JP5497362B2 - パンツタイプ使い捨ておむつ - Google Patents
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<請求項1記載の発明>
股間部で連続する前身頃と後身頃とを有し、これら前身頃と後身頃とが幅方向両側部で連結されることにより、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
少なくとも幅方向一方における前身頃の側部及び後身頃の側部に、対向する身頃の外面に止着される連結バンドがそれぞれ設けられており、
これら連結バンドは、前記身頃の側部に固定された基端部と、この基端部から延出する延出部と、この延出部に設けられた、前記対向する身頃の外面に止着可能である止着部と、この止着部と前記基端部との間の中間部に設けられた、先端側と基端側とを繋ぐ紐状部分が縦方向に複数本並設されてなる交差部分とを、それぞれ有しており、
一方の連結バンドにおける交差部分と他方の連結バンドにおける交差部分とは、一方の紐状部分と他方の紐状部分とが縦方向に互い違いとなるように交差され、この連結バンドの交差により前記前身頃と後身頃との連結が構成されており、
各身頃の連結バンドにおける、対向する身頃の連結バンドの外側に抜け出た部分に前記止着部が設けられている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
このような連結バンドの交差によりおむつ側部の連結を構成すると、両連結バンドの交差位置をスライド移動させることができ、この交差位置の移動により、紐状部分の長さの分だけ、胴周り部分の連続性を維持したまま胴周り寸法を長短変化させることができる。よって例えば、おむつを穿く際には、連結バンドの交差位置を連結バンドの先端側に移動させて胴周り寸法を長くすることにより脚開口部径を大きくし、もって脚を通し易くすることができ、またその後は、おむつを胴部まで引き上げてから連結バンドの交差位置を連結バンドの基端側に移動させて胴周り寸法を短くし、各連結バンドの止着部を対向する身頃の外面に止着することにより、装着者の胴周りに適合させて装着することができる。しかも、連結バンド同士は、複数本の紐状部分同士が縦方向に互い違いに交差されているため、両連結バンドによる連結部分の一体性は非常に高いものとなり、両側部が接合された一般的なパンツタイプ使い捨ておむつにより近いフィット性(追従性)が得られる。さらに、一方の連結バンドを止着した状態で、他方の連結バンドのみを引っ張る又は戻すだけで連結バンドの交差位置を移動することができるため、締め付けの微調整作業も容易である。
股間部で連続する前身頃と後身頃とを有し、これら前身頃と後身頃とが幅方向両側部で連結されることにより、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
少なくとも幅方向一方における前身頃及び後身頃のうち、いずれか一方の身頃の側部に、当該一方の身頃の外面に止着される連結バンドが設けられるとともに、他方の身頃の側部に、バンド挿通部が設けられており、
前記連結バンドは、前記一方の身頃の側部に固定された基端部と、この基端部から延出する延出部と、この延出部に設けられた、前記一方の身頃の外面に止着可能である止着部と、この止着部と前記基端部との間の中間部に設けられた、先端側と基端側とを繋ぐ紐状部分が縦方向に複数本並設されてなる交差部分とを有しており、
前記バンド挿通部は、前記他方の身頃の側部に固定された基端部と、この基端部から延出する延出部と、この延出部に設けられた、先端側と基端側とを繋ぐ紐状部分が縦方向に複数本並設されてなる交差部分とを有しており、
前記連結バンドにおける交差部分と前記バンド挿通部における交差部分とは、連結バンドの紐状部分とバンド挿通部の紐状部分とが縦方向に互い違いとなるように交差され、この連結バンドとバンド挿通部の交差により前記前身頃と後身頃との連結が構成されており、
前記連結バンドにおけるバンド挿通部の外側に抜け出た部分に前記止着部が設けられている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
このような連結バンドとバンド挿通部との交差によりおむつ側部の連結を構成すると、交差位置のスライド移動により、胴周り部分の連続性を維持したまま胴周り寸法を長短変化させることができる点等は、前述の連結バンド同士の組み合わせと同じであり、基本的に同様の利点を有する。違いは、止着部を有する連結バンドは前後いずれか一方のみであること、その一方のみの連結バンドを引っ張る又は戻すだけで締め付け調整(交差位置をずらすこと)ができ、片手でも操作できること、連結バンドはバンド挿通部で折り返され、連結バンドを有する身頃に止着されること、並びに連結バンドを前身頃に設ければ被装着者が自分で締め付けて装着できることである。
前記連結バンドの紐状部分における、前記止着部と同じ側の面に、おむつ外面に止着可能である補助止着部が設けられている、請求項1または2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
このように、紐状部分に補助止着部を設けると連結部分がズレ難くなり、連結部分の一体性がより一層のものとなる。特に、左右対称構造では連結部分にズレが発生しても左右がバランスするようにずれるため違和感が発生し難いのに対して、非対称構造では、一方側の側部はずれが発生しないように接合されており、他方側の側部のみがずれるため、これが発生した場合には装着バランスが崩れることで著しい違和感がもたらされる。よって、上記補助止着部はこのような非対象構造の場合に好適である。
