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JP5413906B2 - 印刷機の駆動制御方法及び駆動制御装置 - Google Patents

印刷機の駆動制御方法及び駆動制御装置 Download PDF

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JP5413906B2
JP5413906B2 JP2010025197A JP2010025197A JP5413906B2 JP 5413906 B2 JP5413906 B2 JP 5413906B2 JP 2010025197 A JP2010025197 A JP 2010025197A JP 2010025197 A JP2010025197 A JP 2010025197A JP 5413906 B2 JP5413906 B2 JP 5413906B2
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Description

本発明は、枚葉印刷機等印刷機の駆動制御方法及び駆動制御装置に関する。
従来、枚葉印刷機等印刷機、特に、証券印刷機では、オフセット印刷と凹版印刷を一度に行う為にオフセット印刷部と凹版印刷部を備え、それらの印刷部を一つの原動モータで駆動していた。
その為、原動モータにかかる負荷が大きく、原動モータとして容量の大きいものを使用しなければならなかった。その結果、高価なモータを使用しなければならないと共に、駆動系の剛性も必要とされ、更に大型化する為、ますます容量の大きいモータを使用しなければならず、高速化にも対応することができない、という問題があった。
また、凹版印刷部の凹版胴と圧胴間の印圧は大きく、両胴の表面が接触して印圧がかかっている状態の負荷が大きい為、ますます容量の大きいモータを使用しなければならなかった。
また、凹版印刷部のワイピング・ロールは時間の経過と共に熱膨張し、凹版胴に対する接触圧が大きくなる為、その負荷増加分を見込んでますます容量の大きいモータを使用しなければならなかった。
特開2006−305903号公報
そこで、特許文献1のように、オフセット印刷部(紙流れ方向上流側の処理ユニット群)と凹版印刷部(紙流れ方向下流側の処理ユニット群)をそれぞれ別の原動モータで駆動するようにし、かつ、2つの原動モータを速度及び位相の同期制御するようにすることが考えられる。
しかしながら、凹版印刷部の凹版胴と圧胴間の印圧が大きく、両胴の表面が接触して印圧がかかっている状態と両胴の切欠部が対向して印圧がかかっていない状態の間の負荷変動が大きく、凹版印刷部の原動モータと凹版印刷部の最初の渡胴間のギア・トレイン内のバックラッシュによる回転ムラが発生し、オフセット印刷部の最後の渡胴から凹版印刷部の最初の渡胴に紙を受け渡す際、正確な位置で紙を受け渡せなくなり、印刷障害が発生し、更に回転ムラが大きくなると、紙のくわえミスや紙端部の折れ等が発生し、復帰までに多大な時間がかかる、等の種々の問題が発生することから、実施化が容易ではない。
そこで、本発明の目的は、原動モータの小容量化により駆動系の小型化を図り、コストダウンと高速印刷を可能とすると共に、必要に応じて各印刷部での単独駆動を可能にすることにある。
そのために、オフセット印刷部と凹版印刷部をギア・トレインで連結すると共に、印刷機全体を駆動する原動モータとは別に最も負荷が大きくかつ負荷変動が大きい凹版印刷部に補助モータを設けて印刷機全体を原動モータと補助モータで駆動し、かつ、補助モータの駆動トルクを、原動モータの駆動トルクより求めるようにすることにより、上記目的を達成するようにした。
また、オフセット印刷部の最後の渡胴と凹版印刷部の最初の渡胴間にクラッチを設けると共にオフセット印刷部の最後の渡胴に爪逃がし機構を設け、クラッチを切ることによりオフセット印刷部を原動モータで、凹版印刷部を補助モータでそれぞれ単独で駆動できるようにして、印刷準備や後始末作業を同時にできるようにした。
上記の課題を解決するための印刷機の駆動制御方法は、
オフセット印刷を行うオフセット印刷部と、
凹版印刷を行う凹版印刷部と、
前記オフセット印刷部と前記凹版印刷部を駆動連結するギア・トレインと、
前記オフセット印刷部及び前記凹版印刷部を駆動する原動モータと、
を備えた印刷機において、
前記凹版印刷部に補助モータを設け、
前記原動モータを駆動するトルク値に応じて、前記補助モータを駆動する、
ことを特徴とする。
また、
前記補助モータの駆動トルク値を、前記原動モータを駆動するトルク、前記補助モータのトルク配分率及び前記補助モータの定格電流値より求める、
ことを特徴とする。
また、
前記凹版印刷部のワイピング・ロールを駆動するワイピング・ロール用モータと、
前記ワイピング・ロール用モータの駆動トルク値を表示する電流値表示器と、
を更に設け、
前記電流値表示器の電流値に応じて前記補助モータのトルクを調整する、
ことを特徴とする。
また、
前記オフセット印刷部で印刷された印刷物を前記凹版印刷部に受け渡す、第1の保持部を備えた第1の渡胴と、
前記オフセット印刷部で印刷された印刷物を当該オフセット印刷部から受け取る、第2の保持部を備えた第2の渡胴と、
前記第1の渡胴と前記第2の渡胴の間のギア・トレインを連結・連結解除するクラッチと、
前記第1の渡胴又は前記第2の渡胴に、前記第2の保持部又は前記第1の保持部が当接しないようにする爪逃がし機構と、
を備え、
前記原動モータ及び前記補助モータをそれぞれ単独駆動する、
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための印刷機の駆動制御装置は、
オフセット印刷を行うオフセット印刷部と、
凹版印刷を行う凹版印刷部と、
前記オフセット印刷部と前記凹版印刷部を駆動連結するギア・トレインと、
前記オフセット印刷部及び前記凹版印刷部を駆動する原動モータと、
を備えた印刷機において、
前記凹版印刷部に補助モータを設け、
