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JP5496546B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

誘導加熱調理器 Download PDF

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JP5496546B2
JP5496546B2 JP2009130315A JP2009130315A JP5496546B2 JP 5496546 B2 JP5496546 B2 JP 5496546B2 JP 2009130315 A JP2009130315 A JP 2009130315A JP 2009130315 A JP2009130315 A JP 2009130315A JP 5496546 B2 JP5496546 B2 JP 5496546B2
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裕樹 吉田
泰希 林
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Description

本発明は、トッププレートに操作部を有する誘導加熱調理器に関する。
従来、調理器本体の天面に設けられるトッププレートの上面に操作部を設け、この操作部の下方に操作部への入力を検出する静電容量式のセンサ部を配置し、センサ部に接続されると共に調理器本体側に設けられた制御部によって操作部への入力を処理する誘導過熱調理器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−227396号公報
ところで、上記従来のような誘導過熱調理器では、操作部への入力を安定して正しく検出するためには、上記トッププレートの操作部と上記センサ部との間の距離を正しく管理する必要があり、トッププレートの下面にセンサ部を直接取り付けることが考えられる。この場合、センサ部と制御部とを接続する配線が邪魔になり、組立て作業がやり難く、また、メンテナンス時にトッププレートを取り外す際に、上記配線に無理な力を加えてしまう虞があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、トッププレートに操作部を有する誘導過熱調理器において、操作部への入力を安定して正しく検出するとともに、組立て性及びメンテナンス性を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、誘導加熱コイル及び前記誘導加熱コイルを制御する制御部を有した調理器本体と、上面が開口した箱型の本体ケースと、記本ケースを覆うトッププレートとを備えた誘導加熱調理器において、前記トッププレートに操作部を設けると共に、前記制御部に接続され、前記操作部の操作を非接触で検出するセンサ部を設け、前記センサ部を前記調理器本体側に支持されたセンサ支持プレートに支持し、前記センサ支持プレートを、前記トッププレート側に付勢して、前記操作部から前記センサ部までの距離を、略一定に保持する距離保持手段を備え、前記距離保持手段は、前記調理器本体側に設けられ、前記センサ支持プレートが載置されるフランジ部を備え、該フランジ部と前記センサ支持プレート間に介在し、前記センサ支持プレートを、前記トッププレート側に付勢する弾性部材を備え、前記調理器本体側には、前記センサ支持プレートを支持する支持体を備え、該支持体は、前記誘導加熱コイルの制御情報を前記トッププレートの表面側から目視可能に表示する表示手段を備え、前記センサ支持プレートのセンサ基板の下面に取り付けられる支持板は、下方に突出した舌部を有し、前記センサ支持プレートは、前記舌部が前記本体ケースの前板と前記支持体との間に差し込まれることで、上下にスライド可能であり、且つ、前記操作部の下方に位置決めされることを特徴とする。
この構成によれば、調理器本体側に支持したセンサ支持プレートを、距離保持手段によってトッププレート側に付勢して、トッププレートの操作部からセンサ部までの距離を略一定に保持できる。これにより、操作部の操作をセンサ部によって安定して正しく検出することができる。また、センサ部が調理器本体側に支持されると共に調理器本体内に配置された制御部に接続されているため、センサ部と制御部との間の接続がトッププレートを調理器本体に取り付け及び取り外しする際に影響することが無く、誘導加熱調理器の組立て性及びメンテナンス性を向上できる。また、調理器本体側にセンサ部を支持したため、トッププレートにセンサ部を支持する必要が無く、トッププレートを簡単な構造にできる。また、調理器本体側に設けられ、センサ支持プレートが載置されるフランジ部とセンサ支持プレートとの間に弾性部材を介在させることでセンサ支持プレートをトッププレート側に付勢でき、弾性部材を介在させる簡単な構造でセンサ支持プレートを付勢して、操作部からセンサ部までの距離を略一定に保持できる。さらに、誘導加熱コイルの制御情報を表示する表示手段を備えた支持体にセンサ支持プレートを支持するため、センサ支持プレートを支持するための専用の支持部材を設けることなく、センサ支持プレートを調理器本体側に支持できる。
