書込みタスクおよびベリファイタスクを行う)を場合が考え得る。この場合、2回目の書込みタスクとベリファイタスクに行われる読み出し動作は、データ群2を行うものである。
ここで、本例を実行するフローは図21と同様であるが、ステップS107での判定条件を変更する必要がある。先の例では、PCounter(第1カラムアドレスカウンタ)とRCounter(第2カラムアドレスカウンタ)の値が一致している場合は読み出し動作を行う判定をしたが、本変形例2ではRCounterの値がページを構成するデータ群の数を超えないときは読み出し動作を行う、と判定する。具体的には、RCounterが3を超えないときはステップS108へ遷移する。超えた場合はステップS110へ遷移する。
次に、図24を用い、変形例3について説明する。本例は、ベリファイタスクと読出しタスクとを重複させる一例に関するものである。
尚、本変形例3では、データ書込み動作とデータ読み出し動作を中心に説明したが、この動作に限定すべきものではなく、例えば、ポンプ回路の出力電流の多いデータ消去動作とデータ読出し動作との組み合わせも同様に適用することが可能である。特に、データ消去動作においては、図10から明らかなように、その物理特性からデータ書込動作時に比べて相対的に時間を必要とするため、消費電流抑制、局所発熱の観点から本形態に述べたような複数のデータ群に分割して行われる。さらにはデータ書込み動作とデータ消去動作を組み合わせた書き換え動作と、データ読出し動作との組み合わせであっても良い。いずれの場合であっても、ページを単位とするデータ読出し動作にかかるデータの一部を、データ書込みやデータ消去の動作中であっても従来よりも時間的に早く取得することができる点で有利である。特に、例えば、本例のような抵抗変化メモリ等の不揮発性半導体記憶装置にとっては、その寄与するメリットが大きい。
次に、図25および図26を用い、第5の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置およびその制御動作について説明する。本実施形態は、第4の実施形態までに述べた、ページレジスタ回路等の内部構成は問わない。所謂Read while writeの一例である。ここでは、プレーン0の第1動作を消去(リセット)動作、プレーン1の第2動作をデータ読出し動作として例示し説明する。
図25を用い、本例に係る構成例について説明する。本例では、メモリセルアレイ100にバイアスを制御する動作なので、アレイ制御回路108−1が、図25に示すようなフリップフロップ回路FF11〜FF14によりその状態を制御しているとする場合、USEL_UP(非選択)とPULSE状態にある場合を認識する信号(SUSPEND)_to_1を生成し、その信号を他方のプレーン、ここではプレーン1のアレイ制御回路108−2へ入力し、その期間は読み出し動作を一時中断(サスペンド)して、電流消費量が少なくなったらまた再開するように構成する点で、上記実施形態および変形例と相違する。
オア回路ORの入力は、フリップフロップ回路FF12,FF13,FF14の出力E_USEL_UP, E_PULSE, E_RRに接続され、サスペンド信号SUSPEND_to_1を出力する。インバータIN0の入力はオア回路ORの出力(サスペンド信号SUSPEND_to_1)が接続される。アンド回路AND30の入力はインバータIN0の入力および信号R_TIMEUPが接続され、出力はアンド回路AND21〜24の入力に接続される。
次に、図26に沿って、本例に係る不揮発性半導体記憶装置の制御動作について説明する。ここでは、可変抵抗素子を用いるReRAMのデータ消去動作(リセット動作)例示して説明する。
また、上記実施形態および変形例は、以下の態様を含む。
(1) 電気的に書き換え可能な抵抗値をデータとして記憶する可変抵抗素子を有する複数のメモリセルをそれぞれ備え、半導体基板上に複数積層される三次元構造の第1,第2部分から少なくとも構成されるメモリセルアレイと、前記第1部分に対するデータの消去,書込み,読み出し動作のうちのいずれか一つの第1動作と、前記第2部分に対するデータの消去,書込み,読み出し動作のうちのいずれか一つの第2動作とを時間的に重複して行うように制御する制御回路とを含む不揮発性半導体記憶装置。
Claims (8)
- 電気的に書き換え可能な抵抗値をデータとして記憶する可変抵抗素子を有する複数のメモリセルをそれぞれ備える第1,第2部分から少なくとも構成されるメモリセルアレイと、
前記第1部分に対するデータの消去,書込み,読み出し動作のうちのいずれか一つの第1動作と、前記第2部分に対するデータの消去,書込み,読み出し動作のうちのいずれか一つの第2動作とを時間的に重複して行うように制御する制御回路とを具備し、
前記制御回路は、前記データの読出し動作を複数の読出しタスクに分割して制御し、前記データの書込み動作を複数の書込みタスクおよび複数のベリファイタスクに分割して制御し、
前記複数のベリファイタスクを行った後に、前記複数の読出しタスクをそれぞれ行うように制御すること
を特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 電気的に書き換え可能な抵抗値をデータとして記憶する可変抵抗素子を有する複数のメモリセルをそれぞれ備える第1,第2部分から少なくとも構成されるメモリセルアレイと、
前記第1部分に対するデータの消去,書込み,読み出し動作のうちのいずれか一つの第1動作と、前記第2部分に対するデータの消去,書込み,読み出し動作のうちのいずれか一つの第2動作とを時間的に重複して行うように制御する制御回路とを具備し、
前記制御回路は、前記データの読出し動作を複数のデータ群番号が付される読出しタスクに分割して制御し、前記データの書込み動作を複数のデータ群番号が付される書込みタスクおよび複数のベリファイタスクに分割して制御し、
データ書込み動作の前記データ群番号を指示する第1カラムアドレスカウンタと、
データ読出し動作の前記データ群番号を指示する第2カラムアドレスカウンタとを更に具備し、
前記データ書込み動作のデータ群番号と前記データ読み出し動作のデータ群番号とを同期させないように、前記第1,第2カラムアドレスカウンタそれぞれが独立に動作すること
