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JP5402503B2 - 回転電機の固定子又は回転子のコイル成形装置 - Google Patents

回転電機の固定子又は回転子のコイル成形装置 Download PDF

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JP5402503B2 JP2009237378A JP2009237378A JP5402503B2 JP 5402503 B2 JP5402503 B2 JP 5402503B2 JP 2009237378 A JP2009237378 A JP 2009237378A JP 2009237378 A JP2009237378 A JP 2009237378A JP 5402503 B2 JP5402503 B2 JP 5402503B2
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Description

本発明は、2軸方向に金型を同時に移動させながら、回転電機の固定子又は回転子のコイルを成形するコイル成形装置に関する。
従来、線材を2軸方向に加工する技術として、特許文献1に見られるように、金属製線材の一地点を挟着固定し得る一対の係止具と、線材の軸方向に移動可能にして、前記一地点から所定距離だけ離れた線材の他地点を挟着固定し得る一対の挟着具と、該挟着具と前記係止具との中間位置で且つ挟着具と係止具に支持される線材の側方に配され、線材の対向面を半円形状にすると共に、前記挟着具の1/2の速度で線材Wの軸方向に移動し且つ線材に対し垂直方向へ進退動可能な駒とを具備する折曲げ機が知られている。この従来技術は、ニクロム線などをUの字の繰り返し波状模様の曲げ加工するものであって、2軸方向に金型を同時に移動させながら2軸方向から金型で成形するものではない。
上下方向と水平方向の2軸方向に金型を移動させながら曲げようとすると、水平方向では線材を圧縮することになり、また、上下方向では線材を引っ張ることになる。このように線材にストレスが掛かると成形後の形状が均一にならず、所定寸法が確保できないという問題が生じていた。
特開11−90569号公報
本発明は、上記問題に鑑み、2軸方向に金型を同時に移動させながら、回転電機の固定子又は回転子のコイルを成形するコイル成形装置を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、長尺の線材を曲げて、コイルエンド(31、33)と直線部(32)を交互に成形して凹凸形状のコイル(30)を成形するコイル成形装置であって、該コイル成形装置は、それぞれ前記コイルエンド(31、33)を成形加工する、順に並んだ第1金型(1)、第2金型(2)、及び、第3金型(3)と、第1金型(1)と第2金型(2)のいずれか一方に連結した、少なくとも第1カム溝(44)が設けられた第1カム板(41)と、他方に連結した第1カムフォロア(48)と、第2金型(2)と第3金型(3)のいずれか一方に連結した、少なくとも第2カム溝(45)が設けられた第2カム板(42)と、他方に連結した第2カムフォロア(48’)と、を具備するコイル成形装置において、前記第1金型(1)、及び、前記第3金型(3)は、X軸方向に移動自在であり、前記第2金型(2)は、X軸方向、及び、Y軸方向に移動自在であり、前記第2金型(2)がY軸方向に駆動されることにより、前記第1カムフォロア(48)が第1カム溝(44)に案内されて、前記第1金型(1)と前記第2金型(2)との間で、前記コイル(30)を90度曲げ加工して、前記直線部(32)を成形すると共に、前記第2カムフォロア(48’)が第2カム溝(45)に案内されて、前記第2金型(2)と前記第3金型(3)との間で、前記コイル(30)を90度曲げ加工して、前記直線部(32)を成形することを特徴とするコイル成形装置である。
これにより、形状成形の制御は、カム機構によって極めて簡潔にして行われ、コイルにストレスを掛けることなく、均一成形が行われ、所定寸法が確保することができるものである。また、カム機構を使用して、各金型が、連鎖移動して、上下方向と水平方向の2軸方向に、金型を移動させながらコイル30を曲げることができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1金型(1)には、第1カム板(41)が連結し、前記第2金型(2)には、第1カムフォロア(48)が連結し、前記第3金型(3)には、第2カム板(42)が連結し、第2カムフォロア(48’)は第1カムフォロア(48)と一致しており、第1カムフォロア(48)は、第1カム溝(44)と第2カム溝(45)に同時に案内されることを特徴とする。これにより、カム機構をシンプルにすることができる。