本発明によれば、トッププレートに操作部を有する誘導過熱調理器において、操作部への入力を安定して正しく検出するとともに、組立て性及びメンテナンス性を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る誘導加熱調理器を示す斜視図である。
誘導加熱調理器1はシステムキッチン等の調理台に組み込まれて使用されるビルトイン型の加熱調理器である。誘導加熱調理器1は、上面が開口した箱型の本体ケース10(調理器本体)内に、熱源としての複数の誘導加熱コイル11、12、13と、内部に収容した被加熱物をヒータ(図示略)により加熱するグリル室5とが配置され、本体ケース10の上面の開口が耐熱ガラス製の矩形のトッププレート50で覆われて構成されている。トッププレート50の外周縁は、その全周に嵌め込まれるようにして取り付けられる外枠51によって囲われている。
誘導加熱コイル11、12はそれぞれ本体ケース10内に左右に並べて配置され、誘導加熱コイル13は、誘導加熱コイル11、12の間の幅方向中央において本体ケース10内の後部に配置されている。グリル室5は、本体ケース10の左部に配置された誘導加熱コイル11及び中央の誘導加熱コイル13の下方に設けられている。
トッププレート50には、各誘導加熱コイル11、12、13に対応した位置にステンレス製の鍋等の被加熱物が載置される加熱調理部14、15、16が設けられ、加熱調理部14、15、16は円形の表示がトッププレート50に印刷されてその位置が示されている。
トッププレート50の前縁部50Aには、各誘導加熱コイル11、12、13の前方側に、各誘導加熱コイル11、12、13に対応した操作部21が左右方向に一列に並ぶようにして3箇所に設けられている。各操作部21は、ユーザによりタッチ操作される複数の操作キー部27を有し、各操作キー部27への指等の接触や近接による静電容量の変化により入力操作を検出する静電容量式の操作部である。操作キー部27は、各操作領域を示す表示がトッププレート50に印刷されてトッププレート50の表面に現われている。
各誘導加熱コイル11、12、13は、各操作部21の操作によって供給される電流が変更され、火力や加熱時間等が設定される。各操作部21の後部側には、各誘導加熱コイル11、12、13の運転状態や操作状態を示す制御情報を透明な窓を介して表示する表示窓22がそれぞれ設けられている。また、中央の表示窓22の後部側には、誘導加熱調理器1の運転状態をLEDの点灯によって表示するLED表示部23が設けられている。
さらに、トッププレート50の前部において各操作部21の外側に位置する左右の角部には、円板状のツマミ24の回転によって火力や加熱時間等を操作可能な回転式操作部25がそれぞれ設けられている。回転式操作部25の近傍には、誘導加熱調理器1の電源投入や、収納型の操作部の操作により、レンジフードの照明や、換気扇をリモコンで動作させる赤外線送信窓26が設けられている。
ツマミ24の内部には、周方向に放射状に延びる複数の検出片を有し、ヨークとして機能する金具と、中央部に配置される磁石24Aとが設けられており、ツマミ24の回転操作は、トッププレート50の下方に設けられたホールIC39(図2参照)が上記金具の回転、すなわち、検出片の回転を検出することで検知される。また、ツマミ24はトッププレート50の下方に設けられた磁石と磁石24Aとが引き合うことにより本体ケース10側に吸着されて取り付けられ、着脱自在となっている。
トッププレート50の後縁部50Bの側において一方(本実施形態では右側)の誘導加熱コイル12の後方には、トッププレート50の上面と連続するようにして吸気口31が設けられており、この吸気口31から吸気された空気によって本体ケース10内が冷却される。また、他方(左側)の誘導加熱コイル11の後方には吸気口31に隣接して排気口32が設けられ、本体ケース10内を冷却した空気が排気口32から排出される。