前記原動モータを駆動するトルク値に応じて、前記補助モータを駆動する制御装置を備えた、
ことを特徴とする。
また、
前記制御装置が、前記補助モータの駆動トルク値を、前記原動モータを駆動するトルク、前記補助モータのトルク配分率及び前記補助モータの定格電流値より求める、
ことを特徴とする。
また、
前記凹版印刷部のワイピング・ロールを駆動するワイピング・ロール用モータと、
前記ワイピング・ロール用モータの駆動トルク値を表示する電流値表示器と、
を更に設けた、
ことを特徴とする。
また、
前記オフセット印刷部で印刷された印刷物を前記凹版印刷部に受け渡す、第1の保持部を備えた第1の渡胴と、
前記オフセット印刷部で印刷された印刷物を当該オフセット印刷部から受け取る、第2の保持部を備えた第2の渡胴と、
前記第1の渡胴と前記第2の渡胴の間のギア・トレインを連結・連結解除するクラッチと、
前記第1の渡胴又は前記第2の渡胴に、前記第2の保持部又は前記第1の保持部が当接しないようにする爪逃がし機構と、
を備え、
前記制御装置が、前記原動モータ及び前記補助モータをそれぞれ単独駆動制御する、
ことを特徴とする。
上述した本発明に係る印刷機の駆動制御方法及び装置によれば、印刷機全体を原動モータと補助モータで駆動し、かつ、補助モータの駆動トルクを、原動モータの駆動トルクより求めるようにしたので、印刷中の補助モータの駆動トルク配分率を適正に自動設定可能として、原動モータの小容量化が図れる。この結果、駆動系の小型化を図り、コストダウンと高速印刷が可能となる。
また、オフセット印刷部の最後の渡胴と凹版印刷部の最初の渡胴間にクラッチを設けると共にオフセット印刷部の最後の渡胴に爪逃がし機構を設けたので、各印刷部をそれぞれ単独かつ円滑に駆動できる。この結果、印刷準備や後始末作業を各印刷部で同時にでき、ダウンタイムの短縮が図れる。
本発明の一実施例におけるオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置のハード・ブロック図である。 本発明の一実施例におけるオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置のハード・ブロック図である。 本発明の一実施例におけるオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置のハード・ブロック図である。 本発明の一実施例におけるオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例におけるオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例におけるオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例におけるオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例におけるオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例におけるオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例におけるオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例におけるオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例におけるオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例におけるオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例におけるオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置の動作フロー図である。 本発明の一実施例におけるオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置の動作フロー図である。 枚葉印刷機の概略構成を示す側面図である。 枚葉印刷機のギア・トレインを示す平面図である。 枚葉印刷機のオフセット印刷部と凹版印刷部における渡胴間の平面図である。
以下、本発明に係る印刷機の駆動制御方法及び駆動制御装置を実施例により図面を用いて詳細に説明する。
図1A乃至図1Cは本発明の一実施例におけるオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置のハード・ブロック図である。
図2A乃至図2Cと図3A及び図3Bと図4A乃至図4Dと図5A乃至図5Cは本発明の一実施例におけるオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置の動作フロー図である。
図6は枚葉印刷機の概略構成を示す側面図、図7は枚葉印刷機のギア・トレインを示す平面図、図8は枚葉印刷機のオフセット印刷部と凹版印刷部における渡胴間の平面図である。
図6に示すように、本実施例において、枚葉印刷機(印刷機)10は、図示しない給紙部に連続するオフセット印刷部20とこれに続く凹版印刷部30とこれに続く図示しない排紙部とを有する。
オフセット印刷部20は更に、第1色目から第4色目のオフセット表面印刷ユニット20a〜20d及びオフセット裏面印刷ユニット20e〜20hと、表面乾燥ユニット20i及び裏面乾燥ユニット20jと、ロータリースクリーン印刷ユニット20kと、乾燥ユニット20l、とからなる。
また、オフセット印刷部20は、9個の圧胴21a〜21iと3個の乾燥胴22a〜22cと3個の渡胴23b〜23dとが同径でかつ紙流れ方向に略水平に配列されると共に、そのうちの最前部(第1色目)の圧胴21aには給紙部からの紙を当該オフセット印刷部20に受け渡す渡胴23aが対接される一方、最後部の渡胴23dにはオフセット印刷部20から凹版印刷部30へ紙を受け渡す渡胴23eが対接される。
