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JP5423972B2 - 超硬合金スクラップの処理方法 - Google Patents

超硬合金スクラップの処理方法 Download PDF

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JP5423972B2 JP2010042045A JP2010042045A JP5423972B2 JP 5423972 B2 JP5423972 B2 JP 5423972B2 JP 2010042045 A JP2010042045 A JP 2010042045A JP 2010042045 A JP2010042045 A JP 2010042045A JP 5423972 B2 JP5423972 B2 JP 5423972B2
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Description

本発明は、コバルトと鉄を含む超硬合金スクラップの処理方法に関し、より詳しくは、炭化タングステン等を主体とし、コバルト等を結合相とする超硬合金スクラップからコバルト等を経済的に純度よく回収し、また浸出処理工程の経済性を高める処理方法に関する。本発明の回収方法は超硬合金スクラップからタングステンを回収する処理方法において、合金結合相の分解処理方法として好適である。
タングステンまたはタングステン化合物を主体とし、コバルト、鉄、ニッケル、およびクロムを結合相とする超硬合金から製造される超硬工具が一般に用いられている。これらの超硬合金スクラップからタングステンを回収する方法として、乾式処理法(亜鉛法)や湿式処理法が実施されており、湿式処理法として超硬合金スクラップを浸出処理してコバルト等の結合相を溶出させ、浸出残渣を粉砕して炭化タングステン粉等を回収する以下の方法が知られている。
(イ)超硬合金スクラップを、塩化第二鉄、 硝酸第二鉄、または塩化第二銅の溶液、またはこれらの溶液に無機酸を添加した溶液を用いて80℃以下の温度で浸漬することによって、結合相の鉄、ニッケル、コバルト、または銅等を溶出せしめ、残渣を粉砕して炭化タングステン粉を回収する方法(特許文献1:特公昭56−36692号公報)
(ロ)炭化タングステンを主体とする合金スクラップを、塩化第二鉄と塩酸を含む溶液を用い、81℃〜100℃の温度で、コバルト等の結合相を溶出させる金属の回収方法(特許文献2:特開2009−179818号公報、特許文献3:特開2009−191328号公報)。
(ハ)炭化タングステンを主体とする超硬合金スクラップを粉砕したものを鉱酸で処理してコバルトを溶出させ、固液分離したコバルト含有鉱酸溶液からコバルトを回収し、残渣を焙焼したものをアルカリ浸出してタングステンを溶出させ、該浸出液を処理してタングステンを回収する方法(特許文献4:特開2004−2927号公報)。
特公昭56−36692号公報 特開2009−179818号公報 特開2009−191328号公報 特開2004−2927号公報
従来の処理方法では、超硬合金スクラップの浸出溶液や、抽出溶媒が使い捨てになるか、あるいはその割合が大きいために処理費が嵩む問題がある。また、従来の処理方法は浸出溶液や抽出溶媒をリサイクルするとこの溶液にコバルト等が含まれているため、スクラップの浸出処理や抽出処理に悪影響を及ぼし、さらには回収したコバルトの純度が低いなどの問題がある。