また、本体ケース10の前面左側には、前後に引き出し自在なグリル扉33が設けられ、本体ケース10の前面右側には、前後に開閉可能な操作部扉34が設けられている。操作部扉34は、下部化粧パネル35Aによって覆われている。操作部扉34の上方には、露出面が矩形の上部化粧パネル35Bが設けられ、上部化粧パネル35Bには、誘導加熱調理器1の電源のオンとオフとを切り替える押しボタン式の電源ボタン36が設けられている。下部化粧パネル35A及び上部化粧パネル35Bは、着脱自在に取り付けられている。
グリル扉33及び上部化粧パネル35Bとトッププレート50の前縁部50Aとの間には、後方側に窪んだ凹部29が形成されている。誘導加熱調理器1は、凹部29にシステムキッチンの一部が嵌め込まれるようにして設置される。
図2は、トッププレート50を外した状態を示す誘導加熱調理器1の平面図である。図3は、図2におけるA−A断面図である。
図2に示すように、本体ケース10の上部には、左右の側壁の上部がそれぞれ外側に折り曲げられるようにして形成された天板支持部18、及び、本体ケース10の後壁の上部が後方に折り曲げられるようにして後部支持部17が設けられており、トッププレート50は、天板支持部18及び後部支持部17に支持される。天板支持部18の後部側には、固定孔19がそれぞれ形成されており、トッププレート50は、その後縁部50Bに設けられた固定部(図示略)が、各固定孔19に挿通されるねじ(図示略)によってねじ止めされて固定される。
また、図3に示すように、凹部29の上部には、本体ケース10の前板10Aの上部が前方側に折り曲げられて突出したフランジ部30が形成されている。トッププレート50の前端部はフランジ部30に支持されており、各操作キー部27は、フランジ部30の上方に位置している。
図3に示すように、誘導加熱コイル12はトッププレート50の直下に位置し、誘導加熱コイル12の下方には、誘導加熱コイル11、12、13に高周波電流を供給する複数のインバータ基板70が設けられている。各インバータ基板70は、箱状のインバータベース71内に収容されており、インバータベース71の後部には、吸気口31からの空気をインバータベース71に送風する冷却ファン72が接続されている。インバータ基板70を冷却した空気は、誘導加熱コイル11、12、13を冷却した後、排気口32から排気される。
本体ケース10内の底部には、インバータ基板70を介して誘導加熱コイル11、12、13を制御する制御基板74(制御部)が配設されている。
また、誘導加熱調理器1の前面の操作部扉34の奥には、グリル室5や誘導加熱調理器1の運転の詳細な設定が可能な操作パネル20が収容されている。操作パネル20は、操作部扉34の下部のヒンジ28を中心に操作部扉34を回動させることで外側に露出し、操作可能となる。
図2に示すように、本体ケース10内の前部には、各操作部21の操作の検出や、表示窓22の表示を行う操作・表示部本体45が配置されている。
図4は、操作・表示部本体45の平面図である。
図2及び図4に示すように、各表示窓22(図1参照)の下方には、各誘導加熱コイル11、12、13の制御情報を表示する液晶部37(表示手段)がそれぞれ配置されている。液晶部37の表示は、トッププレート50の透明な表示窓22を介してトッププレート50の表面側から目視可能になっている。また、中央の液晶部37の後方には、LED表示部23の表示をするLED本体46が設けられている。
左側の液晶部37と中央の液晶部37との間には、本体ケース10内の制御基板74に接続されたセンサ制御基板47(制御部)が配置されている。
各液晶部37及びLED本体46は、本体ケース10内において、誘導加熱コイル11、12の前方側に設けられた支持体40に埋め込まれるようにして備えられている。支持体40は、本体ケース10内の幅方向一杯に延在し、両端部には、赤外線送信窓26を介して赤外線を送信する赤外線送信部38がそれぞれ設けられている。また、センサ制御基板47は、支持体40に支持されている。
各赤外線送信部38の前方側には、ツマミ24の回転操作を検知するホールIC39(回転操作検出センサ)を有する磁石支持プレート41がそれぞれ設けられている。各磁石支持プレート41の中央には、ツマミ24の磁石24Aを吸着するセンサ側磁石42が設けられている。ホールIC39は、センサ側磁石42を挟んで左右に並んで2つ配置されている。
磁石支持プレート41は支持体40に支持され、上下に浮き上がり可能に支持されている。すなわち、センサ側磁石42は、ツマミ24がトッププレート50上に置かれることによってツマミ24の磁石24Aに吸着され、磁石支持プレート41と共に上方へスライドし、トッププレート50の下面に密着する。これにより、ツマミ24を取り付けた状態において、ツマミ24とホールIC39との距離を略一定に保持することができ、ツマミ24の操作をホールIC39によって安定して正しく検出することができる。