第1色目から第4色目のオフセット表面印刷ユニット20a〜20d及びオフセット裏面印刷ユニット20e〜20hの各圧胴21a〜21hにはゴム胴24を介して版胴25がそれぞれ対接される。また、表面乾燥ユニット20i及び裏面乾燥ユニット20jと乾燥ユニット20lの各乾燥胴22a〜22cの周面には3連からなる乾燥装置26がそれぞれ対向される。また、ロータリースクリーン印刷ユニット20kの圧胴21iにはロータリースクリーン胴27が対接される。
従って、オフセット印刷部20においては、渡胴23aを介して給紙部から受け渡された紙(印刷物)は、第1色目から第4色目のオフセット表面印刷ユニット20a〜20d及びオフセット裏面印刷ユニット20e〜20hで両面オフセット印刷が施された後、表面乾燥ユニット20i及び裏面乾燥ユニット20jで乾燥処理される。次いで、ロータリースクリーン印刷ユニット20kでスクリーン印刷が施された後、乾燥ユニット20lで乾燥されて渡胴23eより後述する凹版印刷部30へ受け渡される。
一方、凹版印刷部30は、オフセット印刷部20の圧胴21a〜21i,乾燥胴22a〜22c及び渡胴23b〜23dの倍径の大きさである圧胴31に、該圧胴31と同径の凹版胴32が対接される。この凹版胴32にはインキング装置33の4個のインキ着けローラ33a〜33dが対接されると共にワイピング装置34のワイピング・ロール34aが対接される。また、前記圧胴31には、オフセット印刷部20の渡胴23eと対接してオフセット印刷部20からの紙を受け取り凹版印刷部30に受け渡す渡胴23fが対接されると共に、当該凹版印刷部30から排紙部へ紙を受け渡す排紙胴35が対接される。
従って、凹版印刷部30においては、オフセット印刷部20で両面オフセット印刷とスクリーン印刷が施された紙に凹版印刷を施して排紙部に排紙する。
尚、前記圧胴21a〜21i,31と乾燥胴22a〜22cと渡胴23a〜23fと排紙胴35には、それぞれ切欠部内において、紙を保持するくわえ爪装置等の保持部が装着され、搬送される紙が各胴間において受渡しされるようになっている。
例えば、オフセット印刷部20の渡胴23eと凹版印刷部30の渡胴23fとの間では、図8に示すように、互いの切欠部46,48内にくわえ爪装置47,49がそれぞれ装着されると共に、これらのくわえ爪装置47,49における多数の爪47a,49aの爪逃がし機構が設けられる。
渡胴23eの爪逃がし機構としては、その胴周面の渡胴23fの爪49aに対応する位置に環状溝50が形成され、これらの環状溝50に受取側の大きく突出する爪49aの先端部が挿入されることで、互いの干渉(当接等)が回避されるようになっている。一方、渡胴23fの爪逃がし機構としては、その胴径がベアラ29の径より寸法Lだけ小径に形成され、受取側の爪49aより突出量が小さい受渡側の爪47aの先端部との干渉(当接等)が回避されるようになっている。尚、図8中28は渡胴23eのベアラ、29は渡胴23fのベアラである。
また、本実施例では、図7に示すように、オフセット印刷部20はベルト4A等の巻掛け伝動装置を介してオフセット印刷部原動モータ(原動モータ)142により駆動される一方、凹版印刷部30はウォームギア機構4Bを介して凹版印刷部補助モータ(補助モータ)148により駆動されるようになっている。
即ち、オフセット印刷部20の最後の渡胴(第1の渡胴)23eのギア40aと凹版印刷部30の最初の渡胴(第2の渡胴)23fのギア40bとは噛み合ってはいなく、前記渡胴23eのギア40aは最初の圧胴21a以降の圧胴21b〜21iのギア41や乾燥胴22a〜22cのギア42や渡胴23b〜23dのギア43を介してオフセット印刷部20の最初の圧胴21aのギア41と噛み合ってオフセット印刷部20のギア・トレインを構成し、前記オフセット印刷部原動モータ142の駆動力を伝達し得る一方、凹版印刷部30の最初の渡胴23fのギア40bは圧胴31のギア44を介して凹版印刷部30の凹版胴32のギア45と噛み合って凹版印刷部30のギア・トレインを構成し、前記凹版印刷部補助モータ148の駆動力を伝達し得るようになっている。尚、図8中5A,5Bはピニオンである。
そして、前記オフセット印刷部20の最後の渡胴23eと凹版印刷部30の最初の渡胴23fとの間のギア・トレインは、互いに常時噛み合うギア52a,52bと一方のギア52b側に組み付けられて所定の回転位相でのみ回転方向に係合する電磁式の印刷部接続用クラッチ156を介して、連結又は連結解除が行われるようになっている。即ち、ギア・トレインが連結されるとオフセット印刷部原動モータ142の駆動力が凹版印刷部30に伝達される一方、ギア・トレインが連結解除されるとオフセット印刷部20と凹版印刷部30とはオフセット印刷部原動モータ142と凹版印刷部補助モータ148によりそれぞれ単独で駆動可能になるのである。
また、ワイピング装置34におけるワイピング・ロール34aは、当該ワイピング・ロール34aのギア51に噛み合うピニオン5Cを介してワイピング・ロール駆動モータ(ワイピング・ロール用モータ)152により駆動されるようになっている。
また、オフセット印刷部20のオフセット印刷部原動モータ142にオフセット印刷部原動モータ用ロータリ・エンコーダ143が一体的に組み付けられると共に、凹版印刷部30の凹版印刷部補助モータ148に凹版印刷部補助モータ用ロータリ・エンコーダ149が一体的に組み付けられる。また、ワイピング装置34のワイピング・ロール駆動モータ152にワイピング・ロール駆動モータ用ロータリ・エンコーダ153が一体的に組み付けられる。
そして、本実施例において、前記オフセット印刷部原動モータ142と凹版印刷部補助モータ148とワイピング・ロール駆動モータ152とは、後述するオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置(制御装置)200により駆動制御されるようになっている。
図1A乃至図1Cに示すように、駆動制御装置200は、CPU100、ROM101及びRAM102の他に、各入出力装置103〜106,110〜118及び内部クロック・カウンタ119がBUS(母線)で接続されて構成されている。
