JP5421049B2 - サージ電圧抑制装置およびモータ制御装置 - Google Patents
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Description
一方、特許文献1には、サージ吸収用の半導体素子を用いてサージ電圧を抑制する技術が開示されている。このものによれば、所定の電圧を超えるサージ電圧が印加されると、半導体素子が電流を流し、その電圧を所定値にクランプする。このような動作によってサージ電圧が抑制される。
以下、本発明の第1の実施形態について図1および図2を参照しながら説明する。
図1は、モータ制御装置の電気構成を概略的に示している。図1に示すモータ制御装置1は、汎用の電圧形インバータ2によりモータ3をPWM駆動して制御するものである。インバータ2の各出力端子には、電圧供給線4u、4v、4w(ケーブルに相当)を介してモータ3の各相端子が接続されている。モータ3は、例えば三相の交流モータである。
以下では、電圧供給線4u−4v間に接続されたサージ電圧抑制装置7の動作を例にして説明を行うが、サージ電圧抑制装置8、9についても同様の動作となる。なお、以下では、端子P1の電圧をVP1とし、端子P2の電圧をVP2として表す。まず、トランジスタM1、M2がいずれも故障していない状態の動作について説明する。
この場合には、モータ3端においてクランプ電圧VCPを超えるサージ電圧が発生していない。このとき、トランジスタM1、M2はいずれも通常のオフ状態である。このため、端子P1、ヒューズF1、ダイオードD2、抵抗R1、端子P2という経路で電流が流れる。なお、ノードNjの電位が、「電圧VP1−順方向電圧VF」に固定されるので、発光ダイオードLD1が介在する経路に電流は流れず、発光ダイオードLD1は消灯した状態である。
この場合にも、モータ3端においてクランプ電圧VCPを超えるサージ電圧が発生していない。このとき、トランジスタM1、M2はいずれも通常のオフ状態である。ただし、この場合、ダイオードD1、D2の整流作用により、端子P1、P2間には電流は流れない。従って、発光ダイオードLD1は消灯した状態である。
端子P2の電位を基準とした端子P1、P2間の電圧がクランプ電圧VCPを超えて上昇しようとすると、トランジスタM1がアバランシェ動作を行う。すなわち、ゲート・ソース間が短絡されたトランジスタM1のドレイン・ソース間に電流が流れ、そのドレイン・ソース間電圧が耐圧実力値(=クランプ電圧VCP)で安定する。この際、トランジスタM1のドレイン電流は、ボディダイオードBD2を通じて端子P2へと流れる。このような動作により、端子P1、P2間の電圧、つまり、電圧供給線4u、4v間の電圧は、約1000Vのクランプ電圧VCPに制限される。この際にも、発光ダイオードLD1が介在する経路に電流は流れず、発光ダイオードLD1は消灯した状態である。
端子P1の電位を基準とした端子P2、P1間の電圧がクランプ電圧VCPを超えて上昇しようとすると、トランジスタM2がアバランシェ動作を行う。すなわち、ゲート・ソース間が短絡されたトランジスタM2のドレイン・ソース間に電流が流れ、そのドレイン・ソース間電圧が耐圧実力値(=クランプ電圧VCP)で安定する。この際、トランジスタM2のドレイン電流は、ボディダイオードBD1を通じて端子P1へと流れる。このような動作により、端子P2、P1間の電圧、つまり電圧供給線4v、4u間の電圧は、約1000Vのクランプ電圧VCPに制限される。この際にも、発光ダイオードLD1が介在する経路に電流は流れず、発光ダイオードLD1は消灯した状態である。
以下、第1の実施形態に対し、クランプ部の構成を変更した第2の実施形態について図3を参照しながら説明する。
図3は、本実施形態のクランプ部を示している。図3に示すように、トランジスタM21、M22は、Pチャネル型のパワーMOSFETであり、それぞれドレイン・ソース間に接続されたボディダイオードBD21、BD22を備えている。トランジスタM21、M22は、ドレイン・ソース間の耐圧実力値(実力耐圧)が1000V程度のものを選定して使用している。
以下、第1の実施形態に対し、検出部の構成を変更した第3の実施形態について図4を参照しながら説明する。