操作部21は、トッププレート50の下方において、各操作キー部27(図1参照)に対応した位置に、一列に複数並べて設けられたセンサ部52を有している。センサ部52は、静電容量の変化により入力操作を検出する静電容量式のセンサである。ユーザが指等によりトッププレート50表面の操作キー部27にタッチすると、センサ部52が操作キー部27近傍の静電容量の変化を検出し、入力操作が検知される。すなわち、入力操作はトッププレート50を隔てて検出され、センサ部52は、操作キー部27への入力操作をセンサ部52に対して非接触で検出する。
センサ部52は長尺状のセンサ支持プレート53に配置されている。このセンサ支持プレート53は、センサ部52が設けられたセンサ基板54と、センサ基板54の下面に取り付けられる複数の支持板55とを有している。各支持板55は、センサ部52の下方を支持している。また、図4に示すように、各支持板55の下面には、シリコーンゴム製の弾性部材56が取り付けられている。弾性部材56は一列に並ぶセンサ部52に沿って延在する帯状に形成され、各支持板55の下面の前部と後部とにそれぞれ取り付けられている。
センサ支持プレート53は、フランジ部30に載置されると共に支持体40に嵌め込まれるようにして本体ケース10側に支持されている。
センサ基板54は後方に突出した接続部54Aを有し、この接続部54Aはセンサ制御基板47に接続されており、センサ部52により検出された入力信号は、センサ制御基板47を介して制御基板74に伝達される。
図5は、図2におけるB−B断面を示す断面図であり、トッププレート50が取り付けられた状態を示している。
トッププレート50の前縁部50A近傍には、トッププレート50の表面の操作キー部27とセンサ部52との距離を略一定に保持する距離保持手段60が設けられている。距離保持手段60は、フランジ部30と、弾性部材56と、外枠51とを備えて構成されている。
図5に示すように、フランジ部30の前端には、外枠51が引掛けられる爪部61が形成されている。爪部61は、フランジ部30の前端を上方に折り曲げた後、前方に水平に折り曲げて水平部61Aを形成し、さらに、水平部61Aの先端を前下がりに曲げて傾斜部61Bを形成して構成されている。
トッププレート50の前縁部50Aに嵌め込まれる外枠51のトッププレート固定部51Aは、断面C状に形成されており、トッププレート50の上面に当接する上部引掛け部62と、フランジ部30の爪部61に引掛けられる下部引掛け部63(引掛け部)とを有している。また、下部引掛け部63及び爪部61は、幅方向に一列に並んで配置されたセンサ部52及び操作キー部27に沿うように、本体ケース10の幅方向略一杯に形成されている。
トッププレート50の前縁部50Aは、フランジ部30にセンサ支持プレート53が載置された状態で、上部引掛け部62と下部引掛け部63とによって上下から挟まれることで固定されている。
各支持板55は下方に突出した舌部55Aを有している。センサ支持プレート53は、トッププレート50の下面とフランジ部30との間に狭持され、舌部55Aが前板10Aと支持体40との間に差し込まれて取り付けられており、上下方向に力が働いた場合、上下に延在する舌部55Aに沿って僅かにスライド可能である。また、舌部55Aは、センサ支持プレート53を各操作キー部27の下方の位置に位置決めしている。
フランジ部30と各支持板55との間には、弾性部材56が介在している。この弾性部材56は、センサ支持プレート53がトッププレート50とフランジ部30との間に狭持された状態において圧縮された状態にあり、各支持板55を介してセンサ支持プレート53を押し上げて、センサ支持プレート53をトッププレート50の下面に押し付けるように付勢している。
このように、弾性部材56によってセンサ支持プレート53を押し上げることで、センサ部52をトッププレート50の下面に密着させることができ、トッププレート50表面の各操作キー部27からセンサ部52までの距離を略一定に保持できる。これにより、各操作キー部27の操作をセンサ部52によって安定して正しく検出することができる。
また、外枠51のトッププレート固定部51A及びフランジ部30の爪部61は、爪部61に下部引掛け部63を引掛けた状態において、弾性部材56を適度に圧縮し、かつ、トッププレート50を確実に固定可能な固定力を得られるように設定されている。
さらに、舌部55Aによってセンサ支持プレート53の移動が規制されているため、各センサ部52を対応する各操作キー部27の下方に位置させることができる。
図6は、操作・表示部本体45を前方の下方側から見た斜視図である。図7は、センサ支持プレート53を前方の下方側から見た斜視図である。
