JP5405285B2 - X線撮影装置 - Google Patents
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Description
画像取得部1は、高電圧発生部11と、X線発生部12と、立位撮影装置13と、立位平面検出器14と、臥位撮影装置15と、臥位平面検出器16と、X線画像生成部17とを備えている。X線発生部12は、X線を発生する図示しないX線管と、X線の照射野を成形する図示しないX線絞り器とを備えている。X線発生部12には高電圧発生部11が接続されている。高電圧発生部11は高電圧制御部8の制御の下、X線発生部12のX線管に管電圧を印加し、管電流を供給する。これによりX線発生部12のX線管からX線が発生させられる。立位撮影装置13には立位平面検出器14が備えられ、臥位撮影装置15には臥位平面検出器16が備えられている。立位平面検出器14と臥位平面検出器16は、X線画像生成部17に接続されている。立位平面検出器14及び臥位平面検出器16からの画像情報が、X線画像生成部17に出力される。なお、図中の破線にて示された矢印は、曝射されるX線を模式的に表したものであり、立位撮影装置13と臥位撮影装置15とに対して操作者の指示により曝射を制御する。なお、X線発生部12が、この発明の「X線発生手段」の1例に相当する。また、立位平面検出器14又は臥位平面検出器16が、この発明の「X線検出手段」の1例に相当する。
記憶部2は、X線画像生成部17から出力されたX線画像データを記憶する。この実施例では、被検体の胸部におけるX線画像データが記憶部2に記憶される。
被検体情報取得部3は、心電計31と呼吸検出器32とを備えている。なお、被検体情報取得部3は、心電計31のみを備えていても良いし、呼吸検出器32のみを備えていても良い。
画像処理部4は、輪郭抽出部41と、幅算出部42と、心胸郭比算出部43とを備えている。
輪郭抽出部41は、胸部におけるX線画像データを記憶部2から読み出して、そのX線画像データに表されている肺の輪郭を特定する。例えば、輪郭抽出部41は、X線画像データの画素値(輝度値)に基づいて、そのX線画像データに表されている肺の輪郭の位置を特定する。この実施形態では、画像取得部1は複数フレームのX線画像データを取得し、記憶部2には複数フレームのX線画像データが記憶されている。輪郭抽出部41は、複数フレームのX線画像データを記憶部2から読み出して、各フレームのX線画像データに表されている肺の輪郭の位置を特定する。すなわち、輪郭抽出部41は、各フレームにおける肺の輪郭の位置を特定する。
CTR(%)=(心臓幅D1/肺幅D2)×100
心胸郭比算出部43は、各フレームにおける心臓幅D1の値と肺幅D2の値とを幅算出部42から受けて、上記の式に従って、各フレームにおける心胸郭比を求める。
心胸郭比算出部43は、各フレームにおける心胸郭比を表示制御部5に出力する。
なお、画像処理部4が、この発明の「画像処理手段」の1例に相当する。
表示制御部5は、グラフ作成部51を備えている。表示制御部5は、記憶部2からX線画像データを読み出して、X線画像データに基づくX線画像を表示部61に表示させる。また、表示制御部5は、心胸郭比を心胸郭比算出部43から受けて、その心胸郭比を表示部61に表示させる。なお、表示制御部5が、この発明の「表示制御手段」の1例に相当する。
グラフ作成部51は、画像処理部4の心胸郭比算出部43から出力された各フレームにおける心胸郭比に基づいて、時間に対する心胸郭比の変化を示すグラフを作成する。表示制御部5は、心胸郭比の変化を示すグラフを表示部61に表示させる。
表示制御部5は、心電波形を心電計31から受けて、その心電波形を表示部61に表示させても良い。また、表示制御部5は、呼吸状態を示す信号を呼吸検出器32から受けて、その呼吸状態を示す波形を表示部61に表示させても良い。表示制御部5は、心電波形と呼吸状態を示す波形とを同時に表示部61に表示させても良いし、いずれか一方の波形を表示部61に表示させても良い。