このBUSには、設定回転速度記憶用メモリM100、凹版印刷部補助モータのトルク配分率記憶用メモリM101、ワイピング・ロール駆動モータの基準の電流値記憶用メモリM102、緩動回転速度記憶用メモリM103、現在の指令回転速度記憶用メモリM104、前回の指令回転速度記憶用メモリM105、速度更新時間間隔記憶用メモリM106、増速時の回転速度修正値記憶用メモリM107が接続されている。
また、BUSには、修正した現在の指令回転速度記憶用メモリM108、ワイピング・ロール駆動モータの現在の指令回転速度記憶用メモリM109、ワイピング・ロール駆動モータの電流値記憶用メモリM110、ワイピング・ロール駆動モータの電流値の差記憶用メモリM111、オフセット印刷部原動モータの電流値記憶用メモリM112、オフセット印刷部原動モータの定格電流値記憶用メモリM113、オフセット印刷部原動モータのトルク率記憶用メモリM114が接続されている。
また、BUSには、凹版印刷部補助モータのトルク率記憶用メモリM115、凹版印刷部補助モータの定格電流値記憶用メモリM116、凹版印刷部補助モータの電流値(駆動トルク値)記憶用メモリM117、減速時の回転速度修正値記憶用メモリM118、オフセット印刷部単独駆動用回転速度記憶用メモリM119、凹版印刷部単独駆動用回転速度記憶用メモリM120、ワイピング・ロール単独駆動用回転速度記憶用メモリM121が接続されている。
さらに、入出力装置103には、印刷機駆動スイッチ120、印刷機駆動停止スイッチ121、オフセット印刷部単独駆動スイッチ122、オフセット印刷部単独駆動停止スイッチ123、凹版印刷部単独駆動スイッチ124、凹版印刷部単独駆動停止スイッチ125、ワイピング・ロール単独駆動スイッチ126、ワイピング・ロール単独駆動停止スイッチ127、キーボードや各種スイッチ及びボタン等の入力装置128、CRTやランプ等の表示器129、及び、フロッピー(登録商標)・ディスクドライブやプリンタ等の出力装置130が接続されている。
入出力装置104には、回転速度設定器131、オフセット印刷部単独駆動用回転速度設定器132、凹版印刷部単独駆動用回転速度設定器133、ワイピング・ロール単独駆動用回転速度設定器134が接続されている。
入出力装置105には、凹版印刷部補助モータのトルク配分率設定器135、ワイピング・ロール駆動モータ用基準電流値設定器136が接続されている。
入出力装置106には、ワイピング・ロール駆動モータ用電流値表示器(電流値表示器)137、ワイピング・ロール駆動モータ用電流値の差表示器138が接続されている。
また、入出力装置110はオフセット印刷部原動モータ・ドライバ141に接続され、該オフセット印刷部原動モータ・ドライバ141が出力する電流値(トルク値)が入力されるようになっている。この際、入出力装置110には、オフセット印刷部原動モータ・ドライバ141とは別に設けた電流計145からA/D変換器144を介して電流値(トルク値)を入力しても良い。
また、入出力装置111はオフセット印刷部原動モータ・ドライバ141に接続され、該オフセット印刷部原動モータ・ドライバ141に制御モード指令を出力するようになっている。
また、入出力装置112には、D/A変換器140と前述したオフセット印刷部原動モータ・ドライバ141を介してオフセット印刷部原動モータ142に接続されると共に、前記オフセット印刷部原動モータ・ドライバ141には、オフセット印刷部原動モータ142に連結駆動されるオフセット印刷部原動モータ用ロータリ・エンコーダ143からの回転数信号が入力されるようになっている。
また、入出力装置113は凹版印刷部補助モータ・ドライバ147に接続され、該凹版印刷部補助モータ・ドライバ147に制御モード指令を出力するようになっている。
また、入出力装置114には、D/A変換器146と前述した凹版印刷部補助モータ・ドライバ147を介して凹版印刷部補助モータ148に接続されると共に、前記凹版印刷部補助モータ・ドライバ147には、凹版印刷部補助モータ148に連結駆動される凹版印刷部補助モータ用ロータリ・エンコーダ149からの回転数信号が入力されるようになっている。
また、入出力装置115はワイピング・ロール駆動モータ・ドライバ151に接続され、該ワイピング・ロール駆動モータ・ドライバ151が出力する電流値(トルク値)が入力されるようになっている。この際、入出力装置115には、ワイピング・ロール駆動モータ・ドライバ151とは別に設けた電流計155からA/D変換器154を介して電流値(トルク値)を入力しても良い。
また、入出力装置116はワイピング・ロール駆動モータ・ドライバ151に接続され、該ワイピング・ロール駆動モータ・ドライバ151に制御モード指令を出力するようになっている。
また、入出力装置117には、D/A変換器150と前述したワイピング・ロール駆動モータ・ドライバ151を介してワイピング・ロール駆動モータ152に接続されると共に、前記ワイピング・ロール駆動モータ・ドライバ151には、ワイピング・ロール駆動モータ152に連結駆動されるワイピング・ロール駆動モータ用ロータリ・エンコーダ153からの回転数信号が入力されるようになっている。
また、入出力装置118には、印刷部接続用クラッチ156と印刷部接続用クラッチの接続検出器157が接続される。
以下に、上述したオフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置200の動作について説明する。
駆動制御装置200は、図2A乃至図2C、図3A及び図3B、図4A乃至図4D及び図5A乃至図5Cに示す動作フローにしたがって動作する。
即ち、ステップP1で回転速度設定器131に、設定回転速度が入力されたか否かを判断し、可であればステップP2で回転速度設定器131より、設定回転速度を読込みメモリM100に記憶した後、ステップP3に移行する。一方、否であれば直にステップP3に移行する。