図6に示すように、操作・表示部本体45は、支持体40にセンサ支持プレート53及び磁石支持プレート41を取り付けて構成され、支持体40の底部には、底部を塞ぐ底板40Aが設けられている。支持体40の前壁部40Bには各舌部55Aが嵌め込まれる嵌合部40Cがそれぞれ形成されている。磁石支持プレート41は嵌合部40Cに嵌合することで、本体ケース10の幅方向への移動が規制されている。
また、前壁部40Bの下端には、下方に突出した突起40Dが複数形成されており、支持体40は、これら突起40Dが本体ケース10の前板10Aに形成された溝(図示略)に係合されて固定される。また、支持体40は、その上面に設けられた固定部40E(図4参照)に挿通されるねじ(図示略)によっても本体ケース10側に固定される。
磁石支持プレート41は、センサ側磁石42を備えた矩形のプレート41Aの後縁部から下方に延びる板状のスライド部41Bを有している。
磁石支持プレート41を支持する支持体40の両端の前部には、スライド部41Bが嵌め込まれるスライド溝48がそれぞれ形成されている。磁石支持プレート41は、スライド部41Bの両側縁部がスライド溝48に嵌合され、スライド溝48内で上下にスライド可能である。
図7に示すように、接続部54Aの下面には、接続部54Aをセンサ制御基板47に接続するコネクタ49が設けられている。センサ支持プレート53は、センサ制御基板47の上方からコネクタ49をセンサ制御基板47に挿し込むことでセンサ制御基板47に接続される。これにより、センサ支持プレート53は、舌部55A及びコネクタ49を上方から本体ケース10側に挿し込むことで簡単に接続される。また、コネクタ49は上方から挿し込まれるため、僅かに上下に移動可能であり、弾性部材56によってセンサ支持プレート53が上方に押し上げられて移動した場合にも、この移動量を吸収できる。
図8は、トッププレート50の取り付け方法を示す断面図である。
ここで、トッププレート50の本体ケース10への取り付け方法を説明する。
図8に示すように、まず、トッププレート50をフランジ部30の傾斜部61Bの傾斜に合わせて傾け、この状態で下部引掛け部63を傾斜部61Bに当接させる。次いで、トッププレート50の後縁部50B側を下げ、下部引掛け部63を水平部61Aに当接させた状態でトッププレート50を後方側にスライドさせる。これにより、トッププレート50は、下部引掛け部63が爪部61に引掛けられた状態で天板支持部18に取り付けされる。その後、天板支持部18の後部側の固定孔19を介してトッププレート50の後縁部50Bは本体ケース10側にねじ止め固定される。また、トッププレート50が取り付けられた状態では、傾斜部61Bによって下部引掛け部63の前方側への移動が規制されるため、トッププレート50のずれを防止できる。
また、図2に示すように、センサ支持プレート53はフランジ部30及び支持体40に支持されて本体ケース10側に設けられており、センサ支持プレート53とセンサ制御基板47との接続は、コネクタ49によって本体ケース10側で接続されている。さらに、センサ部52は静電容量式のセンサであり、センサ部52をトッププレート50側に接続することなく、センサ部52の上方に各操作キー部27を配置するだけで入力操作が可能となる。これにより、センサ部52を有するセンサ支持プレート53とトッププレート50との間に配線やコネクタ等の接続部が存在せず、センサ支持プレート53を本体ケース10側に着脱する際にセンサ支持プレート53とセンサ制御基板47との接続部が邪魔になることがないため、誘導加熱調理器1の組立て性及びメンテナンス性を向上できる。
図9は、誘導加熱調理器1の前面の部品を取り外した状態を示す斜視図である。
図9に示すように、下部化粧パネル35A(図1参照)を取り外した状態では、幅方向に延びるヒンジ28によって回動自在に支持された操作部扉本体80が露出する。また、上部化粧パネル35Bを取り外した状態では、電源ボタン36を支持するボタン支持板81が露出する。
図10は、操作部扉34の近傍の側面断面図である。
操作部扉34の奥側には、操作パネル20を収納する箱状のパネル収納室82が設けられている。操作パネル20は、操作部扉本体80の上部からパネル収納室82内へ後下がりに傾斜して設けられ、操作部扉本体80がヒンジ28を中心に前方へ回動すると外側に露出する。操作パネル20には、スイッチ及び表示用の液晶等の電気部品が設けられている。操作パネル20の後端には突起状のストッパ20Aが形成されており、このストッパ20Aがパネル収納室82の上部に設けられた凸部83に当接することで操作部扉34の開状態の回動位置が規制される。