また、表示制御部5は、各フレームにおける心胸郭比(CTR)のうちの最大値を特定し、その最大値を表示部61に表示させても良い。例えば図3に示すように、表示制御部5は、グラフ100の最大値110を特定し、その最大値110を表示部61に表示させる。また、表示制御部5は、心胸郭比が最大値となる時点に取得されたX線画像データを記憶部2から読み出して、そのX線画像データに基づくX線画像を表示部61に表示させても良い。例えば、表示制御部5は、心胸郭比の最大値と、心胸郭比が最大値となる時点に取得されたX線画像とを同時に表示部61に表示させる。また、表示制御部5は、心胸郭比が最大値となる時点における心臓幅D1と肺幅D2とを表示部61に表示させても良い。
主制御部7は、被検体情報取得部3によって取得された被検体情報に基づいて、X線発生部12によるX線照射のタイミングを制御しても良い。例えば、主制御部7は、心電波形を心電計31から受けて、その心電波形に従って、X線発生部12によるX線照射のタイミングを制御する。または、主制御部7は、呼吸状態を示す信号を呼吸検出器32から受けて、その呼吸状態を示す信号に従って、X線発生部12によるX線照射のタイミングを制御する。以下、X線照射のタイミング制御の具体例について説明する。
例えば、主制御部7は、被検体の心拍数によってX線照射のタイミングを制御しても良い。すなわち、主制御部7は、心電波形に従って任意の数の心拍の間、X線発生部12にX線を照射させる。例えば、操作者が操作部62を用いてX線を照射する心拍数を指定すると、指定された心拍数を示す情報が、ユーザインターフェース(UI)6から主制御部7に出力される。主制御部7は、心電波形に基づいて、操作者によって指定された心拍数に相当する期間中、撮影レートに従ってX線発生部12に一定の時間間隔でX線を照射させる。例えば、主制御部7はカウンタによって心拍数をカウントし、指定された心拍数に相当する期間中、X線発生部12に一定の時間間隔でX線を照射させる。これにより、画像取得部1は、操作者によって指定された心拍数に相当する期間中、撮影レートに従って一定の時間間隔でX線を照射することで、その期間における複数フレームのX線画像データを生成する。画像処理部4は、各フレームにおける心臓幅D1と肺幅D2とを求め、さらに、各フレームにおける心胸郭比を求める。すなわち、画像処理部4は、指定された心拍数に相当する期間に含まれる各時点における心胸郭比を求める。そして、表示制御部5は、時間に対する心胸郭比の変化を示すグラフを作成して、そのグラフを表示部61に表示させる。これにより、指定された心拍数に相当する期間における心胸郭比のグラフが、表示部61に表示される。また、表示制御部5は、指定された心拍数に相当する期間における心胸郭比の最大値を求めて、その最大値を表示部61に表示させても良い。
また、主制御部7は、心臓の拡張期又は収縮期に、X線発生部12にX線を照射させても良い。例えば、操作者が操作部62を用いて、心胸郭比を求める期間として心臓の拡張期を指定する。拡張期を示す情報が、ユーザインターフェース(UI)6から主制御部7に出力される。主制御部7は、心電波形に基づいて心臓の拡張期を特定し、拡張期の間、撮影レートに従ってX線発生部12に一定の時間間隔でX線を照射させる。なお、拡張期を特定する方法は、従来に係る方法を用いることができる。これにより、画像取得部1は、拡張期の間、撮影レートに従って一定の時間間隔でX線を照射することで、拡張期における複数フレームのX線画像データを生成する。画像処理部4は、拡張期に含まれる各時点における心胸郭比を求める。そして、表示制御部5は、拡張期における心胸郭比の変化を示すグラフを作成し、そのグラフを表示部61に表示させる。これにより、拡張期における心胸郭比のグラフが、表示部61に表示される。また、表示制御部5は、拡張期における心胸郭比の最大値を求めて、その最大値を表示部61に表示させても良い。
