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JP5406161B2 - 入力装置及び入力装置の製造方法 - Google Patents

入力装置及び入力装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、入力装置及び入力装置の製造方法に関し、特に透光領域における気泡の発生が無く、かつ薄型化が可能な入力装置及び入力装置の製造方法に関する。
現在、携帯用の電子機器などの表示部として、表示画像のメニュー項目やオブジェクトを直接、指などで操作して座標入力を行うための透光型の入力装置が用いられている。このような入力装置は、表示装置に重ねて配置され電子機器に組み込まれるため、薄型であることと同時に、表示装置の表示画像を見たときの視認性が良好であることが求められる。
図12に、特許文献1に記載の従来例の入力装置101を示す。入力装置101は、上側透光性基板131と下側透光性基板132とがスペーサ138を介し、空間部を設けて対向配置されている。上側透光性基板131と下側透光性基板132との互に対向する面には、それぞれ上部透明導電膜133と下部透明導電膜134とが形成されている。上側透光性基板131は、可撓性を有するフィルム状の材料で構成されており、入力面の任意の箇所を押圧操作することにより上部透明導電膜133と下部透明導電膜134とが接触する。従来例の入力装置101は、このときの抵抗値の変化を読み取り、入力位置座標を検知する抵抗膜式タッチパネルである。
上部透明導電膜133の周縁には、上部透明導電膜133と外部回路を接続するための上部印刷回路135が、また、下部透明導電膜134の周縁には下部印刷回路136が形成されている。上部印刷回路135及び下部印刷回路136は、銀または銅など導電性金属フィラーを含み構成された導電性ペーストにより形成される。このような入力装置101では透光性の基板を用いるため、上部印刷回路135及び下部印刷回路136は、外部に透けて見えてしまうことになる。
図12の従来例の入力装置101では、上側透光性基板131の入力面側に、加飾印刷シート141aが粘着層151により接着されており、加飾印刷シート141aの外周部に形成された加飾印刷層141bにより、上部印刷回路135及び下部印刷回路136が外部から視認されることを防いでいる。
このような加飾印刷シート141aを設けることにより、上部印刷回路135及び下部印刷回路136を隠遮するための通常ベゼルとよばれる枠体が不要となったことから、入力装置101の入力面側には枠体の段差がなく外観を向上することが可能となった。また、加飾印刷シート141aは枠体に比べると薄い部材であることから、入力装置101の薄型化が可能となった。
特開2005−173970号公報
図13には、従来例の入力装置101の課題を説明するための部分拡大断面図を示す。従来の入力装置101において、加飾印刷シート141aに加飾印刷層141bを設けたことにより急峻な段差部123が生じている。加飾印刷シート141aは、入力装置101の入力面側に配置され外部から直接視認されるため、表面に段差が生じることは外観上好ましくない。また、上側透光性基板131が段差部123の影響により湾曲すると、上側透光性基板131の剥離や信頼性の低下等の問題が生じる。そこで、加飾印刷層141bの段差を吸収し平坦に貼り合わせるために、上側透光性基板131と加飾印刷シート141aとを接着する粘着層151として段差吸収性の高い材料を用い、加飾印刷層141bの厚みに対し少なくとも3倍から5倍程度の厚みが必要とされている。
例えば加飾印刷層141bが15μm程度の厚みで印刷されている場合、粘着層151には約50μm程度の厚みが必要である。また、電子機器の多様化の要請に応えるため、加飾印刷層141bに複数の色を用い積層することにより、デザイン性を高めた入力装置も多くなっている。このような場合、加飾印刷層141bは全体として30μm以上の厚みに形成され、この段差吸収のために粘着層151には150μm程度の厚みが必要とされる。このため、入力装置101の薄型化において、粘着層151の薄膜化が大きな課題となっている。
しかしながら、入力装置101の薄型化のために粘着層151を薄膜化した場合、図13に示すように加飾印刷層141bと加飾印刷シート141aとの段差部123が急峻であるため、段差部123近傍において気泡が発生してしまう。加飾印刷層141bの内方は透光領域であり、段差部123近傍に気泡が発生すると操作者から直接視認されてしまうため、外観不良となる。また、加飾印刷シート141aと上側透光性基板131とを貼り合わせた時点では気泡の発生がない場合であっても、高温高湿試験等の信頼性試験や経時変化によって、段差部123において気泡の発生及び粘着層151の剥離が発生するという問題がある。このように、段差部123近傍の透光領域における気泡の発生を抑制しつつ、粘着層151を薄膜化することは困難であった。
図12、及び図13で示した従来例の入力装置101は、空間部を設けて2枚のセンサ基板を対向配置して構成された、いわゆる抵抗膜式タッチパネルである。しかし、上記の課題は抵抗膜式タッチパネルに限らず、例えば静電容量式、電磁誘導式、超音波式、光学式等、他の動作方式の入力装置においても同様の課題である。
本発明は、上記課題を解決し、加飾層の段差近傍の透光領域において気泡が発生することを防ぎ、かつ、粘着層を薄膜化することが可能である、入力装置及び入力装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の入力装置は、入力位置情報を検知するセンサ部材と、前記センサ部材を保護するための保護部材とを有し、前記センサ部材と前記保護部材とは、可視光を透過する粘着層及び可視光を透過する透明充填材を介し積層され、前記保護部材は、厚さ方向に光を透過する窓状の透光領域を有し、一方の面が入力操作を行う入力面を構成する透明基材と、前記透明基材の他方の面に形成された加飾層とを有し構成され、前記加飾層は、前記透光領域を囲むように前記透明基材に積層されるとともに、前記加飾層の内縁には、前記透光領域の内方に向かい前記加飾層の厚さが薄くなるように形成された傾斜部が設けられ、前記透明基材の他方の面には、前記透光領域及び前記傾斜部にわたって、前記透明充填材が積層され、前記センサ部材と前記保護部材とが、前記透明充填材及び前記加飾層にわたって前記粘着層を介し貼り合わされたことを特徴とする。
本発明の入力装置では、加飾層の内縁に傾斜部を設けたことにより、加飾層と透明基材との段差部が緩やかな傾斜で形成され、急峻な段差部が形成されることがない。これにより段差部近傍の透光領域における気泡の発生が抑制される。
さらに、本発明の入力装置において、透明基材の他方の面には、透光領域及び傾斜部にわたって透明充填材が積層形成され、センサ部材と保護部材とが、透明充填材及び加飾層にわたって粘着層を介し貼り合わされる。このように透明充填材を設けることにより、加飾層の段差の影響を小さくすることができるため、保護部材とセンサ部材とを貼り合わせる粘着層について薄膜化が可能となり、入力装置の薄型化が可能となる。