操作部扉本体80において下部化粧パネル35Aが取り付けられるパネル取付面80Aの上部には、下部化粧パネル35Aを支持する扉側引掛け部84が形成されている。扉側引掛け部84は、パネル取付面80Aから前方へ水平に延びた後、上方に折り曲げられて形成されている。
また、パネル取付面80Aの下部には、下部化粧パネル35Aを支持する扉側受け部85が形成されている。扉側受け部85は、パネル取付面80Aをパネル収納室82の側に一段窪ませて形成された凹部であり、この凹部の下面は開口85Aとなっている。また、扉側受け部85は、パネル取付面80Aの側に窪んだ係止部85Bを有している。係止部85Bは、操作部扉本体80の裏面側において開口85Aの下方に位置している。
図9に示すように、これら扉側引掛け部84及び扉側受け部85は、操作部扉本体80の幅方向に一列に並んで複数形成されている。
図10に示すように、下部化粧パネル35Aの裏面側の上部には、扉側引掛け部84を受けるパネル側受け部86が形成されている。パネル側受け部86は、下部化粧パネル35Aの裏面側から水平に突出した後、下方に折り曲げられて形成され、扉側引掛け部84に上方から嵌合する。
また、下部化粧パネル35Aの裏面側の下部には、扉側受け部85に嵌合するパネル側引掛け部87が形成されている。パネル側引掛け部87は、下部化粧パネル35Aの裏面側から水平に突出した後、下方に折り曲げられて形成され、その先端には、係止部85Bに係合する係止突起87Aが形成されている。係止突起87Aは開口85Aを通って係止部85Bに達する。
図11は、図10における扉側受け部85の近傍の拡大図である。
図11に示すように、係止部85Bは、下部化粧パネル35A側に台形状に窪んで形成され、底に近づくほど上下の幅が狭くなり、平らな底部88Aと、上下の斜面部88B、88Cを有している。
パネル側引掛け部87の係止突起87Aは、取り付け状態において係止部85Bの側に突出して形成され、底部88A及び上側の斜面部88Bに当接する部分が滑らかな曲面形状に形成された曲面部89を有している。このように、曲面部89を設けたため、係止部85Bが、底部88A及び斜面部88Bに過度に引っ掛かることを防止できる。
下部化粧パネル35Aを操作部扉本体80に取り付ける手順としては、パネル側受け部86を扉側引掛け部84の上方に位置させると共に、パネル側引掛け部87を扉側受け部85内に位置させ、その後、下部化粧パネル35Aを下方にスライドさせれば良い。これにより、パネル側受け部86が扉側引掛け部84に嵌合されると共に、パネル側引掛け部87の係止突起87Aが係止部85Bに係合され、下部化粧パネル35Aが操作部扉本体80に取り付けられる。このように、下部化粧パネル35Aは、下部化粧パネル35Aをスライドさせて引掛けるだけで取り付けでき、簡単に着脱できる。
また、操作パネル20の近傍に位置する扉側引掛け部84には開口を設けずに、操作パネル20の下方の扉側受け部85に開口85Aを設けたため、下部化粧パネル35Aに液体がかかったとしても、操作部扉本体80側から操作パネル20に液体が浸入することを防止でき、防水性を向上できる。
また、係止突起87Aに滑らかな曲面部89を設けたため、係止突起87Aが係止部85Bに過度に係合されることを防止でき、下部化粧パネル35Aを容易に着脱できる。
さらに、パネル側受け部86、扉側引掛け部84、パネル側引掛け部87、及び、扉側受け部85が操作部扉34の内側に位置し、操作部扉34を開けた状態においても外側から見えないため、外観性を向上できる。
図10に示すように、パネル収納室82の前側の上部には、上方に延出されたスイッチ保持部90が設けられている。スイッチ保持部90の前面側には、電源ボタン36を保持するボタン保持板91が固定されている。ボタン保持板91はスイッチ保持部90の側に窪んだボタン収容部92を有し、電源ボタン36はボタン収容部92に収容されている。また、ボタン保持板91の前面には上部化粧パネル35Bが取り付けられている。
電源ボタン36は円板状のボタンであり、その中央部にはスイッチ保持部90側に延びる軸部36Aを有している。ボタン収容部92には軸部36Aが挿通される支持孔92Aが形成されている。電源ボタン36とボタン収容部92との間には、軸部36Aに巻き付けるようにしてコイルばね93が設けられている。電源ボタン36は、コイルばね93によって上部化粧パネル35B側に付勢されており、上部化粧パネル35Bには、電源ボタン36を外側に露出させるボタン孔94が形成されている。電源ボタン36は、電源ボタン36の周縁部に形成された受け部36Bが、ボタン孔94の縁部に当接することで受けられている。電源ボタン36の前端部は、ボタン孔94から外側に突出している。