本発明は、従来の処理方法における上記問題を解決したものであり、超硬合金スクラップを経済性よく処理し、さらには純度の高いコバルト等を回収することができる処理方法を提供する。
本発明は、以下の構成によって上記問題を解決した、超硬合金スクラップの処理方法に関する。
〔1〕超硬合金スクラップを塩化第二鉄の塩酸水溶液に浸漬して該スクラップの結合相のコバルトを溶出し(浸出工程)、該浸出液から鉄を選択的に溶媒抽出してコバルトと分離し(Fe抽出工程)、該コバルトを含む抽出残液からコバルトを回収することを特徴とする超硬合金スクラップの処理方法。
〔2〕超硬合金スクラップを塩化第二鉄の塩酸水溶液に浸漬して該スクラップの結合相のコバルトを溶出し(浸出工程)、この浸出液に酸化剤を導入して鉄を第二鉄に酸化し(酸化工程)、酸化処理した浸出液を鉄抽出溶媒に接触させて第二鉄を選択的に抽出し(Fe抽出工程)、次いで第二鉄を含む上記抽出溶媒に塩酸水を接触させて第二鉄を逆抽出し(Fe逆抽出工程)、該逆抽出液(塩化第二鉄塩酸水溶液)を浸出工程に戻して浸出液として用いることを特徴とする超硬合金スクラップの処理方法。
〔3〕上記[1]に記載する処理方法において、Fe抽出工程の抽出残液をコバルト抽出溶媒に接触させてコバルトを選択的に抽出し(Co抽出工程)、次いでコバルトを含む上記抽出溶媒に塩酸水を接触させてコバルトを逆抽出し(Co逆抽出工程)、該逆抽出液を中和して水酸化コバルトを回収し、または該逆抽出液からコバルトを電解採取する超硬合金スクラップの処理方法。
〔4〕上記[1]または上記[3]に記載する処理方法において、浸出工程後の浸出液に酸化剤を導入して鉄を第二鉄に酸化し(酸化工程)、酸化処理した浸出液を鉄抽出溶媒に接触させて第二鉄を選択的に抽出し(Fe抽出工程)、次いで第二鉄を含む上記抽出溶媒に塩酸水を接触させて第二鉄を逆抽出し(Fe逆抽出工程)、該逆抽出液(塩化第二鉄塩酸水溶液)を浸出工程に戻して浸出液として用いる超硬合金スクラップの処理方法。
〔5〕
タングステンまたはタングステン化合物を主体とし、コバルトを結合相とし、またはコバルトと共に鉄、ニッケル、およびクロムの一種または二種以上を結合相とする超硬合金スクラップからタングステンを回収する処理工程における合金結合相の分解処理に適用される上記[1]〜上記[4]の何れかに記載する超硬合金スクラップの処理方法。
本発明の処理方法は、コバルトと鉄を含む浸出液から鉄を選択的に溶媒抽出してコバルトと分離し、該コバルトを含む抽出残液からコバルトを回収するので、純度の高いコバルトを回収することができる。
本発明の処理方法は、浸出液から鉄を選択的に溶媒抽出する方法として、浸出液に酸化剤を導入し、浸出液に含まれる塩化第一鉄〔FeCl2〕を塩化第二鉄〔FeCl3〕に酸化して抽出するので、この逆抽出液をスクラップの浸出工程に戻して浸出液として利用することができ、浸出処理の効果と経済性を高めることができる。
また、有機溶媒にFeを抽出した後、逆抽出によって有機溶媒からFeおよび僅かに抽出されたCoが除かれるので、この有機溶媒をFe抽出に再利用することができ、処理コストを低減することができる。
本発明の処理方法は、超硬合金の結合相を経済的に分離性よく処理できるので、タングステンまたはタングステン化合物を主体とし、コバルトを結合相とし、またはコバルトと共に鉄、ニッケル、およびクロムの一種または二種以上を結合相とする超硬合金スクラップの処理方法として最適であり、上記超硬合金スクラップからタングステンを回収する処理方法において、上記結合相の分解処理方法として利用することができ、鉄、ニッケル、クロム等の不純物金属が格段に少ない高純度のコバルトを回収することができる。
本発明に係る処理方法の一例を示す工程図。