次に、ステップP3で凹版印刷部補助モータのトルク配分率設定器135にトルク配分率が入力されたか否かを判断し、可であればステップP4で凹版印刷部補助モータのトルク配分率設定器135より、凹版印刷部補助モータ148のトルク配分率を読込みメモリM101に記憶した後、ステップP5に移行する。一方、否であれば直にステップP5に移行する。
次に、ステップP5でワイピング・ロール駆動モータ用基準電流値設定器136に基準電流値が入力されたか否かを判断し、可であればステップP6でワイピング・ロール駆動モータ用基準電流値設定器136より、ワイピング・ロール駆動モータ152の基準の電流値を読込みメモリM102に記憶した後、ステップP7に移行する。一方、否であれば直にステップP7に移行する。
次に、ステップP7で印刷機駆動スイッチ120がONされたか否かを判断し、可であればステップP8で印刷部接続用クラッチ156に、接続準備信号を出力した後、ステップP9に移行する。一方、否であれば後述するステップP87へ移行する。
次に、ステップP9で緩動回転速度をメモリM103から読込み、ステップP10で現在の指令回転速度記憶用メモリM104及び前回の指令回転速度記憶用メモリM105に、緩動回転速度を上書きした後、ステップP11で現在の指令回転速度(緩動)をメモリM104から読込む。
次に、ステップP12でオフセット印刷部原動モータ・ドライバ141に、速度制御指令及び現在の指令回転速度(緩動)を出力した後、ステップP13で印刷部接続用クラッチの接続検出器157の信号がONになったら、ステップP14で内部クロック・カウンタ(経過時間のカウント用)119のカウントを開始する。
次に、ステップP15で印刷機駆動停止スイッチ121がONされたか否かを判断し、可であれば後述するステップP52へ移行する一方、否であればステップP16で速度更新時間間隔をメモリM106から読込んだ後、ステップP17で内部クロック・カウンタ119のカウント値を読込む。
次に、ステップP18で内部クロック・カウンタのカウント値=速度更新時間間隔か否かを判断し、可であればステップP19で設定回転速度をメモリM100から読込んだ後、ステップP20へ移行する。一方、否であれば後述するステップP37へ移行する。
次に、ステップP20で現在の指令回転速度記憶用メモリM104に、設定回転速度を上書きした後、ステップP21で現在の指令回転速度をメモリM104から読込み、ステップP22で前回の指令回転速度をメモリM105から読込む。
次に、ステップP23で現在の指令回転速度=前回の指令回転速度か否かを判断し、可であればステップP24で現在の指令回転速度をメモリM104から読込んだ後、ステップP25で現在の指令回転速度より、ワイピング・ロール駆動モータ152の現在の指令回転速度を演算してメモリM109に記憶する。尚、ワイピング・ロール駆動モータ152の現在の指令回転速度は、現在の指令回転速度に予め定められた係数を掛けることにより求められる。
次に、ステップP26で現在の指令回転速度をメモリM104から読込んだ後、ステップP27でオフセット印刷部原動モータ・ドライバ141に、速度制御指令及び現在の指令回転速度を出力する。
次に、ステップP28でワイピング・ロール駆動モータ152の現在の指令回転速度をメモリM109から読込んだ後、ステップP29でワイピング・ロール駆動モータ・ドライバ151に、速度制御指令及び現在の指令回転速度を出力する。
次に、ステップP30で現在の指令回転速度をメモリM104から読込んだ後、ステップP31で前回の指令回転速度記憶用メモリM105に、現在の指令回転速度を上書きした後、ステップP14に戻る。
一方、前記ステップP23で否であればステップP32で増速時の回転速度修正値をメモリM107から読込んだ後、ステップP33で前回の指令回転速度に増速時の回転速度修正値を加算し、修正した現在の指令回転速度を演算してメモリM108に記憶する。
次に、ステップP34で設定回転速度をメモリM100から読込んだ後、ステップP35で設定回転速度>修正した現在の指令回転速度か否かを判断し、可であればステップP36で現在の指令回転速度記憶用メモリM104に、修正した現在の指令回転速度を上書きした後、ステップP24に移行する一方、否であれば直にステップP24に移行する。
以上の動作フローによって、枚葉印刷機10、即ち、オフセット印刷部原動モータ142(及び凹版印刷部補助モータ148)とワイピング・ロール駆動モータ152の速度切替制御が実施される。
次に、前述したステップP18より移行したステップP37でワイピング・ロール駆動モータ・ドライバ151より、ワイピング・ロール駆動モータ152の電流値を読込みメモリM110に記憶した後、ステップP38でワイピング・ロール駆動モータ用電流値表示器137に、ワイピング・ロール駆動モータ152の電流値を表示する。
次に、ステップP39でワイピング・ロール駆動モータ152の基準の電流値をメモリM102から読込んだ後、ステップP40でワイピング・ロール駆動モータ152の電流値よりワイピング・ロール駆動モータ152の基準の電流値を減算し、ワイピング・ロール駆動モータ152の電流値の差を演算してメモリM111に記憶する。
次に、ステップP41でワイピング・ロール駆動モータ用電流値の差表示器138に、ワイピング・ロール駆動モータ152の電流値の差を表示した後、ステップP42で凹版印刷部補助モータのトルク配分率設定器135にトルク配分率が入力されたか否かを判断する。
次に、前記ステップP42で可であればステップP43で凹版印刷部補助モータのトルク配分率設定器135より、凹版印刷部補助モータ148のトルク配分率を読込みメモリM101に記憶してステップP44に移行する一方、否であれば直にステップP44に移行する。
次に、前記ステップP44でオフセット印刷部原動モータ・ドライバ141より、オフセット印刷部原動モータ142の電流値を読込みメモリM112に記憶した後、ステップP45でオフセット印刷部原動モータ142の定格電流値をM113から読込む。