前記紐状部分が伸縮性不織布で形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
このように紐状部分が弾性伸縮する伸縮性不織布で構成されていると、簡素な構造でフィット性がより一層のものとなる。
前記止着部が、面ファスナーの雄材により形成されており、前記おむつの外面における少なくとも前記止着部が止着される部位が前記フック材の係合する不織布で形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
連結バンドによる止着は、面ファスナーの雄材とおむつ外面を構成する不織布により行う形態が、簡素、安価であるため好ましい。
<第1の形態>
図1〜図9は、パンツタイプ使い捨ておむつの一例100を示している。このパンツタイプ使い捨ておむつ100は、製品外面(裏面)をなす外装シート12と、外装シートの内面に貼り付けられた内装体200とから構成されているものである。内装体200は、尿等の排泄物等を吸収保持する部分であり、外装シート12は着用者に装着するための部分である。なお、断面図における点模様部分は各構成部材を接合する接合部分を示しており、ホットメルト接着剤などのベタ、ビード、カーテン、サミットまたはスパイラル塗布などにより形成されるものである。なお、「前後(縦)方向」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味し、「上下方向」とはおむつ100の装着状態、すなわちおむつ100の前身頃両側部と後身頃両側部を重ね合わせるようにおむつ100を股間部で2つに折った際に胴回り方向と直交する方向、換言すればウエスト開口部WO側と股間部側とを結ぶ方向を意味する。
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。内装体200は、図3〜図5に示されるように、身体側となる表面シート30と、不透液性バックシート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えているものであり、吸収機能を担う本体部である。符号40は、表面シート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させるために、表面シート30と吸収要素50との間に設けられた中間シート(セカンドシート)を示しており、符号60は、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側に設けられた、身体側に起立するバリヤーカフス60を示している。
表面シート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンボンド法、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、エアスルー法、ポイントボンド法、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
表面シート30を透過した液を速やかに吸収体へ移行させるために、表面シート30より液の透過速度が速い、中間シート(「セカンドシート」とも呼ばれている)40を設けることができる。この中間シート40は、液を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した液の吸収体からの「逆戻り」現象を防止し、表面シート30上を常に乾燥した状態とすることができる。中間シート40は省略することもできる。
不透液性バックシート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂等からなるプラスチックフィルムや、不織布の表面にプラスチックフィルムを設けたラミネート不織布、プラスチックフィルムに不織布等を重ねて接合した積層シートなどを例示することができる。不透液性バックシート11には、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材を用いることが好ましい。透湿性を有するプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性プラスチックフィルムが広く用いられている。このほかにも、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、プラスチックフィルムを用いずに液不透過性としたシートも、不透液性バックシート11として用いることができる。
バリヤーカフス60は、内装体200の両側部に沿って前後方向全体にわたり延在する帯状部材であり、表面シート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を遮断し、横漏れを防止するために設けられているものである。本実施の形態のバリヤーカフス60は、内装体200の側部から起立するように設けられ、付け根側の部分は幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側の部分は幅方向外側に向かって斜めに起立するものである。
吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有する。包装シート58は省略することもできる。
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。吸収体56中には高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。
吸収体56には、その一部又は全部に高吸収性ポリマー粒子を含有させることができる。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMS不織布(SMS、SSMMS等)が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレン複合材などを使用できる。目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
外装シート12は、股間部から腹側に延在する前身頃Fをなす部分と、股間部から背側に延在する後身頃Bをなす部分とを有し、これら前身頃Fの両側部と後身頃Bの両側部とが連結されて、図8に示すように、装着者の胴を通すための胴開口部WO及び脚を通すための左右一対の脚開口部LOが形成されているものであり、特徴的には幅方向一方では前身頃F及び後身頃Bの側部同士が接合されて接合部12A(以下、この部分をサイドシールともいう)が形成され、幅方向他方では、前身頃F及び後身頃Bの側部同士が本発明の連結バンド80により連結されている。なお、股間部とは、展開状態における前身頃のウエスト端縁から後身頃のウエスト端縁までの前後方向中央を意味し、それよりも前側の部分及び後側の部分が前身頃F及び後身頃Bをそれぞれ意味する。
外装シート12の後身頃Bの外面における幅方向中央部には、後処理テープ70(固定手段)を設けることができる。後処理テープ70は、おむつ100を表面シート30が内側に且つ前身頃Fが内側となるように丸め若しくは折り畳んだ状態で固定するためのものである。一般的な後処理テープ70は、図5に示すように、基端部71が外装シート12の外面に接着剤等により固定されるとともに、この基端部71よりも先端側の部分は三つ折り(断面Z字状)や二つ折りで折り畳まれて、折り重なり部分間が仮止め接着剤72により剥離可能に固定(仮固定)されている。また、先端部に白色等の不透明色に着色された摘み部73を有するとともに、この摘み部73を除く部分が透明または半透明であり、この後処理テープ70における透明または半透明の部分を通して、後処理テープ70の外面側から後述するデザインが視認可能になっている。具体的な構造は適宜構成することができるが、図示形態では、全体を透明又は半透明の複数の基材を長手方向に連結して形成するとともに、摘み部73に着色テープ74を張り合わせた構造を採用している。
不透液性バックシート11と外装シート12との間(外装シート12の層間を含む)には、印刷によりデザインの施された印刷シート25が設けられている。外装シート12を省略し、印刷シート25が外面に露出する形態とすることもできる。また、図示例の印刷シート25は、それが配置される身頃よりも小さい面積を有しており、前身頃F及び後身頃Bに個別に設けられているが、前身頃Fから股間部を通り後身頃Bまで一体的に連続するように設けることもできる。
上述の例では、前身頃Fから後身頃Bまでを一体的な外装シート12により連続的に覆っているが、外装シートが、装着者の胴回りのうち腹側を覆う腹側外装シートと背側を覆う背側外装シートとに分割されており、腹側外装シートの幅方向中央部内面に内装体の前端部がホットメルト接着剤等により連結されるとともに、背側外装シートの幅方向中央部内面に内装体の後端部がホットメルト接着剤等により連結されており、腹側外装シートと背側外装シートとが股間側で連続しておらず、離間されている形態も採用することができる。この離間距離は150〜250mm程度とすることができる。この場合、内装体における不透液性バックシートの裏面には、内装体の裏面全体を覆うように、あるいは腹側外装シートと背側外装シートとの間に露出する部分全体を覆うように、股間部外装シートを固定することもできる。股間部外装シートとしては、前述した外装シートに用いられるものと同様の資材を用いることができる。股間部外装シートも本発明の外装シートに相当する。
特徴的には、幅方向一方における前身頃Fの側部及び後身頃Bの側部に、対向する身頃の外面に止着される連結バンド80がそれぞれ設けられている。連結バンド80は、身頃の側部に固定された基端部81と、この基端部81から延出する延出部82とからなり、この延出部82には、先端部に対向する身頃の外面に止着可能である止着部83が設けられ、この止着部83と基端部81との間の中間部には、先端側と基端側とを繋ぐ紐状部分84が縦方向に間隔を空けて複数本並設されてなる交差部分85が設けられている。止着部83の先端側に延出する部分は摘み部89である。
第1の形態は、前身頃F及び後身頃Bの両者が連結バンド80であり、それぞれ対向する身頃の外面に止着する必要があるため、前後バランス良くしっかりと締め付けることができる半面、操作が若干煩雑となる。そこで、図10〜図12に示される第2の形態も提案される。すなわち、第2の形態は、幅方向一方における前身頃F及び後身頃Bのうち、いずれか一方の身頃(図示例では(b)が前身頃F)の側部に、当該一方の身頃の外面に止着される連結バンド80が設けられるとともに、他方の身頃(図示例では(a)が後身頃B)の側部に、連結バンド80を挿通させるためのバンド挿通部90が設けられているものである。