また、本発明の入力装置において、前記傾斜部と前記透明基材の他方の面とのなす傾斜角度が3°〜60°であることが好ましい。このように傾斜角度3°〜60°で傾斜部を設けることにより、加飾層と透明基材との段差部近傍の透光領域における気泡の発生を確実に防ぐことができる。また、透明充填材の厚さを良好に制御することができ、加飾層の段差の影響を小さくすることができる。さらに、加飾層の遮蔽効果も良好である。
また、本発明の入力装置において、前記傾斜部と前記透明基材の他方の面とのなす傾斜角度が5°〜60°であることが、より好ましい。これによれば、加飾層と透明基材との段差部近傍の透光領域における気泡の発生を確実に防ぐとともに、透明充填材の層厚をより良好に制御することができ、加飾層の段差の影響をより小さくすることができる。さらに、加飾層の遮蔽効果も非常に良好である。
本発明の入力装置において、前記傾斜部と前記透明基材の他方の面とのなす傾斜角度が30°〜60°であることが、より好ましい。これによれば、加飾層と透明基材との段差部における気泡の発生を防ぐとともに、透明充填材の層厚を極めて良好に制御することができ、加飾層の段差の影響をさらに小さくすることができる。また、加飾層の遮蔽効果も極めて良好である。
また、前記透明充填材が、可視光を透過する樹脂材料からなることが好ましい。こうすれば、操作者から見たときに良好な視認性が得られ、また、透明充填材の層厚を良好に制御することが可能である。
さらに、前記透明充填材が、紫外線硬化型の樹脂からなることが好適である。これによれば、透明充填材を塗布し硬化することが容易であり、また、透明充填材を硬化したときの残留応力の影響が小さい。
本発明の入力装置において、前記センサ部材が、静電容量式タッチセンサであってもよい。これによれば、外部から見たときに透光領域における気泡の発生が無く、かつ薄型の静電容量式タッチパネルを提供することが可能である。
また、前記センサ部材が抵抗膜式タッチセンサであってもよく、これによれば、外部から見たときに透光領域における気泡の発生が無く、薄型の抵抗膜式タッチパネルを提供することが可能である。
また、本発明の入力装置において、前記センサ部材は、入力位置情報を検知する電極パターンが形成されたセンサ基材を有し構成され、前記電極パターンの外周には配線パターンが形成されており、前記センサ基材の前記保護部材と対向する面は、前記電極パターンと前記配線パターンとにより、全体として凹形状を有し、前記透明基材に形成された前記透明充填材及び前記加飾層は、全体として凸形状を有しており、前記保護部材と前記センサ部材とが、前記凹形状と前記凸形状とを係合するように積層されたことを特徴とする。これによれば、全体として凸形状を有するよう形成された透明充填材及び加飾層により、センサ基材の凹形状の影響を吸収し、薄型で、かつ平坦な入力装置を提供することができる。
本発明の入力装置の製造方法は、(a)窓状の透光領域を有し一方の面が入力面を構成する透明基材の他方の面に、前記透光領域を囲むように加飾層を形成するとともに、前記加飾層の内縁に前記透光領域の内方に向かい厚さが薄くなる傾斜部を形成する工程と、(b)前記透明基材の前記透光領域に、前記加飾層との間に空間部を設けて透明充填材を塗布する工程と、(c)前記透明充填材を塗布した前記透明基材を所定の時間保持し、流動性を有する前記透明充填材をレベリングさせることにより、前記透明充填材と前記透明基材の前記透光領域及び前記傾斜部とを密着させる工程と、(d)前記透明充填材を硬化する工程と、(e)入力位置情報を検知するセンサ部材の少なくとも一部と前記透明基材とを、前記透明充填材及び前記加飾層にわたって粘着層を介して貼り合わせる工程と、を含むことを特徴とする。
これによれば、(a)の工程で加飾層の内縁に傾斜部を形成した後、(b)の工程で塗布した透明充填材を、(c)の工程で所定の時間保持しレベリングさせることにより、透光領域及び傾斜部の表面を広がって透明充填材が形成される。このような工程により、加飾層の段差部近傍の透光領域における気泡の発生を防ぐことができる。また、透明充填材を形成したことにより加飾層の段差の影響を小さくでき、(e)の工程における粘着層を薄膜化することが可能であることから、薄型の入力装置を製造することができる。
本発明の入力装置の製造方法において、前記(a)の工程では、前記傾斜部と前記透明基材の他方の面とのなす傾斜角度を、3°〜60°に形成することが好ましい。これにより、加飾層の厚さを良好に制御できる。また、透明充填材をレベリングさせる(c)の工程において、加飾段差部近傍の透光領域での気泡の発生を確実に抑えつつ、透明充填材の厚さを良好に制御して形成することが可能である。
また、本発明の入力装置の製造方法において、前記(a)の工程では、前記傾斜部と前記透明基材の他方の面とのなす傾斜角度を、5°〜60°に形成することが好ましい。これにより、加飾層の厚さをより良好に制御できる。また、透明充填材をレベリングさせる(c)の工程において、加飾段差部近傍の透光領域での気泡の発生を確実に抑えつつ、透明充填材の厚さをより良好に制御して形成することが可能になる。
さらに、本発明の入力装置の製造方法において、前記(a)の工程では、前記傾斜部と前記透明基材の他方の面とのなす傾斜角度を、30°〜60°に形成することが好ましい。これにより、加飾層の厚さを極めて良好に制御できる。また、透明充填材をレベリングさせる(c)の工程において、加飾段差部近傍の透光領域での気泡の発生を抑えつつ、透明充填材の膜厚を極めて良好に制御して形成することが可能である。
前記(b)の工程において、前記透明充填材は透明な樹脂材料からなることが好ましい。これによれば、操作者から見た時に良好な視認性を有する入力装置を容易に製造することが可能となる。
また、前記(b)の工程において、前記透明充填材を印刷法により塗布することが好適である。これによれば、スクリーン印刷法やインクジェット印刷法などの印刷法により、容易に透明充填材を塗布することが可能である。
前記(d)の工程において、前記透明充填材を紫外線の照射により硬化することが好適である。これにより、常温で硬化可能であり熱などを加える工程が不要であるため、より短時間に、かつ安価に入力装置を製造することが可能である。
前記(e)の工程において、前記センサ部材は静電容量式タッチセンサであることが好ましい。これにより、外部から見た時に透光領域における気泡の発生が無く、薄型の静電容量式タッチパネルの製造が可能である。
前記(e)の工程において、前記センサ部材は抵抗膜式タッチセンサであることが好ましい。これにより、外部から見た時に透光領域における気泡の発生が無く、薄型の抵抗膜式タッチパネルの製造が可能である。
本発明の入力装置は、加飾層の内縁に傾斜部を設けたことにより、加飾層と透明基材との段差部が緩やかな傾斜で形成され、急峻な段差部が形成されることがない。このため段差部近傍の透光領域における気泡の発生が抑制される。
さらに、透明基材の透光領域及び傾斜部にわたって透明充填材が積層形成され、センサ部材と保護部材とが、透明充填材及び加飾層にわたって粘着層を介し貼り合わされる。このように透明充填材を設けることにより、加飾層の段差の影響を小さくすることができるため、保護部材とセンサ部材とを貼り合わせる粘着層について薄膜化が可能となり、入力装置の薄型化が可能となる。