を特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 電気的に書き換え可能な抵抗値をデータとして記憶する可変抵抗素子を有する複数のメモリセルをそれぞれ備える第1,第2部分から少なくとも構成されるメモリセルアレイと、
前記第1部分に対するデータの消去,書込み,読み出し動作のうちのいずれか一つの第1動作と、前記第2部分に対するデータの消去,書込み,読み出し動作のうちのいずれか一つの第2動作とを時間的に重複して行うように制御する制御回路とを具備し、
前記制御回路は、前記データの読出し動作を複数の読出しタスクに分割して制御し、前記データの書込み動作を複数の書込みタスクおよび複数のベリファイタスクに分割して制御し、
前記複数のベリファイタスクと前記複数の読出しタスクとをそれぞれ時間的に重複させて行うように制御すること
を特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 電気的に書き換え可能な抵抗値をデータとして記憶する可変抵抗素子を有する複数のメモリセルをそれぞれ備える第1,第2部分から少なくとも構成されるメモリセルアレイと、
前記第1部分に対するデータの消去,書込み,読み出し動作のうちのいずれか一つの第1動作と、前記第2部分に対するデータの消去,書込み,読み出し動作のうちのいずれか一つの第2動作とを時間的に重複して行うように制御する制御回路と、
前記第1動作の用に供される第1データ保持回路と、前記第2動作の用に供される第2データ保持回路と、
前記第1データ保持回路と前記メモリセルアレイの前記第1部分とを接続する第1バスと、
前記第2データ保持回路と前記メモリセルアレイの前記第2部分とを接続する第2バスと、
出力が前記第1,第2データ保持回路に共通に接続され、前記第1,第2動作に共通に使用される第3データ保持回路と
を具備し、
前記制御回路は、前記データの読出し動作を複数の読出しタスクに分割して制御し、前記データの書込み動作を複数の書込みタスクおよび複数のベリファイタスクに分割して制御し、
前記複数のベリファイタスクを行った後に、前記複数の読出しタスクをそれぞれ行うように制御すること、
を特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 電気的に書き換え可能な抵抗値をデータとして記憶する可変抵抗素子を有する複数のメモリセルをそれぞれ備える第1,第2部分から少なくとも構成されるメモリセルアレイと、
前記第1部分に対するデータの消去,書込み,読み出し動作のうちのいずれか一つの第1動作と、前記第2部分に対するデータの消去,書込み,読み出し動作のうちのいずれか一つの第2動作とを時間的に重複して行うように制御する制御回路と、
前記第1動作の用に供される第1データ保持回路と、前記第2動作の用に供される第2データ保持回路と、
前記第1データ保持回路と前記メモリセルアレイの前記第1部分とを接続する第1バスと、
前記第2データ保持回路と前記メモリセルアレイの前記第2部分とを接続する第2バスと、
出力が前記第1,第2データ保持回路に共通に接続され、前記第1,第2動作に共通に使用される第3データ保持回路と
を具備し、
前記制御回路は、前記データの読出し動作を複数のデータ群番号が付される読出しタスクに分割して制御し、前記データの書込み動作を複数のデータ群番号が付される書込みタスクおよび複数のベリファイタスクに分割して制御し、
データ書込み動作の前記データ群番号を指示する第1カラムアドレスカウンタと、
データ読出し動作の前記データ群番号を指示する第2カラムアドレスカウンタとを更に具備し、
前記データ書込み動作のデータ群番号と前記データ読み出し動作のデータ群番号とを同期させないように、前記第1,第2カラムアドレスカウンタそれぞれが独立に動作すること
前記制御回路は、前記データの読出し動作を複数の読出しタスクに分割して制御し、前記データの書込み動作を複数の書込みタスクおよび複数のベリファイタスクに分割して制御し、
前記複数のベリファイタスクと前記複数の読出しタスクとをそれぞれ時間的に重複させて行うように制御すること
を特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 前記制御回路は、前記データの消去動作を複数のデータ群番号が付される消去タスクに分割して制御することで、
前記第1動作を、複数のデータ群番号が付される消去,読出し,書込み,およびベリファイタスクに分割して制御し、
前記第2動作を、複数のデータ群番号が付される消去,読出し,書込み,およびベリファイタスクに分割して制御し、
前記第1,第2動作の状態を前記第1,第2部分に認識させる認識信号を生成する認識信号生成部を更に具備し、
前記認識信号生成部は、前記第1動作の消去,読出し,書込み,およびベリファイタスクのいずれか一つを中止状態とさせて、
前記中止状態の間に、前記第2動作の消去,読出し,書込み,およびベリファイタスクのいずれか一つを開始し、このタスクが終了した際に、
前記中止状態とさせた第1動作の消去,読出し,書込み,およびベリファイタスクのいずれか一つを再開させる、ように制御すること
を特徴とする請求項2、3、5のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 前記第1動作の実行中において、前記第2動作を開始できるか否かを外部に通知するための手段を更に具備すること
を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 前記第3データ保持回路から前記第1データ保持回路または前記第2データ保持回路にデータ転送をする際に、その転送データから冗長コードを生成する訂正コード生成回路と、
前記第1データ保持回路または前記第2データ保持回路から前記第3データ保持回路へデータを転送する際に、その転送データからエラーの有無を検知し、エラーが検知された場合には、そのエラーの訂正を行うエラー検知回路とを更に具備すること
を特徴とする請求項4または5に記載の不揮発性半導体記憶装置。
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