本発明の処理方法は、超硬合金スクラップからコバルトを回収する処理方法〔下記(イ)〕および、超硬合金スクラップの浸出処理方法〔下記(ロ)〕に関する。
〔イ〕超硬合金スクラップを塩化第二鉄の塩酸水溶液に浸漬して該スクラップの結合相のコバルトを溶出し(浸出工程)、該浸出液から鉄を選択的に溶媒抽出してコバルトと分離し(Fe抽出工程)、該コバルトを含む抽出残液からコバルトを回収することを特徴とする超硬合金スクラップの処理方法。
〔ロ〕超硬合金スクラップを塩化第二鉄の塩酸水溶液に浸漬して該スクラップの結合相のコバルトを溶出し(浸出工程)、この浸出液に酸化剤を導入して鉄を第二鉄に酸化し(酸化工程)、酸化処理した浸出液を鉄抽出溶媒に接触させて第二鉄を選択的に抽出し(Fe抽出工程)、次いで第二鉄を含む上記抽出溶媒に塩酸水を接触させて第二鉄を逆抽出し(Fe逆抽出工程)、該逆抽出液(塩化第二鉄塩酸水溶液)を浸出工程に戻して浸出液として用いることを特徴とする超硬合金スクラップの処理方法。
本発明に係る処理方法の一例を図1に示す。図示する処理工程は、浸出液を酸化して第二鉄を回収し、浸出工程に戻して利用する工程、および鉄抽出後の抽出残液からコバルトを抽出する工程を含むが、超硬合金スクラプの種類に応じて、これらの(Co抽出等)工程を省略することができる。以下、図示する処理工程に基づいて本発明の処理方法を具体的に説明する。
〔超硬合金スクラップ〕
本発明の処理方法に用いる超硬合金スクラップは、超硬合金からなる超硬工具の製造工程において生じるスクラップ等を用いることができる。一般に、超硬合金は金属タングステンや炭化タングステン等の複合炭化物を主体とし、鉄、ニッケル、コバルト、銅などを結合相とする合金である。本発明の処理方法は、炭化タングステン等の複合炭化物を主体とし、上記結合金属を含有する超硬合金スクラップ等について適用することができる。
〔浸出工程〕
超硬合金スクラップを、塩化第二鉄の塩酸水溶液に浸漬し、該スクラップの結合相のコバルトを溶出する。結合相金属のコバルトは、次式に示すように、塩化第二鉄〔FeCl3〕と反応して塩化コバルト〔CoCl2〕になって溶出する。結合相金属に鉄などが含まれている場合には、鉄などの結合相金属(M)も同様に塩化第二鉄〔FeCl3〕と反応して溶出する。
Co + 2FeCl3 → CoCl2 + 2FeCl2
M + 2FeCl3 → MCl2 + 2FeCl2
〔CoとFeの分離〕
超硬合金スクラップの浸出液には、結合相金属のコバルトと、浸出に用いた鉄が含まれている。なお、コバルトの他に結合相金属Mがあるときには溶出した結合金属も含まれる。
この浸出液から鉄を選択的に溶媒抽出してコバルトと分離する。この分離工程において、浸出液に含まれる塩化第一鉄〔FeCl2〕を塩化第二鉄〔FeCl3〕に酸化するのが好ましい〔酸化工程〕。塩化第一鉄を塩化第二鉄に戻して抽出することによって、この逆抽出液をスクラップ浸出工程の浸出液として利用することができる。
〔酸化工程〕
具体的には、塩化コバルトと塩化第一鉄を含有する浸出液に酸化剤を導入して塩化第一鉄を塩化第二鉄に酸化する。酸化剤としては塩素ガスや、過酸化水素と塩酸の混合水溶液などを用いることができる。次式に示すように、塩化第一鉄はこれらの酸化剤と反応して塩化第二鉄になる。
2FeCl2 + Cl2 → 2FeCl3
2FeCl2 + H2O2 + 2HCl → 2FeCl3 + 2H2O
〔Fe抽出工程〕
上記浸出液は塩化コバルトおよび塩化第二鉄を含む塩酸水溶液である。この浸出液に有機溶媒を混合して鉄を選択的に抽出する。溶媒抽出を行う浸出液のFe、Co、HClの濃度はおのおの以下の範囲が好ましい。
