JP5492038B2 - トラクタの伝動装置 - Google Patents
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つまり、特許文献1に記載されたものでは、変速出力部は、1速クラッチ、2速クラッチ、3速クラッチ及び4速クラッチを備えて構成され、静油圧式無段変速部の変速制御に伴って1速クラッチ、2速クラッチ、3速クラッチ及び4速クラッチが適切に入り状態と切り状態に切換え制御されることにより、遊星伝動部からの出力が1速レンジから4速レンジの4段階の速度レンジに段階分けして、かつ各速度レンジにおいて無段階に変速して前後進切換え装置を介して走行装置に伝達される。そして、前後進切換え装置は、前進クラッチ及び後進クラッチを備えて構成され、前進クラッチが入り状態に切換え操作されることにより、変速出力部からの出力を前進側の駆動力に変換して走行装置に伝達し、後進クラッチが入り状態に切換え操作されることにより、変速出力部からの出力を後進側の駆動力に変換して走行装置に伝達する。
前記遊星伝動部を、前記静油圧式無段変速部を構成するポンプ及びモータに対して伝動方向下手側に配置するとともに前記静油圧式無段変速部が正回転方向の駆動力を出力する正回転変速状態と逆回転方向の駆動力を出力する逆回転変速状態のいずれに変速された状態においても一定の回転方向の駆動力を出力するように構成し、
前記走行伝動部に、前記遊星伝動部が出力する一定の回転方向の駆動力を複数段の速度レンジに段階分けして出力する複数段の変速伝動状態と伝動を停止する中立状態とに変速操作自在な速度レンジ設定部、及び、前記遊星伝動部が出力する一定の回転方向の駆動力を後進用の駆動力に変換して出力する後進伝動状態と伝動を停止する中立状態とに切換え操作自在な後進伝動部を設け、
前記遊星伝動部を構成するサンギヤ、キャリヤ及びリングギヤに各別に連動されたサンギヤ連動の合成力出力軸、キャリヤ連動の合成力出力軸及びリングギヤ連動の合成力出力軸を、前記遊星伝動部から前記静油圧式無段変速部が位置する側とは反対側に向けて同一の軸芯まわりに相対回転自在に延出させ、
前記リングギヤ連動の合成力出力軸に一体回転自在に設けた1速入力ギヤと、その1速入力ギヤに噛み合う前進1速伝動ギヤと、前記サンギヤ連動の合成力出力軸に一体回転自在に設けた2速入力ギヤと、その2速入力ギヤに噛み合う前進2速伝動ギヤと、前記キャリヤ連動の合成力出力軸に一体回転自在に設けた3速入力ギヤと、その3速入力ギヤに噛み合う前進3速伝動ギヤと、前記前進1速伝動ギヤ、前記前進2速伝動ギヤ及び前記前進3速伝動ギヤの回転軸芯が一直線状に並ぶ状態で前記前進1速伝動ギヤ、前記前進2速伝動ギヤ及び前記前進3速伝動ギヤを相対回転自在に支持する出力軸と、前記前進1速伝動ギヤを前記出力軸に一体回転自在に連結する1速クラッチと、前記前進2速伝動ギヤを前記出力軸に一体回転自在に連結する2速クラッチと、前記前進3速伝動ギヤを前記出力軸に一体回転自在に連結する3速クラッチとを備えて、前記速度レンジ設定部を構成し、
前記リングギヤ連動の合成力出力軸に一体回転自在に設けた入力ギヤと、その入力ギヤに逆転ギヤを介して連動される後進伝動ギヤとを備え、前記後進伝動ギヤを、この後進伝動ギヤの回転軸芯が前記前進1速伝動ギヤ、前記前進2速伝動ギヤ及び前記前進3速伝動ギヤの回転軸芯と一直線状に並ぶ状態で前記出力軸に相対回転自在に支持させて、かつ前記後進伝動ギヤを前記出力軸に一体回転自在に連結する後進伝動クラッチを備えて、前記後進伝動部を構成してある。
図1は、トラクタの全体を示す側面図である。この図に示すように、トラクタは、左右一対の操向操作及び駆動自在な前車輪1,1と左右一対の駆動自在な後車輪2,2によって自走する自走車と、この自走車の車体前部に設けたエンジン3が装備された原動部と、車体後部に設けた運転座席4が装備された搭乗型の運転部と、自走車の車体フレーム5の後部を構成するミッションケースに揺動昇降操作自在に取り付けた左右一対のリフトアーム6a,6aを有したリンク機構6と、前記ミッションケースから車体後方向きに突出する動力取り出し軸7とを備えて構成してある。
図2に示すように、走行用の伝動装置部D1は、主クラッチ機構10の出力軸10aに入力ギヤ機構20を介して入力軸11aが連動されている静油圧式無段変速部11と、主クラッチ機構10の出力軸10aに遊星連動機構24を介して入力側リングギヤ33aが連動されている遊星伝動部30と、遊星伝動部30から速度レンジ設定部40あるいは後進伝動部50に入力するとともに速度レンジ設定部40と後進伝動部50のいずれに入力した場合も出力軸40aから後輪差動機構12及び前輪差動機構13に伝動する走行伝動部Sとを備えて構成してある。