請求項3の発明は、請求項1、又は、2の発明において、前記第1金型(1)、前記第2金型(2)、又は、前記第3金型(3)のいずれかが、X軸方向に固定されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載の発明において、前記第1金型(1)、又は、第3金型(3)のいずれかが、前記第1カム板(41)、又は、前記第2カム板(42)を介して、X軸方向に駆動されることを特徴とする。これにより、直線部の90度曲げ加工を正確に行うことができる。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか1項記載の発明において、前記第1カム溝(44)、又は、前記第2カム溝(45)が円弧状であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれか1項記載の発明において、前記第1カム溝(44)、又は、前記第2カム溝(45)のカムプロフィールの一部がインボリュート曲線で構成されており、前記コイル(30)の90度曲げ加工末期が、前記インボリュート曲線で案内されることを特徴とする。これにより、コイル30の90度曲げ加工末期が、インボリュート曲線で案内され、曲げストレスが掛からないようになされている。
なお、上記に付した符号は、後述する実施形態に記載の具体的実施態様との対応関係を示す一例である。
本発明のコイル成形装置により成形されたコイル30を示す説明図である。(a)は、成形前のコイル(線材)であり、(b)は、線材の断面図であり、(c)は、成形後のコイル30である。 (a)は、成形後のコイル30が組み込まれた固定子コイル10を示す図であり、(b)は、段差のあるコイルエンド31を持つコイル30の一例、(c)は、山形のコイルエンド33を持つコイル30の、他の一例である。 コイル30を積層して形成した固定子巻線20を示す斜視図である。 図2(a)に示す固定子コイル10が組み込まれた回転電機401の一例を示す図である。 本発明の一実施形態(第1の一実施形態)の概略を説明する説明図である。(a)は、コイルエンドの成形が終了した段階の説明図であり、(b)は、90度の曲げが終了した段階の説明図である。 本発明の一実施形態の平面図である。 本発明の一実施形態の立面図である。(a)は、コイルエンドの成形が終了した段階の立面図であり、(b)は、90度の曲げが終了した段階の立面図である。 カム機構の作動を説明する説明図である。(a)は、コイルの90度曲げが開始する前の原位置、(b)は、曲げが30度時点、(c)は、曲げが60度時点、(d)は、曲げが90度の時点の、カム溝とカムフォロアの状態を示す説明図である。 本発明の一実施形態の作動を説明する説明図である。(a)は、コイルエンドの成形を開始する前の段階であり、(b)は、コイルエンドの成形が終了して90度の曲げを開始する前の段階であり、(c)は、90度の曲げが終了した段階の説明図である。 コイル30の90度曲げの拡大図である。(b)は、下型角部の断面図である。 本発明の第2の一実施形態の概略を説明する部分説明図である。 本発明の第3の一実施形態の概略を説明する説明図である。(a)は、コイルエンドの成形が終了した段階の説明図であり、(b)は、90度の曲げが終了した段階の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。各実施態様について、同一構成の部分には、同一の符号を付してその説明を省略する。
図1は、本発明のコイル成形装置により成形されたコイル30を示す説明図である。(a)は、成形前のコイル(長尺の線材、角線材)であり、(b)は、線材の断面図であり、(c)は、成形後のコイル30である。図2の(a)は、成形後のコイル30が組み込まれた固定子コイル10を示す図であり、(b)は、段差のあるコイルエンド31を持つコイル30の一例、(c)は、山形のコイルエンド33を持つコイル30の、他の一例である。図3は、コイル30を積層して形成した固定子巻線20を示す斜視図である。図4は、図2(a)に示す固定子コイル10(403)が組み込まれた回転電機401の一例を示す図である。
まず、本発明の一実施形態を説明する前に、本発明により製造されたコイル30がどのように使用されるかについて説明する。コイル30を複数層重ねて使用し、それらを組み付けた固定子コイル10と、その固定子コイル10(403)を組み込んだ回転電機401を、一例として説明する。本発明により製造されたコイル30は、これらの一例に限らず、その他にも適用可能であることは言うまでもない。