Fe:0.5〜1mol/L、Co:0.05〜0.5mol/L、HCl:1〜5mol/L
上記浸出液を有機溶媒に混合し、Feを有機相に抽出する。有機溶媒としてはリン酸トリブチル(TBP)などを用いることができる。TBPは希釈剤(パラフィン・ナフテン系)を加えて40〜60vol%に希釈して用いるとよい。
浸出液のFe濃度は、有機溶媒中のTBP(抽出剤)濃度とその溶媒使用量、また抽出装置(ミキサセトラ等)で安定に運転可能な有機相/水相流量比(O/A比)に基づいて操作範囲が設定される。例えば、TBP濃度40〜60vol%、O/A比1〜3の範囲では、Fe濃度は0.5〜1mol/Lが適当である。Fe濃度が0.5mol/Lより低いと水相の流量が大きくなり、後工程のCo回収工程の処理液量が増大するため好ましくない。Fe濃度が1mol/Lより高いとTBPの負担が大きくなるので好ましくない。
浸出液のHCl濃度が1mol/Lより低いと、Feの有機相への分配比が1より小さくなるので抽出操作を効率よく実施できない(抽出段数が多くなる)。一方、HCL濃度が5mol/Lより高いと、HClの使用量が増大し、また装置材質への悪影響(腐食)が顕著となるので好ましくない。
上記溶媒抽出によって、Feと共に僅かにCoが抽出される。概ねこのCo濃度は0.05〜0.5mol/L程度である。
TBP濃度は高いほうがFeの負荷率が上がり、有機溶媒の量が少なくてすむが、有機相の粘度が増して相分離時間長くなり、正常な抽出操作ができなくなる。また、O/A比は大きいほどFeの抽出に必要な段数が少なくなるが溶媒使用量が大きくなるため経済的ではない。
抽出装置としてミキサセトラを用いる場合、抽出段数は3〜5段がよい。3段より少ないと水相にFeが残留し、5段より多いと経済的に好ましくない。
〔Fe逆抽出工程〕
鉄を含む溶媒(有機相)を塩酸水(水相)に混合して鉄を水相に移行させる。この逆抽出の水相は水でもよいが、相分離性が劣るので、0.2mol/L程度以下の塩酸を含むものが好ましい。
O/A流量比は1〜4が好ましい。この流量比が1より低いと回収Fe濃度が薄く、再利用に必要な浸出液のFe濃度に濃縮する操作が必要になるため好ましくない。またこの流量比が4より高いと回収液のFe濃度は濃くなるが、有機相にFeが残留する傾向があるので好ましくない。
ミキサセトラを用いた場合の逆抽出段数は4〜6段が好ましい。4段より少ないと有機相にFeが残留し、6段より多いと処理時間とコストが嵩むので好ましくない。
上記逆抽出処理によって有機溶媒からFeが除かれる。また、Fe抽出の際に僅かに抽出されたCoはこの逆抽出によってFeと共に水相に移行するので、逆抽出後の有機溶媒からFeおよびCoが除かれ、従って逆抽出後の有機溶媒をFe抽出に再利用することができる。一方、逆抽出の水相に移行するCoは僅かな量であるので、Fe濃度とHCL濃度を所定の濃度(浸出条件)に調整して浸出工程に戻し、スクラップの浸出液として再使用することができる。
上記Fe抽出工程においてCoの大部分は抽出残液に残る。超硬合金スクラップの種類によって不純物が少ない場合には、この抽出残液からCoを回収することができる。回収方法は電解採取によって金属Coを回収する方法、またはアルカリによる加水分解沈殿法によりCo水酸化物を回収する方法など利用することができる。
〔Co抽出工程〕
超硬合金スクラップにCo、Feと共にNi、Crが含まれている場合、これらはCoと共にFe抽出残液に含まれるので、これらの不純物が多いときには、Co抽出溶媒を用いて上記残液からCoを選択的に抽出する。Co抽出溶媒としては第3級アミンを用いることができる。