(1)上記した実施例では、1速レンジF1と2速レンジF2の切換え、2速レンジF2と3速レンジF3の切換え、3速レンジF3と4速レンジF4の切換え、前進と後進の切換えを摩擦式クラッチの切換えによってよりスムーズにかつ機敏に行えるように、1速クラッチ41c、2速クラッチ42c、3速クラッチ43c、4速クラッチ44c及び後進伝動クラッチ54を摩擦式のクラッチによって構成した例を示したが、噛み合い式のクラッチによって構成してもよい。また、これらのクラッチのうちのいずれか1つ以上を摩擦クラッチによって構成し、その他のクラッチを噛み合い式のクラッチによって構成してもよい。
3 エンジン
11 静油圧式無段変速部
11P ポンプ
11M モータ
30 遊星伝動部
33b リングギヤ
34b サンギヤ
36 キャリヤ
38a、38b、38c 合成力出力軸
40 速度レンジ設定部
40a 出力軸
41b 前進1速伝動ギヤ
41c 1速クラッチ
42b 前進2速伝動ギヤ
42c 2速クラッチ
43b 前進3速伝動ギヤ
43c 3速クラッチ
44b 前進4速伝動機構
44c 4速クラッチ
50 後進伝動部
52 逆転ギヤ
53 後進伝動ギヤ
54 後進伝動クラッチ
S 走行伝動部
Claims (2)
- エンジンからの駆動力を入力する静油圧式無段変速部と、前記静油圧式無段変速部が出力する駆動力とエンジンからの駆動力を合成して出力する遊星伝動部と、前記遊星伝動部の出力を走行装置に伝動する走行伝動部とを備えたトラクタの伝動装置であって、
前記遊星伝動部を、前記静油圧式無段変速部を構成するポンプ及びモータに対して伝動方向下手側に配置するとともに前記静油圧式無段変速部が正回転方向の駆動力を出力する正回転変速状態と逆回転方向の駆動力を出力する逆回転変速状態のいずれに変速された状態においても一定の回転方向の駆動力を出力するように構成し、
前記走行伝動部に、前記遊星伝動部が出力する一定の回転方向の駆動力を複数段の速度レンジに段階分けして出力する複数段の変速伝動状態と伝動を停止する中立状態とに変速操作自在な速度レンジ設定部、及び、前記遊星伝動部が出力する一定の回転方向の駆動力を後進用の駆動力に変換して出力する後進伝動状態と伝動を停止する中立状態とに切換え操作自在な後進伝動部を設け、
前記遊星伝動部を構成するサンギヤ、キャリヤ及びリングギヤに各別に連動されたサンギヤ連動の合成力出力軸、キャリヤ連動の合成力出力軸及びリングギヤ連動の合成力出力軸を、前記遊星伝動部から前記静油圧式無段変速部が位置する側とは反対側に向けて同一の軸芯まわりに相対回転自在に延出させ、
前記リングギヤ連動の合成力出力軸に一体回転自在に設けた1速入力ギヤと、その1速入力ギヤに噛み合う前進1速伝動ギヤと、前記サンギヤ連動の合成力出力軸に一体回転自在に設けた2速入力ギヤと、その2速入力ギヤに噛み合う前進2速伝動ギヤと、前記キャリヤ連動の合成力出力軸に一体回転自在に設けた3速入力ギヤと、その3速入力ギヤに噛み合う前進3速伝動ギヤと、前記前進1速伝動ギヤ、前記前進2速伝動ギヤ及び前記前進3速伝動ギヤの回転軸芯が一直線状に並ぶ状態で前記前進1速伝動ギヤ、前記前進2速伝動ギヤ及び前記前進3速伝動ギヤを相対回転自在に支持する出力軸と、前記前進1速伝動ギヤを前記出力軸に一体回転自在に連結する1速クラッチと、前記前進2速伝動ギヤを前記出力軸に一体回転自在に連結する2速クラッチと、前記前進3速伝動ギヤを前記出力軸に一体回転自在に連結する3速クラッチとを備えて、前記速度レンジ設定部を構成し、
前記リングギヤ連動の合成力出力軸に一体回転自在に設けた入力ギヤと、その入力ギヤに逆転ギヤを介して連動される後進伝動ギヤとを備え、前記後進伝動ギヤを、この後進伝動ギヤの回転軸芯が前記前進1速伝動ギヤ、前記前進2速伝動ギヤ及び前記前進3速伝動ギヤの回転軸芯と一直線状に並ぶ状態で前記出力軸に相対回転自在に支持させて、かつ前記後進伝動ギヤを前記出力軸に一体回転自在に連結する後進伝動クラッチを備えて、前記後進伝動部を構成してあるトラクタの伝動装置。 - 前記サンギヤ連動の合成力出力軸に一体回転自在に設けた4速入力ギヤと、その4速入力ギヤに噛み合い前記出力軸に相対回転自在に支持された前進4速伝動ギヤと、この前進4速伝動ギヤを前記出力軸に一体回転自在に連結する4速クラッチを、前記速度レンジ設定部に備えてある請求項1記載のトラクタの伝動装置。
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