スイッチ保持部90には、軸部36Aと同軸のピン支持孔95が形成されている。ピン支持孔95には、軸部36Aの先端に当接するピン96が支持されている。スイッチ保持部90においてピン96の奥側には、誘導加熱調理器1の電源のオンとオフとを切り替えるスイッチ本体97が配置されている。スイッチ本体97はコネクタ部97Aを介して制御基板74に接続されている。
ピン96は軸部36Aとは反対側の端に径方向に突出した鍔部96Aを有し、断面T字状に形成されている。鍔部96Aは、ピン支持孔95のスイッチ本体97側の端95Aに当接し、ピン96の軸方向の位置を規制している。また、鍔部96Aは端95Aに当接することで、ピン支持孔95とピン96との間の隙間がスイッチ本体97側に連通することを抑制している。
電源ボタン36が操作されて押圧されると、軸部36Aを介してピン96がスイッチ本体97側に押圧され、スイッチ本体97の切り替え操作が行われる。
このように、スイッチ本体97の手前側にピン96及び電源ボタン36を設けることで、スイッチ本体97を押圧する部分を2重構造にしたため、上部化粧パネル35Bの側からスイッチ本体97側へ液体や塵埃が侵入することを防止できる。また、鍔部96Aで端95Aを塞ぐことができるため、ピン支持孔95を介してスイッチ本体97側に液体や塵埃が侵入することを防止できる。
図12は、誘導加熱調理器1の据付方法を示す側面断面図である。
図12に示すように、誘導加熱調理器1は、システムキッチンの調理台100に上方から嵌め込まれるようにして設置される。調理台100は、誘導加熱調理器1が嵌め込まれる開口部101を有する支持台102と、支持台102の下方で誘導加熱調理器1が収納される収納部103とを備えている。
ここで、誘導加熱調理器1の調理台100への据付手順を説明する。
まず、下部化粧パネル35A、上部化粧パネル35B、電源ボタン36、及び、グリル扉33が取り付けられていない状態の誘導加熱調理器1を前傾させ、支持台102の上方から誘導加熱調理器1の下部を開口部101に通していき、支持台102の前部102Aに凹部29を嵌め込むようにし、その後、フランジ部30、天板支持部18、及び、後部支持部17を支持台102の上面に当接させ、誘導加熱調理器1を収納部103に収納する。
次いで、収納部103の前側から、電源ボタン36をボタン収容部92に配置すると共に、上部化粧パネル35Bをボタン保持板91に取り付け、下部化粧パネル35Aを操作部扉本体80に取り付ける。
このように、誘導加熱調理器1では、下部化粧パネル35A、上部化粧パネル35B、及び、電源ボタン36を調理台100に収納した後に取り付けできるため、据付作業の際に、下部化粧パネル35A、上部化粧パネル35B、及び、電源ボタン36が支持台102の前部102A等に当たって傷付くことを防止できる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、本体ケース10側に支持したセンサ支持プレート53を、距離保持手段60の弾性部材56によってトッププレート50側に付勢して、トッププレート50の表面の操作キー部27からセンサ部52までの距離を略一定に保持できる。これにより、トッププレート50の表面の操作キー部27の操作をセンサ部52によって安定して正しく検出することができる。また、センサ部52が本体ケース10側に支持されると共に本体ケース10内に配置された制御基板74に接続されているため、センサ部52と制御基板74との間の接続がトッププレート50を本体ケース10に取り付け及び取り外しする際に影響することが無く、誘導加熱調理器1の組立て性及びメンテナンス性を向上できる。また、本体ケース10側にセンサ部52を支持したため、トッププレート50にセンサ部52を支持させる必要が無く、トッププレート50を簡単な構造にできる。
また、本体ケース10側に設けられ、センサ支持プレート53が載置されるフランジ部30とセンサ支持プレート53との間に弾性部材56を介在させることでセンサ支持プレート53をトッププレート50側に付勢でき、弾性部材56を介在させる簡単な構造でセンサ支持プレート53を付勢して、操作キー部27からセンサ部52までの距離を略一定に保持できる。
また、誘導加熱コイル11、12、13の制御情報を表示する液晶部37を備えた支持体40にセンサ支持プレート53を支持するため、センサ支持プレート53を支持するための専用の支持部材を設けることなく、センサ支持プレート53を本体ケース10側に支持できる。
さらに、ホールIC39を有する磁石支持プレート41が、回転式操作部25のツマミ24を吸着可能なセンサ側磁石42を備えると共に、センサ支持プレート53を支持する支持体40に浮き上がり可能に支持されているため、磁力によって磁石支持プレート41がトッププレート50を挟んでツマミ24の磁石24Aに吸着される。これにより、ツマミ24とホールIC39との間の距離を適正な距離に保つことができ、ツマミ24の操作をホールIC39によって安定して正しく検出することができる。