Co抽出において、推奨される抽出条件を以下に示す。
有機溶媒組成:20〜40vol%3級アミン+希釈剤(芳香族系)
液中Co濃度:0.05〜0.5mol/L
液中HCl濃度:1〜5mol/L
O/A流量比:1〜4
抽出段数(ミキサセトラ):3〜5
〔Co逆抽出〕
Coを含む上記溶媒(有機相)に塩酸水(水相)を混合してCoを水相に移行させる。水相は0.2mol/L程度以下の塩酸を含むものが好ましい。O/A比は1〜4が好ましい。抽出段数(ミキサセトラ)は4〜6段がよい。
上記Co抽出およびCo逆抽出によって、Ni、Crなどの不純物を殆ど含まない塩酸酸性Co水溶液が得られる。この溶液からCoを回収する。回収方法は電解採取によって金属Coを回収する方法、またはアルカリによる加水分解沈殿法によりCo水酸化物を回収する方法などを利用することができる。
上記塩酸酸性Co水溶液からCo水酸化物を回収するには、水酸化ナトリウム溶液を上記Co含有水溶液にpHが約8になるまで添加すると、Co水酸化物〔Co(OH)2〕沈殿が生成するので、この沈殿スラリーを固液分離して回収し、乾燥し、Co水酸化物を得ることができる。
上記塩酸酸性Co水溶液から通常の電解採取によってCoを回収することができる。電解浴のCo濃度は50〜100g/Lが好ましい。
以下、本発明の実施例を示す。
〔実施例1〕
超硬スクラップ(WC-20%Co)約150gを、3Lの塩酸性塩化第二鉄水溶液(FeCl3+HCl、Fe:1mol/L、HCl:0.25mol/L)に、60℃で約48時間浸漬して壊砕し、Coを溶出させた。この浸出液の全Fe濃度、Co濃度、HCl濃度を表1に示す。この浸出液にCl2ガスを約10NL吹き混み、Fe+2をFe+3に酸化した。酸化処理後の浸出液中のFe+2濃度を測定したところ、<0.05g/Lであり、ほぼ全量が3価の鉄に酸化されていることが確認された。
この浸出液3Lに、35%濃度の塩酸を540ml加え、HCl濃度を2mol/Lに調整した。このときのFe濃度、Co濃度を表1に示す。
この浸出液を有機溶媒(TBP)に接触させて鉄を抽出した。有機溶媒は60vol%TBP(Sellsol希釈剤添加)を用いた。ミキサセトラ溶媒抽出装置を用いて抽出処理を行った。抽出条件を表1に示す。
抽出時間は約5時間で、装置内が定常状態になる約2.5時間以降の有機相および抽出残液をタンクに分取し、各々約7.5L、約3Lの処理液を得た。液中のFe濃度、Co濃度を表1に示す。
この結果から、キミサセトラの定常運転時には、原料の中のFeはほぼ全量有機相に抽出され、Coは抽出残液にほぼ全量残っていることが確認され、FeとCoを含む上記浸出液からFeが抽出されてCoと分離されていることが確認された。
なお、O/A比が2.5以下であると、HCl濃度2mol/Lで、60Vol%TBP(Sellsol希釈剤添加)に抽出可能なFe濃度は約25g/Lであることから、Feを全量溶媒中に回収できなくなる。また、段数を少なくすると抽出残液にFeが漏れることが確認されている。
次に、ミキサセトラ溶媒抽出装置を用い、Fe鉄を抽出した有機溶媒を約15Lに、0.2mol/L濃度のHCl水溶液を流して、4段の向流接触を行い、有機溶媒からFeを塩酸水溶液に逆抽出した。逆抽出条件を表1に示した。
抽出時間は約5時間で、装置内が定常状態になる約2.5時間以降の逆抽出水相と有機相をタンクに分取し、各々約3L、約7.5Lの処理液を得た。この液中のFe濃度、Co濃度、およびHCl濃度を表1に示す。