図2(a)に示すように、固定子コア12には、軸方向に沿い周方向に隣接するスロット14、15を一組として固定子コア12の内周側の周方向に複数組のスロットが形成されている。コイル30の直線部32はスロット14、15に挿入される。一例として、固定子巻線20(固定子巻線20は三相巻線である)は、コイル30を積層して芯金に巻きつけて形成したものである。その場合には、巻線コイル20に分割コアを周方向に全周配設して、固定子コイル10が組み立てられる。また、通常のように、コイル30をスロット14、15に組み込んで、固定子コア12を環状に形成しても良い。
図2(a)に示すように、複数層のコイル30は、固定子コア12の一方の軸方向側の端面13から露出してコイルエンド31を形成している。図2(b)に示すように、コイル30に6個の段部を形成したことにより、コイルエンドの高さを低くし、コイルエンドの径方向の幅を小さくすることができる。その他、図2(c)に示す山形のコイルエンド33が用いられても良い。この場合には、図1の成形後のコイルのコイルエンドは、段差のない山形となっている。その場合の一実施形態のコイル成形装置の金型は、コイルエンドが山形に対応した金型が用いられる。
巻線コイル20に分割コア2を周方向に配設して固定子コイル10が組み立てられると、図4に示すような回転電機401に配設される。回転電機401は、略有底筒状の一対のハウジング部材410a、410bが開口部同士で接合されてなるハウジング410と、ハウジング410に軸受け510、511を介して回転自在に支持される回転軸420に固定された回転子402と、ハウジング410の内部で回転子402を包囲する位置でハウジング410に固定された固定子403(10)を備えている。
本発明により製造されたコイル30が適用される回転電機としては、図4の回転電機401に限らず、その他の同期電動機、誘導電動機、発電機、発電機と電動機を兼ねる回転電機、コアレスモータ等のコイルに適用しても良い。
図1(c)に示した成形後のコイル30は、上述のように使用されるものである。このようなコイル30を成形するコイル成形装置について、図5〜図8を参照して、以下本発明の一実施形態(請求項2に係わる第1の実施形態)を説明する。
請求項2に係わる第1の実施形態では、請求項1の第2カムフォロア48’は、第1カムフォロア48と一致しており、第1カムフォロア48は、第1カム溝44と第2カム溝45に同時に案内されるようになっている。第2カムフォロア48’が、第1カムフォロア48と別体のものは、第2、第3の一実施形態において後述する。(後述の図11、12参照。)
図5は、本発明の一実施形態の概略を説明する説明図である。(a)は、コイルエンドの成形が終了した段階の説明図であり、(b)は、90度の曲げが終了した段階の説明図である。図6は、本発明の一実施形態の平面図である。図7は、本発明の一実施形態の立面図である。(a)は、コイルエンドの成形が終了した段階の立面図であり、(b)は、90度の曲げが終了した段階の立面図である。
図8は、カム機構の作動を説明する説明図である。(a)は、コイルの90度曲げが開始する前の原位置、(b)は、曲げが30度時点、(c)は、曲げが60度時点、(d)は、曲げが90度の時点のカム溝とカムフォロアの状態を示す説明図である。
図5〜8において、5台の金型(第1金型1、第2金型2、・・・、第5金型5)を用いた場合の説明図で、本発明の一実施形態の概略を説明する。金型の台数は5台に限らず、製造すべきコイルの形状に応じて任意に設定することができる。ここでは、説明のため5台の金型で以下説明する。図5、6において、便宜上、上下方向をY軸、水平方向をX軸とする。X−Y軸を平面上で設定しても良い(図5の状態が水平面で発生する)。
各金型1〜5は、上型と下型のセットからなり、第1、第3、第5の奇数金型は、上方に凸、第2、第4の偶数金型は凹となっており、奇数金型はコイル30の上方に凸の段部を成形し、偶数金型はコイル30の下方に凸、すなわち凹の段部を成形する。したがって、第1、第3、第5の奇数金型は、下型が、上方に凸で駆動アクチュエータに直結し、第2、第4の偶数金型は、上型が、下方に凸で駆動アクチュエータに直結している。ここで第1〜5金型には、上型、下型、駆動アクチュエータ、それらを載置している載置台を含めた意味で使用する。
第1金型1はベースに固定されており(図7)、第3、第5の奇数金型は、図6のガイド6、6’に沿って、X軸方向に摺動自在に構成されている。第3、第5の奇数金型は、Y軸方向には移動しない。一方、第2、第4の偶数金型は、載置台が2段になっており、下方載置台がガイド6、6’に沿って、X軸方向に摺動自在であり、下方載置台の上に、Y軸方向に摺動自在に上方載置台が乗せられている。これにより、上方載置台に設置された上型、下型、駆動アクチュエータは、X、Y軸の双方に摺動自在に構成されている。第2、第4の偶数金型の上方載置台端部は、連結部材8(図6)の溝8’と、X軸方向に摺動自在に連結している。連結部材8は、ガイド9、9’に沿ってY軸方向に、下降移動アクチュエータ60よって移動可能となっている。それゆえ、第2、第4の偶数金型の上方載置台が、X軸方向に移動しながら、下降移動アクチュエータ60により、Y軸方向に移動させることができる。