また、本発明の入力装置の製造方法によれば、(a)の工程で加飾層の内縁に傾斜部を形成した後、(b)の工程で塗布した透明充填材を、(c)の工程で所定の時間保持しレベリングさせることにより、透光領域及び傾斜部へ透明充填材が広がって形成される。このような工程により、加飾層の段差部近傍の透光領域における気泡の発生を防ぐことができる。また、透明充填材を形成したことにより加飾層の段差の影響を小さくでき、(e)の工程における粘着層を薄膜化することが可能であることから、薄型の入力装置を製造することができる。
本発明の第1の実施形態における入力装置を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態における入力装置を示す部分拡大断面図である。 第1の実施形態の入力装置における変形例を示す部分拡大断面図である。 第1の実施形態の入力装置における変形例を示す部分拡大断面図である。 本発明の入力装置における、透明基材と加飾層の部分拡大断面図である。 第1の実施形態の入力装置における変形例を示す部分拡大断面図である。 第2の実施形態における入力装置を示す断面図である。 第3の実施形態における入力装置を示す断面図である。 本発明の入力装置の製造方法を示す工程図である。図9(a)から図9(c)の左図はそれぞれの製造工程を示す平面図であり、右図は平面図のA−A線、B−B線、C−C線からそれぞれ切断した断面図を示す。 本発明の入力装置の製造方法を示す工程図である。 本発明の入力装置の製造方法における変形例の工程図である。 従来の入力装置を示す断面図である。 従来の入力装置の加飾印刷層の段差部を示す部分拡大断面図である。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態における入力装置1を示す断面図である。このような入力装置1は、液晶パネル等の表示装置の表示画面上に重ねて配置された状態で、携帯電話や携帯用情報端末などの携帯機器、ゲーム装置、カメラ、ビデオ撮影装置など各種電子機器の表示部に搭載される。操作者は、入力装置1を通して表示装置の画像を視認することができ、表示された様々な情報について、直接表示画面上を指などで触れることにより入力操作を行うことが可能である。
図1に示すように、入力装置1は、入力位置情報を検知するセンサ部材3と、センサ部材3の表面を保護するための保護部材2とを有し構成される。そして、センサ部材3と保護部材2とは透明充填材41及び粘着層51を介して貼り合わされている。
センサ部材3は、静電容量の変化により入力位置情報を検知する静電容量式タッチセンサを構成する。センサ部材3は、第1の電極パターン33が表面に形成された第1のセンサ基材31と、第2の電極パターン34が表面に形成された第2のセンサ基材32とを有し構成される。第1の電極パターン33は、第1のセンサ基材31表面のX−Y平面のX1−X2方向に延出した複数の電極を有し、第2の電極パターン34は、第2のセンサ基材32表面のX−Y平面のY1−Y2方向に延出した複数の電極を有している。そして第1の電極パターン33と第2の電極パターン34との間で静電容量を有するように、第1のセンサ基材31と第2のセンサ基材32とが接着層37を介し一体に接合されている。このような構成とすることで、入力操作において入力面に指などを近接または接触させた時に、静電容量に変化が生じ、この静電容量変化に基づいて入力位置情報を検知することができる。
第1の電極パターン33及び第2の電極パターン34は、いずれも可視光領域で透光性を有するITO(Indium Tin Oxide)、SnO、ZnO等の透明導電膜であり、スパッタ法や蒸着法により形成される。その厚みはいずれも0.01μmから0.05μm、例えば0.02μm程度で形成される。また、スパッタ法や蒸着法以外の方法では、あらかじめ透明導電膜が形成されたフィルムを用意し、透明導電膜のみを基材に転写する方法や、液状の原料を塗布する方法により形成することも可能である。
第1のセンサ基材31の第1の電極パターン33周縁部には、入力装置1の入力信号を外部回路に接続するための第1の配線パターン35が形成されている。第1の配線パターン35は、外部の機器と接続するための配線回路(図示しない)や、配線回路と第1の電極パターン33とを接続するための接続電極(図示しない)を含み構成される。また、第2のセンサ基材32の第2の電極パターン34の周縁部には、第2の配線パターン36が形成されている(図示しない)。第1の配線パターン35及び第2の配線パターン36は、銅または銀などの導電性材料を含む導電性ペーストを用い印刷法で形成される。または、第1の電極パターン33及び第2の電極パターン34と同様に、スパッタ法または蒸着法により薄膜で形成することも可能である。
第1のセンサ基材31及び第2のセンサ基材32は、いずれも例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)などの透明な樹脂材料を用い、フィルム状に形成されている。第1のセンサ基材31及び第2のセンサ基材32の厚みは、いずれも100μmから200μm、例えば120μm程度で形成されている。また、第1のセンサ基材31と第2のセンサ基材32とを接着する接着層37には透光性を有するアクリル樹脂系粘着テープを用いることができ、その厚みは10μmから50μm程度、例えば25μmの厚みの粘着テープが用いられている。
したがって、センサ部材3の全体の厚みは、各部材の厚みを合計して200μmから300μm程度で構成される。
また、図1に示すようにセンサ部材3の入力面側には、センサ部材3を保護するための保護部材2が積層されている。保護部材2は、センサ部材3を保護するとともに、電子機器の表示部に配置され操作者から直接視認されることから、良好な外観が求められる。
保護部材2は透明基材21と加飾層22とを有し構成されている。透明基材21は可視光を透過するガラス基板またはプラスチック基板を用いることができる。ガラス基板は樹脂基板に比べ光学特性に優れているため、視認性が良好である。プラスチック基板は、樹脂成形により作製できるため比較的容易に任意の形状に加工することが可能である。
透明基材21のセンサ部材3と対向する面には、加飾層22が積層されている。加飾層22は、第1の配線パターン35及び第2の配線パターン36(図示しない)と平面的に重なるように透明基材21の周縁部に形成されている。これにより、入力装置1を外部から見た時に、第1の配線パターン35及び第2の配線パターン36は加飾層22により遮蔽されるため、操作者から視認されることがない。また、保護部材2は電子機器の表示部として配置されるため、加飾層22は、第1の配線パターン35及び第2の配線パターン36を遮蔽するとともに、模様、文字、マーク、絵柄、着色等の加飾が施され、電子機器のデザインの一部となるものである。
加飾層22は、スクリーン印刷、インクジェット印刷、グラビア印刷、オフセット印刷等の印刷法や、転写法、あるいは蒸着法により形成することが可能である。また、ガラスインサート成型、インモールド成型、二色成型法等により形成することも可能である。成型法により加飾層22を積層する方法は、透明基材21及び加飾層22の形状を比較的自由に形成できるが、設計仕様ごとに金型を準備する必要があり少量多品種の場合には高価となってしまう。本実施形態の入力装置1においては、比較的安価で容易に形成可能である印刷法により加飾層22を形成している。この加飾層22の厚みとしては、0.01〜100μm程度、例えば黒色の1層印刷であれば8〜15μm程度の厚みである。また、白色や淡色系の印刷の場合、加飾層22の遮蔽効果を得るため2〜3層以上に重ねて印刷する必要があり、その厚みは15〜30μm程度となる。