この結果から、ミキサセトラの定常運転時には、有機相中のFeのほぼ全量が水相に逆抽出され、またCoのほぼ全量が水相に逆抽出されていることが確認された。このように逆抽出によって有機溶媒(TBP)からCoとFeが除かれるので、逆抽出後の有機溶媒を上記Fe抽出工程の有機溶媒として再利用できる。また、逆抽出液のFe濃度は約0.9mol/L、HCl濃度は約0.3mol/Lであることが確認でき、浸出液として再使用可能な濃度に再生できた。
なお、逆抽出において、0.2mol/L濃度のHCl水溶液へのFeの分配係数は1より充分に大きいので、O/A比を高く設定できるが、水相のFe濃度を約1mol/Lに戻す(浸出液条件)ことを考慮し、O/A比を2.5に設定した。なお、本実施例では、抽出処理と逆抽出処理を別々に行ったが、通常のミキサセトラ装置のように8段の装置を使用して同時に実施することも可能である。
〔実施例2〕
実施例1と同様の超硬スクラップについて、実施例1と同様にしてCoを溶出させた浸出液を得た。この浸出液にCl2ガスを吹き混み、Fe+2をFe+3に酸化した。酸化処理後の浸出液のFe濃度、Co濃度、HCl濃度を表1に示す。
この浸出液3Lに、H2Oを2L、35%濃度の塩酸を960ml加え、HCl濃度を2mol/Lに調整した。このときのFe濃度、Co濃度を表1に示す。
この浸出液を有機溶媒(TBP)に接触させて鉄を抽出した。有機溶媒は60vol%TBP(Sellsol希釈剤添加)を用いた。ミキサセトラ溶媒抽出装置を用いて抽出処理を行った。抽出条件を表1に示す。
抽出時間は約5時間で、装置内が定常状態になる約2.5時間以降の有機相および抽出残液をタンクに分取し、各々約3.5L、約3Lの処理液を得た。液中のFe濃度、Co濃度を表1に示す。
この結果から、キミサセトラの定常運転時には、原料の中のFeはほぼ全量有機相に抽出され、Coは抽出残液にほぼ全量残っていることが確認され、FeとCoを含む上記浸出液からFeが抽出されてCoと分離されていることが確認された。なお、本実施例では、実施例1に比べて浸出液のFe濃度が約1/2と低いため、有機相/水相流量比(O/A)は実施例1より低い値で抽出操作が可能である。
次に、ミキサセトラ溶媒抽出装置を用い、Feを抽出した有機溶媒を約12Lに、0.2mol/L濃度のHCl水溶液を流して、4段の向流接触を行い、有機溶媒からFeを塩酸水溶液に逆抽出した。逆抽出条件を表1に示した。
抽出時間は約5時間で、装置内が定常状態になる約2.5時間以降の逆抽出水相と有機相をタンクに分取し、各々約3L、約6Lの処理液を得た。この液中のFe濃度、Co濃度、およびHCl濃度を表1に示す。
この結果から、ミキサセトラの定常運転時には、有機相中のFeのほぼ全量が水相に逆抽出され、またCoのほぼ全量が水相に逆抽出されていることが確認された。このように逆抽出によって有機溶媒(TBP)からCoとFeが除かれるので、逆抽出後の有機溶媒を上記Fe抽出工程の有機溶媒として再利用できる。また、逆抽出液のFe濃度は約0.9mol/L、HCl濃度は約0.3mol/Lであることが確認でき、浸出液として再使用可能な濃度に再生できた。
〔実施例3〕
実施例1と同様の超硬スクラップについて、実施例1と同様にしてCoを溶出させた浸出液を得た。この浸出液にCl2ガスを吹き混み、Fe+2をFe+3に酸化した。酸化処理後の浸出液のFe濃度、Co濃度、HCl濃度を表1に示す。
この浸出液3Lに、35%濃度の塩酸を1420ml加え、HCl濃度を4mol/Lに調整した。このときのFe濃度、Co濃度を表1に示す。