ここで、本発明の一実施形態では第1金型をベースに固定し、第2金型を第1金型方向、すなわち図5で左進行方向に寄せて、90度曲げを実施しているが、これに限定されるものではない。第3金型を固定して、右進行方向に寄せて実施しても良く、さらには、中間型(第2金型)をベースに固定し両サイドから90度曲げを実施しても良い。したがって、請求項3に示すように、第1金型1、第2金型2、又は、第3金型3のいずれかが、X軸方向に固定されていれば良い。
第5金型は、ガイド6、6’に沿ってX軸方向に駆動する横移動用アクチュエータ50に連結している。コイル30の90度曲げが開始して、その途中から第5金型をX軸方向に駆動して、カム機構と連携して、最終的に90度曲げを完了させるものである。
次に、図5を参照して本発明の一実施形態のカム機構を説明する。
既に述べたように第1金型はベースに固定されている。第1カム板41は、第1金型に連結固定されており、第1カム溝44が設けられている。第3金型には、第2カム板42が連結固定されており、第2カム溝45、第3カム溝46が設けられている。第5金型には、第3カム板43が連結固定されており、第4カム溝47が設けられている。
第2、4金型には、それぞれ、第1カムフォロア48、第3カムフォロア49が連結固定されている。
図5のカム機構は、説明のために簡略化した説明図である。これを用いて、カム機構の説明を行う。第3金型を対称軸にして、カム機構は対称になっているので、第1〜3金型の作動を中心に説明する。第1金型はベースに固定されており、第2金型が下降移動アクチュエータ60により、Y軸方向に移動させられると、第1カムフォロア48は、第1カム溝44に沿って移動させられるので、第2金型は、X軸方向に第1金型に向って移動する。それと同時に、第1カムフォロア48は、第2カム溝45に沿って移動させられるので、第3金型は、X軸方向に第2金型に向って移動する。これと同様に、第3〜5金型の作動が行われ、第4、第5金型はそれぞれ第3、第4金型に接近する。図8は、図6のカム機構に即して、より詳しくカム溝とカムフォロアの動きを説明したものである。
これまで、流体圧機構を用いて回転電機の固定子または回転子の凹凸形状のコイルを製造する場合、3式以上の金型で線材を挟み、上下方向と水平方向の2軸方向に、金型を移動させながら曲げる製造方法が検討されてきた。この場合、所定の必要寸法を出すために、単純に上下方向と水平方向の2軸を動作端まで動作するだけでは不十分である。水平方向ではコイルを圧縮することになり、また、上下方向ではコイルを引張ることになり、その結果、コイルにストレスが掛かって成形後の形状が均一にならず、所定寸法が確保できなかった。これを解決すべく、上下方向と水平方向の2軸方向に金型を流体圧で同期制御することが検討されたが、制御装置を一層複雑なものにしていた。
本発明では、カム機構を使用することにより、上下方向と水平方向の2軸方向に金型を簡単な機械的制御で行うものである。本発明の実施形態では、流体圧で同期制御の代わりに、単純にカムを適用したものではない。第1の実施形態では、第1カム板41は、第1金型に連結固定されており、第1カム溝44が設けられ、第3金型には、第2カム板42が連結固定されている。
これにより、第2金型が下降移動アクチュエータ60により、Y軸方向に移動させられると、第1カムフォロア48は、第1カム溝44に沿って移動させられるので、第2金型は、X軸方向に第1金型に向って移動する。それと同時に、第1カムフォロア48は、第2カム溝45に沿って移動させられるので、第3金型は、X軸方向に第2金型に向って移動するのである。このように、カム機構を使用して、第1〜3金型が、巧妙にして連鎖移動して、上下方向と水平方向の2軸方向に、金型を移動させながらコイル30を曲げることができるのである。もちろん補助的に、下降移動アクチュエータ60と横移動アクチュエータ50が用いられるが、形状成形の制御は、カム機構によって極めて簡潔にして行われ、コイルにストレスを掛けることなく、均一成形が行われ、所定寸法が確保することができるものである。