また、トッププレート50の前縁部50Aに設けられた外枠51の下部引掛け部63をフランジ部30の爪部61に引掛けるだけでトッププレート50の前縁部50Aを簡単に固定でき、後縁部50Bを天板支持部18の固定孔19を介して本体ケース10にねじ止めして確実に固定し、トッププレート50を本体ケース10に簡単かつ確実に固定できる。また、下部引掛け部63を爪部61に引掛けてトッププレート50の前縁部50Aを固定するため、ねじ等によって締め込み過ぎたりすることが無く、均一な力でトッププレート50の前縁部50Aを固定できる。これにより、センサ支持プレート53とフランジ部30との間に位置する弾性部材56を均一にトッププレート50側に付勢でき、操作キー部27からセンサ部52までの距離を略一定に保持できる。
さらに、下部引掛け部63及び爪部61が、トッププレート50の前縁部50Aで幅方向に一列に並んで配置されたセンサ部52及び操作キー部27に沿うように本体ケース10の幅方向略一杯に形成されているため、一列に並ぶセンサ部52の全体を弾性部材56によって操作キー部27の側に付勢でき、センサ部52の全体に亘り、操作キー部27からセンサ部52までの距離を略一定に保持できる。
以上、実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。上記実施形態では、弾性部材56はシリコーンゴム製であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、天然ゴム等のその他のエラストマーを用いても良い。また、その他の誘導加熱調理器1の細部構成等についても任意に変更可能であることは勿論である。
本発明の実施形態に係る誘導加熱調理器を示す斜視図である。 トッププレートを外した状態を示す誘導加熱調理器の平面図である。 図2におけるA−A断面図である。 操作・表示部本体の平面図である。 図2におけるB−B断面図である。 操作・表示部本体を前方の下方側から見た斜視図である。 センサ支持プレートを前方の下方側から見た斜視図である。 トッププレートの取り付け方法を示す断面図である。 誘導加熱調理器の前面の部品を取り外した状態を示す斜視図である。 操作部扉の近傍の側面断面図である。 図10における扉側受け部の近傍の拡大図である。 誘導加熱調理器の据付方法を示す側面断面図である。
1 誘導加熱調理器
10 本体ケース(調理器本体)
11、12、13 誘導加熱コイル
21 操作部
25 回転式操作部
30 フランジ部
37 液晶部(表示手段)
39 ホールIC(回転操作検出センサ)
40 支持体
41 磁石支持プレート
42 センサ側磁石(磁石)
50 トッププレート
50A 前縁部
50B 後縁部
52 センサ部
53 センサ支持プレート
56 弾性部材
60 距離保持手段
63 下部引掛け部(引掛け部)
74 制御基板(制御部)

Claims (1)

  1. 誘導加熱コイル及び前記誘導加熱コイルを制御する制御部を有した調理器本体と、上面が開口した箱型の本体ケースと、記本ケースを覆うトッププレートとを備えた誘導加熱調理器において、
    前記トッププレートに操作部を設けると共に、前記制御部に接続され、前記操作部の操作を非接触で検出するセンサ部を設け、
    前記センサ部を前記調理器本体側に支持されたセンサ支持プレートに支持し、
    前記センサ支持プレートを、前記トッププレート側に付勢して、前記操作部から前記センサ部までの距離を、略一定に保持する距離保持手段を備え
    前記距離保持手段は、前記調理器本体側に設けられ、前記センサ支持プレートが載置されるフランジ部を備え、該フランジ部と前記センサ支持プレート間に介在し、前記センサ支持プレートを、前記トッププレート側に付勢する弾性部材を備え、
    前記調理器本体側には、前記センサ支持プレートを支持する支持体を備え、
    該支持体は、前記誘導加熱コイルの制御情報を前記トッププレートの表面側から目視可能に表示する表示手段を備え、
    前記センサ支持プレートのセンサ基板の下面に取り付けられる支持板は、下方に突出した舌部を有し、前記センサ支持プレートは、前記舌部が前記本体ケースの前板と前記支持体との間に差し込まれることで、上下にスライド可能であり、且つ、前記操作部の下方に位置決めされることを特徴とする誘導加熱調理器。
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