図2は、第1の実施形態における入力装置1を示す部分拡大断面図である。図1及び図2に示すように、本発明の入力装置1では加飾層22の内縁に、透光領域21bの内方に向かい加飾層22の厚さが薄くなるように形成された傾斜部22aを設けている。また、透明基材21の透光領域21b及び傾斜部22aの一部にわたって透明充填材41が積層されている。そして、保護部材2とセンサ部材3とが透明充填材41及び加飾層22にわたって粘着層51を介して接着される。このような構成とすることにより、加飾層22と透明基材21との段差部23近傍の透光領域21bにおいて気泡の発生を抑制する事ができ、かつ、粘着層51を薄膜化することにより入力装置1の薄型化が可能となった。
すなわち、傾斜部22aを設けたことにより、透明基材21と加飾層22との段差を緩やかにすることができる。このため、透明充填材41を透明基材21及び傾斜部22aの一部にわたって密着した状態で積層する事が可能になった。これにより、段差部23近傍の透光領域21bにおける気泡の発生を抑えられる。例えば傾斜部22aを設けていない場合、加飾層22と透明基材21との段差部23が急峻になるため、透明充填材41を積層する際に、段差部23近傍で気泡が発生し易くなる。加飾層22の内方は透光領域21bであるため、段差部23近傍に気泡が発生すると外部から見た時に視認され、外観上問題となる。また、入力装置1の下に配置される液晶パネル等からなる画像表示装置の画像が、透光領域21bの縁部の気泡によって見えなくなる問題が生じる。
透明充填材41には、可視光を透過する樹脂材料、例えばアクリル系樹脂等を用いることができる。透明充填材41は、アクリル系樹脂を含むペーストまたはインクを用いることにより、スクリーン印刷法やインクジェット印刷法等の印刷法により容易に形成することができる。透明基材21にガラス基板を用いると、インクとガラス表面の濡れ性が良く、透明基材21と透明充填材41との間に気泡等の発生がなく密着性良く形成できるため、より優れた視認性を得ることができる。また、インクの粘度や、印刷の条件を適正に選択することにより、透明充填材41を適当な厚みや形状に形成することが可能である。
また、透明充填材41には紫外線硬化型の樹脂材料を用いることが好ましい。紫外線硬化型の樹脂は、加熱する必要が無いため短時間で硬化でき、また、硬化時における温度変化や体積収縮が少ないため、透明基材21及び傾斜部22aと透明充填材41との界面における気泡やピンホールの発生が無い。さらに、硬化時の残留応力が小さいことから、透明充填材41を積層しても透明基材21の反りを生じることが無い。
保護部材2とセンサ部材3とを接着する粘着層51には、アクリル系樹脂を含み構成される透光性の粘着テープを用いることができる。粘着層51は、保護部材2とセンサ部材3とを接着するとともに、その粘弾性により部材間の段差を吸収して平坦に接着する事が求められる。
ここで、本発明の効果を明確にするために、従来例と比較して説明する。図12及び図13に示す従来の入力装置101においては、加飾印刷層141bの段差吸収のために、加飾印刷層141bの厚みに対し3〜5倍以上の厚さを有する粘着層151を用いる必要があった。そのため、加飾印刷層141bが1層印刷のときには、粘着層151の厚さとして約50μm程度必要であり、加飾印刷層141bを多層印刷で形成した場合には、粘着層151を150μm程度まで厚くして加飾段差を吸収する必要があった。静電容量式タッチセンサの厚みは上述のとおり200μm〜300μm程度であるため、粘着層151の薄膜化は入力装置101の薄型化において、大きな課題となっていた。
また、粘着層151として、より粘弾性の低い柔軟な材料を用いることにより、薄い材料であっても加飾印刷層141bの段差を吸収し気泡の発生を防ぐことも考えられる。しかし、粘弾性が低い材料は、作業性及び加工性が非常に悪くなってしまい、任意の形状に切断することや打ち抜き加工することが難しいため、通常の工程で使用することは困難である。また、粘弾性の低い材料を用いた場合、十分な粘着力が得られないという問題や、粘着層151が加飾印刷シート141aの外周よりもはみ出してしまい操作者から直接視認されるため外観上の不具合となる問題が生じる。
図2に示すように、本発明の入力装置1において、透明基材21の透光領域21b及び傾斜部22aの一部にわたって透明充填材41を設けたことにより、加飾層22の段差の影響を非常に小さくすることが可能となった。このため、粘着層51は加飾層22と透明充填材41との間で生じる段差部24のみを吸収すればよいこととなるため、粘着層51を大幅に薄膜化することが可能である。例えば段差部24の大きさを、加飾層22の厚さに対し、1/2から1/3程度になるように透明充填材41を設けると、粘着層51も半分以下の厚さに薄膜化することが可能になる。また、従来の入力装置101においては、粘着層51に良好な段差吸収性が要求されることから、粘弾性が低い材料を用いる必要があった。このため、粘着層51の材料選択性がなく、比較的高価な部材であった。しかし、本発明の構成とすることにより、粘着層51の材料選択性が得られることとなり、比較的安価な材料も使用可能となる。
さらに、加飾層22に傾斜部22aを設け加飾段差を緩やかにし、透明充填材41を積層し段差の影響を小さくしたことにより、各部材間を密着性よく積層可能であり、接着に伴う応力も小さく抑えられる。このため、経時変化や、高温高湿試験などの信頼性試験を行った場合においても、気泡の発生や、粘着層51及び透明充填材41の剥離を抑制する事が可能となる。
次に、加飾層22について傾斜部22aの傾斜角度を様々に変えて形成した場合について説明する。なお、各図中の構成要素の寸法、傾斜角度は、説明のため適宜変更して示している。
図5には、加飾層22を印刷法で形成した場合の透明基材21と加飾層22との部分拡大断面図を示す。なお、図5では、入力面を下側にして表示している。加飾層22を印刷法で形成した場合、インクの粘弾性により加飾層22の傾斜部22aの断面形状は直線的な形状にはなっておらず、図5(a)及び図5(c)に示すように盛り上がった突出部22cを有していたり、図5(b)に示すように加飾層22の主面22bとなだらかな曲線でつながる形状を有していたり様々な形状となっている。本実施形態において傾斜部22aの傾斜角度は、加飾層22と透明基材21との接触角度ではなく、図5の点線に示すように、傾斜部22aの傾斜面を構成する曲線を直線に近似して平均の傾斜角度としている。例えば図5(a)のように突出部22cを有する場合は、傾斜部22aの透明基材21と接する点(内端部)と突出部22cの頂点とを結ぶ直線で傾斜角度を算出する。また、図5(b)のように突出部22cを有しない場合は、傾斜部22aと加飾層22の主面22b(透明基材21の面と略平行になる面)との境界部分と、傾斜部22aの透明基材21と接する点とを結ぶ直線で傾斜角度を算出する。また、多層の加飾印刷を行った場合には、1層目(透明基材21に直接積層される層)の傾斜部22aから傾斜角度を求めている。