以上説明したように、本発明の一実施形態は、第1金型1上に取付けた第1カム板41(固定プレート)と、第3金型3上に取付けた第2カム板42(可動プレート)にそれぞれ円弧状の形をしたカム溝44、45を施し、中央の第2金型2上に取付けたプレートには第1カムフォロア48を取り付ける。そして、第1カム板41(固定プレート)と第2カム板42(可動プレート)を、1つのカムフォロア(第1カムフォロア48)で、両カム板のカム溝44、45が重ね合わさるように設置する。カム溝44、45は左右対称に配置させて、第1のカムフォロア48が下降すると、第1カム板41(固定プレート)の第1カム溝44に沿って案内し、第2金型2をX軸方向に移動させ、同時に、第2カム板42(可動プレート)の第2カム溝45を案内させる。
第2カム板42(可動プレート)には、円弧状の形をした第3カム溝46を、反対側にも施し、さらに、第5金型5上に取付けた第3カム板43(可動プレート)にも、第4カム溝47を施し、第3、5金型間の第4金型4上に取付けたプレートに、第3カムフォロア49を取り付けて、上記と同じような構成にする。
この構成により、水平方向の前進と上下方向の下降の2軸を同時に動かすと、図5(b)のように右回りと、左回りで、カム機構によってコイル30が凹凸に均等に曲げられる。このように、曲げ軌跡をカム溝で制御させることで、コイルにストレスをかけないですむため、成形形状が安定し所定寸法を確保することができるのである。
図9は、本発明の一実施形態の作動を説明する説明図である。(a)は、コイルエンドの成形を開始する前の段階であり、(b)は、コイルエンドの成形が終了して90度の曲げを開始する前の段階であり、(c)は、90度の曲げが終了した段階の説明図である。
本発明の一実施形態の作動を説明すると次のようになる。
まず、コイル30となる線材を金型1〜5にセットする(図9(a)参照)。
次に、それぞれの金型で、パンチ及びダイ(上型、下型)が前進し、先端部の階段状の成形を行う(図9(b)参照)。
次に、各駆動部により金型を水平方向の前進、上下方向の降下を同時に行う(図9(c)参照)。この際、コイル30は、カム溝に倣って、1つのコイル凹部の左辺は右回りに右辺は左回りで曲げられる。
横移動アクチュエータ50が途中で作動して、それぞれ金型が動作端まで達したら加工が終了となる。パンチ及びダイを後退させ、成形されたコイル30を取出す。
図10(a)は、コイル30の90度曲げの拡大図である。(b)は、下型角部の断面図である。図10を参照して、本発明の他の実施態様を説明する。
図6の第1金型には、コイル30が徐々に曲げられる様子が表示されている。図6の第1金型で、下型の右角部を拡大した図が、図10に表示されている。下型の右角部は半径Rの円弧で丸みを持って成形加工がなされるように構成されている。このため、第1カム溝44(第2カム溝45等においても同様)のカムプロフィールの一部がインボリュート曲線で構成されており、コイル30の90度曲げ加工末期が、インボリュート曲線で案内され、曲げストレスが掛からないようになされている。このインボリュート曲線部分を、円弧で近似して、カム溝のプロフィールを曲率の異なる円弧で構成しても良い。
曲げの角部は曲げの進行に伴って、横に拡大するので、これを阻止するために、ガイド側板部70を設けると良い。
本発明の上記一実施形態では、コイルエンド31が段差のあるものであったが、段差のない山形のコイルエンド33の成形加工の場合であっても、上記一実施形態と同様にして成形加工をすることができる。また、金型の数が5台の場合で上記一実施形態を説明したが、コイル30の凹凸の必要形状に応じて、適宜の金型数が選択される。
次に、第2の一実施形態を説明する。図11は、本発明の第2の一実施形態の概略を説明する部分説明図である。図11に示すように、第2カムフォロア48’が、第1カムフォロア48と別体となっている。その他の構成は、第1の一実施形態と同様である。カムフォロアは、独立して別々にカム溝を案内されるので、案内がスムーズに行われる。このような第1カム溝44と第2カム溝45を、個別のカムフォロア48、48’で案内する方式により、コイルにストレスを掛けることなく成形をすることができる。
第1の実施形態においては、第1カムフォロア48に、それぞれ、第1のカム溝44用のローラと第2のカム溝45用のローラを同軸上で個別に設けて、それぞれが、右回りと左回りに独立してフリーに回転可能にすると良い。
次に、第3の一実施形態を説明する。図12は、本発明の第3の一実施形態の概略を説明する説明図である。(a)は、コイルエンドの成形が終了した段階の説明図であり、(b)は、90度の曲げが終了した段階の説明図である。
第1の実施形態との相違点について説明する。図12に示すように、第2金型2には、第2カム板42が連結している。第2金型がY軸方向に駆動されると、第2カム溝45は、第3金型2に連結した第2カムフォロア48’を案内して、第3金型をX軸方向に引き寄せる。第1カム板と第2カム板を重ねない方式で、第1カム溝44と第2カム溝45を、個別のカムフォロア48、48’で案内することにより、コイルにストレスを掛けることなく成形をすることができる。