この浸出液を、有機溶媒(TBP)に接触させて鉄を抽出した。有機溶媒は60vol%TBP(Sellsol希釈剤添加)を用いた。ミキサセトラ溶媒抽出装置を用いて抽出処理を行った。抽出条件を表1に示す。
抽出時間は約5時間で、装置内が定常状態になる約2.5時間以降の有機相および抽出残液をタンクに分取し、各々約4.5L、約3Lの処理液を得た。液中のFe濃度、Co濃度を表1に示す。
この結果から、キミサセトラの定常運転時には、原料の中のFeはほぼ全量有機相に抽出され、Coは抽出残液にほぼ全量残っていることが確認され、FeとCoを含む上記浸出液からFeが抽出されてCoと分離されていることが確認された。なお、本実施例では、実施例1、2に比べて濃度調整後の浸出液のHCl濃度が約2倍に高く設定されているので、Feの分配係数が(有機相Fe濃度/水相Fe濃度)高くなり、有機溶媒(60Vol%TBP希釈液)へのFeの抽出可能な濃度も高くなるため、有機相のFe濃度が実施例1,2よりも高くなっている。
次に、ミキサセトラ溶媒抽出装置を用い、Feを抽出した有機溶媒を約12Lに、0.2mol/L濃度のHCl水溶液を流して、4段の向流接触を行い、有機溶媒からFeを塩酸水溶液に逆抽出した。逆抽出条件を表1に示した。
抽出時間は約5時間で、装置内が定常状態になる約2.5時間以降の逆抽出水相と有機相をタンクに分取し、各々約3L、約6Lの処理液を得た。この液中のFe濃度、Co濃度、およびHCl濃度を表1に示す。
この結果から、ミキサセトラの定常運転時には、有機相中のFeのほぼ全量が水相に逆抽出され、またCoのほぼ全量が水相に逆抽出されていることが確認された。このように逆抽出によって有機溶媒(TBP)からCoとFeが除かれるので、逆抽出後の有機溶媒を上記Fe抽出工程の有機溶媒として再利用できる。また、逆抽出液のFe濃度は約0.9mol/L、HCl濃度は約0.3mol/Lであることが確認でき、浸出液として再使用可能な濃度に再生できた。
Figure 0005423972
〔実施例4〕
実施例1で得たFe抽出後の抽出残液を約6L用いた。これにCo以外の金属としてCr、Niの塩化物を添加し、Co以外の結合相金属を含む超硬スクラップ浸漬液の試験液を調製した。該試験液の各金属の濃度は以下のとおりである。
Co濃度:9.1g/L(0.15mol/L)、Ni濃度:4g/L、Cr濃度:2g/L、
HCl濃度:Fe抽出残液のまま(2mol/L)
この溶液を、Co抽出溶媒に接触させてCoを抽出した。Co抽出溶媒としてアミン系溶媒(商品名Alamine336)を用い、これに希釈剤(Solvesso)を加えて40vol%にして用いた。ミキサセトラ溶媒抽出装置を用い、4段の向流接触による抽出操作を行った。有機相/水相流量比(O/A)は1.5、水相流量は20ml/minである。操作時間は約5時間で、装置内が定常状態になる約2.5時間以降の有機相および抽出残液をタンクに分取し、各々約4.5L、約3Lの処理液を得た。液中のFe濃度、Co濃度を以下に示す。
〔抽出残液〕Co濃度:<10ppm、Ni濃度:3.9g/L、Cr濃度:1.9g/L
〔有機相〕Co濃度:5.9g/L、Ni濃度:<20ppm、Cr濃度:20ppm
この果から、キミサセトラの定常運転時には、抽出残液中のCoはほぼ全量が有機相に抽出され、他の元素は抽出残液にほぼ全量残っていることが確認され、Coが他元素から分離されていることが確認できた。なお、O/A比が1.5より小さいと、HCl濃度2mol/Lで、Co抽出溶媒(40Vol%Alamine336希釈液)へのCoの抽出可能な濃度は約12g/Lであることから、Coを全量溶媒中に回収できなくなる。また、段数を少なくすると抽出残液にCoが漏れることが確認されている。