図2は、第1の実施形態の入力装置1における部分拡大断面図を示し、加飾層22の傾斜角度を30°〜60°、例えば45°に形成した場合を示す。本実施形態の入力装置1において、加飾層22および透明充填材41を設けることにより、透明基材21と加飾層22とで形成される段差部23と、透明充填材41と加飾層22とで形成される段差部24の2つの段差が生じる。このため、透明充填材41を形成する場合と、粘着層51を貼り合わせる場合とで、それぞれ気泡が発生する可能性が考えられる。しかし、本実施形態の入力装置1においては、透明基材21と加飾層22とで形成される段差部23が緩やかな角度で形成されているため、透明基材21と傾斜部22aとに透明充填材41を密着させて形成することができ気泡の発生が抑えられる。また、透明充填材41と加飾層22とで形成される段差部24は、粘着層51で段差吸収可能な程度に小さいため気泡が発生しない。また、段差部24で気泡が発生しても、加飾層22により遮蔽されているため、操作者から直接視認されることはない。
また、傾斜角度を30°〜60°、例えば45°に形成した場合、加飾層22および透明充填材41の膜厚制御性が極めて良好である。透明充填材41の膜厚制御性が極めて良好であることから、加飾層22の段差の影響を極めて小さくすることができ、これにより粘着層51を薄膜化する事が可能である。また、加飾層22の膜厚制御性が良好であることから、加飾層22の遮蔽効果が極めて良好であり、外部から見た時に第1の配線パターン35及び第2の配線パターン36(図示しない)が遮蔽され、良好な視認性が得られる。
図3は、第1の実施形態の入力装置1の変形例を示し、傾斜角度を5°〜30°、例えば10°に形成した入力装置1の部分拡大断面図である。このような角度で加飾層22を形成した場合、透明基材21と加飾層22とで形成される段差部23が非常に緩やかな角度で形成される。このため、透明充填材41と透明基材21及び傾斜部22aとが非常に良く密着して積層され、段差部23近傍における気泡の発生を抑えることができる。また、傾斜角度を5°〜30°、例えば10°に形成した場合、透明充填材41を塗布した時に、その流動性により傾斜部22aの表面を覆うように広がりやすく、透明充填材41と加飾層22とで形成される段差部24も緩やかな角度で形成され、気泡の発生を抑えることが出来る。また、段差部24の影響がより小さいため粘着層51の薄膜化に好適である。加飾層22の膜厚制御性についてもより良好であり、遮蔽効果が十分に得られる。
図4は、第1の実施形態の入力装置1の別の変形例を示し、傾斜角度を3°〜5°に形成した入力装置1の部分拡大断面図である。本変形例において、透明基材21と加飾層22とで形成される段差部23が極めて緩やかな角度で形成されるため、透明充填材41と透明基材21及び傾斜部22aとが極めて良く密着して積層され、段差部23近傍における気泡の発生を抑制できる。また、透明充填材41を塗布した時に、その流動性により傾斜部22aの上を広がりやすく、透明充填材41は加飾層22の平坦な主面22bに乗り上げるように段差部24が形成され、透明充填材41は加飾層22に対し凸の形状となる。このとき段差部24は緩やかであり気泡の発生を抑えることが出来る。この段差部24に気泡が発生しても加飾層22で遮蔽されているため、外観上問題は無い。さらに、加飾層22の膜厚制御性が良好であり、遮蔽効果も良好である。また、透明充填材41が加飾層22の主面22bに重なって積層される場合があっても、何ら問題はなく、段差部23の近傍における気泡の発生が無く、かつ加飾層22の段差の影響を小さくできるため粘着層51を薄膜化する事が可能である。
傾斜角度を3°より小さくなるように形成した場合、加飾層22の遮蔽効果が小さくなってしまうため、あまり好ましくない。また、透明充填材41が加飾層22よりも厚く形成され透明充填材41が加飾層22に対し凸段差となってしまい膜厚制御性があまり高くない。傾斜角度を60°より大きく形成した場合は、加飾層22及び透明充填材41の膜厚制御性は極めてよいが、加飾層22と透明基材21との段差部23及び加飾層22と透明充填材41との段差部24において段差の角度が急峻になり、気泡が発生する可能性があるため、あまり好ましくない。
傾斜角度を変化させた場合の塗布膜厚制御性、気泡制御性などを評価し、まとめた結果を、表1に示す。
Figure 0005406161
図6は、第1の実施形態における入力装置1の変形例を示す断面図である。図6に示すように、本変形例では第1のセンサ基材31の表裏面それぞれに第1の電極パターン33と第2の電極パターン34とが形成された構成となっている。この場合においても、第1の電極パターン33と第2の電極パターン34との間に静電容量が形成され、この静電容量の変化により入力位置情報を検知できる。本変形例のように、1枚のセンサ基板で静電容量式タッチセンサを構成する場合、2枚のセンサ基板を用いた構成と比べセンサ部材3の薄型化が可能である。
本変形例の入力装置1においても、本発明は同様の効果を奏し、加飾層22と透明基材21との段差部23における気泡の発生を抑制することができる。また、加飾層22の段差の影響を小さくすることにより、保護部材2とセンサ部材3とを貼り合わせる粘着層51の薄膜化が可能である。本変形例ではセンサ部材3がより薄型であるため、粘着層51の薄膜化は、入力装置1の薄型化においてより効果的である。
<第2の実施形態>
図7は、第2の実施形態における入力装置1を示す断面図である。第2の実施形態の入力装置1は第1の実施形態と同様に、保護部材2とセンサ部材3とが、透明充填材41と粘着層51とを介し一体に接合されており、センサ部材3は静電容量式タッチセンサを構成している。
第2の実施形態において、第1のセンサ基材31の外周部には第1の配線パターン35が形成されており、その上部を覆い保護層42が形成されている。入力装置1において、透光領域21bを大きくするために、第1の配線パターン35の配線をより細くして、非透光領域21cを狭くすることが求められている。このため、第1の配線パターン35において断線やショートを防ぐため保護層42を設けている。保護層42は、透明充填材41と同じ樹脂材料を用い、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法などの印刷法により形成することができる。第1の電極パターン33の厚さは、第1の配線パターン35と保護層42とを積層した合計の厚さに対して薄いため、センサ部材3の上面側は、図7に示すように、全体として凹形状の断面となっている。
これに対し、保護部材2は、透明基材21に積層された透明充填材41が、透光領域21bおよび加飾層22の主面22bの一部に重なって形成されており、加飾層22の厚さに比べ透明充填材41の厚さが厚くなっている。このため、加飾層22と透明充填材41とはセンサ部材3に向かって全体的に凸の断面形状となっている。
第2の実施形態の入力装置1は、透明基材21に積層された透明充填材41の凸形状とセンサ部材3の上面側の凹形状とを係合するように粘着層51を介して1体に接合される。これにより、保護部材2とセンサ部材3とは平坦に接合される。また、保護部材2の凸形状とセンサ部材3の凹形状とが係合することにより、それぞれの面における段差の影響が相殺され、粘着層51によって大きな段差吸収をする必要が無くなるため、粘着層51を薄膜化する事ができる。さらに、透明充填材41及び保護層42は急峻な段差が生じない形状で形成されているため、それぞれの段差において気泡の発生もない。