図4は、第1の実施形態における図2相当図であり、上記各実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施形態の検出部31は、第1の実施形態の検出部12に対し、ダイオードD2が省略されている点が異なる。また、表示部13の発光ダイオードLD1と、ダイオードD1および抵抗R1との接続状態が変更されている。すなわち、ノードNhとノードNgの間に、発光ダイオードLD1、ダイオードD1、抵抗R1が直列に接続されている。
以下、第1の実施形態に対し、サージ電圧抑制装置の構成を変更した第4の実施形態について図5を参照しながら説明する。
図5は、本実施形態のサージ電圧抑制装置41の構成を示しており、上記各実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施形態のサージ電圧抑制装置41は、図2に示した第1の実施形態のサージ電圧抑制装置7に対し、保護部11に代えて保護部42を備えている点と、検出部12に代えて検出部43を備えている点とが異なる。
以下、第1の実施形態に対し、サージ電圧抑制装置の構成を変更した第5の実施形態について図6を参照しながら説明する。
図6は、本実施形態のサージ電圧抑制装置51の構成を示しており、上記各実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施形態のサージ電圧抑制装置51は、図5に示した第4の実施形態のサージ電圧抑制装置41に対し、検出部43に代えて検出部52を備えている点と、表示部13に代えて表示部53を備えている点と、新たに電源回路54を備えている点とが異なる。
以下、サージ電圧抑制装置を複数の分離可能なユニットから構成する第6の実施形態について図7を参照しながら説明する。
図7は、本実施形態のモータ制御装置の構成を示しており、上記各実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。モータ制御装置61は、図1に示した第1の実施形態のモータ制御装置1に対し、サージ電圧抑制装置7〜9に代えてサージ電圧抑制装置7A〜9Aを備えている点が異なる。
以下、第1の実施形態に対し、サージ電圧抑制装置の構成等を変更した第7の実施形態について図8および図9を参照しながら説明する。
図8および図9は、本実施形態のサージ電圧抑制装置およびそれを用いたモータ制御装置の構成を示しており、上記各実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。図8に示すように、サージ電圧抑制装置71は、図2に示した第1の実施形態のサージ電圧抑制装置7に対し、端子P2に代えて端子Pa、Pbを備えている点と、新たに端子Pcを備えている点とが異なる。端子PaにはノードNbが接続され、端子PbにはノードNfが接続され、端子PcにはノードNa、Ndが接続されている。
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
クランプ部10を構成するトランジスタM1、M2の接続位置を入れ替えてもよい。また、クランプ部21を構成するトランジスタM21、M22の接続位置を入れ替えてもよい。すなわち、トランジスタM1(M21)とM2(M22)とは、それぞれのボディダイオードによる整流方向が互いに逆向きとなるように直列に接続されていればよい。
各相に対応して設けた3つのサージ電圧抑制装置を、1つのユニットとしてまとめて構成してもよい。
保護部を構成するヒューズとして、溶断時に溶断したことを示す所定の表示を行う溶断表示部を備えたものを用いてもよい。この場合、溶断表示部の表示状態が外部から視認し易い形態でヒューズを配置する。このようにすれば、クランプ部の故障に起因してヒューズが溶断すると、溶断表示部が所定の表示を行う。使用者は、この表示に基づいてクランプ部が故障状態であると判断することができる。上記構成によれば、ヒューズが備える溶断表示部が検出部および表示部として機能するので、サージ電圧抑制装置を構成するための部品点数を大幅に削減することができる。