次に、ステップP46でオフセット印刷部原動モータ142の電流値をオフセット印刷部原動モータ142の定格電流値で除算し、オフセット印刷部原動モータ142のトルク率を演算してメモリM114に記憶した後、ステップP47で凹版印刷部補助モータ148のトルク配分率をメモリM101から読込む。
次に、ステップP48でオフセット印刷部原動モータ142のトルク率に凹版印刷部補助モータ148のトルク配分率を乗算し、凹版印刷部補助モータ148のトルク率を演算してメモリM115に記憶した後、ステップP49で凹版印刷部補助モータ148の定格電流値をメモリM116から読込む。
次に、ステップP50で凹版印刷部補助モータ148のトルク率に凹版印刷部補助モータ148の定格電流値を乗算し、凹版印刷部補助モータ148の電流値(駆動トルク値)を演算してメモリM117に記憶した後、ステップP51で凹版印刷部補助モータ・ドライバ147に、トルク制御指令及び凹版印刷部補助モータ148の電流値(駆動トルク値)を出力してステップP15に戻る。
以上の動作フローによって、オフセット印刷部原動モータ142を駆動する電流値(トルク値)と凹版印刷部補助モータ148のトルク配分率と凹版印刷部補助モータ148の定格電流値に応じて、凹版印刷部補助モータ148の電流値(駆動トルク値)が制御される。
次に、前述したステップP15より移行したステップP52で内部クロック・カウンタ(経過時間のカウント用)119のカウントを開始した後、ステップP53で速度更新時間間隔をメモリM106から読込む。
次に、ステップP54で内部クロック・カウンタ119のカウント値を読込んだ後、ステップP55で内部クロック・カウンタのカウント値=速度更新時間間隔か否かを判断し、可であればステップP56で前回の指令回転速度をメモリM105から読込む一方、否であれば後述するステップP72に移行する。
次に、ステップP57で減速時の回転速度修正値をメモリM118から読込んだ後、ステップP58で前回の指令回転速度から減速時の回転速度修正値を減算し、修正した現在の指令回転速度を演算してメモリM108に記憶する。
次に、ステップP59で修正した現在の指令回転速度≦0か否かを判断し、可であればステップP60でオフセット印刷部原動モータ・ドライバ141に、停止指令を出力すると共に、ステップP61で凹版印刷部補助モータ・ドライバ147に、停止指令を出力し、さらにステップP62でワイピング・ロール駆動モータ・ドライバ151に、停止指令を出力してステップP1に戻る。
一方、前記ステップP59で否であればステップP63で現在の指令回転速度記憶用メモリM104に、修正した現在の指令回転速度を上書きした後、ステップP64で現在の指令回転速度をメモリM104から読込む。
次に、ステップP65で現在の指令回転速度より、ワイピング・ロール駆動モータ152の現在の指令回転速度を演算してメモリM109に記憶した後、ステップP66で現在の指令回転速度をメモリM104から読込む。
次に、ステップP67でオフセット印刷部原動モータ・ドライバ141に、速度制御指令及び現在の指令回転速度を出力した後、ステップP68でワイピング・ロール駆動モータ152の現在の指令回転速度をメモリM109から読込む。
次に、ステップP69でワイピング・ロール駆動モータ・ドライバ151に、速度制御指令及び現在の指令回転速度を出力した後、ステップP70で現在の指令回転速度をメモリM104から読込み、次いでステップP71で前回の指令回転速度記憶用メモリM105に、現在の指令回転速度を上書きしてステップP53に戻る。
次に、前述したステップP72でワイピング・ロール駆動モータ・ドライバ151より、ワイピング・ロール駆動モータ152の電流値を読込みメモリM110に記憶した後、ステップP73でワイピング・ロール駆動モータ用電流値表示器137に、ワイピング・ロール駆動モータ152の電流値を表示する。
次に、ステップP74でワイピング・ロール駆動モータ152の基準の電流値をメモリM102から読込んだ後、ステップP75でワイピング・ロール駆動モータ152の電流値よりワイピング・ロール駆動モータ152の基準の電流値を減算し、ワイピング・ロール駆動モータ152の電流値の差を演算してメモリM111に記憶する。
次に、ステップP76でワイピング・ロール駆動モータ用電流値の差表示器138に、ワイピング・ロール駆動モータ152の電流値の差を表示した後、ステップP77で凹版印刷部補助モータのトルク配分率設定器135にトルク配分率が入力されたか否かを判断する。
次に、前記ステップP77で可であればステップP78で凹版印刷部補助モータのトルク配分率設定器135より、凹版印刷部補助モータ148のトルク配分率を読込みメモリM101に記憶してステップP79に移行する一方、否であれば直にステップP79に移行する。
次に、前記ステップP79でオフセット印刷部原動モータ・ドライバ141より、オフセット印刷部原動モータ142の電流値を読込みメモリM112に記憶した後、ステップP80でオフセット印刷部原動モータ142の定格電流値をM113から読込む。
次に、ステップP81でオフセット印刷部原動モータ142の電流値をオフセット印刷部原動モータ142の定格電流値で除算し、オフセット印刷部原動モータ142のトルク率を演算してメモリM114に記憶した後、ステップP82で凹版印刷部補助モータ148のトルク配分率をメモリM101から読込む。
次に、ステップP83でオフセット印刷部原動モータ142のトルク率に凹版印刷部補助モータ148のトルク配分率を乗算し、凹版印刷部補助モータ148のトルク率を演算してメモリM115に記憶した後、ステップP84で凹版印刷部補助モータ148の定格電流値をメモリM116から読込む。
次に、ステップP85で凹版印刷部補助モータ148のトルク率に凹版印刷部補助モータ148の定格電流値を乗算し、凹版印刷部補助モータ148の電流値(駆動トルク値)を演算してメモリM117に記憶した後、ステップP86で凹版印刷部補助モータ・ドライバ147に、トルク制御指令及び凹版印刷部補助モータ148の電流値(駆動トルク値)を出力してステップP53に戻る。