<第3の実施形態>
図8は、第3の実施形態における入力装置1を示す断面図である。図8に示すように、第3の実施形態におけるセンサ部材3は、抵抗膜式タッチセンサを構成する。本実施形態におけるセンサ部材3は、第1のセンサ基材31と第2のセンサ基材32とがスペーサ38を介し、空間を設けて対向配置されている。また、第1のセンサ基材31と第2のセンサ基材32との対向する面には、それぞれ第1の電極パターン33と第2の電極パターン34とが形成されている。
入力面側に配置された第1のセンサ基材31は、入力操作により変形可能な可撓性を有するフィルム状の材料であり、PET(ポリエチレンテレフタレート)等の透明樹脂を用いる。第1のセンサ基材31の厚みは100μmから200μm程度、例えば厚み188μmで形成される。また、第2のセンサ基材32は、透明な樹脂で形成され、例えばPC(ポリカーボネート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PES(ポリエーテルスルフォン)、PMMA(メタクリル酸メチル樹脂)、ノルボルネン樹脂等の樹脂を用い、厚みが0.5mmから1.5mm、例えば1.0mm程度で形成されればよい。
抵抗膜式タッチセンサは、第1のセンサ基材31が押圧操作により撓むと、その箇所で第1の電極パターン33と第2の電極パターン34とが接触する。第1の電極パターン33と第2の電極パターン34にはそれぞれ電圧が印加されており、押圧操作による電圧値の変化に基づき入力位置情報を検知する。
保護部材2は、センサ部材3の入力面側に積層されるため、透明基材21についても入力操作により変形可能な可撓性の材料を用いる必要がある。透明基材21として、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)等のフィルム状の透明樹脂を用いることができる。
透明基材21のセンサ部材3と対向する面の外縁部には、加飾層22が形成されており、第1の配線パターン35及び第2の配線パターン36を遮蔽するように積層される。加飾層22の内縁には傾斜部22aが設けられており、また、加飾層22の内方には透明充填材41が、透明基材21の透光領域21b及び傾斜部22aの一部を覆うように積層されている。そして、加飾層22及び透明充填材41にわたって、粘着層51を介して保護部材2とセンサ部材3とが一体に接着される。
第3の実施形態においても、傾斜部22aを設けたことにより加飾層22と透明基材21との段差が緩やかに形成されるため、段差部23近傍の透光領域21bにおける気泡の発生が無い。また、透明充填材41を積層することにより加飾層22の段差の影響を小さくすることが可能であり、粘着層51の薄膜化が可能となった。図12、図13に示す従来の入力装置101のように、抵抗膜式タッチセンサを有する入力装置101は、加飾印刷シート141aが柔軟なフィルム状の材料であるため、加飾印刷層141bの段差が大きい場合、加飾印刷シート141aの入力面側に加飾段差の影響が現れてしまうことがある。このような場合、加飾印刷シート141aの段差は操作者から直接視認されてしまうため外観不良となる。本実施形態においては、図8に示すように透明充填材41を設けたことにより加飾段差の影響を低減することが可能であるため、透明基材21の入力面側を平坦に保って保護部材2とセンサ部材3とを接着する事ができる。したがって、入力面に段差の無い良好な外観を有する入力装置1を提供できる。
<入力装置の製造方法>
次に、入力装置1の製造方法について説明する。図9及び図10は本発明の入力装置1の製造方法を示す工程図である。図9(a)から図9(c)においてはそれぞれ平面図及び断面図を示しており、左図は各製造工程の平面図、右図は各平面図のA−A線、B−B線、C−C線から切断した断面図を示す。なお、図9(a)から図9(c)、及び図10(a)では、入力面側を下側にして断面図を示している。
図9(a)は、センサ部材3の表面を保護するための保護部材2を作製する工程である。まず透明基材21を用意する。透明基材21には、可視光を透過する樹脂基板やガラス基板を用いる。この透明基材21表面の周縁部に加飾層22を形成する。これにより、加飾層22と平面的に重なる部分は非透光領域21cとなり、加飾層22に囲まれた透明基材21の中央部は厚さ方向に光を透過する窓状の透光領域21bとなる。また、加飾層22の内縁には、透光領域21bの内方に向かい厚さが薄くなるように形成された傾斜部22aを設ける。加飾層22は、スクリーン印刷やインクジェット印刷などの印刷法により形成することが出来る。また、印刷法以外でも転写法や蒸着法で形成することも可能である。
図9(a)の工程において、傾斜部22aの傾斜角度を様々に変えて作製することができる。傾斜角度を30°より大きく形成すると、加飾層22の膜厚制御性が極めて良好であり、加飾層22により高い遮蔽効果が得られる。また傾斜角度を5°〜30°に形成した場合、加飾層22の膜厚制御性が非常に良好である。また傾斜角度を3°〜5°に形成した場合、加飾層22の膜厚を良好に制御して形成可能である。傾斜角度が3°より小さいと、加飾層22の遮蔽効果が小さくなる可能性があるため、あまり好ましくない。
次に、図9(b)に示すように、透明基材21の透光領域21bに加飾層22との間に空間を設けて透明充填材41を塗布する。透明充填材41には、可視光を透過する例えばアクリル系樹脂を用いる。また、透明充填材41は、アクリル系樹脂を含むペーストまたはインクを用いることにより、スクリーン印刷法やインクジェット印刷法等の印刷法により容易に形成することが出来る。透明充填材41と加飾層22との空間は、3μmから500μm程度に設けることが好ましい。また、透明充填材41は、加飾層22との間に空間を設けず、傾斜部22aまたは加飾層22の主面22bに直接重ねて印刷することも可能である。ただし、この場合は透明充填材41の膜厚や形状を制御することが難しく、加飾層22と透明充填材41との段差が大きくなるため好ましくない。また、透明基材21と加飾層22との段差部23に直接印刷すると、段差部23近傍の透光領域21bに気泡が発生する場合があるため、あまり好ましくない。
図9(c)は、図9(b)に示した工程の後に透明充填材41を形成した透明基材21を所定の時間保持する工程である。透明充填材41は流動性を有するペーストまたはインクであるため、所定の時間保持することによりレベリングし、透光領域21bの全体及び傾斜部22aの一部を覆うように透明基材21の表面を広がる。保持時間は5秒から90秒、より好ましくは30秒から60秒が好適である。これにより、透明充填材41の膜厚制御が可能となり、加飾層22の段差の影響を低減することが可能となる。また、透明充填材41を所定の時間保持することにより、透明充填材41は透明基材21及び傾斜部22aの表面と良く密着しながら広がるため、段差部23における気泡の発生を防ぐことができる。