その他は、第1の形態と同様である。
(イ)図13(a)に第1の形態の変形例、図13(b)に第2の実施形態の変形例を示すように、連結バンド80の紐状部分84における、止着部83と同じ側の面に、おむつ外面に止着可能である補助止着部100を設けると、連結部分がズレ難くなり、連結部分の一体性がより一層のものとなる。特に、左右対称構造では連結部分にズレが発生しても左右がバランスするようにずれるため違和感が発生し難いのに対して、上記第1及び第2の実施形態のような非対称構造では、一方側の側部はずれが発生しないように接合されており、他方側の側部のみがずれるため、これが発生した場合には装着バランスが崩れることで著しい違和感がもたらされる。よって、上記補助止着部100は上記第1及び第2の実施形態のような非対象構造の場合に好適である。
補助止着部100は、上述の止着部83と同様に、面ファスナーの雄材等により構成することができ、上述の止着部83と同じ手段を採用する他、上述の止着物83と異なる手段を採用することもできる。また、補助止着部100の代わりにエラストマー樹脂等を設け、紐状部分84における止着部83と同じ側の面の摩擦抵抗を高くすることでずれを防止するなどの手段を採用することもできる。
(ロ)上記例における紐状部分84,94は伸縮性を有しない素材で形成されていても良いが、少なくとも長手方向の伸縮性を有する部材、特に伸縮性不織布で形成されていると、簡素な構造でフィット性がより一層のものとなるため好ましい。
(ハ)上記例は、幅方向一方の側部にのみ本発明の交差連結構造を採用しているが、幅方向両側部に本発明の交差連結構造を採用することもできる。
Claims (5)
- 股間部で連続する前身頃と後身頃とを有し、これら前身頃と後身頃とが幅方向両側部で連結されることにより、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
少なくとも幅方向一方における前身頃の側部及び後身頃の側部に、対向する身頃の外面に止着される連結バンドがそれぞれ設けられており、
これら連結バンドは、前記身頃の側部に固定された基端部と、この基端部から延出する延出部と、この延出部に設けられた、前記対向する身頃の外面に止着可能である止着部と、この止着部と前記基端部との間の中間部に設けられた、先端側と基端側とを繋ぐ紐状部分が縦方向に複数本並設されてなる交差部分とを、それぞれ有しており、
一方の連結バンドにおける交差部分と他方の連結バンドにおける交差部分とは、一方の紐状部分と他方の紐状部分とが縦方向に互い違いとなるように交差され、この連結バンドの交差により前記前身頃と後身頃との連結が構成されており、
各身頃の連結バンドにおける、対向する身頃の連結バンドの外側に抜け出た部分に前記止着部が設けられている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 股間部で連続する前身頃と後身頃とを有し、これら前身頃と後身頃とが幅方向両側部で連結されることにより、ウエスト開口部及び左右一対の脚開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
少なくとも幅方向一方における前身頃及び後身頃のうち、いずれか一方の身頃の側部に、当該一方の身頃の外面に止着される連結バンドが設けられるとともに、他方の身頃の側部に、バンド挿通部が設けられており、
前記連結バンドは、前記一方の身頃の側部に固定された基端部と、この基端部から延出する延出部と、この延出部に設けられた、前記一方の身頃の外面に止着可能である止着部と、この止着部と前記基端部との間の中間部に設けられた、先端側と基端側とを繋ぐ紐状部分が縦方向に複数本並設されてなる交差部分とを有しており、
前記バンド挿通部は、前記他方の身頃の側部に固定された基端部と、この基端部から延出する延出部と、この延出部に設けられた、先端側と基端側とを繋ぐ紐状部分が縦方向に複数本並設されてなる交差部分とを有しており、
前記連結バンドにおける交差部分と前記バンド挿通部における交差部分とは、連結バンドの紐状部分とバンド挿通部の紐状部分とが縦方向に互い違いとなるように交差され、この連結バンドとバンド挿通部の交差により前記前身頃と後身頃との連結が構成されており、
前記連結バンドにおけるバンド挿通部の外側に抜け出た部分に前記止着部が設けられている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記連結バンドの紐状部分における、前記止着部と同じ側の面に、おむつ外面に止着可能である補助止着部が設けられている、請求項1または2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
- 前記紐状部分が伸縮性不織布で形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
- 前記止着部が、面ファスナーの雄材により形成されており、前記おむつの外面における少なくとも前記止着部が止着される部位が前記フック材の係合する不織布で形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
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