以上の動作フローによって、枚葉印刷機10の減速時も前述した定速時や増速時と同様の速度切替制御や凹版印刷部補助モータ148のトルク制御が実施される。
次に、前述したステップP7より移行したステップP87でオフセット印刷部単独駆動用回転速度設定器132に、設定回転速度が入力されたか否かを判断し、可であればステップP88でオフセット印刷部単独駆動用回転速度設定器132より、オフセット印刷部単独駆動用回転速度を読込みメモリM119に記憶してステップP89に移行する一方、否であれば直にステップP89に移行する。
次に、ステップP89で凹版印刷部単独駆動用回転速度設定器133に、設定回転速度が入力されたか否かを判断し、可であればステップP90で凹版印刷部単独駆動用回転速度設定器133より、凹版印刷部単独駆動用回転速度を読込みメモリM120に記憶してステップP91に移行する一方、否であれば直にステップP91に移行する。
次に、ステップP91でワイピング・ロール単独駆動用回転速度設定器134に、設定回転速度が入力されたか否かを判断し、可であればステップP92でワイピング・ロール単独駆動用回転速度設定器134より、ワイピング・ロール単独駆動用回転速度を読込みメモリM121に記憶してステップP93に移行する一方、否であれば直にステップP93に移行する。
次に、ステップP93でオフセット印刷部単独駆動スイッチ122がONされたか否かを判断し、可であればステップP94で印刷部接続用クラッチ156に、連結解除信号を出力する一方、否であれば後述するステップP97に移行する。
次に、ステップP95でオフセット印刷部単独駆動用回転速度をメモリM119から読込んだ後、ステップP96でオフセット印刷部原動モータ・ドライバ141に、速度制御指令及びオフセット印刷部単独駆動用回転速度を出力する。
次に、前述したステップP97で凹版印刷部単独駆動スイッチ124がONされたか否かを判断し、可であればステップP98で印刷部接続用クラッチ156に、連結解除信号を出力する一方、否であれば後述するステップP101に移行する。
次に、ステップP99で凹版印刷部単独駆動用回転速度をメモリM120から読込んだ後、ステップP100で凹版印刷部補助モータ・ドライバ147に、速度制御指令及び凹版印刷部単独駆動用回転速度を出力する。
次に、前述したステップP101でワイピング・ロール単独駆動スイッチ126がONされたか否かを判断し、可であればステップP102でワイピング・ロール単独駆動用回転速度をメモリM124から読込んだ後、ステップP103に移行する一方、否であれば後述するステップP104に移行する。
次に、ステップP103でワイピング・ロール駆動モータ・ドライバ151に、速度制御指令及びワイピング・ロール単独駆動用回転速度を出力した後、前述したステップP104でオフセット印刷部単独駆動停止スイッチ123がONされたか否かを判断する。
次に、前記ステップP104で可であればステップP105でオフセット印刷部原動モータ・ドライバ141に、停止指令を出力した後、ステップP106に移行する一方、否であれば直にステップP106に移行する。
次に、前記ステップP106で凹版印刷部単独駆動停止スイッチ125がONされたか否かを判断し、可であればステップP107で凹版印刷部補助モータ・ドライバ147に、停止指令を出力した後、ステップP108に移行する一方、否であれば直にステップP108に移行する。
次に、前記ステップP108でワイピング・ロール単独駆動停止スイッチ127がONされたか否かを判断し、可であればステップP109でワイピング・ロール駆動モータ・ドライバ151に、停止指令を出力した後、ステップP110に移行する一方、否であれば直にステップP110に移行する。
次に、前記ステップP110でオフセット印刷部原動モータ・ドライバ141、凹版印刷部補助モータ・ドライバ147及びワイピング・ロール駆動モータ・ドライバ151に、停止指令が出力中か否かを判断し、可であればステップP1に戻る一方、否であればステップP87に戻る。
以上の動作フローによって、オフセット印刷部原動モータ142と凹版印刷部補助モータ148とワイピング・ロール駆動モータ152が個別に回転駆動制御され、各印刷部の単独駆動が実施される。尚、上記実施例における各モータ・ドライバに対する速度制御指令は、各モータを出力された回転速度で駆動するように制御する指令であり、トルク制御指令は、各モータを出力されたトルクで駆動するように制御する指令を意味する。
このように本実施例では、オフセット印刷部20と凹版印刷部30をギア・トレインで連結すると共に、枚葉印刷機10全体を駆動するオフセット印刷部原動モータ142とは別に最も負荷が大きくかつ負荷変動が大きい凹版印刷部30に凹版印刷部補助モータ148を設けて枚葉印刷機10全体をオフセット印刷部原動モータ142と凹版印刷部補助モータ148で駆動し、かつ、オフセット印刷部原動モータ142を駆動する電流値(トルク値)と凹版印刷部補助モータ148のトルク配分率と凹版印刷部補助モータ148の定格電流値に応じて、凹版印刷部補助モータ148の電流値(駆動トルク値)が制御されるようになっている。
これにより、印刷中の凹版印刷部補助モータ148の駆動トルク配分率を、凹版印刷部30の負荷変動に応じて、適正に設定可能となり、依ってオフセット印刷部原動モータ142の小容量化が図れる。この結果、枚葉印刷機10の駆動系の小型化を図り、コストダウンと高速印刷が可能となる。
また、本実施例では、ワイピング・ロール駆動モータ用電流値表示器137とワイピング・ロール駆動モータ用電流値の差表示器138を設けたので、これらの表示器137,138に表示されたワイピング・ロール駆動モータ152の負荷に基づいて、オペレータが凹版印刷部補助モータ148のトルクを調整することができる。即ち、半自動で凹版印刷部補助モータ148のトルク制御が行えるのである。