また、図9(a)の工程において形成した傾斜部22aの傾斜角度を変えることにより、図9(c)の工程での透明充填材41の広がり方を制御し、透明充填材41の膜厚や形状を制御することができる。例えば、傾斜角度を30°〜60°に形成すると、透明充填材41の膜厚制御性が極めて良好であり、透明充填材41と加飾層22との段差を非常に小さくすることができる。また、加飾層22と透明基材21との段差部23の角度が緩やかに形成されているため、透明充填材41が広がるときに段差部23近傍で気泡が発生する事がない。傾斜角度を5°〜30°に形成した場合、透明充填材41の膜厚制御性がより良好であり、傾斜部22aの上に広がりやすくなるため、透明充填材41と加飾層22との段差も極めて小さい。傾斜角度を3°〜5°に形成した場合、透明充填材41の膜厚を良好に制御して形成可能である。また、この場合透明充填材41は加飾層22に対し凸の段差を有する。傾斜角度が3°より小さいと、透明充填材41は加飾層22に対し凸の段差となり、透明充填材41と加飾層22との段差部24が大きくなるため好ましくない。また、傾斜角度が60°より大きいと、透明充填材41の膜厚制御性は良好であるが段差部23の角度が急峻になるため、段差部23近傍の透光領域21bにおいて気泡が発生する可能性があるため、あまり好ましくない。
次に、透明充填材41を硬化する。透明充填材41には紫外線硬化型樹脂を用いることが好ましく、例えばアクリル系紫外線硬化型樹脂を用いることができる。これにより、図10(a)に示すように光源から紫外線を照射することで透明充填材41の硬化が可能となるため、透明充填材41の硬化工程を短時間に行うことができ、量産性に優れている。さらに、硬化時の温度変化や体積収縮が少ないため、硬化時において透明充填材41と透明基材21との界面において気泡や剥離が発生することが無い。また、硬化後の残留応力が小さいため、透明基材21の反りが生じない。透明充填材41として、常温硬化型のほか熱硬化併用型の紫外線硬化樹脂を用いることも可能である。低収縮・低応力であれば気泡、剥離、透明基材21の反り等が発生しないので、例えばウレタン系、アクリル系、エポキシ系などの熱硬化併用型の紫外線硬化樹脂を使用できる。
図10(b)は、センサ部材3を作製する工程である。図10(b)に示すセンサ部材3はいわゆる静電容量式タッチセンサであり、その工程の詳細は図示しない。センサ部材3の第1のセンサ基材31及び第2のセンサ基材32として、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)などのフィルム状材料を用意する。そして第1のセンサ基材31及び第2のセンサ基材32の表面にそれぞれ第1の電極パターン33及び第2の電極パターン34を形成する。第1の電極パターン33及び第2の電極パターン34はITO(Indium Tin Oxide)、SnO、ZnO等の透明導電材料であり、スパッタ法や蒸着法により作製する。また、あらかじめ透明導電膜を形成したフィルム材料を用意し、透明導電膜層を第1のセンサ基材31及び第2のセンサ基材32に転写する方法や、液状の原料を塗布する方法でも作製可能である。
第1のセンサ基材31及び第2のセンサ基材32の外周部には、それぞれ外部のフレキシブルプリント基板等と接続するための第1の配線パターン35及び第2の配線パターン36(図示しない)を形成する。これらは、第1の電極パターン33及び第2の電極パターン34と同様に、スパッタ法や薄膜法で形成することが可能である。また、第1の電極パターン33及び第2の電極パターン34を形成した後に、印刷法等によって形成することもできる。
このようにして作製した第1のセンサ基材31と第2のセンサ基材32とを接着層37を介して貼り合わせることで、図10(b)に示すような、静電容量式タッチセンサを作製する。センサ部材3は、第1の電極パターン33と第2の電極パターン34との間で静電容量が形成され、この静電容量の変化を読み取ることで入力位置情報を検知する事が出来る。接着層37は、透明なアクリル系粘着テープであり、その厚みは10μmから50μm、例えば25μmの厚みを有する。
図10(c)は、保護部材2とセンサ部材3とを粘着層51を介し貼り合わせることにより作製した入力装置1の断面図である。加飾層22と第1の配線パターン35及び第2の配線パターン36(図示しない)とが平面的に重なるように配置して接着する。これにより、第1の配線パターン35及び第2の配線パターン36が操作者から直接視認されることがない。
本発明の入力装置1の製造方法によれば、加飾層22の傾斜部22a及び透明充填材41を設けることにより、加飾層22の段差の影響を小さくすることができるため、粘着層51を薄膜化する事が出来る。また、加飾層22の段差部23近傍の透光領域21bにおいて気泡の発生や粘着層51の剥離が無いことから、貼り合わせの工程を容易に行うことが可能である。
図9(a)〜図10(a)で示した工程についてはこの順に工程を進める必要があるが、図10(e)に示した工程の順番は図9(a)〜図10(a)で示した工程の後に限定されず、図10(c)の工程の前であれば良い。図10(b)の工程は、図9(a)〜図10(a)の工程と並行して進めるのが実際的である。
図11には、入力装置1の製造方法の変形例を示す。本変形例ではセンサ部材3として抵抗膜式タッチセンサを製造する場合を示す。図9(a)から図9(c)及び図10(a)で示した工程は、入力装置1の製造方法と同様であり、詳細の説明は省略する。ただし、本変形例において、センサ部材3として抵抗膜式タッチセンサを製造するため、入力面を構成する透明基材21には、押圧操作により柔軟に変形するPET(ポリエチレンテレフタレート)等の可撓性のフィルム状材料を用いる。
図11(a)に、保護部材2と第1のセンサ基材31とを粘着層51により貼り付ける工程を示す。また、図11(b)には、抵抗膜式タッチセンサを製造する工程を示す。
まず、第1のセンサ基材31の表裏面の一方の面に、第1の電極パターン33及び第1の電極パターン33の周縁に第1の配線パターン35を形成する。第1の電極パターン33はITO(Indium Tin Oxide)、SnO、ZnO等の透明導電材料であり、スパッタ法や蒸着法により作製する。また、スパッタ法や蒸着法に限らず、転写法や塗布法でも作製可能である。第1の配線パターン35は、銀または銅などの導電性金属フィラーを含むペーストを用い印刷法で形成される。
そして、図11(a)に示すように、あらかじめ図9(a)から図9(c)、図10(a)で示した工程で作製した保護部材2と第1のセンサ基材31の他方の面とを粘着層51を介し貼り合わせる。このとき、加飾層22が第1の配線パターン35と平面的に重なるように積層する。これにより、第1の配線パターン35は、加飾層22により遮蔽され操作者に直接視認されることがない。
第1のセンサ基材31は透明基材21と同様に、押圧操作により柔軟に変形するPET(ポリエチレンテレフタレート)等のフィルム状の材料を用いる。これにより、第1のセンサ基材31と透明基材21とを貼り合わせた場合であっても、押圧操作により柔軟に変形することから入力位置情報を検知できる。
また、第2のセンサ基材32に、第1のセンサ基材31と同様に第2の電極パターン34及び第2の配線パターン36を形成する。第2のセンサ基材32は、透明な樹脂基板であり、例えばPC(ポリカーボネート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PES(ポリエーテルスルフォン)、PMMA(メタクリル酸メチル樹脂)、ノルボルネン樹脂等が用いられる。