第6の実施形態では、クランプ部10を備えた第1ユニット62と、保護部11、検出部12および表示部13を備えた第2ユニット63とに分離したが、これに限らずともよい。例えば、クランプ部10および保護部11を備えた第1ユニットと、検出部12および表示部13を備えた第2ユニットとに分離してもよい。すなわち、クランプ部10、保護部11、検出部12および表示部13のうち一部を着脱可能な構成とすればよい。
上記各実施形態では、3つのサージ電圧抑制装置をモータ3の各相間に接続したが、これに代えて或いはこれに加えて、サージ電圧抑制装置をモータ3の各相と接地との間に接続してもよい。このようにすれば、モータ3端において各相と接地との間に発生するサージ電圧を抑制することができる。
Claims (11)
- 電圧形PWM方式のインバータによりモータが駆動される際に、そのモータ端にて発生するサージ電圧を抑制するサージ電圧抑制装置であって、
前記モータ端の各相に対応して設けられ、当該各相の電圧が所定のクランプ電圧を超えて上昇しようとすると当該モータ端から電流を流すことで、当該各相の電圧を前記クランプ電圧に制限するクランプ部と、
前記クランプ部に対応して設けられ、対応する前記クランプ部が短絡故障すると、直ちに当該クランプ部が介在する通電経路を遮断する保護動作を行う保護部と、
前記保護部に対応して設けられ、対応する前記保護部による前記保護動作を検出する検出部と、
前記検出部により前記保護部の保護動作が検出されると、前記クランプ部が故障状態であることを示す表示を行う表示部とを備え、
前記クランプ部は、
ドレイン・ソース間に内蔵されたボディダイオードを有する第1および第2のパワーMOSFETを備え、
前記第1および第2のパワーMOSFETのゲート・ソース間をそれぞれ短絡するとともに、前記第1のパワーMOSFETと前記第2のパワーMOSFETとを前記ボディダイオードによる整流方向が互いに逆向きとなるように直列に接続して構成されていることを特徴とするサージ電圧抑制装置。 - 前記表示部は、
前記検出部に対応して設けられ、
対応する前記検出部により前記保護部の保護動作が検出されると、その保護部に対応する前記クランプ部が故障状態であることを示す表示を行うことを特徴とする請求項1記載のサージ電圧抑制装置。 - 前記クランプ部は、前記モータ端の各相間に接続されていることを特徴とする請求項1または2記載のサージ電圧抑制装置。
- 前記クランプ部は、前記モータ端の各相と接地との間に接続されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のサージ電圧抑制装置。
- 前記表示部は、所定の電流を流すと発光する発光素子により構成され、
前記検出部は、前記保護動作を検出すると前記モータ端から所定の電流を前記発光素子に供給することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のサージ電圧抑制装置。 - 前記発光素子は、発光ダイオードであり、
前記検出部は、前記保護動作を検出すると前記モータ端から順方向の電流を前記発光ダイオードに断続的に供給することを特徴とする請求項5記載のサージ電圧抑制装置。 - 前記保護部は、前記通電経路に直列に接続された速断型のヒューズであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のサージ電圧抑制装置。
- 前記ヒューズは、溶断時に作動する内部接点を備え、
前記検出部は、前記内部接点を含んで構成され、当該内部接点の動作に応じて前記保護動作の検出を行うことを特徴とする請求項7記載のサージ電圧抑制装置。 - 前記ヒューズは、溶断時に溶断したことを示す表示を行う溶断表示部を備え、
前記検出部および前記表示部は、前記溶断表示部により構成されることを特徴とする請求項7記載のサージ電圧抑制装置。 - 前記クランプ部、前記保護部、前記検出部および前記表示部のうち一部を着脱可能な構成としたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のサージ電圧抑制装置。
- ケーブルを介してモータを駆動する電圧形PWM方式のインバータと、
請求項1ないし10のいずれかに記載のサージ電圧抑制装置とを備えていることを特徴とするモータ制御装置。
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