次に、Coを含む上記有機溶媒を約15Lと、塩酸水溶液(0.2mol/L濃度)を用い、ミキサセトラ溶媒抽出装置にて、4段の向流接触を行い、有機相から水相にCoを逆抽出した。有機相/水相流量費(O/A)は4.0、有機相流量は50ml/minである。抽出時間は約5時間で、装置内が定常状態になる約2.5時間以降の逆抽出水相と有機相をタンクに分取し、各々約2L、約7.5Lの処理液を得た。液中のCo濃度、およびHCl濃度を以下に示す。
〔逆抽出水相〕Co濃度:23.8g/L、Ni濃度およびCr濃度:各約80ppm、
HCl濃度:0.3mol/L
〔有機相〕 Co濃度:<20ppm、Ni濃度およびCr濃度:<20ppm
この結果から、有機相中のCoはほぼ全量が水相に逆抽出されていることがわかる。またこの有機溶媒からCo、Ni、Crが除去されているので、Co抽出溶媒として再利用することができる。なお、逆抽出処理において、塩酸水溶液(0.2mol/L濃度)へのCoの分配係数は1より充分に大きいことから、O/A比を高く設定できるので、本例では水相のCo濃度を高くするためにO/A比を4に設定した。後のCo回収(電解採取や加水分解)を考慮するとCo濃度は高いほうが好ましい。
なお、本実施例では、抽出操作と逆抽出操作をここに行ったが、通常のミキサセトラ装置のように8段の装置を使用し同時に実施することも可能である。

Claims (5)

  1. 超硬合金スクラップを塩化第二鉄の塩酸水溶液に浸漬して該スクラップの結合相のコバルトを溶出し(浸出工程)、該浸出液から鉄を選択的に溶媒抽出してコバルトと分離し(Fe抽出工程)、該コバルトを含む抽出残液からコバルトを回収することを特徴とする超硬合金スクラップの処理方法。
  2. 超硬合金スクラップを塩化第二鉄の塩酸水溶液に浸漬して該スクラップの結合相のコバルトを溶出し(浸出工程)、この浸出液に酸化剤を導入して鉄を第二鉄に酸化し(酸化工程)、酸化処理した浸出液を鉄抽出溶媒に接触させて第二鉄を選択的に抽出し(Fe抽出工程)、次いで第二鉄を含む上記抽出溶媒に塩酸水を接触させて第二鉄を逆抽出し(Fe逆抽出工程)、該逆抽出液(塩化第二鉄塩酸水溶液)を浸出工程に戻して浸出液として用いることを特徴とする超硬合金スクラップの処理方法。
  3. 請求項1に記載する処理方法において、Fe抽出工程の抽出残液をコバルト抽出溶媒に接触させてコバルトを選択的に抽出し(Co抽出工程)、次いでコバルトを含む上記抽出溶媒に塩酸水を接触させてコバルトを逆抽出し(Co逆抽出工程)、該逆抽出液を中和して水酸化コバルトを回収し、または該逆抽出液からコバルトを電解採取する超硬合金スクラップの処理方法。
  4. 請求項1または請求項3に記載する処理方法において、浸出工程後の浸出液に酸化剤を導入して鉄を第二鉄に酸化し(酸化工程)、酸化処理した浸出液を鉄抽出溶媒に接触させて第二鉄を選択的に抽出し(Fe抽出工程)、次いで第二鉄を含む上記抽出溶媒に塩酸水を接触させて第二鉄を逆抽出し(Fe逆抽出工程)、該逆抽出液(塩化第二鉄塩酸水溶液)を浸出工程に戻して浸出液として用いる超硬合金スクラップの処理方法。
  5. タングステンまたはタングステン化合物を主体とし、コバルトを結合相とし、またはコバルトと共に鉄、ニッケル、およびクロムの一種または二種以上を結合相とする超硬合金スクラップからタングステンを回収する処理工程における合金結合相の分解処理に適用される請求項1〜請求項4の何れかに記載する超硬合金スクラップの処理方法。
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