また、印刷部接続用クラッチ156の連結解除下で、オフセット印刷部20と凹版印刷部30をそれぞれオフセット印刷部原動モータ142と凹版印刷部補助モータ148で単独駆動することができるので、各印刷部20,30において、ブランケット洗浄やインカー洗浄等の印刷準備作業を個別に行える。この際、オフセット印刷部20の最後の渡胴23eと凹版印刷部30の最初の渡胴23f間に設けられた前述したくわえ爪装置47,49における多数の爪47a,49aの爪逃がし機構(前述した環状溝50や寸法L参照)により、オフセット印刷部20と凹版印刷部30は何ら支障なく単独駆動が可能となる。
本発明は、枚葉印刷機等印刷機の駆動制御方法及び駆動制御装置に適用可能である。
4A ベルト
4B ウォームギア機構
10 枚葉印刷機
20 オフセット印刷部
20a〜20d 第1色目から第4色目のオフセット表面印刷ユニット
20e〜20h 第1色目から第4色目のオフセット裏面印刷ユニット
20i 表面乾燥ユニット
20j 裏面乾燥ユニット
20k ロータリースクリーン印刷ユニット
20l 乾燥ユニット
21a〜21i 圧胴
22a〜22c 乾燥胴
23a〜23f 渡胴
30 凹版印刷部
31 圧胴
32 凹版胴
34 ワイピング装置
34a ワイピング・ロール
141 オフセット印刷部原動モータ・ドライバ
142 オフセット印刷部原動モータ
143 オフセット印刷部原動モータ用ロータリ・エンコーダ
147 凹版印刷部補助モータ・ドライバ
148 凹版印刷部補助モータ
149 凹版印刷部補助モータ用ロータリ・エンコーダ
151 ワイピング・ロール駆動モータ・ドライバ
152 ワイピング・ロール駆動モータ
153 ワイピング・ロール駆動モータ用ロータリ・エンコーダ
156 印刷部接続用クラッチ
157 印刷部接続用クラッチの接続検出器
200 オフセット印刷部及び凹版印刷部の駆動制御装置

Claims (8)

  1. オフセット印刷を行うオフセット印刷部と、
    凹版印刷を行う凹版印刷部と、
    前記オフセット印刷部と前記凹版印刷部を駆動連結するギア・トレインと、
    前記オフセット印刷部及び前記凹版印刷部を駆動する原動モータと、
    を備えた印刷機において、
    前記凹版印刷部に補助モータを設け、
    前記原動モータを駆動するトルク値に応じて、前記補助モータを駆動する、
    ことを特徴とする印刷機の駆動制御方法。
  2. 前記補助モータの駆動トルク値を、前記原動モータを駆動するトルク、前記補助モータのトルク配分率及び前記補助モータの定格電流値より求める、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷機の駆動制御方法。
  3. 前記凹版印刷部のワイピング・ロールを駆動するワイピング・ロール用モータと、
    前記ワイピング・ロール用モータの駆動トルク値を表示する電流値表示器と、
    を更に設け、
    前記電流値表示器の電流値に応じて前記補助モータのトルクを調整する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷機の駆動制御方法。
  4. 前記オフセット印刷部で印刷された印刷物を前記凹版印刷部に受け渡す、第1の保持部を備えた第1の渡胴と、
    前記オフセット印刷部で印刷された印刷物を当該オフセット印刷部から受け取る、第2の保持部を備えた第2の渡胴と、
    前記第1の渡胴と前記第2の渡胴の間のギア・トレインを連結・連結解除するクラッチと、
    前記第1の渡胴又は前記第2の渡胴に、前記第2の保持部又は前記第1の保持部が当接しないようにする爪逃がし機構と、
    を備え、
    前記原動モータ及び前記補助モータをそれぞれ単独駆動する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷機の駆動制御方法。
  5. オフセット印刷を行うオフセット印刷部と、
    凹版印刷を行う凹版印刷部と、
    前記オフセット印刷部と前記凹版印刷部を駆動連結するギア・トレインと、
    前記オフセット印刷部及び前記凹版印刷部を駆動する原動モータと、
    を備えた印刷機において、
    前記凹版印刷部に補助モータを設け、
    前記原動モータを駆動するトルク値に応じて、前記補助モータを駆動する制御装置を備えた、
    ことを特徴とする印刷機の駆動制御装置。
  6. 前記制御装置が、前記補助モータの駆動トルク値を、前記原動モータを駆動するトルク、前記補助モータのトルク配分率及び前記補助モータの定格電流値より求める、
    ことを特徴とする請求項5に記載の印刷機の駆動制御装置。
  7. 前記凹版印刷部のワイピング・ロールを駆動するワイピング・ロール用モータと、
    前記ワイピング・ロール用モータの駆動トルク値を表示する電流値表示器と、
    を更に設けた、
    ことを特徴とする請求項5に記載の印刷機の駆動制御装置。
  8. 前記オフセット印刷部で印刷された印刷物を前記凹版印刷部に受け渡す、第1の保持部を備えた第1の渡胴と、
    前記オフセット印刷部で印刷された印刷物を当該オフセット印刷部から受け取る、第2の保持部を備えた第2の渡胴と、
    前記第1の渡胴と前記第2の渡胴の間のギア・トレインを連結・連結解除するクラッチと、
    前記第1の渡胴又は前記第2の渡胴に、前記第2の保持部又は前記第1の保持部が当接しないようにする爪逃がし機構と、
    を備え、
    前記制御装置が、前記原動モータ及び前記補助モータをそれぞれ単独駆動制御する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の印刷機の駆動制御装置。
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JP2004188624A (ja) サテライト型印刷機の印圧調整装置

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