主制御部7は、被検体の呼吸状態によってX線照射のタイミングを制御しても良い。すなわち、主制御部7は、呼吸状態を示す信号に従って任意の数の呼吸の間、X線発生部12にX線を照射させる。例えば、操作者が操作部62を用いてX線を照射する呼吸数を指定すると、指定された呼吸数を示す情報が、ユーザインターフェース(UI)6から主制御部7に出力される。主制御部7は、呼吸状態を示す信号に基づいて、操作者によって指定された呼吸数に相当する期間中、撮影レートに従ってX線発生部12に一定の時間間隔でX線を照射させる。例えば、主制御部7はカウンタによって呼吸数をカウントし、指定された呼吸数に相当する期間中、X線発生部12に一定の時間間隔でX線を照射させる。1例として、主制御部7は、呼吸状態を示す信号(1例として、鼻気流又は口気流による圧力の時間変化)に基づき、カウンタによって呼吸数をカウントする。これにより、画像取得部1は、操作者によって指定された呼吸数に相当する期間中、撮影レートに従って一定の時間間隔でX線を照射することで、その期間における複数フレームのX線画像データを生成する。画像処理部4は、各フレームにおける心臓幅D1と肺幅D2とを求め、さらに、各フレームにおける心胸郭比を求める。すなわち、画像処理部4は、指定された呼吸数に相当する期間に含まれる各時点おける心胸郭比を求める。そして、表示制御部5は、時間に対する心胸郭比の変化を示すグラフを作成して、そのグラフを表示部61に表示させる。これにより、指定された呼吸数に相当する期間における心胸郭比のグラフが、表示部61に表示される。また、表示制御部5は、指定された呼吸数に相当する期間における心胸郭比の最大値を求めて、その最大値を表示部61に表示させても良い。
また、主制御部7は、被検体の呼吸の吸気期間又は呼気期間に、X線発生部12にX線を照射させても良い。吸気期間は、被検体が空気を吸う期間である。呼気期間は、被検体が空気を吐く期間である。例えば、操作者が操作部62を用いて、心胸郭比を求める期間として呼吸の吸気期間を指定する。吸気期間を示す情報が、ユーザインターフェース(UI)6から主制御部7に出力される。主制御部7は、呼吸状態を示す信号に基づいて吸気期間を特定し、吸気期間の間、撮影レートに従ってX線発生部12に一定の時間間隔でX線を照射させる。例えば主制御部7は、呼吸信号を示す信号(1例として、鼻気流又は口気流による圧力の時間変化)に基づいて、吸気期間を特定し、その吸気期間の間、X線発生部12に一定の時間間隔でX線を照射させる。これにより、画像取得部1は、吸気期間の間、撮影レートに従って一定の時間間隔でX線を照射することで、吸気期間に含まれる各時点における心胸郭比を求める。そして、表示制御部5は、吸気期間における心胸郭比の変化を示すグラフを作成し、そのグラフを表示部61に表示させる。これにより、吸気期間における心胸郭比のグラフが、表示部61に表示される。また、表示制御部5は、吸気期間における心胸郭比の最大値を求めて、その最大値を表示部61に表示させても良い。
ユーザインターフェース(UI)6は、表示部61と操作部62とを備えている。表示部61は、CRTや液晶ディスプレイなどのモニタで構成されており、X線画像や心胸郭比を表示する。操作部62は、ジョイスティックやトラックボールなどのポインティングデバイス、スイッチ、各種ボタン、又はキーボードなどで構成されている。操作者は操作部62を用いて、撮影期間や撮影レートを指定することができる。
次に、上記の構成を有するX線撮影装置による動作の1例について説明する。
まず、操作者は操作部62を用いて、撮影期間を指定する。操作者は、所望の心拍数を撮影期間として指定しても良いし、所望の呼吸数を指定しても良い。または、操作者は、心臓の拡張期又は収縮期を指定しても良いし、呼吸の吸気期間又は呼気期間を指定しても良い。または、操作者は、任意の長さの時間を撮影期間としても良い。
主制御部7は、操作者によって指定された撮影期間中、撮影レートに従ってX線発生部12にX線を照射させる。これにより、画像取得部1は、その撮影期間中、撮影レートに従って一定の時間間隔でX線を照射することで、その撮影期間における複数フレームのX線画像データを生成する。
ステップS02によって取得された複数フレームのX線画像データは、記憶部2に記憶される。画像処理部4の輪郭抽出部41は、複数フレームのX線画像データを記憶部2から読み出して、各フレームにおける肺の輪郭を特定する。幅算出部42は、各フレームにおける輪郭に基づいて、各フレームにおける心臓幅D1と肺幅D2を求める。そして、心胸郭比算出部43は、各フレームにおける心臓幅D1と肺幅D2とに基づいて、各フレームにおける心胸郭比(CTR)を求める。