そして、図11(b)に示すように、第1のセンサ基材31と第2のセンサ基材32とを、互に電極パターンが対向するように空間を設けて配置し、スペーサ38を介して接着する。これにより、抵抗膜式タッチセンサを有する入力装置1を製造することができる。
本変形例のように抵抗膜式タッチセンサを有する入力装置1においては、第1のセンサ基材31と第2のセンサ基材32との間に所定の空間を設ける必要がある。本変形例の製造方法のように、あらかじめ第1のセンサ基材31と保護部材2とを貼り合わせた後に、第2のセンサ基材32と接着することにより、空間部の形状を保持して入力装置1を製造することが容易である。
また、本変形例の入力装置1の製造方法においても、本発明の効果が同様に得られ、加飾層22近傍の透光領域21bにおいて気泡の発生が抑制される。また、透明充填材41を設けたことにより、加飾層22の段差の影響を低減し粘着層51の薄膜化が可能となった。これにより、薄型の入力装置1を提供することが可能である。
1、101・・・入力装置
2・・・保護部材
3・・・センサ部材
21・・・透明基材
21b・・・透光領域
21c・・・非透光領域
22・・・加飾層
22a・・・傾斜部
23、24、123・・・段差部
31・・・第1のセンサ基材
32・・・第2のセンサ基材
33・・・第1の電極パターン
34・・・第2の電極パターン
35、135・・・第1の配線パターン
36、136・・・第2の配線パターン
37・・・接着層
41・・・透明充填材
42・・・保護層
51、151・・・粘着層
131・・・上側透光性基板、
132・・・下側透光性基板、
135・・・上部印刷回路
136・・・下部印刷回路
141a・・・加飾印刷シート
141b・・・加飾印刷層

Claims (18)

  1. 入力位置情報を検知するセンサ部材と、
    前記センサ部材を保護するための保護部材とを有し、
    前記センサ部材と前記保護部材とは、可視光を透過する粘着層及び可視光を透過する透明充填材を介し積層され、
    前記保護部材は、厚さ方向に光を透過する窓状の透光領域を有し、一方の面が入力操作を行う入力面を構成する透明基材と、前記透明基材の他方の面に形成された加飾層とを有し構成され、
    前記加飾層は、前記透光領域を囲むように前記透明基材に積層されるとともに、前記加飾層の内縁には、前記透光領域の内方に向かい前記加飾層の厚さが薄くなるように形成された傾斜部が設けられ、
    前記透明基材の他方の面には、前記透光領域及び前記傾斜部にわたって前記透明充填材が積層され、
    前記センサ部材と前記保護部材とが、前記透明充填材及び前記加飾層にわたって前記粘着層を介し貼り合わされたことを特徴とする入力装置。
  2. 前記傾斜部と前記透明基材の他方の面とのなす傾斜角度が、3°〜60°であることを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記傾斜部と前記透明基材の他方の面とのなす傾斜角度が、5°〜60°であることを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  4. 前記傾斜部と前記透明基材の他方の面とのなす傾斜角度が、30°〜60°であることを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  5. 前記透明充填材が、可視光を透過する樹脂材料からなることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の入力装置。
  6. 前記透明充填材が、紫外線硬化型の樹脂材料からなることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の入力装置。
  7. 前記センサ部材が、静電容量式タッチセンサであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の入力装置。
  8. 前記センサ部材が、抵抗膜式タッチセンサであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の入力装置。
  9. 前記センサ部材は、入力位置情報を検知する電極パターンが形成されたセンサ基材を有し構成され、前記電極パターンの外周には配線パターンが形成されており、
    前記センサ基材の前記保護部材と対向する面は、前記電極パターンと前記配線パターンとにより、全体として凹形状を有し、
    前記透明基材に形成された前記透明充填材及び前記加飾層は、全体として凸形状を有しており、
    前記保護部材と前記センサ部材とが、前記凹形状と前記凸形状とを係合するように積層されたことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の入力装置。
  10. 入力装置の製造方法であって、
    (a)窓状の透光領域を有し一方の面が入力面を構成する透明基材の他方の面に、前記透光領域を囲むように加飾層を形成するとともに、前記加飾層の内縁に、前記透光領域の内方に向かい厚さが薄くなる傾斜部を形成する工程と、
    (b)前記透明基材の前記透光領域に、前記加飾層との間に空間を設けて透明充填材を塗布する工程と、
    (c)前記透明充填材を塗布した前記透明基材を所定の時間保持し、流動性を有する前記透明充填材をレベリングさせることにより、前記透明充填材と前記透明基材の前記透光領域及び前記傾斜部とを密着させる工程と、
    (d)前記透明充填材を硬化する工程と、
    (e)入力位置情報を検知するセンサ部材の少なくとも一部と前記透明基材とを、前記透明充填材及び前記加飾層にわたって粘着層を介して貼り合わせる工程と、を含むことを特徴とする入力装置の製造方法。
  11. 前記(a)の工程において、前記傾斜部と前記透明基材の他方の面とのなす傾斜角度を、3°〜60°に形成することを特徴とする請求項10に記載の入力装置の製造方法。
  12. 前記(a)の工程において、前記傾斜部と前記透明基材の他方の面とのなす傾斜角度を、5°〜60°に形成することを特徴とする請求項10に記載の入力装置の製造方法。
  13. 前記(a)の工程において、前記傾斜部と前記透明基材の他方の面とのなす傾斜角度を、30°〜60°に形成することを特徴とする、請求項10に記載の入力装置の製造方法。
  14. 前記(b)の工程において、前記透明充填材が透明な樹脂材料からなることを特徴とする、請求項10から請求項13のいずれか一項に記載の入力装置の製造方法。
  15. 前記(b)の工程において、前記透明充填材を印刷法により塗布することを特徴とする、請求項10から請求項14のいずれか一項に記載の入力装置の製造方法。
  16. 前記(d)の工程において、前記透明充填材を紫外線の照射により硬化することを特徴とする、請求項10から請求項15のいずれか一項に記載の入力装置の製造方法。
  17. 前記(e)の工程において、前記センサ部材は静電容量式タッチセンサであることを特徴とする、請求項10から請求項16のいずれか一項に記載の入力装置の製造方法。
  18. 前記(e)の工程において、前記センサ部材は抵抗膜式タッチセンサであることを特徴とする、請求項10から請求項16のいずれか一項に記載の入力装置の製造方法。
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