請求項1の「第1金型(1)と第2金型(2)のいずれか一方に連結した、少なくとも第1カム溝(44)が設けられた第1カム板(41)と、他方に連結した第1カムフォロア(48)と、第2金型(2)と第3金型(3)のいずれか一方に連結した、少なくとも第2カム溝(45)が設けられた第2カム板(42)と、他方に連結した第2カムフォロア(48’)と、を具備する」とは、以上の第2、3の実施形態を含むばかりでなく、その他のこのような変形例を含むものである。
請求項1における「第1金型(1)と第2金型(2)のいずれか一方に連結した、少なくとも第1カム溝(44)が設けられた第1カム板(41)と、他方に連結した第1カムフォロア(48)と、第2金型(2)と第3金型(3)のいずれか一方に連結した、少なくとも第2カム溝(45)が設けられた第2カム板(42)と、他方に連結した第2カムフォロア(48’)」なる記載は、図5の場合で(第5金型に連続してさらに金型が連結した場合でもよい)、序数番号や符号に係わらず、第3〜5金型にも適用されうるものであって、請求項1の発明には、第3〜5金型等に適用された実施形態を含むものである。第2、第3の実施形態においても同様なことが言えるものである。
1〜5 第1〜5金型
10 固定子コイル
12 固定子コア
20 固定子巻線
30 コイル
31、33 コイルエンド
32 直線部
41〜43 第1〜3カム板
44〜47 第1〜4カム溝
401 回転電機

Claims (6)

  1. 長尺の線材を曲げて、コイルエンド(31、33)と直線部(32)を交互に成形して凹凸形状のコイル(30)を成形するコイル成形装置であって、
    該コイル成形装置は、それぞれ前記コイルエンド(31、33)を成形加工する、順に並んだ第1金型(1)、第2金型(2)、及び、第3金型(3)と、
    第1金型(1)と第2金型(2)のいずれか一方に連結した、少なくとも第1カム溝(44)が設けられた第1カム板(41)と、他方に連結した第1カムフォロア(48)と、
    第2金型(2)と第3金型(3)のいずれか一方に連結した、少なくとも第2カム溝(45)が設けられた第2カム板(42)と、他方に連結した第2カムフォロア(48’)と、を具備するコイル成形装置において、
    前記第1金型(1)、及び、前記第3金型(3)は、X軸方向に移動自在であり、前記第2金型(2)は、X軸方向、及び、Y軸方向に移動自在であり、
    前記第2金型(2)がY軸方向に駆動されることにより、前記第1カムフォロア(48)が第1カム溝(44)に案内されて、前記第1金型(1)と前記第2金型(2)との間で、前記コイル(30)を90度曲げ加工して、前記直線部(32)を成形すると共に、前記第2カムフォロア(48’)が第2カム溝(45)に案内されて、前記第2金型(2)と前記第3金型(3)との間で、前記コイル(30)を90度曲げ加工して、前記直線部(32)を成形することを特徴とするコイル成形装置。
  2. 前記第1金型(1)には、第1カム板(41)が連結し、前記第2金型(2)には、第1カムフォロア(48)が連結し、前記第3金型(3)には、第2カム板(42)が連結し、第2カムフォロア(48’)は第1カムフォロア(48)と一致しており、第1カムフォロア(48)は、第1カム溝(44)と第2カム溝(45)に同時に案内されることを特徴とする請求項1に記載のコイル成形装置。
  3. 前記第1金型(1)、前記第2金型(2)、又は、前記第3金型(3)のいずれかが、X軸方向に固定されていることを特徴とする請求項1、又は、2に記載のコイル成形装置。
  4. 前記第1金型(1)、又は、第3金型(3)のいずれかが、前記第1カム板(41)、又は、前記第2カム板(42)を介して、X軸方向に駆動されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のコイル成形装置。
  5. 前記第1カム溝(44)、又は、前記第2カム溝(45)が円弧状であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のコイル成形装置。
  6. 前記第1カム溝(44)、又は、前記第2カム溝(45)のカムプロフィールの一部がインボリュート曲線で構成されており、前記コイル(30)の90度曲げ加工末期が、前記インボリュート曲線で案内されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のコイル成形装置。
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