ステップS03によって各フレームにおける心胸郭比が求められると、表示制御部5は、その心胸郭比を表示部61に表示させる。具体的には、表示制御部5のグラフ作成部51は、各フレームにおける心胸郭比に基づいて、時間に対する心胸郭比の変化を示すグラフを作成し、そのグラフを表示部61に表示させる。例えば図3に示すように、表示制御部5は、時間に対する心胸郭比の変化を示すグラフ100を表示部61に表示させる。また、表示制御部5は、各フレームにおける心胸郭比のうちの最大値を特定し、その最大値を表示部61に表示させても良い。
2 記憶部
3 被検体情報取得部
4 画像処理部
5 表示制御部
6 ユーザインターフェース(UI)
7 主制御部
8 高電圧制御部
41 輪郭抽出部
42 幅算出部
43 心胸郭比算出部
51 グラフ作成部
Claims (11)
- X線を照射するX線発生手段と、
被検体を間にして前記X線発生手段に対向する位置に配置され、前記X線発生手段から照射されたX線を検出するX線検出手段と、
前記X線検出手段によって検出されたX線に基づいてX線画像データを生成するX線画像生成手段と、
前記X線発生手段に所定期間内に複数回、X線を照射させることで、前記X線画像生成手段に複数フレームのX線画像データを生成させる制御手段と、
前記複数フレームのX線画像データのそれぞれに基づいて、フレームごとに前記被検体の肺幅と心臓幅との比である心胸郭比を前記フレームごとに求める画像処理手段と、
前記心胸郭比の時間的変化を表す情報を表示手段に表示させる表示制御手段と、
を有することを特徴とするX線撮影装置。 - 前記制御手段は、前記被検体の心電波形を受けて、前記心電波形に基づいて前記X線発生手段にX線を照射させる前記所定期間を制御することを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
- 前記制御手段は、前記心電波形に基づいて心臓の拡張期を特定して、前記拡張期を前記所定期間とすることを特徴とする請求項2に記載のX線撮影装置。
- 前記表示制御手段は、前記心電波形と前記心胸郭比とを前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載のX線撮影装置。
- 前記制御手段は、前記被検体の呼吸状態を示す信号を受けて、前記呼吸状態を示す信号に基づいて前記X線発生手段にX線を照射させる前記所定期間を制御することを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
- 前記制御手段は、前記呼吸状態を示す信号に基づいて吸気期間を特定して、前記吸気期間を前記所定期間とすることを特徴とする請求項5に記載のX線撮影装置。
- 前記表示制御手段は、前記呼吸状態と前記心胸郭比とを前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項5又は請求項6のいずれかに記載のX線撮影装置。
- 前記表示制御手段は、前記心胸郭比、前記肺幅、及び前記心臓幅を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のX線撮影装置。
- 前記表示制御手段は、前記フレームごとに求められた心胸郭比のうちの最大値を特定して、前記最大値を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のX線撮影装置。
- 前記表示制御手段は、前記心胸郭比の最大値と、前記心胸郭比が最大となる時点に取得されたX線画像データに基づくX線画像とを、前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項9に記載のX線撮影装置。
- 前記表示制御手段は、操作者によって指定された時点に取得されたX線画像データに基づいて求められた心胸郭比を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のX線撮影装置。
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